JP3210962U - ウェットティッシュ包装体 - Google Patents

Abstract

【課題】収容されたウェットティッシュの残り枚数を容易に把握できるウェットティッシュ包装体を提供する。【解決手段】開口部１１を有する包装体本体１０と、包装体本体に積層されて収容される複数のウェットティッシュ２０と、開口部を開閉可能に覆うラベル部材３０と、を備えるウェットティッシュ包装体１であって、包装体本体１０は、ガスバリア性及び透明性を有するシート部材により構成され、複数のウェットティッシュ２０は、着色されているか、又は第１デザイン表示部２４を備える。【選択図】図２

Description

本考案は、ウェットティッシュ包装体に関する。

従来、開口部を有する包装体本体と、この包装体本体に積層されて収容される複数のウェットティッシュと、開口部を開閉可能に覆うラベル部材と、を備えたウェットティッシュ包装体が知られている。このようなウェットティッシュ包装体では、包装体本体は、アルミ箔等のガスバリア層を含んで構成されている。そのため、包装体本体の内部に収容されたウェットティッシュの残り枚数を把握することが困難であった。

そこで、包装体本体の内部に収容される複数のウェットティッシュのうちの底面側に配置される所定のウェットティッシュを、視覚又は触覚により他のウェットティッシュと識別可能な枚数検知用シートとしたウェットティッシュ包装体が提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特開平９−１８３４６０号公報

しかしながら、特許文献１で提案されたようなウェットティッシュ包装体では、枚数検知用シートが取り出されたときには、すでに包装体本体には、ウェットティッシュはほとんど残っていない状態となってしまう。そのため、ウェットティッシュ包装体の使用者に不便を強いてしまう場合があった。

従って、本考案は、収容されたウェットティッシュの残り枚数を容易に把握できるウェットティッシュ包装体を提供することを目的とする。

本考案は、開口部を有する包装体本体と、該包装体本体に積層されて収容される複数のウェットティッシュと、前記開口部を開閉可能に覆うラベル部材と、を備えるウェットティッシュ包装体であって、前記包装体本体は、ガスバリア性及び透明性を有するシート部材により構成され、前記複数のウェットティッシュは、着色されているか、又は第１デザイン表示部を備えるウェットティッシュ包装体に関する。

また、前記ラベル部材は、ガスバリア性及び透明性を有するシート部材により構成されることが好ましい。

また、ウェットティッシュ包装体は、前記包装体本体に配置される第２デザイン表示部を更に備えることが好ましい。

また、第２デザイン表示部は、前記包装体本体に印刷を施すことで形成されることが好ましい。

また、前記複数のウェットティッシュは、第１の色に着色された複数の前記ウェットティッシュが積層された第１層と、該第１の色とは異なる第２の色に着色された複数の前記ウェットティッシュが積層された第２層と、を含むことが好ましい。

本考案のウェットティッシュ包装体によれば、収容されたウェットティッシュの残り枚数を容易に把握できる。

本考案の第１実施形態に係るウェットティッシュ包装体を示す斜視図である。 本考案の第２実施形態に係るウェットティッシュ包装体を示す斜視図である。

以下、本考案のウェットティッシュ包装体の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、第１実施形態に係るウェットティッシュ包装体１について、図１を参照しながら説明する。

第１実施形態のウェットティッシュ包装体１は、図１に示すように、開口部１１を有する包装体本体１０と、この包装体本体１０の内部に収容される複数のウェットティッシュ２０と、包装体本体１０の外面に取り付けられ開口部１１を覆うラベル部材３０と、を備える。

包装体本体１０は、ガスバリア性及び透明性を有するシート部材により構成され、平面視において略矩形形状を有する袋状に形成されている。包装体本体１０を構成するシート部材としては、例えば、無機薄膜層と、この無機薄膜層の内面側に配置されるシーラント層と、が積層されて形成された積層体が挙げられる。

透明性を有する無機薄膜層としては、ポリエステル系フィルム等の透明なプラスチックフィルムの一方の面にアルミニウムやケイ素、これらの酸化物、又はこれらの窒化物等を蒸着したフィルムを用いることができる。ここで、プラスチックフィルムには、無機薄膜層の透明性を損なわない程度の厚さでアルミニウムやケイ素が蒸着される。
シーラント層としては、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン等からなるフィルムを用いることができる。

開口部１１は、包装体本体１０の上面における略中央部に設けられる。この開口部１１は、包装体本体１０を構成するシート部材の一部が切り欠かれて形成される。

ラベル部材３０は、図１に示すように、平面視で横長状の略矩形形状を有している。ラベル部材３０は、このラベル部材３０の長手方向が包装体本体１０の長手方向に沿うように包装体本体１０に取り付けられる。
ラベル部材３０は、ガスバリア性及び透明性を有するシート部材により構成される。ラベル部材３０を構成するシート部材としては、包装体本体１０を構成するシート部材と同様の部材を用いることができる。
ラベル部材３０における包装体本体１０に対向する面（下面）には、接着剤が塗布されている。この接着剤は、ラベル部材３０が包装体本体１０に繰り返し接着及び剥離が可能な程度の接着力を有している。このような接着剤としては、ポリエステル系やアクリル系の感圧接着剤が挙げられる。

ウェットティッシュ２０は、不織布又は紙からなるウェットティッシュ基材に、アルコールや界面活性剤等の薬液が含浸されて構成される。
複数のウェットティッシュ２０は、略矩形形状に形成されている。これら複数のウェットティッシュ２０は、それぞれ、互いに略平行に設けられる複数の折線において所定の形状に折り畳まれた状態で積層されて包装体本体１０に収容される。
複数のウェットティッシュ２０は、例えば、一方の側縁が開口部１１から露出するように配置されると共に、他方の側縁が下方に配置されている他のウェットティッシュ２０に挟み込まれるように配置される。これにより、包装体本体１０の内部に収容された複数のウェットティッシュ２０を一枚ずつ取り出しやすくできる。

第１実施形態では、複数のウェットティッシュ２０には、着色が施されている。より具体的には、複数のウェットティッシュ２０は、第１の色に着色された複数のウェットティッシュ２０が積層された第１層２１と、この第１の色とは異なる第２の色に着色された複数のウェットティッシュ２０が積層された第２層２２と、第１の色及び第２の色とは異なる第３の色に着色された第３層２３と、を備える。そして、複数のウェットティッシュ２０は、第３層２３が最も底面側に配置され、この第３層２３の上に第２層２２が配置され、最も上面側に第１層２１が配置される。

第１実施形態のウェットティッシュ包装体１からウェットティッシュ２０を取り出す場合には、まず、ラベル部材３０を剥がして開口部１１を露出させ、次いで、この開口部１１からウェットティッシュ２０を取り出す。
ここで、ウェットティッシュ包装体１を最初に使用するときには、第１の色に着色された第１層２１が開口部１１から露出する。そして、ウェットティッシュ２０を使用していき、第１層２１を構成するウェットティッシュ２０がすべて取り出されると、次に、第２の色に着色された第２層２２が開口部１１から露出する。更にウェットティッシュ２０を使用していき、第２層２２を構成するウェットティッシュ２０がすべて取り出されると、次に、第３の色に着色された第３層２３が開口部１１から露出する。

以上説明した第１実施形態のウェットティッシュ包装体１によれば、以下のような効果を奏する。

（１）包装体本体１０を透明なシート部材により構成し、複数のウェットティッシュ２０に着色を施した。これにより、包装体本体１０の内部に収容されたウェットティッシュの残りの枚数を、容易に把握できる。また、着色されたウェットティッシュ２０を包装体本体１０の外から視認できるので、ウェットティッシュ包装体１の美観（デザイン性）を高められる。

（２）複数のウェットティッシュ２０を、第１層２１と、第２層２２と、第３層２３と、を含んで構成した。これにより、開口部１１から取り出されるウェットティッシュ２０の色によっても包装体本体１０に収容されたウェットティッシュ２０の残りの枚数を把握できるので、ウェットティッシュの残りの枚数の把握をより容易に行える。また、異なる３つの色の層を包装体本体１０の外から視認できるので、ウェットティッシュ包装体１の美観をより向上させられる。

次に、本考案のウェットティッシュ包装体の第２実施形態について、図２を参照しながら説明する。第２実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第２実施形態のウェットティッシュ包装体１は、ウェットティッシュ２０に第１デザイン表示部２４が設けられ、包装体本体１０に第２デザイン表示部１２が設けられている点で第１実施形態と異なる。

第１デザイン表示部２４は、ウェットティッシュ２０を折り畳んだ状態において、上面視で所定の形状（例えば、円形）を構成するように設けられる。第２実施形態では、複数のウェットティッシュ２０には、複数の円形の第１デザイン表示部２４により、折り畳まれた状態の上面視において水玉模様が形成される。
第２デザイン表示部１２は、包装体本体１０の側面に設けられる。第２実施形態では、包装体本体１０の側面には、複数の円形の第２デザイン表示部１２により水玉模様が形成される。

第２デザイン表示部１２は、上述の透明性及びガスバリア性を有する包装体本体１０に、印刷を施すことにより形成できる。これにより、透明な包装体本体１０の所望の位置に第２デザイン表示部１２を形成できる。

第２実施形態のウェットティッシュ包装体１によれば、以下のような効果を奏する。

（３）包装体本体１０を透明なシート部材により構成し、複数のウェットティッシュ２０を、第１デザイン表示部２４を含んで構成した。これにより、包装体本体１０の内部に収容されたウェットティッシュの残りの枚数を、容易に把握できる。また、第１デザイン表示部２４が設けられたウェットティッシュ２０を包装体本体１０の外から視認できるので、ウェットティッシュ包装体１の美観（デザイン性）を高められる。

（４）包装体本体１０を、第２デザイン表示部１２を含んで構成した。これにより、ウェットティッシュ２０に設けられた第１デザイン表示部２４と、包装体本体１０に設けられた第２デザイン表示部１２とを組み合わせて視認できるので、ウェットティッシュ包装体１の美観をより向上させられる。

（５）第１デザイン表示部２４を、上面視において所定の形状を構成するように設け、第２デザイン表示部１２を、包装体本体１０の側面に設けた。これにより、積層された複数のウェットティッシュ２０の側面部分を覆う包装体本体１０の側面に、第２デザイン表示部１２を配置できる。よって、ウェットティッシュ包装体１を上面側から視た場合には、第１デザイン表示部２４を視認でき、側面側から視た場合には、第２デザイン表示部１２を視認できるので、ウェットティッシュ包装体１をあらゆる方向から視た場合における美観を向上させられる。

以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第１実施形態では、複数のウェットティッシュ２０を、第１層２１、第２層２２、及び第３層を含んで構成したが、これに限らない。即ち、複数のウェットティッシュを、単一の色に着色して構成してもよい。

また、第２実施形態では、第２デザイン表示部１２を包装体本体１０の側面に配置したが、これに限らない。即ち、第２デザイン表示部を、包装体本体の上面に配置してもよい。

また、第２実施形態では、第１デザイン表示部２４と、第２デザイン表示部１２とを同じ模様により構成したが、これに限らない。即ち、第１デザイン表示部と、第２デザイン表示部とを異なる模様により構成してもよい。

また、第２実施形態では、包装体本体１０に水玉模様の第２デザイン表示部１２を設けたが、これに限らない。即ち、例えば、第２デザイン表示部を、包装体本体の大部分を着色した図柄により構成し、着色していない包装体本体の一部の領域のみを透明にしてもよい。

１ ウェットティッシュ包装体
１０ 包装体本体
１１ 開口部
１２ 第２デザイン表示部
２０ ウェットティッシュ
２１ 第１層
２２ 第２層
２３ 第３層
２４ 第１デザイン表示部
３０ ラベル部材

Claims (5)

1. 開口部を有する包装体本体と、該包装体本体に積層されて収容される複数のウェットティッシュと、前記開口部を開閉可能に覆うラベル部材と、を備えるウェットティッシュ包装体であって、
   前記包装体本体は、ガスバリア性及び透明性を有するシート部材により構成され、
   前記複数のウェットティッシュは、着色されているか、又は第１デザイン表示部を備えるウェットティッシュ包装体。
2. 前記ラベル部材は、ガスバリア性及び透明性を有するシート部材により構成される請求項１に記載のウェットティッシュ包装体。
3. 前記包装体本体に配置される第２デザイン表示部を更に備える請求項１又は２に記載のウェットティッシュ包装体。
4. 第２デザイン表示部は、前記包装体本体に印刷を施すことで形成される請求項３に記載のウェットティッシュ包装体。
5. 前記複数のウェットティッシュは、第１の色に着色された複数の前記ウェットティッシュが積層された第１層と、該第１の色とは異なる第２の色に着色された複数の前記ウェットティッシュが積層された第２層と、を含む請求項１〜４のいずれかに記載のウェットティッシュ包装体。

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