JP3210240U - グローブ - Google Patents

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真樹 大木
真樹 大木
康司 中島
康司 中島
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Abstract

【課題】指をグローブ本体に保持させる指保持部材を、グローブ本体から取り外すことができるグローブを提供すること。【解決手段】 本考案のグローブは、グローブ本体1と、指をグローブ本体1側に締めて保持させる指保持部材2と、指保持部材2をグローブ本体1に着脱可能に取り付ける取付部材3と、を備える。このため、この実施形態1に係るグローブは、指をグローブ本体1に保持させる指保持部材2を、グローブ本体1から取り外すことができる。【選択図】 図1

Description

本考案は、ベースボール用のグローブやソフトボール用のグローブに関する。
指をグローブ本体側に保持させるグローブは、たとえば、特許文献1にある。特許文献1のグローブは、外皮の内側に装着される内皮の手の平が触れる面で、薬指挿入袋の開口付近に、保持帯材の一端と押さえ片とを、それぞれ固定し、保持帯材の他端を、内皮と押さえ片との間に通過させてかつ外皮から外側に突出させてなるものである。
特許文献1のグローブの使用例は、手をグローブの中に挿入すると共に、薬指を保持帯材と内皮との間に挿通させかつグローブの薬指挿入袋中に挿入させ、その状態で、外皮から外側に突出する保持帯材の他端を引っ張って保持帯材の長さを調整して、薬指を内皮の手の平が触れる面に適度の力で押圧して保持させる。
これにより、薬指の力をグローブに伝えてグローブの操作性を高めることができる。また、保持帯材の長さを一度調整することにより、薬指をスムーズに保持帯材と内皮との間に挿通させかつグローブの薬指挿入袋中に挿入させることができる。しかも、保持帯材の長さを再調整することにより、薬指を内皮に確実に保持させることができ、かつ、他の使用者が同一のグローブを使用することも可能である。
実用新案登録第3204839号公報
特許文献1のグローブは、保持帯材により、薬指をグローブに保持させることができる。しかしながら、特許文献1のグローブは、保持帯材が内皮に固定されているので、保持帯材を内皮から取り外すことができない。
本考案は、指をグローブ本体に保持させる指保持部材を、グローブ本体から取り外すことができるグローブを提供することにある。
本考案は、グローブ本体と、指をグローブ本体側に締めて保持させる指保持部材と、指保持部材をグローブ本体に着脱可能に取り付ける取付部材と、を備え、グローブ本体が、手の甲側の甲側部分と、手の平側の平側部分と、を有し、甲側部分には、手の甲が見える開口部が設けられていて、取付部材の周縁部が、平側部分のうち開口部に対向する箇所に固定されていて、取付部材には、入口と出口とがそれぞれ設けられていて、指保持部材が、入口から取付部材と平側部分との間に挿入し、かつ、出口から取付部材および平側部分の外側に出す第1帯部と、少なくとも一部が取付部材と平側部分との間に位置する第2帯部と、入口から取付部材および平側部分の外側に位置する第3帯部と、第1帯部の一面と第3帯部の他面とを、あるいは、第1帯部の他面と第3帯部の一面とを、相互に着脱可能に止めて、指保持部材および取付部材により指を通す輪を大小調整可能に形成する止部と、第3帯部の一面あるいは第1帯部の一面であって、止部により止められた時に開口部に対向する面に設けられている表示部と、を有し、第1帯部、第2帯部および第3帯部が、帯状に一体に連続している、ことを特徴とするものである。
本考案は、グローブ本体と、指をグローブ本体側に締めて保持させる指保持部材と、指保持部材をグローブ本体に着脱可能に取り付ける取付部材と、を備え、グローブ本体が、手の甲側の甲側部分と、手の平側の平側部分と、を有し、甲側部分には、手の甲が見える開口部と1個もしくは複数個の挿通孔とがそれぞれ設けられていて、取付部材の周縁部が、平側部分のうち開口部に対向する箇所に固定されていて、取付部材には、入口と出口とがそれぞれ設けられていて、指保持部材が、入口から取付部材と平側部分との間に挿入し、かつ、出口から取付部材および平側部分の外側に出す第1帯部と、少なくとも一部が取付部材と平側部分との間に位置する第2帯部と、入口から取付部材および平側部分の外側に位置する第3帯部と、先端部分を第1帯部に設けられている挿通口および挿通孔に挿通し着脱可能に結んで甲側部分に止めて、指保持部材および取付部材により指を通す輪を大小調整可能に形成する第4帯部と、第3帯部の面のうち第4帯部により止められた時に開口部に対向する面に設けられている表示部と、を有し、第1帯部、第2帯部、第3帯部および第4帯部が、帯状に一体に連続している、ことを特徴とするものである。
本考案は、グローブ本体と、指をグローブ本体側に締めて保持させる指保持部材と、指保持部材をグローブ本体に着脱可能に取り付ける取付部材と、を備え、グローブ本体が、手の甲側の甲側部分と、手の平側の平側部分と、を有し、甲側部分には、手の甲が見える開口部が設けられていて、取付部材の周縁部が、平側部分のうち開口部に対向する箇所に固定されていて、取付部材には、入口と出口とがそれぞれ設けられていて、指保持部材が、入口から取付部材と平側部分との間に挿入し、かつ、出口から取付部材および平側部分の外側に出す第1帯部と、少なくとも一部が取付部材と平側部分との間に位置する第2帯部と、入口から取付部材および平側部分の外側に位置する第3帯部と、第3帯部に隣接する第4帯部と、第4帯部を第1帯部に設けられている挿通口に挿通して第3帯部側に折り返した時に対向する第3帯部の面と第4帯部の面とを、相互に着脱可能に止めて、指保持部材および取付部材により指を通す輪を大小調整可能に形成する止部と、第4帯部の第3帯部に対向する面に対して反対側の面であって、止部により止められた時に開口部に対向する面に設けられている表示部と、を有し、第1帯部、第2帯部、第3帯部および第4帯部が、帯状に一体に連続している、ことを特徴とするものである。
本考案は、指を指保持部材と共にグローブ本体側に締めて保持させる補助指保持部材を備え、グローブ本体が、補助挿通孔が設けられている外皮と、外皮の内側に装着されている内皮と、外皮および内皮に形成されている指挿入袋と、を有し、補助指保持部材が、一端が内皮の指挿入袋に固定されていて、他端に補助挿通口が設けられている第1補助帯部と、一端が第1補助帯部と対をなすように内皮の指挿入袋に固定されていて、他端を補助挿通口および補助挿通孔に挿通し着脱可能に結んで外皮に止めて、内皮の指挿入袋を大小調整可能に絞る第2補助帯部と、を有する、ことが好ましい。
本考案のグローブは、取付部材を介してグローブ本体に確実に取り付けられた指保持部材により、指がグローブ本体に適度な力で締められて保持されるため、指の力をグローブ本体に伝えてグローブの操作性を高めることができると共に、指保持部材をグローブ本体から取り外すことができるという効果を奏する。
本考案の実施形態1に係るグローブを示すグローブ本体の甲側部分から見た斜視図である。 指保持部材をグローブ本体から取り外した状態を示すグローブ本体の甲側部分から見た斜視図である。 要部を示す一部断面図(図1におけるIII−III線断面図)である。(A)は、第3帯部の一面に表示部が設けられている指保持部材を示す一部断面図である。(B)は、第1帯部の一面に表示部が設けられている指保持部材を示す一部断面図である。 指保持部材をグローブ本体に着脱可能に取り付ける状態を示す説明図である。(A)は、第1帯部を入口に挿入する前の状態を示す説明図である。(B)は、第1帯部を取付部材と平側部分との間に挿入した状態を示す説明図である。(C)は、第1帯部を出口から外側に出した状態を示す説明図である。 本考案の実施形態2に係るグローブを示すグローブ本体の甲側部分から見た斜視図である。 指保持部材をグローブ本体から取り外した状態を示すグローブ本体の甲側部分から見た斜視図である。 要部を示す一部断面図(図5におけるVII−VII線断面図)である。 補助指保持部材と内皮とを示すグローブ本体の甲側部分から見た斜視図である。 本考案の実施形態3に係るグローブを示す要部の一部断面図(図3(A)、図3(B)、図7に対応する断面図)である。
以下、本考案に係るグローブの実施形態の3例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1の構成の説明)
図1〜図4は、本考案に係るグローブの実施形態1を示す。以下、この実施形態1の構成について説明する。
(グローブの構成部品の説明)
この実施形態1に係るグローブは、グローブ本体1と、指保持部材2と、取付部材3と、を備える。
(グローブ本体1の説明)
グローブ本体1は、天然皮革、合成皮革や人工皮革などの皮革からなる。グローブ本体1は、厚皮の外皮10と、厚さが外皮10の厚さよりも薄く、外皮10の内側に装着されている内皮11と、から構成されている。外皮10および内皮11には、指挿入袋が形成されている。
指挿入袋は、親指挿入袋12、人差指挿入袋13、中指挿入袋14、薬指挿入袋15、小指挿入袋16からなる。親指挿入袋12と人差指挿入袋13との間には、ウエブ部17が装着されている。
グローブ本体1は、手の甲側の甲側部分100と、手の平側の平側部分110と、を有する。甲側部分100のほぼ中央部分には、手の甲が見える開口部101が設けられている。甲側部分100および平側部分110のうち、指挿入袋(12、13、14、15、16)およびウエブ部17に対して反対側には、手挿入口120が形成されている。
(取付部材3の説明)
取付部材3は、指保持部材2をグローブ本体1に着脱可能に取り付けるものである。取付部材3は、グローブ本体1の材質と同材質もしくは樹脂製等からなり、四角板形状をなす。取付部材3の周縁部は、グローブ本体1の平側部分110のうち開口部101に対向する箇所に、縫製や接着などにより固定されている。この箇所は、グローブ本体1の内皮11の一部分であって、手の平が接触する箇所である。
取付部材3の両端部には、入口31と出口32とがそれぞれ設けられている。取付部材3の中央部分(入口31と出口32との間の部分)と内皮11の平側部分110との間には、空間33が形成されている。
(指保持部材2の説明)
指保持部材2は、指この例では薬指をグローブ本体1側に締めて保持させるものである。指保持部材2は、グローブ本体1の材質と同材質もしくは樹脂製等からなり、帯形状をなす。指保持部材2は、第1帯部21と、第2帯部22と、第3帯部23と、止部24、25と、表示部20と、を有する。第1帯部21、第2帯部22および第3帯部23は、帯状に一体に連続している。
両端部分の第1帯部21および第3帯部23の幅は、中間部分の第2帯部22の幅よりも若干大きい。このため、図2に示すように、第1帯部21と第2帯部22との間および第2帯部22と第3帯部23との間には、段部が形成されている。
また、第1帯部21の幅は、取付部材3の入口31、出口32および空間33の取付部材3の短手方向の長さと同等もしくはほぼ同等である。
さらに、第1帯部21および第2帯部22の厚さは、空間33の高さ(すなわち、取付部材3の中央部分と内皮11の平側部分110との間の距離)よりも小さい。なお、グローブ本体1、指保持部材2および取付部材3は、フレキシブルな材質からなるので、第1帯部21および第2帯部22の厚さが空間33の高さに対して同等もしくは大きくても問題はない。
第1帯部21は、取付部材3の入口31から取付部材3と平側部分110との間(空間33)に挿入し、かつ、取付部材3の出口32から取付部材3および平側部分110の外側に出す。
第2帯部22の一部は、取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置し、第2帯部22の残りの一部は、取付部材3の入口31、出口32から取付部材3および平側部分110の外側に位置する。なお、第2帯部22は、全部が取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置する場合がある。この場合においては、取付部材3の入口31、出口32から取付部材3および平側部分110の外側に位置する部分が無い。すなわち、第2帯部22の少なくとも一部は、取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置する。
第3帯部23は、取付部材3の入口31から取付部材3および平側部分110の外側に位置する。
図2、図3(A)に示すように、第1帯部21の一面(図2の紙面においては、裏側の面)には、一方の止部(例えば、面ファスナのフック面)24が設けられている。第3帯部23の他面(図2の紙面においては、表側の面)には、他方の止部(例えば、面ファスナのループ面)25が設けられている。
第3帯部23の一面は、止部24、25により止められた時にグローブ本体1の甲側部分100の開口部101に対向する面である。この第3帯部23の一面には、表示部20が設けられている。表示部20には、名前、校章、校名、あるいは、自分好みの、あるいは、気持ちを高揚させる2字熟語、4字熟語、マークなど(以下、単に「マークなど」と称する)がレザー彫刻、焼印などの手段により記載表示されている。
止部24、25は、取付部材3の出口32から外側に出ている第1帯部21の一面と、取付部材3の入口31から外側に位置する第3帯部23の他面とを、相互に着脱可能に止めて、指保持部材2および取付部材3により指を通す輪26を大小調整可能に形成するものである。
あるいは、図3(B)に示すように、第1帯部21の他面(図3(A)に示す第1帯部21の一面に対して反対側の面)に一方の止部24を設け、第3帯部23の一面(図3(A)に示す第3帯部23の他面に対して反対側の面)に他方の止部25を設ける場合がある。
この場合においては、第1帯部21の一面は、止部24、25により止められた時に甲側部分100の開口部101に対向する面である。この第1帯部21の一面には、表示部20が設けられている。
なお、第1帯部21の一面あるいは他面に他方の止部25を設け、第3帯部23の他面あるいは一面に一方の止部24を設ける場合がある。
(実施形態1の使用例の説明)
この実施形態1に係るグローブは、以上のごとき構成からなり、以下、その一使用例について説明する。
まず、図4(A)、(B)、(C)に示すように、グローブ本体1の取付部材3に指保持部材2を着脱可能に取り付ける。すなわち、第1帯部21を入口31から取付部材3と平側部分110との間(空間33)に挿入し、かつ、出口32から取付部材3および平側部分110の外側に出す。また、第2帯部22の一部を取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置させる。さらに、第3帯部23を入口31から取付部材3および平側部分110の外側に位置させる。
つぎに、手をグローブ本体1の手挿入口120からグローブ本体1の中すなわち甲側部分100と平側部分110との間に挿入させ、各指(親指、人差指、中指、薬指、小指)を各指挿入袋(親指挿入袋12、人差指挿入袋13、中指挿入袋14、薬指挿入袋15、小指挿入袋16)にそれぞれ挿入させ、薬指の付け根部分を取付部材3上に位置させる。
この状態で、図3(A)に示すように、第1帯部21の一面の一方の止部24と第3帯部23の他面の止部25とを相互に着脱可能に止める。すると、指保持部材2により、薬指がグローブ本体1の平側部分110側に適度な力で締められて保持される。これにより、薬指の力をグローブ本体1の平側部分110側に伝えてグローブの操作性を高めることができる。
この時、第1帯部21と第2帯部22との間の段部が取付部材3の入口31の縁に当たっていて、かつ、第2帯部22と第3帯部23との間の段部が取付部材3の出口32の縁に当たっている。このため、指保持部材2は、取付部材3を介してグローブ本体1にずれずに確実に取り付けられている。これにより、薬指をグローブ本体1に確実に保持させることができる。
ここで、止部24、25で止める時に、指保持部材2および取付部材3により形成される輪26(図3(A)、(B)を参照)の大きさを調整することにより、薬指をグローブ本体1に保持させる力の強弱を調整することができる。
しかも、止部24、25で輪26の大きさを調整することにより、他の使用者が同一のグローブを使用することが可能となる。
また、止部24、25で仮止めさせて若干大き目の輪26を形成させておいて、薬指を輪26の中に通して、止部24、25で本止めさせて薬指をグローブ本体1に保持させても良い。
なお、図3(B)に示すように、第1帯部21の他面の一方の止部24と第3帯部23の一面の止部25とを相互に着脱可能に止める場合がある。
止部24、25で指保持部材2および取付部材3により輪26が形成されると、図1、図3(A)に示すように、第3帯部23の一面の表示部20が、あるいは、図3(B)に示すように、第1帯部21の一面の表示部20が、グローブ本体1の甲側部分100の開口部101に対向する。これにより、開口部101から表示部20に記載表示されているものを見ることがあるいは見せることができる。すなわち、表示部20に記載表示されているマークなどが開口部101を介して見ることがあるいは見せることができる。
グローブ本体1の取付部材3から指保持部材2を取り外す場合は、まず、止部24、25を外し、取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置する第2帯部22の一部を入口31から外側に出し、また、第1帯部21を出口32から取付部材3と平側部分110との間(空間33)に挿入し、かつ、入口31から外側に出す。これにより、指保持部材2がグローブ本体1の取付部材3から取り外される。
(実施形態1の効果の説明)
本考案の実施形態1に係るグローブは、以上のごとき構成からなり、以下、その効果について説明する。
本考案の実施形態1に係るグローブは、グローブ本体1と、薬指をグローブ本体1側に締めて保持させる指保持部材2と、指保持部材2をグローブ本体1に着脱可能に取り付ける取付部材3と、を備えるものである。このため、本考案の実施形態1に係るグローブは、指保持部材2をグローブ本体1から取り外すことができる。しかも、本考案の実施形態1に係るグローブは、指保持部材2を取付部材3を介してグローブ本体1に再度取り付けることができる。
これにより、本考案の実施形態1に係るグローブは、たとえば中高校の公式試合などの時に、マークなどの表示が認められない場合においては、マークなどが表示部20に記載表示されている指保持部材2をグローブ本体1から取り外し、マークなどが記載表示されていない指保持部材2を取付部材3を介してグローブ本体1に取り付けることができる。
(実施形態2の説明)
図5〜図8は、本考案に係るグローブの実施形態2を示す。以下、本考案の実施形態2に係るグローブについて説明する。図中、図1〜図4と同符号は、同一のものを示す。
(実施形態2の構成の説明)
以下、この実施形態2の構成について説明する。
グローブ本体1の甲側部分100であって、外皮10の小指挿入袋16には、3個の挿通孔102と1個の補助挿通孔103とがそれぞれ設けられている。なお、挿通孔102は、1個でも良い。
本考案の実施形態2に係るグローブの指保持部材4は、本考案の実施形態1に係るグローブの指保持部材2の構造が異なる。すなわち、指保持部材4は、第1帯部41と、第2帯部42と、第3帯部43と、第4帯部44と、表示部40と、を有する。第1帯部41、第2帯部42、第3帯部43および第4帯部44は、帯状に一体に連続している。
第1帯部41、第2帯部42、および第3帯部43の幅は、第4帯部44の幅よりも若干大きい。第1帯部41の端部分(第2帯部42に対して反対側の部分)には、スリット状の挿通口45が設けられている。
第1帯部41は、取付部材3の入口31から取付部材3と平側部分110との間(空間33)に挿入し、かつ、取付部材3の出口32から取付部材3および平側部分110の外側に出す。
第2帯部42の一部は、取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置し、第2帯部42の残りの一部は、取付部材3の入口31、出口32から取付部材3および平側部分110の外側に位置する。なお、第2帯部42は、全部が取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置する場合がある。すなわち、実施形態1の場合と同様に、第2帯部42の少なくとも一部は、取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置する。
第3帯部43は、取付部材3の入口31から取付部材3および平側部分110の外側に位置する。
第4帯部44は、第3帯部43に対して反対側の先端部分を第1帯部41の挿通口45およびグローブ本体1の3個の挿通孔102に挿通し着脱可能に結んでグローブ本体1の甲側部分100に止めて、指保持部材4および取付部材3により薬指を通す輪46を大小調整可能に形成するものである。
第3帯部43の面のうち第4帯部44により止められた時にグローブ本体1の甲側部分100の開口部101に対向する面には、表示部40が設けられている。表示部40には、マークなどがレザー彫刻、焼印などの手段により記載表示されている。
本考案の実施形態2に係るグローブは、薬指を指保持部材4と共にグローブ本体1側に締めて保持させる補助指保持部材5を備える。指保持部材4は、薬指の付け根部分を保持し、補助指保持部材5は、薬指の付け根部分より指先側の部分を保持する。補助指保持部材5は、対をなす第1補助帯部51と第2補助帯部52とを有する。
第1補助帯部51の一端は、グローブ本体1の内皮11の薬指挿入袋15の小指挿入袋16側に固定されている。第1補助帯部51の他端には、補助挿通口50が設けられている。
第2補助帯部52の一端は、グローブ本体1の内皮11の薬指挿入袋15の中指挿入袋14側に固定されている。第2補助帯部52の他端は、補助挿通口50およびグローブ本体1の補助挿通孔103に挿通してグローブ本体1の外皮10の小指挿入袋16の外側に出し、かつ、着脱可能に結んでグローブ本体1の外皮10の小指挿入袋16に止める。これにより、グローブ本体1の内皮11の薬指挿入袋15を大小調整可能に絞ることができる。
(実施形態2の使用例の説明)
この実施形態2に係るグローブは、以上のごとき構成からなり、以下、その一使用例について説明する。
まず、グローブ本体1の取付部材3に指保持部材4を着脱可能に取り付ける。すなわち、第1帯部41を入口31から取付部材3と平側部分110との間(空間33)に挿入し、かつ、出口32から取付部材3および平側部分110の外側に出す。また、第2帯部42の一部を取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置させる。さらに、第3帯部43および第4帯部44を入口31から取付部材3および平側部分110の外側に位置させる。さらにまた、第4帯部44の先端部分を第1帯部41の挿通口45に挿通して指保持部材4および取付部材3で輪46を形成させる。かつ、第4帯部44の先端部分をグローブ本体1の3個の挿通孔102に挿通してグローブ本体1の甲側部分100の外側に出す。この時、第2補助帯部52の他端の結びを解いておいて、グローブ本体1の内皮11の薬指挿入袋15を大きめにしておく。
つぎに、手をグローブ本体1の手挿入口120からグローブ本体1の中すなわち甲側部分100と平側部分110との間に挿入させ、各指(親指、人差指、中指、薬指、小指)を各指挿入袋(親指挿入袋12、人差指挿入袋13、中指挿入袋14、薬指挿入袋15、小指挿入袋16)にそれぞれ挿入させる。この時、薬指を指保持部材4および取付部材3により形成される輪46の中に挿入させておいて、かつ、薬指の付け根部分を取付部材3上に位置させる。
この状態で、第4帯部44の先端部分を着脱可能に結んでグローブ本体1の甲側部分100に止める。すると、指保持部材4により、薬指の付け根部分がグローブ本体1の平側部分110側に適度な力で締められて保持される。これにより、薬指の力をグローブ本体1の平側部分110側に伝えてグローブの操作性を高めることができる。
さらに、第2補助帯部52の他端を着脱可能に結んでグローブ本体1の外皮10の小指挿入袋16に止める。すると、補助指保持部材5により、薬指の付け根部分より指先側の部分がグローブ本体1の平側部分110側に適度な力で締められて保持される。これにより、薬指のほぼ全体の力をグローブ本体1の平側部分110側に確実に伝えてグローブの操作性をさらに高めることができる。
ここで、第4帯部44の先端部分の結び目および第2補助帯部52の他端の結び目を調整することにより、薬指をグローブ本体1に保持させる力の強弱を調整することができる。
しかも、結び目の調整により、他の使用者が同一のグローブを使用することが可能となる。
第4帯部44の先端部分の結び目で指保持部材4および取付部材3により輪46が形成されると、図5、図7に示すように、第3帯部43の表示部40が、グローブ本体1の甲側部分100の開口部101に対向する。これにより、開口部101から表示部40に記載表示されているものを見ることがあるいは見せることができる。すなわち、表示部40に記載表示されているマークなどが開口部101を介して見ることがあるいは見せることができる。
グローブ本体1の取付部材3から指保持部材4を取り外す場合は、まず、第4帯部44の先端部分の結び目を解いて、第4帯部44をグローブ本体1の3個の挿通孔102および第1帯部41の挿通口45から引き抜く。一方、取付部材3と平側部分110との間(空間33)に位置する第2帯部22の一部を入口31から外側に出し、また、第1帯部21を出口32から取付部材3と平側部分110との間(空間33)に挿入し、かつ、入口31から外側に出す。これにより、指保持部材4がグローブ本体1の取付部材3から取り外される。
(実施形態2の効果の説明)
本考案の実施形態2に係るグローブは、以上のごとき構成からなり、以下、その効果について説明する。
本考案の実施形態2に係るグローブは、グローブ本体1と、薬指をグローブ本体1側に締めて保持させる指保持部材4と、指保持部材4をグローブ本体1に着脱可能に取り付ける取付部材3と、を備えるものである。このため、本考案の実施形態2に係るグローブは、本考案の実施形態1に係るグローブとほぼ同様の効果を達成することができる。すなわち、本考案の実施形態2に係るグローブは、指保持部材4をグローブ本体1から取り外すことができ、しかも、指保持部材4を取付部材3を介してグローブ本体1に再度取り付けることができる。
特に、本考案の実施形態2に係るグローブは、薬指を指保持部材4と共にグローブ本体1側に締めて保持させる補助指保持部材5を備えるものである。このため、本考案の実施形態2に係るグローブは、薬指を指保持部材4と共にグローブ本体1側にさらに確実に保持させることができる。
(実施形態3の構成、作用、効果の説明)
図9は、本考案に係るグローブの実施形態3を示す。以下、この実施形態3の構成、作用、効果について説明する。図中、図1〜図8と同符号は、同一のものを示す。
本考案の実施形態3に係るグローブは、本考案の実施形態2に係るグローブの変形例である。すなわち、本考案の実施形態3に係るグローブの指保持部材4Aの構成が、本考案の実施形態2に係るグローブの指保持部材4の構成と若干相違する。
実施形態3の指保持部材4Aは、実施形態2の指保持部材4に対して、止部47、48を有する。第3帯部43の一面には、一方の止部(例えば、面ファスナのフック面あるいはループ面)47が設けられている。第4帯部44の一面には、他方の止部(例えば、面ファスナのループ面あるいはフック面)48が設けられている。
第3帯部43の一面と第4帯部44の一面とは、第4帯部44を第1帯部41に設けられている挿通口45に挿通して第3帯部43側に折り返した時に対向する面である。
止部47、48は、第4帯部44を第1帯部41の挿通口45に挿通して第3帯部43側に折り返して、相互に対向する第3帯部43の一面と第4帯部44の一面とを、相互に着脱可能に止めて、指保持部材4Aおよび取付部材3により指を通す輪46を大小調整可能に形成するものである。
第4帯部44の第3帯部43の一面に対向する一面に対して反対側の他面であって、止部47、48により止められた時に開口部101に対向する面には、表示部40が設けられている。
本考案の実施形態3に係るグローブは、上記のごとき構成からなるので、本考案の実施形態1、2に係るグローブの作用、効果とほぼ同様の作用、効果を達成することができる。
(その他の実施形態の説明)
上述した実施形態1、2、3は、その要旨を逸脱しない限りにおいて、様々に変更が可能である。
たとえば、上述の実施形態1、2、3においては、ベースボール用のグローブやソフトボール用のグローブに適用するものである。しかしながら、本考案においては、ファーストミットやキャッチャミットなどにも適用することができる。しかも、ベースボールやソフトボール以外の球技用のグローブにも適用することができる。
また、上述の実施形態1、2、3においては、薬指をグローブ本体1に保持させるものである。しかしながら、本考案においては、薬指以外の指を1本もしくは複数本の指(薬指を含む場合がある)グローブ本体1に保持させるものであっても良い。
さらに、上述の実施形態2においては、補助指保持部材5を備えるものである。しかしながら、本考案においては、上述の実施形態1、3に補助指保持部材5を備えるものであっても良い。
さらにまた、上述の実施形態1、3においては、止部として、面ファスナのフック面24、47と面ファスナのループ面25、48とを使用するものである。しかしながら、本考案においては、上述の実施形態1、3における止部として、面ファスナのフック面24、47および面ファスナのループ面25、48以外のものを使用しても良い。
さらにまた、上述の実施形態2においては、グローブ本体1に挿通孔102を設けるものである。しかしながら、本考案においては、上述の実施形態3のグローブ本体1に、上述の実施形態1のグローブ本体1と同様に、挿通孔102を設けなくても良い。
さらにまた、本考案においては、取付部材3の入口31、出口32の長さと、実施形態1の指保持部材4の第1帯部21および第2帯部22の幅、実施形態2の指保持部材4の第1帯部41および第2帯部42の幅、実施形態3の指保持部材4Aの第1帯部41および第2帯部42の幅とを、統一しても良い。この場合においては、実施形態1の指保持部材4と実施形態2の指保持部材4と実施形態3の指保持部材4Aとを、取付部材3を有するグローブ本体1に対して、共通して使用することができる。
1…グローブ本体、10…外皮、11…内皮、12…親指挿入袋、
13…人差指挿入袋、14…中指挿入袋、15…薬指挿入袋、16…小指挿入袋、17…ウエブ部、
100…甲側部分、101…開口部、102…挿通孔、103…補助挿通孔、110…平側部分、120…手挿入口、
2…指保持部材、20…表示部、21…第1帯部、22…第2帯部、
23…第3帯部、24、25…止部、26…輪、
3…取付部材、30…周縁部、31…入口、32…出口、33…空間、
4、4A…指保持部材、40…表示部、41…第1帯部、42…第2帯部、
43…第3帯部、44…第4帯部、45…挿通口、46…輪、47、48…止部、
5…補助指保持部材、50…補助挿通口、51…第1補助帯部、
52…第2補助帯部

Claims (4)

  1. グローブ本体と、
    指を前記グローブ本体側に締めて保持させる指保持部材と、
    前記指保持部材を前記グローブ本体に着脱可能に取り付ける取付部材と、
    を備え、
    前記グローブ本体は、手の甲側の甲側部分と、手の平側の平側部分と、を有し、前記甲側部分には、手の甲が見える開口部が設けられていて、
    前記取付部材の周縁部は、前記平側部分のうち前記開口部に対向する箇所に固定されていて、前記取付部材には、入口と出口とがそれぞれ設けられていて、
    前記指保持部材は、前記入口から前記取付部材と前記平側部分との間に挿入し、かつ、前記出口から前記取付部材および前記平側部分の外側に出す第1帯部と、少なくとも一部が前記取付部材と前記平側部分との間に位置する第2帯部と、前記入口から前記取付部材および前記平側部分の外側に位置する第3帯部と、前記第1帯部の一面と前記第3帯部の他面とを、あるいは、前記第1帯部の他面と前記第3帯部の一面とを、相互に着脱可能に止めて、前記指保持部材および前記取付部材により指を通す輪を大小調整可能に形成する止部と、前記第3帯部の一面あるいは前記第1帯部の一面であって、前記止部により止められた時に前記開口部に対向する面に設けられている表示部と、を有し、前記第1帯部、前記第2帯部および前記第3帯部は、帯状に一体に連続している、
    ことを特徴とするグローブ。
  2. グローブ本体と、
    指を前記グローブ本体側に締めて保持させる指保持部材と、
    前記指保持部材を前記グローブ本体に着脱可能に取り付ける取付部材と、
    を備え、
    前記グローブ本体は、手の甲側の甲側部分と、手の平側の平側部分と、を有し、前記甲側部分には、手の甲が見える開口部と1個もしくは複数個の挿通孔とがそれぞれ設けられていて、
    前記取付部材の周縁部は、前記平側部分のうち前記開口部に対向する箇所に固定されていて、前記取付部材には、入口と出口とがそれぞれ設けられていて、
    前記指保持部材は、前記入口から前記取付部材と前記平側部分との間に挿入し、かつ、前記出口から前記取付部材および前記平側部分の外側に出す第1帯部と、少なくとも一部が前記取付部材と前記平側部分との間に位置する第2帯部と、前記入口から前記取付部材および前記平側部分の外側に位置する第3帯部と、先端部分を前記第1帯部に設けられている挿通口および前記挿通孔に挿通し着脱可能に結んで前記甲側部分に止めて、前記指保持部材および前記取付部材により指を通す輪を大小調整可能に形成する第4帯部と、前記第3帯部の面のうち前記第4帯部により止められた時に前記開口部に対向する面に設けられている表示部と、を有し、前記第1帯部、前記第2帯部、前記第3帯部および前記第4帯部は、帯状に一体に連続している、
    ことを特徴とするグローブ。
  3. グローブ本体と、
    指を前記グローブ本体側に締めて保持させる指保持部材と、
    前記指保持部材を前記グローブ本体に着脱可能に取り付ける取付部材と、
    を備え、
    前記グローブ本体は、手の甲側の甲側部分と、手の平側の平側部分と、を有し、前記甲側部分には、手の甲が見える開口部が設けられていて、
    前記取付部材の周縁部は、前記平側部分のうち前記開口部に対向する箇所に固定されていて、前記取付部材には、入口と出口とがそれぞれ設けられていて、
    前記指保持部材は、前記入口から前記取付部材と前記平側部分との間に挿入し、かつ、前記出口から前記取付部材および前記平側部分の外側に出す第1帯部と、少なくとも一部が前記取付部材と前記平側部分との間に位置する第2帯部と、前記入口から前記取付部材および前記平側部分の外側に位置する第3帯部と、前記第3帯部に隣接する第4帯部と、前記第4帯部を前記第1帯部に設けられている挿通口に挿通して前記第3帯部側に折り返した時に対向する前記第3帯部の面と前記第4帯部の面とを、相互に着脱可能に止めて、前記指保持部材および前記取付部材により指を通す輪を大小調整可能に形成する止部と、前記第4帯部の前記第3帯部に対向する面に対して反対側の面であって、前記止部により止められた時に前記開口部に対向する面に設けられている表示部と、を有し、前記第1帯部、前記第2帯部、前記第3帯部および前記第4帯部は、帯状に一体に連続している、
    ことを特徴とするグローブ。
  4. 指を前記指保持部材と共に前記グローブ本体側に締めて保持させる補助指保持部材を備え、
    前記グローブ本体は、補助挿通孔が設けられている外皮と、前記外皮の内側に装着されている内皮と、前記外皮および前記内皮に形成されている指挿入袋と、を有し、
    前記補助指保持部材は、一端が前記内皮の前記指挿入袋に固定されていて、他端に補助挿通口が設けられている第1補助帯部と、一端が前記第1補助帯部と対をなすように前記内皮の前記指挿入袋に固定されていて、他端を前記補助挿通口および前記補助挿通孔に挿通し着脱可能に結んで前記外皮に止めて、前記内皮の前記指挿入袋を大小調整可能に絞る第2補助帯部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のグローブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6186527B1 (ja) * 2017-03-06 2017-08-23 有限会社マツザキ運動具店 調整具を付設した捕球具

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