JP3210181B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP3210181B2
JP3210181B2 JP14048994A JP14048994A JP3210181B2 JP 3210181 B2 JP3210181 B2 JP 3210181B2 JP 14048994 A JP14048994 A JP 14048994A JP 14048994 A JP14048994 A JP 14048994A JP 3210181 B2 JP3210181 B2 JP 3210181B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記具に関する。詳し
くは、主にホワイトボードなどのほぼ垂直面に筆記する
場合に用いられる筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】ホワイトボードなどのほぼ垂直面に筆記
する場合に用いられるものとして既に提案されている筆
記具aを図25を用いて説明する。筆記具aは、例えば
実公昭35−28716号公報で示されているように、
インキタンクbと、インキcの出るペン芯dと、このペ
ン芯dをインキタンクbに保持するペン芯保持具eと、
インキタンクb内に配置されるとともにペン芯dにイン
キタンクbのインキcを供給するための中継部材fとか
ら基本構成され、インキタンクbと、ペン芯dと、中継
部材fとが同一軸線上に置かれている。そして、インキ
タンクbは、ペン芯側に先細りになる錐体形状であっ
て、この錐体形状のインキタンクbの反頂点側内壁hに
配置された吸収性物質からなるフェルト体iに中継部材
fの反ペン芯側端gが接するようになっている。また、
中継部材fの反ペン芯側端gの近傍には、インキタンク
b内の圧力の高まりによるペン芯dからのインキ漏れを
防止するための空気路jの開口kが形成されている。
【0003】しかしながら、従来の筆記具aにあって
は、ホワイトボードなどの垂直面に筆記する場合には、
使い勝手のよさから反ペン芯d側が斜め下方を向くよう
に筆記具aを持つ場合が多い。この場合、インキタンク
b内のインキcは必然的にインキタンクb内の反ペン芯
d側に流動し、前記中継部材fの反ペン芯側端gの近傍
にある空気抜き孔としての開口kがインキcによって塞
がれてしまう。同時に開口kを通じて空気路j内にイン
キが入り込む。このため、空気路jが機能しなくなり、
また筆記具aを握ることによるインキタンクb内の温度
上昇によって内圧が高まるため、空気路j内に入ったイ
ンキがペン芯dを伝って流出し、キャップlをしていた
場合でもインキ漏れを生じてしまうという問題があっ
た。
【0004】そこで、本出願人は、上記問題を解決する
ため、特願平4−283110号で、インキタンク内の
圧力の高まりによってペン芯からインキ漏れを生じない
ようにした図26に示すような筆記具a’を開示した。
この筆記具a’によれば、上記開口kに相当する開口
k’が、筆記具a’をどのように持とうともインキcに
浸らない箇所に形成されてあるので、開口k’はインキ
cによって塞がれず、したがってその機能が妨げられに
くくなる。このため、インキタンクb’の内圧が高まり
にくくなるとともに上記空気路jに相当する空気路j’
にはインキcが入り込まないようになるので、筆記具
a’を握ることによるインキタンクb’内の温度上昇に
よって内圧が高まっても、空気路j’内に入ったインキ
cがペン芯d’を伝って流出してしまうということがな
い。したがって、インキ漏れを有効に防止できる。
【0005】しかしながら、上記筆記具a’にあって
も、例えばこれを落としたり振ったりしてインキタンク
b’内でインキcが激しく揺動した場合には、インキc
は開口k’から空気路j’内の空気を外に押しやって空
気路j’内に入るようになる。このため、上記筆記具
a’にあってもインキ漏れを完全に防止する上で改良の
余地があった。そこで、インキ漏れ防止効果の一層高い
筆記具の提供が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特願平4−
283110号記載の筆記具を改良したものであって、
その解決しようとする課題は、一層効果的にインキ漏れ
の防止ができるとともに、インキ供給が一層十分にする
ことができる筆記具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を有する。すなわち、本発明は、
インキタンクの先端に、ペン芯保持具を介してペン芯が
保持され、かつ、そのペン芯にインキを供給するための
中継部材が上記インキタンク内に配置されているととも
に、そのペン芯を不使用時に覆うキャップを備えた筆記
具において、上記中継部材は、中空円筒形に形成されて
いるとともに、これの長手方向における中央部及び後端
部にそれぞれインキ供給孔が配設され、かつ、これの内
部に中綿が充填されていること、上記キャップは、イン
キタンク及びペン芯保持具に連設された空気路の外部側
開口を密閉できるように形成されていることを特徴とし
ている。この場合、空気路の一部をクランク状に形成し
た構成にすることができる。また、キャップに、空気路
の外部側開口に対面接触するインナーキャップを設けた
構成にしてもよい。
【0008】
【作用】上記の構成からなる本発明筆記具では、インキ
タンク内のインキは、中空円筒形の中継部材の長手方向
における中央部及び後瑞部に形成された各インキ供給孔
を通じ、当該中継部材内に流れ込み、中綿を介してペン
芯に供給されるので、インキ供給孔が増えた分だけイン
キの供給量が増大する。また、キャップによってペン芯
を覆うことにより、インキタンクとペン芯保持具との間
に連設した空気路の外部側開口が密閉され、これによ
り、空気路における空気の逃げ場がなくなり、空気路内
の空気を押しやってインキが空気路内に入り込むことが
ない。
【0009】さらに、空気路の一部をクランク状に形成
することにより、空気路が迷路状になるため、これによ
ってもインキは空気路から出にくくなる。
【0010】またさらに、キャップに、空気路の外部側
開口に対面接触するインナーキャップを設けることによ
り、そのインナーキャップが、空気路の外部側開口に対
面接触するので、密閉度が高まる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の筆記具を図
示した実施例に従って詳細に説明する。図1乃至図24
は、本発明の実施例に係る筆記具を示す。すなわち、図
1はこの筆記具の全体構成を示す斜視図、図2は同分解
斜視図、図3は別方向から見た分解斜視図、図4は筆記
具の縦断面図、図5は筆記具の縦断面斜視図、図6は図
4のVI−VI線に沿う断面図、図7は図4のVII−VII線に
沿う断面図、図8キャップ筒の一部切欠き断面図、図9
は図8の矢印IX方向から見た図、図10は天冠の一部切
欠き断面図、図11はインナーキャップの一部切欠き断
面図、図12は外先軸の一部切欠き断面図、図13は図
12の矢印XIII方向から見た図、図14はペン芯の側面
図、図15は図14のXV−XV線に沿う断面図、図16は
口プラの一部切欠き断面図、図17は図16の矢印XVII
方向から見た図、図18はホルダーの一部切欠き斜視
図、図19は図18の矢印XIX方向から見た図、図20
は図18の矢印XIX方向から見た端面拡大図、図21は
図18の領域IIXI部分を示す拡大断面図、図22は先軸
の一部切欠き断面図、図23は図22の矢印IIXIII方向
から見た図、図24は図4の領域IIXIVの拡大図であ
る。
【0012】筆記具1は、合成樹脂からできており、イ
ンキ(図示せず)が入るインキタンク3と、インキタン
ク3の先端部分に置かれインキの出るペン芯4と、ペン
芯4をインキタンク3に保持するペン芯保持具6と、ペ
ン芯4にインキを供給する中継部材8とから基本構成さ
れる。なお、図4に示す2点鎖線2a、2bおよび2c
は、それぞれ筆記具1を水平状態、キャップ5を上にし
て立てた状態およびキャップ5を下にした倒立状態にお
けるインキの最も高い位置を示している。
【0013】また、筆記具1は、キャップ5を取り外し
た状態で、その先端からペン芯4−ペン芯保持具6−中
継部材8の順で配列され、ペン芯4、ペン芯保持具6お
よび中継部材8は、インキタンク3内において同一軸線
上に配置される。なお、符号9で示す一点鎖線は筆記具
1の軸心を示す。
【0014】インキタンク3は、全体でほぼ砲身形状を
したものであって、筆記具1のいわゆる軸、すなわち筆
記具1を持つための柄となる部分である。このインキタ
ンク3は、インキタンク3の大部分を占める主タンクと
しての後軸12と、後軸12の前方に位置する先軸14
とからなる。
【0015】後軸12は、一端閉塞他端開口の筒状体で
あって、後軸12の開口部16には、先軸14が蓋をす
るようにして固着されている。
【0016】先軸14は、後軸12の開口部16に蓋を
するだけでなく、中継部材8をインキタンク3内に保持
する中継部材用保持具としても機能する。この先軸14
は、後軸12の開口部16に前述のように蓋をするため
の蓋部18と、蓋部18と同軸で後方へ延ばされかつ中
継部材8をインキタンク3内で保持するため中継部材8
が収納される管部20とからなる。
【0017】蓋部18は、前記開口部16に固く嵌めら
れる部分である嵌入部18aと、嵌入部18aの前方に
隔壁18bを介して位置するとともに中継部材8の後で
詳述する大径部が内嵌され当該大径部の外径よりも内径
が大きめで筒状をした被嵌入部18cとからなる。被嵌
入部18cには、ペン芯保持具6の後述する嵌合部34
が外嵌されるようにもなっており、これによってペン芯
保持具6がインキタンク3に取着される。
【0018】管部20は、中継部材8の細径部が嵌着さ
れる部分であって、管部20の後端側外周面の一部に
は、後述する空気路の内部側開口601が形成されてい
る。この内部側開口601は、規定量のインキをインキ
タンク3に入れた状態においてどのように筆記具1をも
った場合でもインキに浸らない箇所に形成されてある。
【0019】ペン芯4は、適量のインキが出るように繊
維材、フェルト材または発泡樹脂からなるものであっ
て、図14でわかるようにくびれ部26を間に介し、か
つ対象軸線26aに対して左右対称形状を呈した弾丸形
状のポイント部28と嵌合部30とからなる。なお、ポ
イント部28と嵌合部30とは、実質上同じであるが、
説明のための便宜上、一部が外部に突出したものをポイ
ント部28と称し、全体が筆記具内部に位置するものを
嵌合部30と称することとする。くびれ部26は、ペン
芯4をペン芯保持具6に保持するための係着部であっ
て、ペン芯保持具6の後述する環状突起38が嵌まるよ
うになっている。ポイント部28は、くびれ部26およ
び嵌合部30を伝って中継部材8から供給されて来るイ
ンキを紙面上に出すいわゆるペン先に相当する部分であ
る。嵌合部30は、中継部材8からのインキを吸収する
部分であって、くびれ部26に隣接する部分には後述す
るインキ貯溜スポンジ43が外嵌されるようになってい
る。
【0020】また、ペン芯4は、ペン芯保持具6よりも
長くされており、ペン芯4がペン芯保持具6によって保
持されたときに、ポイント部28の先端と嵌合部30の
先端とがペン芯保持具6から突出されるようペン芯保持
具6に対するペン芯4の寸法が定められている。当該突
出した部分は、それぞれ前述のようにペン芯となる部
分、および中継部材8と接合されてそこからインキを吸
収する部分となる。
【0021】ペン芯保持具6は、二重構造の中空円筒形
状の保持部32と、この保持部32の後方に位置する中
空截頭円錐形状の嵌合部34とからなる。また、ペン芯
保持具6の付属物として、口プラ36がある。
【0022】保持部32は、外筒部32aとその中に遊
嵌状に入れられたごとき、中空32b’を有する内筒部
32bと、これら外筒部32aと内筒部32bとを一体
に連結する環形状の前壁32cとからなる(図5、図1
2および図24参照)。
【0023】外筒部32aはキャップ5が外嵌する部分
であって、キャップ5を嵌め易くするために前端部がわ
ずかに小径にされ、また後端が前記中空截頭円錐形状の
嵌合部34と一体にされている。
【0024】内筒部32bは、ペン芯4を内嵌してこれ
を直接保持する部分であって、外筒部32aよりも幾分
長めに形成されている。そして、その後端部32b
1は、図4および図24に示めすように、外筒部32a
から口プラ36の肉厚分だけ突出しており、また外筒部
32aとの間に、外筒部32aの外形にほぼ沿った形状
の、すなわち前端部分33aがわずかに小径にされた筒
状の空隙33をおいて配置されている。また、内筒部3
2bの前記突出した後端部32b1の内周面には、ペン
芯4のくびれ26に環状に係着する環状突起38が形成
されている(図4、図5および図24参照)。
【0025】前壁32cは、外筒部32aと内筒部32
bとの前端面を結ぶものであって、外筒部32aと内筒
部32bの肉厚とほぼ同じ厚みをもっている。また、そ
の一部には、図1および図2で示すように空隙33の前
端部分33aの曲率とほぼ同じか幾分大きい曲率の弧状
孔32c1が形成され、この弧状孔32c1が、前記空気
路の外部側開口として、空隙33の一部と連通されてい
る。この弧状孔32c1に連通する空隙33の一部に後
述する内筒外嵌部36b(図16参照)が挿入されるこ
とで前記空気路の一部602となる(図24参照)。
【0026】嵌合部34は、この嵌合部34の外形を形
成するものであってほぼ截頭円錐で中空のスカート部3
4aと、このスカート部34aによって取巻かれるよう
にスカート部34a内に形成されかつ前述した蓋部18
の被嵌入部18cに固く嵌めらてペン芯保持具6をイン
キタンク3に取着するための取着用筒部34bとからな
る。
【0027】スカート部34aは、いわゆる可杯(べく
さかずき)を横倒しにしたような形状をしている。すな
わち、スカート部34aは、その前壁34b1に保持部
32の空隙33と同じ径の通し孔34b2を有するとと
もに後方に広く開口し、かつ縦断面で末広がりにされた
中空体形状である。また、前壁34b1における通し孔
34b2の周りには、保持部32の外筒部32aの後端
が一体に取り付けられ、これによって保持部32と嵌合
部34とが一体にされている。そして、前壁34b1
後面には、通し孔34b2から放射状に延びる如き複数
の条体34b3・34b3・…(この実施例では4本示し
てある。)が形成されている。これら条体のうちの一対
の条体34b3・34b3によってもそれらの間に前記空
気路の一部603が形成される。
【0028】着用筒部34bは、スカート部34aの前
壁34b1の外周縁から後方に延びるごとき形態の筒状
体であって、この取着用筒部34bが蓋部18の被嵌入
部18cに外嵌されることによって、前述のようにペン
芯保持具6がインキタンク3に取着される。
【0029】口プラ36は、筆記具1の軸心方向におけ
る断面が、ほぼ横倒しT字形状をした中空体であって、
大径短筒形状を呈し次に述べるインキ貯溜スポンジ43
およびペン芯4の嵌合部30の一部が入るスポンジ収納
部36aと、スポンジ収納部36aから前方に延ばさ
れ、小径長筒形状を呈しペン芯保持具6の空隙33に挿
入されて内筒部32bに外嵌保持される内筒外嵌部36
bとからなる。
【0030】インキ貯溜スポンジ43は、余剰なインキ
を吸収して、筆記具1からのインキ3の噴出を防止する
ためのものであって、インキタンク3からのインキをス
ポンジの吸収力を利用して貯溜する環状体である。そし
て、余剰なインキを吸収し易くするためにその中心孔4
3aにペン芯4の中央部分(この実施例では嵌合部30
のくびれ部26寄り部分)が外嵌されるようになってい
る。
【0031】中継部材8は、大径筒部8aと、大径筒部
8aの後部に連続する中径筒部8bと、中径筒部8bの
後部に連続する小径筒部8cとからなり、その中心には
同径の中空46が形成されている。また、大径筒部8
a、中径筒部8b、小径筒部8cの順で短寸法となって
おり、中径筒部8bおよび小径筒部8cには、円柱状の
中綿48が充填されている。
【0032】大径筒部8aは、この中に口プラ36に内
嵌されたインキ貯溜スポンジ43を外嵌したペン芯4が
嵌められるようになっており、大径筒部8aの外径は先
軸14における蓋部18の被嵌入部18cの内径よりも
幾分小さめに形成されており、この両者の径差によって
前記空気路の一部604が形成される。また、大径筒部
8aの後面8a1には、軸心9を中心として放射状に延
びる複数の条体50・50・…(この実施例では6本示
してある。)が形成されており、大径筒部8aを被嵌入
部18cに入れたときに大径筒部8aと被嵌入部18c
との前側端面が面一になるように条体50を含む大径筒
部8aの長さ寸法が定められている。そして、大径筒部
8aを蓋部18の被嵌入部18cに入れたときに大径筒
部8aの条体50・50・…のうちの一対50・50
と、蓋部18の隔壁18bとの間に前記空気路の一部6
5が形成される。
【0033】中径筒部8bは、大径筒部8aのほぼ半分
の外径寸法であって、この中径筒部8bの大部分が、先
軸14の管部20に内嵌されるようになっている。ま
た、中径筒部8bの大径筒部8a側端から同中央部分に
かけては、条体50・50・…に連続して形成される連
続条体52・52・…(この実施例では条体50・50
・…と同じ数の6本が示されてある。)が軸心9と平行
に形成されている。連続条体52形成箇所における中径
筒部8bの外径は、管部20の内径とほぼ同じにされて
おり、連続条体52・52・…のうちの一対52・52
と、管部20の内周面20aとの間にも前記空気路の一
部606が形成される。また、中径筒部8bのうち連続
条体52・52・…の形成されていない部分と管部20
の内周面20aとの間にも前記空気路の一部607が形
成され、当該空気路607の一部の後端部は内部側開口
611に連通されている。また、中径筒部8bには中綿
48のほぼ前3分の1が充填される。
【0034】小径筒部8cは、その中に中綿48のほぼ
前3分の2が充填される。また、小径筒部8cの後端お
よび中径筒部8b寄り外周壁の一部にはインク供給孔6
4・64・64・64および62がそれぞれ形成されて
いる。すなわち、小径筒部8cの後端には周方向に等間
隔で4つのインキ供給孔64・64・64・64が形成
されており、また中径筒部8b寄り外周壁の一部には、
一つのインキ供給孔62が形成されている。
【0035】キャップ5は、ペン芯保持具6の外筒部3
2aと外筒部32aから出たポイント部28の突出部2
8aを被覆するものであって、両端開口のキャップ筒5
4と、キャップ筒54の後端を塞ぐ天冠56と、キャッ
プ筒54の中央に位置するインナーキャップ58とから
なる。
【0036】キャップ筒54は、径の異なる3空間より
なる中空を有しており、後端側からそれぞれ大径中空部
54a・小径中空部54b・中径中空部54cとされて
いる。そして、大径中空部54a、小径中空部54bお
よび中径中空部54cには、それぞれ外筒部32a、イ
ンナーキャップ58および天冠56が主に位置し、大径
中空部54aと中径中空部54cとにはインナーキャッ
プ58の一部がそれぞれ位置される。
【0037】天冠56は天板56aと押筒部56bとか
らなる。天板56aは、天冠56が必要以上にキャップ
筒54内に入り込まないようにするためのものであり、
押筒部56bは、インナーキャップ58を固定するため
のものである。
【0038】インナーキャップ58は、ポイント部28
の一部28aを被覆し得るとともに、インナーキャップ
58の前端面58aによって外筒部32aの前壁32c
と対面し、弧状孔32c1を塞ぐものである。また、空
気路の一部として示した符号601〜607が示す部分お
よび外部側開口30c1によって図4、図5および図2
4からわかるように一部がクランク状に形成された空気
路60が形成される。
【0039】しかして、本実施例によれば、不使用時に
は空気路60の外部側開口30c1がキャップ5によっ
て密閉されるので、空気路60における空気の逃げ場が
なくなる。このため、空気路60内の空気を押しやって
インキが空気路60内に入り込むことができない。ま
た、空気路60はその一部がクランク状に形成されてい
るので、空気路60が迷路状になる。このため、これに
よってもインキは空気路から出にくくなる。さらに、キ
ャップ5に備えられているインナーキャップ58は、空
気路60の外部側開口30c1に対面接触するので、密
閉度が高まる。したがって、以上のことから空気路60
を通じたインキ漏れをたとえ筆記具1を振ったり落とし
たりしても十二分に防止することができる。
【0040】そして、インキ供給孔62および64・6
4・64・64がその長手方向における中央部および後
端部にそれぞれ形成されたので、当該中央部にインキ供
給孔62が従来技術に比して増えた分だけインキの供給
量が増大する。したがって、インキが切れることがない
ので、使い勝手を良くすることができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1〜3記載の本発明筆記具によれ
ば、中継部材を、中空円筒形に形成するとともに、これ
の長手方向における中央部及び後端部にそれぞれインキ
供給孔を配設し、かつ、これの内部に中綿を充填してい
るので、その中央部にインキ供給孔が増えた分だけイン
キの供給量を増大させることができる。従って、インキ
漏れの防止が従来技術に比して一層効果的にできるとと
もに、インキ供給を十二分にすることができる。また、
不使用時には空気路の外部側開口がキャップによって密
閉されるので、空気路における空気の逃げ場がなくな
り、空気路内の空気を押しやってインキが空気路内に入
り込むことがない。
【0042】請求項1〜3記載の発明で得られる上記共
通の効果に加え、各請求項記載の発明によれば次の効果
を得ることができる。請求項2記載の発明では、空気路
の一部がクランク状に形成されているので、空気路が迷
路状になるため、これによってもインキは空気路から出
にくくなる。
【0043】請求項3記載の発明では、キャップに、空
気路の外部側開口に対面接触するインナーキャップを設
けることにより、そのインナーキャップが、空気路の外
部側開口に対面接触するので、密閉度を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】筆記具の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1の別方向から見た分解斜視図である。
【図4】筆記具の縦断面図である。
【図5】筆記具の縦断面斜視図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図4のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】キャップ外筒部の一部切欠き断面図である。
【図9】図8の矢印IX方向から見た図である。
【図10】天冠の一部切欠き断面図である。
【図11】インナーキャップの一部切欠き断面図であ
る。
【図12】外先軸の一部切欠き断面図である。
【図13】図12の矢印XIII方向から見た図である。
【図14】ペン芯の側面図である。
【図15】図14のXV−XV線に沿う断面図である。
【図16】口プラの一部切欠き断面図である。
【図17】図16の矢印XVII方向から見た図である。
【図18】ホルダーの一部切欠き斜視図である。
【図19】図18の矢印XIX方向から見た図である。
【図20】図18の矢印XIX方向から見た端面拡大図で
ある。
【図21】図18の領域IIXI部分を示す拡大断面図であ
る。
【図22】先軸の一部切欠き断面図である。
【図23】図22の矢印IIXIII方向から見た図である。
【図24】図4の領域IIXIVの拡大図である。
【図25】従来技術の問題点を示す図である。
【図26】従来技術の別の問題を示す図である。
【符号の説明】
1 筆記具 3 インキタンク 4 ペン芯 5 キャップ 6 ペン芯保持具 8 中継部材 32c1 外部側開口 58 インナーキャップ 60 空気路 62 インキ供給孔 64 インキ供給孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−127185(JP,A) 実開 平1−106280(JP,U) 実開 平1−106283(JP,U) 実開 昭61−15192(JP,U) 実公 昭61−39585(JP,Y2) 実公 平3−4554(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 5/00 - 8/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキタンクの先端に、ペン芯保持具を
    介してペン芯が保持され、かつ、そのペン芯にインキを
    供給するための中継部材が上記インキタンク内に配置さ
    れているとともに、そのペン芯を不使用時に覆うキャッ
    を備えた筆記具において、上記中継部材は、中空円筒形に形成されているととも
    に、これの長手方向における中央部及び後端部にそれぞ
    れインキ供給孔が配設され、かつ、これの内部に中綿が
    充填されていること、 上記キャップは、インキタンク及びペン芯保持具に連設
    された空気路の外部側開口を密閉できるように形成され
    ていることを特徴と する筆記具。
  2. 【請求項2】 空気路は、これの一部がクランク状に形
    成されている請求項1記載の筆記具。
  3. 【請求項3】 キャップには、空気路の外部側開口に対
    面接触するインナーキャップが設けられている請求項1
    又は2記載の筆記具。
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