JP3209792U - 男性用下着 - Google Patents

Abstract

【課題】成長期の男性の仮性包茎を矯正できる男性用下着を提供する。【解決手段】茶碗型のパット部１を、パンツ本体２の前部に形成した略円形の窓部４を閉塞するように固着し、パット部１は、織り布から成る表皮と、発泡薄板体と、織り布から成る裏地とを、積層一体状に有している。【選択図】図１

Description

本考案は、男性用下着に関する。

従来の男性用下着として、全体が織り布から構成され、使用者の局部に対応する部位を膨出させたものが提案されている（特許文献１参照）。

特開２０１６−１１７９６８号公報

しかし、特許文献１記載の男性用下着は、着用状態で、使用者の体の形にフィットして快適な着用感が得られる反面、例えば、特に中学生や高校生のような成長期の男性にとっては、下着と使用者の局部の摩擦がほとんど生じない為に、局部への刺激によって仮性包茎が矯正されるといった効果が期待できなかった。

そこで、本考案は、成長期の男性の仮性包茎を矯正できる男性用下着を提供することを目的とする。

本考案に係る男性用下着は、茶碗型のパット部を、パンツ本体の前部に形成した略円形の窓部を閉塞するように固着し、上記パット部は、織り布から成る表皮と、発泡薄板体と、織り布から成る裏地とを、積層一体状に有しているものである。
また、楕円皿型のパット部を、パンツ本体の前部に形成した略楕円形の窓部を閉塞するように固着し、上記パット部は、織り布から成る表皮と、発泡薄板体と、織り布から成る裏地とを、積層一体状に有しているものである。
また、上記パット部は、アンモニア臭を低減させるための消臭剤を含浸しているものである。

本考案の男性用下着によれば、着用状態で、パット部に使用者の局部が擦れて、局部に対し適度な刺激を与えて、仮性包茎を矯正できる。使用者によって異なる局部の大きさや太さに対応できる。容易かつ安価に製造できる。

本考案の実施の一形態を示した正面図である。 図１のＡ−Ａ要部拡大断面図である。 図１のＢ−Ｂ要部拡大断面図である。 パット部の要部拡大断面図である。 本考案の他の実施形態を示した正面図である。 図５のＣ−Ｃ要部拡大断面図である。 図５のＤ−Ｄ要部拡大断面図である。 本考案の別の実施形態を示した正面図である。

以下、実施の形態を示す図面に基づき本考案を詳説する。
図１〜図３に示すように、本考案の男性用下着は、前部（使用者の局部に対応する部位）に略円形の窓部４が切欠形成されたパンツ本体２を備え、パット部１が、パンツ本体２の窓部４を閉塞するように固着されている。
パンツ本体２は、例えば、図１のようなボクサーブリーフであって、ポリエステル等の合成樹脂あるいは綿等から成る織り布で構成されている。

パット部１は、茶碗型に形成されている。本考案に於て、茶碗型とは、正面視で円形状であって、図２及び図３に示すように、縦断面視・横断面視に於ける断面形状が、緩やかに弯曲した形状であるものとする。パット部１の平均厚さ寸法は１ｍｍ〜３ｍｍであり、パット部１の直径Ｄは１００ｍｍ〜１５０ｍｍに設定されている。パット部１の中央領域１５の第１曲率半径Ｒ_１は、パット部１の周辺環状領域１６の第２曲率半径Ｒ_２よりも小さく設定されている。例えると、パット部１は、凸面全体が丸みを帯びたキノコの傘のような形状である。パット部１の周端縁部に沿って縫着部１０が形成され、縫着部１０によってパンツ本体２とパット部１が一体に縫着されている。

図４に示すように、パット部１は、織り布から成る表皮５と、発泡薄板体６と、織り布から成る裏地７とを、積層一体状に有している。表皮５と裏地７は、ポリエステル等の合成樹脂から成り、発泡薄板体６は、ポリウレタン等の合成樹脂発泡体から成る。パット部１は、表皮５・発泡薄板体６・裏地７が順次積層して成る３層構造であり、織り布で構成されたパンツ本体２の剛性に比べると、パット部１は比較的高い剛性（曲げ力に耐える硬さ）を確保している。なお、パット部１の裏地７は、パンツ本体２を構成する織り布よりも編み目が粗く、あるいは、表面粗さが高い（大きい）ものが好ましい。
図示省略するが、裏地７をメッシュ状に形成するも良い。メッシュ状とすることで、パット部１の通気性が良好になると共に、小さな凹凸が多数形成されて裏地７の摩擦係数が増大する。

また、パット部１は、アンモニア臭を低減させるための消臭剤を、塗布するか、又は、染み込ませている。消臭剤は、例えば、尿取りパンツや尿取りパッド等に用いられている消臭剤と同一のものを使用する。

上述した本考案の男性用下着の使用方法（作用）について説明する。
本考案の男性用下着は、着用状態（図示省略）で、前部に固着したパット部１の内側に、使用者の局部が収まって、使用者が歩いたり走ったりすることで、パット部１が使用者の局部に擦れて、パット部１の裏地７が使用者の局部に適度の摩擦抵抗をもって摺接する。パット部１は、曲率半径（第１曲率半径Ｒ_１）が比較的小さく設定された中央領域１５に、使用者の局部の先端部（亀頭先端包膜部）が対応して摺接するように形成されており、弯曲面状の裏地７との摩擦抵抗によって、使用者の局部の先端部に適度な刺激を与えて、仮性包茎が自然にめくれて矯正される。

図５〜図７は、本考案の他の実施形態を示している。
図５に示すように、パンツ本体２（ボクサーブリーフ）の前部に略楕円形───競技トラック形を含む───の窓部４が切欠形成され、楕円皿型のパット部１が、窓部４を閉塞するように固着（縫着）されている。本考案に於て、楕円皿型とは、正面視で楕円（長円）形状であって、図６に示すように、縦断面視に於ける断面形状が比較的緩やかな弯曲状であり、かつ、図７に示すように、横断面視に於ける断面形状が比較的急な───曲率半径が小さい───弯曲状であるものとする。なお、楕円皿型には、正面視の形状が、長手方向に一対の平行な直線部を有する競技トラック形状であるものを包含する。パット部１の周端縁部に沿ってパンツ本体２とパット部１を縫着するための縫着部１０が設けられている。図４と同様に、パット部１は、織り布から成る表皮５と、発泡薄板体６と、織り布から成る裏地７とを、積層一体状に有している。

図５に示すような楕円皿型のパット部１は、着用状態（図示省略）で、使用者の局部の陰茎部に対応して、陰茎部がパット部１の内側に収まった状態で、使用者が歩いたり走ったりすることで、パット部１の裏地７が使用者の陰茎部に適度の摩擦抵抗をもって摺接して、裏地７との摩擦によって、自然に包皮がめくれて、仮性包茎が矯正される。

なお、本考案は、設計変更可能であって、例えば、図８に示すように、パンツ本体２がトランクスであって良い。また、パット部１としては、ブラパッドとして一般に市販されているものを使用しても良い場合がある。そして、パット部１は、発泡薄板体６に通気孔を多数設けても良く、さらに、パット部１の表皮５・裏地７をメッシュ状として通気性を改善することができ、使用者の局部が蒸れるのを防止できる。

以上のように、本考案に係る男性用下着は、茶碗型のパット部１を、パンツ本体２の前部に形成した略円形の窓部４を閉塞するように固着し、上記パット部１は、織り布から成る表皮５と、発泡薄板体６と、織り布から成る裏地７とを、積層一体状に有しているので、着用状態で、パット部１に使用者（中学生や高校生）の局部が擦れて、（局部に対し適度な刺激を与えることで、）自然に（知らず知らずの内に）仮性包茎を矯正できる。使用者によって異なる局部の大きさや太さに対応できる。容易かつ安価に製造できる。

また、楕円皿型のパット部１を、パンツ本体２の前部に形成した略楕円形の窓部４を閉塞するように固着し、上記パット部１は、織り布から成る表皮５と、発泡薄板体６と、織り布から成る裏地７とを、積層一体状に有しているので、着用状態で、パット部１に使用者の局部が擦れて、（局部に対し適度な刺激を与えることで、）自然に（知らず知らずの内に）仮性包茎を矯正できる。使用者によって異なる局部の大きさや太さに対応できる。容易かつ安価に製造できる。

また、上記パット部１は、アンモニア臭を低減させるための消臭剤を含浸しているので、パット部１にアンモニア成分が付着した場合であっても、パット部１が臭くなるのを防止できる。

１ パット部
２ パンツ本体
４ 窓部
５ 表皮
６ 発泡薄板体
７ 裏地

Claims (3)

1. 茶碗型のパット部（１）を、パンツ本体（２）の前部に形成した略円形の窓部（４）を閉塞するように固着し、
   上記パット部（１）は、織り布から成る表皮（５）と、発泡薄板体（６）と、織り布から成る裏地（７）とを、積層一体状に有していることを特徴とする男性用下着。
2. 楕円皿型のパット部（１）を、パンツ本体（２）の前部に形成した略楕円形の窓部（４）を閉塞するように固着し、
   上記パット部（１）は、織り布から成る表皮（５）と、発泡薄板体（６）と、織り布から成る裏地（７）とを、積層一体状に有していることを特徴とする男性用下着。
3. 上記パット部（１）は、アンモニア臭を低減させるための消臭剤を含浸している請求項１又は２記載の男性用下着。

Images