JP3209164U - 携帯端末の安定保持シート - Google Patents
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Abstract
【課題】スマートフォンを設置したい設置面に対し、複数箇所であってもその都度取り付けたり、複数箇所毎に個々に取り付けたりする煩わしさをなくして簡単に安定して保持することができる安定保持シートを提供する。【解決手段】スマートフォンSの鏡面状とされた裏面S1に、当該スマートフォンSを設置する机上の設置面に対し安定して保持する安定保持シート1の裏面をウレタン系粘着剤11を介して貼着する。安定保持シート1を、可撓性を有する合成樹脂材により4層構造に構成するとともに、スマートフォンSの裏面S1からはみ出さないように当該スマートフォンSの裏面S1よりも若干小さめに形成する。安定保持シート1の最表層側のPVCフォーム12の表面には、設置面に対して吸着により安定して保持効果を発揮する無数の吸着孔を設けている。【選択図】図3
Description
本考案は、スマートフォンなどの携帯端末を設置したい設置面に対し安定して保持するようにした安定保持シートに関する。
従来より、この種の携帯端末の安定保持シートとしては、顕微鏡の鏡筒に取り付けられ、かつその鏡筒から顕微鏡観察の画像を通過させる撮像用孔を備えた携帯端末設置ベース上に取り付けたものが知られている。そして、携帯端末は、携帯端末設置ベース上に安定保持シートを介して設置されることで、当該携帯端末のカメラレンズを携帯端末設置ベースの撮像用孔に合致させた状態で安定して保持されるようにしている。
ところが、前記従来の安定保持シートが携帯端末設置ベース上に取り付けられているため、設置面となる携帯端末設置ベースに対してのみ携帯端末が安定して保持される。このため、携帯端末を複数箇所の設置面に対して設置したい場合には、安定保持シートを複数箇所の設置面に対しその都度取り付けたり、複数箇所毎に個々に取り付けたりする必要があり、非常に煩わしいものとなる。
本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯端末を設置したい設置面に対し、複数箇所であってもその都度取り付けたり、複数箇所毎に個々に取り付けたりする煩わしさをなくして簡単に安定して保持することができる安定保持シートを提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案では、携帯端末の安定保持シートとして、携帯端末の鏡面状とされた裏面に、当該携帯端末を設置する設置面に対し安定して保持するシート材の裏面を接着材によって貼着する。このシート材を、可撓性を有する合成樹脂材により構成するとともに、前記携帯端末の裏面からはみ出さないように当該携帯端末の裏面よりも若干小さめに形成する。そして、前記シート材の表面に、前記設置面に対して吸着により安定して保持効果を発揮する無数の吸着孔を設けることを特徴としている。
また、前記シート材の表面を、前記設置面に凹凸差が存在している際にその設置面に対し裏面を接着材により貼着した状態で当該設置面の凹凸差を吸収する凹凸差吸収シートを介して設置していてもよい。
また、前記凹凸差吸収シートとして、前記設置面に存在する凹凸差が表面粗さ程度の小さなものであるときに当該設置面を鏡面状に変更するように表面が鏡面に形成された凹凸差小吸収シートを適用していてもよい。
これに対し、前記凹凸差吸収シートとして、前記設置面に存在する凹凸差が表面粗さよりも大きいものであるときに表面よりも裏面側が表裏方向へ弾性変形するような厚肉に形成された凹凸差大吸収シートを適用していてもよい。
また、前記シート材の裏面を、前記携帯端末の裏面から離脱させた際に保管するように、表面が鏡面状となる接着シート片に対し脱着自在に接着していてもよい。
また、前記凹凸差吸収シートの裏面を、前記設置面から離脱させた際に保管するように、表面が鏡面状となる接着シート片に対し脱着自在に接着していてもよい。
更に、前記シート材の表面を安定して保持する設置面の角度を、前記携帯端末の表面を上向けた水平な状態から鉛直となるまでの範囲に設定することがこのましい。
以上、要するに、携帯端末の裏面に裏面を接着材で貼着したシート材の表面に無数の吸着孔を設けた安定保持シートを介して携帯端末を設置面に対し設置することで、携帯端末を設置したい設置面に対し、複数箇所であってもその都度取り付けたり、複数箇所毎に個々に取り付けたりすることなく、簡単に安定して保持することができる。しかも、シート材を携帯端末の裏面からはみ出さないように携帯端末の裏面よりも若干小さめに形成することで、安定保持シートを目立たせることなく設置面に設置した際の携帯端末の美感を向上させることができる。
また、シート材の表面を、設置面に凹凸差が存在している際にその設置面に対し携帯端末の裏面を接着材により貼着した状態で当該設置面の凹凸差を吸収する凹凸差吸収シートを介して設置することで、設置面に凹凸差が存在していても凹凸差吸収シートによって携帯端末を設置面に対し安定して保持することが可能となる。
また、凹凸吸収シートとして、設置面に存在する凹凸差が表面粗さ程度の小さなものであるときに当該設置面を鏡面状に変更するような鏡面に表面が形成された凹凸差小吸収シートを適用することで、設置面に表面粗さ程度の凹凸差が存在していても凹凸差小吸収シートによって携帯端末を設置面に対し安定して保持することが可能となる。
これに対し、凹凸吸収シートとして、設置面に存在する凹凸差が表面粗さよりも大きいものであるときに表面よりも裏面側が表裏方向へ弾性変形するような厚肉に形成された凹凸差大吸収シートを適用することで、設置面に存在する凹凸差が表面粗さよりも大きいものであっても、その大きな凹凸差を厚肉の凹凸差大吸収シートの表面よりも裏面側が表裏方向へ弾性変形して円滑に吸収し、凹凸差大吸収シートによって携帯端末を設置面に対し安定して保持することが可能となる。
また、シート材の裏面を携帯端末の裏面から離脱させた際に表面が鏡面状となる接着シート片に対し脱着自在に接着して保管することで、シート材の裏面の接着材への埃などの付着を防止して、安定保持シートの接着力を効果的に持続させることが可能となる。
また、凹凸差吸収シートの裏面を設置面から離脱させた際に表面が鏡面状となる接着シート片に対し脱着自在に接着して保管することで、凹凸差吸収シートの裏面の接着材への埃などの付着を防止して、凹凸差吸収シートの接着力を効果的に持続させることが可能となる。
更に、シート材の表面を安定して保持する設置面の角度を携帯端末の表面を上向けた水平な状態から鉛直となるまでの範囲に設定することで、シート材の表面から携帯端末の表面が離反するマイナス方向に重力が作用することがなく、安定保持シートを設置面に対しより確実に安定して保持することが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本考案の実施の形態について説明し、本考案の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は本考案の第1の実施の形態に係る安定保持シートの断面図、図2は安定保持シートをスマートフォンの裏面に取り付けた状態で裏面側から見た背面図、図3は安定保持シートをスマートフォンに取り付けた状態の断面図をそれぞれ示している。
図1〜図3に示すように、携帯端末としてのスマートフォンSの鏡面状とされた裏面S1には、スマートフォンSを設置したい設置面としての机Dの上面に対し当該スマートフォンSを安定して保持する安定保持シート1のシート材10の裏面がウレタン系粘着剤11(接着材)を介して貼着されている。また、安定保持シート1(シート材10)は、可撓性を有する合成樹脂材により構成されている。
安定保持シート1の合成樹脂材は、PVCフォーム12(ポリ塩化ビニル樹脂)と、PEフォーム13(ポリエチレンフォーム)と、飽和ポリエステル樹脂14と、ウレタン系粘着剤11とを備え、これらによって4層構造に構成されている。PVCフォーム12は、安定保持シート1の最表層側に設けられ、このPVCフォーム12の裏面にPEフォーム13が設けられている。また、飽和ポリエステル樹脂14はPEフォーム13の裏面に設けられ、この飽和ポリエステル樹脂14の裏面にウレタン系粘着剤11が設けられている。更に、安定保持シート1のPVCフォーム12の表面には、透明の表面側剥離紙15が接着されている。一方、安定保持シート1のウレタン系粘着剤11の裏面には、白い裏面側剥離紙16が接着されている。
安定保持シート1は、スマートフォンSに貼り付けた際にはみ出さないように当該スマートフォンSの裏面S1よりも若干小さめに形成されている。また、PVCフォーム12の表面には、机Dの上面に対し吸着により安定して保持効果を発揮する無数の吸着孔(図示せず)が開口している。
図4は安定保持シート1を取り付けるに当たってスマートフォンSの裏面S1を清浄している状態を示す斜視図、図5はスマートフォンSの裏面S1に取り付けるに当たって安定保持シートの裏面側剥離紙16を取り外している状態を示す斜視図、図6は裏面をスマートフォンSの裏面S1に取り付けた状態で安定保持シート1の表面側剥離紙15を取り外している状態を示す斜視図をそれぞれ示している。
ここで、安定保持シート1を取り付けた状態のスマートフォンSを机Dの上面に設置する手順について説明する。
先ず、図4に示すように、スマートフォンSの裏面S1をティッシュTなどで拭いて清浄し、スマートフォンSの裏面S1から埃や油分などを除去しておく。次いで、図5に示すように、安定保持シート1の裏面側剥離紙16を剥がし、露呈したウレタン系粘着剤11をスマートフォンSの裏面S1に接着して安定保持シート1を取り付ける。
それから、図6に示すように、スマートフォンSの裏面S1に裏面を取り付けた安定保持シート1の表面側剥離紙15を剥がして取り外す。
図7は安定保持シート1の表面を机D上の水平な設置面D1に設置したスマートフォンSを滑らせることなく安定して保持した状態を示す斜視図を示している。この図7に示すように、机D上の水平な設置面D1に設置したスマートフォンSは、設置面D1に対しPVCフォーム12の表面に開口する無数の吸着孔が吸着し、設置面D1から落下する方向(図7に一点鎖線で示す矢印方向)へ誤って接触しても落下が円滑に防止されるようにしている。
図8は安定保持シート1の裏面に取り付けたスマートフォンSを水平状態から30°毎に設置面を変更した状態を説明する説明図を示している。この図8において、スマートフォンSの表面S2を上向けた水平状態(図8に実線で示す状態)から30°毎に設置面Nを変更して設置面Nが水平状態から90°となる鉛直状態(図8に一点鎖線で示す状態)までは、設置面Nに対しPVCフォーム12の吸着孔が吸着してスマートフォンSが安定して保持可能な状態となる。その後、設置面Nが鉛直状態から30°毎に設置面Nを変更してスマートフォンSの表面S2を下向けた状態(図8に二点鎖線で示す状態)となると、スマートフォンSの重力が安定保持シート1の表面を設置面Nから引き離す方向に作用し、設置面Nに対するPVCフォーム12の吸着孔の吸着力が劣ってスマートフォンSの安定した保持状態が解消される。これにより、安定保持シート1のPVCフォーム12の表面を安定して保持する設置面Nの角度を、スマートフォンSの表面S2を上向けた水平な状態から鉛直となるまでの範囲に設定している。なお、図8では、安定保持シート1を省略している。
図9はスマートフォンSを安定保持シート1によって窓ガラス上の鉛直な設置面に対して設置した状態を示す斜視図、図10はスマートフォンSを安定保持シート1によって冷蔵庫の正面上の鉛直な設置面に設置した状態を示す斜視図をそれぞれ示している。
図9に示すように、スマートフォンSを設置したい設置面としての窓ガラスW上の鉛直な設置面W1に対してスマートフォンSを安定保持シート1によって設置している。この場合、窓ガラスW上の設置面W1が鉛直状態であるので、設置面W1に対しPVCフォーム12の吸着孔が吸着してスマートフォンSが安定して保持される。
図10に示すように、スマートフォンSを設置したい設置面としての冷蔵庫Rの正面上の鉛直な設置面R1に対してスマートフォンSを安定保持シート1によって設置している。この場合、冷蔵庫Rの設置面R1が鉛直状態であるので、設置面R1に対しPVCフォーム12の吸着孔が吸着してスマートフォンSが安定して保持される。
したがって、本実施の形態では、スマートフォンSがその裏面S1に裏面をウレタン系粘着剤11で貼着したシート材10のPVCフォーム12の表面に無数の吸着孔を設けた安定保持シート1を介して設置面D1,W1,R1に対し設置されているので、スマートフォンSを設置したい設置面D1,W1,R1に対し、複数箇所であってもその都度取り付けたり、複数箇所毎に個々に取り付けたりすることなく、簡単に安定して保持することができる。
しかも、安定保持シート1がスマートフォンSの裏面S1からはみ出さないようにスマートフォンSの裏面S1よりも若干小さめに形成されているので、安定保持シート1を目立たせることなく設置面D1,W1,R1に設置した際のスマートフォンSの美感を向上させることができる。
更に、安定保持シート1のPVCフォーム12の表面を安定して保持する設置面Nの角度がスマートフォンSの表面S2を上向けた水平な状態から鉛直となるまでの範囲に設定されているので、安定保持シート1のPVCフォーム12の表面からスマートフォンSの表面S2が離反するマイナス方向に重力が作用することがなく、安定保持シート1を設置面D1,N,W1,R1に対しより確実に安定して保持することができる。
次に、本考案の第2の実施の形態を図11〜図15に基づいて説明する。
この実施の形態では、設置面に対し安定保持シートに加えて凹凸差小吸収シートを介してスマートフォンを設置している。なお、凹凸差小吸収シートを除くその他の構成は、前記第1の実施の形態の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図11は本考案の第2の実施の形態に係る安定保持シート1が吸着される凹凸差小吸収シートの断面図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図11に示すように、安定保持シート1(シート材10)の表面は、縦壁Fに塩化ビニルクロスを貼った設置面F1に凹凸が存在している際にその設置面F1に対し、裏面をウレタン系粘着剤11により貼着した状態で当該設置面F1の凹凸差を吸収する凹凸差吸収シートを介して吸着されている。この凹凸差吸収シートとしては、設置面F1に存在する凹凸差が表面粗さ程度の小さいものであるときに当該設置面F1を鏡面状に変更するように表面が鏡面に形成された凹凸差小吸収シート2が適用されている。また、凹凸差小吸収シート2(凹凸差吸収シート)のシート材20は、可撓性を有する合成樹脂材により構成されている。
凹凸差小吸収シート2(シート材20)の合成樹脂材は、飽和ポリエステル樹脂21とウレタン系粘着剤22とを備え、これらによって2層構造に構成されている。ウレタン系粘着剤22は、飽和ポリエステル樹脂14の裏面に設けられている。更に、凹凸差小吸収シート2のウレタン系粘着剤22の裏面には、白い裏面側剥離紙23が接着されている。
凹凸差小吸収シート2は、凹凸差が表面粗さ程度となる設置面F1に対しウレタン系粘着剤22による貼着効果が十分に発揮できるようにスマートフォンSの裏面S1よりも若干大きめに形成されている。
図12は凹凸差小吸収シート2にスマートフォンSの裏面S1を取り付けるに当たって凹凸差小吸収シート2の裏面側の剥離紙を取り外している状態を示す斜視図、図13はスマートフォンSを取り付けるに当たって凹凸差小吸収シート2の表面を清浄している状態を示す斜視図をそれぞれ示している。また、図14は略鉛直な縦壁Fの設置面F1に凹凸差小吸収シート2を介してスマートフォンSを安定して保持した状態を示す斜視図、図15は図14の断面図をそれぞれ示している。
ここで、安定保持シート1を取り付けた状態のスマートフォンSを凹凸差が表面粗さ程度の設置面F1に凹凸差小吸収シート2を介して設置する手順について説明する。
先ず、図12に示すように、凹凸差小吸収シート2の裏面側剥離紙23を剥がし、露呈したウレタン系粘着剤22を縦壁Fの設置面F1に接着して凹凸差小吸収シート2を取り付ける。次いで、図13に示すように、凹凸差小吸収シート2の飽和ポリエステル樹脂21の表面をティッシュTなどで拭いて清浄し、飽和ポリエステル樹脂21の表面から埃や油分などを除去しておく。このとき、ウレタン系粘着剤22の接着面に埃、皮脂や油分などの汚れが付着していると、縦壁Fの設置面F1に対して十分な接着力が発揮できないため、ノンアルコールタイプのウェットティッシュなどでしっかりと汚れを落として自然乾燥させてから使用する。
それから、図14及び図15に示すように、スマートフォンSの裏面S1に裏面を取り付けた安定保持シート1の表面側剥離紙15を剥がし、凹凸差小吸収シート2の飽和ポリエステル樹脂21の表面に対し安定保持シート1のPVCフォーム12の表面に開口する無数の吸着孔を吸着させて、凹凸差が表面粗さ程度の小さい設置面F1に安定保持シート1及び凹凸差小吸収シート2を介してスマートフォンSを設置している。
また、スマートフォンSの安定保持シート1のPVCフォーム12の表面を凹凸差小吸収シート2の飽和ポリエステル樹脂21の表面に吸着させた状態においても、スマートフォンSの表面S2を上向けた水平状態から設置面F1を変更して設置面F1が水平状態から90°となる鉛直状態までは、安定保持シート1のPVCフォーム12の表面が凹凸差小吸収シート2の飽和ポリエステル樹脂21の表面に吸着し、スマートフォンSが安定して保持可能な状態となる。
したがって、本実施の形態では、縦壁Fの設置面F1に存在する凹凸差が表面粗さ程度の小さいものであるときにその設置面F1に貼着した凹凸差小吸収シート2の飽和ポリエステル樹脂21の表面によって当該設置面F1が鏡面状に変更されるので、設置面F1に表面粗さ程度の凹凸差が存在していても凹凸差小吸収シート2によってスマートフォンSを設置面F1に対し安定して保持することができる。
次に、本考案の第3の実施の形態を図16〜図20に基づいて説明する。
この実施の形態では、設置面に対し安定保持シートに加えて凹凸差大吸収シートを介してスマートフォンを設置している。なお、凹凸差大吸収シートを除くその他の構成は、前記第1の実施の形態の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図16は本考案の第3の実施の形態に係る安定保持シートが吸着される凹凸差大吸収シートの断面図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図16に示すように、安定保持シート1(シート材10)の表面は、縦壁Gに塩化ビニルクロスを貼った設置面G1に凹凸が存在している際にその設置面G1に対し、裏面をウレタン系粘着剤11により貼着した状態で当該設置面G1の凹凸差を吸収する凹凸差吸収シートを介して吸着されている。この凹凸差吸収シートとしては、設置面G1に存在する凹凸差が表面粗さよりも大きいものであるときに表面よりも裏面側が表裏方向へ弾性変形するような厚肉に形成された凹凸差大吸収シート3が適用されている。また、凹凸差大吸収シート3(凹凸差吸収シート)のシート材30は、可撓性を有する合成樹脂材により構成されている。
凹凸差大吸収シート3(シート材30)の合成樹脂材は、PVCフォーム32(ポリ塩化ビニル樹脂)と、PEフォーム33(ポリエチレンフォーム)と、飽和ポリエステル樹脂34と、ウレタン系粘着剤31とを備え、これらによって4層構造に構成されている。PVCフォーム32は、凹凸差大吸収シート3の最表層側に設けられ、このPVCフォーム32の裏面にPEフォーム33が設けられている。また、飽和ポリエステル樹脂34はPEフォーム33の裏面に設けられ、この飽和ポリエステル樹脂34の裏面にウレタン系粘着剤31が設けられている。更に、凹凸差大吸収シート3のPVCフォーム32の表面には、透明の表面側剥離紙35が接着されている。一方、凹凸差大吸収シート3のウレタン系粘着剤31の裏面には、白い裏面側剥離紙36が接着されている。
凹凸差大吸収シート3は、凹凸差が表面粗さよりも大きい設置面G1に対しウレタン系粘着剤31による貼着効果が十分に発揮できるようにスマートフォンSの裏面S1よりも若干大きめに形成されている。また、PVCフォーム32の表面には、安定保持シート1のPVCフォーム12の表面に対し互いの吸着により安定して保持効果を発揮する無数の吸着孔(図示せず)が開口している。
図17は凹凸差大吸収シート3にスマートフォンSの裏面S1を取り付けるに当たって凹凸差大吸収シート3の裏面側の剥離紙を取り外している状態を示す斜視図、図18はスマートフォンSを取り付けるに当たって凹凸差大吸収シート3の表面を清浄している状態を示す斜視図をそれぞれ示している。また、図19は略鉛直な縦面に凹凸差大吸収シート3を介してスマートフォンSを安定して保持した状態を示す斜視図、図20は図19の断面図をそれぞれ示している。
ここで、安定保持シート1を取り付けた状態のスマートフォンSを凹凸差が表面粗さよりも大きい縦壁Gの設置面G1に凹凸差大吸収シート3を介して設置する手順について説明する。
先ず、縦壁Gの設置面G1をティッシュTなどで拭いて清浄し、設置面G1から埃や油分などを除去しておく。次いで、図17に示すように、凹凸差大吸収シート3の裏面側剥離紙36を剥がし、露呈したウレタン系粘着剤31を設置面G1に接着して凹凸差大吸収シート3を取り付ける。このとき、ウレタン系粘着剤31の接着面に埃、皮脂や油分などの汚れが付着していると、設置面G1に対して十分な接着力が発揮できないため、ノンアルコールタイプのウェットティッシュなどでしっかりと汚れを落として自然乾燥させてから使用する。
それから、図18に示すように、縦壁Gの設置面G1に裏面を取り付けた凹凸差大吸収シート3の表面側剥離紙35を剥がして取り外す。その後、図19及び図20に示すように、スマートフォンSの裏面S1に裏面を取り付けた安定保持シート1の表面側剥離紙15を剥がして取り外し、凹凸差大吸収シート3のPVCフォーム32の表面に開口する無数の吸着孔に対し、安定保持シート1のPVCフォーム12の表面に開口する無数の吸着孔を互いに吸着させて、凹凸差が表面粗さよりも大きい設置面G1に安定保持シート1及び凹凸差大吸収シート3を介してスマートフォンSを設置している。
また、スマートフォンSの安定保持シート1のPVCフォーム12の表面を凹凸差大吸収シート3のPVCフォーム32の表面に吸着させた状態においても、スマートフォンSの表面S2を上向けた水平状態から設置面G1を変更して設置面G1が水平状態から90°となる鉛直状態までは、安定保持シート1のPVCフォーム12の表面が凹凸差大吸収シート3のPVCフォーム32の表面に互いに吸着し、スマートフォンSが安定して保持可能な状態となる。
したがって、本実施の形態では、縦壁Fの設置面G1に存在する凹凸差が表面粗さよりも大きいものであるときに表面よりも裏面側が表裏方向へ弾性変形するような厚肉に形成された凹凸差大吸収シート3が適用されているので、縦壁Gの設置面G1に存在する凹凸差が表面粗さよりも大きいものであっても、その大きな凹凸差を厚肉の凹凸差大吸収シート3の表面よりも裏面側が表裏方向へ弾性変形して円滑に吸収し、凹凸差大吸収シート3によってスマートフォンSを設置面G1に対し安定して保持することができる。
次に、本考案の第3の実施の形態の変形例を図21に基づいて説明する。
この変形例では、安定保持シート及び凹凸差大吸収シートを介してスマートフォンを設置する設置面を変更している。なお、設置面を除くその他の構成は、前記第3の実施の形態の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図21は本考案の第3の実施の形態の変形例に係るスマートフォンSの安定保持シート1を自動車のダッシュボードに凹凸差大吸収シート3を介して安定して保持した状態を示す斜視図を示している。
すなわち、本実施の形態では、図21に示すように、安定保持シート1(シート材10)の表面は、自動車の車室Kのダッシュボード上の設置面K1に凹凸が存在している際にその設置面K1に対し、裏面をウレタン系粘着剤31により貼着した状態で当該設置面K1の凹凸差を吸収する凹凸差大吸収シート3を介して吸着されている。
この場合、二点鎖線で示すように、フロントガラス上の設置面K2やサイドウインドウ上の設置面K3にあっては、車室Kの構造上、設置面K2,K3に設置されたスマートフォンSの表面S2が下向けた状態となる。このため、スマートフォンSの重力が安定保持シート1の表面を設置面K2,K3から共に引き離す方向に作用し、設置面K2,K3に対するPVCフォーム12の吸着孔の吸着力が劣ってスマートフォンSを安定して保持することができず、設置面K2,K3については不適格となる。
次に、本考案の第3の実施の形態のその他の変形例を図22及び図23に基づいて説明する。
この変形例では、凹凸差大吸収シートを不使用時に保管しておくための接着シート片を備えている。なお、接着シートを除くその他の構成は、前記第3の実施の形態の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。図22は第3の実施の形態のその他の変形例に係るスマートフォンSの安定保持シート1から離脱させた凹凸差大吸収シート3の裏面を接着シート片の表面に対し接着する直前の状態を示す斜視図、図23は凹凸差大吸収シート3の裏面を接着シート片の表面に対し脱着自在に接着した状態を示す斜視図をそれぞれ示している。
すなわち、本実施の形態では、図22及び図23に示すように、凹凸差大吸収シート3の裏面のウレタン系粘着剤31は、設置面から離脱させた際に保管されるように、表面が鏡面状となる接着シート片4に対し脱着自在に接着されている。この接着シート片4は、厚紙により形成され、凹凸差大吸収シート3のウレタン系粘着剤31を接着する接着面(表面)に剥離フィルム(図示せず)による処理が施されて鏡面状となり、ウレタン系粘着剤31を着脱可能としている。また、接着シート片4は、凹凸差大吸収シート3よりも大きく形成され、凹凸差大吸収シート3と同一形状に形成された接着部位41の周囲を枠体42で囲んでいる。
この場合、凹凸差大吸収シート3の裏面のウレタン系粘着剤31が、設置面から離脱した際に接着面が鏡面状となる接着シート片4に対し脱着自在に接着して保管されているので、凹凸差大吸収シート3の裏面のウレタン系粘着剤31への埃などの付着を防止して、凹凸差大吸収シート3の接着力を効果的に持続させることができる。
なお、本考案は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記各実施の形態では、携帯端末として、スマートフォンSを適用したが、iPad(アイパッド)(登録商標)等のタブレット型の携帯端末、携帯電話、ゲーム機、電子書籍端末などにも適用できるのはいうまでもない。
また、前記第3の実施の形態のその他の変形例では、凹凸差大吸収シート3の裏面のウレタン系粘着剤31を、設置面から離脱させた凹凸差大吸収シート3の不使用時に接着シート片4に接着して保管したが、凹凸差小吸収シートの裏面のウレタン系粘着剤を、設置面から離脱させた凹凸差小吸収シートの不使用時に接着シート片に接着して保管したり、安定保持シートの裏面のウレタン系粘着剤を、スマートフォンの裏面から離脱させた安定保持シートの不使用時に接着シート片に接着して保管したりしてもよく、同一の作用効果を得ることが可能となる。
更に、前記第1の実施の形態では、スマートフォンSを安定保持シート1によって机D上の設置面D1の他、窓ガラスW上の設置面W1や冷蔵庫Rの設置面R1に設置したが、鏡、ステンレス、鉄、タイル、メラニン化粧版、プラスチック類などのツルツルとした光沢のある設置面であればよく、いずれの設置面であってもPVCフォームの吸着孔が強力に吸着してスマートフォンを安定して保持することが可能となる。
1 安定保持シート
10 シート材
11 ウレタン系粘着剤(接着材)
12 PVCフォーム(安定保持シートの表面)
2 凹凸差小吸収シート(凹凸差吸収シート)
22 ウレタン系粘着剤(接着材)
3 凹凸差大吸収シート(凹凸差吸収シート)
31 ウレタン系粘着剤(接着材)
4 接着シート片
D1,N,W1,R1,F1,G1,K1 設置面
S スマートフォン(携帯端末)
S1 裏面
S2 表面
10 シート材
11 ウレタン系粘着剤(接着材)
12 PVCフォーム(安定保持シートの表面)
2 凹凸差小吸収シート(凹凸差吸収シート)
22 ウレタン系粘着剤(接着材)
3 凹凸差大吸収シート(凹凸差吸収シート)
31 ウレタン系粘着剤(接着材)
4 接着シート片
D1,N,W1,R1,F1,G1,K1 設置面
S スマートフォン(携帯端末)
S1 裏面
S2 表面
Claims (7)
- 携帯端末の鏡面状とされた裏面には、当該携帯端末を設置する設置面に対し安定して保持するシート材の裏面が接着材を介して貼着されており、
前記シート材は、可撓性を有する合成樹脂材により構成されているとともに、前記携帯端末の裏面からはみ出さないように当該携帯端末の裏面よりも若干小さめに形成され、
前記シート材の表面には、前記設置面に対して吸着により安定して保持効果を発揮する無数の吸着孔が設けられていることを特徴とする携帯端末の安定保持シート。 - 前記シート材の表面は、前記設置面に凹凸差が存在している際にその設置面に対し裏面を接着材により貼着した状態で当該設置面の凹凸差を吸収する凹凸差吸収シートを介して設置されている請求項1に記載の携帯端末の安定保持シート。
- 前記凹凸差吸収シートとしては、前記設置面に存在する凹凸差が表面粗さ程度の小さなものであるときに当該設置面を鏡面状に変更するように表面が鏡面に形成された凹凸差小吸収シートが適用されている請求項2に記載の携帯端末の安定保持シート。
- 前記凹凸差吸収シートとしては、前記設置面に存在する凹凸差が表面粗さよりも大きいものであるときに表面よりも裏面側が表裏方向へ弾性変形するような厚肉に形成された凹凸差大吸収シートが適用されている請求項2に記載の携帯端末の安定保持シート。
- 前記シート材の裏面は、前記携帯端末の裏面から離脱させた際に保管されるように、表面が鏡面状となる接着シート片に対し脱着自在に接着されている請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の携帯端末の安定保持シート。
- 前記凹凸差吸収シートの裏面は、前記設置面から離脱させた際に保管されるように、表面が鏡面状となる接着シート片に対し脱着自在に接着されている請求項2〜請求項5のいずれか1つに記載の携帯端末の安定保持シート。
- 前記シート材の表面を安定して保持する設置面の角度は、前記携帯端末の表面を上向けた水平な状態から鉛直となるまでの範囲に設定されている請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の携帯端末の安定保持シート。
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