JP3208835U - 植栽盤の構造 - Google Patents

Abstract

【課題】軽量、耐摩耗であり、かつ清潔で繰り返し使用可能な植栽盤の構造を提供する。【解決手段】植栽盤の構造は、熱可塑性材料をブロー成型した内部中空の植栽盤であり、植栽盤上に複数の上から下向きに徐々に縮小する植栽孔３１を均等に敷設し、各植栽孔内側に複数の相対して突出する位置決め凸部３１３を設け、発泡の充填部材２の周側に挟持させ、充填部材を利用して植栽孔を通過する植栽植物を支持し、且つ各植栽孔上端辺縁に相対する２つの側凹部３１４を設け、主流動ガイド溝３３は、必要に応じてそれぞれ複数の副流動ガイド溝３３１、サブ流動ガイド溝３３２を介して各植栽孔を連通し、栽培液を流通させる。【選択図】図５

Description

本考案は、植栽盤の構造に関し、特に、軽量、耐摩耗であり且つ清潔で繰り返し使用可能な植栽盤構造に関する。

環境汚染状況が日増しに深刻になり、人々の食品安全性の問題への注目が高まるに伴い、各種無汚染の有機食材（野菜、果物）は、徐々に社会大衆の歓迎を受けている。しかしながら、グローバルな生態環境の加速的悪化により、汚染の影響のない耕地は益々減少しており、土耕に有機野菜果物を植栽するコストが高くなっており、且つその全体的生産量は限られ、広大な消費者の需要の趨勢を満たすことが困難となっている。

従って、最近では、照明システム（ＬＥＤ、ハロゲンランプ）を利用し、作物の生長周期を調整した室内栽培技術が広く開発され且つ徐々に成熟しつつあり、そのうち、水耕又はエアロゾル方式で液体栄養を供給する方式が比較的普及している。

水耕又はエアロゾル耕にしばしば応用される装置は、主に植栽盤を予め設けた容器又は水路に設置し、該植栽盤上に複数の植栽孔を設け、種植待ちの植栽植物を挿入設置させ、該植栽植物の根部は、容器又は水路内に延伸し、該容器又は水路内の栽培液の養分を吸収して成長することができる。しかしながら、上記一般の植栽盤は、発泡スチロール材料で形成され、それは、使用上以下の欠点がある。
１．その成分ポリスチレンは、自然環境により分解できず、廃棄した材料は、生態環境に対して危害を招く。
２．材質密度が高くなく、表面の毛細が比較的大きく、水垢を残留し易く、洗浄により繰り返し複数回利用することが困難であり、且つその強度が悪く、使用時に破損を生じやすく、コストを有効に下げることが困難である。

従来の植栽盤の構造が上記欠陥を有することに鑑み、考案者は、前記欠陥に対して改善の道を研究し、ようやく本考案が誕生している。

台特開２００１−３２２８２号公報

本考案の目的は、プラスチックブローにより中空の植栽盤を成型し、該植栽盤上に複数の上から下へ徐々に縮小する植栽孔を均等に敷設し、各植栽孔の内側に相対して突出する複数の位置決め凸部を設け、発泡の充填部材を挟持させ、該充填部材を利用して植栽孔を通過する植栽植物を支持し、且つ各植栽孔上端辺縁に相対する２つの側凹部を設け、該側凹部は、手指を伸入させて便利に該充填部材を取り付け又は取り外しさせることができ、その全体の構造が極めて良好な使用利便性を有する植栽盤の構造を提供することにある。

本考案のもう１つの目的は、植栽盤の少なくとも近傍側にそれぞれ栽培液を流通させるか、栽培液管路を収容させる主流動ガイド溝を設け、且つ該主流動ガイド溝と各植栽孔の間は、需要に基づいて副流動ガイド溝、サブ流動ガイド溝を選択的に設置することで多種の栽培液流通供給の構造態様を形成することができ、異なる要求の場合に応じ、広い適用範囲を有する植栽盤の構造を提供することにある。

本考案の更にもう１つの目的は、プラスチックブローにより成型され且つ内部が中空を呈する盤状態であるので、構造強度が良好であり、耐久性があり、摩損し難く、同時にその表面の毛細孔が比較的小さく且つ少なく、従って水垢を残留せずに洗浄し易く、繰り返し使用に有利で使用コストを呈かできる植栽盤の構造を提供することにある。

上記の目的及び効果を達成する為、本考案が採用する技術手段は、予め設けた通路部材上方の植栽盤を含み、該植栽盤上に一側から他側へ徐々に縮小する複数の植栽孔を均等に敷設し、該各植栽孔内に発泡の充填部材を収容し、且つ該各植栽孔内側に相対する突出する複数の位置決め凸部を設け、該各位置決め凸部は、それぞれ充填部材周縁に当接挟持され、該各充電部材に植栽孔を通過する植栽植物を支持することができる。

上記構造に基づき、該各植栽孔の内径が比較的大きな一側の開口辺縁に相対する２つの側凹部を設け、該側凹部は、手指を伸入させて該充填部材を着脱させる。

上記構造に基づき、該植栽盤は、内径が比較的大きな一側の２つの近傍に主流動ガイド溝それぞれ凹設する。

上記構造に基づき、該２つの主流動ガイド溝の間に複数の副流動ガイド溝を設け、それぞれ該各植栽孔の近傍側に延伸され、且つ該各副流動ガイド溝にそれぞれ複数のサブ流動ガイド溝を介して各植栽孔に連通する。

上記構造に基づき、該植栽盤は、熱可塑性材料をブロー成型した内部中空盤状構造体である。

上記構造に基づき、該各通路部材の二側上部にそれぞれ嵌合凹溝を凹設し、該植栽盤の内径が比較的小さい一側の２つの近傍に向かって２つの嵌合凸部を相対設置し、該各嵌合凸部を利用し、該各嵌合凹溝内に嵌合し、該植栽盤を該通路部材上に結合位置決めさせる。

上記構造に基づき、該植栽盤は、各植栽孔の内径が比較的大きな一側が光反射可能な表面であり、日光が反射することで植物を植栽する日照/光合成作用を増加させ、植物の生長を加速し、実際の実施時、通常は白色又は浅色を植栽盤の上層表面として使用し、光反射効果を増加し、且つ植栽盤の下層に深色表面を使用し、植物の根部の生長に適合させることができる。

本考案の植栽盤の構造は、軽量化、摩損し易く、且つ洗浄し易く、繰り返し使用可能である等の効果を達成することができる。

本考案の第１実施例の俯瞰立体構造図である。 本考案の第１実施例の植栽孔部位の俯瞰局拡大平面図である。 本考案の第１実施例の仰視立体構造図である。 本考案の第１実施例の応用例説明図である。 本考案の第２実施例の俯瞰立体構造図である。 本考案の第２実施例の応用例説明図である。 本考案の第３実施例の俯瞰立体構造図である。

本考案の上記目的、効果及び特徴を更に具体的に理解させるため、各図面に基づいて以下に説明する。

図１〜図３に示すように、本考案の第１実施例の構造は、熱可塑性材料をブロー成型した中空植栽盤１を含み、該植栽盤１上に複数の植栽孔１１を均等に設け、各植栽孔１１の二端に内径が比較的大きな拡張開口１１１及び内径が比較的小さい収縮開口１１２をそれぞれ有し、各植栽孔１１に該拡張開口１１１から該収縮開口１１２へ徐々に収縮する孔構造を形成し、且つ各植栽孔１１内側に相対して突出する複数の位置決め凸部１１３を設け、各拡張開口１１１辺縁に相対して外向きに拡張する２つの側凹部１１４を設ける。

上記植栽盤１の拡張開口１１１地近くの表側の２つの近傍にそれぞれ主流動ガイド溝１３を凹設し、更に、該植栽盤１の収縮開口１１２に近い表側の２つの近傍に嵌合凸部１２を凸設する。

実施例において、該各植栽孔１１内に（方形であることができる）発光の充填部材２を収容し、該側凹部１１４は、手指を伸入させて該充填部材２を植栽孔１１に挿入させるか、充填部材２を植栽孔１１から取り出させる。該充填部材２は、拡張開口１１１から植栽孔１１内に挿入され、該収縮開口１１２を利用して比較的小さい内径の特性を有し、充填部材２の下向きの脱落を防止でき、各位置決め凸部１１３を合わせ、それぞれ充填部材２周側辺縁に当接し、該各充填部材２を植栽孔１１内に位置決めさせる。

図４に示すように、本考案の上記第１実施例の構造が実際の応用時、該植栽盤１は、水耕栽培に適用する通路部材Ｂ１上に組み合わせることができ、該通路部材Ｂ１は、上部の開放を呈し且つ内部に適量の栽培液Ｌを収容し、複数の植栽植物Ｐは、それぞれ各植栽孔１１を通過し、充填部材２を利用し、植栽植物Ｐ周側に当接して支持を形成し、各植栽植物Ｐに直立を保持させ、根部が栽培液Ｌ中に伸入して生長に必要な養分を吸収する。該主流動ガイド溝１３は、栽培液Ｌを輸送する主管路（図示せず）を嵌合位置決めさせ、該主管路からその他の管路（図示せず）により各植栽孔１１に連結してドリップ作業を行うことができる。

もう一つの実施例において、該通路部材Ｂ１の二側上部にそれぞれ嵌合凹溝Ｂ１１を凹設し、該各嵌合凹溝Ｂ１１は、それぞれ該植栽盤１の各嵌合凸部１２を被せ合わせ、該植栽盤１を通路部材Ｂ１上に結合位置決めすることができる。

図５、図６に示すように、本考案の第２実施例の構造は、主に熱可塑性材料でブロー成型した中空植栽盤３を含み、該植栽盤３上に複数の植栽孔３１を均等に敷設し、各植栽孔３１の二端は、それぞれ内径が比較的大きな拡張開口３１１及び内径が比較的小さな収縮開口３１２を有し、各植栽孔３１に該拡張開口３１１から該収縮開口３１２に向けて徐々に収縮する孔構造を形成させ、且つ各植栽孔３１内側に相対して突出する複数の位置決め凸部３１３を設け、各位置決め凸部３１３は、それぞれ植栽孔３１内に挿入する充填部材２の周側辺縁に当接することができ、各拡張開口３１１辺縁に相対して外向きに拡張する２つの側凹部３１４を設け、該充填部材２を着脱する。

上記植栽盤３の収縮開口３１２に近い表側の２つの近傍にそれぞれ嵌合凸部３２を凸設し、該植栽盤１の拡張開口３１１に近い表側の２つの近傍にそれぞれ主流動ガイド溝３３を凹設し、２つの主流動ガイド溝３３の間に並行して延伸する複数の副流動ガイド溝３３１を設け、それぞれ該各植栽孔３１近傍側に延伸し、該各副流動ガイド溝３３１は、それぞれ複数のサブ流動ガイド溝３３２を介して各植栽孔３１に連通することができる。

実際の応用時、該植栽盤３は、エアロゾル耕栽培に適用し且つ上部が開放した通路部材Ｂ２上に組み合わせることができ、複数の植栽物Ｐは、それぞれ各植栽孔３１を通過し、充填部材２を利用し、植栽植物Ｐ周側に当接し、支持を形成し、各植栽植物Ｐに直立を保持させ、根部を通路部材Ｂ２内に伸入させ、該通路部材Ｂ２内部は、栽培液Ｌを噴射可能なノズルＪを配置し、栽培液Ｌは、通路部材Ｂ２内に噴射され、植栽植物Ｐの根部に十分な養分を吸収させることができる。該主流動ガイド溝３３、副流動ガイド溝３３１及びサブ流動ガイド溝３３２は、栽培液Ｌの流路又は予め設けたドロップ部材を安置させ、各植栽孔３１中の植栽植物Ｐに対してドロップを行う。

また、実施例において、該通路部材Ｂ２の二側の上部にそれぞれ嵌合凹溝Ｂ２１を設け、該各嵌合凹溝Ｂ２１は、該植栽盤３の各嵌合凸部３２をそれぞれ被せ合わせ、該植栽盤３を通路部材Ｂ２上に結合位置決めさせることができる。

図７に示すように、本考案の第３実施例の構造は、熱可塑性材料をブロー成型した中空植栽盤１０を含み、該植栽盤１０は、前記第１実施例と同じ植栽孔１１、位置決め凸部１１３、側凹部１１４及び嵌合凸部１２等の構造特徴を有し、該植栽盤１０及び植栽盤１の差異は、該植栽盤１０は、主流動ガイド溝１３を有しておらず、従って、第１実施例の水耕栽培時のもう一種の選択を提供することができる。

上記を総合し、本考案の植栽盤の構造は、軽量化、摩損し易く、且つ洗浄し易く、繰り返し使用可能である等の効果を達成することができ、新規性及び進歩性を有する考案である。

なお、本考案では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本考案に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本考案の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。

１、１０、３ 植栽盤
１１、３１ 植栽孔
１１１、３１１ 拡張開口
１１２、３１２ 収縮開口
１１３、３１３ 位置決め凸部
１１４、３１４ 側凹部
１２、３２ 嵌合凸部
１３、３３ 主流動ガイド溝
２ 充填部材
３３１ 副流動ガイド溝
３３２ サブ流動ガイド溝
Ｂ１、Ｂ２ 通路部材
Ｂ１１、Ｂ２１ 嵌合凹溝
Ｉ 栽培液
Ｐ 植栽植物
Ｊ ノズル

Claims (7)

1. 予め設けた通路部材上方の植栽盤を少なくとも含み、該植栽盤上に一側から他側へ徐々に縮小する複数の植栽孔を均等に敷設し、該各植栽孔内に発泡の充填部材を収容し、且つ該各植栽孔内側に相対する突出する複数の位置決め凸部を設け、該各位置決め凸部は、それぞれ充填部材周縁に当接挟持され、該各充填部材に植栽孔を通過する植栽植物を支持可能にする植栽盤の構造。
2. 前記各植栽孔の内径が比較的大きな一側の開口辺縁に相対する２つの側凹部を設け、該側凹部は、手指を伸入させて該充填部材を着脱させる請求項１に記載の植栽盤の構造。
3. 前記植栽盤は、内径が比較的大きな一側の２つの近傍に主流動ガイド溝をそれぞれ凹設する請求項１に記載の植栽盤の構造。
4. 前記２つの主流動ガイド溝の間に複数の副流動ガイド溝を設け、それぞれ該各植栽孔の近傍側に延伸され、且つ該各副流動ガイド溝にそれぞれ複数のサブ流動ガイド溝を介して各植栽孔に連通する請求項３に記載の植栽盤の構造。
5. 前記植栽盤は、熱可塑性材料をブロー成型した内部中空盤状構造体である請求項１に記載の植栽盤の構造。
6. 前記各通路部材の二側上部にそれぞれ嵌合凹溝を凹設し、該植栽盤の内径が比較的小さい一側の２つの近傍に向かって２つの嵌合凸部を相対設置し、該各嵌合凸部を利用し、該各嵌合凹溝内に嵌合し、該植栽盤を該通路部材上に結合位置決めさせる請求項１に記載の植栽盤の構造。
7. 前記植栽盤は、各植栽孔の内径が比較的大きな一側が光反射可能な表面である請求項１に記載の植栽盤の構造。

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