JP3208676U - 収納モジュール、ブロック部品、連結ピン、及び支持部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】小物を種類ごとに整理することができる収納モジュールであって、収納具の中に配置された場合であっても当該収納モジュールの位置ずれを低減することができる収納モジュールと、この収納モジュールを構成する部品等を提供する。【解決手段】収納モジュール1は、基材10と、該基材10の一方の側から突出する少なくとも1つの支持部品30と、を備え、上記基材10は、各々がブロック状をなし、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成された複数のブロック部品11〜14’と、各々が複数のブロック部品11〜14’のうち隣接するブロック部品の各々に形成された孔に嵌合されて隣接するブロック部品11〜14’同士を連結する複数の連結ピンと、を有し、複数の連結ピンによって複数のブロック部品11〜14’を連結することにより構成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、抽斗や収納トレイ等の収納具に小物を収納する際に用いられる収納モジュール、並びに、該収納モジュールを構成するブロック部品、連結ピン、及び支持部品に関する。
カトラリーや料理器具、文房具、アクセサリー等の小物を抽斗に収納する場合、抽斗をスライドさせた際に抽斗の中で小物が移動し易いため、次のような問題が生じている。即ち、小物を整理して収納したとしても、小物を取り出す際には小物の向きが不揃いになってしまい、取り出し難い。また、1つの抽斗に複数種類の小物を収納している場合には、これらの小物が混ざり合ってしまい、所望の小物を探すのに時間がかかってしまう。さらには、抽斗の中で小物が移動した際に小物同士がぶつかり合い、傷がついてしまうという問題もある。
小物の収納に関連する技術として、特許文献1には、取り外し自在の複数の収納トレイを備える収納トレイユニットが開示されている。また、特許文献2には、基板に取り付けられた仕切軸及び仕切り壁により収納物が動かないように収納する仕切装置が開示されている。
上記特許文献1の場合、収納トレイのサイズに応じ、小物をある程度仕分けて収納することができる。しかしながら、家庭の台所等には多種多様な小物があるため、小物の種類ごとの収納トレイを用意することは困難である。また、仮に小物の種類ごとに収納トレイを用意するとすれば、膨大なスペースを要してしまう。そのため、実際には、例えばフォークとスプーンのように、サイズが同程度の異なる種類の小物を1つの収納トレイに収納してしまうことが多い。このような場合、やはり上述した問題が生じる。
それに対し、特許文献2の場合には、仕切り軸や仕切り壁の位置を変更できるので、小物の種類ごとに整理することは比較的容易である。しかしながら、仕切装置を抽斗や収納トレイに設置する際に、仕切装置の形状やサイズが抽斗等のサイズや形状に合っていない場合、仕切装置自体が抽斗等の中で動いてしまい、やはり、小物が整理された状態を維持することは困難になる。
本考案は上記に鑑みてなされたものであって、小物を種類ごとに整理することができる収納モジュールであって、収納具の中に配置された場合であっても当該収納モジュールの位置ずれを低減することができる収納モジュールと、この収納モジュールを構成するブロック部品、連結ピン、及び支持部品とを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の一態様である収納モジュールは、基材と、前記基材の一方の側から突出する少なくとも1つの支持部品と、を備え、前記基材は、各々がブロック状をなし、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成された複数のブロック部品と、各々が、前記複数のブロック部品のうち隣接するブロック部品の各々に形成された前記孔に嵌合されて前記隣接するブロック部品同士を連結する、複数の連結ピンと、を有し、前記複数の連結ピンによって前記複数のブロック部品を連結することにより構成されているものである。
上記収納モジュールにおいて、前記複数のブロック部品の各々は、互いに対向する2つの底面と、該2つの底面を接続する複数の側面とを有する柱状をなし、前記基材において、前記複数のブロック部品は、前記2つの底面がそれぞれ同一面に並ぶように連結されていても良い。
本考案の別の態様であるブロック部品は、ブロック状をなし、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成され、隣接するブロック部品の各々に形成された前記孔に連結ピンを挿入して前記隣接するブロック部品同士を連結することにより、収納モジュールの基材を構成するものである。
上記ブロック部品は、互いに対向する2つの底面と、該2つの底面を接続する複数の側面とを有する柱状をなし、前記孔は、少なくとも前記複数の側面に形成されていても良い。
上記ブロック部品は、立方体状をなし、前記孔は、前記立方体の6面の各々に1つずつ形成されていても良い。
上記ブロック部品は、複数の立方体を1次元的、2次元的、又は3次元的に密に並べた形状をなし、前記孔は、前記立方体の1辺と同じピッチで配置されていても良い。
上記ブロック部品において、前記2つの底面の各々にアールが設けられていても良い。
上記ブロック部品は、前記2つの底面の各々は正多角形状をなし、前記孔は、前記複数の側面の各々と、前記2つの底面のうちの少なくとも一方とに形成されていても良い。
本考案のさらに別の態様である連結ピンは、各々がブロック状をなし、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成された複数のブロック部品の前記少なくとも1つの孔に嵌合可能な寸法を有し、隣接するブロック部品の各々に形成された前記孔に挿入されて前記隣接するブロック部品同士を連結することにより、収納モジュールの基材を構成するものである。
本考案のさらに別の態様である支持部品は、互いに連結された複数のブロック部品により形成される収納モジュールにおいて用いられる支持部品であって、前記複数のブロック部品の各々に、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成され、前記少なくとも1つの孔に嵌合可能な寸法を有する挿入部と、前記挿入部が前記少なくとも1つの孔に挿入された際に、当該少なくとも1つの孔が形成されたブロック部品の表面から突出する支持部と、を有するものである。
本考案によれば、複数のブロック部品を、これらのブロック部品に形成された孔に連結ピンを嵌合して連結させることにより収納モジュールの基材を構成すると共に、この基材に一方の側から突出する支持部品を設けるので、収納モジュール内において小物を種類ごとに整理することができ、収納モジュールを収納具の中に配置した場合であっても、当該収納モジュールの位置ずれを低減することが可能となる。
以下、本考案の実施の形態に係る収納モジュール、ブロック部品、連結ピン、及び支持部品について、図面を参照しながら説明する。なお、これらの実施の形態によって本考案が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
また、以下の説明において参照する図面は、本考案の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、及び位置関係を概略的に示しているに過ぎない。即ち、本考案は各図で例示された形状、大きさ、及び位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本考案の第1の実施形態に係る収納モジュールを模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す収納モジュールの上面図である。図3は、図1に示すブロック部品のうちの1つを拡大して示す斜視図である。図4は、図1に示す基材の連結に用いられる連結ピンを拡大して示す斜視図である。図5は、連結ピンの別の例を示す斜視図である。図6は、図1に示す支持部品を拡大して示す斜視図である。図7は、図3に示すブロック部品を連結した状態を示す断面図である。
図1は、本考案の第1の実施形態に係る収納モジュールを模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す収納モジュールの上面図である。図3は、図1に示すブロック部品のうちの1つを拡大して示す斜視図である。図4は、図1に示す基材の連結に用いられる連結ピンを拡大して示す斜視図である。図5は、連結ピンの別の例を示す斜視図である。図6は、図1に示す支持部品を拡大して示す斜視図である。図7は、図3に示すブロック部品を連結した状態を示す断面図である。
本実施形態に係る収納モジュール1は、抽斗や収納トレイ等の収納具の底に敷いて用いられるものであり、ブロック状をなすブロック部品11〜14’を用いて構成された板状の基材10と、基材10の一方の主面10a側から突出するように設けられた複数の支持部品30とを備える。
各ブロック部品11〜14’には、表面において開口する少なくとも1つの孔100が形成されている。後述するように、これらの孔100は、隣接するブロック部品同士を連結する連結ピン20を挿入するため、又は、支持部品30を挿入するために用いられる。本実施形態においては、全てのブロック部品11〜14’に複数の孔100を形成しているが、例えば基材の端部に限定して配置するブロック部品の場合には、他のブロック部品と連結するための少なくとも1つの孔を形成すれば良く、支持部品30を挿入するための孔を省略しても良い。
ブロック部品11〜14’の基本的な構造について、図3に示すブロック部品11を例として説明する。図3に示すブロック部品は、立方体の形状をなしており、立方体の6つの面111の各々に孔100が1つずつ形成されている。本実施形態においては、全ての孔100の寸法(径)を同一にしている。それにより、ブロック部品11の向きを考慮することなく、基材10(図1参照)を組み立てることができる。
孔100の直径bは特に限定されないが、好ましくは、辺の長さaの1/2〜1/3程度にすると良い。直径bの径が小さすぎる場合、連結ピン20及び支持部品30も細くせざるを得なくなり、連結ピン20及び支持部品30の強度が低下するおそれがあるからである。反対に、直径bの径が大きすぎる場合、基材10を組み立てる際の各部品の取り扱いが困難になると共に、ブロック部品11側の強度が低下するおそれがある。
孔100の深さは、少なくとも連結ピン20の長さcの1/2以上とする。或いは、対向する面111の間で孔100を貫通させても良い(図7参照)。
ブロック部品11の材料は特に限定されず、金属、樹脂、木、竹等、様々な材料を用いることができる。耐久性や取扱いの容易性、製造コスト等を考慮する場合には、樹脂を用いた射出成型によりブロック部品11を形成することが好ましい。
連結ピン20は、隣接するブロック部品に形成された孔100に嵌合されて、隣接するブロック部品同士を連結する。連結ピン20の材料についても特に限定されないが、ブロック部品11と同様、耐久性や取扱いの容易性、製造コスト等を考慮する場合には、樹脂を用いた射出成型により連結ピン20を形成すると良い。連結ピン20の端部の形状は、図4に示すような平面状としても良いし、図5に示す連結ピン20’のように、丸くしても良い。
支持部品30は、被収納物の位置や姿勢を支持するための部品であり、基材10の一方の主面10a上に開口する孔100に挿入されて用いられる。本実施形態においては、孔100に挿入可能な直径bを有する円柱状の部材を支持部品30として用いている。この場合、支持部品30のうち、孔100の深さに相当する領域が、孔100に挿入される挿入部となり、孔100から突出する部分が、被収納物を支持する支持部となる。もちろん、支持部品30の形状はこれに限定されず、例えば、直径bを有する円柱状の挿入部と、挿入部よりも一回り大きい円柱状の部材とを接続したものを支持部品として用いても良い。或いは、板状や角柱状など様々な形状の部材を挿入部と接続したものを支持部品としても良い。
支持部品30の材料も特に限定されず、耐久性や取扱いの容易性、製造コスト等を考慮する場合には、樹脂によって支持部品30を形成しても良いし、デザイン性を重視する場合には金属によって形成しても良い。また、支持部品30の端部の形状は、図6に示すような平面状としても良いし、図5に示す連結ピン20’と同様に丸くしても良い。或いは、端部に着色された樹脂コーティングを施すことにより、例えば滑り止めの機能と装飾性とを持たせても良い。
これらのブロック部品11〜14’、連結ピン20、支持部品30の寸法は特に限定されず、収納モジュール1の用途や組み立て易さ等に応じて適宜設定すれば良い。例えば、ティースプーン等の比較的小さ目のカトラリーを収納する場合には、一例として、ブロック部品11の1辺の長さaを5mm〜15mm程度を目安にしても良い。また、ステーキナイフ等の比較的大きめのカトラリーを収納する場合には、一例として、ブロック部品11の1辺の長さaを15mm〜25mm程度を目安にしても良い。或いは、ドライバー等の工具を収納する場合には、一例として、ブロック部品11の1辺の長さaを25mm〜40mm程度を目安にしても良い。
次に、図1に示す基材10を構成する他のブロック部品12〜14’について説明する。図8〜図10の各々は、図1に示すブロック部品の1つを拡大して示す斜視図である。ここで、基材10においては、ブロック部品を1種類のみ用いても良いし、図1に示すように、ブロック部品を複数種類用いても良い。
図8に示すブロック部品12は、図3に示す立方体状のブロック部品11(以下、基準ブロックという)を2つ、密に並べた直方体状をなしている。図9に示すブロック部品13は、3つ以上の基準ブロックを1次元的に密に並べた直方体状をなしている。このようなブロック部品12、13を用いることにより、基材10を組み立てる際の部品点数を減らすことができ、効率良く組み立て作業を行うことができる。また、ブロック部品12、13の長方形の面121、131には、ブロック部品11の辺と同じピッチで孔100が並んでいるので、種類が異なるブロック部品同士を連結することも可能である。
図10に示すブロック部品14は、複数(図10においては2つ)の基準ブロックを密に並べると共に、一端側における1つの角をアール状にした柱体状をなしている。なお、図1に示すブロック部品14’は、基準ブロックを3つ並べたサイズに相当する。このようなブロック部品14、14’を基材10のコーナーに配置することにより、基材10の形状を角丸の矩形にすることができる。図10の(a)、(b)に示すように、ブロック部品14においては、基材10において外側面となる面、即ち、アール状の湾曲面141に孔100を形成する必要はない。つまり、基材10におけるブロック部品の配置が決まっている場合には、その配置に応じた位置にのみ孔100を形成すればよい。
図11は、図1に示す収納モジュール1を収納トレイ2に配置し、被収納物3を収納した状態を示す上面図である。収納モジュール1においては、複数のブロック部品11〜14’を組み立てることにより基材10を形成しているので、収納トレイ2に合わせて基材10のサイズや形状を自在に変更することができる。それにより、基材10と収納トレイ2の内壁面との隙間を少なくすることができ、収納トレイ2を動かした場合であっても、収納モジュール1の位置ずれを抑制することができる。また、支持部品30は孔100に挿入するだけで基材10上に設置することができるので、被収納物3の形状や数に合わせて、随時、支持部品30の位置を容易に変更することができる。従って、カトラリー等の小物を個々の種類ごとに整理して収納することができると共に、収納トレイ等の収納具が動いた場合であっても、収納具の内部では安定した状態で被収納物3を収納することが可能となる。
本考案の第1の実施形態の変形例として、図1に示す収納モジュール1を立てて使用しても良い。詳細には、収納モジュール1の基材10の裏面を抽斗の壁面や開き扉などに固定する。この場合、ネックレスやイヤリング等のアクセサリーや調理小物などを支持部品30に吊り下げて収納することができる。
(第2の実施形態)
図12は、本考案の第2の実施形態に係る収納モジュールを示す模式図である。図13は、本実施形態に係る収納モジュールにおいて使用されるブロック部品を拡大して示す斜視図である。図12に示すように、本実施形態においては、複数の基準ブロックを1次元的に密に並べた形状のブロック部品13に加えて、複数の基準ブロックを2次元的に密に並べた形状のブロック部品15を連結することにより、収納モジュール4を構成している。図13に示すように、ブロック部品15の各面には、ブロック部品11の1辺と同じピッチで孔100が並んでおり、ブロック部品13、15同士の連結には、第1の実施形態と同様に連結ピンを用いることができる。
図12は、本考案の第2の実施形態に係る収納モジュールを示す模式図である。図13は、本実施形態に係る収納モジュールにおいて使用されるブロック部品を拡大して示す斜視図である。図12に示すように、本実施形態においては、複数の基準ブロックを1次元的に密に並べた形状のブロック部品13に加えて、複数の基準ブロックを2次元的に密に並べた形状のブロック部品15を連結することにより、収納モジュール4を構成している。図13に示すように、ブロック部品15の各面には、ブロック部品11の1辺と同じピッチで孔100が並んでおり、ブロック部品13、15同士の連結には、第1の実施形態と同様に連結ピンを用いることができる。
このようなブロック部品15を用いることにより、平板状の基材40に使用される部品点数を減らすことができる。また、ブロック部品15を基材40に対して立てて配置することにより、ブロック部品15を、支持部品30(図1参照)の代わりに仕切りとして使用したり、基材40を支持する脚部として使用したりすることもできる。
なお、図13に示すブロック部品15は、基準ブロックを同一平面(面151)に縦横2個ずつ密に並べた形状をなしているが、ブロック部品15の形状はこれに限定されない。例えば、基準ブロックの配置数を縦方向と横方向とで異ならせた長方形としても良いし、縦方向又は横方向において基準ブロックの配置数を段階的に変化させた形状としても良い。
図14は、本実施形態におけるブロック部品の変形例を示す斜視図である。ブロック部品としては、図14に示すように、複数の基準ブロックを3次元的に密に並べた形状のブロック部品16を使用しても良い。ブロック部品16の各面には、ブロック部品11の1辺と同じピッチで孔100が並んでいるため、ブロック部品16の連結にも、第1の実施形態と同様に連結ピンを用いることができる。
このようなブロック部品16は、他の形状のブロック部品と共に、基材の一部として使用することができる。この場合、他のブロック部品に対して突出した部分は、支持部品として使用しても良いし、脚部として使用しても良い。
なお、図14に示すブロック部品16は、基準ブロックを3つの方向に同数ずつ並べた立方体状をなしているが、ブロック部品16の形状(基準ブロックの配置)はこれに限定されない。例えば、全体として長角柱状をなしていても良いし、基準ブロックを積み上げた、より複雑な3次元形状をなしていても良い。
図15は、本実施形態における支持部品の変形例を示す斜視図である。図15に示す支持部品31は、ブロック部品の孔(例えば図3に示すブロック部品11の孔100)に嵌合可能な2つの挿入部311と、これらの挿入部311に取り付けられた壁部312とを備える。2つの挿入部311は、ブロック部品11の1辺と同じピッチで配置されている。
このように複数の挿入部311を設けることにより、支持部品31を基材上に設置した際に支持部品31の向きを安定させることができる。また、複数のブロック部品に跨るようにして支持部品31を設置することもでき、その場合には、支持部品31によりこれらのブロック部品をロックすることができる。
(第3の実施形態)
図16は、本考案の第3の実施形態に係る収納モジュールを示す模式図である。図16に示すように、本実施形態に係る収納モジュール5は、複数のブロック部品12により枠状の基材を形成し、この枠状の基材の内周側に露出する孔100に支持部品30を挿入することにより、簀子を作成している。なお、ブロック部品12同士の連結には、第1の実施形態と同様に連結ピンが用いられている。
図16は、本考案の第3の実施形態に係る収納モジュールを示す模式図である。図16に示すように、本実施形態に係る収納モジュール5は、複数のブロック部品12により枠状の基材を形成し、この枠状の基材の内周側に露出する孔100に支持部品30を挿入することにより、簀子を作成している。なお、ブロック部品12同士の連結には、第1の実施形態と同様に連結ピンが用いられている。
このような収納モジュール5は、例えば、使用中の石鹸やキッチン用スポンジなど、水切りが必要な物の収納に使用することができる。収納モジュール5は、洗面台などに直接載置しても良いし、トレイや皿の上に載置しても良い。
(第4の実施形態)
図17は、本考案の第4の実施形態に係る収納モジュールを示す模式図である。図18は、本実施形態に係る収納モジュールにおいて使用されるブロック部品を拡大して示す斜視図である。
図17は、本考案の第4の実施形態に係る収納モジュールを示す模式図である。図18は、本実施形態に係る収納モジュールにおいて使用されるブロック部品を拡大して示す斜視図である。
図17に示すように、収納モジュール6は、複数のブロック部品11、12、17により箱状に形成された本体部61と、同じく複数のブロック部品11、12、17により板状に形成された蓋部62とを備える。なお、ブロック部品11、12、17同士の連結には、第1の実施形態と同様に連結ピンを用いることができる。また、ブロック部品11、12の代わりに、図1に示すブロック部品13や図13に示すブロック部品15を使用しても良い。
図18に示すように、ブロック部品17は、複数(図18においては2つ)の基準ブロックを1次元的に密に並べると共に、一端側の2つの角をアール状にした形状をなしている。このようなブロック部品17を本体部61及び蓋部62の1つの辺に1列おきに取り付ける。そして、本体部61側のブロック部品17と蓋部62側のブロック部品17とを連結ピン20によって連結する。それにより、連結ピン20を回転軸とするヒンジ構造により蓋部62を開閉可能な収納モジュール6を得ることができる。このような収納モジュール6においては、本体部61及び蓋部62を基材として、内面や外面に露出した孔100に支持部品30、31を取り付け、仕切りや取っ手、ツマミなどとして用いることができる。
(第5の実施形態)
図19は、本考案の第5の実施形態に係る収納モジュールを示す模式図である。本考案において収納モジュールを構成するブロック部品としては、上述した基準ブロック及びこれを1次元的、2次元的、又は3次元的に並べた形状のブロック部品の他にも、種々の形状の部品を採用することができる。例えば図19に示す収納モジュール7のように、互いに対向する2つの底面と該2つの底面を接続する複数の側面を有する柱状(図19においては六角柱状)のブロック部品18を用いても良い。2つの底面のうちの少なくとも一方には孔101が形成され、各側面には孔102が形成されている。ブロック部品18同士の連結には、第1の実施形態と同様に連結ピンを用いることができる。なお、支持部品30が挿入される孔101と連結ピンが挿入される孔102とは、径が同じであっても良いし異なっていても良い。このような収納モジュール7は、底面が六角形状の収納トレイの他、円形状の収納トレイにも容易にフィットさせることができる。
図19は、本考案の第5の実施形態に係る収納モジュールを示す模式図である。本考案において収納モジュールを構成するブロック部品としては、上述した基準ブロック及びこれを1次元的、2次元的、又は3次元的に並べた形状のブロック部品の他にも、種々の形状の部品を採用することができる。例えば図19に示す収納モジュール7のように、互いに対向する2つの底面と該2つの底面を接続する複数の側面を有する柱状(図19においては六角柱状)のブロック部品18を用いても良い。2つの底面のうちの少なくとも一方には孔101が形成され、各側面には孔102が形成されている。ブロック部品18同士の連結には、第1の実施形態と同様に連結ピンを用いることができる。なお、支持部品30が挿入される孔101と連結ピンが挿入される孔102とは、径が同じであっても良いし異なっていても良い。このような収納モジュール7は、底面が六角形状の収納トレイの他、円形状の収納トレイにも容易にフィットさせることができる。
この他にも、三角柱、四角柱、五角柱、八角柱など、多角柱体状をなす種々のブロック部品を用いることができる。好ましくは、ブロック部品同士の側面のいずれもが互いに当接可能となるように、正多角柱体状にすると良い。
以上説明した実施形態及び変形例においては、基材の端部に配置されるブロック部品14(図10参照)及びヒンジ構造を形成するためのブロック部品17(図18参照)を除き、ブロック部品の形状を、全ての表面が平面である多面体とした。しかし、ブロック部品の表面の一部又は全部が曲面であっても良い。例えば、ブロック部品の表面のうちの1つを、外に凸又は内に凸の曲面とし、このような複数のブロック部品を、曲面が同じ側を向くように並べて連結することにより、基材の主面に周期的な凹凸を形成することができる。この場合、基材上に置かれた被収納物を取り出し易くすることができる。或いは、ブロック部品の側面を曲面にすることにより、隣接するブロック部品との間に隙間が生じるので、メッシュ状の基材を形成することができる。
また、上記実施形態及び変形例においては、連結ピンや支持部品を挿入する孔の開口形状を円形状としているが、これに限定されない。孔の開口形状を円形状とする場合には、連結ピンや支持部品を孔に挿入する際の向きを考慮する必要がないという利点がある。他方、孔の開口形状を四角形や六角形等の多角形状とする場合、連結したブロック部品同士、或いは、ブロック部品に対する支持部品の回転を抑制できるという利点がある。
また、上記実施形態においては、ブロック部品11〜18を基材10の構成部材として使用しているが、これらのブロック部品11〜18を支持部品代わりに使用しても良い。例えば、連結ピン20を用いて、ブロック部品11〜18を基材10上に設置しても良い。
本考案は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではなく、上記実施形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の考案を形成することができる。例えば、上記実施形態及び変形例に示した全構成要素からいくつかの構成要素を除外して形成しても良いし、上記実施形態及び変形例に示した構成要素を適宜組み合わせて形成しても良い。
1、4、5、6、7 収納モジュール
2 収納トレイ
3 被収納物
10、40 基材
10a 主面
11〜18 ブロック部品
20 連結ピン
30、31 支持部品
61 本体部
62 蓋部
100、101、102 孔
111、121、131、151 面
141 湾曲面
311 挿入部
312 壁部
2 収納トレイ
3 被収納物
10、40 基材
10a 主面
11〜18 ブロック部品
20 連結ピン
30、31 支持部品
61 本体部
62 蓋部
100、101、102 孔
111、121、131、151 面
141 湾曲面
311 挿入部
312 壁部
Claims (10)
- 基材と、
前記基材の一方の側から突出する少なくとも1つの支持部品と、
を備え、
前記基材は、
各々がブロック状をなし、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成された複数のブロック部品と、
各々が、前記複数のブロック部品のうち隣接するブロック部品の各々に形成された前記孔に嵌合されて前記隣接するブロック部品同士を連結する、複数の連結ピンと、
を有し、前記複数の連結ピンによって前記複数のブロック部品を連結することにより構成されている、収納モジュール。 - 前記複数のブロック部品の各々は、互いに対向する2つの底面と、該2つの底面を接続する複数の側面とを有する柱状をなし、
前記基材において、前記複数のブロック部品は、前記2つの底面がそれぞれ同一面に並ぶように連結されている、
請求項1に記載の収納モジュール。 - ブロック状をなし、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成され、
隣接するブロック部品の各々に形成された前記孔に連結ピンを挿入して前記隣接するブロック部品同士を連結することにより、収納モジュールの基材を構成する、ブロック部品。 - 互いに対向する2つの底面と、該2つの底面を接続する複数の側面とを有する柱状をなし、
前記孔は、少なくとも前記複数の側面に形成されている、
請求項3に記載のブロック部品。 - 立方体状をなし、
前記孔は、前記立方体の6面の各々に1つずつ形成されている、
請求項4に記載のブロック部品。 - 複数の立方体を1次元的、2次元的、又は3次元的に密に並べた形状をなし、
前記孔は、前記立方体の1辺と同じピッチで配置されている、
請求項3に記載のブロック部品。 - 前記2つの底面の各々にアールが設けられている、請求項4に記載のブロック部品。
- 前記2つの底面の各々は正多角形状をなし、
前記孔は、前記複数の側面の各々と、前記2つの底面のうちの少なくとも一方とに形成されている、
請求項4に記載のブロック部品。 - 各々がブロック状をなし、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成された複数のブロック部品の前記少なくとも1つの孔に嵌合可能な寸法を有し、
隣接するブロック部品の各々に形成された前記孔に挿入されて前記隣接するブロック部品同士を連結することにより、収納モジュールの基材を構成する、連結ピン。 - 互いに連結された複数のブロック部品により形成される収納モジュールにおいて用いられる支持部品であって、
前記複数のブロック部品の各々に、表面において開口する少なくとも1つの孔が形成され、
前記少なくとも1つの孔に嵌合可能な寸法を有する挿入部と、
前記挿入部が前記少なくとも1つの孔に挿入された際に、当該少なくとも1つの孔が形成されたブロック部品の表面から突出する支持部と、
を有する支持部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005533U JP3208676U (ja) | 2016-11-17 | 2016-11-17 | 収納モジュール、ブロック部品、連結ピン、及び支持部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005533U JP3208676U (ja) | 2016-11-17 | 2016-11-17 | 収納モジュール、ブロック部品、連結ピン、及び支持部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3208676U true JP3208676U (ja) | 2017-02-02 |
Family
ID=57939723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016005533U Active JP3208676U (ja) | 2016-11-17 | 2016-11-17 | 収納モジュール、ブロック部品、連結ピン、及び支持部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208676U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102070723B1 (ko) * | 2019-03-29 | 2020-01-29 | 서의범 | 원목 가구 제조 방법 |
-
2016
- 2016-11-17 JP JP2016005533U patent/JP3208676U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102070723B1 (ko) * | 2019-03-29 | 2020-01-29 | 서의범 | 원목 가구 제조 방법 |
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