JP3208311U - 防災用懐中電灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】停電の際は、自動点灯するヘッドランプ式の懐中電灯であり、被災し動けない人に、メガホンと笛が装備された防災用懐中電灯を提供する。【解決手段】家庭電源のコンセントにセットしたAC/DCコンバータ9を電源とする一つのケースの中に内蔵された点灯回路10であるが、電源側から順に、通電するとコイル12の中へ鉄芯11を引き込む電磁石が設けてあり、鉄芯の先端部にスプリング13を介して離着接点15が備わり、離着接点と近接して固定接点14が設けてあり、離着接点につながるLED電球16と固定接点につながる電池8との間にスイッチ6が設けてある。停電すると自動点灯したヘッドランプ式の明るいLED電球の照明を得て、両手を使い敏速な行動をとり、一刻も早く安全な場所へ避難でき、また被災し動けない人は、携帯メガホンと笛で正確な位置と状況を発信して、早期発見と救出を可能にする。【選択図】図2

Description

本考案は、夜間の災害による停電時に、LED電球が自動的に点灯し、また被害に遭い動けない人が、救助を依頼するための道具を備えた、ヘッドバンドのついた防災用懐中電灯に関するものである。
従来、非常用懐中電灯は、設置場所を決めて災害に備え、指でスイッチを操作して点灯する手動スイッチ式と、専用設置台から分離すると点灯する分離スイッチ式があり、いずれも手動で点灯する。
夜間の災害による停電では、懐中電灯を探しだして点灯し、片手にもって避難、誘導をしている。
また被害に遭い動けない人は、大声や手による打音で居場所を知らせ、暗闇の中で救助を待っている。
なお、停電により自動点灯する懐中電灯があり、手にもって避難する照明器具としての懐中電灯が知られている(非特許文献1参照)。
実登3003108号公報
夜間の災害による停電では、暗闇になり慌ててしまい、非常用懐中電灯の置き場所を忘れていたり、懐中電灯が定位置から転がり落ちて、探すのに時間を要し、また手にすることができないこともある。
更に避難の際に、片手は懐中電灯でふさがれ、両手を使っての機敏な行動がとれず、安全な場所への避難が遅れた。
また避難できず動けない人は、大声や手で打音し救助を待った。
本考案は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
本考案は、電源側から順に、通電するとコイルの中へ鉄芯を引き込む電磁石が設けてあり、鉄芯の先端部にスプリングを介して離着接点が備わり、離着接点と近接して固定接点が設けてあり、離着接点につながるLED電球と固定接点につながる電池との間にスイッチが設けてある。
従って通電すると、電磁石の作用で固定接点(14)から鉄芯(11)をコイルの中に引き込んで鉄芯先端の離着接点(15)が離れ、電池を電源とするLED電球(16)を消灯し、停電になるとスプリング(13)の作用で固定接点(14)と離着接点(15)が接し自動的に点灯する回路であり、AC/DCコンバータ(9)から低電圧の電流を得て、コイル(12)の温度は上がらず、連続通電ができ、取り扱いと構造においても簡単な点灯回路(10)を内蔵する。
本体にはヘッドバンド(7)を付けて、折りたたみ式輪切りメガホン(2)と笛(5)を装備している。
また、ケースと一体に設けたポケットに笛を収め、ケースに脱着式に設けた格納庫にメガホンを格納する。
メガホンは折りたたみ式輪切り型で上から発色蓋を固定してある。
以上の構成によりなる防災用懐中電灯である。
本考案は、災害に備え家庭電源から就寝する人の枕元近辺に防災用懐中電灯を設置すると、停電と同時にLED電球のついたヘッドランプの照明が得られ、まず落ち着いて状況判断をし、両手を使って機敏な行動をとり、一刻も早く安全な場所へ避難ができる。
また避難できず動けなくなった人は、折りたたみ式輪切りメガホンにより拡声した声や、高音の笛(5)の音で、正確な位置や状況を発信できる。
本考案の斜視図 本考案の実施例を表す構造図 本考案の一部として装備される折りたたみ式輪切りメガホンを開いた状態(a)及び折りたたんだ状態(b)を示す斜視図 本考案の一部である折りたたみ式輪切りメガホン格納庫の断面図
以下、本考案の実施の形態を説明する。
(イ)図2の点灯回路(10)では、災害に備えスイッチ(6)を入れ、家庭の商業用コンセントにAC/DCンバータ(9)をセットし、通電すると、電磁石の作用で鉄芯(11)をコイル(12)の中に引き込み、固定接点(14)と鉄芯先端の離着接点(15)は離れ、LED電球(16)は消灯する。
また停電すると電磁石は作用せず、スプリング(13)がハネ上がり固定接点(14)と離着接点(15)が接し自動的に点灯する。
長期間使用しない時はスイッチ(6)を切る。
(ロ)図1の防災用懐中電灯(1)は、ヘッドバンド(7)を付け、軽い単4電池を使用して小型軽量化を図り、両手を使って敏速な避難活動を可能とするヘッドランプ型である。
(ハ)図1の防災用懐中電灯(1)に装備する折りたたみ式輪切りメガホン(2)は、先端に蓋が固定されており、光に反応し発色する透明素材で赤の☆や緑の「走る人」に発色するマークを型取ってある。
図4は折りたたみ式輪切りメガホンをたたんだ時にドーナツ状の空間に収まる構造を示している。
使用する時は、ケースから折りたたみ式輪切りメガホンケース(4)を取り外し、格納されている折りたたみ輪切りメガホン(2)を取り出し、たたんである輪切りメガホンを伸ばして使用する。
(ニ)防災用懐中電灯(1)には、被害に遭い動けず声が出ない人のため格納ポケットに笛(5)を装備している。
本考案は以上のような構造である。
本考案を使用するときは、災害に備え寝室の枕元近辺の手の届く範囲に設置し、停電により自動的に点灯するLED電球(16)の照明を得て、ヘッドランプとして頭又はヘルメットに装備して、両手を使って避難、誘導路を確保して、一刻も早く安全な場所に避難し、第二波の襲来に備える。
さらに被害に遭い動けない人は、折りたたみ式輪切りメガホン(2)または笛(5)で、正確な位置や状況を発信し、早期発見と救助を求める。
1 防災用懐中電灯、 2 折りたたみ式輪切りメガホン、 3 発色蓋、
4 折りたたみ式輪切りメガホン格納庫、 5 笛、 6 スイッチ、
7 ヘッドバンド、 8 電池、 9 AC/DCコンバータ、
10 点灯回路、 11 鉄芯、 12 コイル、 13 スプリング、
14 固定接点、 15 離着接点、 16 LED電球

Claims (3)

  1. 本考案は、家庭電源のコンセントにセットしたAC/DCコンバータを電源とする一つのケースの中に内蔵された点灯回路であるが、電源側から順に、通電するとコイルの中へ鉄芯を引き込む電磁石が設けてあり、鉄芯の先端部にスプリングを介して離着接点が備わり、離着接点と近接して固定接点が設けてあり、離着接点につながるLED電球と固定接点につながる電池との間にスイッチが設けてある防災用懐中電灯。
  2. ケースと一体に設けたポケットに笛を収め、ケースに脱着式に設けた格納庫にメガホンを格納したことを特徴とする、請求項1に記載の防災用懐中電灯。
  3. 折りたたみ式輪切り型で、発色蓋を固定的に設けたメガホンであることを特徴とする請求項2記載の防災懐中電灯。
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