JP2007305316A - 警報発生用携帯ライト - Google Patents

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Abstract

【課題】常時携帯使用に便利で、かつ非常事態に対応する信号灯や警笛機能を備えた警報発生用携帯ライトを提供する。
【解決手段】照明部が、本体部の先端に設けられた発光部の外周を覆って本体部に固定された側壁面が透明な第2照明用筒体と、該第2照明用筒体と二重に重なり、前方へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、該第1照明用筒体の側壁面が遮光性を有しており、第1照明用筒体を延長方向へ引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、警報灯と笛または電子ブザーを備えた警報発生用携帯ライトに関する。
従来、平常時には懐中電灯として使用することができ、災害時や遭難時などの非常時には、護身用となるライトは種々開発されている。
例えば、特公平8−8001号や特許第2660323号公報などの非常灯付き懐中電灯では、信号筒用筒状部を有する摺動体を前方に摺動し、または透孔性スリーブを前方に螺進させるなどして、前方へ移動させ、これと共に電球を覆って光を前方へガイドする反射板(リフレクター)を電球から前方へ離間させて側の信号筒用筒状部や透孔性スリーブから着色された光を発光させるようになっている。
上記構成では、常に反射板(リフレクター)を設ける必要があり、通常使用時には反射板(リフレクター)で電球の外周を覆う必要があり、更に、その際には信号筒用筒状部や透孔性スリーブが電球の光を通さない位置まで離間する必要があった。
また、前記摺動体の信号筒用筒状部や透孔性スリーブは外側に配置されるが、これらが破損した場合には非常灯として機能しないという欠点があった。
また、前記懐中電灯では常に電池を必要とするため使用時間が電池寿命に限定され、屋外での非常時に長時間の使用はできないという問題点があった。
そこで、特願平8−214922号や特開平9−22603号の笛付懐中電灯では、懐中電灯に笛を着脱自在に又は一体に設けることで、懐中電灯と笛とを同時に使用したり、電池が消耗しても笛だけは使用することができるようにした構造が提案されている。
しかし、上記の懐中電灯では警報灯として使用することができない。
そこで、両者を組合せて非常灯付き懐中電灯に笛を取り付ける構造が考えられるが、その場合にも前述のように欠点があった。
特許2660323号公報 特公平8−8001号公報 特願平8−214922号公報
本発明は上記事情に鑑み創案されたものであって、その主たる課題は、簡単な構造でありながら、非常灯と警報のいずれも使用することができる信頼性の高い警報発生用携帯ライトを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1の発明の警報発生用携帯ライトでは、
電池収納部を有する本体部と、該本体部の一方端側に設けられた照明部と、該本体部に一体にまたは着脱可能に設けられた笛部などの音声発生部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
照明部が、本体部の先端に設けられた発光部の外周を覆って本体部に固定された側壁面が透明な第2照明用筒体と、該第2照明用筒体と二重に重なり、前方へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、
該第1照明用筒体の側壁面が遮光性を有しており、
第1照明用筒体を延長方向へ引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする。
請求項2の発明では、
照明部が、本体部の先端に設けられた発光部の外周を覆って本体部に固定された側壁面が透明な第2照明用筒体と、該第2照明用筒体と二重に重なり、前方へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、
該第1照明用筒体に前記発光部を覆う反射板を設けてなり、
第1照明用筒体を延長方向に引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする。
請求項3の発明では、
前記笛部が先端に電池収納部に収納された電池の接触端子を有して本体部の基端開口を着脱可能に塞ぐ電池抑えキャップを有することを特徴とする。
請求項4の発明では、
電池収納部を有する本体部と、該本体部に設けられた照明部と、該本体部に一体にまたは着脱可能に設けられた笛部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
本体部の一方端側に設けられた第1発光体を有する第1照明部と、
本体部の他方端側に設けられた第2発光体を有する第2照明部と、
該第2照明部に着脱可能に取り付けられて第2照明部を塞ぐカバーを有する笛部とからなっていることを特徴とする。
請求項5の発明では、
前記カバーを有する笛部のカバーと接触する第2照明部または本体部に、前記笛部のカバーを外した際に電池を通電させるスイッチを設けてなることを特徴とする。
請求項6の発明では、
前記笛部に該笛部と一体に回転するロータリスイッチの回転操作部が設けられていることを特徴とする。
請求項7の発明では、
電池収納部を有する本体部と、該本体部の一方端側に設けられた照明部と、該本体部の中途位置に設けられた電子ブザー部などの音声発生部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
照明部が、本体部の先端に設けられた発光部の外周を覆って本体部に固定された側壁面が透明な第2照明用筒体と、該第2照明用筒体と二重に重なり、前方へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、
該第1照明用筒体の側壁面が遮光性を有しており、
第1照明用筒体を延長方向へ引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする。
また、請求項8の発明では、
電池収納部を有する本体部と、該本体部の一方端側に設けられた照明部と、該本体部の中途位置に設けられた電子ブザー部などの音声発生部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
照明部が、本体部の一方端側に内蔵された発光部の外周を覆って本体部内に設けられた側壁面が透明な第2照明用筒体と、
該第2照明用筒体の外周に沿って形成された環状の溝部と、
該溝部に出没自在に収納されて前記第2照明用筒体と二重に重なり、延長方向へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、
該第1照明用筒体の側壁面が遮光性を有しており、
第1照明用筒体を引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が本体部の先端側の透明部を介して照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする。
更に、請求項9の発明では、
本体部に電子ブザー部が設けられており、本体部の後方となる基端に笛部が設けられていることを特徴とする。
この発明の警報発生用携帯ライトは、コンパクトな携帯ライトとして手軽に使用でき、音声のみの警報では位置を知らせにくい場合でも、非常時には赤色などの着色された照明に切り替えて瞬時に非常用ライトとして使用することで優れた警報機能を発揮できる。
また、笛部などの音声発生部を設けることで、前記ライトと併せて、または状況に応じて単独で使用することができるので、多用途に使用することができる。
更に、この発明では、第2照明用筒体が第1照明用筒体、あるいは笛カバーによって覆われているので、不使用時に直接に外部に露出することがないので、外的衝撃により破損することがなく、災害時などの非常時に照明部を瞬時に確実に発光させることができる。
また、笛部を設けることで、電池が消耗した場合であっても笛を鳴らして保護や救助を求めることができる。
次ぎに、警報発生用携帯ライトの用途の一例を列挙する。
(1)家庭内で大地震や台風などの災害時に警報を発することができ、防災用として有益である。
即ち、日常は携帯ライトとして使用し、災害時には、笛を吹いて災害の発生等の危険や避難を知らせ、あるいは同時に救助を求めることができる。
特に、笛を用いれば、使用者が動けず声もでない場合にも救助を求めることができる。
(2)女性や子供などの護身用として有益である。
年々増加する女性に対する犯罪や、子供や要介護者に対する犯罪に対して、身を守るために使用することができる。ライトで夜道を照らし、非常時には非常信号灯として点灯し、また呼び子としても使用できる。
また、操作用のリングを取り付けることで、各種ストラップやキーホルダーを付けることもできる。
(3)老齢者の緊急用としても有益である。
一人暮らしの老齢者などであっても、急病や火事などの非常時に笛を吹いて救助を求めたり、場所を知らせることができる。
夜間の場合、呼び子や非常信号灯を点灯することで窓やベランダからも救助を求めることができる。外出時にはストラップを繋げて首などに吊り下げて携帯することで紛失を防ぎ、非常時に瞬時に使用することが可能となり、ひったくりや夜道での事故に対するセイフティライトとしても使用できる。
(4)電車などの乗り物内での痴漢や暴力対策としても有効である。
車内での痴漢や暴行に対して声を出せない場合でも、非常灯を点灯することで周囲に対して救助を求めることができ、犯人に対しても威嚇となって撃退することができる。
(5)夜道での事故防止などの交通安全対策として有効である。
夜道での歩行や自転車通行では、赤色信号灯を点灯することで視認しやすくして、他の車両との接触事故など交通事故を予防することができる。
また、ひったくりなどの突然の犯罪に対しても笛を吹いて周囲に助けを求めることができる。
(6)山登りやハイキング、キャンプなどのアウトドアでの事故や災害に対して有効である。
山菜摘みや茸採りなどで山に入った時に、時々笛を吹くことで、それぞれの位置と安全を知らせ合うことができ、遭難した場合には笛や信号灯で現在位置を知らせて救助を求めることができる。
(7)夜祭りや花火大会などでも有効である。
ライトで足元を照らしたり、集合の合図灯として使用したり、迷子になったとき、または迷子を捜す際の呼び笛として使用することができる。
また、家族やグループでポケットにクリップで掛け止めて使用すれば、グループの表示灯になる。
この発明は、電球を内側に有し、着色された透明筒部を内管とし、外管として前後にスライド可能な二重管構造の不透明筒部を設けた非常灯部を形成し、反対側に笛などの音声発生部を設けることで、非常時における信頼性の向上を実現した。
以下にこの発明の警報発生用携帯ライトの好適実施例について、図面を参照しながら説明する。
なお、説明の便宜上、図面中左側を前方とし、右側を後方とする。
実施例1の警報発生用携帯ライト1は、図1に示すように、電源となる電池を収納すると共に把持部となる長筒状の本体部2と、該本体部2の先端に設けられた照明部3と、本体部2の基端側に設けられた音声発生部の一例としての笛部4とからなっている。
本体部2は、1または複数の乾電池(図1)またはボタン電池(図2)を電源として内部に収納する中空の電池収納部を有し、後述の発光部6と接続される公知の通電回路(図示せず)が形成される筒体からなっている。
また、本体部2の先端には、前記通電回路に接続された電球やLEDからなる発光部6が中央に取り付けられており、発光部6への通電回路からの通電をON−OFFするスイッチSが、本体部2の先端に設けられた発光部6の接点を有する頭部2aで外方へ突出している。
ここで、前記通電回路は、必要に応じては照明部3を通常のように点灯させたり、点滅を繰り返すなどの公知の回路構成としてもよく、以下の実施例にても同じである。
また、図示例の場合、本体部2の中途位置で基端寄りには、本体部2と一体に、または着脱可能にクリップ部5が取り付けられている。
照明部3は、本体部2の先端で、本体部2の延出方向に突出する第2照明用筒体32と、該第2照明用筒体32に摺動可能に外嵌して二重筒構造となる第1照明用筒体31と、第1照明用筒体31の先端に設けられたレンズ部33とからなっている。
第2照明用筒体32は、その外壁の全部または第1照明用筒体31が前方へ摺動した際に露出する部分が透明性を有しており、本実施例では赤色に着色されている。
第2照明用筒体32の色彩は、上記実施例に限定されず、他の色彩や第1照明用筒体31と同じ白色であってもよい。その場合、第1照明部31と第2照明部32とで光の照射方向を直進方向と側方向とに切り替えることができ、例えば第2照明部32を用いてミニランタンのように使用することもできる。
また、第2照明用筒体32は、外周の形状を例えば波形断面とすることで光を強くするようにしてもよい。
この第2照明用筒体32には、遮光性を有する第1照明用筒体31が摺動可能に外嵌しており、第1照明用筒体31を前方へ引出した際に第2照明用筒体32から抜け落ちないようにストッパ手段が設けられている。
図3はストッパ手段の一例を示す図であって、第2照明用筒体32の先端寄りに形成された取付溝34に、外端が第2照明用筒体32の周壁面より外側に突出する方向に付勢されて出没可能なバネ材35が取り付けられており(図3(c)参照)、第1照明用筒体31の内壁面には、その摺動方向に沿って前記突出状態のバネ材35を移動させるためのスライド溝36が形成されている(図3(b)参照)。
このスライド溝36は、その前端が、第1照明用筒体31を退動した際に前記バネ材35が衝合してそれ以上の退動を規制する第1段部36aとなっており、摺動溝36の後端は、第1照明用筒体31を進動した際に前記バネ材35が衝合してそれ以上の進動を規制して抜け落ちを防止する第2段部36bとなっている。
笛部4は、前記本体部2の基端側(照明部3と反対の側)に取り付けられており、吹き口41が最も外側となるように配置されている。
この笛部4は、本体部2に着脱可能に取り付けられており、本体部2に取り付けられたままでも、あるいは本体部2から外した状態でも警笛を鳴らすことができるようになっている。
また、この笛部4の先端は、特開平9−22603号に示されたように、先端に電池収納部に収納された電池の接触端子となるスプリング43を有して本体部2の基端開口を塞ぐ電池抑えキャップ42となっているものであってもよい。
次ぎに、図4は、前記笛部4に外嵌して本体部2に着脱可能に取り付けられる笛カバー45である。
笛カバー45は、先端が開放され基端がドーム状に湾曲して塞がったカバーからなっており、図1に示すように笛部4の吹き口41を覆うものであり、図4に示す図示例の場合は、笛部4先端のキャップ42部分に係合手段によって係脱するようになっているが、直接に本体部2に係脱するようになっていてもよい。
この係合手段は公知構成を用いることができるが、図示例では笛カバー45の先端内周壁面に凸状の係合構成部Kを設け、対向するキャップ42部分の外周壁面に凹状の係合構成部(図示せず)を設けているが、凹凸は逆に配置してもよい。
この笛カバー45には、ドーム状の頂部に丸環47を介してカバー取り外し用のリング46が連結されており、リング46を介して笛カバー45を引っ張って外すことができる。
また、この笛カバー45は内部が空洞なので、所持者の氏名や連絡先、血液型などを記載した救命カード(図示省略)を丸めて収納してもよい。
図5に示す警報発生用携帯ライト1は、笛部4の先端側の電池抑えキャップ42に中空のカプセル部47を形成しておき、該カプセル部47の内に救命カードを収納しうるようになっている。
この場合は、笛カバーを設けない構成となっており、前記カプセル部49に丸環47を介してリング46’が取り付けられている。
その他の構成は前記実施例と同様であるので、その説明を省略する。
図6および図7に示す警報発生用携帯ライト1は、電池収納部を有する筒状の本体部2の先端に第1照明部71を設けており、反対側の基端に第2照明部72を有している。
本体部2は先端に第1発光部61を保持すると共に、前記収納された電池との接点を有する頭部2aを有している。
第1照明部71は、前記発光部6を覆う筒状カバーと先端に設けられたレンズ33とからなっている。
第2照明部72は、第2発光部62を覆うドーム状の透明カバー72aと、第2発光部62を保持すると共に、電池収納部の基端側の電池抑えキャップ72bとなって前記第2発光部62に通電回路を接続する本体構成となっている。
また、図示例の場合、第2照明部72の中途位置に丸環を介してリング46’が取り付けられている。
次ぎに、笛部4は、先端に上記第2照明部72を覆う略漏斗状のカバー48を一体に設けたカバー付き笛部となっている。
そして、カバー付き笛部を外方に引っ張ると、図7、図8に示すように、第2照明部72の第2発光部62が通電する構成となっている。
即ち、第2照明部72の外周壁には外方へ突出する方向に付勢された出没可能なスイッチS2が設けられており、前記カバー48が第2照明部72に嵌着した状態でスイッチS2が押し下げられて通電回路が開成し、第2発光部62への通電が遮断される。
また、カバー48が第2照明部72から外れると、図示のようにスイッチS2が突出して通電回路が閉成し、第2発光部62への通電が行われる。
なお、符号51は、マイナス極の配線接続部材、52はマイナス極の接続弾性部材、53は接点である。
第1発光部61への通電は、前記実施例と同様であり、スイッチS1の投入によって第1発光部61は通電される。
その他の構成は前記実施例に準じるので、その説明を省略する。
図9(a)は、本体部の基端に笛部4を回転可能に連結し、ロータリースイッチとして機能しうるようにした警報発生用携帯ライト1の異なる実施例を示す。
即ち、笛部4は、ローレットが施された回転操作部S3と一体になっており、該回転操作部S3または笛部4を回転することで、該回転操作部S3と連動する接点の動きで通電回路が開閉するようになっている。
この場合、電池収納部の電池抑えキャップ42’は電池収納部の基端側に設けたが、電池収納部の先端側に設けるものでもよい(図9(b)参照)。
ここで、前記実施例では、第1照明用筒体31が遮光性を有する構成としたので、第1照明筒体31を第2照明筒体32に重ねた場合には、そのまま発光部6の光を前方へ照射することができるが、第1照明用筒体31が遮光性を有しない場合には、第1照明用筒体31に漏斗状の反射板8を連動可能に連結する構成としてもよい。
即ち、図10に示すように、第1照明筒体31が第2照明筒体32に重なると、第1照明筒体31と連動して反射板8が発光部6の電球を覆うので、発光部6の光は前方へのみガイドされて照射される。
第1照明筒体31が引き出されて第2照明筒体32から離間すると、発光部6の電球は、第2照明筒体32を通って側方に照射される光は、第2照明筒体32に着色された色彩(例えば赤色)の光となる。
図11に示す警報発生用携帯ライト1は、電池収納部の電池抑えキャップ42を電池収納部の後方の基端側に設けた実施例を示す。
笛部4は、ロータリスイッチとなる回転操作部S3を前方となる先端側に有しており、該回転操作部S3の先端は、電池収納部の後方に接続される電池抑えキャップ42となっている。
この電池抑えキャップ42の中央には電池のプラス極用のバネ状接点10が設けられており、内周壁面には雌ネジN1が刻設されている。
一方、本体部2の後方となる基端側は電池収納部と連通して開放されており、その外周壁面には前記電池抑えキャップ42に嵌挿して雌ネジと螺合する雄ねじN2が刻設されている。
また、前記バネ状接点10の外側に外嵌するように電池抑え用のコイルスプリングS5が設けられ、また該コイルスプリングS5の先端側に配置する絶縁用のゴム製Oリング11が設けられている。
そこで、笛部4を回転することで、電池抑えキャップ42が本体部2の後部に外嵌して螺合され、電池抑え用のコイルスプリングS5が前方のOリング11と共に電池を前方のプラス極の接点方向へ押圧した状態となる。
笛部4を更に回転することで、コイルスプリングの内側にある前記バネ状接点が、電池の端部に近づいて接触することで通電回路がつながり、前記回転操作部S3を介して照明部3の発光部6を発光させることができる。
その他の構成は前記実施例と同様であるのでその説明を省略する。
図12(a)は、更に、音声発生部の一例としての電子ブザー部9を有する警報発生用携帯ライト1の異なる実施例を示す。
この本体部2は、電池収納部を有すると共に電子ブザー部9を内蔵しており、側面から見て略楕円形状からなっている。
本体部2の前方となる先端部には照明部3が形成されており、後方となる基端部にはロータリスイッチとなる回転操作部S3を有する笛部4が設けられた図示例構成からなっている。
図12(b)は警報発生用携帯ライト1の背面図であって、本体部2の背面側にライトやブザーのON−OFF位置が表示されており、笛部4を持って、あるいは回転操作部S3を持ってスイッチ操作がしやすくなっている。
また、照明部3は前記実施例のように本体部2の前方へ突出する構造でもよいが、本実施例の場合は、本体部2に一部または全部が内蔵された一例を示す。
この場合、図12(c)に示すように、第2照明用筒体32が本体部2の先端に内蔵されており、本体頭部2a’は透明部材で形成されている。
図示例では、第2照明用筒体32の外周壁面に沿って環状溝Gが形成されており、該環状溝Gに第1照明用筒体31が出没自在に摺動して収納されるようになっている。
この場合に、第1照明用筒体31の先端は、収納時に前記本体部2の先端より僅かに突出するように形成しておけば第1照明用筒体31を引き出しやすくなる(図12(c)参照)。
図13は、電子ブザー部9を有する警報発生用携帯ライト1の照明部3を本体部2の先端へ突設した異なる実施例を示す。
この場合、照明部3は、実施例1〜5と同様に、第2照明用筒体32が本体部2の先端で突出方向に設けられており、第1照明用筒体31が第2照明用筒体32に摺動可能に外嵌して二重筒構造となっている。
その他の構成は、前記実施例6の警報発生用携帯ライト1と同様であるので、同一構成には同一符号を付してその説明を省略する。
図14は、前記図12の警報発生用携帯ライト1から笛部4を除いた異なる実施例を示す。
本体部2の後方となる基端側には、ライトとブザーを制御するスイッチS6が設けられている。
このスイッチS6は、例えば、2段階に引き出すことができるスイッチからなっており、1段目に引き出すとライトのスイッチが投入され、2段目まで引き出すとライトと共に、あるいはライトに代えてブザーのスイッチが投入されるようになっている。
図中46”は、スイッチS6を操作しやすくするためのリングである。
図示例では、前記スイッチS6はブザー専用のスイッチとしており、ライト用のスイッチS1は本体部2に設けられている。
その他の構成は前記実施例と同様である。
この発明は、上記実施例に限らず、各実施例に記載した各構成を他の実施例に適宜置き換えて実施してもよい。
また、例えば前記実施例6、7による音声による警報は、ブザー音に限定されず、例えばアラーム音やサイレン音など他の音を発生させる構成であってもよい。
また、前記各実施例では、第1照明用筒体を第2照明用筒体の外側に配置した二重構造としたが、逆に第2照明用筒体を第1照明用筒体の外側に配置する構成でもよい。
その場合、第1照明用筒体の先端には、引き出しやすいように引っ掛け片や鍔部などを設けてもよい。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
本発明の実施例1の警報発生用携帯ライトの側面図である。 電池を乾電池に替えてボタン電池とし、クリップ部を外した場合の側面図である。 照明部の摺動構造を示す説明図であって(a)は照明部の側面図、(b)は第1照明用筒体の側面図、(c)は第2照明用筒体の側面図である。 笛カバーの側面図である。 実施例2の警報発生用携帯ライトの側面図である。 実施例3の警報発生用携帯ライトの側面図である。 同警報発生用携帯ライトの笛部を外した状態の側面図である。 同第2照明部の通電回路を示す模式図である。 (a)は実施例4の警報発生用携帯ライトの側面図、(b)は照明部に設けた電池抑えキャップを示す側面図である。 反射板を設けた場合の機能を説明する側面図である。 実施例5の警報発生用携帯ライトであって(a)は笛部に電池抑えキャップを設けた場合の部分側面図、(b)は分解側面図である。 (a)は実施例6の警報発生用携帯ライトの側面図、(b)は背面図、(c)は照明部を示す側面図である。 実施例7の警報発生用携帯ライトの側面図である。 実施例8の警報発生用携帯ライトの側面図である。
符号の説明
1 警報発生用携帯ライト
2 本体部
2a 頭部
3 照明部
4 笛部
5 クリップ部
6 発光部
8 反射板
9 電子ブザー部
31 第1照明用筒体
32 第2照明用筒体
34 取付溝
35 バネ材
36 スライド溝
36a 第1段部
36b 第2段部
41 吹き口
42 電池抑えキャップ
43 スプリング
45 笛カバー
46,46’リング
47 カプセル部
48 カバー
61 第1発光部
62 第2発光部
71 第1照明部
72 第2照明部
S2 スイッチ
S3 回転操作部

Claims (9)

  1. 電池収納部を有する本体部と、該本体部の一方端側に設けられた照明部と、該本体部に一体にまたは着脱可能に設けられた笛部などの音声発生部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
    照明部が、本体部の先端に設けられた発光部の外周を覆って本体部に固定された側壁面が透明な第2照明用筒体と、該第2照明用筒体と二重に重なり、前方へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、
    該第1照明用筒体の側壁面が遮光性を有しており、
    第1照明用筒体を延長方向へ引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする警報発生用携帯ライト。
  2. 電池収納部を有する本体部と、該本体部の一方端側に設けられた照明部と、該本体部に一体にまたは着脱可能に設けられた笛部などの音声発生部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
    照明部が、本体部の先端に設けられた発光部の外周を覆って本体部に固定された側壁面が透明な第2照明用筒体と、該第2照明用筒体と二重に重なり、前方へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、
    該第1照明用筒体に前記発光部を覆う反射板を設けてなり、
    第1照明用筒体を延長方向に引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする警報発生用携帯ライト。
  3. 笛部が先端に電池収納部に収納された電池の接触端子を備えて本体部の基端開口を着脱可能に塞ぐ電池抑えキャップを有してなることを特徴とする請求項1または2に記載の警報発生用携帯ライト。
  4. 電池収納部を有する本体部と、該本体部に設けられた照明部と、該本体部に一体にまたは着脱可能に設けられた笛部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
    本体部の一方端側に設けられた第1発光体を有する第1照明部と、
    本体部の他方端側に設けられた第2発光体を有する第2照明部と、
    該第2照明部に着脱可能に取り付けられて第2照明部を塞ぐカバーを有する笛部とからなっていることを特徴とする警報発生用携帯ライト。
  5. カバーを有する笛部のカバーと接触する第2照明部または本体部に、前記笛部のカバーを外した際に電池を通電させるスイッチを設けてなることを特徴とする請求項4に記載の警報発生用携帯ライト。
  6. 笛部に該笛部と一体に回転するロータリスイッチの回転操作部が設けられていることを特徴とする請求項1、2または4に記載の警報発生用携帯ライト。
  7. 電池収納部を有する本体部と、該本体部の一方端側に設けられた照明部と、該本体部の中途位置に設けられた電子ブザー部などの音声発生部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
    照明部が、本体部の先端に設けられた発光部の外周を覆って本体部に固定された側壁面が透明な第2照明用筒体と、該第2照明用筒体と二重に重なり、前方へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、
    該第1照明用筒体の側壁面が遮光性を有しており、
    第1照明用筒体を延長方向へ引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする警報発生用携帯ライト。
  8. 電池収納部を有する本体部と、該本体部の一方端側に設けられた照明部と、該本体部の中途位置に設けられた電子ブザー部などの音声発生部とからなる警報発生用携帯ライトにおいて、
    照明部が、本体部の一方端側に内蔵された発光部の外周を覆って本体部内に設けられた側壁面が透明な第2照明用筒体と、
    該第2照明用筒体の外周に沿って形成された環状の溝部と、
    該溝部に出没自在に収納されて前記第2照明用筒体と二重に重なり、延長方向へ摺動可能な第1照明用筒体とからなっており、
    該第1照明用筒体の側壁面が遮光性を有しており、
    第1照明用筒体を引き出した際に、第2照明用筒体の側方から発光体の光が本体部の先端側の透明部を介して照射され、第1照明用筒体を第2照明用筒体と重なる位置に戻すと第1照明用筒体の先端から発光体の光が照射されるようになっていることを特徴とする警報発生用携帯ライト。
  9. 本体部に電子ブザー部が設けられており、本体部の後方となる基端に笛部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の警報発生用携帯ライト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012028309A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Zweibrueder Optoelectronics Gmbh & Co Kg 焦点合わせ可能な懐中電灯
JP2013544431A (ja) * 2010-12-03 2013-12-12 コースト カトラリー カンパニー フォーカシングレンズシステム
JP2015001487A (ja) * 2013-06-18 2015-01-05 スガ試験機株式会社 耐候性試験機
CN104676271A (zh) * 2013-11-29 2015-06-03 海洋王(东莞)照明科技有限公司 一种灯具

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