JP3208155U - 抄紙機の脱水フォイル装置 - Google Patents

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賢洋 渡辺
賢洋 渡辺
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Abstract

【課題】抄紙機の脱水フォイル装置において、フォイル片の横ずれ防止を図る。【解決手段】スライドシャフト20の水平方向の移動により、フォイル支持部材が可変機構によりスライドブロック14に対して移動するに際して、前記可変機構は、水平方向に直線となるようにフォイル支持部材に設けた前方案内孔32に対してスライドブロック14がスライド移動する前方スライド機構と、水平方向に対して傾斜するようにフォイル支持部材に設けた後方案内孔33に対してスライドブロック14がスライド移動する後方スライド機構と、水平面においてフォイル片50の長尺方向に対して傾斜するように設けた上面案内溝31をスライドブロック14がスライド移動する上部スライド機構を備えることで、スライドブロック14の移動に応じてフォイル支持部材が傾斜し、フォイル片50の前方部と無端状金網との間のフォイル角度に変化を与える。【選択図】図3

Description

本考案は、抄紙機において搬送される紙料から水分を除去する脱水フォイル装置に関し、特に、紙料を搬送する無端状金網に対するフォイル片のフォイル角度や位置を、フォイル片の交換なしに調整可能な脱水フォイル装置の構造に関する。
抄紙機の脱水フォイル装置は、図13及び図14に示すように、回転して移動する無端状金網100の上方の一端側より、ストックインレット101を介してパルプを含んだ大量の水分から成る紙料102を連続的に噴出し、この紙料102が前記無端状金網100によって搬送され、その際に脱水作用が行われるものである。
無端状金網100の下側には、無端状金網100の上面をテーブル状に平坦ならしめるため、且つ、上記脱水作用を促進させるために、無端状金網100の移動方向に対してフォイル支持部材103上に固定されるフォイル片104の長手方向が交差するように、複数の長尺状のフォイル部105が配置され、フォイル片104の前方部と無端状金網100との間に両者が接触するシール部200を形成している。そして、無端状金網100の高速搬送により、フォイル片104の後方部と無端状金網100との間に負圧発生空間(空間部201)が形成され、次段のフォイル片104の前方部と無端状金網100との間のシール部200′の存在により、紙料102中の水分は、自然流下及び下方からの真空引きにより、無端状金網100を通して下方に流下し、パルプ繊維のみが金網上に残留し、紙匹が形成される脱水作用が行われる。
前記した脱水作用は、フォイル片104の後方部と無端状金網100との間に形成された空間部201の体積によりその効果が異なるので、フォイル片104の前方部と無端状金網100とのフォイル角度θを変化させることにより前記空間部201の体積を変化させて脱水効果を調整することができる。また、紙の地合を調整するためには脱水効果を変化させることが必要であり、そのため得られる紙の紙質に応じてフォイル角度θの調整が行われている。
そこで、無端状金網100の回転移動を停止することなく、また、フォイル片上面の傾斜角度が異なるフォイル片に交換することなく、前記フォイル角度を調整可能として脱水効果を変化させる脱水フォイル装置の構造が種々提案されている。例えば、フォイル角度の調節のためのカム駆動の調整手段を有する脱水フォイル装置が、特許文献1に示されている。
この脱水フォイル装置を構成するフォイル部300の単体は、図15ないし図17に示すように、長尺状となるフォイル支持部材301上にフォイル片302が固定され、前記フォイル支持部材301は、フォイル片302の後方側のカム溝303とカムフォロワーピン304とのセットによりフォイル搭載基材305に連結されている。また、フォイル片302の前方側は、フォイル部300の前方部の高さを実質的に一定に維持するため、前方側においてもカム溝306とカムフォロワーピン307とのセットを有している。そして、フォイル搭載基材305に形成されたカム溝303は、図15に示すように、上下方向に斜めになるように長手方向に沿った長孔状溝となっている。カム溝303とカムフォロワーピン304とのセットは、長尺状のフォイル部300において一定間隔毎に複数形成されている。また、フォイル部300の端部には角度調節用制御軸308が連結され、この角度調節用制御軸308は、フォイル搭載基材305に固定された支持ブラケット309に軸着されている。
したがって、角度調節用制御軸308を回転させると支持ブラケット309に対して角度調節用制御軸308が長手方向(図15の左右方向)に進退するように動作し、それにともないフォイル支持部301が移動する。フォイル支持部301が移動すると、それに応じてカムフォロワーピン304がカム溝303内を移動し、フォイル搭載基材305に対してフォイル支持部301を揺動させてフォイル角度θを調整することが可能となる。この動作において、フォイル片302の後方側のカム溝303とカムフォロワーピン304とのセットは、フォイル角度θの調整に作用し、前方側のカム溝306とカムフォロワーピン307とのセットは、フォイル片302前方部が浮き上がるのを防止するように作用する。したがって、カム溝も後方側と前方側とでは傾斜角度が異なっている。
特許第3363183号公報
上記構造の脱水フォイル装置によれば、紙料102を搬送する無端状金網100がフォイル片302上を高速で移動しながら強力な脱水を行うため、揺動可能なフォイル支持部301及びフォイル片302に搬送方向の横ずれが発生する場合があり、高精度なフォイル角度の調整ができず所望の脱水作用を発揮させるのに支障をきたす、という問題点があった。
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、フォイル片の横ずれ防止を図ることができる抄紙機の脱水フォイル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1の抄紙機の脱水フォイル装置は、複数の長尺状のフォイル片(50)に対して交差して前方側から後方側に移動する無端状金網を備え、前記無端状金網により搬送される紙料から水分を除去する抄紙機の脱水フォイル装置において、
前記フォイル片(50)の長尺方向にスライド移動可能に装着されたスライド軸(スライドシャフト20)と、
前記スライド軸(スライドシャフト20)に固定される複数のブロック体(スライドブロック14)と、
前記ブロック体(スライドブロック14)に対して可変機構を介して移動可能に装着され、上面に前記フォイル片(50)が固定されたフォイル支持部材(30)と、を備え、
前記スライド軸(スライドシャフト20)の水平方向の移動により、前記フォイル支持部材(30)が前記ブロック体(スライドブロック14)に対して移動するとともに、
前記可変機構は、
前記ブロック体(スライドブロック14)の上面に装着された上部移動体と、前記フォイル支持部材(30)の裏面側に形成して前記上部移動体が当接して移動する上面案内溝(31,39)とで構成される上部スライド機構と、
前記前方側において、前記フォイル支持部材(30)に対して前記ブロック体(スライドブロック14)がスライド移動する前方スライド機構と、
前記後方側において、前記フォイル支持部材(30)に対して前記ブロック体(スライドブロック14)がスライド移動する後方スライド機構と、
を含むことを特徴としている。
請求項2は、請求項1の脱水フォイル装置において、
前記上部スライド機構は、
前記ブロック体(スライドブロック14)の上面側に装着された上部移動体は、周囲が回転する回転コロ(40)で形成することを特徴としている。
請求項3は、請求項1又は請求項2の脱水フォイル装置において、
前記前方スライド機構は、
前記ブロック体(スライドブロック14)の前方側に装着された前方回転コロ(40)と、前記フォイル支持部材(30)に形成して前記前方回転コロ(40)が当接して移動する前方面案内孔(32,38)とで構成することを特徴としている。
請求項4は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の脱水フォイル装置において、
前記後方スライド機構は、
前記ブロック体(スライドブロック14)の後方側に装着された後方回転コロ(40)と、前記フォイル支持部材(30)に形成して前記後方回転コロ(40)が当接して移動する後方面案内孔(33)とで構成することを特徴としている。
請求項5は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の脱水フォイル装置において、
前記前方スライド機構は、水平方向に直線となるように前記フォイル支持部材(30)に設けた前方面案内孔(32)を前記ブロック体(スライドブロック14)がスライド移動するよう構成し、
前記後方スライド機構は、水平方向に対して傾斜するように前記フォイル支持部材(30)に設けた後方面案内孔(33)に対して前記ブロック体(スライドブロック14)がスライド移動するよう構成し、
前記上部スライド機構は、水平面において前記フォイル片(50)の長尺方向に対して傾斜するように設けた前記上面案内溝(31)に対して前記ブロック体(スライドブロック14)がスライド移動するよう構成することで、
前記ブロック体(スライドブロック14)の移動に応じて前記フォイル支持部材(30)が傾斜し、前記フォイル片(50)の前方部と前記無端状金網との間のフォイル角度θに変化を与えることを特徴としている。
請求項6は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の脱水フォイル装置において、
前記前方スライド機構は、水平方向に対して傾斜するように前記フォイル支持部材(30)に設けた前方面案内孔(38)に対して前記ブロック体(スライドブロック14)がスライド移動するよう構成し、
前記後方スライド機構は、水平方向に対して前記前方面案内孔(38)と同じ方向に傾斜するように前記フォイル支持部材(30)に設けた後方面案内孔(33)に対して前記ブロック体(スライドブロック14)がスライド移動するよう構成し、
前記上部スライド機構は、水平面において前記フォイル片(50)の長尺方向に沿って設けた前記上面案内溝(39)に対して前記ブロック体(スライドブロック14)がスライド移動するよう構成することで、
前記ブロック体(スライドブロック14)の移動に応じて前記フォイル支持部材(30)が昇降動作を行うことを特徴としている。
請求項7は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の脱水フォイル装置において、
前記回転コロ(40)は、前記ブロック体(スライドブロック14)に固定される軸(中心軸41)と、該軸に対して回転可能に装着されたベアリング部(42)と、該ベアリング部(42)の周囲に装着された環状接触部(43)と、を備えることを特徴としている。
請求項8は、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の脱水フォイル装置において、
前記回転コロ(40)は、前記ブロック体(スライドブロック14)に固定される軸(中心軸41)と、該軸に対して回転可能に装着されたリング状の環状接触部(43)と、を備えることを特徴としている。
請求項9は、請求項7又は請求項8の脱水フォイル装置において、
前記環状接触部(43)は樹脂で構成され、前記ベアリング部(42)の周囲に沿って断面が湾曲突起となるよう形成されたことを特徴としている。
請求項10は、請求項1〜9のいずれかに記載の脱水フォイル装置において、
前記ブロック体(スライドブロック14)は、スライドベース(12)に対して移動可能に嵌合し、前記スライドベース(12)と脱水フォイル装置のボックス固定Tバー(61)との間に、波状の凹凸を繰り返す板ばね(60)を介在させることを特徴としている。
請求項11は、請求項10の脱水フォイル装置において、
前記フォイル片(50)の長尺方向に沿って複数の板ばね(60)を介在させることを特徴としている。
請求項1によれば、スライド軸(スライドシャフト20)による水平方向の移動によりブロック体(スライドブロック14)が移動し、可変機構を介することでブロック体(スライドブロック14)に対して、上面に前記フォイル片(50)が固定されたフォイル支持部材(30)を移動(例えば、揺動や昇降)させることができる。
その際、ブロック体(スライドブロック14)の上面に装着された上部移動体が、当接しながら上面案内溝(31,39)を移動するので、フォイル支持部材(30)が適切な位置を保持しながら移動でき、ひずみが生じるのを防止してフォイル片(50)の横ずれ防止を図ることができる。
請求項2によれば、上部移動体を回転コロ(40)で形成することで、上部移動体の移動をスムーズに行うことができる。
請求項3によれば、前方面案内孔(32,38)と、ブロック体(スライドブロック14)の前方側に装着された前方回転コロ(40)により前方スライド機構を構成することで、ブロック体(スライドブロック14)の移動をスムーズに行うことができる。
請求項4によれば、後方面案内孔(33)と、ブロック体(スライドブロック14)の後方側に装着された後方回転コロ(40)により後方スライド機構を構成することで、ブロック体(スライドブロック14)の移動をスムーズに行うことができる。
請求項5によれば、前方スライド機構が、水平方向に直線となるようにフォイル支持部材(30)に設けた前方面案内孔(32)を備え、後方スライド機構が、水平方向に対して傾斜するようにフォイル支持部材(30)に設けた後方面案内孔(33)を備え、上部スライド機構が、水平面において傾斜するように設けた前記上面案内溝(31)を備えることで、ブロック体(スライドブロック14)の移動に応じてフォイル支持部材(30)が揺動して傾斜し、フォイル片(50)の前方部と無端状金網とのフォイル角度θを変化させることができる。
請求項6によれば、前方スライド機構及び後方スライド機構について、水平方向に対して同じ方向に傾斜するように構成することで、ブロック体(スライドブロック14)の移動に応じてフォイル支持部材(30)の昇降動作を行うことができる。
請求項7によれば、回転コロ(40)がベアリング部(42)を備えることで、環状接触部(43)の回転を円滑にし、ブロック体(スライドブロック14)の移動をスムーズに行うことができる。
請求項8によれば、回転コロ(40)の中心軸(41)に対してリング状の環状接触部(43)を直接装着することで、ベアリング部(42)を省略することができる。
請求項9によれば、環状接触部(43)を樹脂で構成し、湾曲突起を備えることで、接触面を線接触とし摩擦を軽減して移動動作をスムーズに行うことができる。
請求項10によれば、スライドベース(12)と脱水フォイル装置のボックス固定Tバー(61)との間に、板ばね(60)を装着することで、鉛直方向に生じた遊びを吸収することができる。
請求項11によれば、複数の板ばね(60)で鉛直方向に生じた遊びを吸収することができる。
本考案の脱水フォイル装置の構成の一部を示す側面断面説明図である。 本考案の脱水フォイル装置の構成の一部を示す平面断面説明図である。 (a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の一形態を示す断面説明図である。 脱水フォイル装置のフォイル支持部材に設けた後方面案内孔について、傾斜状況を説明するため後方面側から視た説明図である。 (a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の他の形態を示す断面説明図である。 脱水フォイル装置のスライドベースに対する板ばねの装着状態を示す説明図である。 (a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の他の形態を示す断面説明図である。 (a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の他の形態を示す断面説明図である。 (a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の他の形態を示す断面説明図である。 (a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の他の形態を示す断面説明図である。 (a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の他の形態を示す断面説明図である。 (a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の他の形態を示す断面説明図である。 抄紙機の脱水フォイル装置の斜視説明図である。 脱水フォイル装置における脱水作用を説明するためのフォイル部及び無端金網の模式図である。 従来の脱水フォイル装置をフォイル片の後方側からみた場合の一部に切り欠き箇所を有する背面説明図である。 図15の脱水フォイル装置のB−B断面説明図である。 図15の脱水フォイル装置のC−C断面説明図である。
本考案に係る抄紙機の脱水フォイル装置の実施の形態の一例について、図面を参照しながら説明する。図1は脱水フォイル装置の構成の一部を示す側面断面説明図、図2は脱水フォイル装置の平面断面説明図、図3(a)(b)は脱水フォイル装置のフォイル部の断面説明図である。
なお、図1及び図2と図3との関係は、図3(a)のA−A線矢視断面が図1となり、図3(a)のB−B線矢視断面が図2となる。
脱水フォイル装置は、図1に示すようなフォイル部10が、図の表裏方向において複数列に互に平行となるように並設して構成され、その上を従来例で述べた無端状金網(図示せず)が図1の表側(前方側)から裏側(後方側)の方向に移動するようになっている。
フォイル部10の単体は、図3に示すように、フォイル装置のステンレス製ボックスに固定された図の表裏方向に長尺となるフォイル部フレーム11上に、同じく長尺状のスライドベース12がピン13により固定されている。
スライドベース12の上面には溝部12aが形成され、この溝部12aに嵌合する凸部14aを底面に備えた立方体状の複数のスライドブロック14が間隔をおいてスライドベース12上に図3の表裏方向(図1及び図2の左右方向)に移動可能に配置されている。
各スライドブロック14の中央位置にはそれぞれスライドシャフト20が貫通し、各スライドブロック14はスライドシャフト20に対して等間隔にナット21で挟んで固定されている。スライドシャフト20同士は、バックル22を介して連結され、バッククル22に対するスライドシャフト20の連結位置を調整することでスライドシャフト20の全体の長さを調整可能としている。
スライドシャフト20は、一端側に配置されたシャフト進退機構(図示せず)により、スライドベース12に対して図3の表裏方向(図1及び図2の左右方向)に進退自在に構成されている。
スライドブロック14が装着されたスライドベース12上には、各スライドブロック14を覆うように長尺状のフォイル支持部材30が装着されている。フォイル支持部材30の各面(上面、前方面、後方面)には、各スライドブロック14の移動範囲に応じた上面案内溝31,前方面案内孔32、後方面案内孔33がそれぞれ形成されている。フォイル支持部材30の上面案内溝31,前方面案内孔32、後方面案内孔33には、各スライドブロック14の各面(上面、前方側面、後方側面)にそれぞれ配設された回転コロ40が配置され、それぞれ上面案内溝31内,前方面案内孔32内、後方面案内孔33内を移動可能に装着されている。
フォイル支持部材30に形成された前方面案内孔32は、水平方向に沿って穿孔された直線孔に対して両端が円弧となる長孔状に形成され、回転コロ40の上下面が前方面案内孔32の上壁面32a及び下壁面32bにそれぞれ当接するように配置されている(図3(a))。
フォイル支持部材30に形成された後方面案内孔33は、前方面案内孔32と長手方向の長さを同じにした形状であるが、前方面案内孔32が水平方向に沿って形成されていたのに対し、図3(a)の裏面側に水平方向に対して傾斜角度αで立ち上がる直線孔を有し両端が円弧となる長孔状で構成されている(図4参照)。これは、スライドブロック14の移動に応じて回転コロ40が後方面案内孔33内を移動するに際して、フォイル支持部材30を後方側に傾斜させるための構成である。フォイル支持部材30を後方側に傾斜動作する詳細については後述する。
フォイル支持部材30の上方裏面に形成された上面案内溝31は、長手方向の溝の長さを前方面案内孔32及び後方面案内孔33の孔の長さと同じにした形状であり、図2に示すように、水平面において前記フォイル片(50)の長尺方向に対して前方側に傾斜角度β(β<α)で傾斜した直線孔を有し両端が円弧となる長孔状で構成されている。これも、スライドブロック14の移動に応じて回転コロ40が上面案内溝31内を移動するに際して、フォイル支持部材30を後方側に傾斜させるための構成である。
各回転コロ40は、スライドブロック14の各面に固定された中心軸41と、中心軸41の周囲に対して回転可能に装着された円形のベアリング部42と、ベアリング部42の外側周囲に装着された樹脂材から成る環状接触部43を備えて構成されている。
環状接触部43は、ベアリング部42の周囲に沿って中央が円弧状に突出する湾曲突起の断面形状を備えている。
また、回転コロ40は、ベアリング部42を省略し、中心軸41に対してリング状の環状接触部43を回転可能に直接装着するように構成しても良い。
また、環状接触部43は、樹脂材に代えて金属から構成されるものであってもよい。
フォイル支持部材30の上面には、長尺方向に沿って装着されたTバー51に対してフォイル片50がボルト52(図1)により固定されている。
また、フォイル支持部材30の前方側及び後方側には、前方面案内孔32及び後方面案内孔33に対して、ゴミ等の侵入を防ぐための蓋体35が装着されている。
次に、フォイル片50を水平面に対して傾斜角度(フォイル角度θ)を付けるため、フォイル支持部材30を揺動させて後方側に傾斜させるための動作について説明する。
図3(a)に示すように、フォイル片50が水平面に位置する場合、スライドブロック14に装着された回転コロ40が、図1及び図2に示される案内孔(前方面案内孔32及び後方面案内孔33)及び案内溝(上面案内溝31)における右端に位置している。この時、フォイル片50が固定されるフォイル支持部材30は、上面が水平面に沿った水平状態となっている。
この状態からシャフト進退機構(図示せず)により、スライドシャフト20をスライドベース12に対して図1及び図2の左方向(図3の裏方向)へ移動させると、スライドシャフト20に固定されたスライドブロック14及び回転コロ40も同時に移動する。
前方面案内孔32内を移動する回転コロ40は、前方面案内孔32が水平方向に沿って形成されるためフォイル支持部材30の鉛直方向での移動はないが、後方面案内孔33内を移動する回転コロ40は、後方面案内孔32が水平方向に対して上側に角度αだけ傾斜して形成しているため、回転コロ40の下側が後方面案内孔33の下壁面33bを押し下げる方向に力が働く。
その結果、前方面案内孔32の回転コロの中心軸の中心Xが支点となってフォイル支持部材30が揺動し、任意の位置で停止することで最大傾斜角度より小さい所望の傾斜角度にフォイル支持部材30の位置を調整することができる。
そして、図1及び図2に示される案内孔(前方面案内孔32及び後方面案内孔33)及び案内溝(上面案内溝31)における左端位置まで回転コロ40が移動することで、最大傾斜角度(フォイル角度θ)が得られるように動作する(図3(b))。
この時、フォイル支持部材30の揺動に際して、フォイル支持部材30上面に対して歪が発生しないように、フォイル支持部材30に対する上面案内溝31内の回転コロ40の位置も動かす必要がある。すなわち、上面案内溝31は、水平面において前方(図2において下方)に角度β(β<α)だけ傾斜させて形成し、回転コロ40の環状接触部43が上面案内溝31の右側面31a,31c及び左側面31b,31dに当接するように形成されている。そのため、フォイル支持部材30の傾斜時において、歪を生じさせない最適位置に維持されるので、無端状金網がフォイル片50上を高速で移動した場合においても、フォイル片50が搬送方向に横ずれすることを確実に防止することができる。
上述したフォイル部の構造によれば、案内孔(前方面案内孔32及び後方面案内孔33)及び案内溝(上面案内溝31)内を移動する回転コロ40はベアリング部42により環状接触部43が回転するように構成したので、スライドブロック14の移動をスムーズに行うことができる。
また、回転コロ40の環状接触部43の断面を円弧状とすることで、案内孔(前方面案内孔32及び後方面案内孔33)及び案内溝の壁面に対して面でなく線で接触することができ、接触抵抗を低減して円滑な移動を図ることができる。
また、上述したフォイル部の構造によれば、フォイル片50は、Tバー51を介してフォイル支持部材30に固定されているので、フォイル片50のみを交換することが可能な構造となっている。
したがって、フォイル片50に亀裂が生じたような場合には、高価なフォイル片50を含むブレード全体を交換する必要がなく、フォイル片を消耗品として交換可能になるので、補修費用の軽減を図ることができる。
抄紙機の脱水フォイル装置の実施の形態の他の例について、図5(a)(b)のフォイル部の断面説明図を参照して説明する。図5(a)(b)は、図3(a)(b)に対応する脱水フォイル装置のフォイル部の断面説明図であり、図1〜図3と同じ構成を採る部分については同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
すなわち図3のフォイル部では、フォイル部フレーム11上に長尺状のスライドベース12を直接装着しているのに対して、図5のフォイル部では、ステンレス製ボックスに設置されたフォイル部フレーム11に対して、ボックス固定Tバー61を介して長尺状のスライドベース12を装着する。
この例によれば、設置されたボックス固定Tバー61に対して、スライドベース12から上のフォイル部を容易に交換可能とすることができる。その反面、フォイル部フレーム11に対してスライドベース12を直接装着する構造でなく、ボックス固定Tバー61を介在させるので、回転コロ40を移動させてフォイル片50の傾斜角度の調整する場合に、ボックス固定Tバー61とスライドベース12との間の鉛直方向に遊びが生じて高精度な調整が困難になるという現象が生じていた。
本実施例では、スライドベース12側に長尺状の溝12bを設け、溝12bに板ばね60を装着することで、ボックス固定Tバー61とスライドベース12との間に板ばね60を介在させるように構成する。
板ばね60は、図6に示すように、凹凸(山と谷)の波が繰り返す形状で構成され、凹凸形状が鉛直方向に繰り返すように、端部をネジ62でスライドベース12の溝12bに固定する。板ばね60は、フォイル片50と同じ長さに長尺状で作成してもよいし、板ばね60の長さを短く構成し、溝12b内に複数個の板ばねを設置するようにしてもよい。
上述の構造によれば、ボックス固定Tバー61に対してスライドベース12側(フォイル部)を装着するに際し、ボックス固定Tバー61とスライドベース12との間の鉛直方向に遊びが生じる場合でも、板ばね60のバネ作用により、ボックス固定Tバー61に対してスライドベース12を押し上げて確実な装着を行うことができる。
抄紙機の脱水フォイル装置の実施の形態の他の例について、図7(a)(b)のフォイル部の断面説明図を参照して説明する。図7(a)(b)は、図3(a)(b)に対応する脱水フォイル装置のフォイル部の断面説明図であり、図1〜図3と同じ構成を採る部分については同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
本実施例では、図3の前方面案内孔32に代えて前方面案内溝36を形成し、前方面案内溝34を移動する部分も回転コロ40に代えて、頂点が円形の円錐状突起46をスライドブロック14に設けている。
前方面案内溝36は、フォイル支持部材30の前方面側の内側壁に水平方向に一直線状に設けられた溝により構成され、この溝に円錐状突起46が水平方向に移動可能に嵌合するようになっている。前方面案内溝36の断面は、図7に示すように、谷底を円弧状とするとともに、円錐状突起46の斜面より緩やかな傾斜面36aを有した形状に形成されている。これは、円錐状突起46に対してフォイル支持部材30が傾く際の遊び部分を設けるためである。
また、前方面案内溝36の水平方向の長さは、前方面案内孔32と同じ長さとなっている。
上述の構造によれば、スライドブロック14を案内するための機構として、孔(前方面案内孔32)でなくフォイル支持部材30の内側壁の溝(前方面案内溝36)で構成できるので、前方側のカバー35(図3)を省略することができ、部品点数を少なくすることができる。
抄紙機の脱水フォイル装置の実施の形態の他の例について、図8(a)(b)のフォイル部の断面説明図を参照して説明する。図8(a)(b)は、図7(a)(b)に対応する脱水フォイル装置のフォイル部の断面説明図であり、図7と同じ構成を採る部分については同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
図8の例では、図7と同様に前方面案内孔32(図3)に代えて前方面案内溝36を形成するとともに、後方面案内孔33(図7)に代えて後方面案内溝37を形成する。後方面案内溝37を移動する部分も回転コロ40に代えて、頂点が円形の円錐状突起47をスライドブロック14に設けている。
後方面案内溝37は、フォイル支持部材30の後方面側の内側壁に図8の表側から裏側方向に傾斜して上がるように設けられた溝により構成され、この溝に円錐状突起47が移動可能に嵌合するようになっている。後方面案内溝37の断面は、図8に示すように、谷底を円弧状とするとともに、円錐状突起47の斜面より緩やかな傾斜面37aを有した形状に形成されている。これは、円錐状突起47に対してフォイル支持部材30が傾く際の遊び部分を設けるためである。
また、前方面案内溝37の水平方向の長さは、前方面案内孔32と同じ長さとなっている。
また、この例では、図5と同様に、フォイル部フレーム11上に設置されたボックス固定Tバー61に対して、長尺状のスライドベース12を装着し、スライドベース12側に長尺状の溝12bを設け、溝12bに板ばね60を介在させるように構成している。これは、図5で説明したように、ボックス固定Tバー61とスライドベース12側(フォイル部)との装着に際し、板ばね60のバネ作用により、確実な装着を担保するためである。
上述の構造によれば、スライドブロック14を案内するための機構として、孔(前方面案内孔32及び後方面案内孔33)でなくフォイル支持部材30の内側壁の溝(前方面案内溝36及び後方面案内溝37)で構成できるので、前方及び後方の両側におけるカバー35,35(図3)を省略することができ、更なる部品点数の削減を行うことができる。
抄紙機の脱水フォイル装置の実施の形態の他の例について、図9(a)(b)のフォイル部の断面説明図を参照して説明する。図9(a)(b)は、図3(a)(b)に対応する脱水フォイル装置のフォイル部の断面説明図であり、図1〜図3と同じ構成を採る部分については同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
すなわち、図9の例では、Tバー51(図3)を省略してフォイル片50を直接フォイル支持部材30に直接装着している。これにより、部品点数を削減することができる。
抄紙機の脱水フォイル装置の実施の形態の他の例について、図10(a)(b)のフォイル部の断面説明図を参照して説明する。図10(a)(b)は、図9(a)(b)に対応する脱水フォイル装置のフォイル部の断面説明図であり、図9と同じ構成を採る部分については同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
図10の例では、図9の構成に対して、図5と同様に、フォイル部フレーム11上に設置されたボックス固定Tバー61に対して、長尺状のスライドベース12を装着し、スライドベース12側に長尺状の溝12bを設け、溝12bに板ばね60を介在させるように構成している。
抄紙機の脱水フォイル装置の実施の形態の他の例について、図11(a)(b)のフォイル部の断面説明図を参照して説明する。図11(a)(b)は、図3(a)(b)に対応する脱水フォイル装置のフォイル部の断面説明図であり、図1〜図3と同じ構成を採る部分については同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
本実施例では、図3の前方面案内孔32に代えて、後方面案内孔33と同様に、図11の表側から裏側方向に傾斜(角度αだけ傾斜)して立ち上がる孔とした前方面案内孔38を形成している。すなわち、図4の後方面案内孔33と同じ形状の前方面案内孔38が後方面案内孔33と対向位置に形成されている。
また、図3の上面案内溝(前方傾斜)31に代えて、フォイル片50の長尺方向に沿って直線状となる上面案内溝(長尺方向直線)39をフォイル支持部材30の上方裏面に形成する。
したがって、図11(a)の状態から、スライドシャフト20をスライドベース12に対して図11の裏方向へ移動させると、スライドシャフト20に固定されたスライドブロック14及び回転コロ40も移動する。
前方面案内孔38内を移動する回転コロ40、及び、後方面案内孔33内を移動する回転コロ40は、前方面案内孔38及び後方面案内孔32が水平方向に対して上側に角度αだけ傾斜して形成しているため、回転コロ40,40の下側が前方面案内孔38の下壁面33b〜33d及び後方面案内孔33の下壁面33b〜33d(図4)を押し下げる方向に力が働き、フォイル支持部材30を含むフォイル部全体を下降させて図11(b)の状態になる。
また、上面案内溝39内を移動する回転コロ40は、上面案内溝39がフォイル片50の長尺方向に沿って直線状に形成されているので、スライドブロック14に対するフォイル支持部材30の位置は同じ位置が維持される。
本実施例では、前方面案内孔38及び後方面案内孔33を同じ傾斜角度で形成することで、スライドブロック14及び回転コロ40の移動によりフォイル支持部材30(フォイル部)の上下昇降のみが行われる。
脱水フォイル装置を構成する複数のフォイル片においては、図1〜図10に示したように、走行する無端状金網に対してフォイル角θを設定することが行われるが、複数のフォイル片50が並べられた脱水フォイル装置においては、傾斜でなく上下にのみ昇降するフォイル片を必要とする位置も存在する。このような場合には、図11のフォイル部の構造が有効になる。
なお、本実施例では、上面案内溝39内を嵌合しながら移動する部材(移動体)として、抵抗削減のため回転コロ40を使用したが、フォイル片50の長尺方向に沿って直線形状に形成された上面案内溝39の場合、上面案内溝39の側面壁を押す大きな力が発生することはないので、回転面を有しない突起部(図示せず)をスライドブロック14の上面に設け、この突起部が上面案内溝39内を嵌合して移動するように構成してもよい。
また、前方面案内孔38内や後方面案内孔33内を移動する回転コロ40についても、フォイル支持部材30を上下に昇降させるだけで揺動させるものでないので、周囲に配置される環状接触部43について、湾曲突起を設けることなくフラット形状に構成(案内孔の上下壁面に面接触する)してもよい。
抄紙機の脱水フォイル装置の実施の形態の他の例について、図12(a)(b)のフォイル部の断面説明図を参照して説明する。図12(a)(b)は、図11(a)(b)に対応する脱水フォイル装置のフォイル部の断面説明図であり、図11と同じ構成を採る部分については同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
図12の例では、図11の構成に対して、図5及び図10と同様に、フォイル部フレーム11上に設置されたボックス固定Tバー61に対して、長尺状のスライドベース12を装着し、スライドベース12側に長尺状の溝12bを設け、溝12bに板ばね60を介在させるように構成している。
上下昇降の動作のみが行われる構成は、図11の例と同じである。
10…フォイル装置、 11…フォイル部フレーム、 12…スライドベース、 14…スライドブロック(ブロック体)、 20…スライドシャフト(スライド軸)、 30…フォイル支持部材、 31…上面案内溝(前方傾斜)、 32…前方面案内孔(水平)、 33…後方面案内孔(傾斜)、 36…前方面案内溝(水平)、 37…後方面案内溝(傾斜)、 38…前方面案内孔(傾斜)、 39…上面案内溝(長尺方向直線)、 40…回転コロ(移動体)、 42…ベアリング部、 43…環状接触部、 60…板ばね、 61…ボックス固定Tバー。
請求項9は、請求項7の脱水フォイル装置において、
前記環状接触部(43)は樹脂で構成され、前記ベアリング部(42)の周囲に沿って断面が湾曲突起となるよう形成されたことを特徴としている。

Claims (11)

  1. 複数の長尺状のフォイル片に対して交差して前方側から後方側に移動する無端状金網を備え、前記無端状金網により搬送される紙料から水分を除去する抄紙機の脱水フォイル装置において、
    前記フォイル片の長尺方向にスライド移動可能に装着されたスライド軸と、
    前記スライド軸に固定される複数のブロック体と、
    前記ブロック体に対して可変機構を介して移動可能に装着され、上面に前記フォイル片が固定されたフォイル支持部材と、を備え、
    前記スライド軸の水平方向の移動により、前記フォイル支持部材が前記ブロック体に対して移動するとともに、
    前記可変機構は、
    前記ブロック体の上面に装着された上部移動体と、前記フォイル支持部材の裏面側に形成して前記上部移動体が当接して移動する上面案内溝とで構成される上部スライド機構と、
    前記前方側において、前記フォイル支持部材に対して前記ブロック体がスライド移動する前方スライド機構と、
    前記後方側において、前記フォイル支持部材に対して前記ブロック体がスライド移動する後方スライド機構と、
    を含むことを特徴とする脱水フォイル装置。
  2. 前記上部スライド機構は、
    前記ブロック体の上面側に装着された上部移動体は、周囲が回転する回転コロで形成する
    請求項1に記載の脱水フォイル装置。
  3. 前記前方スライド機構は、
    前記ブロック体の前方側に装着された前方回転コロと、前記フォイル支持部材に形成して前記前方回転コロが当接して移動する前方面案内孔とで構成する
    請求項1又は請求項2に記載の脱水フォイル装置。
  4. 前記後方スライド機構は、
    前記ブロック体の後方側に装着された後方回転コロと、前記フォイル支持部材に形成して前記後方回転コロが当接して移動する後方面案内孔とで構成する
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の脱水フォイル装置。
  5. 前記前方スライド機構は、水平方向に直線となるように前記フォイル支持部材に設けた前方案内孔に対して前記ブロック体がスライド移動するよう構成し、
    前記後方スライド機構は、水平方向に対して傾斜するように前記フォイル支持部材に設けた後方案内孔に対して前記ブロック体がスライド移動するよう構成し、
    前記上部スライド機構は、水平面において前記フォイル片(50)の長尺方向に対して傾斜するように設けた前記上面案内溝を前記ブロック体がスライド移動するよう構成することで、
    前記ブロック体の移動に応じて前記フォイル支持部材が傾斜し、前記フォイル片の前方部と前記無端状金網との間のフォイル角度に変化を与える
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の脱水フォイル装置。
  6. 前記前方スライド機構は、水平方向に対して傾斜するように前記フォイル支持部材に設けた前方面案内孔に対して前記ブロック体がスライド移動するよう構成し、
    前記後方スライド機構は、水平方向に対して前記前方面案内孔と同じ方向に傾斜するように前記フォイル支持部材に設けた後方面案内孔に対して前記ブロック体がスライド移動するよう構成し、
    前記上部スライド機構は、水平面において前記フォイル片(50)の長尺方向に沿って設けた前記上面案内溝を前記ブロック体がスライド移動するよう構成することで、
    前記ブロック体の移動に応じて前記フォイル支持部材が昇降動作を行う
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の脱水フォイル装置。
  7. 前記回転コロは、前記ブロック体に固定される軸と、該軸に対して回転可能に装着されたベアリング部と、該ベアリング部の周囲に装着された環状接触部と、を備える請求項2〜請求項4のいずれかに記載の脱水フォイル装置。
  8. 前記回転コロは、前記ブロック体に固定される軸と、該軸に対して回転可能に装着されたリング状の環状接触部と、を備える請求項2〜請求項4のいずれかに記載の脱水フォイル装置。
  9. 前記環状接触部は樹脂で構成され、前記ベアリング部の周囲に沿って断面が湾曲突起となるよう形成された請求項7又は請求項8に記載の脱水フォイル装置。
  10. 前記ブロック体は、スライドベースに対して移動可能に嵌合し、前記スライドベースと脱水フォイル装置のボックス固定Tバーとの間に、波状の凹凸を繰り返す板ばねを介在させる
    請求項1〜9のいずれかに記載の脱水フォイル装置。
  11. 前記フォイル片の長尺方向に沿って複数の板ばねを介在させる
    請求項10に記載の脱水フォイル装置。
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