JP3207843U - 木質ペレットストーブのペレットポット - Google Patents
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Abstract
【課題】大きい火炎が形成され、暖房出力が大きい木質ペレットストーブのペレットポットを提供する。【解決手段】水平断面が相似形の正方形又は矩形又は円形の二重管で、外管12と内管11の間に木質ペレットWPを投入するペレットポットにおいて、外管及び内管の水平断面が正方形又は矩形のときは相対する外管の内面辺の長さと内管の外面辺の長さの差を、また水平断面が円形のときは外管の内径と内管の外径の差を、それぞれ4センチメートルから10センチメートルにする。大きな火炎が形成され、暖房出力を大きくできる。【選択図】図1
Description
本考案は、木質ペレットストーブの燃焼室内に設置するペレットポットの形状及び寸法に関する。
従来の木質ペレットストーブのペレットポットは、底面が多孔板で上面が開いており、水平断面が正方形又は矩形又は円形の管をしている。このペレットポットを燃焼室内に設置し、木質ペレットをこのペレットポット内に投入し、この木質ペレットをペレットポットの底面から供給される空気及びペレットポット周囲の空気によって燃焼し、ペレットポット上に火炎を形成している。
このペレットポット上に形成される火炎には、安らぎを感じさせるゆっくりと揺らぐ大きな火炎であることが求められている。
しかしながら、この従来のペレットポットにおいては、水平断面が正方形のときは内部の1辺が約10センチメートルより大きくすると、円形のときは内径が約10センチメートルより大きくすると、大きな火炎が形成されなくなる問題があった。
このため、この従来の木質ペレットストーブにおいては、1時間当たりの木質ペレットの燃焼量は約1.5キログラムより大きくできない、暖房出力は約8キロワットより大きくできない問題があった。
本考案が解決する課題は、大きな火炎が形成できる暖房出力が大きい木質ペレットストーブのペレットポットを提供することにある。
大きな火炎が形成され、暖房出力が大きい木質ペレットストーブのペレットポットを提供する課題は、ペレットポットの水平断面が正方形又は矩形又は多角形又は円形の二重管とし、レイノルズ数と層流/乱流の関係を応用して、この二重管の外管と内管の形状及び寸法を設定することにより解決される。
レイノルズ数と層流/乱流の関係は、水力学における現象であり、壁面を流れの状態を支配する代表長さL(m)と流速U(m/s)の積を動粘性係数ν(m2/s)で割った値であるレイノルズ数Re=L・U/νを用いて表されている。このレイノルズ数Reは、小さい値のときは層流であるが、代表長さL又は流速U等を変化させてレイノルズ数を大きくしていくと、これまでの層流が乱流に急変し、それ以上の値に大きくしても乱流が維持される現象をいう。
このペレットポットに形成される火炎の流れにおける代表長さLには、火炎流れの断面積(=木質ペレットが投入される断面積)を火炎流れの壁面となる断面積の周囲長さ(二重管のときは、断面積の外周長さと内周長さの和)で割った値の4倍の数値が用いられる。
代表長さL=(火炎流れの断面積)/(火炎流れの壁面となる断面積の周囲長さ)×4 (m)
代表長さL=(火炎流れの断面積)/(火炎流れの壁面となる断面積の周囲長さ)×4 (m)
ペレットポットの水平断面が正方形のときの、従来のペレットポットの代表長さL1は内面の辺の長さaになり、本考案のペレットポットの代表長さL2は外管内面の辺の長さbと内管外面の辺の長さcの差b−cになる。
従来のペレットポットの代表長さL1=(a×a)/(4×a)×4=a
本考案のペレットポットの代表長さL2=(b×b−c×c)/(4×b+4×c)×4=b−c
ここで、a:従来のペレットポット水平断面における内面の辺の長さ
b:本考案のペレットポット水平断面における外管内面の辺の長さ
c:本考案のペレットポット水平断面における内管外面の辺の長さ
本考案のペレットポットの代表長さL2=(b×b−c×c)/(4×b+4×c)×4=b−c
ここで、a:従来のペレットポット水平断面における内面の辺の長さ
b:本考案のペレットポット水平断面における外管内面の辺の長さ
c:本考案のペレットポット水平断面における内管外面の辺の長さ
一方、ペレットポットの水平断面形状が円形のときの、従来のペレットポットの代表長さL1は内径pになり、本考案のペレットポットの代表長さL2は外管の内径と内管の外径の差q−rになる。
従来のペレットポットの代表長さL1=(π×p×p/4)/(π×p)×4=p
本考案のペレットポットの代表長さL2=(π×q×q/4−π×r×r/4)/(π×q+π×r)×4=q−r
ここで、p:従来のペレットポット水平断面の内径
q:本考案のペレットポット水平断面の外管の内径
r:本考案のペレットポット水平断面の内管の外径
本考案のペレットポットの代表長さL2=(π×q×q/4−π×r×r/4)/(π×q+π×r)×4=q−r
ここで、p:従来のペレットポット水平断面の内径
q:本考案のペレットポット水平断面の外管の内径
r:本考案のペレットポット水平断面の内管の外径
従来のペレットポットと本考案のペレットポットの使用条件における燃焼ガスの流速U及び動粘性係数νの違いを無視できるので、従来のペレットポットの代表長さL1と本考案のペレットポットの代表長さL2が同値であれば、レイノルズ数が一致する。その結果、従来のペレットポットに形成される火炎の流れが層流であれば、本考案のペレットポットに形成される火炎の流れも層流になる。
本考案によるペレットポットの提供によって、木質ペレットストーブの暖房出力を大きくするために寸法を大きくしたペレットポットにおいても、大きい火炎を形成することできる効果が得られる。
図1に示すように、本考案の一実施例による木質ペレットストーブの燃焼室に設置されるペレットポットは、内管11、外管12の二重管を具備している。なお、ペレットポットは、大きな火炎の形成に大きな影響がないならば、内管11及び外管12以外の構造物が付加され、例えば、内管11の内部に棒又は外管12の外部に管を付加してもよい。この内管11と外管12の水平断面は相似形の正方形とする。なお、水平断面は正方形に限定するものでなく、矩形、多角形、円形、楕円形でも良い。燃焼される木質ペレットWPは、内管11と外管12の間に投入される。内管11と外管12の寸法は、相対する外管12の内面の辺の長さと内管11の外面の辺の長さの差が10センチメートル以下する条件を考慮しながら、外管12と内管11の間の面積が暖房出力に比例した値になるように決定される。
図2に示すように、本考案の一実施例によるペレットポット1は木質ペレットストーブの燃焼室2内に設置される。この木質ペレットストーブは、主に、ペレットポット1、燃焼室2、ペレットタンク3、コンベア4、ファン5から構成されている。木質ペレットWPは、ペレットタンク3に投入され、一時保管される。このペレットタンク3内の木質ペレットWPは、暖房需要に応じて、コンベア4によって燃焼室2内に運ばれ、ペレットポット1内に投入される。燃焼用の空気CAは、ファン5によって燃焼室2内に供給され、ペレットポット1内に投入された木質ペレットWPを燃焼する。木質ペレットWPの燃焼によって発生した燃焼ガスCGは外部に排出され、木質ペレットWPの燃焼残渣はペレットポット1内に残される。
本考案の一実施例として、従来のペレットポットの2倍の暖房出力を有する水平断面が正方形のペレットポットを設計する。従来の正方形のペレットポットは、内面が10センチメートルとする。このときの従来のペレットポットの代表長さL1は10センチメートルになり、木質ペレットが投入される面積S1は100平方センチメートルになる。一方、本考案の一実施例のペレットポットは、外管12の内面の辺bを15センチメートル、内管11の外面の辺cを5センチメートルとする。このときの本考案のペレットポットの代表長さL2は15−5=10センチメートルになり、木質ペレットが投入される面積S2は200平方センチメートルになる。この本考案の一実施例のペレットポットの木質ペレットが投入される面積S2は、従来のペレットポットの木質ペレットが投入される面積S1の2倍になるが、本考案のペレットポットの代表長さL2は、従来のペレットポットの代表長さL1と一致する。
従来のペレットポットの木質ペレットが投入される面積S1=10×10=100平方センチメートル
本考案のペレットポットの木質ペレットが投入される面積S2 =15×15−5×5=200平方センチメートル
本考案のペレットポットの木質ペレットが投入される面積S2 =15×15−5×5=200平方センチメートル
なお、この内管11と外管12の隙間には、木質ペレットWPが投入されるに十分なスペースを有する必要がある。市販されている木質ペレットの寸法は外径が6ミリメートで長さが1センチメートルから2センチメートルであることから、内管11と外管12の隙間は2センチメートル以上必要になる。
この内管11と外管12の隙間は、代表長さL2=b−cの半分に等しく、したがって、本考案のペレットポットの代表長さは4センチメートル以上必要になる。
内管11の胴には、空気が自由に出入りできる円孔13又はスリット孔を有する孔板又は網を使用する。この内管11の下端部は、燃焼用の空気が管内に流入できるように解放にするか、孔板又は網を設置する。上端部には、平板又は孔板又は網を設置する。この内管11の素材には、耐熱性を考慮して、金属又はセラミックス又は両者を混在したものを使用する。
外管12の胴には、空気が自由に出入りできる円孔14又はスリット孔を有する孔板又は網を使用する。この外管12の下端部の内管11との間には、平板又は孔板又は網を設置する。この外管12の素材には、金属又はセラミックスを使用する。
また、この外管12と内管11との間の底板には、底板から外部への放熱を抑制することを目的に断熱材を貼ることが好ましい。
内管11及び外管12の側板の円孔13、14の径又はスリット孔の幅は、木質ペレットWPの直径より小さくし、投入された木質ペレットWPがこぼれ落ちないようにする。
また、木質ペレットストーブにおいては、燃焼中のペレットポット1に木質ペレットWPを追加投入したとき、一時的に燃焼温度の低下し、暖房出力の低下が生じる。また、ときには、火炎が消滅する問題を生じるときがある。
このようなとき、内管11の胴や上板の肉厚を大きくすると、火炎近傍に大きな熱容量を有する物体を有することになるので、木質ペレットWPを追加投入したときの燃焼温度低下が抑制され、暖房出力低下が抑制され、火炎が消滅したときにおいては自動的に再着火する効果が得られる。
詳しくは、燃焼中の木質ペレットWPの上面に新たな木質ペレットWPを追加投入すると、新たな木質ペレットWPは、火炎から熱を奪って火炎を縮小させ、自らの温度を上昇させる。この追加投入した木質ペレットWPは、燃焼される前の温度上昇時において、メタンガス、一酸化炭素ガス、タール、炭等に分離される。メタンガス、一酸化炭素ガス、タール、炭は、それぞれの発火点が537℃、609℃、250〜380℃、250〜300℃であるので、新たな木質ペレットWPを投入したとき、燃焼中の火炎温度が609℃以下に低下すると安定した火炎の形成が難しくなり、537℃以下に低下すると火炎が消滅し、250℃以下になると煤塵が発生する問題を生じる。しかし、熱容量が大きい内管11が近傍にあると、火炎の縮小が抑制され、一時的に火炎が消滅しても、メタンガス、一酸化炭素ガスが引火して再燃焼できる効果が得られる。
内管11の胴板及び上板等の肉厚は、木質ペレットWP燃焼の安定性から設定されるので、熱容量を大きくするため大きくするほうが良いが、経済性と運転状況から判断すると、木質ペレットWPの径の半分から同程度の数値が好ましい。
1:ペレットポット、2:燃焼室、3:ペレットタンク、4:コンベア、5:ファン、11:内管、12:外管、WP:木質ペレット
Claims (2)
- 水平断面が正方形又は矩形又は多角形であり、胴が孔板又は網であり、下端が開放又は孔板又は網である内管11と、この内管11と相似形であり、胴が孔板又は網であり、上端が解放しており、下端の内管11との間が平板又は孔板又は網である外管12を具備し、前記外管12の内面の辺の長さとこの内面の辺に相対する前記内管11の外面の辺の長さの差が4センチメートルから10センチメートルであることを特徴とする木質ペレットストーブのペレットポット。
- 水平断面が円形であり、胴が孔板又は網であり、下端が開放又は孔板又は網である内管と、この内管と相似形であり、胴が孔板又は網であり、上端が解放でしており、下端の内管との間が平板又は孔板又は網である外管を具備し、前記外管の内径と前記内管の外径の差が4センチメートルから10センチメートルであることを特徴とする木質ペレットストーブのペレットポット。
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JP2016004865U JP3207843U (ja) | 2016-09-16 | 2016-09-16 | 木質ペレットストーブのペレットポット |
Applications Claiming Priority (1)
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