JP3207723B2 - サーボ制御装置 - Google Patents

サーボ制御装置

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JP3207723B2
JP3207723B2 JP22840095A JP22840095A JP3207723B2 JP 3207723 B2 JP3207723 B2 JP 3207723B2 JP 22840095 A JP22840095 A JP 22840095A JP 22840095 A JP22840095 A JP 22840095A JP 3207723 B2 JP3207723 B2 JP 3207723B2
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史郎 三木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、サーボモータ等
によって駆動される制御対象の速度を制御するサーボ制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来のサーボ制御装置を示す構
成図であり、図において、1はサーボモータ等の駆動回
路2によって駆動される制御対象、2はサーボモータ等
から構成された駆動回路、3は制御対象1の駆動軸等の
所定部位を監視し、その駆動軸等が回転して所定部位を
検出すると、制御対象1の変位量が所定変位量Lunit
到達したものとして検出信号を出力する例えばインクリ
メンタル・エンコーダなどの位置検出器、4は所定周期
毎にクロック信号を出力するソフトウエアタイマ(以
下、S/Wタイマという)、5はS/Wタイマ4からク
ロック信号が出力されると、前回クロック信号が出力さ
れてから今回クロック信号が出力されるまでの間に、位
置検出器3から出力された検出信号の数を計数して制御
対象1が変位した変位量Lを求め、その変位量Lをクロ
ック周期Ts(S/Wタイマ4におけるクロック信号の
出力周期)で微分して制御対象1の速度Vを演算する速
度演算部、6は速度演算部5から出力された速度Vを速
度指令REFに一致させるトルク指令を駆動回路2に対
して出力する速度制御部である。
【0003】次に動作について説明する。まず、位置検
出器3は、制御対象1の駆動軸等の所定部位を監視し、
その駆動軸等が回転して所定部位を検出すると、その都
度、制御対象1の変位量が所定変位量Lunitに到達した
ものとして検出信号(例えば、パルス信号)を出力す
る。
【0004】一方、速度演算部5は、S/Wタイマ4か
らクロック信号が出力されると、前回クロック信号が出
力されてから今回クロック信号が出力されるまでの間
に、位置検出器3から出力された検出信号の数を計数
し、その計数値Epls から制御対象1が変位した変位量
Lを求める。例えば、所定変位量Lunitが2m(所定変
位量Lunitは、位置検出器3の位置分解能であるので、
あらかじめ知り得る値である)で、計数値Epls が5個
であるとすれば、制御対象1の変位量Lは10m(L=
2m×5個)となる。そして、制御対象1の変位量Lを
求めると、その変位量LをS/Wタイマ4のクロック周
期Tsで微分して制御対象1の速度Vを演算する。
【0005】このようにして、制御対象1の速度Vが演
算されると、速度制御部6が、速度演算部5により演算
された速度Vを速度指令REFに一致させるトルク指令
を演算して、駆動回路2に出力する。これにより、制御
対象1の速度Vが制御され、制御対象1の速度Vが速度
指令REFに一致するようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーボ制御装置
は以上のように構成されているので、S/Wタイマ4の
クロック周期Ts内で変位する制御対象1の変位量Lを
正確に求めることができれば、制御対象1の速度Vを精
度よく制御することができるが、かかる変位量Lは最大
で所定変位量Lunitに相当する変位の誤差を含む関係
上、制御対象1の速度が低下して、位置検出器3から出
力される検出信号の数が減少すると、変位量Lに含まれ
る誤差の割合が大きくなり、そのため制御対象1の速度
が低速の場合には、制御対象1の速度制御性能が劣化し
てしまう課題があった。
【0007】なお、図14に示すように、外乱を推定す
る外乱推定オブザーバ7と、速度制御部6から出力され
たトルク指令と外乱推定オブザーバ7により推定された
外乱の偏差を制御対象モデルに代入して制御対象1の速
度Vを推定する状態推定オブザーバ8とを設けることに
より、低速度域における速度制御性能の向上を図った従
来例が特開平4−238508号公報に開示されている
が、制御対象1及び外乱を正確にモデル化しなければ、
制御対象1の速度Vを正確に推定することはできず、現
実的にはこれらを正確にモデル化することは極めて困難
であるので(特に、外乱をモデル化する場合、既知の外
乱はモデル化することができるが、外乱の大部分は予測
のつかないものであり、正確にモデル化することはほと
んど不可能である)、結局、制御対象1の速度Vが低速
の場合には、制御対象1の速度制御性能が劣化してしま
うなどの課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、制御対象の速度が低速の場合で
も、精度よく速度制御を行うことができるサーボ制御装
置を得ることを目的とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】 請求項記載の発明に係
るサーボ制御装置は、位置検出手段から検出信号が出力
されると、その検出信号とタイマから出力されるクロッ
ク信号に基づいて制御対象の速度を演算して、その演算
した速度を出力する一方、その検出信号が出力されてか
ら所定時間経過しても新たに検出信号が出力されない場
合、当該制御対象の速度が減速したものと判断して、
の検出信号が出力されてから所定時間経過するまでに上
記タイマから出力されたクロック信号の数に基づいて当
該制御対象が減速した後の速度を推定する演算を行い
その演算した速度を出力するようにしたものである。
【0013】請求項記載の発明に係るサーボ制御装置
は、位置検出手段から出力される検出信号とタイマから
出力されるクロック信号に基づいて演算した速度で、所
定変位量を除算して、所定時間を演算するようにしたも
のである。
【0014】請求項記載の発明に係るサーボ制御装置
は、速度制御手段から出力されたトルク指令と外乱推定
オブザーバにより推定された外乱の偏差を制御対象モデ
ルに代入して当該制御対象の速度を推定し、その推定し
た速度を速度制御手段に対して出力するようにしたもの
である。
【0015】請求項記載の発明に係るサーボ制御装置
は、速度演算手段から出力された速度と状態推定オブザ
ーバから出力された速度の偏差を求め、その偏差に応じ
て制御対象モデルに代入するトルク指令を補償するよう
にしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるサ
ーボ制御装置を示す構成図であり、図において、1はサ
ーボモータ等の駆動回路2によって駆動される制御対
象、2はサーボモータ等から構成された駆動回路、3は
制御対象1の駆動軸等の所定部位を監視し、その駆動軸
等が回転して所定部位を検出すると、制御対象1の変位
量が所定変位量Lunitに到達したものとして検出信号を
出力する例えばインクリメンタル・エンコーダなどの位
置検出器(位置検出手段)、6は速度演算部13から出
力された速度Vを速度指令REFに一致させるトルク指
令を駆動回路2に対して出力する速度制御部(速度制御
手段)である。
【0017】11は所定周期毎にクロック信号を出力す
るソフトウエアで構成されたS/Wタイマ(第1のタイ
マ)、12はS/Wタイマ11より短い周期毎にクロッ
ク信号を出力するハードウエアで構成されたH/Wタイ
マ(第2のタイマ)、13は位置検出器3から検出信号
が出力されると、その検出信号とH/Wタイマ12から
出力されるクロック信号に基づいて制御対象1の速度V
を演算し、その制御対象1の速度Vが所定の切換速度V
chg より遅い場合には、その演算した速度Vを出力する
一方、その制御対象1の速度Vが所定の切換速度Vchg
より速い場合には、当該検出信号とS/Wタイマ11か
ら出力されるクロック信号に基づいて制御対象1の速度
Vを演算し、その速度Vを出力する速度演算部(速度演
算手段)である。
【0018】次に動作について説明する。まず、位置検
出器3は、制御対象1の駆動軸等の所定部位を監視し、
その駆動軸等が回転して所定部位を検出すると、制御対
象1の変位量が所定変位量Lunitに到達したものとして
検出信号(例えば、パルス信号)を出力する。
【0019】そして、位置検出器3から検出信号が出力
されると、速度演算部13は、図2に示すように、前回
検出信号(エンコーダパルス)が出力されてから今回検
出信号(エンコーダパルス)が出力されるまでの間に、
H/Wタイマ12から出力されたクロック信号の数を計
数し、その計数値Cpls から制御対象1が所定変位量L
unitだけ変位するのに要した時間Ltimeを求める。例え
ば、H/Wタイマ12のクロック周期Tck(H/Wタ
イマ12におけるクロック信号の出力周期)が10μs
ecで、計数値Cpls が8個であるとすれば、制御対象
1が所定変位量Lunitだけ変位するのに要した時間L
timeは80μsecとなる。 Ltime=Tck×Cpls ・・・(1) =10×8 =80[μsec]
【0020】そして、速度演算部13は、時間Ltime
求まると、下記に示すように、所定変位量Lunitを時間
timeで除算して制御対象1の速度Vを演算する。 V=Lunit/Ltime ・・・(2) 因に、制御対象1の速度Vが遅くなって時間Ltimeが大
きくなる程、クロック信号の計数値Cpls が大きくなる
ので、速度演算誤差ΔVlow 及び速度演算誤差比Rlow
(実速度Vに対する速度誤差値ΔVlow の比)が小さく
なる。従って、当該速度の演算方式は、低速度用の演算
に適した方式であるといえる。 ΔVlow =Lunit/{Tck×(Cpls −1)}−Lunit/{Tck×Cpls } =Lunit/{Tck×Cpls ×(Cpls −1)} ・・・(3) Rlow =ΔVlow /V =1/(Cpls −1) ・・・(4)
【0021】そして、速度演算部13は、上記のよう
に、低速度用の演算方式で制御対象1の速度Vを求める
と、当該速度Vが所定の切換速度Vchg {高速度用の演
算方式で速度Vを求めた場合の速度演算誤差比Rhi(実
速度Vに対する速度誤差値ΔVhiの比)と、低速度用の
演算方式で速度Vを求めた場合の速度演算誤差比Rlow
とが等しくなる速度}より速いか否かを判別する。 Vchg ={(Ts+Tck)×Lunit}/(Ts×Tck) ・・・(5) ΔVhi=(Lunit×Epls )/Ts−{Lunit×(Epls −1)}/Ts = Lunit/Ts ・・・(6) Rhi=ΔVhi/V = 1/Epls ・・・(7)
【0022】そして、速度演算部13は、図4に示すよ
うに、制御対象1の速度Vが切換速度Vchg より遅い場
合には、低速度用の演算方式で速度Vを求める方が速度
演算誤差比が小さくなり、制御対象1の速度Vが切換速
度Vchg より速い場合には、高速度用の演算方式で速度
Vを求める方が速度演算誤差比が小さくなるので、上記
のごとく低速度用の演算方式で求めた制御対象1の速度
Vが切換速度Vchg より遅い場合には、その速度Vを速
度制御部6に対して出力する。一方、その速度Vが切換
速度Vchg より速い場合には、低速度用の演算方式で演
算すると演算精度が低いので、高速度用の演算方式を用
いて制御対象1の速度Vを演算する。
【0023】即ち、速度演算部13は、S/Wタイマ1
1のクロック周期Tsの間(前回クロック信号が出力さ
れてから今回クロック信号が出力されるまでの間)に、
位置検出器3から出力された検出信号の数を計数して、
その計数値Epls から制御対象1が変位した変位量Lを
求めたのち、その変位量LをS/Wタイマ11のクロッ
ク周期Tsで除算して制御対象1の速度Vを演算する。 V=(Lunit×Epls )/Ts ・・・(8) ただし、S/Wタイマ11のクロック周期Tsの間に、
位置検出器3から検出信号が一つも出力されない場合に
は、図3に示すように、S/Wタイマ11から次のクロ
ック信号が出力されるまで、位置検出器3から出力され
る検出信号の数を計数して、速度Vを演算する。 V=(Lunit×Epls )/(Ts×i) ・・・(9) ただし、iは検出信号を計数したクロック周期Tsの
数。
【0024】そして、速度演算部13は、高速度用の演
算方式で速度Vを求めると、その速度Vを速度制御部6
に対して出力する。因に、当該速度の演算方式は、制御
対象1の速度Vが速くなる程、検出信号の計数値Epls
が大きくなって、速度演算誤差ΔVhi及び速度演算誤差
比Rhiが小さくなるので、高速度用の演算に適している
といえる。
【0025】このようにして、速度演算部13から制御
対象1の速度Vが出力されると、速度制御部6が、その
出力された速度Vを速度指令REFに一致させるトルク
指令を演算して、駆動回路2に出力する。これにより、
制御対象1の速度Vが高速の場合に限らず低速の場合で
も精度よく制御され、制御対象1の速度Vが精度よく速
度指令REFに一致するようになる。
【0026】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2によるサーボ制御装置を示す構成図であり、図にお
いて、14は位置検出器3から検出信号が出力される
と、その検出信号とS/Wタイマ11またはH/Wタイ
マ12から出力されるクロック信号に基づいて制御対象
1の速度Vを演算して、その演算した速度Vを出力する
一方、その検出信号が出力されてから所定時間(以下、
予定時間Tmax という)を経過しても新たに検出信号が
出力されない場合、その検出信号が出力されてから予定
時間Tma x を経過するまでにS/Wタイマ11等から出
力されたクロック信号の数に基づいて制御対象1の速度
Vを演算し、その演算した速度Vを出力する速度演算部
(速度演算手段)である。
【0027】次に動作について説明する。上記実施の形
態1では、2種類のタイマを用意して、適宜演算方式を
切り換えることにより、高速域から低速域まで精度よく
速度制御を行うものについて示したが、制御対象1の速
度Vが減速して極低速になると、位置検出器3が出力す
る検出信号の時間間隔が長くなる関係上、速度演算部1
3における速度演算に時間を要することになる。そのた
め、制御対象1の速度Vが減速して極低速になった場
合、直ちに減速後の速度に基づいて速度を制御すること
ができず(速度演算が終了するまでの長い間、減速前の
速度に基づいて速度を制御されることになる)、制御性
能が劣化する課題があった。
【0028】そこで、この実施の形態2では、速度演算
部14が、演算結果である制御対象1の速度Vを出力し
たのち、制御対象1が等速度で駆動されたならば、位置
検出器3から検出信号が出力されると予測される時間ま
でに、検出信号が出力されない場合、制御対象1の速度
Vが減速したものと判断し、新たに検出信号が出力され
るのを待つことなく、減速後の速度Vを演算するように
したものである。
【0029】即ち、速度演算部14は、演算結果である
制御対象1の速度Vを速度制御部6に出力すると、制御
対象1がその速度Vを維持しつつ駆動されたならば、位
置検出器3から検出信号が出力されると予測される予定
時間Tmax を演算する。 Tmax =Lunit/V ・・・(10)
【0030】そして、速度演算部14は、位置検出器3
から前回検出信号が出力された時間を基準にして、予定
時間Tmax 以内に新たな検出信号が出力された場合に
は、制御対象1の速度Vは減速されていないので、上記
実施の形態1と同様にして、制御対象1の速度Vを演算
して出力する。
【0031】一方、予定時間Tmax 以内に新たな検出信
号が出力されない場合には、制御対象1の速度Vは減速
されているので、新たに検出信号が出力されるのを待つ
ことなく、予定時間Tmax を経過したとき、下記に示す
ように、減速後の速度Vを演算し、図6に示すタイミン
グで、減速後の速度Vを出力する。
【0032】 V=Lunit/(n(t)×Ts+1×Tck) ・・・(11) ただし、n(t)は前回検出信号が出力されたのち、予
定時間Tmax を経過するまでにS/Wタイマ11から出
力されたクロック信号の数。因に、図6の場合、予定時
間Tmax 経過した時点では、S/Wタイマ11から出力
されたクロック信号の数n(t)は2個であり、減速後
の速度Vは、3個目のクロック信号が出力されたとき出
力する。そして、減速後の速度Vを出力したのち、新た
に検出信号が出力された時には、上記実施の形態1と同
様にして、制御対象1の速度を演算しこれを出力する。
【0033】以上より、この実施の形態2によれば、位
置検出器3から検出信号が出力されたのち、予定時間T
max 経過しても新たに検出信号が出力されない場合、そ
の検出信号が出力されてから予定時間Tmax 経過するま
でにS/Wタイマ11等から出力されたクロック信号の
数に基づいて減速後の速度Vを演算するようにしたの
で、制御対象1が減速して極低速になっても、新たに検
出信号が出力される前に、速度制御部6が出力するトル
ク指令を更新できるようになり、その結果、検出信号の
時間間隔が長くなることによる速度制御性能の劣化を防
止することができる。
【0034】実施の形態3.図7及び図8はこの発明の
実施の形態3によるサーボ制御装置を示す構成図であ
り、図において、7は速度制御部6から出力されたトル
ク指令を図示せぬ外乱モデルに代入して外乱を推定する
外乱推定オブザーバ、8は速度制御部6から出力された
トルク指令と外乱推定オブザーバ7により推定された外
乱の偏差を制御対象モデルに代入して制御対象1の速度
Vを推定し、その推定した速度Vを速度制御部6に対し
て出力する状態推定オブザーバである。
【0035】また、図9は状態推定オブザーバ8を示す
構成図であり、図において、15は速度制御部6から出
力されたトルク指令から外乱推定オブザーバ7により推
定された外乱を減算する減算器、16は減算器15の減
算結果であるモデルトルク指令を入力し、制御対象1の
モデル速度MVを出力する制御対象モデル、17は制御
対象モデル16から出力されたモデル速度MV及び速度
演算部13(図7参照)または速度演算部14(図8参
照)から出力された制御対象1の速度Vを用いて、下記
に示すように、制御対象1の速度を推定する速度推定演
算部である。 推定速度=モデル速度MV+(演算速度V−制御対象モデルの平均速度AVE _MV) ・・・(12) ただし、制御対象モデルの平均速度AVE_MVは、図
10に示すように、検出信号(エンコーダパルス)間に
おけるモデル速度MVの平均値である。 制御対象モデルの平均速度AVE_MV=ΣMV/積算回数 ・・・(13)
【0036】上記実施の形態1,2では、外乱推定オブ
ザーバ7及び状態推定オブザーバ8を付加しないものに
ついて示したが、図7及び図8に示すように、上記実施
の形態1,2に対して、外乱推定オブザーバ7及び状態
推定オブザーバ8を付加するようにしてもよく、この場
合には、上記実施の形態1,2と同様の効果を奏するこ
とができるとともに、更に低速度域における制御対象1
の速度制御性能の向上を図ることができる{制御対象1
の速度が低速であるために、H/Wタイマ12が出力す
る検出信号の間隔が長くなって時間Ltimeが長くなる結
果、制御対象1の速度Vを速やかに演算できない場合
(実施の形態1を参照)、あるいは、制御対象1の速度
が減速したために、制御対象1の速度Vを速やかに演算
できない場合(実施の形態2を参照)でも、その状態に
おける制御対象1の速度を推定できるので、その推定し
た制御対象1の速度に応じて、速やかにトルク指令を更
新できるようになり、その結果、低速度域における制御
対象1の速度制御性能の向上を図ることができる}。
【0037】なお、制御対象1及び外乱を正確にモデル
化しなければ、上述したように、制御対象1の速度Vを
正確に推定することができず、外乱推定オブザーバ7及
び状態推定オブザーバ8を別途設けても、制御対象1の
速度制御性能の向上を図ることができないが、既知の外
乱等については正確にモデル化することができるので、
速度制御系に既知の外乱が発生したときは、その外乱の
影響を考慮して、制御対象1の速度Vを正確に推定する
ことができる。従って、外乱推定オブザーバ7及び状態
推定オブザーバ8を別途設けることにより、既知の外乱
の影響を受けずに精度よく、制御対象1の速度を制御す
ることができる。
【0038】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4によるサーボ制御装置を示す構成図、図12は状
態推定オブザーバ8を示す構成図であり、図において、
18は速度演算部14から出力された速度Vと速度推定
演算部17から出力された推定速度の偏差ΔVを求め、
その偏差ΔVに応じて制御対象モデル16に代入される
モデルトルク指令を補償するモデルトルク指令補正演算
部(補償手段)、19はモデルトルク指令補正演算部1
8の出力をモデルトルク指令に加算する加算器(補償手
段)である。
【0039】次に動作について説明する。上記実施の形
態3では、制御対象1及び外乱を正確にモデル化した場
合には、低速度域における速度制御性能の向上を図るこ
とができるが、既知の外乱以外は正確にモデル化するこ
とは困難であるので、この実施の形態4は、制御対象1
及び外乱のモデルが正確でない場合でも、速度制御性能
を向上できるようにしたものである。
【0040】即ち、速度演算部14から出力された速度
Vと速度推定演算部17から出力された推定速度に誤差
がある場合、外乱推定オブザーバ7または状態推定オブ
ザーバ8における推定が正しくないことを示すので、モ
デルトルク指令補正演算部18が、速度演算部14の演
算速度Vから速度推定演算部17の推定速度を減算し
て、それらの偏差ΔVを求め、その偏差ΔVを解消する
ために必要なトルク指令ΔTを演算する。 ΔV=演算速度V−推定速度 ・・・(14) ΔT=K×ΔV ・・・(15) ただし、Kは比例定数
【0041】そして、モデルトルク指令補正演算部18
によりトルク指令ΔTが演算されると、加算器19が、
そのトルク指令ΔTをモデルトルク指令に加算し、不正
確なモデルに伴う誤差を補償する。
【0042】以上より、この実施の形態4によれば、速
度演算部14の演算速度Vと速度推定演算部17の推定
速度の偏差を求め、その偏差に応じてモデルトルク指令
を補償するようにしたので、仮に、制御対象1及び外乱
が正確にモデル化されていない場合でも、不正確なモデ
ルに伴う誤差が補償され、低速度で駆動されている制御
対象1の速度を正確に推定することができる。従って、
制御対象1及び外乱を正確にモデル化することができな
くても、低速度域における速度制御性能を更に向上させ
ることができるとともに、制御対象モデル16を制御対
象1の等価イナーシャのみで表現された簡易モデルで構
成することができる。
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【発明の効果】 以上のように、 請求項の発明によれ
ば、位置検出手段から検出信号が出力されたのち、所定
時間経過しても新たに検出信号が出力されない場合、そ
の検出信号が出力されてから所定時間経過するまでにタ
イマから出力されたクロック信号の数に基づいて減速後
の速度を演算するように構成したので、制御対象が減速
して極低速になっても、新たに検出信号が出力される前
に、速度制御部が出力するトルク指令を更新できるよう
になり、その結果、検出信号の時間間隔が長くなること
による速度制御性能の劣化を防止することができる効果
がある。
【0047】請求項の発明によれば、位置検出手段か
ら出力される検出信号とタイマから出力されるクロック
信号に基づいて演算した速度で、所定変位量を除算し
て、所定時間を演算するように構成したので、制御対象
が減速したか否かを正確に判別することができる効果が
ある。
【0048】請求項の発明によれば、速度制御手段か
ら出力されたトルク指令と外乱推定オブザーバにより推
定された外乱の偏差を制御対象モデルに代入して当該制
御対象の速度を推定し、その推定した速度を速度制御手
段に対して出力するように構成したので、制御対象の速
度が低速になって、速やかに制御対象の速度を演算でき
ない場合でも、そのときの制御対象の速度を推定できる
ようになる結果、低速度域における制御対象の速度制御
性能の向上を図ることができる効果がある。
【0049】請求項の発明によれば、速度演算手段か
ら出力された速度と状態推定オブザーバから出力された
速度の偏差を求め、その偏差に応じて制御対象モデルに
代入するトルク指令を補償するように構成したので、制
御対象及び外乱が正確にモデル化されていない場合で
も、不正確なモデルに伴う誤差が補償されるようにな
る。従って、制御対象及び外乱を正確にモデル化するこ
とができなくても、低速度域における速度制御性能を更
に向上させることができるとともに、制御対象モデルを
制御対象の等価イナーシャのみで表現された簡易モデル
で構成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるサーボ制御装
置を示す構成図である。
【図2】 クロック信号等の出力タイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図3】 クロック信号等の出力タイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図4】 制御対象の速度と速度演算誤差比の関係を示
すグラフ図である。
【図5】 この発明の実施の形態2によるサーボ制御装
置を示す構成図である。
【図6】 クロック信号等の出力タイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態3によるサーボ制御装
置を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態3によるサーボ制御装
置を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における状態推定オ
ブザーバ8を示す構成図である。
【図10】 モデル速度等の波形を示す波形図である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるサーボ制御
装置を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態4における状態推定
オブザーバ8を示す構成図である。
【図13】 従来のサーボ制御装置を示す構成図であ
る。
【図14】 従来のサーボ制御装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 制御対象、2 駆動回路、3 位置検出器(位置検
出手段)、6 速度制御部(速度制御手段)、7 外乱
推定オブザーバ、8 状態推定オブザーバ、11 S/
Wタイマ(第1のタイマ)、12 H/Wタイマ(第2
のタイマ)、13,14 速度演算部(速度演算手
段)、16 制御対象モデル、18 モデルトルク指令
補正演算部(補償手段)、19 加算器(補償手段)。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動回路によって駆動される制御対象の
    変位量が所定変位量に到達する毎に検出信号を出力する
    位置検出手段と、 所定周期毎にクロック信号を出力するタイマと、 上記位置検出手段から検出信号が出力されると、その検
    出信号と上記タイマから出力されるクロック信号に基づ
    いて当該制御対象の速度を演算して、その演算した速度
    を出力する一方、その検出信号が出力されてから所定時
    間経過しても新たに検出信号が出力されない場合、当該
    制御対象の速度が減速したものと判断して、その検出信
    号が出力されてから所定時間経過するまでに上記タイマ
    から出力されたクロック信号の数に基づいて当該制御対
    が減速した後の速度を推定する演算を行い、その演算
    した速度を出力する速度演算手段と、 上記速度演算手段から出力された速度を速度指令に一致
    させるトルク指令を上記駆動回路に対して出力する速度
    制御手段とを備えたサーボ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記速度演算手段は、上記位置検出手段
    から出力される検出信号と上記タイマから出力されるク
    ロック信号に基づいて演算した速度で、上記所定変位量
    を除算して、上記所定時間を演算することを特徴とする
    請求項記載のサーボ制御装置。
  3. 【請求項3】 外乱を推定する外乱推定オブザーバと、
    上記速度制御手段から出力されたトルク指令と上記外乱
    推定オブザーバにより推定された外乱の偏差を制御対象
    モデルに代入して当該制御対象の速度を推定し、その推
    定した速度を上記速度制御手段に対して出力する状態推
    定オブザーバとを設けたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載のサーボ制御装置。
  4. 【請求項4】 上記速度演算手段から出力された速度と
    上記状態推定オブザーバから出力された速度の偏差を求
    め、その偏差に応じて上記制御対象モデルに代入するト
    ルク指令を補償する補償手段を設けたことを特徴とする
    請求項記載のサーボ制御装置。
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