JP3206606B2 - 電極保持器 - Google Patents

電極保持器

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JP3206606B2
JP3206606B2 JP14316491A JP14316491A JP3206606B2 JP 3206606 B2 JP3206606 B2 JP 3206606B2 JP 14316491 A JP14316491 A JP 14316491A JP 14316491 A JP14316491 A JP 14316491A JP 3206606 B2 JP3206606 B2 JP 3206606B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液面検出装置等に適用
される電極保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来例の電極保持器51の斜
視図である。同図において、40は受け体、41は本
体、42はカバーである。この電極保持器51は、次の
ようにして設置される。すなわち、ねじ部43を有する
受け体40が、タンク等の設置場所にねじ込まれて取り
付けられる。次に、本体41に、電極棒44が取り付け
られるとともに、ゴムブッシュ45を通した電線46が
各端子47に接続され、この本体41が、前記受け体4
0に2本のねじ48で締め付けて取り付けられ、さら
に、ゴムブッシュ45を挟んだ状態でカバー42が冠着
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電極保持器
51では、電極棒44の本体41への取り付け構造は、
図11の断面図に示されるように、本体41の貫通孔に
挿通されたつば部を有する端子棒52のねじ部にロック
ナット53を介して接続ナット54が締め付けられ、さ
らに、端子棒52の固定のために固定ねじ55が締め付
けられる。そして、ロックナット56をねじ込んだ電極
棒44を接続ナット54にねじ込み、電極棒44を固定
するために固定ねじ57が締め付けられる。
【0004】このように従来例の取り付け構造では、端
子棒52と接続ナット54を必要とし、複数のロックナ
ット53,56および固定ねじ55,57を必要とする
など部品点数が多くなるといった難点がある。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、電極棒の取り付けのための部品点数を削減す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0007】すなわち、本発明の電極保持器は、電極棒
と、この電極棒が取付けられる棒状の端子と、この端子
が圧入される本体と、前記電極棒を固定する雄ねじ部材
とを備え、前記端子は、その一端側に前記電極棒の一端
が取付けられる取付孔を有するとともに、その他端側に
結線用の端子ねじが螺着されるねじ孔を有し、前記本体
は、前記端子が圧入される該端子の外形形状に一致する
内部形状の筒部を有するとともに、圧入された端子に取
付けられた電極棒の側面に臨む位置に、挿通孔および雌
ねじ部材の収納部を有し、前記雄ねじ部材は、前記収納
部の雌ねじ部材に螺合されて前記挿通孔を介して前記電
極棒を押圧するように構成している。
【0008】
【作用】上記構成によれば、電極棒を取り付けるための
取付孔および結線用のねじ孔を有する棒状の端子を、本
体の筒部に圧入し、この端子に取り付けられた電極棒
を、筒部の側面からねじ部材で固定するので、従来例の
ような接続ナットが不要になるとともに、ロックナット
や固定ねじの数を削減することが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面によって本発明の実施例につい
て、詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例の分解斜視図で
あり、図2は、組み立てた状態の断面図である。この図
2においては、電線は示されておらず、また、中央の電
極棒21のみを示している。
【0011】この実施例の電極保持器1は、電極棒21
〜25が垂下される本体3と、該本体3が取り付けられ
る受け体4と、前記本体3に冠着される防滴用のカバー
5と、前記本体3の切欠開口部6に着脱自在に取り付け
られるノズル状の電線引き出し部材7とから基本的に構
成されている。
【0012】本体3は、その下面に液面の所定範囲を検
出するための複数本(この実施例では5本)の電極棒2
1〜25が取り付けられ、その上面には、各電極棒21
5の5つの端子81〜85が圧入によって設けられる。
各端子81〜85は、その外形形状が六角柱状であり、そ
の一端(上端)側は、結線部となる端子ねじ9がそれぞ
れ螺合されるねじ孔10が形成されているともに、その
他端(下端)側は、電極棒21〜25の各一端が取り付け
られる取付孔としてのねじ孔35が形成されている。
【0013】本体3は、各端子81〜85がそれぞれ圧入
される5つ筒部111〜115を有しており、筒部111
は、図3の平面図に示されるように、中心部に1つ形成
され、他の筒部112〜115は、その周囲に4つ等間隔
で並ぶように形成されている。また、各筒部111〜1
5は、図2および図4の断面図に示されるように、端
子81〜85が圧入される部分は、内部の形状が六角柱状
となっており、その下方は、小径部となっている。この
小径部の側方には、矩形板状の雌ねじ部材としてのナッ
ト36が収納される収納部12が形成されるとともに、
電極棒2を固定するためのねじ37を挿通させるための
挿通孔13が形成されている。
【0014】この小径部は、各筒部111〜115に圧入
された各端子81〜85に対して電極棒2を下面側から取
付けるための取付孔となっており、これら取付孔の内の
中央の取付孔には、図4に示されるように、貫通可能な
分離膜14が形成されている。
【0015】この実施例の電極保持器1は、4極と5極
とに共用されるものであり、4極として使用する場合に
は、本体3の中央部の筒部111に圧入された端子81
は、電極棒21は取り付けられないが、電極棒21の取付
孔に分離膜14が形成されているので、4極で使用した
場合に、中央の取付孔を介して本体3の上面側に水分や
湿気が侵入することがない。
【0016】また、5極として使用する場合には、この
分離膜14を容易に貫通させて中央の筒部111に圧入
された端子81に電極棒21を取り付けることができる。
【0017】さらに、この実施例では、図4に示される
ように、5つのの筒部111〜115の内の中央の筒部1
1は、他の4つの筒部112〜115よりも垂直方向の
位置を、接続ナットに対応する距離Lだけ下げて形成し
ており、したがって、これらの筒部111〜115に圧入
される端子81〜85も中央の端子81の端面が、他の端
子82〜85の端面に比べて垂直方向の位置が距離Lだけ
下がることになる。すなわち、アースの電極棒21が取
り付けられる中央の端子81の端面が、他の端子82〜8
5の端面よりも下がることになる。
【0018】このようにアースの電極棒21が取り付け
られる中央の取付部を、他の電極棒22〜25が取り付け
られる取付部よりも垂直方向に接続ナットに対応する距
離Lだけ下げた位置としているので、標準長さの電極棒
を接続ナットでつないで長尺の電極棒として使用する場
合に、アースの電極棒21の接続ナットの位置と、他の
電極棒22〜25の接続ナット位置とが垂直方向にずれる
ことになり、接続ナットが近接する場合に比べて水滴に
よる電気的なリークの発生が抑制されることになる。
【0019】また、本体3は、円形状の外周に沿って周
壁15を有し、周壁15には、電線引き出し用の切欠開
口部6が形成されており、この切欠開口部6の周壁の端
縁には、電線引き出し部材7が着脱自在に取り付けられ
る。また、周壁15の3箇所には、カバー5を冠着する
ための係合孔16が形成されている。
【0020】さらに、この実施例では、受け体4に対し
て本体3を4通りの取付位置で取り付けることができる
ように、本体3の周縁部には、図3に示されるように、
その周縁部を2等分した位置に、該本体3を受け体4に
ねじ止め固定するための貫通した取付孔17が形成され
ており、さらに、下面側には、図1および図5の底面図
に示されるように、周縁部を4等分した位置に、受け体
4に取り付ける際の位置合わせ用の係合凹部18が形成
されている。
【0021】一方、本体3が取り付けられる受け体4
は、タンク等の設置場所にねじ込んで固定するためのね
じ部19を有しており、図6の平面図に示されるよう
に、周縁部を4等分した位置に、本体3をねじ止め固定
するためのねじ孔20が形成されている。さらに、ねじ
孔20の外周には、本体3を取り付ける際に、該本体3
の係合凹部18に係合する位置合わせ用の係合凸部21
が形成されている。
【0022】すなわち、本体3を受け体4に取り付ける
際には、本体3の4箇所に形成されている係合凹部18
を、受け体4の4箇所に形成されている係合凸部21に
係合させることにより、本体3の2箇所の取付孔17
を、受け体の4箇所のねじ孔20の内の2箇所のねじ孔
20に位置合わせし、ねじ止め固定する。
【0023】したがって、この実施例によれば、本体3
を受け体4に対して、90度ずつずらして4通りの取付
位置で取付けることができ、これによって、切欠開口部
6からの電線の引き出し方向も4方向のいずれかを選択
できることになり、配線作業がやり易くなる。
【0024】本体3に冠着されるカバー5は、本体3の
周縁部15に冠合する周壁22を有するとともに、周壁
22に連続して電線引き出し用の開口部23が形成され
ている。さらに、図7の水平断面図に示されるように、
カバー5の周壁22の内面の3箇所には、本体3の係合
孔16に係合する係合突起26が形成されている。
【0025】この実施例のカバー5は、図2に示される
ように、本体3の上面に対向する内面24が、外向きに
球面状に形成されるとともに、外面25も球面状に形成
されている。これによって、外面25の水切りが良くな
るとともに、内面24の結露が球面に案内されて排出さ
れることになり、平面である場合に比べて結露の影響が
低減されることになる。
【0026】この実施例では、本体3の切欠開口部6に
着脱自在に取り付けられる電線引き出し部材7は、図8
の断面図に示されるように、電線が挿通される係合部2
7およびノズル部28を有し、係合部27は、本体3の
切欠開口部6が形成された周壁15の端縁部に係合する
つば部38を有しており、ノズル部28は、円錐状に形
成されている。電線引き出し部材7の下面には、図9の
底面図に示されるように、係合部27からノズル部28
に亘る電線の挿通路を下面側から開放できるように、切
り込み溝29が形成されている。さらに、ノズル部28
の外周面には、挿通される電線の外径サイズに応じて切
断されるべき位置を示すマーク30として切り込みが、
4箇所に形成されている。
【0027】このように電線引き出し部材7を、円錐状
としているので、電極保持器1を組み立てた状態におい
て、外部の水が本体3内部に侵入するのを有効に防止す
ることができる。さらに、ノズル部28の外周には、電
線の外径サイズに応じたマーク30が形成されているの
で、電線の外径サイズに対応したマーク30の位置で切
断することにより、容易に対応できることになる。しか
も、下面側に切り込み溝29が形成されているので、配
線の完了後にも、この切り込み溝29から開放して電線
引き出し部材7を取り付けることが可能となる。
【0028】以上の構成を有する電極保持器1における
電極棒21〜25の取り付けは、本体3の筒部111〜1
5に圧入されている六角柱状の端子81〜85の下端
に、図2に示されるように、電極棒21〜25がワッシャ
31およびロックナット32を介してねじ込まれ、この
電極棒2の側面からナット36を介してねじ37によっ
て電極棒21〜25が固定されるようになっている。した
がって、図11の従来例に比べて電極棒取付のための部
品点数が大幅に削減されることになる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一端側に
結線用の端子ねじが螺着されるねじ孔を有し、他端側に
電極棒が取り付けられる取付孔を有する棒状の端子を、
本体の筒部に圧入し、本体の収納部の雌ねじ部材に、雄
ねじ部材を螺合させて挿通孔を介して前記端子に取り付
けられた電極棒の側面を押圧するようにしているので、
従来例のような接続ナットが不要になるとともに、ロッ
クナットや固定ねじの数を削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】図1の実施例を組み立てた状態の断面図であ
る。
【図3】本体の平面図である。
【図4】図3の切断面線A−Aに沿う断面図ある。
【図5】本体の底面図である。
【図6】受け体の平面図である。
【図7】カバーの水平断面図である。
【図8】電線引き出し部材の断面図である。
【図9】電線引き出し部材の底面図である。
【図10】従来例の分解斜視図である。
【図11】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 電極保持器 21〜25 電極棒 3 本体 4 受け体 5 カバー 81〜85 端子 12 収納部 13 挿通孔 36 ナット 37 ねじ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極棒と、この電極棒が取付けられる棒
    状の端子と、この端子が圧入される本体と、前記電極棒
    を固定する雄ねじ部材とを備え、 前記端子は、その一端側に前記電極棒の一端が取付けら
    れる取付孔を有するとともに、その他端側に結線用の端
    子ねじが螺着されるねじ孔を有し、 前記本体は、前記端子が圧入される該端子の外形形状に
    一致する内部形状の筒部を有するとともに、圧入された
    端子に取付けられた電極棒の側面に臨む位置に、挿通孔
    および雌ねじ部材の収納部を有し、 前記雄ねじ部材は、前記収納部の雌ねじ部材に螺合され
    て前記挿通孔を介して前記電極棒を押圧することを特徴
    とする電極保持器。
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