JP3206590U - ロック機構を有する注射器 - Google Patents

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Abstract

【課題】患者を交叉感染から守るだけではなく、これを使用する医療関係者及び廃棄後に接触する人を汚染された針先による損傷から守る注射器を提供する。【解決手段】ロック機構の作動を選択可能な引き戻し式注射器であって、環状中空バレル1と、環状中空バレル1内を摺動可能なロッド2と、ロッド2の先端に取り付けられるピストン3と、バレル1の先端に取り付けられ、ロッド2と共に摺動可能なニードルアダプター4と、ニードルアダプター4をバレル1内で固定し、又は固定を解除し、かつ、バレル1およびニードルアダプター4と液封構造を構成するロック体5と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、医療器具の分野に属し、具体的には、ロック機構の作動を選択することができる引き戻し式注射器に関する。
注射器は、臨床において最も多く使用されている医療器具である。現在最も普及しているのは、プラスチック製の一回使用したら捨ててしまう注射器であり、先行技術文献として、例えば、CN 100443130 C、CN 103330976 B、US 9155845 B2、US 8562561 B2、特表2008−525059、特開2012−86057などが挙げられる。
先行技術文献の一部は、構造が複雑であり、構成部品が7個以上の注射器は生産コストが高く量産には不向きであり、また、他の一部の先行技術文献は、汎用品の注射針の使用や交換が不可能である、また他の一部の先行技術文献は、オーリングを使ってバレルの液封性の問題を解決したが、オーリングの寸法が小さいため、組立に要する技術が高く、また、他の一部の先行技術文献は、数回以上の注射ができず、ロッドを底まで押し下げると安全装置が作動するが、この安全装置を作動させるか否かを選択することが可能な機能を備えていない。
国際規格ISO7886−4『Sterile hypodermic syringes for single use Part 4:Syringues with reuse prevention feature』の3.1 条には、使用者が自分で安全機構を選択的に作動する要件が記載されるが、本考案は、まさにこの要件に対応するための考案である。
CN 100443130 CN 103330976 US 9155845 US 8562561 特表2008−525059 特開2012−86057
この様な使い捨て注射器は、接触による外因性感染(以下、交叉感染という。)を効果的に防止できるため普及しているが、患者の血液により汚染された注射器の針先により注射器を扱う医療関係者等の使用者に損傷を与えるという課題がある。また、廃棄物処理業者にも同様に予想外の損傷を与えるという課題がある。
このような課題を解決するために、患者側の感染を防ぐという片方向保護の概念だけでなく、使用後の注射器を扱う使用者や廃棄物処理業者の感染も防ぐという多方向保護の概念が必要である。
本考案に係る安全注射器は、上述したような多方向保護の概念を生かした医療器具であり、患者を交叉感染から守るだけではなく、これを使用する医療関係者及び廃棄後に接触する人を汚染された針先による損傷から守る注射器である。
上記課題を解決するために本考案にかかる注射器は、ロック機構の作動を選択可能な引き戻し式注射器であって、環状中空バレル(1)と、前記環状中空バレル(1)内を摺動可能なロッド(2)と、前記ロッド(2)の先端に取り付けられるピストン(3)と、前記バレル(1)の先端に取り付けられ、前記ロッド(2)と共に摺動可能なニードルアダプター(4)と、前記ニードルアダプター(4)の前記バレル(1)内で固定し、又は固定を解除し、かつ、前記バレル(1)および前記ニードルアダプター(4)と液封構造を構成するロック体(5)と、を含み、前記ロック体(5)は、前記ロッド(2)との嵌合により前記ロッド(2)を引き戻す際に前記ロッド(2)と共に、前記バレル(1)内へ引き戻され、前記ロック体(5)は、伸縮性のある高分子材料で形成され、前記バレル(1)の先端方向には、止め溝(11)、大型グロメット(12)とゼロライン(13)が設けられ、前記ロッド(2)には、引きクロー(21)とトレイ(22)が設けられ、前記ニードルアダプター(4)には、環状止めクロー(41)と内側グロメット(42)と引戻リング(43)が設けられ、前記ロック体(5)には、シールトレー(51)、シールリング(52)、スナップリング(53)と戻止リング(54)が設けられ、前記シールトレー(51)は、前記バレル(1)の前記大型グロメット(12)と密着することにより液封構造Aを構成し、前記シールリング(52)は、前記ニードルアダプター(4)の前記内側グロメット(42)と密着することにより液封構造Bを構成し、前記シールリング(52)は、前記ニードルアダプター(4)の前記引戻リング(43)との嵌合により前記ニードルアダプター(4)を引き戻し、
前記スナップリング(53)は、前記ロッド(2)の前記引きクロー(21)との嵌合により前記ロッド(2)と共に引き摺れられて内側へ引き戻され、前記戻止リング(54)は、前記ニードルアダプター(4)の前記止めクロー(41)の内部(411)に挿入されて前記止めクロー(41)を前記バレル(1)の前記止め溝(11)に固定することを特徴とする。
本考案は更に、手動でロック機構を作動させるか否かの選択が可能であって、針先の引き戻しが可能な注射器を提供する。
部品は、5個のみなので構造が簡単でコストが低く、機械量産を実現できる。また、汎用品の針先を使用し、針先だけの交換が可能である。
ゼロ線までの排気が可能で数回以上の注射が可能である。注射針を体から抜き取った後のロック機構の作動が可能であるので、使用者がロック機構の作動するタイミングを自由に選択できる。
汚染した針先をバレル内に引き戻して遮蔽することが可能なので、針刺しによる危害の問題を解決できる。
この注射器は、部品が5個のみであって、ニードルアダプターが密着して液が漏れないことを保証し、また、使用者がロック機構の作動するタイミングを自由に選択できる。
このように、注射器について国際規格ISO7886−4に記載する注射器のロック機構に関する要件、及び汚染した針先について遮蔽する要件も実現したのである。
本考案に係る注射器を組立後、使用前の状態を示す図である。 本考案に係る注射器のバレルを示す断面図である。 本考案に係る注射器のロッドを示す図である。 本考案に係る注射器のロッドC−Cを示す断面図である。 本考案に係る注射器のニードルアダプターを示す断面図である。 本考案に係る注射器のロック体を示す断面図である。 本考案に係る注射器のピストンを示す断面図である。 本考案に係る注射器の注射完了時のロック機構未作動時の状態を示す図である。 本考案に係る注射器のロック機構作動時の状態を示す図である。 本考案に係る注射器のロック機構作動時の作動バーがピストン内部へ切り込む時の状態を示す図である。 本考案に係る注射器の使用完了後、針先がバレル内へ引き戻す時の状態を示す図である。 本考案に係る注射器の作動バー幅が0.5mm時の変位量と軸方向力を示す関係図である。 本考案に係る注射器の作動バー幅が0.8mm時の変位量と軸方向力を示す関係図である。 本考案に係る注射器の作動バー幅が1.0mm時の変位量と軸方向力を示す関係図である。
以下、図面に基づいて本考案に係る注射器の実施の形態について説明する。
本考案に係る注射器は図1に示すように、環状で中空のバレル1と、バレル1内を摺動するロッド2と、ロッド2の前方に取り付けるピストン3と、バレル1の先端に取り付け、ロッド2と共に摺動可能なニードルアダプター4と、ニードルアダプター4をバレル1内部に止めてバレル1とニードルアダプター4の液封構造を構成することが可能なロック体5を含み、ロック体5は、ロッド2と嵌合し、ロッド2はバレル1の中空の内部を摺動することができ、ロック体5は、伸縮性のある高分子材料で制作されていることを特徴とする。
図1から図6に示すように、バレル1には止め溝11、大型グロメット12とゼロ線13が設けられ、ロッド2には引きクロー21とトレイ22が設けられる。
図5に示す様に、ニードルアダプター4には、環状止めクロー41、内側グロメット42と引戻リング43を設け、図7に示す様に、ロック体5にはシールトレー51、シールリング52、スナップリング53と戻止リング54を設ける。
シールトレー51は、バレル1の大型グロメット12と密着することで液封構造Aを構成しており、シールリング52は、ニードルアダプター4の内側グロメット42と密着するにより液封構造Bを構成している。
シールリング52は、ニードルアダプター4の引戻リング43との嵌合によりニードルアダプター4を引っ張ることができ、スナップリング53は、ロッド2の引きクロー21との嵌合によりロッド2と共に摺動することができ、戻止リング54は、ニードルアダプター4の止めクロー41の内部411に入れることで止めクロー41をバレル1の止め溝11に固定する。
図1と図6に示すように、ロック体5は、伸縮性のある高分子材料で制作されており、高分子材料に例えば、熱可塑性エラストマ、天然ゴム、または、合成ゴムを使用できる。
図1、図2、図3、図6、図7、図8に示すように、バレル1のゼロ線13は、ピストン3のシール線31と重なる時の基準線であり、ロッド2のトレイ22の先端面221とピストン3の底端面32と作動変位量をLとするクリアランスを設定し、ロッド2の引きクロー21の底端面211とロック体5のスナップリング53の先端面531との間にも同数値の作動変位量をLとするクリアランスを設定する。
図1、図2、図5、図6に示すように、バレル1の止め溝11は、環状の凹溝であり、ニードルアダプター4の環状止めクロー41との嵌合が可能であり、ロック体5の戻止リング54が環状止めクロー41の内部411に入り、密着するとニードルアダプター4はバレル1に固定される。
ロック体5の戻止リング54を環状止めクロー41の内部411から移動させると環状止めクロー41は、移動が可能となるので、スムーズにバレル1の内部に入ることができる。
図1、図2、図5、図6に示すように、バレル1の大型グロメット12は、ロック体5のシールトレー51と密着することにより液封構造Aが構成される。
ロック体5先端のシールリング52は、ニードルアダプター4の内側グロメット42と密着することにより液封構造Bが構成される。この液封構造AとBは、バレル1の液封性を保持する。
図1、図3、図6に示すように、ロッド2の引きクロー21は、拡張と収縮が可能であり、拡張する時は、引きクロー21外径は、ロック体5のスナップリング53内径より大きく、スナップリング53を貫通すると引きクロー21が拡張してスナップリング53の先端面531に止められる。この場合、ロッド2は、ロック体5をバレル1へ移動させることが可能となる。
図1、図3、図4、図7に示すように、ロッド2のトレイ22の先端面221上径向に均等に作動バー222が2本、または、2本以上分布しており、作動バー222の高さは作動変位量Lと同等である。
ロッド2を、押し込むことで作動バー222がピストン3の底端面32を押し支えることにより注射の実施が可能となる。
図4は、4本の作動バー222を開示している。作動バー222の断面形状は、円形、矩形、または三角形にできるがこの実施例では、矩形を優先する。作動ゴム222は、トレイ22での投影総面積がトレイ22の面積より小さい。この実施例の面積比は、1:10〜1:30の間であり、好ましくは1:15の比である。
図1、図3、図4、図6、図7、図9に示すように、作動バー222は、ロッド2を軸方向に押圧すると、ピストン3の底端面32へ移動してピストン3の内部へ切り込むことが可能であり、作動変位量L移動する。引きクロー21は、ロック体5のスナップリング53を貫通すると拡張してスナップリング53の先端面531に止められる。この場合、ロッド3は、ロック体5と一体にロックし、注射器のロック機構が作動する。
図1と図5に示すように、ニードルアダプター4の環状止めクロー41は、径向(水平方向)に均等に分布しており、2個以上ある。本実施例では、止めクロー41は4個とする。
図1、図2、図5、図6に示すように、ニードルアダプター4に設けられた環状止めクロー41は、バレル1先端の止め溝11と嵌合し、ロック体5の戻止リング54を、止めクロー41の内部411に挿入すると、止めクロー41が突っ張り、収縮することができず、ニードルアダプター4は、バレル1に固定される。
図1、図2、図3、図5、図6に示すように、バレル1の大型グロメット12と、ロック体5のシールトレー51とが密着することにより構成される液封構造Aと、ロック体5のシールリング52が、ニードルアダプター4のグロメット42と密着することにより構成される液封構造Bという、2つの液封構造を有することでバレル1の液封問題を解決できる。これにより注射器を使用する時にバレル1内部に溜まっている液体が漏洩しない。
ロック体5は、ニードルアダプター4の固定、液封構造A・Bの構成及びニードルアダプター4の引き戻しという三つの作用を担い、一つで三つの作用を持つということを実現することで構成部品の部品点数を減少させる。さらにロック体5は、伸縮性のある高分子材料で制作されていることから液封構造の信頼は高い。
図1、図2、図3、図5、図6、図7、図9、図10、図11に示すように、ロッド2がピストン3を押圧し、ピストン3前のシール線31まで移動させ、バレル1のゼロ線13と重なるというのは、バレル1内の液体がすべて注射完了したことを表す。この場合、ロッド2の引きクロー21からロック体5のスナップリング53先端までまだ距離Lがあり、ロッド2は、ロック体5と一体にロックされておらず、ロック体5を引っ掛けて戻すことができないため、注射器は、ロッド2が後退しても排気することが可能で、複数回以上の注射といった操作を完了できる。
医者や看護師などの医療関係者は、再び注射を完了させ、これ以上この注射器の使用を必要としないと考えた場合、ロッド2の軸方向に押圧すると、ロッド2のトレイ22の作動バー222が、ピストン3内部へ切り込んで前方へ距離L移動する。
この場合、ロッド2の引きクロー21が、ロック体5のスナップリング53を貫通してスナップリング53の先端面531に到達する。
引きクロー21の外径は、ロック体5のスナップリング53の内径より大きいので、引きクロー21は、ロッド2とロック体5を一つに固定する。そのため、バレル1内の後方へロッド2を引き戻すと、ロッド2がロック体5を動かしてバレル1へ後退させ、ニードルアダプター4の止めクロー41への固定を解除する。
続けてロッド2を引き戻してロック体5を後退させ続ける。ロック体5のシールリングは、ニードルアダプター4の引戻リングを引っ掛け、固定を解除したニードルアダプター4を共にバレル1内に引きずり込むと同時に、ニードルアダプター4に接続する針先もバレル内に引き戻して遮蔽することにより、患者の血液で汚染された針先による損傷も防止できる。
本考案に示した注射器を使用する前の状態の注射器は、図1の状態である。ニードルアダプター4に注射針を取り付ける(図示せず。)、ロッド2を引き戻して液の抽出と排気を完了させ、その後にロッド2を押し上げて注射を完了させる(図8)。
ロッド2の引きクロー21は、ロック体5を貫通せずにロック体5の外側に止められるので、ロッド2を再度引き戻して次の注射を行うことが可能となる。
また、注射針を体から抜き取ってロッド2の軸方向に押圧するとロッド2は、前へ距離L移動し、ロック機構が作動し(図9)、ロッド2とロック体5は、一体にロックする。
続けてロッド2を引き戻すことで、図11に示した様に、ニードルアダプター4だけでなく、これに接続する針先もバレル1内部に遮蔽することができる。
ロック機構が作動しない場合、注射器を続けて使用することが可能である。体外作動の場合、患者は、作動による針先の揺れで生じる痛みを避けられる。
このように、この安全注射器は、国際規格ISO7886−4に記載する要件を満足させ、安全装置の選択的な作動だけでなく、汚染した針先をバレル1内へ引き戻して完全に遮蔽することで、汚染された針を刺してしまうという危害を防止することが可能となる。
ロック体5のみでニードルアダプター4の固定という構造と、同時にニードルアダプター4とバレル1の該当部分とを信頼できる液封構造A・Bで構成し、さらにニードルアダプター4だけでなくニードルアダプター4に接続する針先もバレル1内へ引き込むという特徴を持つ。
このように、一つの部品で三つの作用を持つということを実現し、構成部品の部品点数を減少させ、構造全体を簡素化させることで生産コストの低減が可能となる。また、寸法の小さなオーリングを使用せずに液封構造を構成するため、機械生産が簡単になる。
次に、作動バーの実施例について述べる。
選択的に作動することが可能な5mlの引き戻し式の注射器を例として挙げる。ロッドトレイに4本の作動バーを設ける。作動バーの形状は、図4に示すように長方形であり、一本当りの寸法は長さ2mmで高さが1mmである。
実施例1
以下は、作動バー幅が0.5mmの場合の変位量と軸方向の作動力との関系を表す表である。曲線関係については図12として示す。
実施例2
以下は、作動バー幅が0.8mmの場合の変位量と軸方向の作動力との関系を表す表である。曲線関係については図13として表す。
実施例3
以下は、作動バー幅が1mmの場合の変位量と軸方向の作動力との関系を表す表である。曲線関係については図14として示す。
上述した実施例は、本考案の中でも比較的に良い実施例であり、これにより本考案の保護範囲が制限されるものではない。よって、本考案の構造や形状、原理などを基にしたものは、本考案の保護範囲に含まれるべきである。
1…中空バレル
2…ロッド
3…ピストン
4…ニードルアダプター
5…ロック体
21…引きクロー
22…トレイ
31…フロントシールライン
32…底端面
41…環状止めクロー
42…内側グロメット
43…引戻リング
51…シールトレー
52…シールリング
53…スナップリング
54…戻止リング
222…作動バー
411…内部
531…先端面

Claims (11)

  1. ロック機構の作動を選択可能な引き戻し式注射器であって、
    環状中空バレル(1)と、
    前記環状中空バレル(1)内を摺動可能なロッド(2)と、
    前記ロッド(2)の先端に取り付けられるピストン(3)と、
    前記バレル(1)の先端に取り付けられ、前記ロッド(2)と共に摺動可能なニードルアダプター(4)と、
    前記ニードルアダプター(4)を前記バレル(1)内で固定し、又は固定を解除し、かつ、前記バレル(1)および前記ニードルアダプター(4)と液封構造を構成するロック体(5)と、
    を含み、
    前記ロック体(5)は、前記ロッド(2)との噛合により前記ロッド(2)を引き戻す際に前記ロッド(2)と共に、前記バレル(1)内へ引き戻され、
    前記ロック体(5)は、伸縮性のある高分子材料で形成され、
    前記バレル(1)の先端方向には、止め溝(11)と、大型グロメット(12)と、ゼロライン(13)が設けられ、
    前記ロッド(2)には、引きクロー(21)とトレイ(22)が設けられ、
    前記ニードルアダプター(4)には、環状止めクロー(41)と、内側グロメット(42)と、引戻リング(43)が設けられ、
    前記ロック体(5)には、シールトレー(51)と、シールリング(52)と、スナップリング(53)と、戻止リング(54)とが設けられ、
    前記シールトレー(51)は、前記バレル(1)の前記大型グロメット(12)と密着することにより液封構造Aを構成し、
    前記シールリング(52)は、前記ニードルアダプター(4)の前記内側グロメット(42)と密着することにより液封構造Bを構成し、
    前記シールリング(52)は、前記ニードルアダプター(4)の前記引戻リング(43)との嵌合により前記ニードルアダプター(4)を引き戻し、
    前記スナップリング(53)は、前記ロッド(2)の前記引きクロー(21)との嵌合により前記ロッド(2)と共に引き摺れられて内側へ引き戻され、
    前記戻止リング(54)は、前記ニードルアダプター(4)の前記止めクロー(41)の内部(411)に挿入されて前記止めクロー(41)を前記バレル(1)の前記止め溝(11)に固定する
    ことを特徴と注射器。
  2. 前記ロック体を構成する高分子材料は、熱可塑性エラストマ、天然ゴム、または、合成ゴムであることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
  3. 前記バレル(1)の前記ゼロライン(13)は、前記ピストン(3)のフロントシールライン(31)と重なるときに、前記ロッド(2)の前記トレイ(22)の先端面(221)と前記ピストン(3)の底端面(32)との作動変位量をLとするクリアランスが設定され、
    前記ロッド(2)の前記引きクロー(21)の底端面(211)と前記ロック体(5)の前記スナップリング(53)の先端面(531)との間にも同数値な作動変位量をLとするクリアランスが設定されることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
  4. 前記バレル(1)の前記止め溝(11)は、環状の凹溝であり、
    前記ニードルアダプター(4)の前記環状止めクロー(41)との噛合が可能であり、
    前記ロック体(5)の前記戻止リング(54)を前記環状止めクロー(41)の前記内部(411)に挿入すると、前記ニードルアダプター(4)は前記バレル(1)に固定され、
    前記ロック体(5)の前記戻止リング(54)を前記環状止めクロー(41)の前記内部(411)から移動させると、前記環状止めクロー(41)は、収縮して前記バレル(1)の前記内部(411)に入ることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
  5. 前記バレル(1)の前記大型グロメット(12)は、前記ロック体(5)の前記シールトレー(51)と密着することにより液封構造Aを構成し、
    前記ロック体(5)の先端の前記シールリング(52)は、前記ニードルアダプター(4)の前記内側グロメット(42)との密着することにより液封構造Bを構成し、
    液封構造Aおよび液封構造Bにより前記バレル(1)の液封性が保持されることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
  6. 前記ロッド(2)の前記引きクロー(21)は、拡張と収縮が可能であり、
    拡張する場合は、前記引きクロー(21)の外径は、前記ロック体(5)の前記スナップリング(53)の内径より大きく、
    前記スナップリング(53)を貫通すると前記引きクロー(21)が拡張されて前記スナップリング(53)の前記先端面(531)に止められ、
    前記ロッド(2)は、前記ロック体(5)と固定し、前記バレル(1)内へ移動させることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
  7. 前記ロッド(2)の前記トレイ(22)の前記先端面(221)に、水平方向に均等に作動バー(222)が2本以上分布され、
    前記作動バー(222)の高さと所定の作動変位量Lと同数値であり、
    前記ロッド(2)が、前方へ移動する時、前記作動バー(222)が前記ピストン(3)の前記底端面(32)を押し支えて注射を実施が可能となることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
  8. 前記作動バー(222)の断面形状は、円形、矩形、または三角形であることを特徴とする請求項1、または7に記載の注射器。
  9. 前記作動バー(222)の前記トレイ(22)での投影総面積は、前記トレイ(22)の面積より小さいことを特徴とする請求項8に記載の注射器。
  10. 前記作動バー(222)は、前記ロッド(2)が軸方向に作動する力を受けた時、前記ピストン(3)の前記底端面(32)へ移動して前記ピストン(3)内部へ切り込み、所定の作動変位量Lに従って移動し、
    前記引きクロー(21)は、前記ロック体(5)の前記スナップリング(53)を貫通し、拡張することで前記スナップリング(53)の前記先端面(531)に位置止められ、
    前記ロッド(2)は、前記ロック体(5)と一体にロックし、注射器のロック機構が作動される
    ことを特徴とする請求項1、請求項7、または請求項9に記載の注射器。
  11. 前記ニードルアダプター(4)の前記環状止めクロー(41)が水平方向に均等に分布され、少なくとも二個以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の注射器。
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