JP3206334U - 集塵装置用バグフィルター及びバグフィルター型集塵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排ガスに対して集塵機能を発揮しつつ、加えて消臭・脱臭も可能とされた集塵装置用バグフィルター及びバグフィルター型集塵装置を提供する。【解決手段】排ガスに含まれるダストを除去するためのバグフィルター本体部24と、バグフィルター本体部24の表面に提供されたインナーフェルト部26と、を有し、インナーフェルト部26が内側となるようにバグフィルター本体部24とインナーフェルト部26とが共に環状に構成されると共に、その先端縁部30aが開口して終端縁部が閉鎖され、インナーフェルト部26に消臭及び/又は脱臭機能が付与されている。【選択図】図2
Description
本考案は、集塵装置に装着されるバグフィルター及びそのバグフィルターを用いたバグフィルター型集塵装置に関する。
従来、集塵装置用バグフィルターは、バグフィルター自体が筒状濾布体を形成し、筒状濾布体の開口縁部に金属製のリング状止め具が縫い込まれて袋体と止め具が一体化されたものがある。この集塵装置用バグフィルターを用いたバグフィルター型集塵装置は、一般的に、産業物焼却設備用として用いられる。
バグフィルター型集塵装置において、バグハウスと、バグハウスへの排ガスの導入部と、バグハウスからの排ガスの排出部と、導入部と排出部との間における排ガスの経路に多数設置されるバグフィルターとを有して構成されるものはよく知られている。なお、バグフィルターは、ガラス繊維フィラメントなどの耐熱繊維よりなる基布(織布)にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリイミドなどの耐熱性繊維(ステープル)をニードルパンチングなどにより植毛し、筒状に縫製したものである。
バグフィルターは焼却時における排ガス中の飛灰などの塵埃成分の捕集に有効である。最近では、廃棄物焼却設備に一般的に要求されるダイオキシンの分解・除去の機能を有するものも提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。なお、焼却設備は大型のものでは燃焼温度は1,000℃を超えており、定常的な運転状態ではダイオキシンは殆ど発生しない。しかしながら、焼却設備の稼働開始時や停止時には過渡的に燃焼温度が1,000℃を大幅に下回り、ダイオキシンが発生する場合がある。
特許文献1に開示のものは、光触媒作用によるダイオキシン除去機能を組み込むことで、低コスト化及びバグフィルター内のダイオキシン堆積を防止するバグフィルター型集塵装置を実現するとされる。この特許文献1のバグフィルター型集塵装置は、排ガスの導入部と排出部との間の経路に多数設置されるバグフィルターと、経路を通過する排ガスに作用すべくバグハウス内に設置されて紫外線を発生する光源とを有している。バグフィルターは耐熱性基布に対して耐熱性繊維を交絡せしめてなる耐熱性繊維集合体より構成され、耐熱性繊維集合体には光触媒反応生成物質が担持されている。ダイオキシンは、バグフィルターに含浸された二酸化チタンなどの光触媒反応物質により除去することができる。すなわち、紫外線光源からの紫外線による二酸化チタンの光触媒反応によってダイオキシンを分解することができる。
しかし、特許文献1のバグフィルター型集塵装置では、ダイオキシンの除去が行われるものの、排ガスの臭いを除去することができない。廃棄物焼却設備等において、悪臭問題は喫緊の課題であり、廃棄物焼却設備等に設置されるバグフィルター型集塵装置で効果的に排ガスの消臭・脱臭が行われることが要望されている。
また、バグフィルター型集塵装置において、省スペースで集塵効率を向上させることが要請されており、従来型の略円筒形状の集塵装置用バグフィルターに対し、更に省スペースを可能とする形態への工夫も必要とされている。
本考案は、上記の事情に鑑みて為されたものであり、排ガスに対して集塵機能を発揮しつつ、加えて消臭・脱臭も可能とされた集塵装置用バグフィルター及びバグフィルター型集塵装置を提供することを課題とする。
本考案は、上記課題を解決するため以下の構成を有する。
(1)排ガスに含まれるダストを除去するためのバグフィルター本体部と、
前記バグフィルター本体部の表面に提供されたインナーフェルト部と、を有し、
前記インナーフェルト部が内側となるように前記バグフィルター本体部と前記インナーフェルト部とが共に環状に構成されると共に、その先端縁部が開口して終端縁部が閉鎖され、
前記インナーフェルト部に消臭及び/又は脱臭機能が付与されている、集塵装置用バグフィルター。
前記バグフィルター本体部の表面に提供されたインナーフェルト部と、を有し、
前記インナーフェルト部が内側となるように前記バグフィルター本体部と前記インナーフェルト部とが共に環状に構成されると共に、その先端縁部が開口して終端縁部が閉鎖され、
前記インナーフェルト部に消臭及び/又は脱臭機能が付与されている、集塵装置用バグフィルター。
(2)前記インナーフェルト部の消臭及び/又は脱臭機能が、以下の(a)〜(c)のうち少なくともいずれか一により付与されてもよい:
(a):前記インナーフェルト部がカーボン繊維で形成されること、
(b):前記インナーフェルト部に活性炭が担持されること、
(c):前記インナーフェルトに二酸化チタンが担持されること。
(a):前記インナーフェルト部がカーボン繊維で形成されること、
(b):前記インナーフェルト部に活性炭が担持されること、
(c):前記インナーフェルトに二酸化チタンが担持されること。
(3)前記インナーフェルト部に、五酸化バナジウム又は酸化チタンを主成分とする触媒反応生成物質が担持されてもよい。
(4)前記バグフィルター本体部は、耐熱性長繊維で形成された基布に耐熱性短繊維をニードルパンチングにより植毛して形成されてもよい。
(5)前記耐熱性長繊維がガラス繊維フィラメントであり、前記耐熱性短繊維がポリテトラフルオロエチレン又はポリイミドであってもよい。
(6)バグハウスと、
前記バグハウスへの排ガスの導入部と、
前記バグハウスからの排ガスの排出部と、
前記導入部と前記排出部との間における排ガスの経路に複数設置される上記の集塵装置用バグフィルターと、を有するバグフィルター型集塵装置。
前記バグハウスへの排ガスの導入部と、
前記バグハウスからの排ガスの排出部と、
前記導入部と前記排出部との間における排ガスの経路に複数設置される上記の集塵装置用バグフィルターと、を有するバグフィルター型集塵装置。
(7)環状に構成された前記インナーフェルト部の中空内部に、当該中空内部の断面を方形に維持するための格子状リテーナーが配置されてもよい。
本考案によれば、排ガスに対して集塵機能を発揮しつつ、加えて消臭・脱臭も可能とされた集塵装置用バグフィルター及びバグフィルター型集塵装置を提供することができる。
本考案を実施するための形態を、図面を参照しつつ以下に説明する。
[バグフィルター型集塵装置の構成]
本考案のバグフィルター型集塵装置100の構成について図1を参照しつつ説明する。図1において、バグハウス10は、バグフィルター型集塵装置100の主要部を構成する構成部材であり、内部空間に多数のバグフィルター(集塵装置用バグフィルター)30が配置されている。
本考案のバグフィルター型集塵装置100の構成について図1を参照しつつ説明する。図1において、バグハウス10は、バグフィルター型集塵装置100の主要部を構成する構成部材であり、内部空間に多数のバグフィルター(集塵装置用バグフィルター)30が配置されている。
バグハウス10は、側面に排ガスを導入するための導入部12を有している。導入部12は図示しない焼却炉等の粉塵発生場所からの集塵ダクト14に接続され、粉塵発生場所からの排ガスは矢印Aの方向に沿って、集塵ダクト14及び導入部12を介してバグハウス10に導入される。バグハウス10の上面は上蓋16で閉鎖されている。上蓋16には排ガスを排出するための排出部18が形成されている。排出部18は排出ダクト20に接続され、排出ダクト20に設置された図示しない排気ファンによって排ガスは矢印Bの方向に取り出される。
仕切部材22はバグハウス10内の空間に配置され、仕切部材22に対してバグフィルター30が所定間隔で多数配置されている。仕切部材22は、バグハウス10内に水平面内(図1中の紙面上下方向に直交する面内)に広がって配置され、バグハウス10内の空間を導入部12側の領域と排出部18側の領域とに仕切っている。すなわち、集塵ダクト14からバグハウス10内の空間に導かれた排ガスはバグフィルター30を経由することなく排出ダクト20へと至ることができない。排ガスが、矢印Aの方向に沿って集塵ダクト14からバグハウス10内の空間を通って排出ダクト20から矢印Bの方向に取り出されるためには、必ず、バグハウス10内のいずれかのバグフィルター30を通過する必要がある。なお、図1では、バグハウス10内にバグフィルター30が鉛直方向(図1中の紙面上下方向)に延びるように配置された例を示しているが、バグフィルター30は、バグハウス10内に水平方向(図1中の紙面左右方向)に延びるように配置されてもよい。この場合は、仕切部材22は、バグハウス10内で鉛直面内(図1中紙面左右方向に直交する面内)に広がって配置され、バグハウス10内の空間を導入部12側の領域と排出部18側の領域とに仕切る。
[バグフィルターの構成]
バグフィルター30について、図2を参照しつつ説明する。なお、図2(b)は、バグフィルター30を図1の矢視方向と直交する方向から(すなわち、矢印Aの方向に沿って)見た図である。バグフィルター30は、図2(a)に示すように、バグフィルター本体部24とインナーフェルト部26とを有している。バグフィルター本体部24の表面にインナーフェルト部26が提供され、インナーフェルト部26が内側となるように両者が環状に構成されている。バグフィルター本体部24とインナーフェルト部26とは、互いに縫製されていてもよいし、接着されていてもよいし、熱圧着又は熱溶着されてもよい。インナーフェルト部26とバグフィルター本体部24とは特段接着も縫製もされておらず、インナーフェルト部26の外側にバグフィルター本体部24が単に重なるように被せられていてもよい。
バグフィルター30について、図2を参照しつつ説明する。なお、図2(b)は、バグフィルター30を図1の矢視方向と直交する方向から(すなわち、矢印Aの方向に沿って)見た図である。バグフィルター30は、図2(a)に示すように、バグフィルター本体部24とインナーフェルト部26とを有している。バグフィルター本体部24の表面にインナーフェルト部26が提供され、インナーフェルト部26が内側となるように両者が環状に構成されている。バグフィルター本体部24とインナーフェルト部26とは、互いに縫製されていてもよいし、接着されていてもよいし、熱圧着又は熱溶着されてもよい。インナーフェルト部26とバグフィルター本体部24とは特段接着も縫製もされておらず、インナーフェルト部26の外側にバグフィルター本体部24が単に重なるように被せられていてもよい。
図2(a)は、バグフィルター30の先端縁部30a側から見た斜視図であって、部分的に断面とした図を示している。バグフィルター30においては、インナーフェルト部26が内側となるように、バグフィルター本体部24とインナーフェルト部26とが共に環状に構成され、中空内部D(図2(b)参照)を構成している。ここで、インナーフェルト部26は、バグフィルター本体部24の内側の全面に提供されていてもよいし、インナーフェルト部26の脱臭効果や必要とされる脱臭能力に応じてバグフィルター本体部24の内側の一部に提供されてもよい。なお、バグフィルター30の終端縁部30bであって、先端縁部30aの逆側の端縁部は、接着又は縫製により閉鎖されている。
バグフィルター本体部24は、図2(c)に模式的に示すように、ガラス繊維などの耐熱性長繊維(フィラメント)より形成される織布24aとポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又はポリイミドなどの耐熱性短繊維24bをニードルパンチングして作成される。なお、バグフィルター本体部24の厚みは1.5mm程度である。
インナーフェルト部26は、排ガスを消臭及び/又は脱臭するためのものである。インナーフェルト部26は、カーボン繊維によって形成されていてもよい。インナーフェルト部26には、活性炭が担持されていてもよい。インナーフェルト部26には、二酸化チタンが担持されていてもよい。又は、より消臭・脱臭効果を高めるために、上記の組合せによって構成されていてもよい。インナーフェルト部26には、更にダイオキシンの除去機能を付与するべく、五酸化バナジウム又は酸化チタンを主成分とする触媒反応生成物質が担持されていてもよい。
インナーフェルト部26は、厚さ2mm〜12mm、重量200g〜800g/m2であってもよい。例えば、インナーフェルト部26は、主たる原料のカーボン繊維(パン系)と有機繊維(ポリイミド繊維)を混紡して作成してもよい。カーボン繊維(パン系)と有機繊維(ポリイミド繊維)の混紡率は50:50から95:5の範囲であり、排ガス条件により変更することが可能である。また、触媒反応生成物質の担持量も30g〜200g/m2の範囲で変更することができる。本実施形態では、混紡率を80:20とし、イミド系の樹脂で触媒反応生成物質の五酸化バナジウム(50g/m2)を付着させ、合計300g/m2(厚み:3mm)なる不織布を使用した。なお、五酸化バナジウムの代わりに酸化チタンを使用してもよい。触媒反応生成物質はダイオキシンを分解する。インナーフェルト部26は、基本的には濾過布として使用されるバグフィルター本体部24と異なり空隙のある不織布を使用する。
バグフィルター30の中空内部Dには、リテーナー27が配置される。リテーナー27は、バグフィルター30の中空内部Dを一定程度に広げて空間を維持し、排ガスの流路を適切に確保するためのものである。リテーナー27は、バグフィルター30の先端縁部30a近傍位置で略直方体形状の蓋部27aを有し、蓋部27aに固定されるバグフィルター30の先端縁部30aを長方形断面に維持する。それにより、バグフィルター30の先端縁部30aにおける断面形状が円形とされたものに比較して、バグハウス10内に多数のバグフィルター30を配列することができる。もちろん、バグフィルター30の先端縁部30aにおける断面形状は長方形断面に限定されるものではなく、設計及び配置の事情に応じて円形断面であってもよいし、その他の断面形状、例えば、三角形断面、楕円形断面等であってもよい。
蓋部27aには、図2(b)に示すように、1つ又は複数の出口管27cが配置されている。バグフィルター30の外部からの排ガスが、図2(b)に示すように、矢印Cの経路に沿ってバグフィルター30を通過し、中空内部Dを通って出口管27cから再びバグフィルター30の外部へと排気されるようになっている。このバグフィルター30を通過する過程で、排ガスは濾過されてダストが除去されると共に、消臭・脱臭が行われる。加えて、ダイオキシンの除去が行われてもよい。
リテーナー27は、バグフィルター30の中空内部Dにおいて、金属又は樹脂の線材が格子状に構成された格子部27bを有している。格子部27bの全体的なプロファイルが蓋部27aと同様にバグフィルター30の延長方向に直交する平面内で長方形断面とされていることにより、バグフィルター30の中空内部Dも略長方形断面を維持する。なお、リテーナー27は、全体的なプロファイルを規定する長方形状の外枠部分と蓋部27aとのみを有し、その内部で金属又は樹脂の線材が交差する格子部27bを有さなくてもよい。
なお、インナーフェルト部26は、バグフィルター本体部24に付着したダストの払落しのために間欠的に逆噴射パルスをバグフィルター30に付加したときに、ダスト払落しの妨げとならない程度のポーラス性(多孔質性)を有している。
[バグフィルターの機能]
バグフィルター30の機能について、図3を参照しつつ以下に説明する。図3(a)、(b)は従来のバグフィルター28のダストX及びダイオキシンYの除去の状態を示す図であり、従来のバグフィルター28にはダイオキシン除去のための触媒反応生成物質が担持されているものとする。なお、図3(a)、(b)において、排ガスは、図中左側から右側へと従来のバグフィルター28を通過するものとする。
バグフィルター30の機能について、図3を参照しつつ以下に説明する。図3(a)、(b)は従来のバグフィルター28のダストX及びダイオキシンYの除去の状態を示す図であり、従来のバグフィルター28にはダイオキシン除去のための触媒反応生成物質が担持されているものとする。なお、図3(a)、(b)において、排ガスは、図中左側から右側へと従来のバグフィルター28を通過するものとする。
ダイオキシンY除去のための触媒反応生成物質は、織布28aと耐熱性短繊維28bの全面に担持されている。従来のバグフィルター28に触媒反応生成物質を把持した場合、初期はバグフィルター28の布厚全体のt=1.5mm程度の全域で反応できるが(図3(a))、濾過布の使用期間の末期には、半分の0.75mm程度の領域のみの反応となってしまう(図3(b))。また、集塵するダストXが、バグフィルター28に一次層として堆積し、日数を経て目詰まりが発生する。
図3(c)、(d)は、本考案のバグフィルター型集塵装置100のバグフィルター30に用いられるバグフィルター本体部24とインナーフェルト部26の機能を説明するための図である。
バグハウス10内に導入された排ガスがバグフィルター30を通過する際のバグフィルター本体部24の通過時間は、濾過スピードの設定により異なるが、短時間である。バグフィルター本体部24の厚みが実質1mm〜1.5mmであり、濾過スピードが0.5m/分〜1.5m/分であるとすると、排ガスがバグフィルター30を通過する短時間にダイオキシンYを分解することは困難であり、この触媒の作用時間をできるだけ長くするために、インナーフェルト部26を用いている。インナーフェルト部26の厚みは既に述べたように2mm〜12mmであり、インナーフェルト部26を通過する時間は、バグフィルター本体部24を通過する時間の2倍〜8倍程度を確保することができる。なお、バグフィルター本体部24とインナーフェルト部26は一体であっても分離可能であってもよい。
本考案では、触媒反応生成物質がインナーフェルト部26を構成する耐熱性繊維集合体の実質的全面に担持されているため、排ガスがインナーフェルト部26を通過する際にその表面だけでなく内部でも触媒反応を達成することができる。インナーフェルト部26の全通過過程でダイオキシンYが除去され、触媒反応が生じる時間を長く確保することができ、効率的な触媒反応生成物質によるダイオキシン分解を達成することができる。触媒反応生成物質として、五酸化バナジウム及び酸化チタンを使用することにより効率的なダイオキシン除去を行うことができる。
本考案では、バグフィルター30に使用されるバグフィルター本体部24に対し、新たにインナーフェルト部26を提供することにより、バグフィルター本体部24はダストの除去機能、インナーフェルト部26は消臭・脱臭機能と有害ガスとしてのダイオキシンの除去機能と、各々機能分離した。バグフィルター本体部24とインナーフェルト部26とが、それぞれ負担する機能を特化し、負担軽減を図ることにより、より高いダスト除去機能、消臭・脱臭及びダイオキシン除去機能を発揮するものとなった。
以上、本考案の実施形態を説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
A,B,C:矢印
D:中空内部
X:ダスト
Y:ダイオキシン
10:バグハウス
12:導入部
14:集塵ダクト
16:上蓋
18:排出部
20:排出ダクト
22:仕切部材
24:バグフィルター本体部
24a:織布
24b:耐熱性短繊維
26:インナーフェルト部
27:リテーナー
27a:蓋部
27b:格子部
27c:出口管
28:従来のバグフィルター
30:バグフィルター(集塵装置用バグフィルター)
30a:先端縁部
30b:終端縁部
100:バグフィルター型集塵装置
D:中空内部
X:ダスト
Y:ダイオキシン
10:バグハウス
12:導入部
14:集塵ダクト
16:上蓋
18:排出部
20:排出ダクト
22:仕切部材
24:バグフィルター本体部
24a:織布
24b:耐熱性短繊維
26:インナーフェルト部
27:リテーナー
27a:蓋部
27b:格子部
27c:出口管
28:従来のバグフィルター
30:バグフィルター(集塵装置用バグフィルター)
30a:先端縁部
30b:終端縁部
100:バグフィルター型集塵装置
Claims (7)
- 排ガスに含まれるダストを除去するためのバグフィルター本体部と、
前記バグフィルター本体部の表面に提供されたインナーフェルト部と、を有し、
前記インナーフェルト部が内側となるように前記バグフィルター本体部と前記インナーフェルト部とが共に環状に構成されると共に、その先端縁部が開口して終端縁部が閉鎖され、
前記インナーフェルト部に消臭及び/又は脱臭機能が付与されている、集塵装置用バグフィルター。 - 前記インナーフェルト部の消臭及び/又は脱臭機能が、以下の(a)〜(c)のうち少なくともいずれか一により付与される、請求項1に記載の集塵装置用バグフィルター:
(a):前記インナーフェルト部がカーボン繊維で形成されること、
(b):前記インナーフェルト部に活性炭が担持されること、
(c):前記インナーフェルトに二酸化チタンが担持されること。 - 前記インナーフェルト部に、五酸化バナジウム又は酸化チタンを主成分とする触媒反応生成物質が担持されている、請求項1又は請求項2に記載の集塵装置用バグフィルター。
- 前記バグフィルター本体部は、耐熱性長繊維で形成された基布に耐熱性短繊維をニードルパンチングにより植毛して形成される、請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の集塵装置用バグフィルター。
- 前記耐熱性長繊維がガラス繊維フィラメントであり、前記耐熱性短繊維がポリテトラフルオロエチレン又はポリイミドである、請求項4に記載の集塵装置用バグフィルター。
- バグハウスと、
前記バグハウスへの排ガスの導入部と、
前記バグハウスからの排ガスの排出部と、
前記導入部と前記排出部との間における排ガスの経路に複数設置される請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の集塵装置用バグフィルターと、を有するバグフィルター型集塵装置。 - 環状に構成された前記インナーフェルト部の中空内部に、当該中空内部の断面を方形に維持するための格子状リテーナーが配置される、請求項6に記載のバグフィルター型集塵装置。
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CN107604532A (zh) * | 2017-08-24 | 2018-01-19 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 滤袋的面层材料、滤袋、烟气处理系统及处理方法 |
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CN107604532A (zh) * | 2017-08-24 | 2018-01-19 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 滤袋的面层材料、滤袋、烟气处理系统及处理方法 |
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