JP3206207U - 調理用粉砕器 - Google Patents

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Abstract

【課題】茶葉粉末等の調理用被粉砕物をカップ等に移し替える作業時に、茶葉粉末等の調理用被粉砕物で周囲を汚すことがない調理用粉砕器を提供する。【解決手段】調理用粉砕器は調理用原料を入れる容器本体10と、前記容器本体内に設けられ、容器本体内の調理用原料を粉砕する粉砕手段と、前記粉砕手段で調理用原料を粉砕して得られた調理用被粉砕物を受容する受容器50とを具備し、受容器50は、底部に形成された透孔52a付き内蓋部52と、透孔54a付き外蓋部54とを備えて、外蓋部54を回動操作して透孔52a、54aを閉じることにより受容器50内の調理用被粉砕物を受容器50内に保持可能とし、透孔52a、54aを開くことにより、受容器50内の調理用被粉砕物を受容器50内から取出可能とする。【選択図】図8

Description

本考案は、調理用被粉砕物の飛散防止と持運びの容易性とを考慮した調理用粉砕器、特に、茶葉を粉砕する卓上型のお茶ミル(茶葉粉砕器)に関する。
お茶ミルには、家庭用の大型据置式電動タイプ、小型電動タイプ、小型手動タイプの茶葉粉砕器等が知られている。
従来の茶葉粉砕器は、茶葉を挽く際、本体上部から茶葉を入れ、本体内で茶葉を挽いて粉末とし、得られた茶葉粉末を本体下部に取り付けた受け皿部に収容している。そして、茶葉粉末を使用する際、受け皿部に収容された茶葉粉末をスプーン等で取り出し、飲料用カップに移し替えている(非特許文献1,2参照)。
しかし、従来の茶葉粉砕器では、飲料用カップに移し替える作業時に、汚れが取りにくい茶葉粉末で周囲を汚してしまうことがあり、ユーザーに余計な掃除やストレスを与えてしまう問題がある。また、持運びの際の粉漏れ時にも、同様の問題がある。
さらに、従来の茶葉粉砕器は、原則として家庭等、特定の場所での使用を想定しているため、いつでもどこでも使用したいとするユーザーには持運びが容易でないという欠点がある。特に、従来の手動タイプの茶葉粉砕器では、茶葉を挽く際に回すハンドル部(レバーやグリップ)が、未使用時には本体容器と分離して保管するようになっている。このため、持運びをする際の収納面で課題がある(非特許文献1,2参照)。
http://www.porlex.co.jp/specifications/のウエブサイトに記載されたお茶ミル http://www.kyocera.co.jp/prdct/のウエブサイトのキッチン用品の欄に記載されたお茶ミル
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、茶葉粉末等をカップ等に移し替える作業時に、茶葉粉末等で周囲を汚すことがない調理用粉砕器を提供するものである。
さらに本考案は、未使用(収納)時および持運び時において嵩張るハンドル部(レバーやグリップ)を容器本体の外側部にコンパクトに装着することにより、収納や持ち運びが容易な調理用粉砕器を提供するものである。
上記課題を解決するために、本考案に係る調理用粉砕器は、調理用原料を入れる容器本体と、前記容器本体内に設けられ、容器本体内の調理用原料を粉砕して調理用被粉砕物とする粉砕手段と、前記調理用被粉砕物を受容する受容器とを具備し、前記受容器は、底部に形成された透孔と、この透孔を開閉する開閉機構とを備えて、前記開閉機構により前記透孔を閉じることにより受容器内の調理用被粉砕物を受容器内に保持可能し、前記開閉機構により前記透孔を開くことにより受容器内の調理用被粉砕物を受容器内から取り出し可能としている。
ここで、本考案に係る調理用粉砕器は、手動タイプの粉砕器に限らず、電動タイプの粉砕器も含む。調理用原料は、粉砕手段を適宜選択することにより、茶葉に限らず、他の調味料原料、例えばコーヒー豆、紅茶葉、ペッパー、塩などにも適用することができる。
また粉砕手段は、以下の実施例ではいわゆる“挽き臼”タイプの粉砕手段であるが、調味料原料の種類、粉砕される粉末の求められる形状等に応じて、例えば、回転刃で粉砕する粉砕手段など、従来公知の粉砕手段を適宜適用することができる。
好適な受容器は、底部に透孔を形成した内蓋部と、この内蓋部の透孔を開閉する開閉機構とを備えたもので、この開閉機構は、底部に透孔を形成した外蓋部を、前記内蓋部を覆うように回動可能に取付けており、外蓋部の回動操作により前記内蓋部の透孔と前記外蓋部の透孔とを連通状態又は非連通状態とするものであって、前記内蓋部の透孔と前記外蓋部の透孔とを非連通状態とすることにより受容器内の調理用被粉砕物を受容器内に保持可能とし、前記開閉機構により前記内蓋部の透孔と前記外蓋部の透孔とを連通状態とすることにより、受容器内の調理用被粉砕物を受容器内から取り出し可能としている。
受容器底部の内蓋部及び外蓋部の外観形状は、その周面を半球状とするものに限らず、相似の多角形状(例えば内蓋部の周面が六角形状であれば、これに接する外蓋部の周面を六角形状)とすることができる。受容器底部の内蓋部及び外蓋部の外観形状を相似の多角形状とすることにより、内蓋部の多角形状の角部と外蓋部の多角形状の角部とが互いに対向する位置で外蓋部の透孔と内蓋部の透孔とを非連通状態となるようにし、また、内蓋部の多角形状の角部と外蓋部の多角形状の角部とが対向から外れる位置で外蓋部の透孔と内蓋部の透孔とが連通状態となるようにし、或いはその逆とすることができる。このようにすることにより、透孔の開放状態と非開放状態とを容易に識別することでき、誤って透孔の開放状態で茶葉等を粉砕することを防止することができる。
さらに、受容器底部のうち、透孔を形成した部位は、取り出された調理用被粉砕物が収容される容器(例えば、ペットボトル)の開口部内面に嵌合する凸形状とすることにより、粉砕した茶葉等が外部にこぼれてしまうことを確実に防止することができるようになる。
なお、透孔を開閉する開閉機構として、受容器の底部に形成された透孔付き内蓋部と、底部に透孔を有し、前記内蓋部に対して回動可能に取付けられた透孔付き外蓋部とを備えた構成について説明したが、本考案はこのような構成に限らず、例えば、外蓋部に代えて、内蓋部の透孔箇所に、板状の開閉部材を装着して、スライド式に内蓋部の透孔を開閉する構成としてもよい。
更に、前記受容器は、上面に環状凸部を形成した上部キャップと、前記受容器の底部に、着脱可能に取り付けられた把持部付下部キャップとを備え、前記手動駆動機構は、前記粉砕手段を回転駆動する回転軸と、回転軸に着脱可能に取付けられた回転軸駆動用レバーと、前記レバーの先端に前記レバーに対して回転可能に取り付けられたリング状のレバー作動用グリップとを備えており、前記上部キャップ上面の環状凸部は、前記リング状のレバー作動用グリップの内面に嵌合する寸法形状を有し、かつ、前記レバーの基端(回転軸に着脱可能に取付けられるレバー端部)は、前記リング状のレバー作動用グリップの内面を前記上部キャップ上面の環状凸部に嵌合した際に、前記下部キャップ周面と把持部との間に形成された空間内に収まる長さ、及び、幅を有している。このことにより、携帯時など非使用時に、回転軸駆動用レバーとレバー作動用グリップとを容器本体の周面にコンパクトに装着することができる。
本考案によれば、粉砕された粉末は一旦受容器内に収容し、その後、開閉機構により透孔を開いて受容器内に収容された粉砕粉末を所望量だけ他の容器に適宜移し替えることができるので、粉砕した粉末の飛散・漏れを防止することができる。
特に、受容器自体を内蓋部と外蓋部との二重構造とし、外蓋部を内蓋部に対して回動させることで外蓋部と内蓋部の透孔が連通、非連通する機構を組み込むことで、粉砕された粉末を移し替えるときのみに内蓋部の透孔を開いて、粉砕時に茶粉末が飛散するのを確実に防止することができる。また、内側と外側の受容器の周面を相似の多角形状とすることで、開口状態では互いの角がずれ、閉口状態ではその角が合うようにして指先の感覚で開口部の開閉状態を確認することができる。
更に、受容器の透孔の開口幅を調整することで移し替える粉末の分量を調節できるとともに、透孔を形成した領域に凸部を形成して、この凸部を、ペットボトル等の移し替え容器の口に嵌合する大きさとすることで、ペットボトル等に粉末を直接入れやすくなる。さらにその受容器に下部キャップを被せることで持運び時に懸念される粉漏れを防ぐことができる。
更にまた、未使用(収納)時および持運び時において嵩張るレバーやグリップを容器本体の外側部に装着することにより、収納や持ち運びが容易となる。
図1は、本考案の一実施態様であるお茶ミルの使用時の状態を示す斜視図である。 図2は、同お茶ミルの下部キャップを取り外した使用時の状態を示す斜視図である。 図3は、同お茶ミルの収納時の状態を示す全体斜視図である。 図4は、同お茶ミルの分解斜視図である。 図5は、同お茶ミルの容器本体の内周面を下面方向から見た図である。 図6は、同お茶ミルの回転軸の回転を下部挽き臼体に伝達する各部品を説明する図面で、(a)はスリット付筒体の斜視図、(b)は上部挽き臼体の平面図、(c)は下部挽き臼体の平面図、(d)は係止ネジの斜視図である。 図7は、同お茶ミルの受容器の底面を示す図面である。 図8は、本考案の他の実施態様の受容器底部の内蓋部及び外蓋部の形状を示し、具体的には内蓋部及び外蓋部の周面が多角形の辺を膨らませた相似形状であり、粉砕した茶葉を取り出す口部が凸状であることを示す斜視図である。
以下本考案の一実施例を、図面を参照して説明する。ただし、本考案はこの実施例に限定されないことは言うまでもない。
まず、図1乃至図4を参照して、本考案の一実施例に係るお茶ミルの使用時及び収容・携帯・搬送時における外観形状を説明する。
図1は、このお茶ミルの使用時の外観形態を示す。このお茶ミルは、容器本体(10)と、その上部に着脱自在に取り付けられた上部キャップ(20)と、手動駆動機構(30)と、容器本体(10)の底部に取り付けられた下部キャップ(40)とを備えている。また、容器本体底部の下部キャップ(40)の内側には、受容器(50)が容器本体(10)に着脱自在に取り付けられている(下部キャップ(40)を取り外した状態の図2、及び、お茶ミルの分解斜視図である図4参照)。
前記上部キャップ(20)は、図4に示す様に、その上面中央部に環状凸部(20a)を突出形成し、この環状凸部(20a)の中心部に回転軸通し孔(20b)を形成している。手動駆動機構(30)は、図4に示す回転軸(32)を備え、この回転軸(32)は、上端に回転軸通し孔(20b)を貫通して上部キャップ(20)から突出する角柱形状の上端部(32a)が形成され、回転軸(32)の相対向する下部側面には、長手方向に沿って2条の突条(32b)が形成され、下端には、雄ネジ部(32c)が形成されている。
手動駆動機構(30)は、更に、回転軸(32)を回転させるための回転軸駆動用レバー(34)と、このレバー(34)の先端に回転可能に取り付けられ、手動にてレバー(34)を駆動するリング状のレバー作動用グリップ(36)とを備えている。
前記回転軸駆動用レバー(34)は、図4に示す様に、その基端に、回転軸(32)の角柱形状の上端部(32a)に対応する角穴状のレバー取付孔(34a)が形成され、このレバー取付孔(34a)を角柱形状の上端部(32a)に嵌着することにより、回転軸駆動用レバー(34)が、回転軸(32)に着脱可能に取り付けられるようになっている。
また、図3に示す様に、回転軸駆動用レバー(34)は、容器本体(10)に下部キャップ(40)を装着した状態の長さ(高さ)と略同じ長さで、かつ、その幅及び厚さを、前記下部キャップ(40)の側周面に取り付けられた略コ字状の把持部(42)と、下部キャップ(40)の側周面との間に形成された空間内に挿入可能な寸法としている。
さらに、前記リング状のレバー作動用グリップ(36)は、環状形状をなし、その内径は、上部キャップ(20)の環状凸部(20a)の外径に対応している。その結果、環状凸部(20a)にリング状のレバー作動用グリップ(36)を嵌入することにより、リング状のレバー作動用グリップ(36)を上部キャップ(20)の環状凸部(20a)に被せることができるようになっている。
そして、この状態で回転軸駆動用レバー(34)の基端(回転軸に着脱可能に取付けられるレバーの端部)を把持部(42)内に挿入して保持できるようになっている。
収納時(又は携帯・搬送時)における本考案に係るお茶ミルの外観を示した図3から明らかなように、収納時においては、上部キャップ(20)の環状凸部(20a)にリング状のレバー作動用グリップ(36)が嵌合されており、また、回転軸駆動用レバー(34)の先端部が把持部(42)内に収容されている。従って、収納時にリング状のレバー作動用グリップ(36)や回転軸駆動用レバー(34)がコンパクトにまとまり、かさばることがない。
次に、図4以降の図面を参照して容器本体(10)の内部構造を説明する。まず、図4、図5に示す様に、容器本体(10)内の上部周囲には茶葉挿入口(10b)が形成されている。また、容器本体(10)内の上部中央部には、前記回転軸(32)が挿通する長筒状の回転軸装着部(10a)が形成され、この回転軸装着部(10a)に回転軸(32)が回転可能に装着されている。そして、図1に示す様に、この回転軸装着部(10a)及び前記上部キャップ(20)の回転軸通し孔(20b)から上記回転軸(32)の上端部(32a)が突出し、突出した上端部(32a)に回転軸駆動用レバー(34)のレバー取付孔(34a)が嵌合して取り付けられるようになっている。
図4に示す様に、容器本体(10)内には、茶葉の粉砕手段である上部挽き臼体(60)と下部挽き臼体(70)とが摺接して配置されている。上部挽き臼体(60)は、回転軸(32)からの回転力が伝達されず、その結果、回転が抑止されており、一方、下部挽き臼体(70)は、回転軸(32)の回転力が伝達されて上部挽き臼体(60)と摺りながら回転するようなっている。
すなわち、上部挽き臼体(60)は、円盤状をなし、その外周面の3か所に突条(60a)が形成されている。一方、図5に示す様に、容器本体(10)の上部内周面には、これら突条(60a)に対応する3か所の位置に係止突部(10c)が形成されている。そして、上部挽き臼体(60)を容器本体(10)内上部の所定位置に配置することにより、上部挽き臼体(60)の突条(60a)が容器本体(10)の内周面の係止突部(10c)により係り止まり、上部挽き臼体(60)に対して回転方向の力が作用しても、上部挽き臼体(60)は回転しないようになっている。
図4に戻り、上部挽き臼体(60)には、中央部に後述するスリット付筒体(80)を通す透孔(60b)が形成され、この透孔(60b)の両側に透孔(60b)に連通する茶葉通路(60c)、(60c)が形成されている。また、上部挽き臼体(60)は、下部挽き臼体(70)との摺接面(下面)に、図示しないが、外周面方向に解放された渦巻状の条溝を形成している。
一方、前記上部挽き臼体(60)と摺接する下部挽き臼体(70)は、中央部に前記スリット付筒体(80)を通す透孔(70a)を形成している。また、下部挽き臼体(70)は、上部挽き臼体(60)との摺接面(上面)には、図示しないが渦巻状の条溝を形成している。
そして、回転しない上部挽き臼体(60)の渦巻状条溝と、回転する下部挽き臼体(70)の渦巻状条溝との間で茶葉原料が挽かれることにより、投入された茶葉原料が粉砕され、粉砕された茶葉原料が上部挽き臼体(60)と下部挽き臼体(70)の周面から排出されるようになっている。
次に、回転軸(32)の回転力を下部挽き臼体(70)に伝達する機構について説明する。
図6に示す様に、前記上部挽き臼体(60)の透孔(60b)と下部挽き臼体(70)の透孔(70a)との間には、これら挽き臼体(60)、(70)を貫通した前記スリット付筒体(80)が配置されている。この筒体(80)は、対向する周面に、その上端から中央部にかけて長手方向に2条のスリット(80a),(80a)が形成されている。これらスリット(80a),(80a)内には、図4に示す前記回転軸(32)の2条の突条(32b)、(32b)がそれぞれ挿入されて、回転軸(32)の回転力が筒体(80)に伝達するようになっている。また、この筒体(80)の上端部には一対の半円状環状部が突出形成されており、ここに環状スリット(80a),(80a)を閉じる方向に付勢する略U字状のばね体(80b)が取り付けられている。そして、このばね体(80b)により、筒体(80)が挽き臼体(60)、(70)から下方に抜け落ちるのを防止している。
更に、この筒体(80)の下端には中空円盤状の座面が形成されており、この座面により中空円盤状下部挽き臼体(70)の通路(70b)、(70b)の下端を塞いで、前記筒体(80)が挽き臼体(60)、(70)から下方に抜け落ちるのを防止している。
前記筒体(80)の外周面には、下端の座面の上表面の位置にて、対向する2か所に係止凸部(80c),(80c)が突設されている。一方、前記下部挽き臼体(70)の下面には、前記係止凸部(80c),(80c)と対峙する位置にて、中央部の透孔(70a)の内周面の対向する2か所に係止凹部(70b),(70b)が形成されている。前記係止凸部(80c),(80c)は、この係止凹部(70b),(70b)に嵌着しており、このことにより、筒体(80)の回転力が下部挽き臼体(70)に伝達されるようになっている。
また、両挽き臼体(60)、(70)には、中空円盤状の中空部を、図4に示す回転軸(32)が挿通している。この回転軸(32)の下端の雄ネジ部(32c)は筒体(80)から突出しており、筒体(80)から突出した雄ネジ部(32c)が係止ネジ(90)にて締め付けられている。このことにより上部挽き臼体(60)と下部挽き臼体(70)とは互いに摺接した状態で、容器本体上部に押しつけられている。そして、筒体(80)上部に取り付けた前記ばね体(80b)と筒体(80)の下端に形成された上記中空円盤状部により、上部挽き臼体(60)と下部挽き臼体(70)とが筒体(80)から外れることなく互いに摺接状態を保持している。
その結果、回転軸(32)が回転すると、その回転力が筒体(80)を介して下部挽き臼体(70)に伝達されて、下部挽き臼体(70)が回転する。一方、上部挽き臼体(60)は上述したように回転しない。
下部挽き臼体(70)が回転し、上部挽き臼体(60)が回転しないことにより、茶葉挿入口(10b)から挿入された茶葉原料は、上部下部挽き臼体(60)の茶葉通路(60c)を通り、上部下部挽き臼体(60)と下部挽き臼体(70)との摺接面で粉砕される。そして、この様にして得られた茶葉粉末は挽き臼体(60)、(70)間の摺接面の周方向に導かれ、挽き臼体(60)、(70)間の外周面から排出され、受容器(50)内に収容されるようになっている。
次に図7を参照して、粉砕して得られた茶葉粉末を収容する受容器について説明する。受容器(50)は、内蓋部(52)と本件考案の開閉機構を構成する外蓋部(54)とから構成され、容器本体(10)の底部に着脱可能に取り付けられている。内蓋部(52)は、その底部に三角形状の透孔(52a)を一定間隔で形成している。外蓋部(54)は、内蓋部(52)の外側に重なるように取り付けられて、内蓋部(52)に対して、その周方向に所定角度回動しうるようになっている。外蓋部(54)も、内蓋部(52)の透孔(52a)と対応する位置に、同様の形状、寸法の三角形状の透孔(54a)を内蓋部(52)の透孔(52a)の間隔と同様の間隔で配置している。そして、外蓋部(54)を内蓋部(52)に対して一定角度回動することにより、内蓋部(52)の透孔(52a)と外蓋部(54)の透孔(54a)との位置がずれて内蓋部(52)の透孔(52a)が閉じられ、又は、外蓋部(54)の透孔(54a)との位置が内蓋部(52)の透孔(52a)と同じ開口位置にくると内蓋部(52)の透孔(52a)が開くようになっている。
このように構成されたお茶ミルは以下のように使用される。
上部キャップ(20)を取り外した状態で、かつ、内蓋部(52)の透孔(52a)が閉鎖された状態で、茶葉を容器本体(10)の茶葉投入口(10b)から投入し、リング状のレバー作動用グリップ(36)を回す。この回転力はレバー(34)を通って回転軸(32)に伝達され、回転軸の回転が下部挽き臼体(70)に伝達される。一方、茶葉投入口(10b)から投入された茶葉は、上部挽き臼体(60)の透孔(60b)を通って、上部挽き臼体(60)と下部挽き臼体(70)の摺接面に到達し、ここで粉砕されて茶葉の粉末が形成され、上部挽き臼体(60)と下部臼体(70)の摺接面の外周を通って、内蓋部(52)内に収容される。
茶葉を所望量粉砕した後、下部キャップ(40)を外した状態で、受容器(50)の底部を移送用容器(図示せず)の開口に添え、この状態で、外蓋部(54)を回して、内蓋部(52)の透孔(52a)と外蓋部(54)の透孔(54a)とを連通させて、受容器(50)底部を外部に開放する。このことにより、粉砕した所望量の茶葉が移送用容器内に入る。
以上説明したように、このお茶ミルによれば、粉砕した茶葉を一旦受容器(50)に入れてから、その透孔を開くことにより所望量の粉砕茶葉を飲み物容器に移すので、粉砕茶葉がこぼれて周囲を汚すことを防ぐことができる。このことにより、粉砕した茶葉を、確実に移し替え用の容器に移すことができる。
図8は、本件考案の他の実施例を示す。受容器(50)の周面の形状を多角形の辺を膨らませた形状としている。そして、例えば、内蓋部(52)と外蓋部(54)とが揃っている状態で、内蓋部(52)の透孔(52a)と外蓋部(54)の透孔(54a)とを非連通状態とし、逆に内蓋部(52)と外蓋部(54)とが揃っていない状態(図8に示す状態)で、内蓋部(52)の透孔(52a)と外蓋部(54)の透孔(54a)とを連通状態とすれば、内蓋部(52)の透孔(52a)が解放されている状態(即ち、内蓋部(52)の透孔(52a)と外蓋部(54)の透孔(54a)とが連通している状態)と閉鎖されている状態(即ち、内蓋部(52)の透孔(52a)と外蓋部(54)の透孔(54a)とが非連通となっている状態)とを外観から容易に区別することができ、粉砕時に過って受容器(50)を通過して下部キャプ(40)に落下してしまうことを防止することができる。
勿論、連通状態と非連通状態とを上記とは逆にすることも可能である。
また、図8の受容器は、粉砕された茶葉を取り出すための口部(50a)を、飲み物容器、例えばペットボトルの口部に嵌る凸形状としている。このことにより、粉砕された茶葉を飲み物容器に的確に移し替えることができる。
10…容器本体、10a…回転軸装着部、10b…茶葉挿入口、10c…係止突部
20…上部キャップ、20a…環状凸部、20b…回転軸通し孔
30…手動駆動機構、
32…回転軸、32a…上端部、32b…突条、32c…雄ネジ部
34…回転軸駆動用レバー、34a…レバー取付孔
36…リング状のレバー作動用グリップ
40…下部キャップ、42…把持部
50…受容器、50a…口部
52…内蓋部、52a…透孔
54…外蓋部、54a…透孔
60…上部挽き臼体、60a…突条、60b…透孔、60c…茶葉通路
70…下部挽き臼体、70a…透孔、70b…係止凹部
80…スリット付筒体、80a…スリット、80b…ばね体、80c…係止凸部
90…係止ネジ

Claims (7)

  1. 調理用原料を入れる容器本体と、
    前記容器本体内に設けられ、容器本体内の調理用原料を粉砕して調理用被粉砕物とする粉砕手段と、
    前記調理用被粉砕物を受容する受容器とを具備し、
    前記受容器は、その底部に形成された被粉砕物取出用の透孔と、この透孔を開閉する開閉機構とを備えて、前記開閉機構により前記透孔を閉じることにより受容器内の調理用被粉砕物を受容器内に保持可能とし、前記開閉機構により前記透孔を開くことにより受容器内の調理用被粉砕物を受容器内から取出可能としていることを特徴とする調理用粉砕器。
  2. 調理用原料を入れる容器本体と、
    前記容器本体内に設けられ、容器本体内の調理用原料を粉砕して調理用被粉砕物とする粉砕手段と、
    前記調理用被粉砕物を受容する受容器とを具備し、
    前記受容器は、底部に透孔を形成した内蓋部と、この内蓋部の透孔を開閉する開閉機構とを備え、
    前記開閉機構は、底部に透孔を形成して、前記内蓋部を覆う外蓋部を、前記内蓋部に対して回動可能に取付けており、外蓋部の回動操作により前記内蓋部の透孔と前記外蓋部の透孔とを連通状態又は非連通状態とするものであって、
    前記内蓋部の透孔と前記外蓋部の透孔とを非連通状態とすることにより受容器内の調理用被粉砕物を受容器内に保持可能とし、前記開閉機構により前記内蓋部の透孔と前記外蓋部の透孔とを連通状態とすることにより、受容器内の調理用被粉砕物を受容器内から取出可能とすることを特徴とする調理用粉砕器。
  3. 前記受容器底部の内蓋部及び外蓋部は、その周面の形状が多角形の辺を膨らませた相似形状であり、前記内蓋部と外蓋部とは、内蓋部の周面と外蓋部の周面とが揃っている状態で外蓋部の透孔と内蓋部の透孔とが連通状態及び非連通状態のいずれか一方の状態となり、内蓋部の周面と外蓋部の周面とが揃っていない状態で、連通状態及び非連通状態のいずれか他方の状態となるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の調理用粉砕器。
  4. 前記受容器底部のうち、被粉砕物取出用透孔を形成した部位は、調理用粉砕器から取出された調理用被粉砕物を収容する容器の開口部に嵌合する凸形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の調理用粉砕器。
  5. 前記粉砕手段を手動で駆動する手動駆動機構を、さらに備えている請求項1〜4のいずれか1項に記載の調理用粉砕器。
  6. 前記容器本体の上部に着脱自在に取り付けられ、上面に環状凸部を形成した上部キャップと、容器本体の底部に着脱自在に取り付けられ、側面に略コ字状の把持部を取り付けた把持部付下部キャップとを更に備え、
    前記手動駆動機構は、前記粉砕手段を回転駆動する回転軸と、回転軸に着脱可能に取付けられた回転軸駆動用レバーと、前記レバーの先端に前記レバーに対して回転可能に取り付けられたリング状のレバー作動用グリップとを備えており、
    前記上部キャップ上面の環状凸部は、前記リング状のレバー作動用グリップの内面に嵌合する寸法形状を有し、かつ、前記回転軸駆動用レバーの基端は、前記レバー作動用グリップの内面を前記上部キャップ上面の環状凸部に嵌合した際に、前記下部キャップ周面と略コ字状の把持部との間に形成された空間内に収まる長さ、及び、幅を有していることを特徴とする請求項5に記載の調理用粉砕器。
  7. 調理用粉砕器はお茶ミルである請求項1〜6のいずれか1項に記載の調理用粉砕器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018171273A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社カリタ 電動ペッパーミル及びそれを用いたセルフサービス用商品陳列棚
JP6486544B1 (ja) * 2018-11-08 2019-03-20 株式会社貝印刃物開発センター 食品用手動ミル

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