JP3206080U - 農業用・工業用組立式駆動ハウス - Google Patents

農業用・工業用組立式駆動ハウス Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで、悪天候に耐久でき、外気、太陽光のエネルギーメリットを享有できる農業用・工業用組立式駆動ハウスを提供する。【解決手段】正面壁1、左右側面壁2・屋根(天井)3、開口背面4、開口底面5で形成した一対のハウス半体a、aと、地面(床面)10に敷設した設定長の平行レールRを備え、各ハウス半体をレールR上に載置して、設定距離間駆動自在に備え、各ハウス半体を連結して駆動ハウスAとし、各ハウス半体を分離駆動して両ハウス半体の間にスペースSを形成する。【選択図】図2

Description

本考案は、パネルを組立て正面壁、左右側面壁、屋根若しくは天井、開口背面、開口底面からなるハウス半体を一対設け、地面若しくは床面に、前記ハウス半体の正面壁の幅に見合った平行間隔で設定長のレールを敷設すると共に、一対のハウス反体を、各ハウス半体の開口背面を相対した状態で、各左右側面壁の車輪を前記レール上に載置して、各ハウス半体を設定距離間、手動・自動適宜手段で駆動自在に備え、
レール上の各ハウス反体を駆動し各背面開口部同志を衝合連結して駆動ハウスを形成し、前記駆動ハウスの各ハウス反体をそれぞれ反対方向に分離駆動して両ハウス半体間にスペースを形成するように備えたことを特徴とする、農業用・工業用組立式駆動ハウスに係るものである。
近時、グルメ志向、健康志向等の高まりに伴って、農業、園芸農業の分野においても、果物、野菜等の通常流通提供される物の他に、より高級(高価、高品質、美味、稀少、珍奇)なものの需要が増大しつつあり、それらの栽培が盛んに行われているが、従来、高級な果物、野菜、花卉等の栽培は屋内栽培、温室栽培によっているものが多く、設備及び運営に要する多額のコスト負担のため栽培規模に限界があり、また、露地栽培のように外気、太陽光のメリットを充分に享有できない課題があった。
よって、その対策として、低コストで広い栽培面積が得られると共に、外気、太陽光のメリットも比較的に享有し得るものとしてビニールハウスによる栽培が広く一般的に行われているが、周知のように、ビニールハウスは低コストの利点がある反面、強度、耐久性に欠け、特に暴風雨等の強風に対し極めて脆弱で、一たび暴風雨に遭遇すると、ハウス骨組(主として金属若しくは樹脂パイプ)、ビニールフイルム共々壊滅的に潰され、ハウス内の作物が全滅する、致命的な欠点があった。
また、特にハウス内の空調(特に冬季の暖房)が、広大なハウス内全体に必要であると同時に、ビニールフイルムは外気との断熱性能が殆ど無いため、エネルギー効率が極めて低く、エネルギーコストに利潤の多くを削がれてしまう多大の課題があった。
特開2011−125233号公報 実登第3170970号公報
「農業の課題と本考案農業用駆動ハウス」
そこで、本考案は、上記従来の技術的常識から発想を転換し、前記従来の、屋内栽培、温室栽培及びビニールハウス栽培のデメリットを無くし、両者のメリットを綜合した構成の「駆動ハウス」、即ち、比較的低コストで悪天候に耐久でき、外気、太陽光のメリットを享有できるように構成したことを特徴とする「駆動ハウス」を考案提供して上記従来の課題を効果的に解決したものである。
「本考案農業用駆動ハウスの応用としての工業用駆動ハウス」
また、本考案は、前記「農業用駆動ハウス」の構成を、工場、作業場、機械装置等の保管場、倉庫、車庫、工場屋内工場等としてそのまま応用した「工業用駆動ハウス」を考案提供して従来の工業的課題を効果的に解決したものである。
請求項1の考案は、パネルを組立て正面壁、左右側面壁、屋根若しくは天井、開口背面、開口底面からなるハウス半体を一対設け、
地面若しくは床面に、前記ハウス半体の正面壁の幅に見合った平行間隔で設定長のレールを敷設すると共に、
一対のハウス反体を、各ハウス半体の開口背面を相対した状態で、各左右側面壁の車輪を前記レール上に載置して、各ハウス半体を設定距離間、手動・自動適宜手段で駆動自在に備え、
レール上の各ハウス反体を駆動し各背面開口部同志を衝合連結して駆動ハウスを形成し、前記駆動ハウスの各ハウス反体をそれぞれ反対方向に分離駆動して両ハウス半体間にスペースを形成するように備えたことを特徴とする、農業用・工業用組立式駆動ハウスによって課題を解決したものである。
請求項2の考案は、前記パネルは、長方形金属枠の表裏両面に張設した金属板間に断熱性樹脂を注入して設けた断熱性の組立式建築物用パネルであり、前記パネルを組立てた前記駆動ハウスは、必要に応じ正面壁、側面壁に出入口扉、搬送入口引戸、窓を備え、また、必要に応じ駆動ハウス内外に手動・自動任意の駆動装置、照明装置、空調装置その他の装置を備えたものである、請求項1記載の農業用・工業用組立式駆動ハウスよって課題を解決したものである。
請求項3の考案は、前記レールは、駆動ハウスを設置する地面若しくは床面に沿って設置すると共に、駆動ハウスの重量に耐久する基部を、地面若しくは床に備え、若しくは地面若しくは床に埋設して備え、また、レール長は駆動ハウスの寸法及びスペースの寸法合わせて設定して、スペース間隔即ちスペースの面積を各ハウス半体の駆動距離調節で広狭調節自在に備えた、請求項1記載の農業用・工業用組立式駆動ハウスよって課題を解決したものである。
請求項4の考案は、駆動ハウスを形成するハウス半体の実施例寸法は、正面壁の高さ3〜5m、幅5〜6m、側面壁の高さ3〜5m、幅5〜6mであるが、使用目的に応じ、大小設定自在に備えたものである、請求項1記載の農業用・工業用組立式駆動ハウスよって課題を解決したものである。
「本考案駆動ハウスの特性」
1.本考案駆動ハウス(一対のハウス半体からなる)は、断熱性パネルの組立ハウスであるため、当然、通常の栽培家屋・温室やビニールハウスとは比較にならない極めて優れた断熱性、遮音性、防盗性を備え、耐震強度、耐候性等に優れた特性を備えたものである。
2.従来の栽培家屋・温室とビニールハウスの中間的な低コストで提供し得る。
「本考案農業用駆動ハウス」の効果
(1)高級な野菜・果物・花卉等の栽培
1.日中は、各ハウス半体を駆動して、スペース(野天の栽培地面)を形成して太陽光、外気を取り入れ、該スペースに各種高級な野菜・果実・花卉等を栽培することができ、また、各ハウス半体内で種苗・栽培の準備、収穫物の保管・整理等の作業をすることができる。
2.夜間や作業終了後、若しくは、悪天候、急激な気温変化等に対応して、各ハウス半体を駆動し衝合連結して駆動ハウスを形成して、ハウス内に栽培物を保護し、空調装置により温度管理することができる。
3.夜間や監視必要時、収穫物保管時等の場合、各ハウス半体を連結・鎖錠して、防犯駆動ハウスとして、盗難を防止し得る。
4.駆動ハウスをトラクター、耕運機、その他の農耕機械器具の防犯・夜間保管倉庫として使用し得る。
特にトラクター等の大型機器を、外部から直接スペース内に乗り入れることができ、そのまま駆動ハウス内に安全に保管できる優れた効果がある。
5.駆動ハウスを強固な施錠閉鎖構成に備えることによって、主として防犯、機密保持等の特殊目的(例えば、高額収穫物の保管、品種改良等の実験栽培、品評会出品物、種苗等の温度調節保管)を実現できる。
「本考案工業用駆動ハウス」の効果
1.開放・閉止自在な駆動ハウスの特性によって、例えば、日中は、スペースに各種機械装置、作業テーブル等を設置して、工場作業等を行い、夜間は、各ハウス半体を駆動閉鎖して駆動ハウス内に各種装置、作業テーブル等を格納することができる。
2.駆動ハウスを形成して、空調が自在必要な、或いは騒音など外部への影響を及ぼす作業を行う作業室を形成することができる。
3.防盗目的等で、作業後、駆動ハウス内に各種機械装置、作業テーブル等を収納保管することができ、反対に、駆動ハウスを開放し、各種機械装置、作業テーブル等をスペースから他へ移動することができる。
4.特に、パワーショベル等大型土木機械器具、トラック・乗用車等の各種車両類、移動可能な大型機械装置等を、外部から直接スペース内に乗り入れ、そのまま駆動ハウス内に格納することができるので、近時多発しているこれらの盗難を有効に防止し得る多大の効果がある。
上記のように、本考案における駆動ハウス及びスペースは、農業用、工場用の農地・作業場、農業用・工場用の機械装置器具等保管場、収穫物・製品の収納・格納庫、各種車両の出入自在な車庫、その他に極めて広汎に利用することができる。
また、本考案駆動ハウスは、主として、農地、工場用地等の屋外に設置使用するが、
当然、ビニールハウス内、工場建屋内、倉庫内等の屋内に設置使用することも対象とし、例えば、工場建屋内に設置して、防盗・機密保持を要する「試作品」(車両、装置、部品等)の製作、保管、展示や、遮音・温度調整を必要とする特殊機械装置の作業場として(工場内工場)、駆動ハウス及びスペースへの装置、材料、製品の搬入出・移動・設置・保管を容易かつ自在に行い得る。
以上のような特性を備えた本考案駆動ハウスは、新規にその用途を考案開発することによって、上記の農業用、工業用に限定されることなく、流通その他の産業全般に汎用し得る優れた特性がある。。
一対のハウス半体からなる駆動ハウスをレール上に駆動自在に設置してなる本考案農業用・工業用組立式駆動ハウスの一実施例を示す斜視図である。 図1の駆動ハウスの各ハウス半体を各反対方向に分離駆動しハウス半体間にスペースを形成した状態を示す斜視図である。 駆動ハウスの作用説明図で、(イ)は駆動ハウスをレール上に駆動自在に設置した平面図及びその横断面図、(ロ)は(イ)の駆動ハウスの各ハウス半体を各反対方向に駆動しハウス半体間にスペースを形成した平面図及びその横断面である。 ハウス半体の正面図、背面図、右側面図である。 ハウス半体の平面図、底面図である。 図5の平面図のI−I線断面矢視図である。 図5の平面図のII−II線断面矢視図である。 レール及びその基礎の一実施例の断面図である。
パネルを組立て正面壁、左右側面壁、屋根若しくは天井、開口背面、開口底面からなるハウス半体を一対設け、地面若しくは床面に、前記ハウス半体の正面壁の幅に見合った平行間隔で設定長のレールを敷設すると共に、一対のハウス反体を、各ハウス半体の開口背面を相対した状態で、各左右側面壁の車輪を前記レール上に載置して、各ハウス半体を設定距離間、手動・自動適宜手段で駆動自在に備え、前記の各ハウス反体をレールの長手中心方向に駆動し各背面開口部同志を衝合連結して駆動ハウスを形成し、また、前記駆動ハウスの各ハウス反体をそれぞれ反対方向に駆動して両ハウス半体間にスペースを形成するように備える。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。
パネルPを組立てて、正面壁1、側面壁(左右)2・屋根(天井)3、開口背面4、開口底面5からなるハウス半体を一対a、a設け、地面(床面)10に、前記ハウス半体aの正面壁1の幅に見合った平行間隔で設定長のレールRを敷設すると共に、一対のハウス反体a、aを、各ハウス半体a、aの開口背面4を相対した状態で、各側面壁2の車輪8(手動・自動等駆動装置の一実施例)を前記レールR上に載置して、各ハウス半体を設定距離間、手動・自動適宜手段で駆動自在に備え、レールR上の各ハウス反体a、aをレールRの長手中心方向に駆動し各背面開口部同志4,4を衝合連結して駆動ハウスAを形成し、また、前記駆動ハウスAの各ハウス反体a、aをそれぞれ反対方向に分離駆動して両ハウス半体a、a間にスペースSを形成するように備える。
前記駆動ハウスAは、必要に応じ、正面壁1、側面壁2に扉(出入口)6、及び引戸(搬送入口)7、窓(図示を省く)等を備え、また、必要に応じ、図示を省くが、駆動ハウスA内外に車輪8を備えた手動・自動任意の駆動装置、照明装置、空調装置その他の装置を備える。
前記レールRは、駆動ハウスAを設置する地面(床面)(土壌、コンクリート等)10に沿って設置すると共に、駆動ハウスAの重量に耐久する基部9を、地面(床面)10に備え、若しくは地面(床面)10に埋設して備え、また、レールRの長さは駆動ハウスAの寸法及びスペースSの寸法合わせて設定して、スペースS間隔即ちスペースSの面積を各ハウス半体a、aの駆動距離調節で広狭調節自在に備える。
なお、駆動ハウスAを形成するハウス半体aの図示実施例の寸法は、正面壁1の高さ約3m、幅約5.6m、側面壁2の高さ約3m、幅約6mである。
A 本考案農業用・工業用組立式駆動ハウス(一実施例)
a ハウス半体
P パネル
R レール
S スペース(農業用・工業用に利用可能とした設定面積の空間)
1 正面壁
2 側面壁(左右)
3 屋根(天井)
4 背面開口部
5 底面開口部
6 扉(出入口)
7 引戸(搬出入口)
8 車輪(手動・自動等駆動装置の一実施例)
9 レールの基礎の一実施例
10 地面(床面)

Claims (4)

  1. パネルを組立て正面壁、左右側面壁、屋根若しくは天井、開口背面、開口底面からなるハウス半体を一対設け、
    地面若しくは床面に、前記ハウス半体の正面壁の幅に見合った平行間隔で設定長のレールを敷設すると共に、
    一対のハウス反体を、各ハウス半体の開口背面を相対した状態で、各左右側面壁の車輪を前記レール上に載置して、各ハウス半体を設定距離間、手動・自動適宜手段で駆動自在に備え、
    レール上の各ハウス反体を駆動し各背面開口部同志を衝合連結して駆動ハウスを形成し、前記駆動ハウスの各ハウス反体をそれぞれ反対方向に分離駆動して両ハウス半体間にスペースを形成するように備えたことを特徴とする、農業用・工業用組立式駆動ハウス。
  2. 前記パネルは、長方形金属枠の表裏両面に張設した金属板間に断熱性樹脂を注入して設けた断熱性の組立式建築物用パネルであり、前記パネルを組立てた前記駆動ハウスは、必要に応じ正面壁、側面壁に出入口扉、搬送入口引戸、窓を備え、また、必要に応じ駆動ハウス内外に手動・自動任意の駆動装置、照明装置、空調装置その他の装置を備えたものである、請求項1記載の農業用・工業用組立式駆動ハウス。
  3. 前記レールは、駆動ハウスを設置する地面若しくは床面に沿って設置すると共に、駆動ハウスの重量に耐久する基部を、地面若しくは床に備え、若しくは地面若しくは床に埋設して備え、また、レール長は駆動ハウスの寸法及びスペースの寸法合わせて設定して、スペース間隔即ちスペースの面積を各ハウス半体の駆動距離調節で広狭調節自在に備えた、請求項1記載の農業用・工業用組立式駆動ハウス。
  4. 駆動ハウスを形成するハウス半体の実施例寸法は、正面壁の高さ3〜5m、幅5〜6m、側面壁の高さ3〜5m、幅5〜6mとしたが、使用目的に応じ、大小設定自在に備えたものである、請求項1記載の農業用・工業用組立式駆動ハウス。
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