JP3206028U - 宅配システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物品を仕分けする収配ターミナルを必要としない宅配システムの提供。【解決手段】第1〜第3の端末装置2〜4と、サーバコンピュータ1とを備えている。サーバコンピュータ1は、第3の端末装置4から宅配情報を受信すると、配送元が属する配送元区画エリアと配送先が属する配送先区画エリアとを抽出し、それらに対応した第1及び第2の端末装置に宅配情報等を送信する。受信した第1の端末装置2は、配送元区画エリアにおける宅配情報等を表示し、第2の端末装置3は、第1コンテナヤードから第2コンテナヤードまで搬送されてきたコンテナの宅配物品の配送先区画エリアにおける宅配情報等を表示する。【選択図】図1

Description

本考案は、物品を宅配する宅配システムに関するものである。
従来、物品を宅配する宅配方法では、例えば大阪から東京に配送する場合、物品を配送元である大阪エリアの各家庭や荷物取次所、或いは倉庫などから収集用トラックで収集し、その収集した宅配物品を、大阪に設置された収配ターミナルに一旦集める。そして、その収配ターミナルで、配送先が東京エリアに該当する宅配物品を仕分けし、その仕分けした宅配物品を、例えば長距離用の大型のトラックに積み込んで東京エリアに設けられた収配ターミナルに配送する。その後、その東京エリアの収配ターミナルで、宅配物品を東京エリアの各エリア別に仕分けしてエリアごとに配送用トラックに再度積み替えて各宅配物品を配送先に配送している。
しかし、このような従来の宅配システムでは、大阪の収配ターミナル及び東京の収配ターミナルで宅配物品を仕分けしているため、収配ターミナルを設置する広い場所が必要になっている。又、収配ターミナルで宅配物品を仕分けするための多くの人員が必要になっているとともに、作業工程が多く、時間を要し、その結果として、コスト高になっている。
一方、例えば特許文献1には、上記のような宅配システムにおいて、宅配依頼後すぐに、配送予定情報が各配送拠点(収配ターミナル)、配送先に送信して、作業計画を立てて効率的に作業できるようにするとともに、配送時間をスピードアップできるネットワークベース物流情報処理方法が提案されている。
特開平11−193114号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法においても、収配ターミナル(配送拠点)で物品を仕分けするため、収配ターミナルを設置する広い場所が必要になっているとともに、収配ターミナルで物品を仕分けするための多くの人員が必要になる。
本考案の目的は、物品を仕分けする収配ターミナルを必要としない宅配システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、コンテナを載せて配送元から宅配物品を前記コンテナに収集して当該コンテナを第1コンテナヤードに搬送する収集用トラックに用いられる第1の端末装置と、前記第1コンテナヤードから第2コンテナヤードまで搬送されてきた前記コンテナを乗せて当該コンテナに収集された前記宅配物品を配送先に搬送する配送用トラックに用いられる第2の端末装置と、通信網を介して前記第1及び第2の端末装置夫々と通信可能に接続されたサーバコンピュータとを備え、前記サーバコンピュータは、予め前記第1コンテナヤード近傍の第1エリアを複数の区画エリアに区画した複数の配送元区画エリアを記憶した配送元区画エリアデータベースと、予め前記第2コンテナヤード近傍の所定の第2エリアを複数の区画エリアに区画した複数の配送先区画エリアを記憶した配送先区画エリアデータベースと、前記配送元区画エリア及び配送先区画エリアと前記コンテナと第1の端末装置と第2の端末装置とを関連付けて記憶したコンテナデータベースとを備え、配送元特定情報及び配送先特定情報を含む宅配情報が入力されると、前記配送元特定情報と前記配送元区画エリアデータベースとに基づいて、前記配送元特定情報により特定された配送元が属する、前記複数の配送元区画エリアの内の1つの配送元区画エリアを抽出するとともに、前記配送先特定情報と前記配送先区画エリアデータベースとに基づいて、前記配送先特定情報により特定された配送先が属する、前記複数の配送先区画エリアの内の1つの配送先区画エリアを抽出し、更に、その抽出した配送元区画エリア及び配送先区画エリアと関連付けられて前記コンテナデータベースに記憶された前記第1及び第2の端末装置に前記宅配情報を第1コンテナヤード特定情報と共に送信し、前記第1の端末装置は、受信した宅配情報に含まれた前記配送元特定情報に基づいて、前記第1の端末装置が用いられる前記収集用トラックで、前記抽出した1つの配送元区画エリアにおける、配送元の宅配物品を前記コンテナに収集して第1コンテナヤード特定情報で特定された第1コンテナヤードに搬送するよう指示し、前記第2の端末装置は、受信した宅配情報に含まれた前記配送先特定情報に基づいて、前記第1コンテナヤードから前記第2コンテナヤードに搬送されてきた前記コンテナの宅配物品を、前記配送用トラックを介して前記抽出した1つの前記配送先区画エリアにおける配送先に配送するよう指示することを特徴とする宅配システムを提供する。
この構成によれば、例えば第1エリアにおいて、宅配依頼のあった内で配送元区画エリアのもので、且つ、配送先区画エリアのものだけを第1の端末装置が表示等することになる。従って、収集者は、予め設定された小エリアの配送元区画エリアで示されるエリアだけを回って宅配物品を集めればよく、効率よく集めることができる。
又、コンテナに収集されて第1コンテナヤードに搬送された宅配物品は、予め設定された小エリアの配送先区画エリアのものだけのため、宅配物品毎に仕分けや積み込みをすることなく、コンテナをそのまま中継トラックや列車などの輸送手段に載せ換えて搬送することができる。
従って、収配ターミナルを不要にでき、収配ターミナルを設置する広い場所を不要にできるとともに、収配ターミナルで宅配物品を仕分けするための人員も不要にでき、しかも、中継トラック等の輸送手段に載せるまでの時間を短時間で行うことができ、その結果、低コストで搬送できる。
他の一態様では、上記宅配システムにおいて、前記コンテナデータベースは、コンテナの最大積載量に関する最大積載量情報及び累積積載量に関する累積積載量情報をコンテナと関連付けて記憶し、前記宅配情報は、前記宅配物品の大きさに関する宅配物品嵩情報を含み、前記サーバコンピュータは、前記宅配情報が入力されると、前記宅配物品嵩情報と前記コンテナデータベースの最大積載量情報及び累積積載量情報とに基づいて、累積積載量が最大積載量を超過するか否かを判定し、超過するとの判定をした場合に、前記第1及び第2の端末装置に前記宅配情報を送信する構成を採ることができる。
この構成によれば、累積積載量が最大積載量を超過するとの判定をした場合に、サーバコンピュータは、第1及び第2の端末装置に宅配情報を送信するため、第1の端末装置を用いる収集用トラックは、受信すれば即座に収集作業を開始できるとともに、コンテナに満載でき、短時間で効率よく、収集できる。
他の一態様では、上記宅配システムにおいて、前記宅配情報は、通信網を介して前記サーバコンピュータと通信可能に接続され宅配を依頼する宅配依頼者が用いる第3の端末装置に入力され、前記サーバコンピュータは、前記第3の端末装置から前記宅配情報を受信する構成を採ることができる。
この構成によれば、宅配情報を、宅配依頼者が用いる第3の端末装置から自動的に入力でき、効率よく、宅配できる。
本考案によれば、物品を仕分けする収配ターミナルを必要としない宅配システムを提供し得る。
本考案の一実施形態の宅配システムの構成を説明するためのブロック図である。 図1に示す宅配システムに用いられるサーバコンピュータ、第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本考案の宅配システムにおけるコンテナの搬送を説明する概略図である。 本考案の宅配システムにおけるサーバコンピュータ、第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置夫々の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3の端末装置に表示される宅配情報入力画面の一例である。 配送元区画エリアデータベースのデータ構造を模式的に表わした図面である。 配送先区画エリアデータベースのデータ構造を模式的に表わした図面である。 コンテナエリアデータベースのデータ構造を模式的に表わした図面である。
以下、本考案を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本考案の一実施形態の宅配システムの構成を説明するためのブロック図、図2は、図1に示す宅配システムに用いられるサーバコンピュータ、第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。又、図3は、本考案の宅配システムにおけるコンテナの搬送を説明する概略図である。
本考案の宅配システムは、図3に示すように、収集用トラック101にコンテナ100を載せて後述の配送元区画エリア120から宅配物品をそのコンテナ100に収集して第1コンテナヤード110に搬送し、そのコンテナ100を、例えば中継トラックに載せ換えて第2コンテナヤード111まで搬送する。そして、その後、第2コンテナヤード111においてコンテナ100を配送用トラック102に載せて、収集した宅配物品を後述の配送先区画エリア130における配送先に配送する。なお、第1コンテナヤード110から第2コンテナヤード111までのコンテナ100の輸送手段は、トラック以外に、列車、船、飛行機であってもよい。
このように宅配物品を配送する宅配システムは、図1に示すようにサーバコンピュータ1と、通信網としてのインターネット10を介してサーバコンピュータ1と通信可能な第1の端末装置2、第2の端末装置3、及び第3の端末装置4とを備えている。
第1の端末装置2は、上記収集用トラック101に用いられるもので、表示装置と、入力装置とを備えている。この実施形態では、第1の端末装置2は、携帯電話から構成されている。
第2の端末装置3は、上記配送用トラック102に用いられるもので、表示装置と、入力装置とを備えている。この実施形態では、第2の端末装置3も、携帯電話から構成されている。
第3の端末装置4は、宅配を依頼する宅配依頼者が用いるもので、表示装置と、入力装置とを備えている。この実施形態では、第3の端末装置2も、携帯電話から構成されている。
サーバコンピュータ1は、配送元区画エリアデータベース(DB)11と、配送先区画エリアデータベース12と、コンテナデータベース13と、抽出部14と、最大積載量超過判定部17と、受信部18と、送信部19とを備えている。
配送元区画エリアデータベース11は、配送元区画エリアを記憶している。この配送元区画エリアは、予め所定の第1エリアを複数の区画エリアに区画して配送元の区画エリアとしたもので、例えば図6に示すように、後述の第1コンテナヤード近傍の第1エリアとしての大阪市を、北区等の区ごとに複数の区画エリアに区画して配送元区画エリアとしている。そして、その区画した配送元区画エリア夫々に、識別情報としてのIDを付記して記憶している。
ここで、第1コンテナヤード近傍の第1エリアとは、中継トラックを介して物品を積んだコンテナを搬送する場合に、第1コンテナヤードが他のコンテナヤードよりも最寄りとなる所定のエリアであって、配送元エリアの対象として設定したエリアである。
配送先区画エリアデータベース12は、配送先区画エリアを記憶している。この配送先区画エリアは、予め所定の第2エリアを複数の区画エリアに区画して配送先の区画エリアとしたもので、例えば図7に示すように、後述の第2コンテナヤード近傍の第2エリアとしての東京都を、江東区等の区等ごとに複数の区画エリアに区画して配送先区画エリアとしている。そして、その区画した配送先区画エリア夫々に、識別情報としてのIDを付記して記憶している。
ここで、第2コンテナヤード近傍の第2エリアとは、中継トラックを介して物品を積んだコンテナを搬送する場合に、第2コンテナヤードが他のコンテナヤードよりも最寄りとなる所定のエリアであって、配送先エリアの対象として設定したエリアである。
コンテナデータベース13は、図8に示すように、IDを付記したコンテナと、第1の端末装置IDと、第2の端末装置IDと、配送元区画エリアIDと、配送先区画エリアIDとを夫々関連付けて記憶している。
すなわち、第1の端末装置を用いる収集用トラック101及び第2の端末装置を用いる配送用トラック102夫々に載せられるように設定されたコンテナが記憶されているとともに、それらの収集用トラック101及び配送用トラック102夫々が担当する配送元区画エリア、配送先区画エリアが記憶されている。
又、コンテナデータベース13は、上記コンテナIDと、そのコンテナの最大積載量に関する最大積載量情報と、そのコンテナの現在の累積積載量に関する累積積載量情報とを夫々関連付けて記憶している。
最大積載量情報は、この実施形態では、各コンテナの容積(cm)を示す情報とされている。
又、コンテナデータベース13は、図示しないが、コンテナを搬送する第1コンテナヤードに関する情報と、コンテナを第1コンテナヤードに搬送する搬送時刻に関する情報と、コンテナが着く第2コンテナヤードに関する情報と、コンテナが第2コンテナヤードに到着する到着時刻に関する情報とを、上記コンテナIDと関連付けて記憶している。
抽出部14は、図1に示すように、配送元区画エリア抽出部15と、配送先区画エリア抽出部16とを備えている。配送元区画エリア抽出部15は、例えば配送元特定情報と上記配送元区画エリアデータベース11とに基づいて、配送元特定情報により特定された配送元が属する配送元区画エリアを抽出する。
配送先区画エリア抽出部16は、例えば配送先特定情報と上記配送先区画エリアデータベース12とに基づいて、配送先特定情報により特定された配送先が属する配送先区画エリアを抽出する。
最大積載量超過判定部17は、宅配物品の大きさに関する宅配物品嵩情報と、コンテナデータベース13に記憶した最大積載量情報及び累積積載量情報とに基づいて、該当するコンテナの累積積載量が最大積載量を超過するか否かを判定する。
受信部18は、例えば宅配を依頼してきた宅配依頼者からの宅配情報等の情報を、第3の端末装置4及びインターネットを介して受信する。
送信部19は、例えば宅配情報等の情報をインターネットを介して第1端末装置2及び第2の端末装置3に送信する。又、第1コンテナヤードに関する情報、コンテナを第1コンテナヤードに搬送する搬送時刻に関する情報、第2コンテナヤードに関する情報、コンテナが第2コンテナヤードに到着する到着時刻に関する情報を、インターネットを介して第1端末装置2及び第2の端末装置3に送信する。
図2は、図1に示す宅配システムに用いられるサーバコンピュータ1、第1の端末装置2、第2の端末装置3及び第3の端末装置4のハードウェア構成の一例を示す図面である。
サーバコンピュータ1は、記録装置であり本システムのプログラムを記録した記録媒体であるハードディスク50、ハードディスク50に記録されたプログラムを実行する制御装置であるCPU51、表示装置である液晶表示部52、入力装置であるキーボード54及びおよびマウス55、インターネット10を介して端末装置2〜4と通信するための通信インタフェース53を備えている。
サーバコンピュータ1のハードディスク50には、上記プログラムの他、各データベース11、12、13を構成するデータが記録されている。すなわち、ハードディスク50が図1の配送元区画エリアデータベース11、配送先区画エリアデータベース12、コンテナデータベース13に対応する。
また、サーバコンピュータ1のCPU51が、図1の抽出部14、最大積載量超過判定部17、送信部19、受信部18に対応する。
図2の第1の端末装置2は、表示装置である液晶表示部21、入力装置であるボタン操作部22、プログラム等を記憶したメモリ26、メモリ26に記憶されたプログラム等を実行するCPU24,インターネット10を介してサーバコンピュータ1と通信するための通信インタフェース25を備えている。
図2の第2の端末装置3は、上記第1の端末装置2と同様に、表示装置である液晶表示部31、入力装置であるボタン操作部32、プログラム等を記憶したメモリ36、メモリ36に記憶されたプログラム等を実行するCPU34,インターネット10を介してサーバコンピュータ1と通信するための通信インタフェース35を備えている。
又、図2の第2の端末装置4も、上記第1の端末装置2と同様に、表示装置である液晶表示部41、入力装置であるボタン操作部42、プログラム等を記憶したメモリ46、メモリ46に記憶されたプログラム等を実行するCPU44,インターネット10を介してサーバコンピュータ1と通信するための通信インタフェース45を備えている。
次に、本実施形態の動作について、図4に基づいて説明する。まず、第3の端末装置4は、宅配を依頼する宅配依頼者によって入力された宅配情報をサーバコンピュータ1に送信する(図4、ステップS1)。
宅配情報には、宅配依頼者の氏名、配送元の住所、配送先の住所、宅配物品の大きさ、宅配物品の種類、配送希望日時等が含まれる。
この宅配情報は、図5に示すように、宅配情報入力画面40に入力してサーバコンピュータ1に送信される。
配送元の住所は、配送元を特定する配送元特定情報をなすもので、宅配物品を収集にきてもらう場所を入力するとともに、対応する郵便番号も入力するようになっている。配送先の住所は、配送先を特定する配送先特定情報をなすもので、宅配物品を配送(宅配)してもらう場所を入力するとともに、対応する郵便番号も入力するようになっている。
宅配物品の大きさは、宅配物品の大きさを特定する宅配物品嵩情報をなすもので、この実施形態では、宅配物品の体積に関する情報とされており、例えば横、縦及び高さの概略の寸法を入力するようになっている。宅配物品の種類は、例えばガラスケースのように、割れ物か否かが判るように入力するようになっている。
配送希望日時は、配送先への到着希望の日時を入力する。例えば20○○年○月○日午後1時〜3時のように入力するようになっている。
尚、この宅配情報入力画面40を、サーバコンピュータ1にアクセスした第3の端末装置4の液晶表示部にサーバコンピュータ1から受信して表示でき、その表示された宅配情報入力画面40に入力できる。
宅配情報を受信したサーバコンピュータ1は、該当する配送元区画エリア、配送先区画エリア、第1の端末装置2、第2の端末装置3及びコンテナを抽出する(図4、ステップS2)。
詳しくは、サーバコンピュータ1は、宅配情報に含まれている配送元特定情報と配送元区画エリアデータベース11とに基づいて、該当する配送元区画エリアを抽出する。
例えば配送元の住所に大阪市「北区」が含まれている場合は、図6に示すように配送元区画エリアデータベース11から該当する配送元区画エリアID「01」のものを抽出する。
又、サーバコンピュータ1は、上記宅配情報に含まれている配送先特定情報と配送先区画エリアデータベース12とに基づいて、該当する配送先区画エリアを抽出する。
例えば配送先の住所に東京都「江東区」が含まれている場合は、図7に示すように配送先区画エリアデータベース12から該当する配送先区画エリアID「001」のものを抽出する。
そして、サーバコンピュータ1は、抽出した配送元区画エリアID及び配送先区画エリアIDと上記コンテナデータベース13とに基づいて、該当する第1の端末装置2、第2の端末装置3及びコンテナを抽出する。
例えば、上記のように配送元区画エリアIDが「01」のものと配送先区画エリアIDが「001」のものとが抽出されると、図8に示すように、それらに対応する第1の端末装置IDが「0001」のものと第2の端末装置IDが「00001」のものとコンテナIDが「0000001」のものとをサーバコンピュータ1は抽出する。
図4に戻って説明を続けると、サーバコンピュータ1は、上記宅配情報に含まれている宅配物品嵩情報と上記抽出したコンテナIDとコンテナデータベース13とに基づいて、抽出したコンテナが最大累積積載量を超過することになるか否かを判定する(図4、ステップS3)。
例えば図5に示すように宅配物品嵩情報として横100cm、縦100cm、高さ100cmの情報が入力されると、サーバコンピュータ1は、上記抽出したコンテナIDに対応して記憶された累積積載量の情報(上記宅配物品嵩情報が入力される直前の累積積載量の情報)に上記入力された宅配物品嵩情報の体積1000000cmを加算して上記宅配物品嵩情報が入力された後の累積積載量を算出する(この図5では、宅配物品嵩情報が入力された後の累積積載量として1000000cmとして表している)。
そして、その算出した累積積載量と、上記抽出したコンテナIDに対応した最大積載量の情報(この図5に示す本実施形態では、24000000cm)とを比較して累積積載量の値が最大積載量の値よりも大きい場合に、超過するとの判定をし、累積積載量の値が最大積載量の値よりも大きくない場合に、超過しないとの判定をする。
超過しないとの判定をした場合、サーバコンピュータ1は、予め設定された配信設定時刻を過ぎたか否かを判定する(図4、ステップS4)。
この配信設定時刻は、該当する第1及び第2の端末装置2、3に上記宅配情報を送信する時刻として予め設定した時刻で、この実施形態では、上記宅配情報に含まれている配送希望日時情報の配送希望日の前々日の午前0時に設定されている。
そして、サーバコンピュータ1は、配信設定時刻を過ぎたとの判定をした場合に、上記抽出した第1及び第2の端末装置2、3に上記宅配情報を送信するとともに、第1コンテナヤードに関する情報、コンテナを第1コンテナヤードに搬送する搬送時刻に関する情報、第2コンテナヤードに関する情報、コンテナが第2コンテナヤードに到着する到着時刻に関する情報を送信する(図4、ステップS5)。
一方、配信設定時刻を過ぎていないとの判定をした場合、サーバコンピュータ1は、配信設定時刻を過ぎるのを待つ。
又、上記ステップS3において、最大累積積載量を超過しないとの判定をした場合、サーバコンピュータ1は、上記ステップS5に処理を移す。
第1の端末装置2は、受信した宅配情報を液晶表示部に表示するようにして(図4、ステップS6)、収集用トラック101を用いて宅配物品を収集する収集者に指示する。又、この表示に際して、収集後のコンテナを搬送する第1コンテナヤードに関する情報及び第2コンテナヤードに関する情報、コンテナを第1コンテナヤードに搬送する搬送時刻に関する情報が同時に表示される。
これにより、第1の端末装置2は、例えば大阪市における宅配依頼の内で配送元区画エリアID「01」に該当するエリアのもので、且つ、配送先区画エリアID「001」に該当するエリアのものだけを表示して収集者に指示することになる。
従って、収集者は、配送元区画エリアID「01」で示されるエリアだけを回って宅配物品を集めるため、収集者は、熟知したエリア内で宅配物品を集めればよく、効率よく宅配物品を集めることができる。又、特定の収集者が配送元区画エリアID「01」で示される特定のエリアだけを常時回ることにより、そのエリアにおいて、例えば過去に宅配依頼してきた人と親しくなり、その人の家の前を通る場合には、宅配依頼のない場合でも宅配物品の有無を聞く等のサービスを行うことも可能になり、ひいては、顧客の囲い込みを図ることができる。
尚、この実施形態では、サーバコンピュータ1は、第1及び第2の端末装置2、3に宅配情報を送信するとともに、宅配物品の収集日時等に関する収集情報を第3の端末装置3に送信して宅配依頼者に宅配物品の収集日時等を知らせるようにしている。
又、第1コンテナヤードに搬送されたコンテナは、第1の端末装置2に表示された宅配情報及び例えば収集者等によりコンテナに表示された宅配情報に含まれた配送先特定情報等に基づいて、準備された中継トラックに積まれ、第2コンテナヤードに搬送される。
その際、コンテナに収集された宅配物品は、配送先区画エリアID「001」に該当するエリアのものだけのため、宅配物品毎に仕分けや積み込みをすることなく、コンテナをそのまま中継トラックに載せ換えて搬送することができる。
従って、収配ターミナルを不要にでき、収配ターミナルを設置する広い場所を不要にできるとともに、収配ターミナルで宅配物品を仕分けするための人員も不要にでき、しかも、中継トラックに載せるまでの時間を短時間で行うことができ、その結果、低コストで搬送できる。なお、第1コンテナヤードから第2コンテナヤードまでのコンテナの輸送手段として中継トラックに代えて列車を用いる場合には、ドライバーの過労運転、或いは、トラックからの二酸化炭素の排出を抑えることができる。
又、第2の端末装置3は、受信した宅配情報を液晶表示部に表示するようにして(図4、ステップS7)、配送用トラック102を用いて宅配物品を配送する配送者に指示する。又、この表示に際して、コンテナが搬送されてくる第2コンテナヤードの情報及び第2コンテナヤードへの到着時刻の各情報が同時に表示される。
この第2の端末装置3に表示された情報に基づいて、コンテナは、第2コンテナヤードで配送用トラック102に積まれ、配送者によって、コンテナ内の宅配物品が配送先に配送される。
その際においても、コンテナ内の宅配物品は、配送先区画エリアID「001」に該当するエリアのものだけのため、宅配物品毎に仕分けや積み込みをすることなく、コンテナをそのまま中継トラックに載せ換えて搬送することができる。
従って、収配ターミナルや収配ターミナルで宅配物品を仕分ける人員を不要にでき、配送用トラック102に載せるまでの時間を短時間で行うことができる。
又、配送者は、区画エリアID「001」に該当するエリアだけを回って宅配物品を配送すればよく、効率よく配送できる。
尚、上記実施形態では、宅配情報を、第3の端末装置4からサーバコンピュータ1に送信して入力するようにしているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば宅配依頼者から電話、或いはファクシミリを介して宅配情報を得、その得た宅配情報を、例えばサーバコンピュータ1を管理する管理者等が手で入力するようにしてもよい。
又、上記実施形態では、第1エリアを大阪市と、第2エリアを東京都としているが、第1エリア及び第2エリアは、特に限定されず、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、配送元区画エリアと配送先区画エリアとを、夫々、「区」ごとに区画したものとしているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えばトラックで数時間〜12時間(半日)以内に物品を収集できる程度のエリアごとに区画し、より具体的には、予め定めた2以上の区ごとに区画し、或いは、或いは、1又は2以上の「町」ごとに区画するようにしてもよい。
又、上記実施形態では、第1及び第2の端末装置は、宅配情報等を液晶表示部に表示することにより、収集用トラックを操作して収集する収集者、或いは配送用トラックを操作して配送する配送者に指示するようにしているが、例えば音声を発することにより、収集者、或いは配送者に指示するようにしてもよく、適宜変更できる。
また、第1の端末装置2、第2の端末装置3及び第3の端末装置4は、パソコン、携帯電話の他、PHS等の携帯情報端末を使用でき、適宜変更し得る。又、第1の端末装置2及び第2の端末装置3を、画面(液晶表示部)に表示した宅配情報等を印刷可能なものから構成し、宅配依頼伝票又は宅配完了伝票として印刷するようにしてもよく、これにより、収集者又は配達者は、宅配依頼伝票又は宅配完了伝票を即座に得ることができ、作業時間を短縮できる。
又、サーバコンピュータは、一つから構成されるものに限らず、互いにアクセス可能な複数から構成したものであっても良い。
例えばデータベースを有する第1サーバコンピュータと、第1サーバコンピュータと通信可能に接続された抽出部等を有する第2サーバコンピュータとから構成する。或いは、第1サーバコンピュータと、第1サーバコンピュータと通信可能に接続された第2サーバコンピュータとから構成し、第1サーバコンピュータが宅配依頼者からの宅配情報を受信等によって入力されその宅配情報に含まれた配送元特定情報等の情報を第1の端末装置と第2サーバコンピュータとに送信し、第2サーバコンピュータが第1サーバコンピュータから受信した配送元特定情報等の情報を第2の端末装置に送信するようにしてもよい。
又、本考案に用いるコンテナの大きさは、特に限定されず、種々の大きさのものを使用できるが、例えば積載量が通常1トン〜4トン用のものとして用いられているものを使用すれば比較的幅狭い道路でも集配できる点で好ましい。
1 サーバコンピュータ
2 第1の端末装置
3 第2の端末装置
4 第3の端末装置
11 配送元区画エリアデータベース
12 配送先区画エリアデータベース
13 コンテナデータベース
14 抽出部
17 最大積載量超過判定部
18 受信部
19 送信部

Claims (4)

  1. コンテナを載せて配送元から宅配物品を前記コンテナに収集して当該コンテナを第1コンテナヤードに搬送する収集用トラックに用いられる第1の端末装置と、
    前記第1コンテナヤードから第2コンテナヤードまで搬送されてきた前記コンテナを乗せて当該コンテナに収集された前記宅配物品を配送先に搬送する配送用トラックに用いられる第2の端末装置と、
    通信網を介して前記第1及び第2の端末装置夫々と通信可能に接続されたサーバコンピュータとを備え、
    前記サーバコンピュータは、予め前記第1コンテナヤード近傍の第1エリアを複数の区画エリアに区画した複数の配送元区画エリアを記憶した配送元区画エリアデータベースと、予め前記第2コンテナヤード近傍の所定の第2エリアを複数の区画エリアに区画した複数の配送先区画エリアを記憶した配送先区画エリアデータベースと、前記配送元区画エリア及び配送先区画エリアと前記コンテナと第1の端末装置と第2の端末装置とを関連付けて記憶したコンテナデータベースとを備え、配送元特定情報及び配送先特定情報を含む宅配情報が入力されると、前記配送元特定情報と前記配送元区画エリアデータベースとに基づいて、前記配送元特定情報により特定された配送元が属する、前記複数の配送元区画エリアの内の1つの配送元区画エリアを抽出するとともに、前記配送先特定情報と前記配送先区画エリアデータベースとに基づいて、前記配送先特定情報により特定された配送先が属する、前記複数の配送先区画エリアの内の1つの配送先区画エリアを抽出し、更に、その抽出した配送元区画エリア及び配送先区画エリアと関連付けられて前記コンテナデータベースに記憶された前記第1及び第2の端末装置に前記宅配情報を第1コンテナヤード特定情報と共に送信し、
    前記第1の端末装置は、受信した宅配情報に含まれた前記配送元特定情報に基づいて、前記第1の端末装置が用いられる前記収集用トラックで、前記抽出した1つの配送元区画エリアにおける、配送元の宅配物品を前記コンテナに収集して第1コンテナヤード特定情報で特定された第1コンテナヤードに搬送するよう指示し、
    前記第2の端末装置は、受信した宅配情報に含まれた前記配送先特定情報に基づいて、前記第1コンテナヤードから前記第2コンテナヤードに搬送されてきた前記コンテナの宅配物品を、前記配送用トラックを介して前記抽出した1つの前記配送先区画エリアにおける配送先に配送するよう指示することを特徴とする宅配システム。
  2. 前記コンテナデータベースは、コンテナの最大積載量に関する最大積載量情報及び累積積載量に関する累積積載量情報をコンテナと関連付けて記憶し、
    前記宅配情報は、前記宅配物品の大きさに関する宅配物品嵩情報を含み、
    前記サーバコンピュータは、前記宅配情報が入力されると、前記宅配物品嵩情報と前記コンテナデータベースの最大積載量情報及び累積積載量情報とに基づいて、累積積載量が最大積載量を超過するか否かを判定し、超過するとの判定をした場合に、前記第1及び第2の端末装置に前記宅配情報を送信することを特徴とする請求項1記載の宅配システム。
  3. 前記宅配情報は、通信網を介して前記サーバコンピュータと通信可能に接続され宅配を依頼する宅配依頼者が用いる第3の端末装置に入力され、
    前記サーバコンピュータは、前記第3の端末装置から前記宅配情報を受信することを特徴とする請求項1又は2記載の宅配システム。
  4. 前記第2の端末装置は、前記第1コンテナヤードから前記第2コンテナヤードまで中継トラックにより搬送されてきた前記コンテナを乗せて前記宅配物品を配送先に搬送する配送用トラックに用いられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の宅配システム。
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