JP3205782U - 工具用腰袋 - Google Patents
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Abstract
Description
このような工具用腰袋を大別すると、大きな開口を有する大きなポケットに種々の形状の工具が同時に多数収納できるようにしたものと、1個あるいは数個の小さなポケットが形成され、各々のポケットに、個別に1つの工具を収納するようにしたものとがある。
そのため、背布裏面側の上半分程度に、背布素材とは別素材の補強板を取り付けて、補強板付近にベルト通しを取り付け、あるいは補強板自体にベルト通し孔を形成するようにしてベルト通しの下縁で折れ曲がらないように補強することが開示されている。さらに、当該文献には、EVA樹脂製等の芯材を強靭な表布と裏布により挟着した3層構造の背布として補強することが開示されている(特許文献1参照)。
したがって、ポケットの大きさや形状をどのようにするかが使い勝手のよさを左右することとなり、これまで以上に使い勝手のよいものにすることが望まれていた。
これにより、第一カバー部材の上端から下端にかけての第二ポケット部に面する表面には、ベース部材よりも摩擦係数の小さい滑り面部材が取り付けてあるので、第二ポケット部への工具の収納または取り出し時には、第一カバー部材の表面に固定された滑り面部材に押し付けるようにして工具の出し入れを行うことで、第一ポケット部との摩擦が小さくなって滑らかに出し入れすることができる。
これにより、第二カバー部材の上端から下端にかけての第三ポケット部に面する表面には、ベース部材よりも摩擦係数の小さい滑り面部材が取り付けてあるので、第三ポケット部への工具の収納または取り出し時には、第二カバー部材の表面に固定された滑り面部材に押し付けるようにして工具の出し入れを行うことで、第二ポケット部との摩擦が小さくなって滑らかに出し入れすることができる。
これにより、第一ポケット部についてはベース部材に取り付けられている滑り面部材以外の第一カバー部材の内面側、第二ポケット部については第一カバー部材に取り付けられている滑り面部材以外の第二カバー部材の内面側、第三ポケット部については第二カバー部材に取り付けられている滑り面部材以外の第三カバー部材の内面側のそれぞれは、摩擦係数が小さくなるように加工されていないので、収納されている工具は、滑り面部材に押し当てられない限り、これらの面に接した状態で滑りにくくなっており、簡単に抜け落ちることがない。
以下、本考案の第一実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜5は本考案の第一実施形態に係る工具用腰袋10を示す図であり、図1は正面図、図2は右側面図、図3は背面図、図4は平面図、図5は中央縦断面図である。
工具用腰袋10は、主としてベース部材11と第一カバー部材12とからなる。以下において、これらの構成素材には一例として布地(例えば帆布のような厚手の織布)を用いて説明しているが、天然皮革または人工皮革のような皮革類や適宜の厚さと柔軟性を備えた合成樹脂素材を使用することもできる。
そして、中央付近から下側にかけての滑り面部材15の表側には、略角筒状の第一ポケット部17を形成する第一カバー部材12が、ミシン糸16でベース部材11に縫着されるとともに、その四隅がリベット18により固定してある。
第一カバー部材12の内面は、ベース部材11と同じ素材、すなわち布地のままにしてあり、したがって略角筒状の第一ポケット部17の内面は、ベース部材11上の1面が滑り面部材15、残り3面がベース部材11と同じ布地で形成されている。
上部第一開口19は、多数の工具メーカーのニッパ、プライヤ、ペンチ等の工具が挿入可能であり、しかも挿入されたときに抜け落ちない程度の大きさにしてある。
まず、作業者はベルト挿通用空間14にベルトを通して工具用腰袋10を腰にぶら下げ、第一ポケット部17に使用する工具を挿入し、現場作業を開始する。
そして、作業中に工具が必要になったときには工具の持手部分を持ち、滑り面部材15に工具を少し押し当てるようにしながら第一ポケット部17から引き出す。このとき、滑り面部材15の摩擦係数はベース部材11よりも小さいので、滑らかに引き出すことができる。
また、使用した工具を第一ポケット部17に戻すときは、工具の先端部を第一ポケット部17の上部第一開口19に入れた状態で手を離すことにより、工具は自重で第一ポケット部17に収納される。
第一ポケット部17に完全に収納された状態の工具は、第一ポケット部17の内部で摩擦係数の小さい滑り面部材15に接するだけでなく、第一カバー部材12の内面にも接しているため容易に抜け落ちることはない。
次に、本考案の第二実施形態について説明する。図6〜10は本考案の第二実施形態に係る工具用腰袋30を示す図であり、図6は正面図、図7は右側面図、図8は背面図、図9は平面図、図10は中央縦断面図である。なお、上述した工具用腰袋10と同じ構成部分については、同符号を付すことにより説明の一部を省略する。
さらに、第一カバー部材12の上端から下端にかけての第二ポケット部34に面する表面には、ベース部材11よりも摩擦係数の小さい滑り面部材35がミシン糸16により縫着され、第二ポケット部34への工具の収納または取り出し時の摩擦が小さくなるようにしてある。
また、使用した工具を第一ポケット部17または第二ポケット部34に戻すときは、工具の先端部を第一ポケット部17の上部第一開口19に入れた状態、または第二ポケット部34の上部第二開口32に入れた状態で手を離すことにより、工具は自重で第一ポケット部17または第二ポケット部34に収納される。
第一ポケット部17、第二ポケット部34に完全に収納された状態の工具は、摩擦係数の小さい滑り面部材15や滑り面部材35に接するだけでなく、第一カバー部材12および第二カバー部材31の内面にも接しているため容易に抜け落ちることはない。
次に、本考案の第三実施形態について説明する。図11〜15は本考案の第三実施形態に係る工具用腰袋50を示す図であり、図11は正面図、図12は右側面図、図13は背面図、図14は平面図、図15は中央縦断面図である。なお、上述した工具用腰袋10、30と同じ構成部分については、同符号を付すことにより説明の一部を省略する。
さらに、第二カバー部材31の上端から下端にかけての第三ポケット部54に面する表面には、ベース部材11よりも摩擦係数の小さい滑り面部材55がミシン糸16により縫着され、第三ポケット部54への工具の収納または取り出し時の摩擦が小さくなるようにしてある。
また、使用した工具を第一ポケット部17、第二ポケット部34、第三ポケット部54に戻すときは、工具の先端部を第一ポケット部17の上部第一開口19に入れた状態、または第二ポケット部34の上部第二開口32に入れた状態、または第三ポケット部54の上部第三開口52に入れた状態で手を離すことにより、工具は自重で第一ポケット部17、第二ポケット部34、第三ポケット部54に収納される。
第一〜第三の各ポケット部17、34、54に完全に収納された状態の工具は、摩擦係数の小さい滑り面部材15、35、55に接するだけでなく、第一〜第三の各カバー部材12、31、51の内面にも接しているため容易に抜け落ちることはない。
11 ベース部材
11a 表面部分
11b 背面部分
12 第一カバー部材
13 リベット
14 ベルト挿通用空間
15 滑り面部材
16 ミシン糸
16a 布
17 第一ポケット部
18 リベット
19 上部第一開口
20 下部第一開口
30 工具用腰袋
31 第二カバー部材
32 上部第二開口
33 下部第二開口
34 第二ポケット部
35 滑り面部材
50 工具用腰袋
51 第三カバー部材
52 上部第三開口
53 下部第三開口
54 第三ポケット部
55 滑り面部材
Claims (4)
- ベース部材の表面側に、前記ベース部材と同素材の第一カバー部材を取り付けることにより、工具が挿入される上部第一開口および当該上部第一開口より小さな開口の下部第一開口を有する略角筒状の第一ポケット部が形成された工具用腰袋であって、
前記ベース部材の表面には、前記第一ポケット部の上部第一開口よりも上方から下端にかけて前記ベース部材よりも摩擦係数の小さい滑り面部材が取り付けられ、前記工具の収納時および取り出し時の摩擦が小さくなるように構成された工具用腰袋。 - 前記第一ポケット部の上部第一開口より下側で、前記ベース部材と同素材の第二カバー部材が、前記第一カバー部材の一部を覆うようにして前記ベース部材の表面側に取り付けられることにより、工具が挿入される上部第二開口および当該上部第二開口より小さな開口の下部第二開口を有する略角筒状の第二ポケット部が形成され、
前記第一カバー部材の上端から下端にかけての前記第二ポケット部に面する表面には、前記ベース部材よりも摩擦係数の小さい滑り面部材が取り付けられ、前記第二ポケット部への前記工具の収納時および取り出し時の摩擦が小さくなるように構成された請求項1に記載の工具用腰袋。 - 前記第二ポケット部の上部第二開口より下側で、前記ベース部材と同素材の第三カバー部材が、前記第二カバー部材の一部を覆うようにして前記ベース部材の表面側に取り付けられることにより、工具が挿入される上部第三開口および当該上部第三開口より小さな開口の下部第三開口を有する略角筒状の第三ポケット部が形成され、
前記第二カバー部材の上端から下端にかけての前記第三ポケット部に面する表面には、前記ベース部材よりも摩擦係数の小さい滑り面部材が取り付けられ、前記第三ポケット部への前記工具の収納時および取り出し時の摩擦が小さくなるように構成された請求項2に記載の工具用腰袋。 - 前記ベース部材に取り付けられる各カバー部材の内面側は、ベース素材と同素材で構成される請求項1〜3のいずれかに記載の工具用腰袋。
Priority Applications (1)
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JP2016002554U JP3205782U (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | 工具用腰袋 |
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JP2016002554U JP3205782U (ja) | 2016-06-03 | 2016-06-03 | 工具用腰袋 |
Publications (1)
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JP3205782U true JP3205782U (ja) | 2016-08-12 |
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ID=56684921
Family Applications (1)
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01110085U (ja) * | 1988-01-19 | 1989-07-25 | ||
JP3148419B2 (ja) * | 1992-11-27 | 2001-03-19 | 三洋電機株式会社 | 温風暖房機 |
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2016
- 2016-06-03 JP JP2016002554U patent/JP3205782U/ja active Active
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JPH01110085U (ja) * | 1988-01-19 | 1989-07-25 | ||
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