JP3205776U

JP3205776U - 抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造

Info

Publication number: JP3205776U
Application number: JP2016002542U
Authority: JP
Inventors: 小宏陳; 高臺ファン; 登南洪
Original assignee: 南京精徳豊新材料科技有限公司
Priority date: 2016-06-02
Filing date: 2016-06-02
Publication date: 2016-08-12
Anticipated expiration: 2026-06-02

Abstract

【課題】抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造を提供する。【解決手段】抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造１０は、織物製造品１１と、少なくとも１つの抗菌・汚れ防止複合材層１２とを含む。織物製造品１１は、天然または人工繊維材料から織ってなり、例えば紡織または非紡織から製造されてなる。抗菌・汚れ防止複合材層１２は、織物製造品１１の表面に付着しており、ナノ化亜鉛金属材１２１と、織物製造品１１にナノ化亜鉛金属材１２１を固定する付着層１２２とが混合されてなる。【選択図】図１

Description

本考案は、抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造に関し、特に織物製造品の表面にナノ化亜鉛金属材が付着された織物に関するものである。

一般的に日常で必要とする衣服またはインテリアに使われる布、グローブ、マットレス、座布団、マット及び絨毯等の織物は、その表面が繊維材料からなる。上記織物表面のいずれにも寸法の異なる細孔またはスリットがあり、これらの細孔またはスリットには黴菌が発生または残留しやすい。人体が上記織物（特に着物、グローブ）によく接触するため、上記織物の表面に抗菌効果を有せずかつ細菌と病毒が付着しやすい場合において、極めて疾病が伝播する媒介となりやすい。

従来より、ユーザが上記織物を洗浄、装着または使用する前に、まずスプレーまたはスプレー製品をしばらくこれらの織物の表面に噴き付けることで織物表面に残留する細菌または病毒を殺すような抗菌作用を有するスプレーやスプレー製品があるが、スプレーはすべての織物に適用するわけではなく、各種の織物の抗菌・汚れ防止の表面層として機能することができない。しかも、スプレーやスプレー製品がユーザの肌に付着しやすいため、人体に入りすぎると、人体の健康に危害をもたらす。従って、利用性は限られている。さらに、スプレーやスプレー製品が使用時に匂いが生じるため、人に不快感を与えやすくなり、又、空気中に逸散したり土壌に流されたりすると、環境に危害をもたらす可能性もある。また、従来の抗菌消毒剤が水と薬剤とが混合されてなるスプレー形態であり、水が蒸発した後、抗菌効果を有しなくなり、維持できる抗菌時効が長くなく、繰り返し利用可能な抗菌効果を有しない。

そこで、本考案は、抗菌・汚れ防止複合材料を有し、織物の安全レベルを向上するとともに抗菌・汚れ防止時効を長くする織物構造を提供することを目的とする。

本考案に係る抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造は、織物製造品と少なくとも１つの抗菌・汚れ防止複合材料層とを含む。該織物製造品は、繊維材料から織ってなるものであり、該抗菌・汚れ防止複合材料層は、該織物製造品の表面に付着しており、ナノ化亜鉛金属材と、該織物製造品に該ナノ化亜鉛金属材を固定する付着層とが混合されてなる。

本考案に係る抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造によれば、本考案に係る織物構造におけるナノ化亜鉛は、殺菌と細菌抑止機能を兼ね持つ新型のナノ複合物であり、細菌の細胞膜に直接進入可能であり、その活性を素早く遮断・破壊させ、抗菌、殺菌または滅菌の目的を達成することができ、哺乳動物の真核細胞に影響を及ぼすことはない。さらに、ナノ化亜鉛は、人体に危害を与えないどころか、人体に必要な微量鉱物元素の一つである。また、本考案に係る織物構造は、人体に無毒無刺激性の安全性テストを通過したため、安全の滅菌メカニズムにより複数のスーパー的なメチシリン耐性黄色ブドウ球菌（Ｍｅｔｈｉｃｉｌｌｉｎ−ｒｅｓｉｓｔａｎｔＳｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓａｕｒｅｕｓ）または多剤耐性黄色ブドウ球菌（Ｍｕｌｔｉｐｌｅ−ｒｅｓｉｓｔａｎｔＳｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓａｕｒｅｕｓ）を殺すことができる。

本考案に係る実施例の織物構造の断面模式図である。本考案に係る織物構造が衣服に適用される一実施例の模式図である。本考案に係る織物構造が絨毯に適用される一実施例の模式図である。

図面を参照ながら本考案に係る実施例を説明する。添付の図面はいずれも簡単化された模式図であり、本考案に係る基本的構造を模式的に説明する。図面には本考案に係る素子のみが標示され、標示された素子は実施時の数、形状、寸法の比例に基づいて描かれたものではなく、実際に実施する場合の規格寸法は選択的設計であり、その素子レイアウト形態はより複雑になる可能性がある。

図１を参照すると、本考案に係る抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造１０は、織物製造品１１と、少なくとも１つの抗菌・汚れ防止複合材層１２とを含む。織物製造品１１は、天然または人工繊維材料から織ってなり、例えば紡織または非紡織（例えば不織布製造工程）から製造されてなる。抗菌・汚れ防止複合材層１２は、織物製造品１１の表面に付着しており、ナノ化亜鉛金属材（ナノ亜鉛粒子材）１２１と、織物製造品１１にナノ化亜鉛金属材１２１を固定する付着層１２２とが混合されてなる。

本考案に係る織物構造１０の抗菌・汚れ防止複合材層１２の殺菌メカニズムは、接触性殺菌方法を採用している。そのうち、ナノ化亜鉛金属材１２１の正電荷を持つ亜鉛イオンは、病菌Ａ（例えば大腸桿菌、肺炎桿菌、緑膿桿菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、黴菌等）に接触したとき、病菌の細胞壁が負電荷を持つのが多く、正、負イオン量がバランスである場合に引っ張り力が生じるため、細菌の細胞壁が引っ張り破られ破れ穴が発生し、細胞壁の生成または合成ができなくなり、繁殖に影響を与えている。負電荷により亜鉛イオンが細菌体内に吸引されチオール基、水素基等の官能基と結合された場合、細菌細胞は蛋白質の変質によって催化またはその他の反応が正常にできず、病菌が死亡しかつ完全に消失するまで代謝に影響を与えてしまう。

本考案に係る抗菌・汚れ防止複合材層１２は、織物製造品１１の繊維材料表面に付着し、抗菌・汚れ防止複合材層１２を有する織物製造品１１を衣服又はインテリアの布、またはマットレス、座布団、マットまたは絨毯等の織物として製造する。

図２は、本考案に係る織物構造１０を衣服２０の織物に適用する一実施例を示す。衣服２０の織物の表面は、抗菌・汚れ防止複合材層１２を有する。
図３は、本考案に係る織物構造１０を絨毯３０に適用する一実施例を示す。絨毯３０の織物の表面は、抗菌・汚れ防止複合材層１２を有する。

上記のように、これらの実施の形態は本考案の好ましい実施例のみであり、本考案の特許請求の範囲に基づいてなされる等価の変更や修飾は、本考案の技術範囲に入るものである。

以上のように、本考案では、繊維材料から織ってなる織物製造品と、前記織物製造品の表面に付着しており、ナノ化亜鉛金属材と、前記織物製造品に前記ナノ化亜鉛金属材を固定する付着層とを含む抗菌・汚れ防止複合材層と、を備えることを特徴とする抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造とするものである。

また、前記抗菌・汚れ防止複合材層は、天然または人工繊維製造品である前記繊維材料の表面に対して付着しているものとする。

また、前記織物製造品は、衣服またはインテリアの布、マットレス、座布団、マットまたは絨毯であるものとする。

１０織物構造
１１織物製造品
１２抗菌・汚れ防止複合材層
１２１ナノ化亜鉛金属材
１２２付着層
２０衣服
３０絨毯
Ａ病菌

Claims

繊維材料から織ってなる織物製造品と、
前記織物製造品の表面に付着しており、ナノ化亜鉛金属材と、前記織物製造品に前記ナノ化亜鉛金属材を固定する付着層とを含む抗菌・汚れ防止複合材層と、
を備えることを特徴とする抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造。
前記抗菌・汚れ防止複合材層は、天然または人工繊維製造品である前記繊維材料の表面に対して付着していることを特徴とする請求項１に記載の抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造。
前記織物製造品は、衣服またはインテリアの布、マットレス、座布団、マットまたは絨毯であることを特徴とする請求項１に記載の抗菌・汚れ防止複合材料を有する織物構造。