JP3205472B2 - 樹脂粒状体の圧送方法、そのための圧送配管およびパッキング構造体 - Google Patents
樹脂粒状体の圧送方法、そのための圧送配管およびパッキング構造体Info
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- Joints With Sleeves (AREA)
Description
状体の圧送方法、そのための圧送配管およびパッキング
構造体に関する。さらに詳しくは、ポリカーボネート樹
脂粒状体によりパッキングが摩耗しない特定構造のパッ
キングを使用した樹脂粒状体の圧送方法であり、そのた
めの圧送配管およびパッキング構造体に関する。
送する方法において、配管接続部に使用するパッキング
の材質は、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニ
トリルゴム、シリコンラバー、ネオプレンゴム、天然ゴ
ム等軟質の弾性体が一般に使用されている。これらは2
本の配管を接続した際、配管接続部との圧着力が強く、
シール性に優れており、リークを起こし難い利点があ
る。しかしながら、樹脂粒状体を配管により圧送する場
合、樹脂粒状体と圧送配管内部に露出したパッキングが
接触し、パッキングが軟質であるがゆえに、パッキング
の樹脂粒状体と接する面が摩耗し、摩耗粉が異物として
樹脂粒状体に混入する欠点がある。特に異物の混入を嫌
う樹脂や成形品、例えばポリカーボネート樹脂の主用途
であるコンパクトディスクの成形において、異物の混入
が収率に悪影響を及ぼし、異物の低減が望まれている。
カーボネート樹脂粒状体を2本以上の配管を接続した圧
送配管を通して圧送する方法において、樹脂粒状体と軟
質の弾性体よりなるパッキングとの接触により、パッキ
ングが摩耗しない樹脂粒状体の圧送方法およびそのため
の手段を提供することにある。本発明者は、この目的を
達成せんとして鋭意研究を重ねた結果、特定構造のパッ
キングを使用することにより、パッキングが摩耗せず、
異物の低減されたポリカーボネート樹脂粒状体が得られ
ることを見出し本発明に到達した。
ば、ポリカーボネート樹脂粒状体を2本以上の配管を接
続した圧送配管を通して圧送する方法において、該配管
接続部に使用する軟質の弾性体よりなるパッキング(以
下単に“パッキング”という)が樹脂粒状体と接する内
面に、断面形状がL型の金属製の保護リングをその断面
のL型の一辺が重なるように設置して2本以上の配管を
接続したポリカーボネート樹脂粒状体(以下単に“樹脂
粒状体”という)の圧送方法、そのための圧送配管およ
びパッキング構造体が提供される。本発明のパッキング
の樹脂粒状体と接する内面に、断面形状がL型の金属製
の保護リングをその断面のL型の一辺が重なるように設
置したパッキング構造体は、円形状のパッキングの内周
部分と内面部分にL型の金属製保護リングを密着させた
構造体である。ここで図1、図2にて説明する。図1の
(A)は、圧送配管における樹脂粒状体の圧送方向に対
する配管接続部の配管の中心部における断面図を示す。
また図1の(B)は、配管接続部の図1の(A)におけ
る矢印方向から見たX−X'横断面図を示す。さらに図
2は、金属製保護リングをパッキングに設置した状態の
部分拡大図を示す。
の金属製保護リングの内のりの長さは、8のパッキング
の厚みを1とした場合0.4〜0.9の範囲が好ましく、
0.6〜0.8の範囲が特に好ましい。金属製保護リング
の内のりの長さが、パッキングの厚みを1とした場合
0.4より短くなると、パッキングに樹脂粒状体が接触
し、パッキングが摩耗され樹脂粒状体中に混入する。ま
た0.9より長くなると、パッキングと配管接続部とが
圧着せずリークを起こす。5の金属製保護リングのつば
の長さは、7のパッキングの幅を1とした場合0.2〜
0.8の範囲が好ましく、0.4〜0.6の範囲が特に好
ましい。金属製保護リングのつばの長さが、パッキング
の幅を1とした場合0.2より短くなると、金属製保護
リングのパッキングへの取り付けにおける安定性に欠
け、0.8より長くなるとパッキングと配管接続部とが
圧着せずリークを起こす。6の金属製保護リングの厚み
は、8のパッキングの厚みを1とした場合0.03〜0.
2の範囲が好ましく、0.07〜0.1の範囲が特に好ま
しい。金属製保護リングの厚みが、パッキングの厚みを
1とした場合0.03より薄くなると、金属製保護リン
グの強度が弱くなり、歪、変形が起こり易く、また製作
加工も容易ではない。また0.2より厚くなると、パッ
キングと配管接続部とが圧着せずリークを起こす。
耗しない硬度のものであれば良く、SUS(ステンレ
ス)、アルミ、ブロンズ等が好適に用いられ、特にSU
Sが好ましい。パッキングは、配管接続部との圧着力が
強く、シール性のあるものであれば良く、ウレタンゴ
ム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルゴム、シリコン
ラバー、ネオプレンゴム、天然ゴム等が好適に用いられ
る。
は、特に制限されないが、例えばパッキングを配管接続
部に取り付け、次に金属製保護リングとパッキングとの
接触面に接着剤を塗布し、接着剤が金属製保護リングか
らはみ出さないようにパッキングに接着する方法により
固定される。
樹脂であり、その粒径は2mm〜4mmが好ましく、
2.5mm〜3.0mmが特に好ましい。
kgf/cm2G〜1.9kgf/cm2Gの範囲が好ま
しい条件である。特にポリカーボネート樹脂の圧送にお
いて、ポリカーボネート樹脂量Akg/minと空気量
Bkg/minとの混合割合A/Bは1〜50の範囲が
好ましい条件である。
ングと樹脂粒状体との接触によりパッキングが摩耗せ
ず、異物の低減された樹脂粒状体が得られ、またパッキ
ングの寿命が延びる効果がある。さらにパッキングと配
管接続部との間に樹脂粒状体を噛み込んだ場合、パッキ
ングが損傷することなく、樹脂粒状体を容易に取り除く
ことができる。
る。 実施例 径 100mm、幅 12mm、厚み 6.4mmの白ゴム
パッキング(オーサカゴム(株)製 品番W104)の
内面に、内のり 4mm、つば5.5mm、厚み0.5m
mのSUS製保護リングを取り付けたパッキング構造体
を、貯蔵タンクからタンクローリーへ3本のSUS製配
管を接続した圧送配管の配管接続部に使用し、平均粒径
2.8mmのポリカーボネート樹脂をタンクローリーへ
圧送した。圧送条件は輸送量4t/Hr、風量12Nm
3/min、圧力0.45kgf/cm2G、混合比4.3
であった。さらに上記パッキング構造体を、タンクロー
リーから受入サイロへ3本のSUS製配管を接続した圧
送配管の配管接続部に使用し、ポリカーボネート樹脂を
圧送した。圧送条件は、輸送量20t/Hr、風量7N
m3/min、圧力1.5kgf/cm2G、混合比37
であった。
ボネート樹脂を住友重機械工業(株)製射出成形機を用
いて、直径120mm、厚み1.2mmのコンパクトデ
ィスク基板を射出成形した。このディスク基板からラン
ダムに100枚選び、これらを塩化メチレンに溶解して
孔径50μmのフィルターを通し残存した異物を調べた
結果、径50μm以上の異物が3個検出された。この異
物はいずれもSUSであった。白ゴムパッキングは検出
されなかった。
同様にした。実施例と同様にディスク基板を成形し、ラ
ンダムに100枚選び、実施例と同様の操作を行い異物
を調べた結果、径50μm以上の異物が20個検出され
た。このうちの5個の異物は、ポリカーボネートの炭化
物やSUSであった。他の15個の異物が白ゴミであ
り、この白ゴミをFT−IR(日本電子(株)製JIR
−6500)で分析した結果、白ゴムパッキングの摩耗
粉であった。
キングの摩耗を防ぎ、摩耗粉が樹脂粒状体に混入しない
ため、異物の低減された樹脂粒状体が得られる。
の圧送方向に対する配管接続部の配管の中心部における
断面図を示す。図1の(B)は、配管接続部の図1の
(A)における矢印方向から見たX−X'横断面図を示
す。
した状態の部分拡大図を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂粒状体を2本以上
の配管を接続した圧送配管を通して圧送する方法におい
て、該配管接続部に使用する軟質の弾性体よりなるパッ
キングが樹脂粒状体と接する内面に、断面形状がL型の
金属製の保護リングをその断面のL型の一辺が重なるよ
うに設置して2本以上の配管を接続したことを特徴とす
るポリカーボネート樹脂粒状体の圧送方法。 - 【請求項2】 2本以上の配管を接続した圧送配管であ
って、その配管接続部における軟質の弾性体よりなるパ
ッキングの配管内面に、断面形状がL型の金属製の保護
リングをその断面のL型の一辺が重なるようにして2本
以上の配管を接続したことを特徴とするポリカーボネー
ト樹脂粒状体圧送のための配管。 - 【請求項3】 配管接続部における軟質の弾性体よりな
るパッキングであって、そのパッキングの内面に、断面
形状がL型の金属製の保護リングをその断面のL型の一
辺が重なるように設置したことを特徴とするポリカーボ
ネート樹脂粒状体圧送のための配管接続用パッキング構
造体。
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JPH0868483A JPH0868483A (ja) | 1996-03-12 |
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1994
- 1994-08-30 JP JP20558594A patent/JP3205472B2/ja not_active Expired - Fee Related
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