JP3205417B2 - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP3205417B2
JP3205417B2 JP05759193A JP5759193A JP3205417B2 JP 3205417 B2 JP3205417 B2 JP 3205417B2 JP 05759193 A JP05759193 A JP 05759193A JP 5759193 A JP5759193 A JP 5759193A JP 3205417 B2 JP3205417 B2 JP 3205417B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像を表す画像
信号に基づいて可視像を再生する際の画像処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】記録された画像を読み取って画像信号を
得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、画像を
再生表示することは種々の分野で行なわれている。たと
えば、後の画像処理に適合するように設計されたガンマ
値の低いフイルムを用いてX線画像を記録し、このX線
画像が記録されたフイルムからX線画像を読み取って電
気信号(画像信号)に変換し、この画像信号に画像処理
を施した後コピー写真等に可視像として再生することに
より、コントラスト,シャープネス,粒状性等の画質性
能の良好な再生画像を得ることが行われている(特公昭
61-5193 号公報参照)。
【0003】また本願出願人により、放射線(X線,α
線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこの
放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の
励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽
発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、
人体等の被写体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍
光体に一旦記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー
光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られ
た輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この
画像信号に基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等
の記録材料、CRTデイスプレイ装置等に可視画像とし
て出力させる放射線画像記録再生システムがすでに提案
されている(特開昭55-12429号,同56-11395号,同55-1
63472 号,同56-104645 号,同55- 116340号等)。
【0004】このシステムは、従来の銀塩写真を用いる
放射線写真システムと比較して極めて広い放射線露出域
にわたって画像を記録しうるという実用的な利点を有し
ている。すなわち、蓄積性蛍光体においては、放射線露
光量に対して蓄積後に励起によって輝尽発光する発光光
の光量が極めて広い範囲にわたって比例することが認め
られており、従って種々の撮影条件により放射線露光量
がかなり大幅に変動しても、蓄積性蛍光体シートより放
射される輝尽発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設
定して光電変換手段により読み取って電気信号(画像信
号)に変換し、この画像信号を用いて写真感光材料等の
記録材料、CRTデイスプレイ装置等の表示装置に放射
線画像を可視画像として出力させることによって、放射
線露光量の変動に影響されない放射線画像を得ることが
できる。
【0005】上記各種システムにおいて、前述したよう
に観察・診断に適した可視画像を得るために得られた画
像信号に各種の画像処理を施すことが一般的に行われて
いる。この画像処理としては、画像信号のレベルにより
再生される放射線画像の濃度を調整する階調処理が知ら
れている。
【0006】また、放射線画像の診断性能を向上させる
ために、画像信号に対してボケマスク処理等の周波数強
調処理を施す方法が本出願人により提案されている(特
開昭55-163472 号公報、特開昭55-87953号公報等)。こ
の周波数処理は、読取画像信号Sorg に、この読取画像
信号Sorg からボケマスク信号Susを引いたものに強調
度βを掛けたものを加える処理を施すもので、これによ
り、画像において所定の空間周波数成分を強調するよう
にしたものである。これを式で表すと下記の式のように
なる。
【0007】 S=Sorg +β(Sorg −Sus) …(1) (S:周波数処理された信号、Sorg :読取画像信号、
Sus:ボケマスク信号、β:強調度) また、画像信号に対して周波数処理を施す別の方法とし
て、フーリエ変換による周波数解析を用いる方法が知ら
れている。この方法は、画像信号をフーリエ変換して、
画像信号を複数の周波数帯域毎の周波数信号に変換し、
この変換された周波数信号のうち、所望とする周波数帯
域の周波数信号に対し、強調等の所定の画像処理を施す
ものである。このフーリエ変換による周波数解析方法
は、画像信号に対して、
【0008】
【数1】
【0009】なる式により、この画像信号中にどの周波
数帯域の成分が含まれているかを解析する方法であり、
振動解析、スペクトル解析等様々の分野における解析に
用いられる方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フーリ
エ変換は、画像信号を複数の周波数帯域毎の周波数信号
に変換する際の基底関数が三角関数であるため、信号の
振幅等の性質が信号の場所ごとに変わると、本来振動し
ていない場所に振動が発生してしまうという偽振動の問
題が発生する。例えば、図13に示すような信号Sorg を
フーリエ変換し、各周波数帯域毎に逆フーリエ変換した
周波数信号で見てみると、原信号の部分Aと対応する周
波数帯域7の部分A′に原信号Sorg にはない振動が発
生しているのが分かる。これは、原信号Sorg を無理に
正弦波に合わせようとしているために、どうしても振動
していない部分が他の振動している部分に影響されてし
まうために発生するものである。
【0011】このようにフーリエ変換ににおいては、偽
振動が発生するため、フーリエ変換を用いて周波数処理
を行うと、この周波数処理を行った画像信号を再生した
際に、再生画像が視覚的な印象にそぐわず、不自然な強
調等がなされた画像となってしまうという問題がある。
【0012】また、上述したボケマスク処理を用いて周
波数強調処理を行う方法においては、とくに主要被写体
のエッジ部分のみを強調したい場合において、主要被写
体のエッジ部分のみならず画像信号に含まれるノイズを
も強調してしまうことがあり、観察読影適性に優れた再
生画像を得ることができなかった。
【0013】本発明は上記事情に鑑み、観察読影適性に
優れ、視覚的な印象にあった自然な強調等を行うことが
でき、放射線画像中のノイズ成分を強調することなく主
要被写体のエッジ部分のみを強調することができる画像
処理方法を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の画像
処理方法は、放射線画像を表す画像信号から該放射線画
像の可視像を再生するに当り、該画像信号に画像処理を
施す画像処理方法において、該画像信号にスムージング
関数の2次導関数を基本ウエーブレット関数としてウェ
ーブレット変換を施すことにより、該画像信号を複数の
周波数帯域の信号に分解し、該複数の周波数帯域の信号
における、所望とする周波数帯域の範囲にある信号のう
ち、最も低い周波数帯域の信号において、該信号値が0
となる0点を検出し、該検出された0点付近において、
他の部分よりも大きい値を有する強調係数を設定し、該
強調係数を前記最も低い周波数帯域よりも1段階高い周
波数帯域の信号に乗算し、該強調係数が乗算された信号
において、該信号の値が0となる0点を検出し、該検出
された0点付近において、他の部分よりも大きい値を有
する強調係数を設定し、該強調係数を、前記1段階高い
周波数帯域よりもさらに1段階高い高周波数帯域の信号
に乗算し、前記0点の検出、前記強調係数の設定および
前記強調係数の乗算を、前記所望とする周波数帯域の範
囲にあるすべての信号について行い、該強調係数が乗算
された各信号および他の信号に逆ウェーブレット変換を
施すことを特徴とするものである。
【0015】ここで、所望とする周波数帯域の範囲と
は、3以上の周波数帯域であればいくつの周波数帯域の
範囲でもよく、すべての周波数帯域であってもよいもの
である。
【0016】また、本発明による第2の画像処理方法
は、放射線画像を表す画像信号から該放射線画像の可視
像を再生するに当り、該画像信号に画像処理を施す画像
処理方法において、該画像信号にスムージング関数の2
次導関数を基本ウエーブレット関数としてウェーブレッ
ト変換を施すことにより、該画像信号を複数の周波数帯
域の信号に分解し、該複数の周波数帯域の信号のうち、
所望とする周波数帯域よりも1段階低い周波数帯域の信
号において、該信号値が0となる0点を検出し、該検出
された0点付近において、他の部分よりも大きい値を有
する強調係数を設定し、該強調係数を前記所望とする周
波数帯域の信号に乗算し、該強調係数が乗算された信号
および他の信号に逆ウェーブレット変換を施すことを特
徴とするものである。
【0017】さらに、本発明による第3の画像処理方法
は、放射線画像を表す画像信号から該放射線画像の可視
像を再生するに当り、該画像信号に画像処理を施す画像
処理方法において、該画像信号にスムージング関数の2
次導関数を基本ウエーブレット関数としてウェーブレッ
ト変換を施すことにより、該画像信号を複数の周波数帯
域の信号に分解し、該複数の周波数帯域の信号のうち、
所望とする周波数帯域の信号において、該信号値が0と
なる0点を検出し、該検出された0点付近において、他
の部分よりも大きい値を有する強調係数を設定し、該強
調係数を前記所望とする周波数帯域よりも高い周波数帯
域の信号に乗算し、該強調係数が乗算された信号および
他の信号に逆ウェーブレット変換を施すことを特徴とす
るものである。
【0018】ここで、スムージング関数とは、例えば、
ガボール関数、一次補間関数、スプライン関数等の関数
をいう。
【0019】またここで、ウェーブレット変換について
説明する。
【0020】ウェーブレット変換は、周波数処理の方法
として近年開発されたものであり、ステレオのパターン
マッチング、データ圧縮等に応用がなされているもので
ある(OLIVIER RIOUL,MARTIN VETTERLI;Wavelets and S
ignalProcessing,IEEE SP MAGAZINE,P.14-38,OCTOBER 1
991 、Stephane Makkat;Zero-Crossings of a Wavelet
Transform,IEEE TRANSACTIONS ON INFORMATION THEORY,
VOL.37,NO.4,P.1019-1033,JULY 1991 )。
【0021】このウェーブレット変換は、図14に示すよ
うな関数を基底関数として
【0022】
【数2】
【0023】なる式において信号を複数の周波数帯域毎
の周波数信号に変換するため、フーリエ変換のような偽
振動の問題が発生しない。例えば、図15に示すように、
前述した図13に示した信号と同一の信号をウェーブレッ
ト変換し、各周波数帯域毎に逆ウェーブレット変換した
信号で見てみると、原信号の振動と対応した周波数帯域
の信号を得ることができる。すなわち、原信号の部分B
と対応する周波数帯域W8の部分B′には原信号と同様
に振動は発生していないものとなる。
【0024】
【作用】本発明による画像処理方法は、放射線画像を表
す画像信号に対してスムージング関数の2次導関数を基
本ウェーブレット関数としてウェーブレット変換を施し
て、画像信号を複数の周波数帯域の信号に分解し、この
周波数帯域のうち、所望とする周波数帯域の範囲にある
信号のうち最も低い周波数帯域の信号の値が0となる0
点を求め、この0点付近において他の部分よりも大きい
値を有する強調係数を設定し、この強調係数をまず、前
述した最も低い周波数帯域よりも1段階高い周波数帯域
の信号に乗算するようにしたものである。
【0025】ここで、前述したウェーブレット変換を行
った際の基本ウェーブレット関数は、スムージング関数
の2次導関数であるため、信号の値が0となる0点は、
画像信号の変曲点を表すものとなっている。また、放射
線画像のうち、主要被写体はウェーブレット変換後の複
数の周波数帯域の信号のうち比較的低い周波数帯域に表
現され、ノイズ成分は比較的高い周波数帯域に表現され
るものである。したがって、複数の周波数帯域の信号の
うち、低い周波数帯域の信号の値が0となっている0点
は、主要被写体と他の部分の境目である画像信号の変曲
点、すなわち主要被写体のエッジ部分に関連した部分で
あり、高い周波数帯域の信号の値が0となっている0点
は、ノイズ成分に関連した部分である可能性が高い。
【0026】このため、比較的低い周波数帯域の信号の
0点付近の値が大きくなるような強調係数を設定し、こ
の強調係数をこの0点を求めた周波数帯域よりも1段階
高い周波数帯域の信号に乗算することにより、この1段
階高い周波数帯域の信号は、主要被写体のエッジ部分に
対応する部分が強調された信号となる。この強調係数の
設定と強調係数の乗算とを、所望とする周波数帯域の範
囲における比較的低い周波数帯域から比較的高い周波数
帯域の周波数信号に対して順次行うことにより、比較的
高い周波数帯域において、主要被写体のエッジ部分に対
応する部分のみが強調された信号を得ることができる。
【0027】そしてこの強調係数が乗算された信号およ
び他の信号に逆ウェーブレット変換を施せば、画像信号
のうちノイズを含んだ高周波成分を強調することなく、
所望とする主要被写体のエッジ部分のみを選択的に強調
した画像信号を得ることができる。
【0028】また、所望とする周波数帯域が2つの場合
は、低い周波数帯域の信号に基づいて、上述したように
強調係数を求め、これを1段階高い周波数帯域の信号に
乗算することにより、この1段階高い周波数帯域のエッ
ジ部分のみが強調された画像信号を得ることができる。
【0029】なお、ウェーブレット変換した画像信号に
対して画像処理を施さずに逆ウェーブレット変換をした
場合、原画像が完全に復元できることが数学的に保証さ
れているため、本発明の画像処理方法により、元の放射
線画像の情報が欠落することはない。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。
【0031】図1は、本発明による画像処理方法の基本
的概念を表す図である。図1に示すように、本発明によ
る画像処理方法は、放射線画像を表す画像信号1に対し
て、スムージング関数の2次導関数を基本ウェーブレッ
ト関数としてウェーブレット変換2を施して、画像信号
1を複数の周波数帯域の信号3に分解する。次いで、こ
の信号3における、所望とする周波数帯域の範囲にある
信号のうち、最も低い周波数帯域の信号において、この
信号3の値が0となる0点位置の検出4を行い、この0
点付近において、他の部分よりも大きい値を有する強調
係数5を設定し、この強調係数5を所望とする周波数帯
域より1段階高い周波数帯域の信号に乗算することによ
る画像強調6を行う。そしてこの強調係数5のこの設定
と画像強調6とを所望とする周波数帯域の範囲にあるす
べての信号について順次行い、この画像強調6がなされ
た各周波数信号に逆ウェーブレット変換7を施し、画像
処理がなされた画像信号を得るようにしたものである。
【0032】次いで、本発明による画像処理方法につい
て説明する。まず、簡便のため図2に示すような1次元
の信号に対する画像処理について説明する。
【0033】図2は、原画像信号Sorg とウェーブレッ
ト変換された周波数信号を表す図、図3は画像信号Sor
g に対するウェーブレット変換の詳細を表す図である。
まず、図1に示すような画像信号Sorg に対し、基本ウ
ェーブレット関数より定まる関数g0 およびh0 により
フィルタリング処理を行い、画像信号Sorg のウェーブ
レット変換係数信号W1 ,V1 を得る。
【0034】ここで、関数g0 ,h0 は基本ウェーブレ
ット関数から一意に定まるウェーブレット変換演算用の
関数となるものであり、図14に示す関数の場合、以下の
表1に示すように与えられるものである。また、関数g
0 ,h0 を図に示すと、関数g0 は図4(a) に、関数h
0 は図5(a) にそれぞれ示すものとなる。
【0035】
【表1】
【0036】このようにして、ウェーブレット変換係数
信号W1 ,V1 が求められると、ウェーブレット変換係
数信号V1に対して、関数g1 ,h1 によりフィルタリ
ング処理を行い、ウェーブレット変換係数信号W2 ,V
2 を得る。
【0037】すなわち、前述した関数g0 ,h0 を用い
た場合と同様に、関数g1 ,h1 によりウェーブレット
変換係数信号V1 のウェーブレット変換係数信号W2 お
よびV2 を求めるものである。
【0038】ここで、関数g1 ,h1 は、関数g0 ,h
0 の各サンプリング点の間に1個の0を挿入することに
より作成したものである。また、関数g1 ,h1 を図に
示すと、関数g1 は図4(b) に、関数h1 図5(b) にそ
れぞれ示すものとなる。
【0039】このようにして、ウェーブレット変換係数
信号W2 ,V2 が求められると、ウェーブレット変換係
数信号V2 に対して関数g2 ,h2 によりフィルタリン
グ処理を行い、ウェーブレット変換係数信号W3 ,V3
を得る。
【0040】以下、このように関数gi ,hi (i=0
〜n)によるウェーブレット変換を繰返し、最終的なウ
ェーブレット変換係数信号Wn ,Vn を得る。なお、N
回目のウェーブレット変換に用いられる関数gN ,hN
は、関数g0 ,h0 の各サンプル点の間に2N-1 個の0
を入れることにより作成される。
【0041】このようにして得られたウェーブレット変
換係数信号Wi ,Vi (i=0〜n)についてi=5ま
でのウェーブレット変換係数信号Wi およびウェーブレ
ット変換係数信号V5 を図2に示す。
【0042】次いで、ウェーブレット変換係数信号Wi
を強調するための、強調係数を求める。ここでは、一例
として、図2に示すウェーブレット変換係数信号W4 を
強調する強調係数の求め方について説明する。
【0043】まず、図6(a) に示すようにウェーブレッ
ト変換係数信号W4 の次に低周波の信号であるウェーブ
レット変換係数信号W5 において、この係数信号W5 の
値が0となる0点a1 ,a2 ,a3 を求める。ここで、
ウェーブレット変換を行った基本ウェーブレットが2次
導関数であることから、この0点a1 ,a2 ,a3 は、
原画像信号Sorg の変曲点を示すものとなっている。こ
のようにして、ウェーブレット変換係数信号W5 の0点
が求められると、図6(b) に示すような強調係数を定め
る。すなわち、0点a1 ,a2 ,a3 と対応する一定の
幅σを持った付近の値が大きく、それ以外の部分の値が
小さい強調係数β5 (x) を求めるものである。
【0044】このようにして強調係数β5 (x) が求めら
れると、この強調係数β5 (x) をウェーブレット変換係
数信号W4 に乗算する。すなわち、 W4 ′=β5 (x) ×W4 …(4) なる演算をW4 とβ5 (x) との対応する画素毎に行うの
である。
【0045】このような強調係数の乗算を各ウェーブレ
ット変換係数信号Wi (i=i0 〜n,i0 〜nは強調
を行いたい周波数帯域の範囲)についてi=nから順に
行う。
【0046】すなわち、 Wi-1 ′=βi ×Wi-1 …(5) の処理をi=nから順に行うのである。この際、図4
(b) におけるσの値は、iが大きいほど大きくなるよう
にし、αはiが大きいほど大きくするように設定するの
が好ましい。
【0047】次いで、強調されたウェーブレット変換係
数信号Wi ′について逆ウェーブレット変換を施す。
【0048】図7は、逆ウェーブレット変換の詳細を表
す図である。
【0049】図7に示すように、まずウェーブレット変
換係数信号Vn-1 ,Wn-1 ′を関数gn-2 ,hn-2 によ
り、フィルタリング処理を行う。すなわち、関数
n-2 ,h n-2 によるウェーブレット変換係数信号V
n-1 ,Wn-1 ′のフィルタリング処理を行い、ウェーブ
レット変換係数信号Vn-1 ,Wn-1 ′の逆ウェーブレッ
ト変換係数信号を得、これを加算することにより逆ウェ
ーブレット変換係数信号Vn-2′を得る。
【0050】次いで、逆ウェーブレット変換係数信号V
n-2 ′およびWn-2 ′を関数gn-3,hn-3 により、フ
ィルタリング処理し、これを加算することにより逆ウェ
ーブレット変換係数信号Vn-3 ′を得る。
【0051】この処理をすべてのVi ,Wi (i=0〜
n−1)について行い最終的なウェーブレット変換係数
信号W0 ′を得る。この最終的な逆ウェーブレット変換
係数信号W0 ′が画像信号Sorg のうち画像信号の変曲
点が強調された画像となる。この画像信号の変曲点は、
画像信号の値が急激に変化する部分に現れ、しかも強調
係数は低周波であるほど大きな値となっているため、画
像信号値が急激に変動する被写体のエッジ部分が強調さ
れた画像となるのである。
【0052】以上、1次元の画像信号に対する画像処理
について説明したが、次いで、2次元の画像信号に対す
る画像処理について説明する。
【0053】図8は、放射線画像読取装置の一例を表す
図である。
【0054】図示しない放射線撮影装置で撮影が行わ
れ、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シート14が読
取装置20の所定位置にセットされる。
【0055】蓄積性蛍光体シート14が読取装置20の所定
位置にセットされると、このシート14はモータ21により
駆動されるエンドレスベルト22により、矢印Y方向に搬
送(副走査)される。一方、レーザー光源23から発せら
れた光ビーム24はモータ25により駆動され矢印方向に高
速回転する回転多面鏡26によって反射偏向され、fθレ
ンズ等の集束レンズ27を通過した後、ミラー28により光
路を変えて前記シート14に入射し副走査の方向(矢印Y
方向)と略垂直な矢印X方向に主走査する。シート14の
励起光24が照射された箇所からは、蓄積記録されている
放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光29が発散さ
れ、この輝尽発光光29は光ガイド30によって導かれ、フ
ォトマルチプライヤ(光電子増倍管)31によって光電的
に検出される。上記光ガイド30はアクリル板等の導光性
材料を成形して作られたものであり、直線状をなす入射
端面30a が蓄積性蛍光体シート14上の主走査線に沿って
延びるように配され、円環状に形成された射出端面30b
にフォトマルチプライヤ31の受光面が結合されている。
入射端面30a から光ガイド30内に入射した輝尽発光光29
は、該光ガイド30の内部を全反射を繰り返して進み、射
出端面30b から射出してフォトマルチプライヤ31に受光
され、放射線画像を表わす輝尽発光光29がフォトマルチ
プライヤ31によって電気信号に変換される。
【0056】フォトマルチプライヤ31から出力されたア
ナログ出力信号S0は対数増幅器32で対数的に増幅さ
れ、A/D変換器33でディジタル化され、これにより画
像信号Sorg が得られ、画像処理装置40に入力される。
この画像処理装置40は、可視画像を再生表示するための
CRTディスプレイ41、CPU,内部メモリ,インター
フェイス等が内蔵された本体部42、フロッピィディスク
が装填され駆動されるフロッピィディスクドライブ部4
3、およびこのX線画像読取装置に必要な情報を入力す
るためのキーボード44から構成されている。
【0057】この画像処理装置40において上述した画像
処理が行われる。
【0058】図9は、画像信号Sorg に対するウェーブ
レット変換の詳細を表す図である。
【0059】なお、本実施例における2次元信号のウェ
ーブレット変換においては、ウェーブレット変換の各係
数が直交する直交ウェーブレット変換を行うものとす
る。
【0060】図9に示すように、画像信号Sorg の主走
査方向に前述した関数g0 と関数h0 とによりフィルタ
リング処理を行う。すなわち、このような関数g0 ,h
0 による主走査方向に並ぶ画素の一列毎のフィルタリン
グ処理を副走査方向に一画素ずつズラしながら行い、画
像信号Sorg の主走査方向のウェーブレット変換係数信
号Wg0,Wh0を求めるものである。
【0061】このようにして、ウェーブレット変換係数
信号Wg0、Wh0が求められると、ウェーブレット変換係
数信号Wg0、Wh0それぞれの副走査方向に関数g0 ,h
0 によりフィルタリング処理を行い、ウェーブレット変
換係数信号WW0 ,WV0 ,VW0 およびVV0 を得
る。次いで、ウェーブレット変換係数信号VV0 の主走
査方向に関数g1 ,h1 によりフィルタリング処理を行
う。
【0062】このようにして、ウェーブレット変換係数
信号Wg1、Wh1が求められると、ウェーブレット変換係
数信号Wg1、Wh1それぞれの副走査方向に関数g1 ,h
1 によりフィルタリング処理を行い、ウェーブレット変
換係数信号WW1 ,WV1 ,VW1 およびVV1 を得
る。
【0063】以下、上述したのと同様にして、ウェーブ
レット変換係数信号VV1 の主走査方向に関数g2 ,h
2 によりフィルタリング処理を行い、さらに得られたウ
ェーブレット変換係数信号に対し、副走査方向に関数g
2 ,h2 によりフィルタリング処理を行い、ウェーブレ
ット変換係数信号WW2 ,WV2 ,VW2 ,VV2 を得
る。
【0064】ここで、関数g2 ,h2 は関数g0 ,h0
の各サンプリング点の間に2個の0を入れることにより
作成したものであり、関数g2 は図4(c) に、関数h2
は図5(c) にそれぞれ示すものとなる。
【0065】このようなウェーブレット変換をN回繰り
返すことによりウェーブレット変換係数信号WW0 〜W
N ,WV0 〜WVN ,VW0 〜VWN ,およびVVN
を得る。ここで、N回目のウェーブレット変換の際に用
いられる関数gN ,hN は、関数g0 ,h0 の各サンプ
リング点の間に2N-1 個の0を入れることにより作成さ
れる。したがって、関数gN ,hN はNが大きいほど周
期の大きな関数となる。
【0066】ここで、ウェーブレット変換係数信号WW
i (i=0〜N)は、画像信号Sorg の主副両方向の周
波数の変化を表すものであり、iが大きいほど低周波信
号となる。またウェーブレット変換係数信号WVi は画
像信号Sorg の主走査方向の周波数の変化を表すもので
あり、iが大きいほど低周波信号となる。さらにウェー
ブレット変換係数信号VWi は画像信号Sorg の副走査
方向の周波数の変化を表すものであり、iが大きいほど
低周波信号となる。
【0067】次いで、このようにして得られたウェーブ
レット変換係数信号WWi ,VWi,WVi を強調する
ための強調係数を求める。これは、ウェーブレット変換
係数信号WWi ,VWi ,WVi に対し、前述した1次
元処理と同様に強調係数βi(x,y)を求め、ウェーブレ
ット変換係数信号WWi-1 ,VWi-1 ,WVi-1 に強調
係数βi (x,y)を乗算するものである。
【0068】まず、強調を行いたい所望とする周波数帯
域の範囲のうち、最も低い周波数帯域のウェーブレット
変換係数信号WWn ,VWn ,WVn の値が0となる0
点を求める。この0点はウェーブレット変換を行った基
本ウェーブレットが2次導関数であることから、原画像
信号Sorg の変曲点を示すものとなっている。このよう
にして、ウェーブレット変換係数信号WWn ,VWn
WVn の0点が求められるとこの0点に基づいて強調係
数を求めるのである。例えば、ウェーブレット変換係数
信号WWn ,VWn ,WVn の0点が図10に示す位置に
存在した場合、強調係数βn (x,y)は、WWn について
は図11(a) に、VWn については図11(b) に、WVn
ついては図11(c) にそれぞれ示すものとなる。なお、図
11においては強調係数βn (x,y)の大きさを等高線で示
し、VWn については副走査方向の信号の変化を示すも
のであることから副走査方向に、WVn については主走
査方向の信号の変化を示すものであることから主走査方
向にそれぞれ異方性を持たせてある。
【0069】このようにして、強調係数βn (x,y)が求
められると、この強調係数βn (x,y)をウェーブレット
変換係数信号WWn-1 ,VWn-1 ,WVn-1 に乗算す
る。すなわち、 WWn-1 ′=βn (x,y)×WWn-1 VWn-1 ′=βn (x,y)×VWn-1 WVn-1 ′=βn (x,y)×WVn-1 …(6) なる演算を各ウェーブレット変換係数信号と強調係数と
の対応する画素毎に行うのである。
【0070】このような強調処理を各ウェーブレット変
換係数信号WWi ,VWi ,WVi(i=i0 〜n,i
0 〜nは強調を行いたい周波数帯域の範囲)についてi
=nから順に行う。すなわち、 WWi-1 ′=βi (x,y)×WWi-1 VWi-1 ′=βi (x,y)×VWi-1 WVi-1 ′=βi (x,y)×WVi-1 …(7) の処理をi=nから順に行うのである。
【0071】次いで、強調されたウェーブレット変換係
数信号WWi ′,VWi ′,WVi′について逆ウェー
ブレット変換を施す。
【0072】図12は、逆ウェーブレット変換の詳細を表
す図である。
【0073】図12に示すように、まずウェーブレット変
換係数信号VVN を副走査方向に前述した関数hN によ
り、ウェーブレット変換係数信号VWN を副走査方向に
前述した関数gN によりフィルタリング処理を行う。す
なわち、関数gN ,hN によるウェーブレット変換係数
信号VVN ,VWN ′の副走査方向に並ぶ一列の画素毎
のフィルタリング処理を主走査方向に一画素ずつズラし
ながら行い、ウェーブレット変換係数信号VVN ,VW
N ′の逆ウェーブレット変換係数信号を得、これを加算
することにより逆ウェーブレット変換係数信号WhN′を
得る。
【0074】一方、これと並列して、ウェーブレット変
換係数信号WVN ′を副走査方向に関数hN により、ウ
ェーブレット変換係数信号WWN ′を副走査方向に関数
Nによりフィルタリング処理を行い、ウェーブレット
変換係数信号WVN ′,WWN ′の逆ウェーブレット変
換係数信号を得、これを加算することにより逆ウェーブ
レット変換係数信号WgN′を得る。
【0075】次いで、逆ウェーブレット変換係数信号W
hN′を主走査方向に関数hN により、逆ウェーブレット
変換係数信号WgN′を主走査方向に関数gN によりフィ
ルタリング処理し、ウェーブレット変換係数信号Wh
N′,WgN′の逆ウェーブレット変換係数信号を得、こ
れを加算することにより逆ウェーブレット変換係数信号
VVN-1 ′を得る。
【0076】次いでこの逆ウェーブレット変換係数信号
VVN-1 ′を副走査方向に前述した関数hN-1 により、
ウェーブレット変換係数信号VWN-1 を副走査方向に前
述した関数gN-1 によりフィルタリング処理を行う。す
なわち、関数gN-1 ,hN-1によるウェーブレット変換
係数信号VVN-1 ,VWN-1 ′の副走査方向に並ぶ一列
の画素毎のフィルタリング処理を主走査方向に一画素ず
つズラしながら行い、ウェーブレット変換係数信号VV
N-1 ,VWN-1 ′の逆ウェーブレット変換係数信号を
得、これを加算することにより逆ウェーブレット変換係
数信号WhN-1′を得る。
【0077】一方、これと並列して、ウェーブレット変
換係数信号WVN-1 ′を副走査方向に関数hN-1 によ
り、ウェーブレット変換係数信号WWN-1 ′を副走査方
向に関数gN-1 によりフィルタリング処理を行い、ウェ
ーブレット変換係数信号WVN-1 ′,WWN-1 ′の逆ウ
ェーブレット変換係数信号を得、これを加算することに
より逆ウェーブレット変換係数信号WgN-1′を得る。
【0078】次いで、逆ウェーブレット変換係数信号W
hN-1′を主走査方向に関数hN-1 ′により、逆ウェーブ
レット変換係数信号WgN-1′を主走査方向に関数gN-1
によりフィルタリング処理し、ウェーブレット変換係数
信号WhN-1′,WgN-1′の逆ウェーブレット変換係数信
号を得、これを加算することにより逆ウェーブレット変
換係数信号VVN-2 ′を得る。
【0079】以下、順次逆ウェーブレット変換係数信号
VVi ′(i=0〜N)を作成し、最終的に逆ウェーブ
レット変換係数信号VV0 ′を得る。この最終的な逆ウ
ェーブレット変換係数信号VV0 ′が画像信号Sorg の
主要被写体のエッジ成分のみが強調された放射線画像を
表す画像信号となる。
【0080】このようにして得られたウェーブレット変
換係数信号VV0 ′は図示しない画像再生装置に送られ
て、放射線画像の再生に供せられる。
【0081】この再生装置は、CRT等のディスプレイ
手段でもよいし、感光フイルムに光走査記録を行う記録
装置であってもよいし、あるいはそのために画像信号を
一旦光ディスク、磁気ディスク等の画像ファイルに記憶
させる装置に置き換えられてもよい。
【0082】なお、上述した実施例においては、ウェー
ブレット変換係数の所望とする周波数帯域の範囲におけ
る低い周波数帯域のものから高い周波数帯域のものへと
順次強調係数を求め、この強調係数を所望とする範囲の
周波数帯域のウェーブレット変換係数信号に順次乗算す
るようにしているが、所望とする周波数帯域のウェーブ
レット変換係数信号の0点より強調係数を求め、この強
調係数を所望とする周波数帯域よりも2段階以上高い周
波数帯域の信号に乗算するようにしても、同様に主要被
写体のエッジ部分のみを強調した放射線画像を得ること
ができる。
【0083】また、上述した実施例においては、所望と
する範囲の周波数帯域のすべての信号について強調を行
うようにしているが、強調を行いたい周波数帯域が1つ
の場合、この周波数帯域よりも低い周波数帯域の信号か
ら前述したように強調係数を求め、この強調係数を強調
を行いたい周波数帯域の信号に乗算し、この周波数帯域
の信号を強調するようにしてもよい。
【0084】さらに、上述した実施例においては直交ウ
ェーブレット変換の場合を説明したが、連続ウェーブレ
ット変換の場合も同様にして、低い周波数帯域の0点よ
り求めた強調係数を高い周波数帯域に乗算することで、
主要被写体のエッジを強調した画像を得ることができ
る。
【0085】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よる画像処理方法は、画像信号をウェーブレット変換
し、このウェーブレット変換された複数の周波数帯域の
信号のうち、主要被写体を担持する低周波数帯域の信号
の値が0となる点、すなわち主要被写体のエッジ部分の
信号を強調する強調係数を求め、これをこの低周波数帯
域よりも高い周波数帯域の信号に乗ずるようにしたた
め、放射線画像のうちノイズ成分を強調することなく、
主要被写体のエッジ成分のみを選択的に強調することが
でき、観察読影適性に優れた画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理方法の基本的概念を表す
図。
【図2】1次元信号のウェーブレット変換を説明するた
めの図
【図3】1次元信号のウェーブレット変換の詳細を表す
【図4】関数g0 を表す図
【図5】関数h0 を表す図
【図6】強調係数の設定を説明するための図
【図7】1次元信号の逆ウェーブレット変換の詳細を表
す図
【図8】放射線画像読取装置を表す図
【図9】2次元信号のウェーブレット変換の詳細を表す
【図10】2次元信号の0点を表す図
【図11】2次元信号の強調係数を表す図
【図12】2次元信号の逆ウェーブレット変換の詳細を
表す図
【図13】フーリエ変換を説明するための図
【図14】ウェーブレット変換に用いられる関数を表す
【図15】ウェーブレット変換を説明するための図
【符号の説明】
14 蓄積性蛍光体シート 23 レーザ光源 24 レーザ光 29 輝尽発光光 40 画像処理装置 44 キーボード

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像を表す画像信号から該放射線
    画像の可視像を再生するに当り、該画像信号に画像処理
    を施す画像処理方法において、 該画像信号にスムージング関数の2次導関数を基本ウエ
    ーブレット関数としてウェーブレット変換を施すことに
    より、該画像信号を複数の周波数帯域の信号に分解し、 該複数の周波数帯域の信号における、所望とする周波数
    帯域の範囲にある信号のうち、最も低い周波数帯域の信
    号において、該信号値が0となる0点を検出し、 該検出された0点付近において、他の部分よりも大きい
    値を有する強調係数を設定し、 該強調係数を前記最も低い周波数帯域よりも1段階高い
    周波数帯域の信号に乗算し、 該強調係数が乗算された信号において、該信号の値が0
    となる0点を検出し、 該検出された0点付近において、他の部分よりも大きい
    値を有する強調係数を設定し、 該強調係数を、前記1段階高い周波数帯域よりもさらに
    1段階高い高周波数帯域の信号に乗算し、 前記0点の検出、前記強調係数の設定および前記強調係
    数の乗算を、前記所望とする周波数帯域の範囲にあるす
    べての信号について行い、 該強調係数が乗算された各信号および他の信号に逆ウェ
    ーブレット変換を施すことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 放射線画像を表す画像信号から該放射線
    画像の可視像を再生するに当り、該画像信号に画像処理
    を施す画像処理方法において、 該画像信号にスムージング関数の2次導関数を基本ウエ
    ーブレット関数としてウェーブレット変換を施すことに
    より、該画像信号を複数の周波数帯域の信号に分解し、 該複数の周波数帯域の信号のうち、所望とする周波数帯
    域よりも1段階低い周波数帯域の信号において、該信号
    値が0となる0点を検出し、 該検出された0点付近において、他の部分よりも大きい
    値を有する強調係数を設定し、 該強調係数を前記所望とする周波数帯域の信号に乗算
    し、 該強調係数が乗算された信号および他の信号に逆ウェー
    ブレット変換を施すことを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 放射線画像を表す画像信号から該放射線
    画像の可視像を再生するに当り、該画像信号に画像処理
    を施す画像処理方法において、 該画像信号にスムージング関数の2次導関数を基本ウエ
    ーブレット関数としてウェーブレット変換を施すことに
    より、該画像信号を複数の周波数帯域の信号に分解し、 該複数の周波数帯域の信号のうち、所望とする周波数帯
    域の信号において、該信号値が0となる0点を検出し、 該検出された0点付近において、他の部分よりも大きい
    値を有する強調係数を設定し、 該強調係数を前記所望とする周波数帯域よりも高い周波
    数帯域の信号に乗算し、 該強調係数が乗算された信号および他の信号に逆ウェー
    ブレット変換を施すことを特徴とする画像処理方法。
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