JP3205252U - 養生柵の可動手摺 - Google Patents

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正志 平泉
正志 平泉
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Abstract

【課題】取り外しに工具が必要なく、脱着が容易だが取り付けたときは容易に外れるおそれが無く、安全性の高い養生柵の可動手摺を提供する。【解決手段】可動手摺50の挿通部51を2つの支持孔13h,23hに外方から挿通させ、大径部52aが支持ブラケット13,23付近まで達するように架け渡したときに、可動手摺50の大径部52aの外周に係合片52bを突設し、支持ブラケット13,23に係合切欠13c,23cを設け、可動手摺50を挿通方向を軸として回転させたときに、所定の角度で係合片52bが係合切欠13c,23cに挿入され、可動手摺50が挿通方向に移動不能に制限されるとともに、圧縮バネ53が係合片52bを係合切欠13c,23c外周に向けて押圧し、係合片52bの回転止めとした。【選択図】図6

Description

本考案は、建設現場等の床開口部やマンホール等の周囲に転落防止のために設ける養生柵に関し、特に養生柵内への出入口に設置する可動手摺の構造に関する。
建築現場では、下層階からの物資の荷揚げ等の目的で床スラブに開口部を設けることが行われている。また、水道管等の敷設のために道路等に設けられるマンホールも、作業員が出入りする際は蓋を開けた状態にする。このような床に生じる開口部には作業員や第三者が転落するおそれがあるため、周囲を囲う養生柵を設けることが行われている。
開口部の大きさは場所や用途により異なるので、建設現場では単管と呼ばれる鋼管と単管同士を交差状に結合させるパイプクランプを用いて、簡易的な柵を設置する場合が多い。しかし、開口部の大きさに合わせた部材の用意や組立等に非常に手間がかかるため、さまざまな改善策が提案されている。
例えば、実開平1−168658号公報には覆工板に開口した開口部の周囲を囲う鋼製枠組み体からなり、各隅部を支柱を介して上下2段に溶接された平面L字形の鞘管と、これらの鞘管の各々の開口端部に伸縮調整自在に差し込み挿入されてアイボルトで固定される側管とで枠組み形成された建設用養生枠が示されている。
また、特開2000−291265号公報には、複数の支柱と、支柱に取り付けた伸縮可能な手摺と中桟とからなる開口部養生用仮設材が示されており、さらには支柱に手摺と中桟が軸支されて折畳み可能な構成であることも示されている。
上記文献ではいずれも養生柵をあらかじめ枠体として構成し、開口部の大きさに合わせて横方向に伸縮可能な柵としたものである。したがって、組立、分解、運搬、保管が容易であり、設置対象規模の大きさに合わせて適切な範囲での囲い込みができ、安全確保に寄与するとしている。
また、登実3188279号公報には、フェンス枠体と、枠内領域遮蔽用のシート材と、起立支持体と起立支柱体に取り付ける掛け止め受金具と、2個のフェンス枠体の一部同士を重合してフェンス幅を拡大した連結フェンス枠体を構成可能な重ね連結金具を有する構成の開口部養生フェンスが示されている。
この考案では、シート材を設けたフェンス枠体を起立支柱体に掛け止めるのみで簡易に囲い込むことができるとしている。また、この養生フェンスにおいても重ね連結金具を用いてフェンス枠体を横方向に連結させ、異なる設置対象領域に対しても柔軟に対応できるとしている。
実開平1−168658号公報 特開2000−291265号公報 登実3188279号公報
開口部の周囲に養生柵を設置した後でも当然、開口部を通じて物資を移動させたり、マンホール内に作業員が入らなければならなかったりするので、養生柵内に出入しなくてはならない。しかし、上記特許文献においても出入りする方法は示されておらず、よい形態が見当たらないのが実情である。
単管とパイプクランプで構成した養生柵では、出入口となる部分の手摺材や横桟材を取り外す場合、工具を使用しなければならないし、都度脱着を繰り返し行うのも非効率的である。
また、特許文献3に示すようなフェンス枠体の左右に設けた掛け止め片を起立支柱体に設けた掛け止め受金具に上方から差し込むだけの構成では、特にロック機構が無く、フェンス枠体の取り外しが容易すぎて安全性が十分とはいえない。
そこで本考案は、床開口部やマンホールの周囲の設ける養生柵において、少なくとも1組の支柱間の手摺材を取り外し可能な可動手摺とし、養生柵内への出入口とした養生柵の可動手摺であって、取り外しに工具が必要なく、脱着が容易だが取り付けたときは容易に外れるおそれが無く、安全性の高い養生柵の可動手摺を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の請求項1に係る養生柵の可動手摺は、床開口部やマンホールの周囲に複数の支柱を立設し、支柱間に長竿状の手摺材を上下に複数段架け渡し、開口部の周囲を囲って転落を防止する養生柵において、少なくとも一組の支柱間の手摺材を取り外し可能な可動手摺とし、養生柵内への出入口とした養生柵の可動手摺であって、出入口の両脇に位置する2本の支柱11,21に支持ブラケット13,23を設け、支持ブラケット13,23に可動手摺50の太さよりもやや大きな支持孔13h,23hを横方向に貫通して設け、可動手摺50の一方の端部付近に支持孔13h,23hよりも大きな大径部52aを設け、大径部52aから他方の先端までは曲がりのないパイプの挿通部51とし、挿通部51を2つの支持孔13h,23hに外方から挿通させ、大径部52aが支持ブラケット13,23付近まで達するように架け渡したときに、可動手摺50の大径部52aの外周に係合片52bを突設し、支持ブラケット13,23の支持孔13h,23hの外側に可動手摺50の挿通部51の外周面と対向する係合切欠13c,23cを設け、可動手摺50を挿通方向を軸として回転させたときに、所定の角度で係合片52bが係合切欠13c,23cに挿入され、可動手摺50が挿通方向に移動不能に制限されるとともに、可動手摺50の挿通部51の外側に圧縮バネ53をはめこんで設け、圧縮バネ53は支持孔13h,23hと大径部52aとの間で伸縮するよう位置させ、圧縮バネ53の自由長は支持孔13hと係合切欠13c、支持孔23hと係合切欠23cの距離よりも長くし、圧縮バネ53が係合片52bを係合切欠13c,23c外周に向けて押圧し、係合片52bの回転止めとしたものである。
係合片52bを圧縮バネ53によって押圧したから、係合切欠13c,23c外周との間に摩擦が生じて外れ難くすることができる。
請求項2に係る養生柵の可動手摺は、係合切欠13gが、係合片52bの入口から奥に向かって、かつ係合片52bの押圧される方向に段状に幅広となるようにしたものである。
係合切欠が、係合片52bの入口から奥に向かって、かつ押圧される方向に幅広の段状の段状部13iとしたから、単に係合片52bが回転しても段状部13iに当接して外れない。
請求項3に係る養生柵の可動手摺は、支持ブラケット13,23の支持孔13h,23hが、離間した2枚の起立板13d,13e,23d,23eに横方向への芯通しの貫通孔となっているものである。
支持孔13h,23hを2枚の起立板13d,13e,23d,23eの芯通しの貫通孔で構成し、一方の支持ブラケットに挿通部51を挿入したときに2箇所の孔で支持するから、挿通部51が2つ目の支持ブラケットに達するまで可動手摺50が極端に斜めになることが無く通しやすい。また、取り外すときも同様である。
請求項1に係る考案によれば、係合片52bを圧縮バネ53によって押圧し、係合切欠13c,23c外周との間に摩擦が生じて外れ難くくしたから、作業員が不用意に触れても容易に可動手摺50が支持ブラケット13,23から移動したり、抜けることが無く、出入口2を確実に遮蔽して安全性を確保できる。
また、逆に可動手摺50を取り外すときは、圧縮バネ53を縮める方向、つまり可動手摺50の挿し込み方向に押圧することで、係合片52bを係合切欠13c,23cから抜き取り可能となり、工具を使用することなく容易に可動手摺50を取り外すことができる。
請求項2に係る考案によれば、係合切欠13gが、係合片52bの入口から奥に向かって、かつ押圧される方向に幅広の段状とし、単に係合片52bが回転しても段状部13iに当接して外れないから、さらに安全性を高めることができる。
また、可動手摺50を取り外すときは上記と同様に、可動手摺50の挿し込み方向に押圧しながら回転させれば、係合片52bが段状部13iを越えて係合切欠13gから外れるので、工具を使用することなく容易に可動手摺50を取り外すことができる。
請求項3に係る考案によれば、一方の支持ブラケットにのみ挿通部51を挿入しているときに、2箇所の孔とした支持孔で支持するから、可動手摺50が極端に斜めになることが無く、可動手摺50の操作がしやすい。
図1は本考案の実施形態に係る養生柵の斜視図である。 図2は本考案の実施形態に係る養生柵の正面図である。 図3は図2の右側面図である。 図4は図2の平面図である。 図5は本考案の実施形態に係る養生柵の分解図である。 図6は本考案の実施形態に係る養生柵の可動手摺の要部を示す斜視図である。 図7は本考案の実施形態に係る養生柵の可動手摺の要部を示す正面図である。 図8は図7の右側面図である。 図9は本考案の実施形態に係る係合切欠の他の形態を示す斜視図である。
以下、本考案に係る養生柵の可動手摺の一実施形態について図1から図9を参照して説明する。
一例として本実施例で示す養生柵1は、水平な床スラブSに設けた開口部Hに、作業員や資材等が転落するのを防止するために設けるものである。開口部Hは四角形状で、主に下層階から資材の荷揚げ等に用いられる。養生柵1は、一つの枠体を構成するために開口部Hの四隅付近に設けた四つの枠部材、右前枠10、左前枠20、右後枠30、左後枠40と、右前枠10と左前枠20の間に二段に設けた可動手摺50から構成される。右前枠10と左前枠20の間を養生柵1内への出入口2とし、出入口2の両脇に位置する2本の支柱は右前支柱11と左前支柱21とする。尚、四つの枠部材10,20,30,40は、主に直径48.6mm、厚さ2.4mm、または直径42.7mm、厚さ2.3mmの円形鋼管で構成している。
図1に見る開口部Hの右手前側に位置する右前枠10は、右前支柱11と、その下端に設けたアンカープレート12、右前支柱11の上端付近、中間付近に設けた支持ブラケット13、下端付近に設けた手摺ブラケット14、手摺材として支持ブラケット13、手摺ブラケット14に設けた上中下段の3本の手摺15から構成される。
右前支柱11は直径48.6mmの鋼管で、水平な床スラブSに対して垂直に立設し、下端には円形平板のアンカープレート12を溶接して取り付ける。アンカープレート12にはアンカーを取り付けるための孔が設けられており、右前支柱11が倒れないようにアンカーによって床スラブS上に固定される。右前支柱11の上端には鋼管内への物の落下防止と端部による怪我防ための上端ドーム形の樹脂キャップをはめ込んでいる。
右前支柱11の上端、中間付近にそれぞれ支持ブラケット13を設ける。支持ブラケット13は鋼板で構成され、図6に示すように平面視扇形で水平な上板13aと、上板13aから下方にやや離間した上板13aと平行な下板13b、上板13aと下板13bをつなぐ起立板としての縦板13d,13e,13fが一体となって右前支柱11に溶接されている。縦板13d,13eは横方向にやや離して設け、水平方向の貫通孔の支持孔13hを芯通しで側面に設け、縦板13fの側面にも中心付近に孔を設けておく。本実施例では、支持孔13hは直径36mmの丸孔とした。
下板13bには図6に示す右手前隅部に係合切欠13cを設ける。係合切欠13cは下板13bの端部からスリット状に設けたもので、縦板13eと平行方向に長い略長方形に設ける。本実施例では縦板13eから係合切欠13cまでの距離は約45mmとした。
右前支柱11の下端付近には手摺ブラケット14を設ける。手摺ブラケット14は鋼板で構成され、平面視扇形の上板14a、下板14bと起立板の縦板14c、14dが一体に右前支柱11に溶接されている。縦板14c,14dの側面には中心付近にそれぞれ孔を設けておく。
支持ブラケット13、手摺ブラケット14の縦板13f,14dを基部として水平な手摺材としての上段、中段、下段の3本の手摺15を設ける。手摺15は直径48.6mmの鋼管で、その基部からやや離れた位置から上下方向の貫通孔の伸縮固定孔を長手方向に等間隔で複数設けておく。各手摺15を設ける縦板13f,14dの側面に孔を設けたのは、各手摺15内と連通させ水等を溜めないようにするためである。
次に図1に見る開口部Hの左手前側に位置する左前枠20は、上記説明した右前枠10の開口部Hを挟んで反対側に位置し、構成部材は勝手反対で同様である。立設される左前支柱21と、その下端に設けたアンカープレート22、左前支柱21の上端付近、中間付近に設けた支持ブラケット23、下端付近に設けた手摺ブラケット24、手摺材として支持ブラケット23、手摺ブラケット24に設けた上中下段の3本の手摺25から構成されている。ただし、手摺25は手摺15と異なり、直径42.7mmの鋼管としておく。手摺25にも手摺15と同様な間隔と大きさの伸縮固定孔を設けておく。
また、左前支柱21に設けた支持ブラケット23も支持ブラケット13と勝手反対に同様で、係合切欠13c、支持孔13hに対応する係合切欠23c、支持孔23hを設けておく。
次に図1に見る開口部Hの右奥に右後枠30を設ける。右後枠30は、右前枠10に設けたものと同様な右後支柱31、アンカープレート32、右後支柱31の上段、中段、下段に設けた3つの手摺ブラケット34、手摺ブラケット34に設けた上段、中段、下段の手摺35,36から構成される。手摺ブラケット34は、右前枠10の手摺ブラケット14と同様のもので、設ける高さも支持ブラケット13、手摺ブラケット14と対応した同じ高さとしておく。
手摺ブラケット34を基部としてそれぞれ水平な2方向に伸びる上段、中段、下段の各3本の手摺35,36を設ける。手摺35は直径42.7mm、手摺36は直径48.6mmの鋼管とし、右後支柱31を角とした平面視L字状の枠部材を形成する。各手摺35,36にはそれぞれ、右前枠10の手摺15と同様な伸縮固定孔を設けておく。
図1に見る開口部Hの左奥に左後枠40を設ける。左後枠40は、開口部Hを挟んで右後枠30と勝手反対で同様な構成としておく。ただし、手摺45は直径42.7mmの鋼管、手摺46は直径48.6mmの鋼管とし、伸縮固定孔は手摺35,36と同様である。
以上のように構成した右前枠10、左前枠20、右後枠30、左後枠40のそれぞれの手摺を鞘管状に挿し込んで、開口部Hの左右と奥側に柵体を形成する。手摺はそれぞれ直径48.6mm、厚さ2.4mmおよび直径42.7mm、厚さ2.3mmの円形鋼管なので、鞘間状に挿し込んで伸縮させることができ、それぞれに同間隔で複数設けている伸縮固定孔に図示しないピンを通すことで、養生柵の大きさを固定する。
手摺の無い右前支柱11と左前支柱21間は養生柵1内への出入口2とする。この両支柱11,21間には、可動手摺50を二段に設けて出入口2の閉鎖と開放を行えるようにする。
右前支柱11と左前支柱21に設けた上段、中段に2つ設けた支持ブラケット13,23の支持孔13h,23hにはそれぞれ可動手摺50を挿通させて架け渡す。可動手摺50は、曲がりの無い円形鋼管の挿通部51と図6に示す右端に設けた大径部52aと係合片52bを備えた係合板52、挿通部51の外側に被せて通す圧縮バネ53から構成される。
可動手摺50の挿通部51は円形鋼管で直径34mmとした。係合板52は、挿通部51の図1に見る右端にその軸方向と垂直に溶接された鋼板で、挿通部51の断面より大きな円形の外周とした大径部52aと、大径部52aから一箇所のみ外周方向に突出した係合片52bを設ける。本実施例では大径部52aの外径は44mmとした。また、大径部52aの中心付近に挿通部51と芯通しで孔を設け、挿通部51内に水等が溜まらないようにしておく。
挿通部51の外側に被せて通した圧縮バネ53は内径36mm、外径50mm、自由長は50mmのものであり、係合板52側の端部と係合板52が接する位置まで挿通部51に通しておく。
上記のように構成した可動手摺50を図6に示すように右前支柱11の支持ブラケット13の支持孔13hに外方から挿通させたときについて使用方法を含めて説明する。挿通部51の係合板52が無いほうの端部を先端として支持ブラケット13の縦板13eの支持孔13hに挿入し、縦板13dを貫通して左前支柱21側へ挿し込んでいく。そして、支持ブラケット23の支持孔23hに挿入し、可動手摺50を架け渡す。
このとき、挿し込んでいく過程で、挿通部51は支持ブラケット13の縦板13dと13eの2箇所の支持孔13hで挿通部51を支持するので、先端が支持孔23hに達するまで可動手摺50が極端に斜めになることが無く通しやすい。これは取り外すときも同様である。
そして、可動手摺50の係合板52が支持ブラケット13の上板13aと下板13b間に入るまで挿し込んでいく。このとき、係合板52の係合片52bが図8で示す9時から12時の位置になるようにしておく。
そして、支持孔13hよりも大径な圧縮バネ53は縦板13eに当接し、係合板52との間に挟まって可動手摺50の挿通方向に反力を生じさせる。そして、圧縮バネ53を縮めるように反力に逆らって可動手摺50をさらに挿入し、係合片52bが係合切欠13cの直上まで移動したときに、図8に示す6時の位置に回転させ、係合切欠13c内に挿入する。圧縮バネ53の自由長は縦板13eから係合切欠13cの距離よりも長くなっているので、係合片52bは可動手摺50の反挿入方向に押圧され係合切欠13cの外周に当接する。
係合片52bが係合切欠13cに挿入されることで、可動手摺50は挿通方向には移動不能に制限され、さらに圧縮バネ53が設けられていることにより、係合片52bと係合切欠13cの外周との間に摩擦が生じ、係合切欠52bが脱出し難くなる。
また、さらに係合切欠を図9に示す係合切欠13gのように、奥に向かうに従い、係合片52bが押圧される方向に段状に幅広とした段状部13iを設けることで、圧縮バネ53に反して可動手摺50を一度挿入方向に押し、係合片52bが段状部13iをかわさないと抜けないように構成することができる。
上記のように係合片52bの回転止めが付加されることで不用意に解除されることが無く、容易に可動手摺50が抜けなくなり、安全性が向上する。さらに、可動手摺50を取り外す際には、挿入方向に押して回転させるという工具を使用しない操作としたので、養生柵1の出入口2の閉鎖と開放を容易に行うことができる。また、係合切欠は挿通部51の外周面と対向する位置にあれば上記の機構を構成でき、支持ブラケット13,23に係合切欠を設けるのも容易である。
上記の説明では、右前支柱11から左前支柱21へと可動手摺50を挿通する場合を示したが、もちろん左前支柱21に設けた支持ブラケット23側から挿通するようにしてもよい。
また、図9において支持ブラケット13に段状部13iを設けた係合切欠13gを示したが、支持ブラケット23に設けてもよい。
以上の本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、係合切欠13cを図6示す下板13bの手前側端部から奥側へ設けた例を示したが、奥側端部から手前側への切欠としてもよいし、端部に達しない長孔としてもよい。
また、係合切欠13c,23cを可動手摺50の下方に位置する下板13b,23bに設けた例を示したが、可動手摺50を回転させることで係合させることができればよく、例えば縦板13f,23fのような起立面に係合切欠を設けてもよい。
また、養生柵1を構成する枠部材10,20,30,40や可動手摺50を主に円形鋼管で構成した例を示したが、多角形断面のパイプとしてもよい。
また、養生柵に出入口が1つの場合を示したが、多数の支柱を立設し出入口を複数設けてもよい。
1 養生柵
2 出入口
10 右前枠
11 右前支柱
12 アンカープレート
13 支持ブラケット
13a 上板
13b 下板
13c 係合切欠
13d,13e,13f 縦板
13h 支持孔
13g 係合切欠
13i 段状部
14 手摺ブラケット
14a 上板
14b 下板
14c,14d 縦板
15 手摺
20 左前枠
21 左前支柱
22 アンカープレート
23 支持ブラケット
23c 係合切欠
23h 支持孔
24 手摺ブラケット
25 手摺
30 右後枠
31 右後支柱
32 アンカープレート
34 手摺ブラケット
35,36 手摺
40 左後枠
45,46 手摺
50 可動手摺
51 挿通部
52 係合板
52a 大径部
52b 係合片
53 圧縮バネ
H 開口部
S 床スラブ

Claims (3)

  1. 床開口部やマンホールの周囲に複数の支柱を立設し、支柱間に長竿状の手摺材を上下に複数段架け渡し、開口部の周囲を囲って転落を防止する養生柵において、少なくとも一組の支柱間の手摺材を取り外し可能な可動手摺とし、養生柵内への出入口とした養生柵の可動手摺であって、
    出入口の両脇に位置する2本の支柱に支持ブラケットを設け、
    支持ブラケットに可動手摺の太さよりもやや大きな支持孔を横方向に貫通して設け、
    可動手摺の一方の端部付近に支持孔よりも大きな大径部を設け、大径部から他方の先端までは曲がりのないパイプの挿通部とし、
    挿通部を2つの支持孔に外方から挿通させ、大径部が支持ブラケット付近まで達するように架け渡したときに、
    可動手摺の大径部の外周に係合片を突設し、
    支持ブラケットの支持孔の外側に可動手摺の挿通部の外周面と対向する係合切欠を設け、
    可動手摺を挿通方向を軸として回転させたときに、所定の角度で係合片が係合切欠に挿入され、可動手摺が挿通方向に移動不能に制限されるとともに、可動手摺の挿通部の外側に圧縮バネをはめこんで設け、圧縮バネは支持孔と大径部との間で伸縮するよう位置させ、圧縮バネの自由長は支持孔と係合切欠の距離よりも長くし、
    圧縮バネが係合片を係合切欠外周に向けて押圧し、係合片の回転止めとした養生柵の可動手摺。
  2. 前記係合切欠が、前記係合片の入口から奥に向かって、かつ係合片の押圧される方向に段状に幅広となっている請求項1記載の養生柵の可動手摺。
  3. 前記支持ブラケットの支持孔が、離間した2枚の起立板に横方向への芯通しの貫通孔となっている請求項1または請求項2記載の養生柵の可動手摺。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107298044A (zh) * 2017-06-13 2017-10-27 安徽富煌科技股份有限公司 一种公交车用扶手组件

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