JP3204415U - 使い捨て掛け具 - Google Patents

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敬三 樽井
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Abstract

【課題】配布される土産等が収納された袋等も掛止できる強度を有する使い捨て掛け具を提供する。【解決手段】裏面側に仮接合部11が設けられた胴体部12と、胴体部12の下部に手前側に向けて折り曲げ可能に設けられた脚部13と、胴体部12の両側にそれぞれ手前側に向けて折り曲げ可能に設けられた上向腕部14、15とを備え、上向腕部14、15の途中位置下部には第1、第2の切り込み17、18が形成され、脚部13の下端部には第3、第4の切り込み19、20が形成された紙製又は合成樹脂製のシート基材21を用い、上向腕部14、15及び脚部13を手前側に折り曲げて、第1及び第3の切り込み17、19を噛み合わせると同時に、第2及び第4の切り込み18、20を噛み合わせる。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、結婚式、葬式、又はその他の儀式の会場等で手提げ荷物等を簡易に吊り下げる使い捨て掛け具に関する。
例えば、椅子や壁等にバッグ等を掛止する場合は、特許文献1に記載のような掛け具が用いられている。この掛け具は、裏面に接着テープを有し、壁面等の平面体に接合して使用し、前面に折り曲げ掛止部を備えている。
また、特許文献2には、別の掛け具が提案され、複数回使用できる粘着面を裏面に有する本体部と、本体部の下部に設けられた掛止部とを有している。
実用新案登録第3078874号公報 実開平07−003445号公報
特許文献1、2記載の掛け具を厚紙等で構成した場合は使い捨てとすることができるが、掛止部の部分の補強が全くなく、少し重いものであれば、掛止部が変形して落ちてしまうという問題がある。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、配布される土産等が収納された袋等も掛止できる強度を有する使い捨て掛け具を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本考案に係る使い捨て掛け具は、裏面側に仮接合部が設けられた胴体部と、該胴体部の下部に手前側に向けて折り曲げ可能に設けられた脚部と、前記胴体部の両側にそれぞれ手前側に向けて折り曲げ可能に設けられた上向腕部とを備え、前記上向腕部の途中位置下部には第1、第2の切り込みが形成され、前記脚部の下端部には第3、第4の切り込みが形成された紙製又は合成樹脂製のシート基材を用い、1)両側の前記上向腕部及び前記脚部を手前側に折り曲げた状態、2)前記第1及び第3の切り込みが噛み合っている状態、及び3)前記第2及び第4の切り込みが噛み合っている状態を維持している。
ここで、本考案に係る使い捨て掛け具において、前記シート基材は、0.6〜1.5mmの厚みを有するのが好ましい。
本考案に係る使い捨て掛け具において、前記仮接合部は両面接合テープであるのが好ましい。
また、本考案に係る使い捨て掛け具において、前記仮接合部は多数のフックが植毛されたフックテープとすることもできる。
本考案に係る使い捨て掛け具において、前記仮接合部は前記胴体部の裏面に設けられた、突出する掛止ピン又は掛止針を有することができる。ここで、掛止ピンとは例えば単数又は少数の鉤状のフック部材をいい、また、掛止針とは例えば単数又は複数の針状物等をいう。
そして、本考案に係る使い捨て掛け具において、前記シート基材の表面には、絵画、企業ロゴ、商品名、又は会社名が記載されているのが好ましい。なお、これらの模様は、胴体部、上向腕部及び脚部を有するシート基材の一部又は全部の一面のみに記載されていてもよいし、表裏両面に記載されていてもよい。
本考案に係る使い捨て掛け具は、上向腕部が胴体部の両側に2つあり、更に上向腕部の途中位置下部に形成された第1、第2の切り込みと、脚部の下端部に形成された第3、第4の切り込みとを噛み合わせることによって、上向腕部の補強を行うので、より重量のある物を上向腕部に掛けることができる。
ここで、本考案に係る使い捨て掛け具において、シート基材を、0.6〜1.5mmの厚みとすることによって、より強度を有し、かつ折り曲げ成形が容易となる。
本考案に係る使い捨て掛け具において、仮接合部を両面接合テープとすることによって、任意の場所にこの使い捨て掛け具を取り付けることができる。なお、ここで、使い捨て掛け具を対象物から取り外した場合、接着剤が対象物に残らないように、接着剤の粘度及び材質を選択するのがよい。
また、本考案に係る使い捨て掛け具において、仮接合部を多数のフックが植毛されたフックテープとすることもでき、これによって対象物が目の粗い繊維(例えば、不織布)等の場合はフックテープをそのまま繊維に掛止することができる。
更に、本考案に係る使い捨て掛け具において、仮接合部が胴体部の裏面に設けられた突出する掛止ピン又は掛止針を有することにより、布(ファブリックも含む)等の対象物の場合は、特に有利である。
そして、本考案に係る使い捨て掛け具において、シート基材の表面に、絵画、企業ロゴ、商品名、又は会社名が記載されている場合は、装飾性、宣伝効果を高めることができる。
(A)は本考案の一実施の形態に係る使い捨て掛け具の展開状態を示す正面図、(B)は同側面図である。 同使い捨て掛け具の斜視図である。 (A)は同使い捨て掛け具の正面図、(B)は同使い捨て掛け具の背面図、(C)は同使い捨て掛け具の側面図である。 本考案の他の実施の形態に係る使い捨て掛け具のシート基材の正面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態について説明する。
図1(A)、(B)、図2、図3(A)〜(C)に示すように、本考案の一実施の形態に係る使い捨て掛け具10は、裏面側に仮接合部11が設けられた胴体部12と、胴体部12の下部に手前側に向けて折り曲げ可能に設けられた脚部13と、胴体部12の両側にそれぞれ手前側に向けて折り曲げ可能に設けられた上向腕部14、15とを備え、上向腕部14、15の途中位置下部には第1、第2の切り込み17、18が形成され、脚部13の下端部には第3、第4の切り込み19、20が形成された紙製のシート基材21を用いる。
シート基材21は、厚みが0.6〜1.5mmの厚紙から形成されているが、段ボールを用いる場合は、更に1.2〜3mmの範囲とすることもできる。また、シート基材21に合成樹脂シートを用いる場合は例えば0.5〜1.5mmの範囲としてもよい。本考案は、シート基材21の厚みには限定されるものではない。
上向腕部14、15は、胴体部12の側面下部に90〜120の角度位置まで前折り可能に設けられ、内側には胴体部12の幅の略0.8〜1.5倍の直径を有する円形切欠き23、24が設けられ、その部分に吊下げ紐等を挿通できる構造となっている。
上向腕部14、15の下部には、外側に開き内側に平行溝25、26を有する第1、第2の切り込み17、18が設けられている。平行溝25、26の幅は、シート基材21の厚みの1.0〜1.3倍とするのがよい。なお、図1(A)に示すように、シート基材21が展開状態では平行溝25、26は下方が外側に開く「ハ」字状となっている。
胴体部12の下部に折り曲げ可能に連結される脚部13の下端部には、入口部28、29がシート基材21の厚みの2〜3倍となった正面視(図1(A)参照)して三角形状の第3、第4の切り込み19、20が形成されている。この脚部13は胴体部12に対して前折り可能に、脚部13内でも中間位置で前折り可能に曲げ目31、32が設けられている。なお、上向腕部14、15も胴体部12に曲げ目33、34を介して連結されている。
胴体部12の裏側には、仮接合部11が設けられている。この仮接合部11としては両面接合テープが使用できる。通常は接着剤保護のため仮接合部11の表面には保護シート(離型紙)が貼着され、この保護シートを引き剥がして接着面を露出させて対象物に接合する。この場合、接着剤の接合力が極めて強いと、使用後剥がれにくくなり、また接着剤の一部が残るので、適当な接合力の接着剤を選択する。接合力が不足する場合は、接合面積をできる限り増やす(最大、胴体部12の全体)。
この他、仮接合部11として、多数の鉤状の繊維(フック)が向きを同じくして並べて配置(植毛)されたフックテープ(マジックテープ(登録商標)の片側)等を使用することもできる。この場合、対象物もフックテープ又はループテープ、あるいは繊維面を備える必要がある。
以上の構造となったシート基材21を用いて、使い捨て掛け具10を組み立てることになる。図3(A)、(B)、(C)と図1(B)に示すように、まず、両側の上向腕部14、15を曲げ目33、34を介して内側(手前側)に略90〜120度程度折り曲げる。次に、脚部13を折り目31、32を介して2回90度折りを行い、手前側に折り曲げて、第1及び第3の切り込み17、19を噛み合わせると同時に、第2及び第4の切り込み18、20を噛み合わせる。
第1、第2の切り込み17、18は奥側が平行溝25、26となっているので、脚部13の先側が円滑に入り込み、第3、第4の切り込み19、20は三角形状となっているので、脚部13と上向腕部14、15の噛み合い位置が正確に決定される。これによって、1)両側の上向腕部14、15及び脚部13を手前側に折り曲げた状態、2)第1及び第3の切り込み17、19が噛み合っている状態、及び3)第2及び第4の切り込み18、20が噛み合っている状態が維持され、使い捨て掛け具10が形成される。
この使い捨て掛け具10は図2、図3(A)〜(C)のように組み立てられるが、上向腕部14、15の部分に形成された円形切欠き23、24が掛止部35となる。この場合、掛止部35は底を折り曲げた脚部13で補強されているので、脚部13により補強がない場合より遥かに大きな荷重を支えることができる。
図4は本考案の他の実施の形態に係る使い捨て掛け具36のシート基材37を示すが、表面に桜花模様が記載されている。これによって、更に美観を呈すると共に親しみを増す。なお、花柄の代わりに、絵画、企業ロゴ、商品名、商標又は会社名等を記載することもできる。
本考案は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲でその構成を変更することもできる。例えば、本考案に係る使い捨て掛け具10において、仮接合部11が胴体部12の裏面に設けられた突出する掛止ピン又は掛止針を有する場合もある。この場合、掛止ピン又は掛止針は胴体部12に対して垂直でもよいが、胴体部12の面に対して30〜80度の下向き傾斜であってもよい。
10:使い捨て掛け具、11:仮接合部、12:胴体部、13:脚部、14、15:上向腕部、17:第1の切り込み、18:第2の切り込み、19:第3の切り込み、20:第4の切り込み、21:シート基材、23、24:円形切欠き、25、26:平行溝、28、29:入口部、31〜34:曲げ目、35:掛止部、36:使い捨て掛け具、37:シート基材

Claims (6)

  1. 裏面側に仮接合部が設けられた胴体部と、該胴体部の下部に手前側に向けて折り曲げ可能に設けられた脚部と、前記胴体部の両側にそれぞれ手前側に向けて折り曲げ可能に設けられた上向腕部とを備え、前記上向腕部の途中位置下部には第1、第2の切り込みが形成され、前記脚部の下端部には第3、第4の切り込みが形成された紙製又は合成樹脂製のシート基材を用い、1)両側の前記上向腕部及び前記脚部を手前側に折り曲げた状態、2)前記第1及び第3の切り込みが噛み合っている状態、及び3)前記第2及び第4の切り込みが噛み合っている状態を維持することを特徴とする使い捨て掛け具。
  2. 請求項1記載の使い捨て掛け具において、前記シート基材は、0.6〜1.5mmの厚みを有することを特徴とする使い捨て掛け具。
  3. 請求項1又は2記載の使い捨て掛け具において、前記仮接合部は両面接合テープであることを特徴とする使い捨て掛け具。
  4. 請求項1又は2記載の使い捨て掛け具において、前記仮接合部は多数のフックが植毛されたフックテープであることを特徴とする使い捨て掛け具。
  5. 請求項1又は2記載の使い捨て掛け具において、前記仮接合部は前記胴体部の裏面に設けられた突出する掛止ピン又は掛止針を有することを特徴とする使い捨て掛け具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨て掛け具において、前記シート基材の表面には、絵画、企業ロゴ、商品名、又は会社名が記載されていることを特徴とする特徴とする使い捨て掛け具。
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