JP3204067U - スピーカーシステム - Google Patents

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【課題】本考案は、スピーカーボックス内部の反響音を強力に吸音するために、多量の吸音材をボックス内に充填しつつも、音質劣化を起こさないスピーカーシステムを提供する。【解決手段】本考案のスピーカーシステムは、バッフル板にスピーカーユニット2が取り付けられたスピーカーボックス内部に、吸音材4として鳥の羽毛を容積1Lあたり1〜5g程度の密度でボックス内の隅々に行き渡る様に充填し、音質劣化させずに強力な吸音を実現するようにした。また、スピーカーユニット背面部及び/又はバスレフダクト3のボックス内開口には通気性のある防塵カバー5を取り付け、当該部材内に羽毛が侵入しないようにした。【選択図】図2

Description

本考案は音響機器用のスピーカーシステムに関する。
密閉箱形式とバスレフ方式のスピーカーキャビネットではスピーカーユニット背面から放射される音波をスピーカーボックス内に閉じ込めて外部に出ないようにするため、スピーカーボックス内において音波の反射の抑制と減衰をさせる必要があり、大量の吸音材例えばグラスウールやフェルト等の使用が不可欠となる。従来は例えば図4に示すように、密度が1Lあたり15g程度ある板状或いはシー卜状のウール等の吸音材を、隙間が少なくなる様にボックス内一杯に設置したりしていた。しかしこの吸音材はスピーカーボックス内の一部を占有して内容積を減少させるため低音域部の再生を不利にしたり、スピーカーボックス自体の自然な減衰振動を阻害し、さらに本来放射されるべき音のエネルギーも吸収されることから音楽全体のディテールを損なうなどの弊害、いわゆる音が死んでしまう現象を引き起こしてしまう問題があった。これは、吸音材の質量が空気を介してスピーカーユニットの振動板に付加されて、振動板の動きを阻害しているのが原因である。
特許文献1には、スピーカーキャビネットに、定在波の発生を抑制するべく内部に吸音材を配置することが通例であるが、吸音材としては、グラスウール、ロックウール、粗毛ウール、粗毛フェルト、アセテート綿、あるいはペットボトルから再生される柔軟多孔質のカールロック(登録商標)が一般に用いられているが、いずれも多くの工程を経て工場生産されるものであるから廉価ではないし、廃棄処理も容易でない。又、期待するほど音波の減衰効果が高くない場合もあり、キャビネット内に入射した音波が少なからず外部に漏れ出し、これがユニット前方に放射された音波に干渉するために再生音の躍動感が失われ、再生音質が劣化する場合もあったことに着目し、廉価で吸音効果が高く廃棄処理も容易な吸音材を用い、平坦な再生周波数特性を有する高音質再生が可能なスピーカーシステムを提供することを目的とし、図5に示すような、ユニット装着口を有するスピーカーキャビネット1と、前記ユニット装着口に取り付けられたスピーカーユニット2と、前記スピーカーユニットの背面側で前記スピーカーキャビネット内に配置された吸音構造物4とを備え、前記吸音構造物は、多孔状で通気性を有する袋内に、薄片状の木材チップが充填されて成る構造物であることを特徴とするスピーカーシステムを提示している。
特許文献1に示されたものは吸音材として薄片状の木材チップを利用することから、材料コストを抑制することができ、廃棄も容易で環境を害することがなく、廃材を燃料や堆肥原料として利用したり、吸音材として再利用したりすることもできるだけでなく、袋詰めという形態であることから、キャビネット内への装填作業がしやすいという効果を奏するが、キャビネット内の隅々にまで吸音材を充填することができないという問題があり、更には木材チップという素材であるため、気孔率などが低かったり、音の反射率が比較的高く、また湿度の影響もあり安定した吸音効果において不満が残るものであった。
特開2008−160230号公報 「スピーカシステム」 平成20年7月10日公開
本考案は、スピーカーボックス内部の反響音を強力に吸音するために、多量の吸音材をボックス内に充填しつつも、音質劣化(いわゆる音が死ぬ現象)を起こさない吸音手段を提供することを目的としたものである。
本考案のスピーカーシステムは、バッフル板にスピーカーユニットが取り付けられたスピーカーボックス内部に、吸音材として鳥の羽毛を容積1Lあたり1〜5g程度の密度でボックス内の隅々に行き渡る様に充填し、音質劣化させずに強力な吸音を実現するようにした。
また本考案のスピーカーシステムは、スピーカーユニット背面部及び/又はバスレフダクトのボックス内開口には通気性のある防塵カバーを取り付け、当該部材内に羽毛の侵入を防止するようにした。
本考案のスピーカーシステムは、バッフル板にスピーカーユニットが取り付けられたスピーカーボックス内部に、吸音材として嵩密度の低く、柔らかい素材であり、湿気の影響も受けにくい鳥の羽毛を用い、容積1Lあたり1〜5g程度の密度でボックス内の隅々に行き渡る様に充填するものであるため、ウールなど嵩密度の高い従来の吸音材を大量に充填したものと比較し、音質劣化させずに強力な吸音を実現することができる。
また本考案のスピーカーシステムは、スピーカーユニット背面部及び/又はバスレフダクトのボックス内開口には通気性のある防塵カバーを取り付けることにより、スピーカーユニットの磁気回路部などへの羽毛の侵入やバスレフダクト開口からの羽毛の噴出を効果的に防止することができる。
本考案に係るスピーカーシステムの基本構造を示す図である。 本考案に係るスピーカーシステムの1実施例を示す図である。 本考案の開発過程における試作例を示す図である。 従来のスピーカーシステムの態様を説明する図である。 特許文献1に示されたスピーカーシステムを示す図である。
本考案は、前述した従来技術の問題点、すなわちスピーカーボックス内部の反響音を充分に除去しようと多量の吸音材を詰めると、いわゆる死んだ音の状態になる間題があるため、吸音材の量を控えて妥協せざるを得ないというジレンマの解決のため、我々は吸音材として嵩密度の低く、柔らかい素材であり、湿気の影響も受けにくい鳥の羽毛を採用することに想到したのである。しかし、当初この鳥の羽毛は一枚一枚ばらばらのものであるため、スピーカーボックスへの充填作用を簡便にするため、図3に示すように特許文献1と同様の形態で吸音材を通気性のある袋に詰めた状態でスピーカーボックス内に設置したのであるが、この場合、羽毛が圧縮されてしまい、実際には嵩密度が低くはならず、またスピーカーボックス内部には様々な設置物があるために、袋状の吸音体ではボックス内部全体をくまなく充填する事が出来ず、所期の目的に対して十分な効果を得るのが困難であることが分かった。
そこで本考案のスピーカーシステムは、図1に示すように、嵩密度が非常に低く、かつ非常に緻密な素材であるダウンを、袋に詰めることなく、むき出しのフリーの形態で高密度とならないようにフワリと、例えばボックス容積1Lあたり1〜5g程度の密度でボックス内の隅々に行き渡る様に充填するむき出しのフリーの形態でボックス内にまんべんなく充填するものとした。そうすることにより、スピーカーボックス内部の反響音の吸音のために、嵩密度が非常に低く、かつ非常に緻密な素材であるダウンを、例えばボックス容積1Lあたり1〜5g程度の密度でボックス内の隅々に行き渡る様に充填したスピーカーシステムでは、図4に示した従来形態の例えば密度が1Lあたり15g程度ある板状或いはシー卜状のウール等の吸音材を、隙間が少なくなる様にボックス内一杯に設置するものと比較して、聴覚上は同等以上の吸音が可能である上に、且つスピーカーユニットの振動板ヘの吸音材の(空気を介する)間接的質量付加が1/3〜1/15程度と少なくなって、音質の劣化(いわゆる音が死ぬ現象)が少ないことが確認できた。
本考案のスピーカーシステムは、嵩密度が非常に低く、かつ非常に緻密な素材である鳥の羽毛を、袋に詰めることなく、むき出しのフリーの形態でボックス内の隅々に行き渡る様に充填するむき出しのフリーの形態でボックス内にまんべんなく充填するものとしたため、バスレフダクトを備えたスピーカーシステムでは開放管であるこのバスレフダクト内に羽毛が侵入し、動作中にボックス外に噴出してしまう問題が生じた。また、スピーカーユニットの磁気回路内にも羽毛が侵入してしまうという不具合も起きてしまう。そこで、本考案のスピーカーシステムは、設置された機器内に羽毛が侵入しないように防塵カバーを取り付けることにした。
本考案の1実施例を図2に示す。スピーカーボックス1の外形寸法は幅16.5cm×奥行19cm×高さ32cmで実質容積は約4Lである。スピーカーユニット2の口径は8cm、バスレフダクト3は管径3cm、全長14cmの両端部がホーン形状となったものを用いている。これはバスレフ機能として管長の2倍の長さを1波長とする周波数の気柱共鳴音を発生しにくくするための構成である。
前記スピーカーユニット2の背面と前記バスレフダクト3のボックス内開口部には通気性のある防塵カバーを取り付けた。吸音材である鳥の羽毛はフリー形態で約10gをスピーカーボックス1内にフワリとまんべんなく充填した。
上記の実施例で図4に示した従来形態の密度が1Lあたり15g程度ある板状或いはシー卜状のウール等の吸音材を、隙間が少なくなる様にボックス内一杯に設置するものと比較したところ、周波数特性などによって定量的に確認することは難しかったが、同等以上の吸音が可能であることが聴覚上確認できた。また、スピーカーユニットの振動板ヘの吸音材の(空気を介する)間接的質量付加が1/3〜1/15程度と少なくなって、音質の劣化、いわゆる音が死ぬ現象が少ないことが確認できた。
1 キャビネット 2 スピーカーユニット
3 バスレフダクト 4 吸音材(鳥の羽毛)
5 防塵カバー

Claims (2)

  1. バッフル板にスピーカーユニットが取り付けられたスピーカーボックス内部に、吸音材として鳥の羽毛を容積1Lあたり1〜5g程度の密度でボックス内の隅々に行き渡る様にフリー形態で充填することを特徴とするスピーカーシステム。
  2. スピーカーユニット背面部及び/又はバスレフダクトのボックス内開口には通気性のある防塵カバーを取り付けた請求項1に記載のスピーカーシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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