JP3203992B2 - ボトルクーラー - Google Patents

ボトルクーラー

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JP3203992B2
JP3203992B2 JP26309994A JP26309994A JP3203992B2 JP 3203992 B2 JP3203992 B2 JP 3203992B2 JP 26309994 A JP26309994 A JP 26309994A JP 26309994 A JP26309994 A JP 26309994A JP 3203992 B2 JP3203992 B2 JP 3203992B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温のボトルに対し、
液温が次第に低くなるように設定された複数の液槽内の
液体を順次噴射することによりボトルを冷却するボトル
クーラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボトルクーラーの一例について、
図4により説明する。図において、102はボトル搬送
装置であり、多数の高温のボトル(例えば内部に加熱さ
れた高温の液体が充填されたボトル)104を連続的に
搬送する。このボトル搬送装置102の下方には、隔壁
106,108により区画された連続する複数の液槽
(この例では第1、第2、第3の3台の液槽)110,
112,114が配置されている。各液槽110,11
2,114の上方には、それぞれの液槽110,11
2,114に対応して第1、第2、第3のスプレーノズ
ル116,118,120が設けられており、各液槽1
10,112,114内の液をそれぞれに設けられたポ
ンプ122,124,126によって吸上げ、上記ボト
ル搬送装置102によって搬送されているボトル104
に対して噴射するようになっている。ボトル104に向
けて噴射された液は、それぞれが吸上げられたもとの各
液槽110,112,114内に流下する。上下に対応
する第1ないし第3の各スプレーノズル116,11
8,120と第1ないし第3の各液槽110,112,
114とによってそれぞれ第1、第2および第3の冷却
ゾーンA,B,Cが形成されている。
【0003】上記各液槽110,112,114には、
冷却水を供給する冷却水供給手段128およびスチーム
を供給するスチーム供給手段130が接続されている。
これら冷却水供給手段128およびスチーム供給手段1
30は、各液槽110,112,114毎にそれぞれ設
けられた冷却水用開閉バルブ132,134,136お
よびスチーム用開閉バルブ138,140,142を介
して、上記各液槽110,112,114と接続されて
いる。各液槽110,112,114内の液温は、予め
設定された範囲の温度に保持されるようになっており、
各液槽110,112,114内にそれぞれ設けられた
温度計144,146,148によって槽内の液温を常
時監視し、この液温に応じて、各液槽110,112,
114毎に設けられている制御手段150,152,1
54が上記冷却水用バルブ132,134,136およ
びスチーム用バルブ138,140,142を開閉制御
することにより、冷却水またはスチームを各液槽11
0,112,114内に供給する。各液槽110,11
2,114内の液温が、設定液温の上限を越えると、制
御手段150,152,154からの指令信号によって
冷却水用バルブ132,134,136を開放して冷却
水を液槽110,112,114内に供給し、その槽内
の液温を設定範囲まで低下させ、逆に、温度計144,
146,148の感知した液温が設定値の下限まで低下
すると、制御手段150,152,154からの信号に
よりスチーム用バルブ138、140、142が開放さ
れて液槽110,112,114内にスチームが導入さ
れて槽内の液が加熱される。
【0004】上記従来のボトルクーラーでは、図4の左
方からボトル搬送装置102によって第1の冷却ゾーン
Aに搬送されてきた多数の高温(例えば70℃)のボト
ル104に、最も上流側の液槽(第1の液槽)110内
の液が、ポンプ122によって吸上げられ、第1のスプ
レーノズル116によって噴射される。高温のボトル1
04に対して噴射された液はもとの第1液槽110に流
れ込む。このボトル104に噴射される第1液槽110
内の液は、上記ボトル104よりも低温(例えば50
℃)に設定されており、噴射された後の液は上記高温の
ボトル104を冷却することにより、第1液槽110か
ら吸上げられる前の状態よりも温度が上昇してこの第1
液槽110内に還流する。
【0005】上記第1のスプレーノズル116によって
第1の液槽110内の液が噴射されたボトル104は、
この液が噴射される前の温度(例えば70℃)よりも冷
却され、例えば60℃程度になって第2のスプレーノズ
ル118の下方の第2の冷却ゾーンBに送られる。この
第2の冷却ゾーンBでは、第2の液槽112内の液がポ
ンプ124を介して吸上げられ、第2のスプレーノズル
118によってボトル104に噴射される。第2の液槽
112内の液温は、上記第1の液槽110内の温度(5
0℃)よりも低い、例えば40℃に設定されており、こ
の温度の液が噴射されたボトル104は上記温度(60
℃)から冷却されて、例えば50℃程度まで低下し、次
の第3のスプレーノズル120の下方の第3冷却ゾーン
Cに送られる。第2液槽112内から吸上げられてボト
ル104に噴射された液は、この第2液槽112内の液
温(40℃)よりもやや高い温度に上昇して第2液槽1
12内に還流する。
【0006】第2のスプレーノズル118によって第2
の液槽112内の液が噴射されて、その温度が50℃程
度まで低下したボトル104は、第3の冷却ゾーンCに
送られ、第3の液槽114内の液がポンプ126を介し
て吸上げられてこの第3のスプレーノズル120によっ
て噴射される。第3の液槽114内の温度は、上記第2
の液槽112内の温度よりも低い、例えば30℃に設定
されており、この温度の液が噴射されたボトル104は
上記温度(50℃)からさらに冷却され、例えば40℃
まで低下した後、ボトル搬送装置102によってボトル
クーラーから排出されて次の工程へ送られる。このよう
に、第1ないし第3のスプレーノズル116,118,
120によって、設定温度が順次低くなっている第1な
いし第3の液槽110,112,114内の液を、それ
ぞれボトル104に噴射することによりこれらボトル1
04を次第に冷却する。
【0007】上述のように、第3液槽114内から吸上
げられてボトル104に噴射された液は、この第3液槽
114内の液温(30℃)よりもやや高い温度に上昇し
て第3液槽114内に戻るため、第3液槽114内の液
温が上昇しようとする。すると、この第3液槽114内
の温度を監視している温度計148が感知し、制御手段
154からの指令信号によって冷却水用バルブ136を
開放し、第3液槽114内に冷却水を供給して液温を低
下させて設定値に保持する。また、上記第2の液槽11
2内も、第2スプレーノズル118からボトル104に
噴射され温度が上昇した液が還流してくるため、液温が
上昇しようとするが、上記第3の液槽114からより低
温の液がオーバーフローしてくるため、設定液温に保持
される。同様に第1液槽110内も、第2液槽112か
ら比較的低温の槽液がオーバーフローしてくることによ
って、液温が上昇しすぎてしまうことなく、設定温度に
維持される。
【0008】上記構成のボトルクーラーでにおいては、
生産の終了時や前工程でのトラブル等により、後続のボ
トルが送られてこない場合がある(通常、このような状
態を片荷運転と呼んでいる)。このような場合に、最終
グループのボトル104が第3の液槽114上の第3冷
却ゾーンCに到達した時点で、その上流側の第1および
第2液槽110,112上の第1および第2冷却ゾーン
にボトル104がない状態になると、第3の液槽114
内の液がポンプ126によって吸上げられ、第3のスプ
レーノズル120からボトル104に噴射され、この噴
射された液がもとの第3の液槽114内に戻り、この液
槽114内の液温が上昇しようとするので、制御手段1
50からの信号により冷却水用バルブ136を開いて第
3の液槽114内に冷却水を供給し、この第3液槽11
4内の液温を低下させて設定値に維持する。このように
第3の液槽114内に冷却水が導入されると、この第3
液槽114内の比較的低温の液がオーバーフローして第
2の液槽112内に流れ込む。しかしながら、第2の液
槽112上には、上述のように、ボトルが送られてきて
いないので、噴射された液を介してこの第2液槽112
内に熱エネルギーが追加されることがないので、第2液
槽112内の液温が低下してしまう。そこで、制御装置
152からの指令信号によってスチーム用バルブ140
を開放してスチームを送り込み、第2液槽112内の液
温を設定温度に維持する。また、第1の液槽110も上
記第2の液槽112と同様に槽液が噴射されるボトル1
04がないので、液温が低下しようとるが、制御装置1
50からの指令信号によってスチーム用バルブ138を
開放してスチームを送り込むことにより液温を維持する
ようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ボトルクーラーでは、
温度の急激な変化による破びんの発生を防止し、また、
被処理物の均一化のため、連続的に配置されている複数
の液槽内の液温をそれぞれ設定の範囲に保持しておかな
ければならない。そこで、上記従来のボトルクーラーで
は、片荷運転時には、上流側の液槽(図4の第1および
第2液槽)にスチームを供給して加熱することにより液
温を維持するようにしている。そのため、片荷運転時の
エネルギー消費が大きいという問題があり、また加熱の
ための設備も大型のものが必要であるという問題があっ
た。
【0010】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、片荷運転時に液槽内に蒸気を供給して加熱する必
要がなく、また、加熱用の設備を縮小することができる
ボトルクーラーを提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るボトルクー
ラーは、多数のボトルを連続的に搬送するボトル搬送手
段と、このボトル搬送手段の下方に配置され、下流側に
行くに従って槽内に収容した液の温度が次第に低くなる
ように設定された複数の液槽と、これら各液槽の上方に
それぞれ対応して設けられ、各液槽内の液を吸上げ、上
記ボトル搬送手段によって搬送されているボトルに噴射
する複数の散水手段と、上記各液槽に、それぞれ冷却水
用開閉バルブを介して接続された冷却水供給手段と、上
記各液槽に、それぞれスチーム用開閉バルブを介して接
続されたスチーム供給手段と、上記各液槽内にそれぞれ
設けられてこれら液槽内の温度を検出する複数の温度検
出手段と、これら温度検出手段からの信号によって、上
記各冷却水用バルブおよび各スチーム用バルブをそれぞ
れ開閉制御する複数の制御手段とを備えており、さら
に、上記複数の液槽のうち2番目以降の液槽から上流側
の液槽にオーバーフロー可能にするとともに、これら2
番目以降の液槽内の液を直接外部に排出する排出通路を
設け、下流側の液槽内の液を、上流側に隣接する液槽に
オーバーフローさせる状態と直接外部へ排出する状態と
に切換可能に構成し、上記各温度検出手段が検出した上
流側の液槽内の液温に応じて、上記制御手段によって切
換制御するようにしたものである。
【0012】
【作用】上記構成のボトルクーラーでは、各液槽内の液
を散水手段によって高温のボトルに噴射すると、その液
槽内の液温より温度が上昇してその液槽に還流する。最
も下流側の液槽では、槽内の液温が上昇しようとするの
で、冷却水を供給することによりその液槽内の温度を設
定温度の維持する。上記液槽の上流側に隣接する液槽
も、ボトルに噴射されて還流する液のため液温が上昇し
ようとするが、上記最も下流側の液槽内の比較的低温の
液がオーバーフローしてくることにより液温の上昇が抑
制されて設定温度を維持する。同様にして、順次上流側
のより高温の液槽に、下流側の比較的低温の液がオーバ
ーフローすることにより各液槽内の液温が所定の温度に
維持される。これに対し、最も下流側の液槽上にだけボ
トルが搬送され、上流側の各液槽上にはボトルが存在し
ない状態になった場合には、最も下流側の液槽から低温
の液が上流側の液槽内にオーバーフローすると、その液
槽よりも上流側の液槽には、高温のボトルからの熱エネ
ルギーが追加されないので、液温が低下してしまう。そ
こで、その液槽内の温度の低下を温度検出手段によって
感知し、制御手段によって、上流側の液槽にオーバーフ
ローする状態から外部へ直接排出する状態に切換える。
すると、下流側の液槽から低温の液がオーバーフローし
てくることがないので、上流側の各液槽の温度が低下し
ないため、これら各液槽内にスチームを導入して加熱す
る必要がなくなる。
【0013】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るボトルクーラーの概略を
説明する回路図であり、図において、2は多数のボトル
4を連続的に搬送するボトル搬送装置であり、前工程で
加熱した充填液が内部に充填される等により高温になっ
ている多数のボトル4を連続的にこのボトルクーラー内
に搬入する。このボトル搬送装置2の下方には、隔壁
6,8によって区画された複数の液槽(この実施例では
3台の液槽)10,12,14が配設されている。これ
ら3台の液槽(上流側である図1の左から順に第1液
槽、第2液槽、第3液槽と呼ぶ)10,12,14の上
方には、各液槽10,12,14にそれぞれ対応して第
1スプレーノズル16、第2スプレーノズル18および
第3スプレーノズル20が設けられている。ボトル搬送
装置2を挟んで上下に配置された第1スプレーノズル1
6と第1液槽10とによって第1の冷却ゾーンAが、第
2スプレーノズル18と第2液槽12とによって第2の
冷却ゾーンBが、そして、第3スプレーノズル20と第
3液槽14とによって第3の冷却ゾーンCが形成されて
いる。
【0014】第1ないし第3の各液槽10,12,14
内には、それぞれ第1ポンプ22、第2ポンプ24およ
び第3ポンプ26が設けられており、これら各ポンプ2
2,24,26がそれぞれの液槽10,12,14内の
液を吸上げて、各スプレーノズル16,18,20に供
給し、ボトル搬送装置2によって上記各冷却ゾーンA,
B,C内に搬送されてきた下方のボトル4に向けて噴射
する。各冷却ゾーンA,B,Cにおいてスプレーノズル
16,18,20からボトル4に噴射された液は、その
まま流れ落ちて吸上げられたもとの各液槽10,12,
14内に還流する。
【0015】上記各液槽10,12,14には、槽内に
冷却水を供給する冷却水供給手段28およびスチームを
供給するスチーム供給手段30が接続されている。これ
ら冷却水供給手段28およびスチーム供給手段30は、
第1ないし第3の各液槽10,12,14毎にそれぞれ
設けられた第1ないし第3の冷却水用開閉バルブ32,
34,36および第1ないし第3のスチーム用開閉バル
ブ38,40,42を介して、上記各液槽10,12,
14と接続されている。各液槽10,12,14内の液
温は、予め設定された範囲の温度に保持されるようにな
っており、各液槽10,12,14内にそれぞれ設けら
れた第1ないし第3の温度計44,46,48によって
槽内の液温を常時監視し、この液温に応じて、各液槽1
0,12,14毎に設けられている第1ないし第3の制
御手段50,52,54が上記冷却水用バルブ32,3
4,36およびスチーム用バルブ38,40,42を開
閉制御することにより、冷却水またはスチームを各液槽
10,12,14内に供給して液温を調節できるように
なっている。各液槽10,12,14内の液温が、設定
液温の上限を越えると、制御手段50,52,54から
の指令信号によって冷却水用バルブ32,34,36を
開放して冷却水を液槽10,12,14内に供給し、そ
の槽内の液温を設定範囲まで低下させ、逆に、温度計4
4,46,48の感知した液温が設定値の下限まで低下
すると、制御手段50,52,54からの信号によりス
チームバルブ38,40,42が開放されて液槽10,
12,14内にスチームが導入されて槽内の液が加熱さ
れる。
【0016】上記各液槽10,12,14内の上流寄り
(図1の左側)には、それぞれオーバーフロー槽56,
58,60が設けられている。各液槽10,12,14
は、上流側の第1液槽10から、下流側の第2液槽1
2、第3液槽14に向かって次第に液面が高くなってお
り、第3液槽14内の液が第3オーバーフロー槽60内
に入り、その液面が上昇して上記第2液槽12と第3液
槽14との間の隔壁8の高さを越えると、この第3オー
バーフロー槽60から第2液槽12へオーバーフローす
るようになっている。また、第2液槽12内の液が第2
オーバーフロー槽58内に入り、その液面が上昇して上
記第1液槽10と第2液槽12との間の隔壁6の高さを
越えると、この第2オーバーフロー槽58から第1液槽
10へオーバーフローするようになっている。
【0017】これら第1ないし第3オーバーフロー槽5
6,58,60には、それぞれドレン管62,64,6
6が接続されており、各オーバーフロー槽56,58,
60内の液を隣接する液槽10,12にオーバーフロー
させることなく、直接外部に排出できるようになってい
る。第2液槽12内の第2オーバーフロー槽58および
第3液槽14内の第3オーバーフロー槽60に接続され
たドレン管64、66には、それぞれオーバーフローバ
ルブ68,70が設けられており、このオーバーフロー
バルブ68,70を閉じているときにオーバーフロー槽
58,60内の液面が上昇すると、これら槽内の液は上
流側の液槽10,12内にオーバーフローし、オーバー
フローバルブ68,70を開放したときには、オーバー
フローさせずに直接槽外に排出される。また、第1の液
槽10内のオーバーフロー槽56は、開閉バルブがな
く、下流側の第2液槽58側からオーバーフローしてき
た液により液面が上昇すると、このオーバーフロー槽5
6を介して余剰液を槽外に排出する。
【0018】上記第2液槽12内のオーバーフロー槽5
8に設けられている第2オーバーフローバルブ68は、
第1液槽10内に設けられている第1の温度計44によ
って感知される第1液槽10内の液温に応じて、第1の
制御手段50からの指令信号によって開閉される。ま
た、上記第3液槽14内のオーバーフロー槽60に設け
られている第3オーバーフローバルブ70は、第2液槽
12内に設けられている第2の温度計46によって感知
される第2液槽12内の液温に応じて、第2の制御手段
52からの指令信号によって開閉される。
【0019】第1ないし第3の制御手段50,52,5
4には、それぞれ、第1ないし第3の冷却水用バルブ3
2,34,36および第1ないし第3のスチーム用バル
ブ38,40,42を開閉する設定温度が記憶されてお
り、また、第1および第2の制御手段50,52には、
それぞれ、第2のオーバーフローバルブ68および第3
のオーバーフローバルブ70を開閉する設定温度が記憶
されており、各液槽10,12,14内の液温が設定温
度になると上記各バルブを開閉する。
【0020】次に、上記構成のボトルクーラーの作用に
ついて説明する。先ず、第1ないし第3の各制御手段5
0,52,54が各バルブを開閉する温度を、その一例
として以下のように設定したものとする。すなわち、第
1の制御手段50が第1の冷却水用バルブ32を開放す
る設定温度W1 を50℃、第2のオーバーフローバルブ
68を開放する設定温度O2 を48℃、第1のスチーム
用バルブ38を開放する設定温度S1 を45℃とする。
第2の制御手段52が第2の冷却水用バルブ34を開放
する設定温度W2 を40℃、第3のオーバーフローバル
ブ70を開放する設定温度O3 を38℃、第2のスチー
ム用バルブ40を開放する設定温度S2を35℃とす
る。そして、第3の制御手段54が第3の冷却水用バル
ブ36を開放する設定温度W3 を30℃、第3のスチー
ム用バルブ42を開放する設定温度S3 を25℃とす
る。
【0021】ボトル搬送装置2によって多数の高温(こ
の実施例では70℃とする)のボトル4が第1冷却ゾー
ンA内に搬入される。第1冷却ゾーンAでは、第1ポン
プ22によって第1液槽10内の液が吸上げられ、第1
スプレーノズル16を介して上記ボトル4に噴射され
る。ボトル4は約50℃の液が噴射されることにより、
約60℃まで冷却されて、次の第2冷却ゾーンBに送ら
れる。一方、高温のボトル4に噴射された液は、ボトル
4の熱を奪うことにより、上記第1液槽10内の温度
(50℃)よりも高温になって流下し、もとの第1液槽
10に還流する。第1スプレーノズル16から噴射され
た液が還流することにより、第1液槽10内の液温が上
昇しようとするが、後に説明するように、第2液槽12
内の第2オーバーフロー槽58からオーバーフローして
くる比較的低温の液によってほぼ設定温度(50℃)に
維持される。
【0022】第1冷却ゾーンAにおいて約60℃まで冷
却されたボトル4が、ボトル搬送装置2によって第2冷
却Bゾーンに送られると、この第2冷却ゾーンBでは、
第2ポンプ24によって第2液槽12内の液が吸上げら
れ、第2スプレーノズル18を介して上記ボトル4に噴
射される。ボトル4は約40℃の液が噴射されることに
より、約50℃まで冷却されて、次の第3冷却ゾーンC
に送られる。一方、第2の液槽12内の液温(40℃)
よりも高温(60℃)のボトル4に噴射された液は、ボ
トル4の熱を奪うことにより、上記第2液槽12内の温
度(40℃)よりも高温になって流下し、もとの第2液
槽12内に還流する。第2スプレーノズル18から噴射
された液が還流することにより、第2液槽12内の液温
が上昇しようとするが、上記第1液槽10と同様に、第
3液槽14内の第3オーバーフロー槽60からオーバー
フローしてくる比較的低温の液によってほぼ設定温度に
維持される。
【0023】ボトル搬送装置2によって、約50℃まで
冷却されたボトル4が第3冷却ゾーンCに送られると、
この第3冷却ゾーンCでは、第3ポンプ26によって第
3液槽14内の液が吸上げられ、第3スプレーノズル2
0を介して上記ボトル4に噴射される。ボトル4は約3
0℃の液が噴射されることにより、約40℃まで冷却さ
れる。その後、ボトル搬送装置2によってこのボトルク
ーラーから排出され次の工程に送られる。一方、第3の
液槽14内の液温(30℃)よりも高温(50℃)のボ
トル4に噴射された液は、ボトル4の熱を奪うことによ
り、上記第3液槽14内の温度(30℃)よりも高温に
なって流下し、もとの第3液槽14に還流する。第3ス
プレーノズル20から噴射された液が還流することによ
り、第3液槽14内の液温が上昇しようとするが、この
槽14内の液温を監視している第3の温度計48によっ
て、液温が30℃に達したことが感知されると、上記第
3制御手段54からの指令信号によって第3の冷却水用
バルブ36が開放されて、第3液槽14内に冷却水が供
給され、第3液槽14内の液温が低下して設定温度W3
の30℃以下に維持される。
【0024】第3液槽14では、この第3液槽14内と
第3スプレーノズル20との間を循環する液に加えて、
上記冷却水供給手段28から冷却水が導入されるため液
量が増加し、この増加した液量が第3オーバーフロー槽
60を介して第2液槽12にオーバーフローする。第2
液槽12内に、この液槽12の液温よりも低温(約30
℃)の第3液槽14内の液が流入することにより、上述
のように、液温が上昇しようとしていた第2液槽12内
の液温が低下し、設定温度W3 (約40℃)に保持され
る。このように、第2冷却ゾーンBで、ボトル4に噴射
されることにより温度が上昇した液と、この第2液槽1
2よりも温度の低い第3液槽14からオーバーフローし
てきた液とが混合するため、第2液槽12内の温度は、
約40℃に保持されて、第3のオーバーフローバルブ7
0を開放する設定温度O3 (38℃)まで低下しないの
で、第3のオーバーフローバルブ70が開放されること
なく、第3液槽14内の余剰液は第2液槽12内にオー
バーフローする。
【0025】第2液槽12内では、この第2液槽12か
ら吸上げられ第2スプレーノズル18からボトル4に噴
射されて循環する槽液と、上記第3液槽14からオーバ
ーフローした液によって、液槽12内の液量が増加す
る。この余剰液は、第2のオーバーフロー槽58を介し
て第1液槽10内にオーバーフローする。第1液槽10
内に、この液槽10の液温よりも低温(約40℃)の第
2液槽12内の液が流入することにより、上述のよう
に、液温が上昇しようとしていた第1液槽10内の液温
が低下し設定温度W1 (約50℃)に保持される。この
ように、第1冷却ゾーンAで、ボトル4に噴射されるこ
とにより温度が上昇した液と、この第1液槽10よりも
温度の低い第2液槽12からオーバーフローしてきた液
とが混合するため、第1液槽10内の温度が約50℃に
保持されて、第2のオーバーフローバルブ68を開放す
る設定温度O2 (48℃)まで低下することはないの
で、第2のオーバーフローバルブ68が開放することな
く、第2液槽12内の余剰液は第1液槽10内にオーバ
ーフローする。
【0026】上記作動説明のように、ボトル搬送装置2
によって多数のボトル4が連続的に搬送され、第1ない
し第3の各冷却ゾーンA,B,Cに常にボトルが存在
し、冷却工程が行なわれている間は、第3の液槽14内
に冷却水を供給するだけで、第1ないし第3の液槽1
0,12,14内の液温を設定範囲に保持することがで
きる。従って、スチーム供給手段30から各液槽10,
12,14内にスチームを供給する必要がない。
【0027】次に、生産の終了時あるいは前工程でのト
ラブル等により、ボトル4の搬送が行なわれない場合、
例えば、図2および図3に示すように、第3の冷却ゾー
ンCにはボトル4が搬送されているが、第1および第2
の冷却ゾーンA,Bにはボトル4が存在しない状態にな
った場合について説明する。このような、いわゆる片荷
運転状態のときには、第3の冷却ゾーンCでは、ボトル
が連続的に搬送されている通常の生産運転時と同様に、
第3の液槽14内の液を第3のポンプ26によって吸上
げて第3のスプレーノズル20からボトル4に噴射して
そのボトル4の冷却を行なう。ボトル4に噴射されて第
3液槽14内に還流した液は温度が上昇しているため、
第3液槽14内の温度計48が設定値W3 (30℃)を
越えたことを感知し、第3制御手段54によって第3冷
却水用バルブ36を開放して冷却水を供給し、第3液槽
14内の温度を低下させて設定値に維持する。冷却水の
供給によって第3液槽14内の液量が増加し、余剰液量
は、第3オーバーフロー槽60を介して第2液槽12へ
オーバーフローする。
【0028】第2冷却ゾーンCでは、ボトル4が搬送さ
れていないため、液槽12内の液がボトル4に噴射され
て液温が上昇することがないので、この第2液槽12よ
りも液温の低い第3液槽14からオーバーフローする液
によって液温が設定値W2 (40℃)よりも低下してし
まう。第2液槽12内の液温が低下して設定値O3 (3
8℃)になると、この第2液槽12内の温度計46がこ
の液温を感知して、第2制御手段52に信号を送り、第
2制御手段52からの指令信号により第3のオーバーフ
ローバルブ70を開放する。すると、第3の液槽14に
設けられている第3のオーバーフロー槽60内の液は、
第3のドレン管66を介して直接外部へ排出されて、第
2の液槽12へオーバーフローしないようになる。その
結果、第2の液槽12内は、低温の第3液槽14の液が
それ以上流入しないので、第3オーバーフローバルブ7
0を開放する設定温度O3 (38℃)よりもさほど低下
しない。従って、第2スチーム用バルブ40を開放する
設定値S2 (35℃)まで低下してしまうことはないの
で、この第2のスチーム用バルブ40を開放して第2液
槽12内にスチームを導入する必要がない。
【0029】また、第1冷却ゾーンAでも、ボトル4が
搬送されていないため、第1液槽10内の液がボトル4
に噴射されて液温が上昇することがないので、この第1
液槽10よりも液温の低い第2液槽12からオーバーフ
ローする液によって液温が設定値W1 (50℃)よりも
低下してしまう。第1液槽10内の液温が低下して設定
値O2 (48℃)になると、この液槽10内の温度計4
4がこの液温を感知して、第1制御手段50に信号を送
り、第1制御手段50からの指令信号により第2のオー
バーフローバルブ68を開放する。すると、第2の液槽
12に設けられている第2のオーバーフロー槽58内の
液は、第2のドレン管64を介して直接外部へ排出され
て、第1の液槽10へオーバーフローしないようにな
る。その結果、第1の液槽10内は、この槽10内の液
温よりも低温の第2液槽12液が流入しないので、約4
8℃よりも低下せず、従って、設定値S1 (45℃)ま
で低下することがないので、第1のスチーム用バルブ3
8を開放して第1液槽10内にスチームを導入する必要
がない。
【0030】上記従来の構成(図4参照)では、第2液
槽112上の第2冷却ゾーンBおよび第1液槽110上
の第1冷却ゾーンAにボトル104が搬送されてこない
場合にも、第3液槽114側から低い温度の槽液が順次
オーバーフローしてくるので、第2液槽112内の液温
および第1液槽110内の液温がそれぞれ設定温度(例
えば35℃および45℃)まで低下してしまい、第2制
御手段152および第1制御手段150によって第2ス
チーム用バルブ140および第1スチーム用バルブ13
8を開放して第2液槽112および第1液槽110にス
チームを導入しなければ、これら第2液槽112および
第1液槽110内の液温を維持することができなかった
が、本実施例では、下流側の液槽内の低温の液を上流側
の液槽にオーバーフローさせず、外部に排出するように
して、液槽の温度を低下させないようにしたので、スチ
ームを導入して加熱する必要がなくなる。従って、スチ
ーム用バルブ38,40,42を開放して各液槽10,
12,14内にスチームを導入するのは、運転開始時あ
るいは長時間停止時の放熱による温度降下をふせぐ場合
だけで良いので、スチーム供給手段30を含む加熱のた
めの設備を縮小することができ、しかも、片荷運転時の
スチーム供給が不要であるので、エネルギー消費を低減
することができる。
【0031】図5は、第2の実施例に係るボトルクーラ
ーを示すものである。なお、この実施例では、上記第1
の実施例の構成と同一の部分には同一の符号を付してそ
の説明を省略する。この実施例では、第1ないし第3の
各液槽10,12,14内に設けられている第1ないし
第3のオーバーフロー槽56,58,60に、それぞれ
ドレン管62,64,66が接続されており、各液槽1
0,12,14内の液面が上昇して、これらオーバーフ
ロー槽56,58,60内に液が流入すると、その液は
各ドレン管62,64,66を介して、液槽10,1
2,14から直接外部に放出されるようになっている。
また、第1液槽10と第2液槽12との間の隔壁6に沿
って、昇降可能な第1の可動式せき200が、そして、
第2液槽12と第3液槽14との間の隔壁8に沿って、
昇降可能な第2の可動式せき202がそれぞれ設けられ
ている。これらの可動式せき200,202は、下降し
たとき(図5の状態)には、下流側の各液槽12,14
内の液がオーバーフロー槽58,60を介して外部へ排
出されることなく上流側の液槽10,12にオーバーフ
ローし、上昇したときには、上流側の各液槽10,12
に向かってオーバーフローすることなく、それぞれのオ
ーバーフロー槽58,60を介して外部に排出されるよ
うになっている。
【0032】これら第1および第2の可動せき200,
202は、第1モータ204および第2モータ206に
よってそれぞれ昇降されるようになっている。第1モー
タ204は、第1液槽10内に設けられている第1温度
計44が検出した液温に応じて、第1制御手段50によ
り作動・停止を制御される。また、第2モータ206
は、第2液槽12内に設けられている第2温度計46が
検出した液温に応じて、第2制御手段52により作動・
停止を制御される。なお、図5では、上記第1実施例の
構成と異なる部分を説明するために必要な部分のみを示
し、その他の部分は省略してある。
【0033】次に、この第2実施例に係るボトルクーラ
ーの作動について説明する。図示しないボトル搬送装置
によって多数の高温のボトルが連続的に搬送されて通常
の運転が行なわれている場合には、第1および第2の可
動せき200,202は、各液槽10,12内の温度を
検出する第1および第2の温度計44,46からの検出
信号が入力される制御手段50,52からの指令信号に
よって各モータ204,206を駆動して、図5に示す
ように下降させておく。この状態では、第2の可動式せ
き202の上端部の高さが、隔壁8と同じかまたは低い
ため、第3液槽14内の液は、第3オーバーフロー槽6
0に流入してドレン管66から排出されることなく、第
2の可動式せき202を越えて第2液槽12内にオーバ
ーフローする。その結果、第2液槽12上に設けられて
いる第2のスプレーノズル(図示せず)からボトルに噴
射されて温度が上昇した液が還流するため液温が上昇し
ようとする第2液槽12内に、この液槽12の液温より
も温度の低い第3液槽14の液がオーバーフローしてく
ることにより、上記第1の実施例と同様に設定された範
囲の温度に維持される。また、第2液槽12内の液は、
第2オーバーフロー槽58に入ってドレン管64から排
出されることなく、第1の可動式せき200を越えて第
1液槽12内にオーバーフローする。その結果、第1液
槽10内の液温も、上記第2液槽12内の液温と同様
に、設定された範囲の温度に維持される。
【0034】生産終了時等のような片荷運転状態の時
(図2および図3参照)には、第2液槽12および第1
液槽10上には、高温のボトルが搬送されてこないの
で、各ポンプから上方のスプレーノズルに送られて噴射
され、もとの液槽10,12に還流する液は温度が上昇
しないにもかかわらず、上流側の第3および第2の各液
槽14,12から比較的低温の液が第2および第1の液
槽12,10内にオーバーフローしてくるため、第2液
槽12および第1液槽10の液温が低下しようとする。
これらの液槽12,10の液温が設定温度まで低下する
と、この液温を感知して第2および第1の温度計46,
44がそれぞれの制御手段52,50に信号を送り、こ
れら制御手段52,50が上記第2および第1のモータ
206,204を駆動して、各可動式せき202,20
0を上昇させる(図6参照)。
【0035】このように可動せき202,200が上昇
すると、第3の液槽14および第2の液槽12から、そ
れぞれのオーバーフロー槽60,58に流入した液は、
可動式せき202,200を越えて上流側の各液槽1
2,10にオーバーフローすることなく、ドレン管6
6,64を通って外部へ排出される。すると、第1液槽
10および第2液槽12内には、それぞれの下流側の第
2液槽12および第3液槽14からの低温の液が流入し
てこないため、設定温度よりも低下することなく、所定
の温度に維持される。以上のように、この実施例でも、
上記第1の実施例と同様に、片荷運転状態の場合でも、
上流側の第1、第2液槽10,12内にスチームを導入
して加熱する必要がなく、省エネルギー化を達成するこ
とができ、また、加熱用の設備を小型化することができ
低コストなボトルクーラーを得ることができる。
【0036】図7は第3の実施例を示すもので、この実
施例では、上記両実施例のようなオーバーフロー槽を持
たず、それに代えて、第2液槽12および第3液槽14
に、これらの液槽12,14内の液を直接外部へ排出す
る第2、第3のドレン管300,302と、これらドレ
ン管300,302にそれぞれ設けられた第2、第3の
ドレンバルブ304,306と、各液槽10,12の液
面レベルを検出する第2、第3の液面レベル検出手段3
08,310とが設けられている。第1の制御手段50
には、第1液槽10内に設けられた第1温度計44から
の検出信号と、第2液槽12の液面レベルを検出する第
2の液面レベル検出手段308からの信号とが入力さ
れ、第2の制御手段52には、第2液槽12内に設けら
れた第2温度計46からの検出信号と、第3液槽14の
液面レベルを検出する第3の液面レベル検出手段310
からの信号とが入力されるようになっており、上記第2
および第3のドレンバルブ304,306は、それぞれ
の液槽12,14の液面レベルと、上流側の液槽10,
12の液温に応じて、上記各制御手段50,52によっ
て開閉制御されるようになっている。
【0037】第3の実施例では、連続的にボトルが搬送
されて通常の生産運転が行なわれている場合には、第2
ドレン管300の第2ドレンバルブ304と第3ドレン
管302の第3ドレンバルブ306とを閉じておく。第
2液槽12および第3液槽14内の液は、それぞれ隔壁
6,8を越えて上流側の第1液槽10および第2液槽1
2にオーバーフローし、上記各実施例と同様に第1液槽
10および第2液槽12内は設定した液温が維持され
る。
【0038】また、片荷運転状態のときには、スプレー
ノズル(図示せず)から噴射される液は、この液が噴射
されるボトルが搬送されてこないため、液温が上昇する
ことなく元の液槽10,12に還流し、一方、下流側の
液槽12,14からはより低温の槽液がオーバーフロー
してくるため、第1液槽10および第2液槽12内の液
温が低下してしまう。第2液槽12内の液温が設定値ま
で低下すると、第2液槽12内に設けられた温度計46
がこの第2液槽12内の液温を検出し、第2の制御手段
52に検出信号を出力する。すると、第2制御手段52
は、第3のドレンバルブ306を開放し、第3液槽14
内の液をドレン管302から直接外部へ排出する。ドレ
ン管302から槽液が排出されることにより第3液槽1
4内の液面が低下する。この液面レベルは上記第3の液
面レベル検出手段310によって監視されており、所定
の液面レベルまで低下すると、第2制御手段52が第3
のドレンバルブ306を閉じる。
【0039】同様にして、第1液槽10内の液温が設定
値まで低下すると、第1液槽10内に設けられた温度計
44がこの第1液槽10内の液温を検出し、第1の制御
手段50に検出信号を出力する。すると、第1制御手段
50は、第2のドレンバルブ304を開放し、第2液槽
12内の液をドレン管300から直接外部へ排出する。
ドレン管300から槽液が排出されることにより第2液
槽12内の液面が低下する。この液面レベルは上記第2
の液面レベル検出手段308によって監視されており、
所定の液面レベルまで低下すると、第1制御手段50が
ドレンバルブ304を閉じる。このように高温のボトル
が搬送されてこないため、第1および第2液槽10,1
2内の温度が低下してしまう場合には、その液槽10,
12の下流側に隣接する第2および第3液槽12,14
内の液をドレン管300,302を介して直接外部へ排
出することにより、オーバーフローしてこないようにし
たので、上流側の各液槽10,12内にスチームを供給
して加熱することなく、これら液槽10,12内の温度
の低下を防止することができる。
【0040】次に、図8により第4の実施例について説
明する。この実施例では、第1ないし第3の各液槽1
0,12,14内に設けられ、その液槽10,12,1
4内の液を吸上げて上方のスプレーノズル16,18,
20に供給する第1ないし第3のポンプ22,24,2
6のうち、第2ポンプ24および第3ポンプ26の吐出
側に、それぞれ第2の吐出配管400および第3の吐出
配管402が接続され、これら両吐出配管400,40
2内にそれぞれ吐出バルブ404,406が設けられて
いる。また、上記第3の実施例と同様に、第2液槽12
と第3液槽14の液面レベルを検出する第2の液面レベ
ル検出手段408および第3の液面レベル検出手段41
0が設けられており、第1液槽10内の温度計44と第
2液槽12の液面レベルを検出する第2液面レベル検出
手段408からの信号によって第2の制御手段52が第
2吐出バルブ404の開閉を制御し、第2液槽12内の
温度計46と第3液槽14の液面レベルを検出する第3
液面レベル検出手段410からの信号によって第3の制
御手段54が第3の吐出バルブ406の開閉を制御する
ようになっている。
【0041】この実施例では、多数のボトルが連続的に
搬送されてくる通常の生産運転時には、第2および第3
の吐出バルブ404,406を閉じておき、第3液槽1
4内の液を上流側の第2液槽12にオーバーフローさせ
て第2液槽12内の液温を設定値に維持し、第2液槽1
2内の液を上流側の第1液槽10にオーバーフローさせ
て第1液槽10内の液温を設定値に維持する。
【0042】また、ボトルが搬送されてこないため第1
液槽10および第2液槽12の液温が低下した場合に
は、第1温度計44および第2温度計46からの検出信
号に応じて、第1制御手段50および第2制御手段52
によって、第2吐出バルブ404および第3吐出バルブ
406を開放する。上記第1ないし第3のポンプ22,
24,26は、このボトルクーラーの運転中は常時作動
しており、第2および第3の吐出バルブ404,406
を閉じているあいだは、各ポンプ22,24,26から
吐出された全量が上方のスプレーノズル16,18,2
0に送られて噴射されているが、第2および第3の吐出
バルブ404,406を開放すると、第2および第3ポ
ンプ24,26から吐出された液の一部が吐出配管40
6,408を介して外部へ排出される。その結果、第2
液槽12の液面および第3液槽14の液面が低下し、上
流側の第1および第2の液槽10,12へのオーバーフ
ローが行なわれなくなり、これら液槽10,12内の液
温の低下が防止される。ポンプ24,26によって吸上
げられた液の一部が外部へ排出される第2および第3の
液槽12,14の液面レベルは、第2および第3の液面
レベル検出手段408,410によって監視されてお
り、所定の高さまで液面レベルが低下すると、吐出バル
ブ404,406を閉じるようになっている。この実施
例でも上記各実施例と同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
の液槽のうち2番目以降の液槽から上流側の各液槽に向
かってオーバーフロー可能にするとともに、これら2番
目以降の各液槽内の液を直接外部に排出する排出通路を
設け、下流側の液槽内の液を、上流側に隣接する液槽に
オーバーフローさせる状態と直接外部へ排出する状態と
に切換可能に構成し、上記各温度検出手段が検出した上
流側の液槽内の液温に応じて、下流側に隣接する液槽内
の液を上流側の液槽にオーバーフローさせるか、あるい
は、直接外部に排出させるかを、上記制御手段によって
切換制御するようにしたので、いわゆる片荷運転状態に
なり、上流側の比較的高温の液槽に、下流側の比較的低
温の液がオーバーフローしてくることにより液温が設定
値よりも低下してしまう場合には、下流側の液槽の低温
の液を直接外部へ排出して隣接する液槽にオーバーフロ
ーさせないようにして、上流側の液槽内の液温の低下を
防止するようにしたことにより、その液槽内にスチーム
を導入して加熱する必要がなく、片荷運転時のエネルギ
ー消費を低減することができ、また、加熱のための設備
を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るボトルクーラーの概略
構成を示す回路図である。
【図2】上記ボトルクーラーのボトル搬送装置の一例を
示す平面図であり、いわゆる片荷運転状態を示すもので
ある。
【図3】上記片荷運転状態の概略を説明する図である。
【図4】従来のボトルクーラーの一例を示す回路図であ
る。
【図5】第2の実施例に係るボトルクーラーの概略図で
ある。
【図6】図5に示すボトルクーラーの異なる作動状態を
示す図である。
【図7】第3の実施例に係るボトルクーラーの概略図で
ある。
【図8】第4の実施例に係るボトルクーラーの概略図で
ある。
【符号の説明】
2 ボトル搬送手段 4 ボトル 10 液槽(第1の液槽) 12 液槽(第2の液槽) 14 液槽(第3の液槽) 16 散水手段(第1のスプレーノズル) 18 散水手段(第2のスプレーノズル) 20 散水手段(第3のスプレーノズル) 28 冷却水供給手段 30 スチーム供給手段 32 冷却水用バルブ(第1の冷却水用バルブ) 34 冷却水用バルブ(第2の冷却水用バルブ) 36 冷却水用バルブ(第3の冷却水用バルブ) 38 スチーム用バルブ(第1のスチーム用バルブ) 40 スチーム用バルブ(第2のスチーム用バルブ) 42 スチーム用バルブ(第3のスチーム用バルブ) 44 温度検出手段(第1の温度計) 46 温度検出手段(第2の温度計) 48 温度検出手段(第3の温度計) 50 制御手段(第1の制御手段) 52 制御手段(第2の制御手段) 54 制御手段(第3の制御手段) 58 オーバーフロー槽(第2のオーバーフロー槽) 60 オーバーフロー槽(第3のオーバーフロー槽) 68 オーバーフローバルブ(第2のオーバーフロー
バルブ) 70 オーバーフローバルブ(第3のオーバーフロー
バルブ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 1/02 A23L 3/36 F25D 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトルを搬送するボトル搬送手段の下方
    に配置され、下流側に行くに従って収容した液の設定温
    度が次第に低くなる複数の液槽と、これら各液槽の上方
    にそれぞれ設けられ、各液槽内から吸上げられた液を、
    上記ボトル搬送手段によって搬送されているボトルに噴
    射する複数の散水手段と、上記各液槽に、それぞれ冷却
    水用開閉バルブを介して接続された冷却水供給手段と、
    上記各液槽に、それぞれスチーム用開閉バルブを介して
    接続されたスチーム供給手段と、上記各液槽内の温度を
    検出する温度検出手段からの信号によって、上記各冷却
    水用バルブおよびスチーム用バルブを開閉制御する制御
    手段とを備えたボトルクーラーにおいて、上記複数の液
    槽のうち2番目以降の液槽から上流側の液槽にオーバー
    フロー可能にするとともに、これら2番目以降の液槽内
    の液を直接外部に排出する排出通路を設け、下流側の液
    槽内の液を、上流側に隣接する液槽にオーバーフローさ
    せる状態と直接外部へ排出する状態とに切換可能に構成
    し、上記各温度検出手段が検出した上流側の液槽内の液
    温に応じて、上記制御手段によって切換制御することを
    特徴とするボトルクーラー。
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