JP3202947U - 反射区表示具、及びそれの使用訓練に用いる反射区表示模型 - Google Patents

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Abstract

【課題】被施術者の健康状態に応じた、的確な指圧をすることができる反射区表示具、及びその訓練に用いられる反射区表示模型を提供する。【解決手段】靴下の形状をしており、履いた場合に内部が透けて見えるようにされている。足裏面1には「アレルギー性鼻炎用」と記載された症状別表示2が記載されており、アレルギー性鼻炎の患者に適応した反射区の範囲を示す位置情報3、及び施術順を示す施術順数字4が表示されている。【選択図】図1

Description

本考案は、靴下や手袋や衣類に反射区の位置を表示した反射区表示具、及びその使用訓練に用いる反射区表示模型に関する。
指圧マッサージにおいては、反射区と呼ばれる身体の特定の部位を圧迫することによって施術がなされる。反射区とは各器官や内臓につながるといわれる末梢神経の集中個所のことであり、例えば、反射区の「胃」の場所を刺激すると、人体の中の胃の働きを活発にすることができる。
身体の反射区は全部で81あると言われており、これを覚えるために、表面に反射区を表示した反射区模型が用いられている。訓練者は、この反射模型を使うことによって、反射区を覚えることができる。
また、従来、靴下や手袋や衣類に指圧の反射区の位置を表示した、反射区表示具が知られている(例えば特許文献1〜4参照)。これらの反射区表示具を身に着ければ、指圧の知識がなく、反射区の位置を知らない素人であっても、的確に反射区の位置を刺激することが可能となる。
特開2007−144075号公報 特開2002−200139号公報 実用新案登録第3135477号公報 実用新案登録第3169318号公報
しかし、指圧を施術する場合には、肩こり、腰痛、胃弱、頭痛等、被施術者の健康状態に応じて押さえるべき反射区は異なる。しかも、反射区の位置は複雑で数も極めて多いため、反射区表示具によって多くの反射区の位置が分かったとしても、それら多くの反射区からどれを選択すればよいのか分らないという問題があった。
本考案は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであり、被施術者の健康状態に応じた、的確な指圧をすることができる反射区表示具、及びその訓練に用いられる反射区表示模型を提供することを目的とする。
本考案の反射区表示具は、身体の一部又は全体を覆うことが可能であり、反射区の位置が表示されている反射区表示具であって、前記反射区の位置は、所定の病状に対応する位置とされていることを特徴とする。
本考案の反射区表示具は、反射区の位置が所定の病状(例えば、アレルギー性鼻炎、眼精疲労、肩こり、腰痛等)に対応する位置とされているため、被施術者の具体的な症状や健康状態に応じて、適切に指圧を行うことができる。
さらに指圧を効果的に行うためには、選択した複数ある反射区をどのような順序で指圧するかということも重要である。このため、本考案の反射区表示具の表面に表示された反射区の位置には、押圧する順序が示されていることが好ましい。
また、本考案の反射区表示具は、透明部材からなることが好ましい。こうであれば、訓練用の反射区表示模型を本考案の反射表示具で覆った場合、反射区表示模型に表示されている反射区の位置や名称を視認することができるため、被施術者の具体的な健康状態に応じた反射区の位置や名称を容易に覚えることができる。なお、この場合において用いる反射区表示模型は、指圧時に弾性変形することが好ましい。こうであれば、実際の人体に施術する場合と同様の感触で指圧訓練を行うことができる。
本考案の反射区表示具としては、靴下又は手袋の形状とすることができる。こうであれば、足や手における反射区を表示することができる。
実施例1の反射区表示靴下を足裏側から見た図である。 反射区表示模型の斜視図である。 実際の足の内部構造を示す模式図である。 実施例1の反射区表示靴下を足裏側から見た図である。
以下、本考案を具体化した実施例について詳述する。
(実施例1)
実施例1はアレルギー性鼻炎を訴える患者のための反射区表示靴下であり、五本指ソックスの形状をしている。この反射区表示靴下は着色されていない薄手のナイロン編地からなり、足に履いた場合に内部が透けて見えるようにされている。図1に示すように、足裏面1には「アレルギー性鼻炎用」と記載された症状別表示2が記載されており、アレルギー性鼻炎の患者に適応した反射区の範囲を示す位置情報3、及び施術順を示す施術順数字4が表示されている。施術順数字は1〜4まであり、この順に指圧を行うことを示している。
・施術方法
まず、アレルギー性鼻炎を訴える患者に上記実施例1の反射表示靴下を履かせる。そして、施術者は反射表示靴下に表示されたアレルギー性鼻炎患者の為の位置情報3を見ながら、施術順数字4に記載された数字の順番に指圧してゆく。このため、施術者はアレルギー性鼻炎のための反射区を多くの反射区の中から選択することなく容易に選ぶことができ、被施術者の具体的な症状や健康状態に応じて、適切に指圧を行うことができる。また、指圧をすべき順序が記載されているので、さらに適切な指圧を効果的に行うことができる。
・反射区表示模型及びそれを用いた訓練方法
実施例1の反射区表示靴下を用いた訓練のためには反射区表示模型を用いる。この反射区表示模型は、図2示すように、軟質塩化ビニール製の足型10の表面に反射区の範囲を示す位置情報11、反射区の名称12が記載されている。また、軟質ビニールの内部には、硬質プラスチックからなる足の骨格模型が埋設されている。
反射表示靴下を用いた指圧の施術訓練を行うことができる。すなわち、まず訓練者は反射区表示模型に実施例1の反射表示靴下を履かせる。この反射表示靴下は、内部が透けて見えるようにされているため、反射表示靴下の足裏面1に記載されている位置情報3が、反射区表示模型における反射区の範囲を示す位置情報11のどの位置に該当するかを視認することができる。このため、アレルギー性鼻炎のための反射区の位置と名称を覚えることが容易となる。また、反射区表示模型は、実際の足の内部構造に模して構成されている。すなわち、図3に示すように、実際の足の内部構造は、かかとの骨から足指の付け根まで張っている足底腱膜13と、筋肉14と、骨15とが皮膚の内部に存在している。反射区表示模型は、足底腱膜13、筋肉14、及び骨15のそれぞれの固さが同様である素材が同様の形状で存在しており、それらが指圧時に弾性変形するシリコンゴムに埋設された構造とされている。このため、実際のヒトの足の甲を指圧した場合と同様の感覚を得ることができる。
(実施例2)
実施例2の反射区表示靴下は、図4に示すように、さらに反射区の名称5が表示されている。その他については実施例1の反射表示靴下と同様である。
実施例2の反射区表示靴下には、反射区の名称5が記載されているので、施術者は指圧を行いながらアレルギー性鼻炎用の反射区を容易に覚えることができる。
この考案は上記考案の実施の態様及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。実用新案登録請求の範囲を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変例様もこの考案に含まれる。
1…足裏面、2…症状別表示、3…位置情報、4…施術順数字、5…反射区の名称、10…足型、11…位置情報、12…反射区の名称

Claims (5)

  1. 身体の一部又は全体を覆うことが可能であり、反射区の位置が表示されている反射区表示具であって、
    前記反射区の位置は、所定の病状に対応する位置とされていることを特徴とする反射区表示具。
  2. 表面に表示された反射区の位置には、押圧する順序が示されている請求項1に記載の反射区表示具。
  3. 透明部材からなる請求項1又は2に記載の反射区表示具。
  4. 靴下又は手袋の形状とされている請求項1ないし3のいずれか1項記載の反射区表示具。
  5. 身体又はその一部を模した模型であって、請求項3の反射区表示具を使用するための練習用の人体模型であり、
    反射区の位置及び名称が表示されており、指圧時に弾性変形することを特徴とする反射区表示模型。
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