JP3115777U - 経穴位置検出用装着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】体格などの個人差を吸収しつつ、つぼの位置を正確に把握し得る経穴位置検出用装着具を提供する。
【解決手段】伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて、製作された経穴位置検出用装着具10には、骨格筋と骨の間を仲介する腱の絵14などが描き付けられるとともに、経穴(つぼ)の位置を示す孔12(12a,12b,12c・・・)が設けられているので、装着具を装着した後でも装着具の表面から、各人の実際の腱などの位置を把握することができる。そして、この装着具10の端部10gや各部をそれぞれ部分的に引っ張って、この装着具に描かれた腱などの位置と各人の実際の腱の位置と合わせることで、ずれを容易に修正し、経穴(つぼ)の正確な位置が示される。
【選択図】 図1

Description

本考案は、人体において、つぼの位置を正確に把握する用具に関し、全身のみならず部分的なつぼの位置を把握し得る経穴位置検出用装着具に関する。
健康維持のため、つぼ(経穴)療法(経絡治療とも呼ばれている)が利用されている。このつぼ(経穴)療法は、人体の「つぼ(経穴)」に指圧のほか、鍼や灸で刺激を与え、つぼに対応する各臓器等の機能の向上を促進するものである。つぼ(経穴)を刺激することにより、筋肉や血管の緊張を緩めて、末梢循環を良い状態に導くという効果や、各部位の凝りがほぐれる等の効果も期待されている。つぼ(経穴)は、経絡という通路を通じて内臓や各組織とつながっており、これらに、指圧のほか、鍼や灸など適度な刺激を与えることにより、身体が内側から刺激され、全身に治療的な効果を期待することができるのである。
かかる「つぼ(経穴)療法」は、数千年の歴史と実績とを持ち、医薬品などを用いずに健康維持が可能なことから副作用の心配もなく、近年益々見直されるに至っている。
ところで、つぼ(経穴)の位置は、身長を7尺5寸と定め、そこから体の各部位の長さを割り出し、それをいくつかに等分して、「ある部位から何寸(何等分)」という形で定められている(なお、寸や尺という単位を使っているが、尺貫法でいう寸や尺とは意味合いが異なる)。
これは骨度法(こつどほう)と呼ばれているが、さらに、簡易にツボをとるため、指の幅を基準にした同身寸法(どうしんすんほう)という方法も採用されている。たとえば、骨度法で1寸5分であれば、患者の手指の大きさで、人差し指と中指の2本を立てた場合における、両指の第2関節の幅の長さを対応させることにより、簡易に、つぼ(経孔)の位置を特定できる。
このように、つぼ(経孔)の位置は、患者の身体の大きさに応じて、患者毎に測定される必要があるが、施術に際しては、施術者の手指を使わざるを得ず、施術者の手指を患者の体に当て、患者の身体の大きさを勘案しつつ、基準点(骨、腱、横紋など)からの距離を施術者の手指をもって(たとえば、第2腰椎の下外方に1寸5分(指幅2本分)など)、つぼ(経孔)の位置をいちいち測定しながら、指圧などの施術をおこなうため、時間がかかるなどの不都合が生じていた。
また、人体には多数の経絡および、つぼ(経穴)が存在し、専門家の間でも全てのつぼを各効用ごとに正確に位置を記憶しておくことは困難であった。
これを解決すべく、つぼ(経穴)位置早見表(人体図)、あるいはシャツや腹巻き等に「つぼ(経穴)位置」を表した商品など、種々の「つぼ(経穴)位置」を示す器具が考案されてきた。
このような技術は、例えば特許文献1乃至5に開示されている。
たとえば、特許文献1の指圧衣類によれば、上半身と下半身あるいは、手、足のぞれぞれに分割して、衣類の内側につぼの位置に対応して突起物を設けた、装着するタイプの指圧用具が開示されている。
また、特許文献2の指圧用の着用具によれば、つぼに対応する各臓器の名称と共に、内側に突起物を設けた、足裏および手のひらに着用するタイプの指圧用具が開示されている。
また、特許文献3における「つぼ位置表示布体」によれば、「つぼ位置早見表(人体図)」に分類される「つぼ位置表示用具」が開示されているほか、腹巻き状およびサポーター状の、「つぼ位置表示用具」が開示されている。
また、特許文献4の指圧整体療法教習用肌着によれば、伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて人体の外面に密着するように製作されたレオタード又はタイツのような肌着に、主要な経絡線及び経穴の位置を示す図と、主要なリンパ組織群の位置を示す図とを描き付けたものが開示されている。特に、前記肌着に、体の表面から手で触れてわかる骨格の図を描き付けることで、骨格とつぼの位置関係が把握し得ることにより、つぼの位置を正確に知ることができる点に特徴がある。
また、特許文献5によれば、上半身に着用するボディスーツ状のつぼ位置検出具が開示されている。該発明によれば、人体に被せる伸縮自在な基材に、人体の特定箇所に位置させる基準マークを設けている点に特徴がある。このため、上半身のつぼに関しては、ある程度からだの大きさの個人差を吸収しつつ、つぼの位置を示すことが可能であった。
特開平10−113376号公報 特開平4−338467号公報 実用新案登録第3034690号公報 実用新案登録第3107479号公報 特開平8−332210号公報
しかしながら、上記特許文献1の指圧衣類によれば、上半身と下半身あるいは、手、足のぞれぞれに分割して装着するタイプのため、つぼの位置を必ずしも正確には指し示すことができないという不都合があった。
また、上記特許文献2の指圧用の着用具によれば、つぼに対応する各臓器の名称が記載されているが、あくまで外形の輪郭線を基準に位置決めしているのに過ぎず、特に手に装着する場合には、個人差によりつぼの位置がずれてしまう場合が少なくなかった。
このような問題点を解決すべく、個人差を吸収しつつ、つぼの位置を正確に指し示すよう改良を加えた技術としては、たとえば特許文献3乃至5に開示された技術が知られているが、次のような問題点があった。
たとえば、上記特許文献3の図1〜図4に記載の、「つぼ位置表示布体」によれば、「つぼ位置早見表(人体図)」としての機能を有するに過ぎず、からだの大きさが異なる場合には、いちいち施術者の手指により、患者のからだの大きさに合わせた測定を行ない、つぼの位置を再測定したうえで、指圧のほか、鍼や灸など施術を施すことが必要となり、かなりの熟練と経験を必要とする点で問題があった。そして、特許文献3の図11に記載された腹巻き状およびサポーター形状の、つぼ位置表示用具によれば、へそ位置を着用時の基準点として、装着することが示されているが、へその位置は個人差が大きいため基準点としては必ずしも好ましくなく、正確なつぼの位置を指し示すことができない場合があった。また、サポーター形状のつぼ位置表示用具の場合、手やふくらはぎなどへの適用も可能となるが、骨格を基準とした基準点を採用しているので、筋肉の付き方の個人差が大きく基準点としては必ずしも適切ではなく、やはり、正確なつぼの位置を指し示すことができない場合があった。
また、上記特許文献4の指圧整体療法教習用肌着によれば、レオタードのような全身に密着する伸縮性を有する肌着に、骨格の図を描き付けることで、骨格と、つぼの位置関係を把握し得るが、全身を被うタイプのものに限定されており、装着が面倒であるほか、手や足などの部分的なつぼ治療の需要も相当数あるところ、部分的なつぼ治療に際しては不都合が生じていた。
また、上記特許文献5の上半身に着用するボディスーツ状の「つぼ位置検出具」によれば、人体に被せる伸縮自在な基材に対し、へそや骨格を基準とする基準マークを付してあることで、個人差を給しつつ、「つぼの位置」を示すことができるが、やはり、上半身という広範囲な部位を対象とするものであり、腕や手のひらなどの部分的な部位に対する「つぼ治療」に貢献するものではなかった。
さらに、上記特許文献1〜5の発明もしくは考案では、いずれも、つぼの部位を被う形に構成されているため、指圧をおこなう場合であっても、用具に一定の厚みがあるため、「つぼ」に適切な圧力を加えることができず、押圧が分散してしまうという欠点があった。
また、鍼治療の場合には、用具自身を貫通してしまうため、何度も使用するには耐久性の面で不都合があった。
また、灸治療の場合には、用具の耐熱性の面で問題があるほか、用具に一定の厚みがあるため、急の熱がからだに伝わりにくく治療効果が減衰するという不都合があった。
本考案は、前記先行特許文献では解決されていなかった上記のような課題を解決するべく、体格などの個人差を吸収しつつ、つぼの位置を正確に把握し得る、経穴位置検出用装着具の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1記載の考案は、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の考案は、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設けたことを特徴とする。
請求項3記載の考案は、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが前記人体の腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする。
請求項4記載の考案は、閉じた第一の端部と、開口部を有する第二の端部とを備え、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の考案は、ヒトの指先部を被うための閉じた第一の端部と、ヒトの腕部を挿入し、前記腕部の挿入後には該腕部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、前記椀部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする。
請求項6記載の考案は、ヒトの足の指先部を被うための閉じた第一の端部と、ヒトの脚部を挿入し、前記脚部の挿入後には該脚部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、前記脚部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする。
請求項7記載の考案は、ヒトの指先部を被うための閉じた第一の端部と、ヒトの手部を挿入し、前記手部の挿入後には該手部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、前記手部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする。
請求項8記載の考案は、人体にマーキングをするための補助用具であって、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが前記人体の腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示し、該経穴位置を基準として人体に経穴位置をマーキングするための孔部を設けたことを特徴とする。
請求項9記載の考案は、整体療法を教習するための補助用具であって、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが前記人体の腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする。
請求項10記載の考案は、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に、前記人体の特定部位に位置させる基準マークと、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設け、前記経穴位置を示す孔部が、特定の人体組織または人体機能に対応する経穴位置を示す孔部のみにより構成されていることを特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成し、人体の経穴位置を示す孔部を設けたので、指圧治療の際に、本考案にかかる経穴位置検出用装着具を装着するだけで、孔部が経穴の概略位置を指し示すという効果を奏する。
また、請求項2記載の考案によれば、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成し、人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、この基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設けたので、特定部位の位置合わせをするという簡単な操作をするだけで、孔部が経穴の位置を正確に指し示すという効果を奏する。
また、請求項3記載の考案によれば、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成し、人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、さらに、この基準マークが前記人体の腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたので、腱はつぼの位置との関連が深いため、孔部が経穴の位置をより正確に指し示すことができるという効果を奏する。
また、請求項4記載の考案によれば、閉じた第一の端部と、開口部を有する第二の端部とを備え、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、この基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたので、第二の端部から、人体の先端部(たとえば手先、足先)を挿入するだけで概略つぼの位置が確定するので、より簡便に、経穴の位置を検出することができるという効果を奏する。
また、請求項5記載の考案によれば、ヒトの指先部を被うための閉じた第一の端部と、ヒトの腕部を挿入し、腕部の挿入後には該腕部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、前記椀部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、この基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたので、第二の端部から、腕を挿入するだけで概略つぼの位置が確定するので、簡便かつ正確に、腕の経穴の位置を検出することができるという効果を奏する。
また、請求項6記載の考案によれば、ヒトの足の指先部を被うための閉じた第一の端部と、ヒトの脚部を挿入し、脚部の挿入後には該脚部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、前記脚部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、この基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設けたので、第二の端部から、脚を挿入するだけで概略つぼの位置が確定するので、簡便かつ正確に、脚部の経穴の位置を検出することができるという効果を奏する。
また、請求項7記載の考案によれば、ヒトの指先部を被うための閉じた第一の端部と、ヒトの手部を挿入し、手の挿入後には該手部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、前記手部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、さらに、この基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設けたので、第二の端部から、手を挿入するだけで概略つぼの位置が確定するので、簡便かつ正確に、手の経穴の位置を検出することができるという効果を奏する。
また、請求項8記載の考案によれば、人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、さらに、前記基準マークが腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示し、該経穴位置を基準として人体に経穴位置をマーキングするための孔部を設けたので、容易に人体につぼの位置をマーキングすることができ、マーキングした後は経穴位置検出用装着具を外し、無用な圧迫感を排除したうえで、指圧等の施術をおこなうことができるという利点がある。
また、請求項9記載の考案によれば、整体療法を教習するための補助用具であって、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、さらに、この基準マークが前記人体の腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設けたので、あん摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師などの養成機関において、つぼの位置を覚えやすく教習の助けになるほか、教習の手間と時間を短縮することができ、正確な療法の習得を可能とする。
また、請求項10記載の考案によれば、人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に、前記人体の特定部位に位置させる基準マークと、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設け、前記経穴位置を示す孔部が、特定の人体組織または人体機能に対応する経穴位置を示す孔部のみにより構成されているので、特定の疾病あるいは特定の療法、あるいは特定の人体の組織、臓器、機能に適応するつぼ治療を正確かつ迅速に行なうことができるという利点がある。
以下に添付図面を参照して、この考案にかかる経穴位置検出用装着具の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)「腕に装着する態様」
図1を参照して、本考案の実施の形態1に係る経穴位置検出用装着具の構成を説明する。
図1(A)は、腕に装着する態様における経穴位置検出用装着具を示す正面図であり、図1(B)はその背面を示す図である。
図1(A)および(B)示すこの考案による経穴位置検出用装着具10は、伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて、指先部10aから、手のひら部10b、手の甲部10c、下腕部10d、肘部10e、上腕部10fをそれぞれ構成して、端部10gで開口部を構成するように開放されている。そして、腕を挿入した場合、人体(腕)の外面に密着するように製作されている。
身長や体型により腕の長さや太さはまちまちであるが、この着用具は伸縮弾力性がある布などの素材を用いて製作されているので、例えば、長さと太さにおいてそれぞれ、大中小というように、数種類の大きさのものを製作して用意しておけば、その何れかのもので大抵の人に装着することができる。
この考案による経穴位置検出用装着具10には、骨格筋と骨の間を仲介する腱の絵14(14a,14b,14c,14d)が描き付けられるとともに、人体の主要な経絡線(図示せず)が描き付けられており、経穴(つぼ)の位置を示す孔12(12a,12b,12c・・・)が設けられている。また、必要に応じて、骨の絵16、横紋の絵18、筋肉の絵19が描き付けられている。
なお、図1では、腱や経絡線は適当に省略しているが、この図1の態様に限定する趣旨ではない。たとえば、体表には14本の経絡に600を超える経孔(つぼ)があるので、適宜選択して描きつけられるようにしてもよい。
また、実施例の装着具10は人体(腕)の外面に密着する形状で、本来、三次元立体曲面であるのに対して、図面は二次元平面であるので、不正確にならざるをえないし、省略した部分もある。もちろん、経穴(つぼ)の位置を示す孔の周囲に沿って、目立つように経穴(つぼ)の位置を示す絵が描き付けられていても構わない。
また、図1では脇付近から手の部分まで含む経穴位置検出用装着具の例を図示したが、肘付近から手の付け根の部分までの長さであっても構わず、図の態様に限定する趣旨ではない。
次に使用方法についてみてみると、まず、開放された端部10gから手を挿入することにより、指先部10aから上腕部10fまで渡って装着することができる。この素材は前述のように伸縮弾力性がある薄い布素材などで構成することができるので(たとえばサポーターのように布材にゴム繊維を織り込んだ態様)、全体を通して腕を包み込みつつ、やや圧迫するような形で、腕の表面と密着することができる。
そして、端部10gを適当な位置に合わせることで、(指先が指先部10aに制限されて)指先部10aを支点として、全体が均等に伸びていくと同時に、経穴(つぼ)の位置を示す孔12、および各絵が、装着者の腕や手の大きさに合わせて伸延し、当該装着者の大まかな経穴(つぼ)の位置を指し示すことができる。
ここで、この装着具を装着したとき、各人の腕の長さや太さが異なることと、前後左右にねじれが生じたり、装着具に伸縮弾力性があるので伸縮の不均一な箇所が存在することにより、前後左右に位置のずれが部分的に生じることがある。
その場合でも、この装着具には、腱の絵14が描き付けられているので、装着した後でも装着具の表面から手で触れて、各人の実際の腱の位置を把握することにより、この装着具に描かれた腱の位置と各人の実際の腱の位置とずれを容易に把握することができる。
つまり、この装着具10の端部10gや各部(指先部10aから、手のひら部10b、手の甲部10c、下腕部10d、肘部10e、上腕部10f)をそれぞれ部分的に引っ張って、その人の腱にこの装着具10に描かれている腱の絵14(14a,14b,14c,14d)をそれぞれ合わせるようにすることにより、正しい経絡線及び経穴の位置が示されるようになるのである。これは、たとえば、「内関」という経穴の場合、大陵(手関節前面横紋の中央)から曲沢(肘窩横紋上で、「上腕ニ頭筋腱」の肘窩横紋上のほぼ中央)に向かい上2寸、というように、経絡線及び経穴の位置は、腱の位置と密接に関連して定まっているという性質を利用したものである。
この点、前記従来技術で説明したように、骨格の位置や関節などの位置を基準に装着するタイプの装着具が考案されているが、筋肉組織の付き方は個人差もあり、より筋肉に近い腱の方がつぼの位置との関連が深いので、本考案による経穴位置検出用装着具の方が、より正確につぼの位置を指し示すことができるという効果を奏する。
以上、主に腱の絵を用いた場合の位置合わせについて説明したが、骨の絵16(16a、16b、16c、16d、16e)、横紋の絵18(18a、18b、18c)、筋肉の絵19の位置をさらに用いて、位置合わせを行なえば、より正確なつぼの位置を指し示すことができる。
また、図ではこの装着具に描き付けられている経絡線や経穴の名称は記入されていないが、それらの主要なものについて、その名称をこの装着具に記入してもよい。名称が記入してあれば、あん摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師などの養成機関において、名称を覚えやすく教習の助けになるほか、教習の手間と時間を短縮することができ、正確な療法の習得を可能とする。
次に、図6および図7を参照して、本考案の実施の形態1に係る経穴位置検出用装着具の使用例を説明する。
まず、図6では、経穴位置検出用装着具10を装着する前の状態が左側の図に示され、装着後の状態が右側の図に示されている。図のように、経穴(つぼ)の位置を示す孔12(12a,12b,12c・・・)は、当該装着者の経穴(つぼ)の位置を正確に示しているので、経験の浅いあん摩マッサージ師であっても、正確につぼの指圧療法を施すことができる。
また、鍼師、灸師においても、つぼの位置が正確に把握できるので、同様に鍼治療、灸治療を施すことができる。
この場合において、鍼治療をおこなうに際しては、経穴(つぼ)の位置を示す(くり貫かれた)孔に打てるので、従来の(くり貫き孔の無いタイプの)突起部を設けたような装着具の場合であれば、突起部がじゃまになって、鍼治療に転用することが困難であるところ、本考案による実施例では、何度も繰り返し使えることはもちろん、転用が可能である。
同様に、灸治療を行なう場合には、従来の(くり貫き孔の無いタイプの)装着具の場合であれば、灸の温熱が体(つぼ部)に伝わりにくく治療効果が期待できないところ、本考案による実施例では、くり貫き孔が開けられていることから、温熱がダイレクトに伝わり、灸治療への転用が可能である。
次に、図7では、経穴位置検出用装着具10を装着する前の状態が図の下段に示され、装着後の状態が図の中段に示されている。この中段の図において、経穴位置検出用装着具10には経穴(つぼ)の位置を示す孔が開けられているので、この経穴(つぼ)の位置を示す孔から露出した人体(腕)に対して、水性ペンなどによりマーキングすることができる。そうすると、図の上段に示すように、指圧治療を施す際に経験の浅いあん摩マッサージ師であっても、正確につぼの指圧療法を施すことができる。また、あん摩マッサージ師などの養成機関において、正確な療法の習得を可能とする。
(実施の形態2)「脚に装着する態様」
図2を参照して、本考案の実施の形態2に係る経穴位置検出用装着具の構成を説明する。
図2(A)は、脚に装着する態様における経穴位置検出用装着具20を示す正面図であり、図2(B)はその背面を示す図である。
図2(A)および(B)示すこの考案による経穴位置検出用装着具20は、足先部20aから,かかと部20b、くるぶし部20c、ふくらはぎ部20d、膝部20e、太股部20f等をそれぞれ構成して、端部20gで開口部を構成するように開放されており、伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて人体(脚)の外面に密着するように製作されている。
この考案による経穴位置検出用装着具20には、骨格筋と骨の間を仲介する腱の絵24(24a,24b)が描き付けられるとともに、人体(脚)の主要な経絡線(図示せず)が描き付けられており、経穴(つぼ)の位置を示す孔22(22a,22b,22c・・・)が設けられている。また、必要に応じて、骨の絵26(26a、26b、26c、26d)、横紋の絵28(28a、28b)、筋肉の絵29(29a、29b、29c)が描き付けられている。
この態様においては、端部20gから足を挿入して装着し、端部20gを適当な位置に合わせることで、(足の指先が足先部20aに制限されて)足先部20aを支点として、全体が均等に伸びていくと同時に、経穴(つぼ)の位置を示す孔22、および各絵が、装着者の足や脚の大きさに合わせて伸延し、当該装着者の大まかな経穴(つぼ)の位置を指し示すことができる。
そして、実施の形態1と同様に、各部をつまんで、描かれた腱の位置や骨などの絵の位置と当該装着者の各部位とを合わせるように調整することで、正確なつぼの位置を指し示すことができる。
(実施の形態3)「手に装着する態様」
図3を参照して、本考案の実施の形態3に係る経穴位置検出用装着具の構成を説明する。
図3(A)は、ヒトの手におけるに経穴(つぼ)の位置と、経穴(つぼ)に対応する人体の組織、臓器などの名称を示した図であり、図3(B)は本考案における経穴位置検出用装着具30を示す正面図である。
図3(A)および図3(B)によれば、経穴位置検出用装着具30の各孔から露出した人体(手)の表面の各部位(A〜H)は、それぞれ経穴(つぼ)に対応しているので、それぞれ人体の組織、臓器、機能に対応していることが分かるようになっている。
すなわち、Aは腎臓に対応する経穴(つぼ)を、Bは小腸に対応する経穴(つぼ)を、Cは胆嚢に対応する経穴(つぼ)を、Dは脾臓に対応する経穴(つぼ)を、Eは耳(および生殖器)に対応する経穴(つぼ)を、Fは耳(およびホルモン分泌)に対応する経穴(つぼ)を、Gは目(および心臓)に対応する経穴(つぼ)を、Hは目(および腸)に対応する経穴(つぼ)を、それぞれ示していることが分かる。
ここで、図3(B)示すこの考案による経穴位置検出用装着具30は、指先部30aから、指部30b、手のひら部30c、手首部30d等をそれぞれ構成して、端部30gで開口部を構成するように開放されており、伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて人体(手)の外面に密着するように製作されている。
この考案による経穴位置検出用装着具30には、骨格筋と骨の間を仲介する腱の絵34が描き付けられるとともに、人体(手)の主要な経絡線及び経穴(つぼ)の位置を示す孔が設けられている。また、必要に応じて、骨、横紋、筋肉の絵が描き付けられている(図示せず)。
この態様においては、端部30gから指を挿入して装着し、端部30gを適当な位置に合わせることで、全体が均等に伸びることにより、併せて、経穴(つぼ)の位置を示す孔、および各絵が、装着者の手の大きさに合わせて伸延し、当該装着者の大まかな経穴(つぼ)の位置を指し示すことができる。
そして、実施の形態1などと同様に、各部をつまんで、描かれた腱の位置や骨などの絵の位置と当該装着者の各部位とを合わせるように調整することで、正確なつぼの位置を指し示すことができる。
もちろん、図3(B)においても、図3(A)に示すような、経穴(つぼ)に対応する人体の組織、臓器などの名称を、孔の周辺に小さく描くことにより、一目で経穴(つぼ)に対応する人体の組織、臓器の名称が一目で把握できるという効果を奏する。
なお、従来の装着具でも、ある程度、正確なつぼの位置を指し示すことができるが、本考案によれば、腱の位置による調整が可能となるので、より正確なつぼの位置を把握できるほか、指圧治療のみならず、鍼治療や灸治療への転用も可能となるなどの効果を奏する。
(実施の形態4)「足に装着する態様」
図4を参照して、本考案の実施の形態4に係る経穴位置検出用装着具の構成を説明する。
図4(A)は、ヒトの足におけるに経穴(つぼ)の位置と、経穴(つぼ)に対応する人体の組織、臓器などの名称を示した図であり、図4(B)は本考案における経穴位置検出用装着具40を示す正面図である。
図4(A)および図4(B)によれば、経穴位置検出用装着具40の各孔から露出した人体(足裏)の表面の各部位(Af〜Gf)は、それぞれ経穴(つぼ)に対応しているので、それぞれ人体の組織、臓器、機能などに対応していることが分かるようになっている。
すなわち、Afは耳に対応する経穴(つぼ)を、Bfは肝臓に対応する経穴(つぼ)、Cfは首(およびのど、血圧)に対応する経穴(つぼ)、Dfは甲状腺に対応する経穴(つぼ)、Efは心臓に対応する経穴(つぼ)、Ffは膵臓に対応する経穴(つぼ)、Gfは腎臓に対応する経穴(つぼ)、それぞれ示していることが分かる。
ここで、図4(B)示すこの考案による経穴位置検出用装着具40は、指先部40aから、指部40b、足裏部40c、かかと部(図示せず)、および足首部(図示せず)等をそれぞれ構成して、端部(図示せず)で開口部を構成するように開放されており、伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて人体(足)の外面に密着するように製作されている。
この考案による経穴位置検出用装着具40には、人体(足)の主要な経絡線及び経穴(つぼ)の位置を示す孔が設けられている。
この態様においては、端部から足を挿入して装着するだけで、指先部とかかと部との間で、全体が均等に伸びることにより、併せて、経穴(つぼ)の位置を示す孔が、装着者の足の大きさに合わせて伸延し、当該装着者の経穴(つぼ)の位置を指し示すことができる。なお、この態様に限っては、装着具が、(足の指先と踵とにより)足の大きさに対して均一に伸延するので、腱などの基準点を表示せずとも、ほぼ正確な経穴(つぼ)の位置を指し示すことができる。
(実施の形態5)「肩から胴まわりに装着する態様」
図5を参照して、本考案の実施の形態5に係る経穴位置検出用装着具の構成を説明する。
図5(A)は、肩から胴まわりに装着する態様における経穴位置検出用装着具50、60、70を示す正面図であり、図5(B)はその背面を示す図である。
図5(A)および(B)示すこの考案による経穴位置検出用装着具50は、首周り部50aから,肩部、胸部、背中部、脇部、脇下部50f等をそれぞれ構成して、端部50gで開口部を構成するように開放されており、伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて人体(肩から胴の上部)の外面に密着するように製作されている。
この実施の態様による経穴位置検出用装着具50には、骨格筋と骨の間を仲介する腱の絵(図示せず)が描き付けられるとともに、人体(肩から胴の上部)の主要な経絡線(図示せず)が描き付けられており、経穴(つぼ)の位置を示す孔52(52a,52b,52c・・・)が設けられている。また、必要に応じて、骨、横紋、筋肉がそれぞれ描き付けられている(図示せず)。
この態様においては、端部50gから頭を挿入して装着し、端部50gを適当な位置に合わせることで、全体が均等に伸びることにより、併せて、経穴(つぼ)の位置を示す孔52、および各絵が、装着者の足や脚の大きさに合わせて伸延し、当該装着者の大まかな経穴(つぼ)の位置を指し示すことができる。
そして、実施の形態1と同様に、各部をつまんで、描かれた腱の位置や骨などの絵の位置と当該装着者の各部位とを合わせるように調整することで、正確なつぼの位置を指し示すことができる。
同様に、経穴位置検出用装着具60は、前記の経穴位置検出用装着具50の下端より下の,胴回りをカバーするように、上部と下部に開放端を備えた略筒状の形状を有している。
胸付近の上端部60aから,腹部、側面部、側面部、背中部、下(腰上付近)の下端部60g等をそれぞれ構成しており、伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて人体(胴回り)の外面に密着するように製作されている。
この実施の態様による経穴位置検出用装着具60には、経穴(つぼ)の位置を示す孔62(62a,62b,62c・・・)が設けられている。また、必要に応じて、経絡線、骨、横紋、筋肉がそれぞれ描き付けられている(図示せず)。
この態様においては、上端部60aから足を挿入して装着し、上端部60aと下端部60gを適当な位置に合わせることで、全体が均等に伸びることにより、併せて、経穴(つぼ)の位置を示す孔62、および各絵が、装着者の胴回りの大きさに合わせて伸延し、当該装着者の大まかな経穴(つぼ)の位置を指し示すことができる。
そして、実施の形態1と同様に、各部をつまんで、描かれた骨などの絵の位置と当該装着者の各部位とを合わせるように調整することで、正確なつぼの位置を指し示すことができる。
同様に、経穴位置検出用装着具70は、前記の経穴位置検出用装着具60の下端より下の腰回りをカバーするように、上部と下部(2ヶ所)に開放端を備えた短ズボン状の形状を有している。
腰上付近の上端部70aから,下腹部、側面部、側面部、臀部等をそれぞれ構成し、下部には、両脚を通すために開口された下端部70eと70gの開放部を備えており、伸縮弾力性がある薄い布素材を用いて人体(腰回り)の外面に密着するように製作されている。
この態様においては、上端部70aから足を挿入して装着し、上端部70aと下端部70gを適当な位置に合わせることで、全体が均等に伸びることにより、併せて、経穴(つぼ)の位置を示す孔72(72a、72b、72c・・・)、および各絵が、装着者の腰や臀部の大きさに合わせて伸延し、当該装着者の大まかな経穴(つぼ)の位置を指し示すことができる。
そして、実施の形態1と同様に、各部をつまんで、描かれた腱や骨などの絵の位置と当該装着者の各部位とを合わせるように調整することで、正確なつぼの位置を指し示すことができる。
なお、この実施の形態によりこの考案が限定されるものではなく、また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせのすべてが考案の解決手段に必要であるとは限らない。
たとえば、実施の形態5のように分割した態様としたのは、装着のし易さを考慮したものであり、あるいは、凝っている箇所が特定の部位に存する場合において、より多くをカバーする装着具を装着するよりも、簡便に装着できるように配慮したものである。したがって、この図5のように分割された態様に限定する趣旨ではなく、それぞれの装着具が連続して構成されていても構わないし、腕や手を含む上半身の全て装着する態様であっても構わないし、同様に足や脚部を含む下半身全体に装着する態様であっても構わない。
同様に、上記実施の形態1から5に示したこの考案による装着具は、主に、一体に製作されたものを示したが、例えば、体の前面中心線に対して平行にジッパー(ファスナー)付きの開口を設けるとか、何らかの手段により体への着脱を可能にすることもできる。また、例えば、上半身と下半身とに分けて製作した場合において、ファスナーなどで上下を繋ぐようにしてもよい。
孔部の成形については、金型により打ち抜き型などを製作して、打ち抜き成形してもよいし、レーザー光線を利用したNC加工マシンなどで一穴ずつ裁断するようにしてもよい。もちろん、それぞれの孔部の径は、指圧治療では指を使うことを考慮してヒトの指の大きさや、灸治療を施す面積を基準として、形成されていれば足りる。
なお、ベースとなる素材としては、伸縮自在なものであれば足り、たとえば、サポーターや、下着、手袋、靴下などを利用することもできる。
また、特定の疾病あるいは特定の療法や、特定の人体の組織、臓器、機能(ホルモン分泌など)に適応する経孔(つぼ)だけを選択して、当該経孔(つぼ)に対応する孔部を設けるようにすれば、余計な経孔(つぼ)を刺激することなく、また、いちいち対応する経孔(つぼ)を検出する必要が無くなるので、特定の疾病あるいは特定の療法、あるいは特定の人体の組織、臓器、機能(ホルモン分泌など)に適応するつぼ治療を正確かつ迅速に行なうことができる。
なお、上記の説明では、主に、あん摩マッサージ師、鍼師、灸師などの専門サービス業の現場での使用例を示したが、本考案による経穴位置検出用装着具によれば、正確な経孔(つぼ)を容易に検出できるので、専門家でない方でも、家庭内で家族の人の手により、指圧治療などの施術をおこなうことができるので、国民の健康増進に資する効果を有する。
以上の説明のように、経穴位置検出用の着用具としての実施例を説明してきたが、本発明によれば、あん摩マッサージ師、鍼師、灸師などのサービス業の現場で、より効率的なサービスが提供でいることはもちろん、かかる資格取得のための養成機関において、教習の手間と時間を短縮することができ、正確な療法の習得を可能とするなど広くサービス業に貢献することができる。
また、肌着の付加価値を高めることで生産量を増大させ得るという点で、衣料業にも貢献する。
実施の形態1に係る経穴位置検出用装着具の全体構成を示す図である。 実施の形態2に係る経穴位置検出用装着具の全体構成を示す図である。 実施の形態3に係る経穴位置検出用装着具の全体構成を示す図である。 実施の形態4に係る経穴位置検出用装着具の全体構成を示す図である。 実施の形態5に係る経穴位置検出用装着具の全体構成を示す図である。 実施の形態1に係る経穴位置検出用装着具の使用方法の一実施例を示す図である。 実施の形態1に係る経穴位置検出用装着具の使用方法の一実施例を示す図である。
符号の説明
10
経穴位置検出用装着具(実施の形態1)
10a
指先部
10b
手のひら部
10c
手の甲部
10d
下腕部
10e
肘部
10f
上腕部
10g
端部
12、12a、12b、12c
経穴(つぼ)の位置を示す孔
14、14a,14b,14c,14d
腱の絵
16、16a、16b、16c、16d、16e
骨の絵
18、18a、18b、18c
横紋の絵
19
筋肉の絵

20
経穴位置検出用装着具(実施の形態2)
20a
足先部
20b
かかと部
20c
くるぶし部
20d
ふくらはぎ部
20e
膝部
20f
太股部
20g
端部
22、22a,22b,22c
経穴(つぼ)の位置を示す孔
24、24a、24b
腱の絵
26、26a、26b、26c、26d
骨の絵
28、28a、28b
横紋の絵
29、29a、29b、29c
筋肉の絵

30
経穴位置検出用装着具(実施の形態3)
30a
指先部
30b
指部
30c
手のひら部
30d
手首部
30g
端部

腎臓に対応する経穴(つぼ)

小腸に対応する経穴(つぼ)

胆嚢に対応する経穴(つぼ)

脾臓に対応する経穴(つぼ)

耳(および生殖器)に対応する経穴(つぼ)

耳(およびホルモン分泌)に対応する経穴(つぼ)

目(および心臓)に対応する経穴(つぼ)

目(および腸)に対応する経穴(つぼ)

40
経穴位置検出用装着具(実施の形態4)
40a
指先部
40b
指部
40c
足裏部
Af
耳に対応する経穴(つぼ)
Bf
肝臓に対応する経穴(つぼ)
Cf
首(および喉、血圧)に対応する経穴(つぼ)
Df
甲状腺に対応する経穴(つぼ)
Ef
心臓に対応する経穴(つぼ)
Ff
膵臓に対応する経穴(つぼ)
Gf
腎臓に対応する経穴(つぼ)

50
経穴位置検出用装着具(実施の形態5その1)
50a
首周り部
50f
脇下部
50g
端部
52、52a、52b、52c
経穴(つぼ)の位置を示す孔

60
経穴位置検出用装着具(実施の形態5その2)
60a
上端部
60g
下端部
62、62a、62b、62c
経穴(つぼ)の位置を示す孔

70
経穴位置検出用装着具(実施の形態5その3)
70a
上端部
70e
下端部
70g
下端部
72、72a、72b、72c
経穴(つぼ)の位置を示す孔




Claims (10)

  1. 人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする経穴位置検出用装着具。
  2. 人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、
    前記素材に、前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、
    さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設けたことを特徴とする経穴位置検出用装着具。
  3. 人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、
    前記素材に、前記人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、
    さらに、前記基準マークが前記人体の腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設けたことを特徴とする経穴位置検出用装着具。
  4. 閉じた第一の端部と、開口部を有する第二の端部とを備え、
    人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、
    前記素材に、前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、
    さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする経穴位置検出用装着具。
  5. ヒトの指先部を被うための閉じた第一の端部と、
    ヒトの腕部を挿入し、前記腕部の挿入後には該腕部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、
    前記椀部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、
    さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする経穴位置検出用装着具。
  6. ヒトの足の指先部を被うための閉じた第一の端部と、
    ヒトの脚部を挿入し、前記脚部の挿入後には該脚部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、
    前記脚部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、
    さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする経穴位置検出用装着具。
  7. ヒトの指先部を被うための閉じた第一の端部と、
    ヒトの手部を挿入し、前記手部の挿入後には該手部を被うための、開口部を有する第二の端部とを備え、
    前記手部の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の特定部位に位置させる基準マークを設け、
    さらに、前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする経穴位置検出用装着具。
  8. 人体にマーキングをするための補助用具であって、
    人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、
    さらに、前記基準マークが前記人体の腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示し、該経穴位置を基準として人体に経穴位置をマーキングするための孔部を設けたことを特徴とする経穴位置検出用装着具。
  9. 整体療法を教習するための補助用具であって、
    人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、前記素材に前記人体の腱の部位に位置させる基準マークを設け、
    さらに、前記基準マークが前記人体の腱の部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部を設けたことを特徴とする指圧整体療法教習用装着具。
  10. 人体の表面に密着する伸縮自在な素材で構成され、
    前記素材に、前記人体の特定部位に位置させる基準マークと、
    前記基準マークが前記人体の特定部位に位置する場合に人体の経穴位置を示す孔部とを設け、
    前記経穴位置を示す孔部が、特定の人体組織または人体機能に対応する経穴位置を示す孔部のみにより構成されていることを特徴とする経穴位置検出用装着具。
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