JP3202509B2 - 携帯型入力装置 - Google Patents

携帯型入力装置

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JP3202509B2
JP3202509B2 JP30919494A JP30919494A JP3202509B2 JP 3202509 B2 JP3202509 B2 JP 3202509B2 JP 30919494 A JP30919494 A JP 30919494A JP 30919494 A JP30919494 A JP 30919494A JP 3202509 B2 JP3202509 B2 JP 3202509B2
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正宏 田仲
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等の被制
御型情報処理装置とともに用いられる携帯型入力装置に
係わり、特に、被制御型情報処理装置に対する携帯型入
力装置の配置角度や配置位置に大きく依存せずに、被制
御型情報処理装置側に座標信号を良好な状態で、かつ、
消費電力の少ない状態で光送信することが可能な携帯型
入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやゲーム装置等の被制御型
情報処理装置側に発光部を、携帯型入力装置側に分割受
光部をそれぞれ配置し、被制御型情報処理装置側の発光
部が発光する光を携帯型入力装置側の分割受光素子で受
光し、分割受光素子で得られた電気信号に基づいて発光
部と分割受光素子との相対角度、即ち、被制御型情報処
理装置と携帯型入力装置との相対角度を検出し、その検
出結果を被制御型情報処理装置の表示部に表示する相対
角度検出装置は、本件出願の出願人と同じ出願人により
既に提案されている(以下、この相対角度検出装置を、
既提案の相対角度検出装置という)。
【0003】図5は、既提案の相対角度検出装置の一例
を示すブロック構成図であって、被制御型情報処理装置
がコンピュータである例を示すものである。
【0004】図5に示すように、コンピュータ(被制御
型情報処理装置)31は、画像を表示するCRT(陰極
線管)33と、CRT33の周縁部、例えば、その上側
に配置される発光部32と、光信号受信部34とを備え
ている。携帯型入力装置35は、全体形状が細長い直方
体型のもので、前面に検出部(図示なし)が設けられ
る。検出部は、例えば、フォトダイオードからなる4分
割受光部36a乃至36dを備えた分割受光素子36
と、分割受光素子36の前面側にそれぞれ配置され、矩
形状開口を有する絞り部(図示なし)及び可視光カット
フィルタ(同じく図示なし)とで構成されている。4分
割受光部36a乃至36dにおいて、受光部36bと3
6dはそれらの出力電流が加算されるように電流・電圧
(I−V)変換器37aに接続され、受光部36aと3
6cはそれらの出力電流が加算されるように電流・電圧
(I−V)変換器37bに接続される。また、受光部3
6aと36bはそれらの出力電流が加算されるように電
流・電圧(I−V)変換器37cに接続され、受光部3
6cと36dはそれらの出力電流が加算されるように電
流・電圧(I−V)変換器37dに接続される。I−V
変換器37a乃至37dの出力は各別に1回路4接点の
切換スイッチ38の固定接点端子側に接続され、切換ス
イッチ38の可動接点端子は信号処理部40の入力に接
続される。切換スイッチ38はスイッチ切換制御器39
に接続され、スイッチ切換制御器39の制御により、接
点の切換が行われる。信号処理部40は、内部に、可変
利得増幅器、バンドパスフィルタ(BPF)回路、ピー
ク保持回路、例えば、サンプルホールド(S/H)回
路、アナログ・デジタル(A/D)変換器を備えてお
り、出力は制御部42に接続される。信号処理部40内
のBPF回路の出力は波形整形回路41の入力に接続さ
れ、波形整形回路41の出力は制御部42に接続され
る。制御部42はスイッチ切換制御器39及び光信号送
信部43にそれぞれ接続される。光信号送信部43は、
赤外領域の光を発生する複数の発光素子を備えている。
【0005】この場合、直角3次元座標で表される3方
向について、携帯型入力装置35の長さ方向をZ軸方向
とし、このZ軸に直交する2つの方向をそれぞれX軸方
向及びY軸方向とすれば、分割受光素子36を構成する
4分割受光部36a乃至36dは、受光部36aと36
b、受光部36c及び36dがそれぞれX軸方向に並ぶ
ように配置され、かつ、受光部36aと36c、受光部
36bと36dがY軸方向に並ぶように配置されてい
る。
【0006】前記構成による既提案の相対角度検出装置
は、概要次のように動作する。
【0007】いま、操作者が携帯型入力装置35を手に
持ち、検出部側をCRT33の方向(発光部32の方
向)に向けると、発光部32から発せられた周波数fの
赤外領域の基準光は、携帯型入力装置35の検出部に入
射される。そして、入射された基準光は、まず、可視光
カットフィルタ(図示なし)で可視光成分が除かれ、次
に、絞り部(図示なし)で光入射量が調整された後、分
割受光素子36を構成する4分割受光部36a乃至36
dに照射される。このとき、4分割受光部36a乃至3
6dには、絞り部の開口で定まる矩形状スポット光が照
射され、4分割受光部36a乃至36dからスポット光
の照射面積に対応した電流出力ILU、IRU、ILD、IRD
が出力される。なお、これらの電流出力ILU、IRU、I
LD、IRDは、いずれも基準光の主要成分である周波数f
を含んでいる。次いで、これらの電流出力ILU、IRU
LD、IRDは、Y軸方向に配置の1組の受光部36aと
36cとで得られた電流出力の和(IRU+IRD)がI−
V変換器37aに、Y軸方向に配置の他の1組の受光部
36bと36dとで得られた電流出力の和(ILU
LD)がI−V変換器37bにそれぞれ供給され、ま
た、X軸方向に配置の1組の受光部36aと36bとで
得られた電流出力の和(ILU+IRU)がI−V変換器3
7cに、X軸方向に配置の他の1組の受光部36cと3
6dとで得られた電流出力の和(ILD+IRD)がI−V
変換器37dにそれぞれ供給される。各I−V変換器3
7a乃至37dは、入力電流を出力電圧に変換し、それ
ぞれ、チャネル1乃至チャネル4に受光出力電圧V1乃
至V4を発生させる。続いて、受光出力電圧V1乃至V
4は、切換スイッチ38に供給されるが、切換スイッチ
38は、制御部42から供給される切換信号に応答動作
するスイッチ切換制御器39により、可動接点が所定周
期でチャネル1、チャネル2、チャネル3、チャネル
4、チャネル1、チャネル2、… … …の順に切換え
られる。このため、受光出力電圧V1乃至V4は、切換
スイッチ38において時分割的に選択された時分割出力
電圧になり、この時分割出力電圧が次続の信号処理部4
0に供給される。信号処理部40に供給された時分割出
力電圧は、可変利得増幅器において制御部42から供給
される利得制御電圧に応じた利得で増幅され、次いで、
BPF回路において周波数f以外の不要な周波数成分が
除去される。さらに、BPF回路の出力に得られた周波
数fの信号は、S/H回路においてサンプリング及びホ
ールド(保持)され、次いで、A/D変換器においてサ
ンプリング電圧がデジタル信号に変換され、このデジタ
ル信号は相対角度データとして制御部42に供給され
る。
【0008】また、信号処理部40において、BPF回
路の出力に得られた周波数fの信号は波形整形回路41
に供給されるが、波形整形回路41は制御部42と協働
し、切換スイッチ38のチャネル切換えが行われた後、
周波数fの信号が安定した状態になったときのピーク電
圧到来時に一致して出力されるトリガパルス等を発生さ
せ、制御部42は、このトリガパルス等に応答して、S
/H回路にサンプリングの開始及び終了を指令したりす
るタイミングパルス等を供給し、また、A/D回路にデ
ジタル変換の開始及び終了を指令したりするタイミング
パルス等を供給する。
【0009】このため、S/H回路は、BPF回路の出
力に得られる周波数fの信号を、制御部42から供給さ
れるタイミングパルスによってサンプリングを開始し、
このサンプリングにより得られたサンプリング電圧を保
持する。このサンプリング電圧は、切換スイッチ39に
よるチャネル切換えが行われた後、BPF回路の出力に
得られる周波数fの信号が複数周期を経た後、1つの信
号周期の振幅ピークを示す安定した状態のピーク電圧に
なる。次いで、A/D変換器は、S/H回路に保持され
ているサンプリング電圧を、制御部42から供給される
タイミングパルスによってデジタル信号に変換し、この
とき得られた相対角度データが制御部42に供給され
る。
【0010】制御部42は、切換スイッチ38の切換え
に応じて順次供給される相対角度データの演算を行う
が、かかる演算は、受光出力電圧V1、V2、V3、V
4から導出された相対角度データ(デジタルピーク電
圧)をそれぞれV1p、V2p、V3p、V4pとした
とき、{(V1p−V2p)/(V1p+V2p)}、
及び、{(V3p−V4p)/(V3p+V4p)}を
行うもので、前者の演算により、携帯型入力装置35の
X軸方向の傾き角度θxが求められ、後者の演算によ
り、同装置35のY軸方向の傾き角度θyが求められ
る。次いで、制御部42は、求めた角度θx、θyに基
づいて、CRT33の表示面のX−Y座標上における距
離に換算した座標計算を行って座標信号を発生し、座標
信号を光信号送信部33に供給する。光信号送信部43
は、複数の発光素子を点灯させることにより、この座標
信号を赤外領域の光信号に載せてコンピュータ31側の
光信号受信部34に送信し、光信号受信部34は受信し
た光信号の中の座標信号に基づいてCRT33の表示面
の所要個所にカーソルマーク等の形で表示を行う。
【0011】この場合、操作者は、手に持っている携帯
型入力装置35の検出部をCRT33の表示面に略平行
に適宜移動させたり、または、表示面に対する角度を適
宜変化させたりすると、携帯型入力装置25のX軸方向
の傾き角度θx及びY軸方向の傾き角度θyが随時変化
し、その変化に応じてCRT33の表示面に表示される
カーソルマークの位置も随時変化するものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に、相対角度検出
装置は、座標信号を赤外領域の光信号に載せて携帯型入
力装置35側からコンピュータ31側に光送信する場合
に、コンピュータ31に対する携帯型入力装置35の向
きを変化させると、その向きの変化に応じて携帯型入力
装置35から送出される光フィールドの向きも変化す
る。この場合に、コンピュータ31と携帯型入力装置3
5との間において、座標信号を良好な状態で光送信させ
るためには、携帯型入力装置35から送出される光フィ
ールドの向きをコンピュータ31の光信号受信部34の
方向に一致させる必要がある。また、携帯型入力装置3
5から送出される光フィールドの向きがコンピュータ3
1の光信号受信部34方向に一致していたとしても、携
帯型入力装置35の配置位置がコンピュータ31から遠
かったり、携帯型入力装置35とコンピュータ31との
間に何等かの障害物が存在するようなときは、同様に、
座標信号を良好な状態で光送信させることができなくな
る。
【0013】そこで、既提案の相対角度検出装置におい
ては、コンピュータ31に対する携帯型入力装置35の
使用可能な全ての角度範囲において良好な状態で光送信
ができるように、光信号送信部43を複数個の発光素子
を用いて構成し、これら複数個の発光素子が送出する総
合の光フィールドにより、前記全ての角度範囲をカバー
するようにしている。
【0014】しかしながら、既提案の相対角度検出装置
のように、コンピュータ31に対する携帯型入力装置3
5の使用範囲な全ての角度範囲をカバーするため、複数
個の発光素子の全てを点灯させるようにすれば、これら
複数の発光素子の点灯に伴う消費電力が増大し、電池を
電源としている携帯型入力装置35にとって電力負担が
大きくなり過ぎるという問題がある。
【0015】本発明は、前記問題点を解決するもので、
その第1の目的は、消費電力を何等増大させずに、送出
される光フィールドの向きを被制御型情報処理装置の光
信号受信部の方向に一致させるようにした携帯型入力装
置を提供することにある。
【0016】また、本発明の第2の目的は、通常動作時
に消費電力を増大させず、被制御型情報処理装置間との
光伝送状態が悪化すると一時的に消費電力を増大させて
光伝送状態の悪化を防ぐようにした携帯型入力装置を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、本発明は、被制御型情報処理装置とともに用
いられる携帯型入力装置であり、前記被制御型情報処理
装置の発光部が送出する基準光を受光する分割受光素子
と、前記被制御型情報処理装置側に光信号を送信する2
個以上の発光素子と、前記2個以上の発光素子の点灯状
態を制御する発光素子制御駆動部と、前記分割受光素子
の出力電流を電圧に変換し、時分割出力電圧を得る信号
変換部と、前記時分割出力電圧を処理して相対角度デー
タを発生する信号処理部と、前記相対角度データを演算
及び計算して座標信号を形成し、この座標信号を前記光
信号に載せて前記被制御型情報処理装置側に送信する制
御部とを備え、前記制御部は、前記発光素子制御駆動部
を介して、前記相対角度データに基づき前記座標信号の
送信状態が良好な1個の発光素子を選択的に点灯させる
第1の手段を備える。
【0018】また、前記第2の目的を達成するために、
本発明は、被制御型情報処理装置とともに用いられる携
帯型入力装置であり、前記被制御型情報処理装置の発光
部が送出する基準光を受光する分割受光素子と、前記被
制御型情報処理装置側に光信号を送信する2個以上の発
光素子と、前記2個以上の発光素子の点灯状態を制御す
る発光素子制御駆動部と、前記分割受光素子の出力電流
を電圧に変換し、時分割出力電圧を得る信号変換部と、
前記時分割出力電圧を処理して相対角度データを発生す
る信号処理部と、前記相対角度データを演算及び計算し
て座標信号を形成し、この座標信号を前記光信号に載せ
て前記被制御型情報処理装置側に送信する制御部とを備
え、さらに、前記被制御型情報処理装置と前記携帯型入
力装置間の光伝送路の状態を監視する監視手段を設け、
前記制御部は、前記発光素子制御駆動部を介して、前記
監視手段の監視結果に基づき1個または1個以上の発光
素子を選択的に点灯させる第2の手段を備える。
【0019】
【作用】前記第1の手段においては、制御部は、相対角
度データに基づいて座標信号の送信状態が良好な1個の
発光素子を選択し、選択した1個の発光素子を点灯させ
るために発光素子制御駆動部に制御信号を供給する。発
光素子制御駆動部は、入力された制御信号に応答して、
選択した1個の発光素子に発光素子選択駆動信号を供給
し、選択した1個の発光素子を選択的に発光させる。
【0020】このように、前記第1の手段によれば、複
数の発光素子の中から座標信号の送信状態が良好な1個
の発光素子を選択して発光させるようにしているので、
被制御型情報処理装置と携帯型入力装置との間において
座標信号を良好な送信状態で送信させることができる。
また、この座標信号の送信時には、複数の発光素子の中
の1個の発光素子だけを発光させているので、携帯型入
力装置の電力消費量を増大させることがない。
【0021】また、前記第2の手段においては、監視手
段が分割受光素子への入射光量を監視し、制御部は、そ
の監視の結果に基づいて、入射光量が所定レベル以上で
あるとき1個の発光素子を選択し、一方、入射光量が所
定レベル以下に低下したときその低下割合に応じて2個
またはそれ以上の発光素子を選択するか、もしくは、監
視手段が座標信号とともに送信されるパリテイビットの
単位時間当たりのエラー数を監視し、監視の結果を携帯
型入力装置側に伝え、制御部は、伝えられた監視の結果
に基づいて、エラー数が所定値以下であるとき1個の発
光素子を選択し、一方、エラー数が所定値以上に増加し
たときその増加割合に応じて2個またはそれ以上の発光
素子を選択する。そして、制御部は、選択した1個の発
光素子もしくは2個またはそれ以上の発光素子を点灯さ
せるために発光素子駆動部に制御信号を供給し、発光素
子駆動部は、入力された制御信号に応答して、選択した
1個の発光素子もしくは2個またはそれ以上の発光素子
に発光素子選択駆動信号を供給し、選択した1個の発光
素子もしくは2個またはそれ以上の発光素子を選択的に
発光させる。
【0022】このように、前記第2の手段によれば、分
割受光素子への入射光量に応じて、もしくは、座標信号
とともに送信されるパリテイビットの単位時間当たりの
エラー数に応じて、複数の発光素子の中から1個の発光
素子もしくは2個またはそれ以上の発光素子を選択して
発光させているので、被制御型情報処理装置と携帯型入
力装置との間において座標信号を常時良好な送信状態で
送信することができる。また、この座標信号の送信時
に、送信状態が良好な間は複数の発光素子の中の1個の
発光素子だけを発光させ、送信状態が悪化した間だけ、
複数の発光素子の中の2個またはそれ以上の発光素子を
選択して発光させているので、携帯型入力装置の電力消
費量を大きく増大させることがない。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0024】図1は、本発明による携帯型入力装置の第
1の実施例を示すブロック構成図であって、コンピュー
タからなる被制御型情報処理装置とともに相対角度検出
装置を構成しているものである。
【0025】ここで、第1の実施例の相対角度検出装置
(携帯型入力装置)と前記既提案の相対角度検出装置
(携帯型入力装置)との構成上の違いを比べると、第1
の実施例の相対角度検出装置(携帯型入力装置)は、携
帯型入力装置側に発光素子制御駆動部を有しているのに
対し、既提案の相対角度検出装置(携帯型入力装置)は
発光素子制御駆動部を有していない点だけであるが、第
1の実施例の構成が明確になるように、第1の実施例の
相対角度検出装置(携帯型入力装置)の構成について
は、既提案の相対角度検出装置(携帯型入力装置)の構
成と同一部分を含めて全体的に説明する。
【0026】図1に示されるように、コンピュータ(被
制御型情報処理装置)1は、画像を表示するCRT(陰
極線管)3と、CRT3の周縁部、例えば、その上側に
配置される発光部2と、光信号受信部4とを備えてい
る。携帯型入力装置5は、全体形状が細長い直方体型の
もので、前面に検出部(図示なし)が設けられる。検出
部は、例えば、フォトダイオードからなる4分割受光部
6a乃至6dを備えた分割受光素子6と、分割受光素子
6の前面側にそれぞれ配置され、矩形状開口を有する絞
り部(図示なし)及び可視光カットフィルタ(同じく図
示なし)とで構成されている。4分割受光部6a乃至6
dにおいて、受光部6bと6dはそれらの出力電流が加
算されるように電流・電圧(I−V)変換器7aに接続
され、受光部6aと6cはそれらの出力電流が加算され
るように電流・電圧(I−V)変換器7bに接続され
る。また、受光部6aと6bはそれらの出力電流が加算
されるように電流・電圧(I−V)変換器7cに接続さ
れ、受光部6cと6dはそれらの出力電流が加算される
ように電流・電圧(I−V)変換器7dに接続される。
I−V変換器7a乃至7dの出力は各別に1回路4接点
の切換スイッチ(切換回路)8の固定接点端子側に接続
され、切換スイッチ8の可動接点端子は信号処理部10
の入力に接続される。切換スイッチ8はスイッチ切換制
御器9に接続され、スイッチ切換制御器9の制御によ
り、接点の切換が行われる。ここで、4個の電流・電圧
(I−V)変換器7a乃至7d及び切換スイッチ8から
なる部分は、信号変換部を構成している。信号処理部1
0は、内部に、可変利得増幅器、バンドパスフィルタ
(BPF)回路、ピーク保持回路、例えば、サンプルホ
ールド(S/H)回路、アナログ・デジタル(A/D)
変換器を備えており、出力は制御部12に接続される。
信号処理部10内のBPF回路の出力は波形整形回路1
1の入力に接続され、波形整形回路11の出力は制御部
12に接続される。制御部(CPU)12はスイッチ切
換制御器9、光信号送信部13及び発光素子制御駆動部
14にそれぞれ接続される。光信号送信部13は、赤外
領域の光を発生する複数の発光素子、例えば、発光ダイ
オード(LED)を備え、これら複数の発光素子は、広
角度範囲に光フィールドを形成させるため、光放射方向
が順次少しづつ異なるように配置されている。発光素子
制御駆動部14は、光信号送信部13に接続されてい
る。
【0027】この場合、直角3次元座標で表される3方
向について、携帯型入力装置5の長さ方向をZ軸方向と
し、このZ軸にそれぞれ直交する2つの方向をそれぞれ
X軸方向及びY軸方向とすれば、分割受光素子6を構成
する4分割受光部6a乃至6dは、受光部6aと6b、
受光部6c及び6dがそれぞれX軸方向に並ぶように配
置され、かつ、受光部6aと6c、受光部6bと6dが
Y軸方向に並ぶように配置されている。
【0028】前記構成を有する第1の実施例の相対角度
検出装置(携帯型入力装置)は、次のように動作する。
【0029】ここでも、第1の実施例の相対角度検出装
置(携帯型入力装置)と既提案の相対角度検出装置(携
帯型入力装置)との動作の違いは、制御部12から発光
素子制御駆動部14に制御信号が供給され、その制御信
号の供給に応答して発光素子制御駆動部14が光信号送
信部13の複数の発光素子の中の所定のものを発光させ
る点に関連する部分だけであるが、第1の実施例の相対
角度検出装置(携帯型入力装置)の動作を明確にするた
め、第1の本実施例の相対角度検出装置(携帯型入力装
置)の動作については、既提案の相対角度検出装置(携
帯型入力装置)の動作と重複する部分を含めて全体的に
説明する。
【0030】いま、操作者が携帯型入力装置5を手に持
ち、検出部側をコンピュータ1のCRT3の方向(発光
部2の方向)に向けると、発光部2の光源から発せられ
た周波数fの赤外領域の基準光は、携帯型入力装置5の
検出部に入射される。そして、入射された基準光は、ま
ず、可視光カットフィルタ(図示なし)で可視光成分が
除かれ、次に、絞り部(図示なし)で光入射量が調整さ
れた後、分割受光素子6を構成する4分割受光部6a乃
至6dに照射される。このとき、4分割受光部6a乃至
6dには、絞り部の開口で定まる矩形状スポット光が照
射され、4分割受光部6a乃至6dからスポット光の照
射面積に対応した電流出力ILU、IRU、ILD、IRDが出
力される。なお、これらの電流出力ILU、IRU、ILD
RDは、いずれも基準光の主要成分である周波数fを含
んでいる。次いで、これらの電流出力ILU、IRU
LD、IRDは、Y軸方向に配置の1組の受光部6aと6
cとで得られた電流出力の和(IRU+IRD)がI−V変
換器7aに、Y軸方向に配置の他の1組の受光部6bと
6dとで得られた電流出力の和(ILU+ILD)がI−V
変換器7bにそれぞれ供給され、また、X軸方向に配置
の1組の受光部6aと6bとで得られた電流出力の和
(ILU+IRU)がI−V変換器7cに、X軸方向に配置
の他の1組の受光部6cと6dとで得られた電流出力の
和(ILD+IRD)がI−V変換器7dにそれぞれ供給さ
れる。各I−V変換器7a乃至7dは、入力電流を出力
電圧に変換するもので、それぞれの出力にチャネル1乃
至チャネル4に受光出力電圧V1乃至V4を発生させ
る。続いて、これら受光出力電圧V1乃至V4は、切換
スイッチ8に供給されるが、切換スイッチ8は、制御部
12から供給されるチャネル切替信号に応答動作するス
イッチ切換制御器9により、可動接点が所定周期でチャ
ネル1、チャネル2、チャネル3、チャネル4、チャネ
ル1、チャネル2、… … …の順に切換えられる。こ
のため、受光出力電圧V1乃至V4は、切換スイッチ8
において時分割的に選択されて時分割出力電圧になり、
この時分割出力電圧が次続の信号処理部10に供給され
る。信号処理部10に供給された時分割出力電圧は、始
めに、可変利得増幅器において制御部12から供給され
る利得制御信号に応じた利得で増幅され、次いで、BP
F回路において周波数f以外の不要な周波数成分が除去
される。さらに、BPF回路の出力に得られた周波数f
の信号は、S/H回路においてサンプリング及びホール
ド(保持)され、次いで、A/D変換器においてサンプ
リング電圧がデジタル信号に変換され、このデジタル信
号が相対角度データとして制御部12に供給される。
【0031】制御部12は、切換スイッチ8の切換えに
応じて順次供給される相対角度データの演算を行うが、
この演算は、既提案の相対角度検出装置(携帯型入力装
置)と同様なもので、受光出力電圧V1、V2、V3、
V4から導出された相対角度データ(デジタルピーク電
圧)をそれぞれV1p、V2p、V3p、V4pとした
とき、{(V1p−V2p)/(V1p+V2p)}、
及び、{(V3p−V4p)/(V3p+V4p)}を
行っている。そして、前者の演算により、携帯用入力装
置5のX軸方向の傾き角度θxが求められ、後者の演算
により、同装置5のY軸方向の傾き角度θyが求められ
る。また、制御部12は、求めた角度θx、θyに基づ
いて、CRT3の表示面のX−Y座標上における距離に
換算した座標計算を行って座標信号を発生させ、この座
標信号を直接光信号送信部13に供給する。光信号送信
部13は、座標信号を光信号に載せてコンピュータ1側
の光信号受信部3に送信し、コンピュータ1は、光信号
受信部4で受信した光信号の中の座標信号に基づいてC
RT3の表示面の所要個所にカーソルマーク等の形で表
示を行う。
【0032】この場合、操作者は、手に持っている携帯
用入力装置5の検出部をコンピュータ1のCRT3の表
示面に略平行方向に適宜移動させたり、または、表示面
に対する角度を適宜変化させたりすると、携帯用入力装
置5のX軸方向の傾き角度θx及びY軸方向の傾き角度
θyが随時変化し、その変化に応じてCRT3の表示面
に表示されるカーソルマークの位置も随時変化するよう
になる。
【0033】これまでに述べた第1の実施例の相対角度
検出装置(携帯型入力装置)の動作は、既に述べた既提
案の相対角度検出装置(携帯型入力装置)の動作とほぼ
同一であるが、以下に述べる制御部12における動作
は、第1の実施例の相対角度検出装置(携帯型入力装
置)に特有のものである。
【0034】制御部12は、入力された相対角度データ
について所定の演算及び計算を行い、座標信号を発生さ
せたとき、この座標信号中にはコンピュータ1に対する
携帯型入力装置5の光送信時の送出角度データを含んで
いる。そこで、制御部12は、この送出角度データを利
用し、光信号送信部13を構成する複数の発光素子の中
のどの発光素子を選択的に発光させた場合に、座標信号
を最も良好な状態でコンピュータ1側に送信できるかの
判断を行い、その判断の結果、1個の発光素子を選択す
るための制御信号を発光素子制御駆動部14に供給す
る。このとき、発光素子制御駆動部14は、供給された
制御信号に基づいて制御駆動信号を前記1個の発光素子
に供給し、それにより前記1個の発光素子を発光させ
る。このとき、操作者が携帯型入力装置5を適宜移動さ
せ、コンピュータ1に対する携帯型入力装置5の相対角
度を変えたときには、その相対角度の変化に応じて制御
部12に入力される相対角度データが変化し、制御部1
2で演算及び計算される座標信号の中の送出角度データ
も変化するので、制御部12が選択する1個の発光素子
もその時点において座標信号を最も良好な状態でコンピ
ュータ1側に送信できるものに変えられる。
【0035】このように、第1の実施例によれば、制御
部12は、光信号送信部13を構成する複数の発光素子
の中から座標信号の送信状態が良好な1個の発光素子を
選択して発光させるようにしているので、コンピュータ
1と携帯型入力装置5との間において座標信号を良好な
送信状態で送信させることができる。
【0036】また、第1の実施例によれば、座標信号の
送信時に、複数の発光素子の中の1個の発光素子だけを
発光させているので、携帯型入力装置5の電力消費量を
増大させることがない。
【0037】次に、図2は、本発明による携帯型入力装
置の第2の実施例を示すブロック構成図であって、同じ
くコンピュータからなる被制御型情報処理装置とともに
相対角度検出装置を構成しているものである。
【0038】図2に示されるように、分割受光素子6の
光入射側に光入射量検出部15が設けられ、分割受光素
子6への光入射量2を検出する。光入射量検出部15の
出力側に監視部(監視手段)16が設けられ、監視部1
6の出力は制御部12に接続される。
【0039】ところで、この第2の実施例と前記第1の
実施例との構成の違いは、第2の実施例が光入射量検出
部15及び監視部16を有しているのに対し、第1の実
施例が光入射量検出部15及び監視部16を有していな
い点だけであって、その他に、第2の実施例と第1の実
施例との間に構成上の違いはない。このため、第2の実
施例のその余の構成については、説明を省略する。
【0040】前記構成による第2の実施例の動作につい
て、コンピュータ1側からの基準光が分割受光素子6で
受光される点、その受光に応じて信号変換部の出力に時
分割出力電圧が得られる点、信号処理部10の出力に相
対角度データが得られる点、制御部12は、相対角度デ
ータに基づいて座標信号を形成し、その座標信号を光信
号に載せてコンピュータ1側に送信する点、及び、携帯
用入力装置5のX軸方向の傾き角度θx及びY軸方向の
傾き角度θyの随時変化に応じてCRT3の表示面に表
示されるカーソルマークの位置を随時変化させる点の各
動作は、いずれも、既に述べた第1の実施例の対応する
点の動作と殆んど同じであるので、第2の実施例におけ
るこれらの点の動作説明は省略し、ここでは、第2の実
施例に特有の動作についてだけ説明する。
【0041】光入射量検出部15は、分割受光素子6で
受光される基準光の入射光量を検出し、入射光量に比例
した検出出力を電圧量または電流量の形で発生し、その
検出出力を監視部16に供給する。監視部16は、入力
された検出出力に応答して入射光量を示すレベルの監視
信号を制御部12に供給する。このとき、制御部12
は、入力された監視信号レベルと制御部12内に予め設
定されている所定レベルとをレベル比較し、監視信号レ
ベルが所定レベルを超えているときは、光信号送信部1
3を構成する複数の発光素子の中の1個の発光素子だけ
を発光させるように、発光素子制御駆動部14に制御信
号を供給し、一方、監視信号レベルが所定レベル以下で
あったときは、その監視信号レベルのレベル低下の程度
に応じて、光信号送信部13を構成する複数の発光素子
の中の2個の発光素子または2個以上の発光素子を発光
させるように、発光素子制御駆動部14に制御信号を供
給する。
【0042】即ち、光信号送信部13を構成する複数の
発光素子の中の1個の発光素子が発光している場合に、
コンピュータ1に対する携帯型入力装置5の距離が遠く
なったり、もしくは、コンピュータ1と携帯型入力装置
5との間の光伝送路に何等かの障害物が介入したりする
ことによって、制御部12に供給される監視信号レベル
が所定レベル以下に低下すると、制御部12は、発光素
子制御駆動部14に新たな制御信号を供給し、複数の発
光素子の中の2個の発光素子または2個以上の発光素子
を発光させ、分割受光素子6に入射される基準光の入射
光量の不足を補うように働く。一方、光信号送信部13
を構成する複数の発光素子の中の2個の発光素子または
2個以上の発光素子が発光している場合に、コンピュー
タ1に対する携帯型入力装置5の距離が正常になった
り、コンピュータ1と携帯型入力装置5との間の光伝送
路に介入していた何等かの障害物が排除されたりするこ
とによって、制御部12に供給される監視信号レベルが
所定レベル以下を超えるようになると、制御部12は、
発光素子制御駆動部14に異なる制御信号を供給し、複
数の発光素子の中の1個の発光素子を発光させるように
し、携帯型入力装置5における発光素子による電力消費
を抑えるようにしている。
【0043】ここで、図3は、制御部12で主として実
行される第2の実施例に特有の動作を表すフローチャー
トである。
【0044】このフローチャートを用い、制御部12で
主として実行される第2の実施例に特有の動作について
再度説明する。
【0045】まず、ステップS1において、制御部12
は、監視部16から監視信号レベルを受領する。
【0046】次に、ステップS2において、制御部12
は、入力された監視信号レベルが内部に設定されている
所定レベルL1を超えているか否かを判断する。そし
て、監視信号レベルが所定レベルを超えていると判断し
た(Y)ときは次のステップS3に移行し、一方、監視
信号レベルが所定レベルを超えていないと判断した
(N)ときは他のステップS5に移行する。
【0047】次いで、ステップS3において、制御部1
2は、光信号送信部13を構成する複数の発光素子の中
の1個の発光素子を発光させるための第1の制御信号を
発光素子制御駆動部14に供給する。
【0048】続いて、ステップS4において、発光素子
制御駆動部14は、供給される第1の制御信号に応答し
て1個の発光素子を発光させ、最初のステップS1に戻
る。
【0049】また、ステップS5において、入力された
監視信号レベルが内部に設定されている第2の所定レベ
ルL2(ここで、L1>L2)を超えているか否かを判
断する。そして、監視信号レベルが第2の所定レベルL
2を超えていると判断した(Y)ときは次のステップS
6に移行し、一方、監視信号レベルが第2の所定レベル
L2を超えていないと判断した(N)ときは他のステッ
プS8に移行する。
【0050】次に、ステップS6において、制御部12
は、光信号送信部13を構成する複数の発光素子の中の
2個の発光素子を発光させるための第2の制御信号を発
光素子制御駆動部14に供給する。
【0051】続いて、ステップS7において、発光素子
制御駆動部14は、供給される第2の制御信号に応答し
て2個の発光素子を発光させ、最初のステップS1に戻
る。
【0052】さらに、ステップS8において、制御部1
2は、入力された監視信号レベルが内部に設定されてい
る第3の所定レベルL3(ここで、L2>L3)を超え
ているか否かを判断する。そして、監視信号レベルが第
3の所定レベルL3を超えていると判断した(Y)とき
は次のステップS9に移行し、一方、監視信号レベルが
第3の所定レベルL3を超えていないと判断した(N)
ときは他のステップS11に移行する。
【0053】次に、ステップS9において、制御部12
は、光信号送信部13を構成する複数の発光素子の中の
3個の発光素子を発光させるための第3の制御信号を発
光素子制御駆動部14に供給する。
【0054】続く、ステップS10において、発光素子
制御駆動部14は、供給される第3の制御信号に応答し
て3個の発光素子を発光させ、最初のステップS1に戻
る。
【0055】また、ステップS11において、制御部1
2は、入力された監視信号レベルが内部に設定されてい
る第n−1(nは5以上の整数)の所定レベルLn−1
(ここで、L3>Ln−1)を超えているか否かを判断
する。そして、監視信号レベルが第n−1の所定レベル
を超えていると判断した(Y)ときは次のステップS1
2に移行し、一方、監視信号レベルが第n−1の所定レ
ベルLn−1を超えていないと判断した(N)ときは他
のステップS14に移行する。
【0056】次に、ステップS12において、制御部1
2は、光信号送信部13を構成する複数の発光素子の中
のn−1個の発光素子を発光させるための第n−1の制
御信号を発光素子制御駆動部14に供給する。
【0057】続く、ステップS13において、発光素子
制御駆動部14は、供給される第n−1の制御信号に応
答してn−1個の発光素子を発光させ、最初のステップ
S1に戻る。
【0058】次に、ステップS14において、制御部1
2は、光信号送信部13を構成する複数の発光素子の中
のn個(全部)を発光させるための第nの制御信号を発
光素子制御駆動部14に供給する。
【0059】続いて、ステップS15において、発光素
子制御駆動部14は、供給される第nの制御信号に応答
してn個(全部)の発光素子を発光させ、最初のステッ
プS1に戻る。
【0060】このように、第2の実施例によれば、分割
受光素子6への入射光量に応じて光信号送信部13を構
成する複数の発光素子の中から1個の発光素子、もしく
は、2個またはそれ以上の発光素子を選択して発光させ
ているので、コンピュータ1と携帯型入力装置5との間
において座標信号を常時良好な送信状態で送信すること
ができる。
【0061】また、第2の実施例によれば、座標信号の
送信時に、送信状態が良好な間は複数の発光素子の中の
1個の発光素子だけを発光させ、送信状態が悪化した間
だけ、複数の発光素子の中の2個またはそれ以上の発光
素子を選択して発光させているので、携帯型入力装置5
の電力消費量を大きく増大させることがない。
【0062】続いて、図4は、本発明による携帯型入力
装置の第3の実施例を示すブロック構成図であって、同
じくコンピュータからなる被制御型情報処理装置ととも
に相対角度検出装置を構成しているものである。
【0063】図4に示されるように、コンピュータ1側
にパリテイビットチェック部17が設けられ、座標信号
に含まれているパリテイビット数を検出し、その検出結
果を携帯型入力装置5に伝える。このパリテイビットチ
ェック部17は、光信号受信部4と発光部2にそれぞれ
接続される。
【0064】この第3の実施例と前記第2の実施例との
構成の違いは、第2の実施例が携帯型入力装置5側に光
入射量検出部15及び監視部16を設けているのに対
し、第3の実施例が光入射量検出部15及び監視部16
を設ける代わりにコンピュータ1側にパリテイビットチ
ェック部17を設けている点だけであって、その他に、
第3の実施例と第2の実施例との間に構成上の違いはな
い。このため、第3の実施例のその余の構成について
も、説明を省略する。
【0065】前記構成による第3の実施例の動作につい
ても、コンピュータ1側からの基準光が分割受光素子6
で受光される点、その受光に応じて信号変換部の出力に
時分割出力電圧が得られる点、信号処理部10の出力に
相対角度データが得られる点、制御部12は、相対角度
データに基づいて座標信号を形成し、その座標信号を光
信号に載せてコンピュータ1側に送信する点、及び、携
帯用入力装置5のX軸方向の傾き角度θx及びY軸方向
の傾き角度θyの随時変化に応じてCRT3の表示面に
表示されるカーソルマークの位置を随時変化させる点の
各動作は、いずれも、既に述べた第1の実施例または第
2の実施例の対応する点の動作と殆んど同じであるの
で、第3の実施例におけるこれらの点の動作説明は省略
し、ここでは第3の実施例に特有の動作についてのみ説
明する。
【0066】まず、携帯型入力装置5側からコンピュー
タ1側に送信される座標信号は、ヘッダ部、データ部、
パリテイ部からなるデータフォーマットを有するもの
で、このパリテイ部には、データ部のパリテイチェック
を行うためにパリテイビットが付加されている。第3の
実施例は、コンピュータ1と携帯型入力装置5間の光伝
送路の状態のチェックをこのパリテイビットを用いて行
うもので、コンピュータ1の光信号受信部4が座標信号
を受信した場合、パリテイビットチェック部17は座標
信号に含まれている単位時間当たりのパリテイビット数
のチェックを行い、そのチェック結果は、発光部2に供
給され、次いで、発光部2の光源を介して携帯型入力装
置5側の分割受光素子6に伝送される。携帯型入力装置
5は、分割受光素子6で受信したパリテイビット数のチ
ェック結果を、信号変換部及び信号処理部を通る通常の
信号伝送経路を経て、もしくは、別の信号伝送経路を経
て制御部12に供給する。制御部12は、入力されたパ
リテイビット数と制御部12内に予め設定されている所
定数とを数値比較し、パリテイビット数が所定数を超え
ているときは、光信号送信部13を構成する複数の発光
素子の中の1個の発光素子だけを発光させるように、発
光素子制御駆動部14に制御信号を供給し、一方、パリ
テイビット数が所定数以下であったときは、そのパリテ
イビット数の数値の低下の程度に応じて、光信号送信部
13を構成する複数の発光素子の中の2個の発光素子ま
たは2個以上の発光素子を発光させるように、発光素子
制御駆動部14に制御信号を供給する。
【0067】ここで、光信号送信部13を構成する複数
の発光素子の中の1個の発光素子が発光している場合
に、コンピュータ1に対する携帯型入力装置5の距離が
遠くなったり、もしくは、コンピュータ1と携帯型入力
装置5との間の光伝送路に何等かの障害物が介入したり
することによって、コンピュータ1で受信される座標信
号の状態が悪化し、制御部12に供給されるパリテイビ
ット数が所定数以下に低下すると、制御部12は、発光
素子制御駆動部14に新たな制御信号を供給し、複数の
発光素子の中の2個の発光素子または2個以上の発光素
子を発光させ、コンピュータ1で受信される座標信号の
状態の悪化を補正するように働く。一方、光信号送信部
13を構成する複数の発光素子の中の2個の発光素子ま
たは2個以上の発光素子が発光している場合に、コンピ
ュータ1に対する携帯型入力装置5の距離が正常になっ
たり、コンピュータ1と携帯型入力装置5との間の光伝
送路に介入していた何等かの障害物が排除されたりする
ことによって、制御部12に供給されるパリテイビット
数が所定数を超えるようになると、制御部12は、発光
素子制御駆動部14に異なる制御信号を供給し、複数の
発光素子の中の1個の発光素子を発光させるようにし、
携帯型入力装置5における発光素子による電力消費を抑
えるようにしている。
【0068】また、既に述べた図3に図示のフローチャ
ートにおいて、ステップS1の監視信号レベルをパリテ
イビット数に、ステップS2、ステップS5、ステップ
S8、ステップS11の所定レベル、第2の所定レベ
ル、第3の所定レベル、第n−1の所定レベルを、所定
数、第2の所定数、第3の所定数、第n−1の所定数に
それぞれ読み換えれば、図3に図示のフローチャート
は、制御部12で主として実行される第3の実施例に特
有の動作過程を示すものになる。
【0069】このように、第3の実施例によれば、コン
ピュータ1側に送られる座標信号に含まれる単位時間当
たりのパリテイビット数に応じて、光信号送信部13を
構成する複数の発光素子の中から1個の発光素子、もし
くは、2個またはそれ以上の発光素子を選択して発光さ
せているので、コンピュータ1と携帯型入力装置5との
間において座標信号を常時良好な送信状態で送信するこ
とができる。
【0070】また、第3の実施例によれば、座標信号の
送信時に、送信状態が良好な間は複数の発光素子の中の
1個の発光素子だけを発光させ、送信状態が悪化した間
だけ、複数の発光素子の中の2個またはそれ以上の発光
素子を選択して発光させているので、携帯型入力装置5
の電力消費量を大きく増大させることがない。
【0071】なお、第1乃至第3の各実施例において
は、被制御型情報処理装置1がコンピュータである場合
を例に挙げて説明したが、本発明による被制御型情報処
理装置1はコンピュータである場合に限られるものでは
なく、ゲーム装置やAV機器である場合も同様に適用可
能である。
【0072】また、第1乃至第3の各実施例において
は、分割受光素子6として4分割受光部6a乃至6dを
用いた例を挙げて説明したが、本発明による分割受光素
子6は4分割受光部6a乃至6dである場合に限られ
ず、6分割受光部や他の数の分割受光部である場合も同
様に適用可能である。ただし、分割受光素子6の分割受
光部を4以外の数に設定した場合は、その設定数に応じ
て、電流・電圧(I−V)変換器7a乃至7dの数が変
更されることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
記載の発明によれば、光信号送信部13を構成する複数
の発光素子の中から座標信号の送信状態が良好な1個の
発光素子を選択して発光させているので、被制御型情報
処理装置1と携帯型入力装置5との間において座標信号
を良好な送信状態で送信できるという効果がある。ま
た、この座標信号の送信時には、複数の発光素子の中の
1個の発光素子だけを発光させているので、携帯型入力
装置5の電力消費量を増大させることがないという効果
がある。
【0074】請求項2乃至4に記載の発明によれば、分
割受光素子6への入射光量に応じて、もしくは、座標信
号とともに送信されるパリテイビットの単位時間当たり
のエラー数に応じて、光信号送信部13を構成する複数
の発光素子の中から1個の発光素子もしくは2個または
それ以上の発光素子を選択して発光させているので、被
制御型情報処理装置1と携帯型入力装置5との間におい
て座標信号を常時良好な送信状態で送信できるという効
果がある。また、この座標信号の送信時に、送信状態が
良好な間は複数の発光素子の中の1個の発光素子だけを
発光させ、送信状態が悪化した間だけ、複数の発光素子
の中の2個またはそれ以上の発光素子を選択して発光さ
せているので、携帯型入力装置5の電力消費量を大きく
増大させることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯型入力装置(相対角度検出装
置)の第1の実施例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明による携帯型入力装置(相対角度検出装
置)の第2の実施例を示すブロック構成図である。
【図3】図2に図示された第2の実施例において、制御
部で主として実行される特有の動作を表すフローチャー
トである。
【図4】本発明による携帯型入力装置(相対角度検出装
置)の第3の実施例を示すブロック構成図である。
【図5】既提案による携帯型入力装置(相対角度検出装
置)の一例を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ(被制御型情報処理装置) 2 発光部 3 CRT(陰極線管) 4 光信号受信部 5 携帯型入力装置 6 分割受光素子 6a乃至6d 4分割受光部 7a乃至7d 電流・電圧(I−V)変換器 8 切換スイッチ(切換回路) 9 スイッチ切換制御器 10 信号処理部 11 波形整形回路 12 制御部(CPU) 13 光信号送信部 14 発光素子制御駆動部 15 光入射量検出部 16 監視部(監視手段) 17 パリテイビットチェック部(監視手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−146123(JP,A) 特開 平6−161653(JP,A) 特開 平7−302148(JP,A) 特開 平8−33071(JP,A) 特開 平8−61916(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G06F 3/03 330 G06F 3/033 310 G06F 13/00 351 G06T 7/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制御型情報処理装置とともに用いられ
    る携帯型入力装置であり、前記被制御型情報処理装置の
    発光部が送出する基準光を受光する分割受光素子と、前
    記被制御型情報処理装置側に光信号を送信する2個以上
    の発光素子と、前記2個以上の発光素子の点灯状態を制
    御する発光素子制御駆動部と、前記分割受光素子の出力
    電流を電圧に変換し、時分割出力電圧を得る信号変換部
    と、前記時分割出力電圧を処理して相対角度データを発
    生する信号処理部と、前記相対角度データを演算及び計
    算して座標信号を形成し、この座標信号を前記光信号に
    載せて前記被制御型情報処理装置側に送信する制御部と
    を備え、前記制御部は、前記発光素子制御駆動部を介し
    て、前記相対角度データに基づき前記座標信号の送信状
    態が良好な1個の発光素子を選択的に点灯させることを
    特徴とする携帯型入力装置。
  2. 【請求項2】 被制御型情報処理装置とともに用いられ
    る携帯型入力装置であり、前記被制御型情報処理装置の
    発光部が送出する基準光を受光する分割受光素子と、前
    記被制御型情報処理装置側に光信号を送信する2個以上
    の発光素子と、前記2個以上の発光素子の点灯状態を制
    御する発光素子制御駆動部と、前記分割受光素子の出力
    電流を電圧に変換し、時分割出力電圧を得る信号変換部
    と、前記時分割出力電圧を処理して相対角度データを発
    生する信号処理部と、前記相対角度データを演算及び計
    算して座標信号を形成し、この座標信号を前記光信号に
    載せて前記被制御型情報処理装置側に送信する制御部と
    を備え、さらに、前記被制御型情報処理装置と前記携帯
    型入力装置間の光伝送路の状態を監視する監視手段を設
    け、前記制御部は、前記発光素子制御駆動部を介して、
    前記監視手段の監視結果に基づき1個または1個以上の
    発光素子を選択的に点灯させることを特徴とする携帯型
    入力装置。
  3. 【請求項3】 前記監視手段は、前記基準光の前記分割
    受光素子に対する入射光量の監視を行うものであり、前
    記制御部は、前記発光素子制御駆動部を介して、前記入
    射光量が所定レベル以上であるとき1個の発光素子を選
    択的に点灯させ、前記入射光量が前記所定レベル以下に
    低下したときその低下割合に応じて2個またはそれ以上
    の発光素子を選択的に点灯させることを特徴とする請求
    項2に記載の携帯型入力装置。
  4. 【請求項4】 前記監視手段は、前記被制御型情報処理
    装置で受信される座標信号における単位時間当たりの
    リテイビットをチェックし、チェック結果を携帯型入
    力装置側に伝える手段であり、前記制御部は、前記発光
    素子制御駆動部を介して、前記パリテイビット数が所定
    数を超えているとき1個の発光素子を選択的に点灯さ
    せ、前記パリテイビット数所定数以下に低下したとき
    その低下の程度に応じて2個またはそれ以上の個数の
    光素子を選択的に点灯させることを特徴とする請求項2
    に記載の携帯型入力装置。
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