JP3202429U - 緩衝包装体 - Google Patents

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岡田 裕二
裕二 岡田
佳孝 西川
佳孝 西川
健太郎 柚木
健太郎 柚木
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Abstract

【課題】 被包装物の厚み、大きさ等に拘わらず、適切に緩衝包装することができるパルプモウルド製緩衝板を使用した緩衝包装体を提供する。【解決手段】 表面1aに複数の凸部2が縦横に形成され、裏面1bに複数の凹部2aが形成されたパルプモウルド製緩衝板1を使用した緩衝包装体10であって、パルプモウルド製緩衝板1を広げた状態の裏面1bに被包装物Pを載置した状態で、パルプモウルド製緩衝板1を、その裏面1bを内側にして二つ折りして被包装物Pを裏面1b側の二面で挟持し、被包装物Pを挟持した二つ折りのパルプモウルド製緩衝板1の外側全体を熱収縮性樹脂フィルム3によりシュリンク包装したものであり、被包装物Pがパルプモウルド製緩衝板1の周縁部1c,1dより内側に位置するように構成する。【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば宅配便等としてそのまま発送することも可能なパルプモウルド製緩衝板を使用した簡易な構成の緩衝包装体に関するものである。
従来、宅配便等に使用される包装体であって緩衝機能を有するものは、緩衝材で挟持した被包装物を、緩衝材と共に大型の封筒の中に収納する構造であった(特許文献1)。
また、封筒の内面全域にシート状の緩衝材を予め貼り付けておき、当該封筒の内部に被包装物を収納する構造であった(特許文献2)。
実用新案登録公報第3076271号公報 特開2001−58648号公報
ところで、上記従来の包装体は、既存の封筒の大きさに制限されるため、既存の封筒の大きさを超える厚さを有する被包装物を緩衝包装することは難しかった。
従って、上記従来の包装体では、厚みの大きな被包装物はそもそも封筒に入れることが困難となるし、厚みが大きく、かつ、全体の大きさが上記封筒の大きさより相当程度小さい被包装物等は、上記従来の包装体では適切に緩衝包装することができないという課題があった。
本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、被包装物の厚み、大きさに拘わらず、適切に緩衝包装することができるパルプモウルド製緩衝板を使用した緩衝包装体を提供することを目的とする。
また、本考案は、被包装物を包装した状態のまま宅配便等として発送可能なパルプモウルド製緩衝板を使用した緩衝包装体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本考案は、
第1に、表面に複数の凸部が縦横に形成され、裏面に上記凸部に対応する複数の凹部が形成されたパルプモウルド製緩衝板を使用した緩衝包装体であって、上記パルプモウルド製緩衝板を広げた状態の上記裏面における右半部側又は左半部側の範囲内に被包装物を載置した状態で、上記パルプモウルド製緩衝板を、その裏面を内側にして二つ折りして上記被包装物を当該パルプモウルド製緩衝板の上記裏面の二面で挟持したものであり、かつ、上記被包装物を挟持した二つ折りの上記パルプモウルド製緩衝板の外側全体を、熱収縮性樹脂フィルムによりシュリンク包装したものであり、上記被包装物が上記パルプモウルド製緩衝板の周縁部より内側に位置しているものであることを特徴とする緩衝包装体により構成される。
このように構成すると、被包装物を例えば長方形板状のパルプモウルド製緩衝板で挟持し、その外側全体をシュリンク包装するという非常に簡易な構成で、パルプモウルド製緩衝板の複数の凸部によって被包装物を緩衝状態で包装することができる。またパルプモウルド製緩衝板は被包装物の大きさに応じて容易にカットすることができるし、二つ折りの緩衝板の大きさに応じて市販のシュリク包装機等によってシュリンク包装も簡易に行うことができるため、各種の大きさ、厚さ等を有する被包装物であっても、被包装物の形態に適した大きさ、形状のパルプモウルド製緩衝板を使用することにより、被包装物を適切に緩衝状態とする緩衝包装体を実現することができる。また、パルプモウルド製緩衝板は、比較的硬い複数の凸部が縦横に形成されており、当該各凸部の裏面は凹部となっているので、内部の被包装物の保護機能及び緩衝機能に優れた性能を有するものである。
第2に、表面に複数の凸部が縦横に形成され、裏面に上記凸部に対応する複数の凹部が形成されたパルプモウルド製緩衝板を使用した緩衝包装体であって、上記パルプモウルド製緩衝板を広げた状態の上記表面における右半部側又は左半部側の範囲内に被包装物を載置した状態で、上記パルプモウルド製緩衝板を上記表面を内側にして二つ折りして上記被包装物を当該パルプモウルド製緩衝板の上記表面の二面で挟持したものであり、かつ、上記被包装物を挟持した二つ折りの上記パルプモウルド製緩衝板の外側全体を、熱収縮性樹脂フィルムによりシュリンク包装したものであり、上記被包装物が上記パルプモウルド製緩衝板の周縁部より内側に位置しているものであることを特徴とする緩衝包装体により構成される。
上記第1の発明の緩衝包装体が、パルプモウルド製緩衝板の裏面に被包装物を載置して、表面を外側として二つ折りにしたものであるが、上記第2の発明の緩衝包装材は、パルプモウルド製緩衝板の表面に被包装物を載置して、裏面を外側として二つ折りにすることにより緩衝包装材を構成したものである。このように、表裏を逆に包装しても、上記第1の発明と同様に、簡易な構成で、パルプモウルド製緩衝板の複数の凹部(又は凸部)によって被包装物を緩衝状態で包装することができる。また第1の発明と同様に、パルプモウルド製緩衝板は被包装物の大きさに応じて容易にカットできるし、緩衝板の大きさに応じて市販のシュリンク包装機等によってシュリンク包装も簡易に行うことができ、被包装物の形態に適した緩衝を行うことのできる緩衝包装体を実現することができる。
第3に、上記パルプモウルド製緩衝板の上記凸部は、各々、頭部が方形を成す截頭四角錘形状であり、上記パルプモウルド製緩衝板の上記表面から上記凸部の上記頭部までの長さは、上記頭部の一辺の長さと同一か、又は、上記頭部の一辺の長さよりも長く形成されているものである上記第1記載の緩衝包装体により構成される。
このように構成すると、複数の凸部は、各凸部自体の大きさは比較的小さいので、各凸部自体の硬度が比較的高く、外部からの衝撃に対して被包装体を確実に保護するという機能を十分に発揮し得る。また、各凸部の裏面(内側)は凹部が形成されているので、各凸部を変形させるような大きな外力が作用した場合においても、凸部自体が変形することで高い衝撃緩衝性を発揮することができるものである。
第4に、上記パルプモウルド製緩衝板の上記凸部は、各々、頭部が方形又は円形を成す直方体形状又は円柱形状であり、上記パルプモウルド製緩衝板の上記表面から上記凸部の上記頭部までの長さは、上記頭部の一辺の長さ又は上記頭部の直径よりも短く形成されているものである上記第1又は2記載の緩衝包装体により構成される。
このようなパルプモウルド製緩衝板の低い凸部は、例えば、パルプモウルド成形した凸部を高さ方向に圧縮することにより形成することができる。このようにして形成された凸部は硬度が高いため、高さは低いが外部からの衝撃に対して被包装体を確実に保護し得る。また、高さは低いが、各凸部の裏面(内側)には凹部が形成されているので、高い衝撃吸収性を有しているものである。
第5に、上記熱収縮性樹脂フィルムの面に、宅配便で送付する宛先を記載したシール片を付着したものである上記第1〜4の何れかに記載の緩衝包装体により形成される。
このように構成すると、本発明に係る緩衝包装材の外面等に宛先を記載したシール片を貼着するだけで、緩衝包装体を宅配便として発送することができ、極めて利便性の高い緩衝包装材を実現し得るものである。
本考案によれば、被包装物をパルプモウルド製緩衝板で挟持し、その外側全体をシュリンク包装するという非常に簡易な構成で、パルプモウルド製緩衝板の複数の凸部によって被包装物を緩衝状態で好適に包装することができる。またパルプモウルド製緩衝板は被包装物の大きさに応じて容易にカットすることができるし、二つ折りの緩衝板の大きさに応じて市販のシュリク包装機等によってシュリンク包装も簡易に行うことができるため、各種の大きさ、厚さ等を有する被包装物であっても、被包装物の適切な緩衝包装体を実現することができる。
また、パルプモウルド製緩衝板は、比較的硬い複数の凸部が縦横に形成されており、当該各凸部の裏面は凹部となっているので、内部の被包装物の保護機能及び緩衝機能に優れた性能を有するものである。
また、パルプモウルド製緩衝板の複数の凸部は、各凸部自体の大きさは比較的小さいので、各凸部自体の硬度が比較的高く、外部からの衝撃に対して被包装体を確実に保護するという機能を十分に発揮し得る。また、各凸部の裏面(内側)は凹部が形成されているので、各凸部を変形させるような大きな外力が作用した場合は、凸部自体が変形することで高い衝撃緩衝性を発揮することができる。
また、パルプモウルド製緩衝板の高さの低い凸部は、例えば、パルプモウルド成形した凸部を高さ方向に圧縮することにより形成することができ、このようにして形成された凸部は硬度が高いため、高さは低いが外部からの衝撃に対して被包装体を確実に保護し得る。また、高さは低いが、各凸部の裏面(内側)には凹部が形成されているので、高い衝撃吸収性を有しているものである。
また、本発明に係る緩衝包装材の外面等に宛先を記載したシール片を貼着するだけで、宅配便として発送することができ、極めて利便性の高い緩衝包装材を実現し得る。
本考案に係る緩衝包装体の斜視図である。 同上包装体に使用するパルプモウルド製緩衝板の斜視図である。 同上包装体の製造過程を示す図であり、(a)はパルプモウルド製緩衝板を広げた状態の斜視図、(b)は同上緩衝板に被包装物を載置した状態の斜視図、(c)は同緩衝板を二つ折りにした状態の斜視図、(d)はシュリンク包装した後の緩衝包装体の斜視図である。 同上包装体の斜視図である。 高さの低い凸部を有するパルプモウルド製緩衝板の斜視図である。 図5の緩衝板を使用した緩衝包装体の斜視図である。 図5の緩衝板を使用した緩衝包装体の斜視図である。 図5の緩衝板の表裏を逆にした状態のパルプモウルド製緩衝板の斜視図である。 図8の緩衝板を使用した緩衝包装体の斜視図である。 図8の緩衝板を使用した緩衝包装体の斜視図である。 (a)は凸部の斜視図、(b)は凸部の側面図、(c)は高さの低い凸部の斜視図、(d)は高さの低い凸部の側面図、(e)は高さの低い凸部の他の実施形態の斜視図である。 同法包装体を宅配便として使用する状態の斜視図である。
以下、添付図面に基づいて本考案に係る緩衝包装体について詳細に説明する。
本発明に係る緩衝包装体10(図1参照)は、図2、図3に示すように、表面1aに複数の凸部2が縦横に形成され、裏面1bに上記凸部2に対応する複数の凹部2aが形成された長方形のパルプモウルド製緩衝板1を使用し、図3(a)(b)に示すように、上記パルプモウルド製緩衝板1を左右に広げた状態の上記裏面1bにおける右半部側又は左半部側の何れかの範囲内に被包装物P(ここでは所定厚さの本Pとする。例えばB5版サイズの本)を載置し、その後、図3(c)に示すように、上記パルプモウルド製緩衝板1を、その裏面1b,1bを内側にして、中央部の短手方向を折れ線1’を中心として、二つ折りとして、上記本Pを当該パルプモウルド製緩衝板1の上記裏面1b,1bの二面で挟持し、かつ、図3(d)に示すように、上記本Pを挟持した二つ折りの上記パルプモウルド製緩衝板1の外側全体を、透明の熱収縮性樹脂フィルム3によりシュリンク包装したものであり、上記被包装物としての本Pが二つ折りとされた上記パルプモウルド製緩衝板1の周縁部1c,1dより内側に位置するように構成されたものである(図1、図4参照)。
図1は上述の構成により、本Pを包装した緩衝包装体10を示す。この緩衝包装体10のパルプモウルド製緩衝板1は、広げると図2に示す長方形板状のものであり、上記凸部2は、図11(a)(b)に示すように、各々、頭部2’が方形(実施形態では正方形)を成す截頭四角錘形状であり、上記パルプモウルド製緩衝板1の上記表面1aから上記凸部2の上記頭部2’までの突出高さ(上下方向の長さ)T1は、上記頭部2’の一辺の長さT2と同一か(T1=T2)、又は、上記頭部の一辺T2の長さよりも高く(上下方向に長く)形成されている(T1>T2)。
図4に示すものは、図1のパルプモウルド製緩衝板1と同一の形状大きさの凸部2を有するものを使用したものであるが、被包装物としての本はより小さいもの(例えば文庫本サイズの本P)を包装したものである。基本的構成は図1の緩衝包装体10と同一であるが、より小さい面積の長方形状のパルプモウルド製緩衝板1を使用したものである。
具体的には図2に示すパルプモウルド製緩衝板1を被包装物のサイズに応じて切断して用いることができる(例えば、図2のカットラインCで長方形状にカットして使用する)。従って、被包装物の大きさ、厚み等に応じて、パルプモウルド製緩衝板1を適切な大きさにカットして上記被包装物を包装することができるので、どのような大きさ又は厚みの被包装物であっても、適切な大きさのパルプモウルド製緩衝板1にて緩衝包装体を構成することができる。
また上記熱収縮性樹脂フィルムは、透明、半透明のフィルムを使用することができるが、不透明であっても良い。熱収縮性樹脂フィルムは、例えばポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等の公知の熱収縮性樹脂フィルムを使用することができるが、宅配便等での使用を考慮すると、強度が高い樹脂フィルム(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン、ポリエチレン等)を使用することが好ましい。シュリンク包装は、現在市販されている各種の汎用的なシュリンク包装機(例えば株式会社ハナガタ製のシーラーHT−04012Eと、株式会社ハナガタ製のトンネルHG−05−500)を使用することが可能である。
また、上記パルプモウルド製緩衝板1は、古紙等のパルプ原料を難解し、網状金型にて抄成後乾燥するという公知のパルプモウルド製法にて製造されたものである。この緩衝板1における上記凸部2は、その1個が小さい(例えば頭部2’の一辺が約18mm)ので、その凸部2自体硬度が比較的高いが、内側が空洞(凹部2a)となっているので、外部からの衝撃に対する緩衝性も高く、一方、緩衝板としての厚みtは約3mm〜4mmと薄いので(図11(b)参照)、どこからでも二つ折りにし易く、被包装物Pを挟持状態で包装するのに非常に適している。
そして、図1、4に示すように、被包装物Pを挟持した状態においては、被包装物Pの周囲の略全体が、上記凸部2によってガードされた形態となり(被包装物Pはパルプモウルド製緩衝板1の周縁部1c,1dより内側に位置している)、高い緩衝性を発揮し得るものである。
次に、本発明に係る緩衝包装材としては、図5に示すように、図2に示す凸部2よりもより高さの低い凸部2を有するパルプモウルド製緩衝板1を使用することもできる(図11(c)(d)参照)。図5に示すパルプモウルド製緩衝板1の上記凸部2は、図11(c)(d)に示すように、各々、頭部2’が方形(本実施形態の場合は略正方形)を成す直方体形状であり、上記パルプモウルド製緩衝板1の上記表面1aから上記凸部2の上記頭部2’までの突出高さ(上下方向の長さ)T3は、上記頭部の一辺の長さT4よりも短く(低く)形成されている(T3<T4)。
尚、上記凸部2は上記直方体形状ではなく、円柱状としても良い(図11(e)参照)。この場合、上記頭部は円形となり、上記パルプモウルド製緩衝板1の上記表面1a側から上記凸部2の上記頭部2’までの突出高さ(上下方向の長さ)T3は、上記頭部2’の円の直径T4’より短く(低く)形成される(T3<T4’)。
このような、図5に示すような表面1aに複数の凸部(低い凸部)2が縦横に形成され、裏面1bに低い上記凸部2に対応する複数の凹部2aが形成されたパルプモウルド製緩衝板1を使用した緩衝包装体10は、図6に示すように、上記パルプモウルド製緩衝板1を広げた状態の上記裏面1bにおける右半部側又は左半部側の範囲内に被包装物(この場合薄い雑誌P)を載置した状態で、上記パルプモウルド製緩衝板1を上記裏面1bを内側にして、短手方向の中央部の折れ線1’(図6参照)を中心として、二つ折りにして上記雑誌Pを当該パルプモウルド製緩衝板1の上記裏面1b,1bの二面で挟持し、かつ、上記雑誌Pを挟持した二つ折りの上記パルプモウルド製緩衝板1の外側全体を、熱収縮性樹脂フィルム3によりシュリンク包装することにより構成される。この実施形態においても、上記雑誌Pは上記パルプモウルド製緩衝板1の周縁部1c,1dより内側に位置するように構成する。
図7に示すものは、図5のパルプモウルド製緩衝板1と同一の低い凸部2を有するものを使用したものであるが、被包装物としての雑誌Pはより小さいものを包装したものである。基本的構成は図6の緩衝包装体10と同一であるが、より小さい面積の長方形状のパルプモウルド製緩衝板1を使用することにより、このような小さい被包装物も適切に緩衝包装することができる。
具体的には図5に示すパルプモウルド製緩衝板1を被包装体のサイズに応じて切断して用いることができる(例えば、図5のカットラインCで長方形状にカットして使用する)。従って、この場合においても、被包装物の大きさ、厚み等に応じて、パルプモウルド製緩衝板1を適切な大きさにカットして上記被包装物を包装することができるので、どのような大きさ又は厚みの被包装物であっても、適切な緩衝包装体を構成することができる。
また、図5に示すパルプモウルド製緩衝板1は、上記と同様に、古紙等のパルプ原料を難解し、網状金型にて抄成後乾燥するという公知の製法にて製造されたものである。この緩衝板1における上記凸部2は、当初はより突出高さの高い凸部を形成し、その後、緩衝板1の板面(表面1a)に直交する方向(高さ方向)に当該凸部を圧縮することにより形成することができる。尚、低い凸部2は圧縮成形せずに、当初より低い高さにて成形しても良い。
このように抄成後、圧縮成形された凸部2は(図5参照)、板面に直交する方向(上下方向)に圧縮されているので、各凸部2自体の硬度が比較的高く、外部からの衝撃に対する高い緩衝性を有している。一方、緩衝板としての厚みtは約3mm〜4mmと薄いので(図11(d)参照)、どこからでも二つ折りにし易く、被包装物Pを挟持状態で包装するに非常に適している。
そして、図6、7に示すように、被包装物Pを挟持した状態においては、被包装物Pの周囲の略全体が、上記凸部2によってガードされた形態となり(被包装物Pはパルプモウルド製緩衝板1の周縁部1c,1dより内側に位置している)、高い緩衝性を発揮し得るものである。
図8に示すパルプモウルド製緩衝板1は、図5に示すパルプモウルド製緩衝板1(低い凸部2を有するもの)の表裏を逆にして示したものであり、この低い凸部2を有するものについては、パルプモウルド製緩衝板1の表裏を逆にしても緩衝包装材として使用可能である。
即ち、図8は図5のパルプモウルド製緩衝板1の表裏を逆にしたものである。図8に示すパルプモウルド製緩衝板1は、その表面1aに複数の凸部(低い凸部)2が縦横に形成され、裏面1bに低い上記凸部2に対応する複数の凹部2aが形成されており、図8に示すように、上記パルプモウルド製緩衝板1を広げた状態の上記表面1aにおける右半部側又は左半部側の範囲内に被包装物(この場合薄い雑誌P)を載置した状態で、上記パルプモウルド製緩衝板1を上記表面1aを内側にして、短手方向の中央部の折れ線1’(図9参照)を中心として、二つ折りにして上記雑誌Pを当該パルプモウルド製緩衝板1の上記表面1a,1aの二面で挟持し、かつ、上記雑誌Pを挟持した二つ折りの上記パルプモウルド製緩衝板1の外側全体を、熱収縮性樹脂フィルム3によりシュリンク包装することにより構成される(図9参照)。この実施形態においても、上記雑誌Pは上記パルプモウルド製緩衝板1の周縁部1c,1dより内側に位置するように構成する。
図9は、上記パルプモウルド製緩衝板1(凹部2aが外側)を使用した緩衝包装材10を示すものであり、被包装体としての雑誌Pは比較的薄い厚みのA4版のものである。
図10に示すものは、図9のパルプモウルド製緩衝板1と同一のものを使用したものであるが、被包装体としての雑誌Pはより小さいものを包装したものである。基本的構成は図9の緩衝包装体10と同一であるが、より小さい面積の長方形状のパルプモウルド製緩衝板1を使用することにより、このような小さくて厚みの薄い被包装物も適切に緩衝包装することができる。このように、図5のパルプモウルド製緩衝板1は、表裏どちらに折り曲げても同様の緩衝性を示すので、表裏どちらを内側にしても良い。
本考案に係る緩衝包装材10をそのまま宅配便として使用する場合は、図12に示すように、上記熱吸収性樹脂フィルム3の面(上面又は内面)に、宅配便で送付する宛先を記載したシール片4を付着する。このように構成すると、当該緩衝包装体10をそのまま宅配便として発送することができる。
以上のように、本考案によれば、被包装物Pをパルプモウルド製緩衝板1で挟持し、その外側全体をシュリンク包装するという非常に簡易な構成で、パルプモウルド製緩衝板1の複数の凸部2によって被包装物Pを緩衝状態で好適に包装することができる。またパルプモウルド製緩衝板1は被包装物Pの大きさに応じて容易にカットすることができるし、二つ折りの緩衝板の大きさに応じて市販のシュリンク包装機等によってシュリンク包装も簡易に行うことができるため、各種の大きさ、厚さ等を有する被包装物であっても、被包装物の適切な緩衝包装体を実現することができる。
また、パルプモウルド製緩衝板1は、比較的硬い複数の凸部2が縦横に形成されており、当該各凸部2の裏面は凹部2aとなっているので、内部の被包装物Pの保護機能及び緩衝機能に優れた性能を有するものである。
また、パルプモウルド製緩衝板1の複数の凸部2は、各凸部2自体の大きさは比較的小さいので、各凸部2自体の硬度が比較的高く、外部からの衝撃に対して被包装物Pを確実に保護するという機能を十分に発揮し得る。
また、各凸部2の裏面(内側)は凹部2aが形成されているので、各凸部2を変形させるような大きな外力が作用した場合は、凸部2自体が変形することで高い衝撃緩衝性を発揮することができる。
また、パルプモウルド製緩衝板の高さの低い凸部2は、例えば、パルプモウルド成形した凸部2を高さ方向に圧縮することにより形成することができ、このようにして形成された凸部2は硬度が高いため、高さは低いが外部からの衝撃に対して被包装物Pを確実に保護し得る。また、高さは低いが、各凸部2の裏面(内側)には凹部2aが形成されているので、高い衝撃吸収性を有しているものである。
また、本発明に係る緩衝包装材10の外面等に宛先を記載したシール片4を貼着するだけで、宅配便として発送することができ、極めて利便性の高い緩衝包装材を実現し得る。
本考案に係る緩衝包装材は、各種の大きさ、各種の厚みを有する被包装物を適切に緩衝包装することができ、しかも、そのままの状態で宅配便として発送することも可能であるため、極めて利便性の高いものである。
1 パルプモウルド製緩衝板
1a 表面
1b 裏面
1c,1d 周縁部
2 凸部
2’ 頭部
2a 凹部
3 熱収縮性樹脂フィルム
T1,T3 突出高さ
T2,T4 頭部の一辺の長さ
T4’ 頭部の直径
P 被包装物

Claims (5)

  1. 表面に複数の凸部が縦横に形成され、裏面に上記凸部に対応する複数の凹部が形成されたパルプモウルド製緩衝板を使用した緩衝包装体であって、
    上記パルプモウルド製緩衝板を広げた状態の上記裏面における右半部側又は左半部側の範囲内に被包装物を載置した状態で、上記パルプモウルド製緩衝板を、その裏面を内側にして二つ折りして上記被包装物を当該パルプモウルド製緩衝板の上記裏面の二面で挟持したものであり、
    かつ、上記被包装物を挟持した二つ折りの上記パルプモウルド製緩衝板の外側全体を、熱収縮性樹脂フィルムによりシュリンク包装したものであり、
    上記被包装物が上記パルプモウルド製緩衝板の周縁部より内側に位置しているものであることを特徴とする緩衝包装体。
  2. 表面に複数の凸部が縦横に形成され、裏面に上記凸部に対応する複数の凹部が形成されたパルプモウルド製緩衝板を使用した緩衝包装体であって、
    上記パルプモウルド製緩衝板を広げた状態の上記表面における右半部側又は左半部側の範囲内に被包装物を載置した状態で、上記パルプモウルド製緩衝板を上記表面を内側にして二つ折りして上記被包装物を当該パルプモウルド製緩衝板の上記表面の二面で挟持したものであり、
    かつ、上記被包装物を挟持した二つ折りの上記パルプモウルド製緩衝板の外側全体を、熱収縮性樹脂フィルムによりシュリンク包装したものであり、
    上記被包装物が上記パルプモウルド製緩衝板の周縁部より内側に位置しているものであることを特徴とする緩衝包装体。
  3. 上記パルプモウルド製緩衝板の上記凸部は、各々、頭部が方形を成す截頭四角錘形状であり、
    上記パルプモウルド製緩衝板の上記表面から上記凸部の上記頭部までの長さは、上記頭部の一辺の長さと同一か、又は、上記頭部の一辺の長さよりも長く形成されているものである請求項1記載の緩衝包装体。
  4. 上記パルプモウルド製緩衝板の上記凸部は、各々、頭部が方形又は円形を成す直方体形状又は円柱形状であり、
    上記パルプモウルド製緩衝板の上記表面から上記凸部の上記頭部までの長さは、上記頭部の一辺の長さ又は上記頭部の直径よりも短く形成されているものである請求項1又は2記載の緩衝包装体。
  5. 上記熱収縮性樹脂フィルムの面に、宅配便で送付する宛先を記載したシール片を付着したものである請求項1〜4の何れかに記載の緩衝包装体。
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