JP3202349U - 装飾印鑑 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂粘土又は樹脂風粘土とゴム部材とが装飾的効果を有する状態で接着された装飾印鑑を提供することである。【解決手段】装飾印鑑10は、第一の面18に印面を有しゴム部材を含んで構成されるゴム印部12と、第一の面18と反対側の第二の面20上にシール材16を介して設けられる粘土部14と、を備え、シール材16は、ゴム印部12と粘土部14とを接着する装飾用接着剤である。また、装飾用接着剤が硬化する前に装飾用接着剤の内部に挿入された部材をさらに備えることが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、装飾印鑑に関する。
従来、ゴム部材を利用した印鑑が開発されている。例えば、特許文献1には、氏名差し込みゴム印の製造方法として、氏名印部分を切り取り、凹部を形成したものを原板印として大量に製作しておき、個人名の入った氏名印を成形して、原板印の凹部に差し込み一体化させてゴム印を製造する方法が開示されている。
特開2002−86868号公報
上記のように、特許文献1には、実用的な面を重視したゴム印の構造が開示されているが、美観を考慮したものではない。一方、アクセサリなどの装飾品の分野では、カラフルな色や可愛らしい形状を形成することが可能な樹脂粘土又は樹脂風粘土を利用することが多くなってきている。
そこで、ゴム部材と樹脂粘土又は樹脂風粘土を用いて装飾された印鑑を作ることが望ましく、両者を適切に接着しつつ、装飾的な効果を損なわないことが求められる。
本考案の目的は、樹脂粘土又は樹脂風粘土とゴム部材とが装飾的効果を有する状態で接着された装飾印鑑を提供することである。
本考案に係る装飾印鑑は、第一の面に印面を有しゴム部材を含んで構成されるゴム印部と、前記第一の面と反対側の第二の面上にシール材を介して設けられる粘土部と、を備え、前記シール材は、前記ゴム印部と前記粘土部とを接着する装飾用接着剤であることを特徴とする。
また、本考案に係る装飾印鑑において、前記装飾用接着剤が硬化する前に前記装飾用接着剤の内部に挿入された部材をさらに備えることが好ましい。
本考案によれば、ゴム印部と粘土部とがシール材によって接着される。このシール材自身が装飾可能なものであるため、装飾的効果を有する状態でゴム印部と粘土部とを接着することができる。
本考案に係る実施形態において、装飾印鑑を示す図である。 本考案に係る実施形態において、装飾印鑑の各構成要素が分解された様子を示す図である。 本考案に係る実施形態において、装飾印鑑の変形例を構成する要素を示す図である。
以下に、本考案に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。 以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、装飾印鑑10を示す図である。図2は、装飾印鑑10の各構成要素が分解された様子を示す図である。装飾印鑑10は、ゴム印部12と、粘土部14と、シール材16と、装飾玉17とを備える。装飾印鑑10は、従来のように単に実用的な面だけを重視したゴム印鑑とは異なり、デコレーション加工された外形を有しており、例えば、ケーキなどのお菓子のような外形を有する印鑑である。
ゴム印部12は、印面を有しており、ゴム部材を含んで構成される。ゴム印部12は、略円柱の台座形状を有している。ゴム印部12は、台座形状の第一の面18(図1では、底面)と第二の面20(図1では上面)とを備えている。ゴム印部12は、第一の面18を含み印面を構成するカラー部22と、カラー部22に積層される下地部24とを備えている。なお、図2において、点線で拡大されているカラー部22には、彫刻後の印面が示されている。また、ここでは、ゴム印部12の形状は、断面が略円形の円柱形上であるものとして説明するが、もちろん、そのほかの形状であってもよく、例えば、略楕円形の円柱形状や直方体形状、立方体形状であってもよい。
カラー部22は、消しゴム判子部材で構成され、カッターナイフなどの彫刻部材を用いて切削可能な部材である。カラー部22は、様々な色で構成することが可能であり、例えば、ピンク色を用いることができる。カラー部22の厚みは、数mm程度の厚みを有することが好適である。
下地部24は、カラー部22と同様に消しゴム判子部材で構成され、彫刻部材を用いて切削可能な部材である。下地部24は、カラー部22と同様に、様々な色で構成することが可能であるが、カラー部22と異なる色に設定することが好ましく、カラー部22がピンク色の場合、茶色などの色を用いることが好適である。下地部24の厚みは、数mmから数cm程度の厚みを有することが好ましい。なお、ここではカラー部22の色をピンク色、下地部24の色を茶色であるものとして説明したが、色の組み合わせには様々なものを選択することが可能であり、カラー部22と下地部24の色を同じ色に統一することも可能である。
下地部24の第二の面20は、凹凸部25が形成されており、例えば、図2に示すように格子状の切り込みが形成されているが、もちろん、この形状に限定されず、他の形状とすることも可能である。
粘土部14は、第一の面18と反対側の第二の面20にシール材16を介して設けられる。粘土部14は、木工用ボンドの成分として用いられる酢酸ビニルエマルジョンや穀紛を原料とする粘土であり、樹脂風粘土又は樹脂粘土と呼ばれている。粘土部14は、自然乾燥により硬化して形成されるものである。また、穀紛の種類として、例えば、小麦粉、トウモロコシ、でんぷん等を含む。ここで、粘土部14は、樹脂風粘土又は樹脂粘土だけでなく、これに細かな発泡スチロールを混ぜで容積を大きくした粘土である軽量粘土も含むものとする。
粘土部14は、第一粘土部14aと第二粘土部14bとを備える。第一粘土部14aは、複数枚の花びらを有する平板形状を有しており、ここでは、例えばピンク色に着色されているものとして説明する。第二粘土部14bは、第一粘土部14aよりも平板面積が小さく花びらの枚数が少ない平板形状を有しており、ここでは、例えば紫色に着色されているものとして説明する。なお、ここでは第一粘土部14aの色をピンク色、第二粘土部14bの色を茶色であるものとして説明したが、色の組み合わせには様々なものを選択することが可能であり、第一粘土部14aと第二粘土部14bの色を同じ色に統一することも可能である。
シール材16は、ゴム印部12と粘土部14とを接着する装飾用接着剤である。シール材16は、目地・隙間をシーリングする建築用部材として用いられる無酢酸硬化型のシリコンシーラントを用いることが好適である。シール材16は、白色を用いることが好ましく、ホイップクリームを絞り出すために用いられる絞り出し器具などを用いて、自由に装飾することができる。シール材16の硬化時間は、数時間程度は必要であるため、硬化するまでにシール材16の内部に所定の部材を挿入することも可能である。
装飾玉17は、装飾印鑑10の最上部に配置される装飾部品であり、ここでは、透明度の高い紫色に着色された球状の部材として説明するが、もちろん紫色に限定されず、その他の色に着色されてもよい。
続いて、装飾印鑑10の製造方法について説明する。最初に、カッターナイフなどを用いて、ゴム印部12の第一の面18を含む印面を所定の形状に削る(S2)。その後、ゴム印部12の第一の面18を床面に載置してゴム印部12の第二の面20の上に、シール材16が充填された絞り出し器具を位置させて、ホイップクリームを絞り出すようにシール材16を載せる(S4)。
その後、第一粘土部14aを載せ、さらにその上にホイップクリーム状のシール材16を再び配置する(S6)。次いで、第二粘土部14bを載置して、その上にホイップクリームを絞り出すように再度シール材16を載せる(S8)。そして、最後に装飾玉17を中心部に載せ、そのまま数時間放置してシール材16を硬化させる(S10)。これにより、装飾印鑑10が完成する。
次に、装飾印鑑10の作用について説明する。上記のように、装飾印鑑10は、ゴム印部12と粘土部14とがシール材16によって接着される。このシール材16自身がホイップクリームのように見立てて装飾されているため、ゴム印部12と粘土部14のみならず全体として可愛らしい美観を生じるような状態でゴム印部12と粘土部14とを接着することができるという利点がある。
また、装飾印鑑10では、ゴム印部12の第二の面20には、格子状の凹凸部25が形成されており、この凹にもシール材16を充填させることで、より広範囲な面積で接着させることができるという効果がある。
次に、装飾印鑑10の変形例について説明する。図3は、装飾印鑑10の変形例に用いられる部材を示している。
図3の左に示されるのは、略円柱形上を有する磁石30であり、例えば、ネオジム磁石を用いて構成することができる。第一の変形例としては、上記装飾印鑑10の製造工程において、シール材16が硬化する前に複数の磁石30をシール材16が配置された領域の周方向に並べて挿入する。この状態でシール材16が硬化された後、装飾印鑑10の第一変形例が完成する。装飾印鑑10の第一変形例は、シール材16が配置された領域において周方向に複数の磁石30が配置されているため、装飾印鑑10の第一変形例を色々な場所、例えば、冷蔵庫の扉などにくっつけることができる利点がある。
図3の右に示されるのは、装飾印鑑10をひっかけるためのひっかけ部材32であり、例えば、真喩ボールチェーンを用いて構成することができる。第二の変形例として、上記装飾印鑑10の製造工程において、シール材16が硬化する前に、リング部分を突出させたままの状態で、ひっかけ部材32を挿入する。この状態でシール材16が硬化された後、装飾印鑑10の第二変形例が完成する。装飾印鑑10の第二変形例は、ひっかけ部材32が取り付けられているため、S字フック等の部材にリング部分をひっかけることで装飾印鑑10の第二変形例を容易に保持することが出来る効果がある。
10 装飾印鑑、12 ゴム印部、14 粘土部、14a 第一粘土部、14b 第二粘土部、16 シール材、17 装飾玉、18 第一の面、20 第二の面、22 カラー部、24 下地部、25 凹凸部、30 磁石、32 ひっかけ部材。

Claims (2)

  1. 第一の面に印面を有しゴム部材を含んで構成されるゴム印部と、
    前記第一の面と反対側の第二の面上にシール材を介して設けられる粘土部と、
    を備え、
    前記シール材は、前記ゴム印部と前記粘土部とを接着する装飾用接着剤であることを特徴とする装飾印鑑。
  2. 請求項1に記載の装飾印鑑において、
    前記装飾用接着剤が硬化する前に前記装飾用接着剤の内部に挿入された部材をさらに備えることを特徴とする装飾印鑑。
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