JP3202059B2 - 死界のない光学的に励起されるMz磁気計 - Google Patents

死界のない光学的に励起されるMz磁気計

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JP3202059B2
JP3202059B2 JP09970992A JP9970992A JP3202059B2 JP 3202059 B2 JP3202059 B2 JP 3202059B2 JP 09970992 A JP09970992 A JP 09970992A JP 9970992 A JP9970992 A JP 9970992A JP 3202059 B2 JP3202059 B2 JP 3202059B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、死界のない磁気計に関
する。より詳細には、本発明は、ガスセル、前記セル内
に形成された多方向交流磁界H1 、及び前記交流磁界H
1 によって前記ガスセルを通過する円偏光された複数の
共鳴放射線を含み、前記線の少なくとも一つの伝搬方向
が他の前記線の少なくとも一つの伝搬方向とは異なって
いる磁気計に関する。
【0002】
【従来の技術】一つの又は複数のガスセル(これは蒸気
セル又は吸収セルとも呼ばれる)を使用する磁気計は、
例えば、RUBIDIUM VAPOUR MAGNETOMETER, L.W. Parsons
及びZ.M. Wiatr, Journal of Scientific Instruments,
Vol. 39, pp. 292-300, 1962年6 月, PRINCIPLES OF O
PERATION OF THE RUBIDIUM VAPOR MAGNETORMETER, A.L.
Bloom, Applied Optics, Vol. 1, 61 頁 1962 年1
月、米国特許4,600,886号,Jensen, 1986年7月15日、米
国特許3,206,671 号, Colegrove, Jr.等 1965 年 9月14
日、及び米国特許3,350,632 号, Robinson, 1967年10月
31日に説明される従来技術である。Parsons 等及びBloo
m の参考文献において、ガスセルはアルカリ金属の蒸気
で充填されている。公知の磁気計において、アルカリ金
属ランプからの光D1 又はD2 はガスセルに向けられ
る。交番磁界H1 はガスセル内に形成される。セルを介
して伝搬する光線は単一方向に沿って伝搬し、線の全て
が互いに略平行となる。同様の手法で、ガスセル内に形
成された交流磁場H1 は単一方向磁界である。
【0003】Colegrove Jr. 等及びRobinson特許は、吸
収セルにヘリウムガスが充填され、ランプがヘリウムラ
ンプである磁気計を開示している。この様な公知の構成
は死界を有する。即ち、周囲磁界に対してセンサーが或
る方向にある時、センサーは信号を発生しない。この問
題に対する一つの解決は、この様な死界が除去される様
に磁気計を連続的に再位置される様にする機構を提供す
ることにある。この様な解決法は上記のJensenに説明さ
れている。しかしながら、この様な解決法は磁気計を再
位置するために、洗練され且つ高価な装置を必要とす
る。
【0004】
【発明の要約】本発明の目的は、従来の磁束計の死界問
題を解消する光学的に励起される磁束計を提供すること
にある。本発明の更に特定の目的は、死界のないMz 磁
気計を提供することにある。本発明の更に別の目的は、
可動部品を必要としない死界のない磁気計を提供するこ
とにある。
【0005】本発明の広い原理に従うと、死界のない光
学的に励起された磁気計は、セル内に形成される多方向
交流磁界H1 、及び交流磁界H1 によってセルを透過す
る円偏光された複数の共鳴放射線を含み、線の少なくと
も一つの伝搬方向が、他の線の少なくとも一つの伝搬方
向とは異なっている。或る実施例において、円偏光共鳴
放射線は円偏光共鳴光線である。
【0006】本発明によると、底面とこの底面に取り付
けられた軸対称性ドームとを備える1つの透明容器)か
らなるガスセル、多方向交流磁界H1を形成する手段、
共鳴放射の一つ以上のビームを、前記放射が円偏光して
おり且つ放射線が多方向である様にして、前記容器内に
発生するための手段、及び前記共鳴放射を検出するため
の検出手段から成り、前記磁界H1、が前記容器内で平
行な磁力線を有していなく、前記磁界H1が前記ドーム
の頂部を通過する軸に関して軸対称性であることを特徴
とする死界のない光学的に励起される磁気計が提供され
る。
【0007】
【実施例】図1及び2を参照する。1として示される本
発明に従う磁気計は底面5及び半球上ドーム7から成る
中空容器を有するガスセル3からなる。この容器は、透
明材料、例えはパイレックスからなり、当該技術で良く
知られる様に、アルカリ金属蒸気又はヘリウムガスの何
れかが充填される。
【0008】本出願の図面に示される容器は半球状ドー
ムであるが、この容器は他の形状、例えば、反転円錐形
状、又は半楕円形状断面を有することができる。底面
は、ドームの形状に依存して円又は他の形態である。鏡
9はドーム7の底面5に設置される。図2に示すことが
できる様に、鏡9も円状であり、底面と同心である。
【0009】放射放出装置、例えば、ランプ11は、図
1から最も良く分かる様に、鏡9の方向に線を向ける様
に位置されている。ランプ11は、当技術で良く知られ
る様にアルカリ金属蒸気又はヘリウムの何れかを含む。
図示された実施例において、ランプ11はセシウムラン
プである。ガスセルはセシウム蒸気を含む。しかしなが
ら、上述の様に、ランプ及びガスセルの両方が他の化学
種からなることができる。
【0010】ランプ11はレンズ13によって平行にさ
れた光ビームを放射する。平行な光線は、8944オン
グストローム(セシウムD1 線スペトル)にピーク透過
率を有する干渉フィルター15を透過し、単色光は円偏
光子17を通過し、レンズ19を次に通過し、半球状ガ
スセル13を導入する。レンズ19は光を光平面鏡9に
向け、光は次に鏡9から反射され、反射された光はレン
ズ27によって光検出器25に集められる。図示された
実施例におていは、光検出器は、具体的にはシリコン光
検出器から成る。しかしながら、他の形態の光検出器を
使用することができる。
【0011】反射は、当分野で良く知られる様に、偏光
光を円偏光から楕円偏光の状態に変更する。光の中央入
射及び反射線は、互いに90°の角度を成している。検
出器鏡で右円偏光光を反射した再に、この光は左円偏光
光に偏光され、左円偏光光は右円偏光光に変換される。
1 コイルとも呼ばれるコイル29は図1及び2に示さ
れるガスセル3の頂部に設置される。図2に示される様
に、コイルは、底面の円と同心の円状の形態である。以
下に示される様に、他の形態のコイルを使用することが
できる。
【0012】図2に示される様に、各々別体のレンズ構
成を伴う2つのランプ11及び11a、及びランプ11
及び11aの反射線をそれぞれ検出する別体の光検出器
25及び25aがある。ランプ11及び11aは図示さ
れる様に好ましくは90°離れている。図4に示される
様に、各ランプ11及び11aには、100MHz 電流を
与えて、無電極ランプを駆動するR.F.発振器を有するラ
ンプ駆動回路31が関連している(例えは、米国特許第
3,109,960 号、カナダ特許768,824 及びW.E.Bell等TheR
eview of Scientific Instruments, 1961年 6月, Vol.
32, 68 頁) 。
【0013】H1 コイル29は電圧制御矩形波又は3角
波発生器33によって駆動される。コイル内の電流は扱
うセシウム原子のラーマ周波数fL の付近で周波数変調
される。コイルの駆動信号は図3A及び3Bに図示され
ている。スイープ周波数は約900Hzとすることができ
る。電圧制御矩形波発生器33の少なくとも一つの出力
及び検出器構成25又は25aの出力はプロセッサー又
はディスプレー35に送られる。当分野で良く知られる
様に、ラーマ周波数fL は光学的無線周波数二重共鳴か
ら見出される。この二重共鳴は、磁界H1 =H1 0cos
2πftの周波数fがfL に等しい時に、光学的に励起
されたアルカリ蒸気内で発生する。f=fL の時、円偏
光された共鳴放射の強い吸収がガスセル内で観測され
た。この吸収はプロセッサー35によって検出され、こ
のプロセッサー35は同時に二重吸収が発生する時に発
生器33の周波数を測定する。地球磁界の値は以下の公
式を使用して決定することができる。
【0014】 H0 =fL /C ・・・(1) ここで、H0 は地球磁界の強度であり、fL はラーマ周
波数であり、Cはセシウムの場合、値3.5Hz/nTを有す
る磁気回転比てある。他のアルカリ金属が使用される
時、この定数は勿論異なる値を有する。図1及び2はラ
ンプ11及び11aによって放射された光線がどの様に
してガスセル3を介して伝搬するかを示している。図2
に示される様に、ランプ11及び11aは互いに90°
離されており、線の少なくとも一つの伝搬方向は他の線
の少なくとも一つの伝搬方向とは異なっている。実際
は、線の何れの伝搬方向も、他の線の何れの線の伝搬方
向と異なっている。
【0015】図5を参照する。点線37は、H1 コイル
29が活動される時ガスセル3に形成されたH1 磁界の
磁力線を表している。各磁力線の方向は他の磁力線の方
向とは異なっていることが分かる。ガスセルを介して伝
搬する円偏光光D1 の吸収Sは、ガスセル及びランプの
材料が上述されたものである時、S≒S0 cos4(H0,D
1 )|sin (H0,H1 )|3/2 と大まかに近似される。
ここで、S0 は最大吸収である。
【0016】表現(H0,D1 )は、地球磁界H0 とD1
放射線間の角度を意味し、表現(H0,H1 )はH0 と形
成されたH1 磁界との間の角度を意味している。D1
線の方向が地球磁界の方向に直交する時、及びH1 磁界
の方向が地球磁界の方向に平行な時は、吸収の読みが可
能でないことが理解できる。多方向光線、及び多方向磁
場H1 を設けることにより、全線の方向を地球磁界の方
向に垂直となる状況とは決してならず、又H1 磁力線の
全てが地球磁場の方向に平行である状況とは成らない。
従って、極及び赤道線部死界が本発明の磁気計で除去さ
れる。
【0017】本発明の磁気計の大きさを示すと、図1及
び2に示された実施例において、底面の直径は5cmの程
度であり、球状ドームの半径は2.5cmである。レンズ及
び干渉フィルター及び円偏光子は25.4mmの直径を有し
ており、各レンズの焦点距離は32mmである。干渉フィ
ルターのバンド幅は約100オングストロームであり、
ホトセルの活動領域の直径は8mmの程度である。
【0018】H1 コイルは120巻銅ワイヤーを含み、
コイル直径は13mmである。勿論、検出器の全部分は非
磁性材料から作成されるべきである。図6及び7を参照
する。H1 コイルを巻く別の方法を説明している。図6
に示される実施例において、コイル巻はミツバチの巣状
の形態であり、ドームの外部表面に設置された複数の平
行な空間巻から成る。図7に示される実施例はトロイダ
ルコイルからなる。細いガラス管39はワイヤーがセル
を通過するために必要となる。
【0019】図8に示される磁気計の別の実施例におい
て、ランプ11はランプアッセンブリ41に取り付けら
れている。平行化非球面レンズ43がランプと空間を開
けて設置されている。干渉フィルター及び円偏光子アッ
センブリ45がレンズ43の下にある。第2非球面レン
ズ47がアッセンブリ45の下にあり、H1 コイル29
がコイルアッセンブリ49内に取り付けられている。
【0020】全構成が外部管ハウジング51内に収容さ
れていおり、このハウジング51は円状床部材53及び
円状天井部材55を含む。ガスセル3が床部材の上に、
これと同軸に取り付けられており、光検出器25が、管
状部材51とも同軸な光検出器アッセンブリ56内に取
り付けられている。光検出器25の中央は管状部材の軸
と一致することができる。
【0021】光学スペーサ57は種々の要素を互いに引
き離している。図8の実施例において、ランプ11によ
って放出された線は第1レンズ43によって曲げられ、
レンズ43及び47間の管状構成を形成する。この線は
次にレンズ43によって更に曲げられ、ガスセルを介し
て伝搬する線が逆円錐状構成を形成する。円錐状の線は
全て光検出器25に向けられ、ガスセルを通過する線の
伝搬方向は、何れの線の伝搬方向も他の線の少なくとも
一つの伝搬の方向から異なる様にされる。実際、何れの
線の伝搬方向も他のいずれの線の伝搬方向とは異なって
いる。ガスセル内のD1 光の両極端の線間の角度は好ま
しくは100°以上を越えてはならない。
【0022】図9に示される実施例は、非球面レンズ4
3が3つの凸レンズ58、59及び61によって置き換
えられることを除いて図8に示される実施例と同じであ
る。非球面レンズ47は凸レンズ63、65及び67に
よって置き換えることができる。更に別の実施例が図1
0に示されている。図10の実施例は、円状床部材53
及び円状天井部材55を有する管状ハウジング51内に
収納される。ランプ11は同様にランプアッセンブリ4
1内にマウントされており、光検出器25は光検出器ア
ッセンブリ56内に取り付けられている。しかしなが
ら、図10の実施例は、床部材53上に取り付けられた
放物面反射鏡69、天井部材55上に取り付けられた第
2の放物面反射体71を含んでいる。放物面反射体は好
ましくは放物面鏡である。ランプ11及び光検出器25
は鏡の焦点に取り付けられている。
【0023】ランプ11から放出された光は放物面鏡6
9によって反射されて、放物面反射鏡69及び放物面反
射鏡71との間に平行線を形成する。放物面鏡71は光
を反射し、これを光検出器に向け、ガスセル3を通して
伝搬する光線が反転円錐構成を形成するようにする。光
の或る部分は、ガスセルの不透明ホールダによって光検
出器に到達する以前に遮断される。これは得られる信号
を減少する。従って、図8及び9への実施例に示される
様に、ガスセルを通過する光線の伝搬方向は、各線の方
向は他の線の方向から異なる様にされる。
【0024】別の実施例が図11に示される。同様に、
図11の構成が床部材53及び天井部材55を有する管
状ハウジング51内に収容される。ランプ11が同様に
ランプアッセンブリ41内に取り付けられている。放出
された光ビームは、例えば、平凸レンズとすることがで
きるレンズ73によって平行化される。次に、平行光
は、干渉フィルター及び円偏光子アッセンブリ45を通
過する。ガスセル3に導入する前に、円偏光された共鳴
放射は凹レンズ75よって発散される。レンズは、平凸
レンズとすることができる。光線は、ガスセル3上に存
在する球状ホトセルアレイ73上に射る。球状アレイ7
3はガスセルと同軸である。
【0025】ガスセルを伝搬する光の円錐の頂角は約1
00°である。ホトセルアレイは、図12A及びBに示
される検出器の対称軸に対して45°の、3つのホトセ
ル25A、25B、25Cによって置き換えることがで
きる。より強い信号を補償するために、光は変換レンズ
81によってホトセル上に収束される。同様に、ガスセ
ルを通して伝搬する光線の各々は、少なくとも一つの光
線と異なる方向で伝搬する。実際、各光線は他の何れの
光線とも異なる方向で伝搬する。
【0026】光学スペーサ57が同様に与えられ、種々
の要素を互いに離している。従って、種々の異なる実施
例が与えられており、ランプ11によって放出された光
ビームの光線は、何れの光線の伝搬方向は他の光線の少
なくとも一つの伝搬方向と異なる様にして、ガスセル3
を通して伝搬し、実際、各光線の伝搬方向は、ガスセル
を介して伝搬する他の光線何れの伝搬方向とも異なる。
図5の議論から同様に想起される様に、ガスセル内に形
成される磁場H1 は複数の磁力線からなる。各磁力線の
方向は他の磁力線の少なくとも一つの方向から異なって
いる。
【0027】複数の検出器の出力、又は各検出器の種々
の出力に、公知の方法で加算、平均化又は他の処理を施
すことができる。上述の実施例の全てにおいては、ガス
セルの一部のみが使用されている。特に、この部分は、
ランプからの光を種々の光検出器又は単一の光検出器の
種々の部分に向けるのに必要とされる。
【0032】出願人は、ラーマ周波数を追跡するための
電子回路を考案した。この回路は図13、14及び15
内に図示されている。しかしながら、図18、19及び
20に図示される回路の動作の説明を進める前に、出願
人は、ここに記載された磁気計及び電子回路の動作が基
づく理論の簡単な説明を与える。
【0033】図13を参照する。H1 コイルは特定の周
波数fL (ラーマ周波数)の交番電流で駆動され、ホト
セルによって測定される光強度が最小(光学−RF二重
共鳴)になることが観測される。ホトセル電流に対して
1 コイルの駆動交替電流の周波数fをプロットするこ
とにより、V形曲線が図13に示される様に観測され
る。
【0034】曲線の最小ディップは、吸収点と呼ばれ、
曲線のV形部分は吸収曲線と呼ばれる。最小ディップが
発生する周波数はラーマー周波数fL と呼ばれる。環境
磁界H0 の強度が変化する場合、ラーマー周波数fL
図14に示される様に変化することに注意する。
【0035】H1 コイル中の交流電流がfFMでの周波数
変調であり、その平均周波数がfav=fL である場合、
光強度は2fFMで変調される(図15)。平均周波数f
avは一完全走査(又はサイクル)中の平均周波数として
定義される。図15及び図17Bで分かる様に、H1
イルを駆動する電流の平均周波数favはラーマー周波数
L に等しい場合、ホトセルの出力信号は対称的であ
る。図16及び図17C及び17Dに示される様に、f
av<fL 又はfav>fL の場合、ホトセル電流は対称的
でない。図に示される様に、ホトセル電流は交互にA及
びB領域に落ちる。
【0036】図18を参照する。ラーマー周波数を電子
的に追従するための回路は、全体として100で表され
ており、ホトセル増幅器101及びサンプルホールド装
置103及び105を含む。サンプルホールド装置の出
力は、比比較器107に送られる。この比較器の出力は
エラー増幅器に送られる。サンプルホールド装置103
及び105は、制御論理構成111の制御下にある。変
調周波数を制御する制御論理はサンプルホールド装置を
切り換えて、例えは、103は図16及び17中の
“A”と呼ばれる領域を通過し、105は図16及び1
7中の“B”と呼ばれる領域を通過する。
【0037】制御論理111は、出力矩形波信号(90
0Hz)を供給する。これは、加算点113でエラー増幅
器109の出力信号と加算される。この加算された信号
は次にVCO115を制御する。増幅器101のより詳
細な図が図19に示されている。図19で分かる様に、
増幅器3つの演算増幅器U1、U2及びU3から構成で
きる。図19に示される増幅器はインピーダンス変換増
幅器に構成することができる。増幅器U1は電流−電圧
変換器として構成される。演算増幅器U2は単に電圧増
幅器である。
【0038】演算増幅器U3は電圧オフセット補償回路
として構成され、インピーダンス変換増幅器の直流出力
を零ボルトに調整する。サンプルホールド装置及び比比
較器のより詳細な記述は図20に示される。図20にお
いて、比比較器は増幅器U6からなり、AD534と示
される乗算チップから構成することができる。
【0039】乗算チップ115は比増幅器(Z1 −Z
2 )/(X1 −X2 )×10=Voutとして構成され
る。反転増幅器117が図20内に接続される時、回路
は以下の割合を発生する様に機能する。 (Z1 −Z2 )/(Z1 +Z2 )×10=Vout 図18に戻る。作動中、A及びBの振幅は、交互に10
3及び105に送られる。A及びB間の差の比は107
の出力に発生される。A及び/又はBの強度と無関係に
扱える様に比が発生されることが重要である。
【0040】この比はエラー増幅器に送られ、次いで加
算点113に送られる。加算点113への第2入力には
制御論理11からの変調信号が送られ、この変調信号は
109の出力に従って加算点113で変調される。この
変調電圧は次に電圧制御発振器115に送られ、この発
振器は周波数変調された信号を与えて、H1 コイル29
を駆動する。
【0041】光学的励起における光放射源の使用のみが
記述されたが、異なる電磁放射源、例えば、マイクロ波
放射源、紫外線放射源、赤外線放射源、ガンマ放射源等
をこの目的のために使用することができることは当業者
に明らかであり、本出願における用語「光学的に励起さ
れる」は上記源の何れかを使用する処理を意味してい
る。
【0042】種々の実施例が記述されたが、これは本発
明の説明のためであり、本発明を制限するためのもので
はない。当業者に容易に想起される種々の変更が添付さ
れた特許請求の範囲に記載される本発明の範囲内にあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図、
【図2】図1の実施例の平面図、
【図3】波形図、
【図4】磁気計で使用される電子回路の簡略ブロック
図、
【図5】本発明の原理を理解するのに有用な図、
【図6】ガスセルのH1 コイルに対する別のコイル構成
を示す図、
【図7】ガスセルのH1 コイルに対する別のコイル構成
を示す図、
【図8】本発明の別の実施例の図、
【図9】本発明の別の実施例の図、
【図10】レンズの代わりに反射鏡を使用する発明の更
に別の実施例の図、
【図11】本発明の更に別の実施例の図、
【図12】図11の実施例の別の検出器の構成の図、
【図13】ホトセル出力電流対H1 磁界周波数のグラ
フ、
【図14】ラーマー周波数対磁界強度のグラフ、
【図15】光強度対H1 磁界周波数のグラフであり、平
均H1磁界周波数favがラーマー周波数fL に等しい時
の、光強度(ホトセル電流)に対するH1 磁界周波数の
変化の影響を示している。
【図16】図19と同じであるが、平均H1 磁界周波数
がラーマー周波数よりも大きい時の状況を示している。
【図17】ラーマー周波数と等しい、より小さい及びよ
り大きい周波数の平均H1 磁界のホトセル出力への影響
を示す。
【図18】ラーマー周波数追跡のための電子回路のブロ
ック図、
【図19】図13のホトセル増幅器のより詳細なブロッ
ク図、
【図20】図13のサンプルホールド及び比較回路のよ
り詳細なブロック図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−191981(JP,A) 実開 昭63−90177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 33/26

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面(5)とこの底面に取り付けられた軸対
    称性ドーム(7)とを備える1つの透明容器(5,7)からなる
    ガスセル(3)、 多方向交流磁界H1を形成する手段(29)、 共鳴放射の一つ以上のビームを、前記放射が円偏光して
    おり且つ放射線が多方向である様にして、前記容器内に
    発生するための手段(11)、及び前記共鳴放射を検出する
    ための検出手段(25)から成り、前記磁界H1、が前記容
    器内で平行な磁力線を有していなく、前記磁界H1が前
    記ドームの頂部を通過する軸に関して軸対称性であるこ
    とを特徴とする死界のない光学的に励起される磁気計。
  2. 【請求項2】前記ガスセル(3)が、底面(5)及びこの底面
    上に取り付けられたドーム(7)を有し、前記底面(5)及び
    前記ドーム(7)が透明である請求項1記載の磁気計。
  3. 【請求項3】前記磁界H1を形成するための、前記ガス
    セル(3)に隣接して設けられたH1、コイル(29)、 電圧制御矩形又は三角波発生器からなる、前記H1コイ
    ル(29)を活動するためのコイル駆動装置(33)によって、
    更に特徴付けられており、前記H1コイル(29)が、前記
    容器(5,7)内に多方向交流磁界H1を形成する請求項2に
    記載の磁気計。
  4. 【請求項4】多方向共鳴放射を発生するための前記手段
    が、 前記共鳴放射を放出する少なくとも一つのランプ(11)、 前記ランプと前記ガスセル(3)との間に設置された第1レ
    ンズ構成(13)からなる請求項3に記載の磁気計。
  5. 【請求項5】前記共鳴放射が光であり、前記検出手段(2
    5)が、 少なくとも一つの光検出器(25)、 前記ガスセル(3)と前記光検出器(25)との間の第2レンズ
    構成(27)からなる請求項4記載の磁気計。
  6. 【請求項6】前記底面(5)が反射鏡(9)を有し、 前記ランプ(11)によって放出された光が、前記鏡に向け
    られ、 これによって、前記ランプ(11)によって放出され、前記
    ガスセル(3)を介して通過した光が前記鏡(9)によって反
    射され、 前記光検出器(25)が前記反射光を受ける様に設置されて
    いる請求項5記載の磁気計。
  7. 【請求項7】共鳴放射を発生するための前記手段が、 光を放出する第1ランプ(11)および光を放出する第2ラン
    プ(11a)、 前記第1ランプ(11)と第2ガスセル(3)との間に設置さ
    れ、第1フィルター(15)及び第1円偏光子(17)を含む第1
    レンズ構成(13)、 前記第2ランプ(11a)と前記ガスセル(3)との間に設置さ
    れ、第2フィルター(15a)及び第2円偏光子(17a)を含む第
    2レンズ構成(13a)、からなり、 前記検出器手段(25)が、第1光検出器(25)、第2光検出器
    (25a)及び、 前記ガスセル(3)と前記第1光検出器(25)との間の第3レ
    ンズ構成(27)、及び前記ガスセル(3)と前記第2光検出器
    (25a)との間の第4のレンズ構成(27a)からなり、 前記底面が反射鏡(9)からなり、 前記第1及び第2ランプ(11,11a)によって放出された光が
    前記鏡(9)に向けられ、 これによって、前記ランプによって放射され、前記ガス
    セルを通過した光が前記鏡によって反射され、 前記第1光検出器が、前記第1ランプの反射光を受信する
    様設置されており、 前記第2光検出器が前記第2ランプの反射光を受信する様
    設置されており、 前記第1ランプが前記第2ランプから角度的に離されてい
    る請求項3記載の磁気計。
  8. 【請求項8】前記ドーム(7)が半球状である請求項2、3
    又は7記載の磁気計。
  9. 【請求項9】前記ガスセルがヘリウムガス又はアルカリ
    金属蒸気で充填されており、前記ランプ(11,11a)がヘリ
    ウムガス又はアルカリ金属ランプである請求項8記載の
    磁気計。
  10. 【請求項10】前記ガスセルが、セシウム蒸気で充填さ
    れており、前記ランプがセシウムランプである請求項8
    記載の磁気計。
  11. 【請求項11】前記第1レンズ構成(13)が、 前記ランプから放出された共鳴放射の放出方向である第
    1の方向に沿った前記ランプ(11)と前記ガスセルとの間
    にあって、これらから離されている第1レンズアッセン
    ブリ(13)、 前記第1方向で前記第1レンズ構成から離されたフィルタ
    ー(15)及び偏光子(17)、および前記第1方向で前記第1フ
    ィルター及び偏光子から離された第2レンズアッセンブ
    リ(19)から成り、前記共鳴放射が光であり、前記ガスセ
    ル(3)が前記第1方向で前記第2レンズ構成から離されて
    いる請求項4に記載の磁気計。
  12. 【請求項12】前記第1レンズアッセンブリが、非球面
    レンズからなる第1凸レンズ(43)からなり、 前記第2レンズアッセンブリが、非球面レンズからなる
    第2凸レンズ(47)からなり、そして前記検出器(25)が、
    缶記底面(5)の中央に設置された光検出器である請求項1
    1記載の磁気計。
  13. 【請求項13】前記第1レンズアッセンブリ(13)が同軸
    の第1の複数の凸レンズ(58)、(59)及び(61)からなり、 前記第2レンズアッセンブリ(27)が同軸の第2の複数の凸
    レンズ(63)、(65)及び(67)からなり、 前記検出器(25)がガスセル(3)の前記底面(5)の中央に設
    置されている請求項11及ぴ12記載の磁気計。
  14. 【請求項14】前記第1レンズアッセンブリ(13)が、平
    凸レンズ(73)からなり、 前記第2レンズアッセンブリ(27)が、平凹レンズ(75)か
    らなり、 第1の方向で前記ガスセル(3)から離された球状ホトセル
    構成(73)を有し、前記球状ホトセル構成(73)が、前記ホ
    トセル構成の円周上で互いに間隔を開けられた複数の光
    検出器からなる請求項11記載の磁気計。
  15. 【請求項15】前記磁気計が、床部材(53)及び天井部材
    (55)を有する管状ハウジング(51)内に収納されている請
    求項11、12、13又は14記載の磁気計。
  16. 【請求項16】前記ドームが半球状である請求項11、1
    2、13又は14記載の磁気計。
  17. 【請求項17】前記ドームが半球状であり、前記ガスセ
    ルにヘリウム又はアルカリ金属蒸気が充填されており、
    前記ランプがヘリウム又はアルカリ金属ランプである請
    求項11、12、13又は14記載の磁気計。
  18. 【請求項18】前記ドームが半球状であり、セシウム蒸
    気で充填されており、前記ランプがセシウムランプであ
    る請求項14記載の磁気計。
  19. 【請求項19】前記共鳴放射が光であり、前記共鳴放射
    の円錐ビームを発生するための前記手段(11)が、 光放出ランプ(11)、 前記ランプ(11)から放出された光の伝搬方向である第1
    方向で前記ランプから離された第1放物面反射鏡(69)、 前記第1放物面反射面によって反射された光の伝搬方向
    である第2方向で前記第1放物面反射鏡から離された第2
    放物面反射鏡(71)、 前記ガスセル(3)と前記ランプ(11)との間に設置された
    干渉フィルター及び偏光子構成(45)からなり、 前記ガスセル(3)が、前記第1方向で前記第2放物面反射
    鏡から離されており、 前記検出器手段(25)が、前記底面に設置された光検出器
    からなる請求項3記載の磁気計。
  20. 【請求項20】前記磁気計が、床部材(53)及び天井部材
    (55)を有する管状ハウジング(51)内に収容されている請
    求項19記載の磁気計。
  21. 【請求項21】前記ドーム(7)が半球状である請求項19
    記載の磁気計。
  22. 【請求項22】前記ドーム(7)が半球状であり、前記ガ
    スセル(3)にヘリウム又はアルカリ金属蒸気が充填され
    ており、前記ランプ(11)がヘリウム又はアルカリ金属ラ
    ンプである請求項19記載の磁気計。
  23. 【請求項23】前記ドーム(7)が半球状であり、セシウ
    ム蒸気が充填されており、前記ランプ(11)がセシウムラ
    ンプである請求項19記載の磁気計。
  24. 【請求項24】前記ドーム(7)が半球状であり、前記H1
    コイル(29)が円状に形成され、前記半球状の頂部に隣接
    して設置された複数の巻からなる、請求項4、7、11、1
    2、13、14又は19記載の磁気計。
  25. 【請求項25】前記ドーム(7)が半球状であり、前記H1
    コイル(29a)が前記半球状ドーム(7)の外部表面に沿った
    複数の巻からなるミツバチの巣状である請求項4、7、1
    1、12、13、14又は19記載の磁気計。
  26. 【請求項26】前記ドーム(7)が半球状であり、前記H1
    コイル(29)がトロイダル状を有している請求項4、7、1
    1、12、13、14、又は19記載の磁気計。
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