JP3201988U - 水の自動循環装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器に溜まった水を吸い上げて再度その容器の水面に連続的に滴下させることで水を自動循環させる水の自動循環装置を提供する。【解決手段】水容器100と、水容器の水面よりも上部が鉛直方向高い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第1のボトル210と、水容器の水面よりも上部が鉛直方向高い位置に配置されかつ第1のボトルの上部よりも低い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第2のボトル220と、水容器の水を一端から吸い上げ他端から第1のボトルに供給する第1のパイプ310と、第1のボトルに満たされた水を一端から吸い上げ他端から前記第2のボトルに水を供給する第2のパイプ320と、第2のボトルに満たされた水を一端から吸い込み他端の開口部から水容器に満たされた水の水面に連続した水滴として間断なく滴下させる第3のパイプ330とを有している。【選択図】図1

Description

本考案は、容器に溜まった水を吸い上げて再度その容器の水面に連続的に滴下させることで水を自動循環させる水の自動循環装置に関する。
サイフォン原理を利用して高さ方向に複数段配置された密閉液体タンクの水を上段のタンクから下段のタンクに順々に液体を流出させていく複数段液体貯留装置が従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
実用新案登録第3162422号公報
上述のような複数段液体貯留装置は、あくまでサイフォン原理のみを利用しているだけなので、液体が流出する上段のタンクの水位の鉛直方向の高さに対して液体が流入する下段のタンクの水位の鉛直方向の高さが低くなっていくことが必須とされる。そのため、上段のタンクに溜まった液体が下段のタンクに流れ込んでいく一方向的な液体の流れが生じているに過ぎない。
そして、下段のタンクまで達した液体を上段のタンクに再び戻すためにはポンプなどの何らかの動力源を用いる必要がある。即ち、このような構成では、ポンプなどの何らかの動力源を用いなければ、これら上段のタンクからパイプを介して下段のタンクに至るまでの閉じられた液体の流れの経路内において液体を自働循環させることができない。
本考案の目的は、容器に溜まった水を吸い上げて再度その容器の水面に連続的に滴下させることで水を自動循環させる水の自動循環装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本考案の請求項1に係る水の自動循環装置は、
上面が開口し一定の高さまで水を満たす水容器と、
前記水容器に満たされた水の水面よりも上部が鉛直方向高い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第1のボトルと、
前記水容器に満たされた水の水面よりも上部が鉛直方向高い位置に配置されかつ前記第1のボトルの上部よりも低い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第2のボトルと、
前記水容器の水を一端から吸い上げ他端から前記第1のボトルに供給する第1のパイプであって、その長手方向中間部分の一部が前記第1のボトルよりも鉛直方向上方に配置された第1のパイプと、
前記第1のボトルに満たされた水を一端から吸い上げ他端から前記第2のボトルに水を供給する第2のパイプであって、その長手方向中間部分の一部が前記第1のボトルよりも鉛直方向上方に配置された第2のパイプと、
前記第2のボトルに満たされた水を一端から吸い込み他端の開口部から前記水容器に満たされた水の水面に連続した水滴として間断なく滴下させる第3のパイプと、を有し、
前記第1のボトル及び第2のボトル、前記第1のパイプ乃至第3のパイプは、前記水容器に溜まった水から送り出される水で満たされており、
前記第3のパイプの他端の開口部からは水滴が連続的に滴下している間中、外部から当該第3のパイプ内に空気が入らないようになっており、
前記水容器、前記第1のボトル及び第2のボトル、前記第1のパイプ乃至第3のパイプの配置関係、並びに前記水容器に溜まった水の水面と前記第3のパイプの他端の開口部との間隔は、サイフォン原理に加えて水の凝集力により決定されていることを特徴としている。
本考案によると、サイフォン原理に加えて水の凝集力(水の分子間力)や各構成要素の配置に起因する水の逆流防止構造に基づいて、容器に溜まった水を吸い上げて再度その容器の水面に連続的に滴下させることで水を自動循環させることができる。
これによって、本考案に係る水の自動循環装置における水の流れる部分の途中に水の流れを阻止する抵抗とならない構成のフィルターを備えれば、水の浄化装置として利用可能である。具体的には、屋内においては金魚鉢や魚を飼育する水槽の水の浄化に用いることができ、屋外では本考案に係る水の自働循環装置を多数備えることで例えば池や貯水池、湖の水の浄化に役立てることができる。
また、本考案に係る水の自動循環装置における水の流れる部分の途中に水の流れを阻止する抵抗とならない構成の羽根車を備えれば、簡易的な発電装置とすることが可能である。これによって、例えば消費電力が少ないLEDライトの照明装置の電源やその他の各種センサーに電力を供給することによる警報装置の電源として利用することができる。
また、本考案に係る水の自動循環装置は、サイフォン原理に加えて水の凝集力(水の分子間力)を利用しているので、背の高い木や草花はどのようにして根から水分や養分を吸い上げて上方の葉っぱや花の部分に供給するかの原理を説明するための理科の教材としても利用できる。併せて、サイフォン原理と水の吸収力(毛細管現象)を同時に比較できる理科の教材とすることもできる。これによって、わが国の将来の産業の発達を担う子供たちに科学的興味や好奇心を起こさせることが可能である。
本考案の一実施形態に係る水の自動循環装置を示す正面図である。 図1に示した水の自動循環装置を示す側面図である。
以下、本考案の一実施形態に係る水の自動循環装置について説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る水の自動循環装置を示す正面図である。また、図2は、図1に示した水の自動循環装置を示す側面図である。
本考案の一実施形態に係る水の自動循環装置1は、上面が開口し一定の高さまで水を満たす水容器100と、水容器100に満たされた水500の水面500aよりも上部が鉛直方向高い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第1のボトル210と、水容器100に満たされた水500の水面500aよりも上部が鉛直方向高い位置に配置されかつ第1のボトル210の上部よりも低い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第2のボトル220と、水容器100の水500を一端から吸い上げ他端から第1のボトル210に供給する第1のパイプであって、その長手方向中間部分の一部が第1のボトル210よりも鉛直方向上方に配置された第1のパイプ310と、第1のボトル210に満たされた水を一端から吸い上げ他端から第2のボトル220に水を供給する第2のパイプであって、その長手方向中間部分の一部が第1のボトル210よりも鉛直方向上方に配置された第2のパイプ320と、第2のボトル220に満たされた水を一端から吸い込み他端の開口部から水容器100に満たされた水500の水面500aに連続した水滴501,502,503,・・・として間断なく滴下させる第3のパイプ330と、を有している。また、水容器100の中には予備ボトル230が備わっている。
そして、第1のボトル210及び第2のボトル220、第1のパイプ310乃至第3のパイプ330は全て水容器100に溜まった水から送り出される水で満たされており、第3のパイプ330の他端の開口部からは水滴501,502,503,・・・が連続的に滴下している間中、外部から第3のパイプ内に空気が入らないようになっている。
また、水容器100、第1のボトル210及び第2のボトル220、第1のパイプ310乃至第3のパイプ330の配置関係、並びに水容器100に溜まった水500の水面500aと第3のパイプ330の他方の端部336の他端側開口部337との間隔は、サイフォン原理に加えて水の凝縮力(水の分子間力)を考慮して決定されている。
以下、上述した各構成要素についてより詳細に説明する。水容器100は、本実施形態の場合、上面全体が開口し所定の高さを有するいわゆる鍋や桶、洗面器等が用いられ、材質は樹脂又は金属の何れでも構わない。水容器100には一定の高さまで水で満たされているとともに、本実施形態の場合、予備ボトル230が斜めに入っている。予備ボトル230は、その上端が閉塞するとともに下端が開口した円筒形状を有し、この内部には水容器100に満たされた水500が容器内の上部にわずかな空間を残して同様に満たされている。なお、本考案においては、予備ボトル230は必ずしも必要としない。
第1のボトル210は、内部に水を液密状態で貯めることができる構造を有しており、その材質は樹脂又は金属の何れでも構わない。第1のボトル210は、図1及び図2に示すように、水容器100に満たされた水500の水面500aよりも鉛直方向高い位置にこのボトル210の長手方向が鉛直方向に向くように立てた状態で配置されている。
第2のボトル220は、内部に水を液密状態で貯めることができる構造を有しており、その材質は樹脂又は金属の何れでも構わない。第2のボトル220は、図1及び図2に示すように、水容器100に満たされた水500の水面500aよりも鉛直方向高い位置であって第1のボトル210よりも鉛直方向低い位置にこのボトル210の長手方向が水平方向に向くように横向きの状態で配置されている。
第1のパイプ310は、樹脂又は金属でできたチューブ状のパイプからなり、その内部には空気を含まず水容器100から吸い上げられた水だけが満たされる程度の内径の流路を有している。そして、第1のパイプ310は、図1に示すように、上側水平延在部311が水容器100の載置面90から所定の高さであって第1のボトル210よりもさらに高い位置に配置され、左右の垂直延在部312,313と上側水平延在部311とを合わせて逆U字状をなしている。
第1のパイプ310の一方の端部315は、この内部の水流路が開口しており、予備ボトル230の内部の水で満たされた部分の水面231よりも常に下側に位置するようになっており、他方の端部316は、この水流路が開口しており、第1のボトル210の上部から液密状態を保ちながら第1のボトル内に満たされた水の中に下方に向かって延在している。
第2のパイプ320は、樹脂又は金属でできたチューブ状のパイプからなり、その内部には空気を含まず水容器100から吸い上げられた水だけが満たされる程度の内径の流路を有している。そして、第2のパイプ320は、第1のパイプ310と同様に、その上側水平延在部321が水容器100の載置面90から所定の高さであって第1のボトル210よりもさらに高くかつ第1のパイプ310よりも若干下側となる位置に配置され、左右の垂直延在部322,323と上側水平延在部321とを合わせて逆U字状をなしている。
第2のパイプ320の一方の端部325は、この内部の水流路が開口しており、第1のボトル210の上部から液密状態を保ちながら第1のボトル内に満たされた水の中に第1のパイプ310の他方の端部316と平行して下方に向かって延在している。また、第2のパイプ320の他方の端部326は、この内部の水流路が開口しており、第2のボトル220の長手方向一方の端部から液密状態を保ちながら挿入され、第2のボトル内に満たされた水の中に水平方向に向かって延在している。
第3のパイプ330の一方の端部335は、この内部の水流路が開口しており、第2のボトル220の長手方向一方の端部から液密状態を保ちながら挿入され、第2のボトル内に満たされた水の中に第2のパイプ320の他方の端部326と平行して水平方向に向かって延在している。また、第3のパイプ330は、第2のボトル220の長手方向一方の端部335から水平方向に延在した後、垂直方向下方に折れ曲がってその他方の端部336の他端側開口部337が水容器100に満たされた水500の水面500aから所定の高さに位置するように配置されている。
なお、本実施形態の場合、第3のパイプ330の他方の端部336の他端側開口部337は、パイプ側方から見て斜めに切断されており、第3のパイプ330の水流路をなす内径は、第3のパイプ330から水容器100に満たされた水500の水面500aに向かって水滴501,502,503,・・・が1滴ずつ時間的間隔を空けずに連続的に滴下する程度の細さを有している。即ち、第3のパイプ330の他方の端部から水滴501,502,503,・・・が連続的に滴下する間、周囲の空気が第3のパイプ内に入り込まないようになっている。
また、第3のパイプ330の他方の端部336の他端側開口部337の高さは、第1のボトル210及び第2のボトル220、予備ボトル230、第1のパイプ310乃至第3のパイプ330の全てが空気を含まず完全に水で満たされるようにした場合に、これらの各構成要素が上述した配置状態とされることで、サイフォン原理に加えて水の凝集力、すなわちファンデルワールス力の1つである水の分子間力を利用してこの第3のパイプ330の他方の端部336の他端側の開口部337から水容器100の水の水平面に向かって水滴501,502,503,・・・が1滴ずつ滴下する程度の高さとなっている。
このように、本考案は、水容器100、第1のボトル210及び第2のボトル220、第1のパイプ310乃至第3のパイプ330で構成される水の流れの経路が第3のパイプ330の他方の端部336の他端側の開口部337と水容器100に満たされた水500の水面500aとの間を除いて空気によって分断されることなく水のみで連続的に形成されていることを特徴としている。
これによって、本考案は、従来技術においては全く用いられていない技術的思想の組み合わせであるサイフォン原理に加えて水の凝集力(ファンデルワールス力の1つである水の分子間力であり毛細管現象を説明するのに用いられる力)を利用するとともに、水の流れの経路が上述した複雑な経路から構成されることによる水の逆流防止、すなわち第3のパイプ330から第2のボトル220、第2のパイプ320、第1のボトル210、第1のパイプ310を介して水容器100に水が逆流するのを防止する抵抗力を有することで、水容器100に溜まった水500を吸い上げて水容器100に溜まった水500の水面500aに水滴501,502,503,・・・として連続的に滴下させることで水を自動循環させることができる。
これによって、本考案に係る水の自動循環装置1における水の流れる部分の途中に水の流れを阻止する抵抗にはならない程度の構成を有するフィルターを備えれば水の浄化装置として利用可能である。具体的には、屋内においては金魚鉢や魚を飼育する水槽の水の浄化に用いることができ、屋外では本考案に係る水の自働循環装置を多数備えることで例えば池や貯水池、湖の水の浄化に役立てることができる。
また、本考案に係る水の自動循環装置1における水の流れる部分の途中に水の流れを阻止する抵抗とならない構成の羽根車を備えれば、簡易的な発電装置とすることが可能である。これによって、例えば消費電力が少ないLEDライトの照明装置の電源やその他の各種センサーに電力を供給することによる警報装置の電源として利用することができる。
また、本考案に係る水の自動循環装置は、サイフォン原理に加えて水の凝集力を利用しているので、背の高い木や草花はどのようにして根から水分や養分を吸い上げて上方の葉っぱや花の部分に供給するかの原理(毛細管現象)を説明するための理科の教材としても利用できる。併せて、サイフォン原理と水の吸収力(毛細管現象)を同時に比較できる理科の教材とすることもできる。これによって、わが国の将来の産業の発達を担う子供たちに科学的興味や好奇心を起こさせることが可能である。
本考案の作用、即ち容器に溜まった水を吸い上げて再度その容器の水面に連続的に滴下させることで水を自動循環させることができる具体的な試作品を作成したので、その各構成要素の種類や材質、構成要素間の寸法関係について以下に説明する。
本実施例においては、水の自働循環装置1の考えられる好ましい形態の1つとして、上面が開口し一定の高さまで水を満たす水容器100については、直径30センチ、深さ15センチを有し上部が全て開口した金属製の水入れ容器を用いた。
また、水容器100に満たされた水500の水面500aよりも上部が鉛直方向高い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第1のボトル210については、容積1リットルのペットボトルを用いた。
また、水容器100に満たされた水500の水面500aよりも上部が鉛直方向高い位置に配置されかつ第1のボトル210の上部よりも低い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第2のボトル220については、容積1リットルのペットボトルを用いた。
また、水容器100の水500を一端から吸い上げ他端から第1のボトル210に供給する第1のパイプであって、その長手方向中間部分の一部が第1のボトル210よりも鉛直方向上方に配置された第1のパイプ310については、外径1cmで内径5mm程度のビニール製のパイプを用いた。
また、第1のボトル210に満たされた水を一端から吸い上げ他端から第2のボトル220に水を供給する第2のパイプであって、その長手方向中間部分の一部が第1のボトル210よりも鉛直方向上方に配置された第2のパイプ320については、外径1cmで内径5mm程度のビニール製のパイプを用いた。
また、第2のボトル220に満たされた水を一端から吸い込み他端の開口部から水容器100に満たされた水500の水面500aに連続した水滴501,502,503,・・・として間断なく滴下させる第3のパイプ330については、外径0.8cmの内径4mm程度のビニール製のパイプを用いた。
そして、水容器で満たされた水の中に同じく容積1リットルのペットボトルであって一端側を全て開口した予備ボトル230を傾けて配置した。
また、第1のパイプ310の他端が第1のボトル内に液密に挿入されるとともに、第2のパイプ320の一端が第1のボトル内に液密に挿入されるように、第1のボトル210のキャップ部(図面中には図示せず)に第1のパイプ310と第2のパイプ320を挿通して固定した。
また、第2のパイプ320の他端が第2のボトル内に液密に挿入されるとともに、第3のパイプ330の一端が第2のボトル内に液密に挿入されるように、第2のボトル220のキャップ部(図面中には図示せず)に第2のパイプ320と第3のパイプ330を挿通して固定した。
そして、水容器100を水500で満たすとともに、第1のボトル210、第2のボトル220、及び予備ボトル230を水で満たし、第1のパイプ310乃至第3のパイプ330をそれぞれ所定のボトル内にそれらのキャップ(図面中では図示せず)を介して液密状態を保つように差し込み、これら全体を水容器100が置かれた面とほぼ同一面において第3のパイプ330の開口した他端から口唇で水を吸い出し、第1のボトル210及び第2のボトル220、予備ボトル230、第1のパイプ310乃至第3のパイプ330の全てが空気を含まず完全に水で満たされるようにした。なお、予備ボトル230に関しては、これに溜まった水の水位が第1のパイプ310の一端よりも上側に位置していれば、本考案の作用を発揮できることを後に確認した。
以上のように、第1のボトル210及び第2のボトル220、予備ボトル230、第1のパイプ310乃至第3のパイプ330の全てが空気を含まず完全に水で満たされるようにした状態を保ったまま、第3のパイプ330の他端側の開口部337から空気が入らないようにこの部分を指で押さえながら第1のボトル210を水容器100の載置面90から約50センチの高さ(図中高さh1参照)においてそのキャップが上方に向くようにこのボトルを立てた状態で壁に取り付けるとともに、第2のボトル220を水容器100の載置面90から約30センチの高さ(図中高さh2参照)においてそのキャップが水平方向を向くようにこのボトル220を横向きにした状態で壁に取り付けた。
そして、第1のパイプ310については、図1に示すように上側水平延在部311が水容器の載置面90から約1mの高さ(図中高さh3参照)に位置するように逆U字状に壁に取り付けた。また、第2のパイプ320についても、図1に示すように上側水平延在部321が第1のパイプ310の上側水平延在部311よりも若干下に位置するように逆U字状に壁に取り付けた。
そして、第3のパイプ330の他端側の開口部337は水容器100に満たされた水500の水面上方約5cmの高さ(図中高さh4参照)に位置させた状態で他端側開口部337を摘んだ指を離し、第3のパイプ内の水を水容器100に溜まった水500の水面500aに流出するようにした。
このようにすることで、第3のパイプ330の他端側の開口部337から水滴501,502,503,・・・が水容器内に溜まった水500の水面500aに向かって1滴ずつ連続的に滴下するとともに、この第3のパイプ330の他端側開口部337から第3のパイプ内に空気が逆流しないことを確認することができた。
以上のような構成によって、第3のパイプ330の他端側開口部337から水滴501,502,503,・・・が水容器内に溜まった水500の水面500aに向かって1滴ずつ連続的に滴下するという動作が連続して10時間継続することを確認した後、これらの構成要素の壁への固定を外して本考案の効果確認試験を終了した。
以上説明したように、本考案によると、サイフォン原理に加えて水の凝集力や各構成要素の配置に起因する水の逆流防止構造に基づいて、容器に溜まった水を吸い上げて再度その容器の水面に連続的に滴下させることで水を自動循環させることができる。
これによって、本考案に係る水の自動循環装置1における水の流れる部分の途中に水の流れを阻止する抵抗とならない構成のフィルターを備えれば、水の浄化装置として利用可能である。具体的には、屋内においては金魚鉢や魚を飼育する水槽の水の浄化に用いることができ、屋外では本考案に係る水の自働循環装置を多数備えることで例えば池や貯水池、湖の水の浄化に役立てることができる。
また、本考案に係る水の自動循環装置における水の流れる部分の途中に水の流れを阻止する抵抗とならない構成の羽根車を備えれば、簡易的な発電装置とすることが可能である。これによって、例えば消費電力が少ないLEDライトの照明装置の電源やその他の各種センサーに電力を供給することによる警報装置の電源として利用することができる。
また、本考案に係る水の自動循環装置は、サイフォン原理に加えて水の凝集力を利用しているので、背の高い木や草花はどのようにして根から水分や養分を吸い上げて上方の葉っぱや花の部分に供給するかの原理(毛細管現象)を説明するための理科の教材としても利用できる。併せて、サイフォン原理と水の吸収力(毛細管現象)を同時に比較できる理科の教材とすることもできる。これによって、わが国の将来の産業の発達を担う子供たちに科学的興味や好奇心を起こさせることが可能である。
なお、上述した実施形態は、あくまで本考案の一例を示すもので、本考案の範囲を逸脱しなければ上述のような寸法、材質、形状に本考案を限定する必要はなく、適宜設計変更を可能とすることは言うまでもない。
1 水の自動循環装置
90 載置面
100 水容器
210 第1のボトル
220 第2のボトル
230 予備ボトル
231 水面
310 第1のパイプ
311 上側水平延在部
312,313 垂直延在部
315 一方の端部
316 他方の端部
320 第2のパイプ
321 上側水平延在部
322,323 垂直延在部
325 一方の端部
326 他方の端部
330 第3のパイプ
336 他方の端部
337 他端側の開口部
500 水
500a 水面
501,502,503,・・・ 水滴

Claims (1)

  1. 上面が開口し一定の高さまで水を満たす水容器と、
    前記水容器に満たされた水の水面よりも上部が鉛直方向高い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第1のボトルと、
    前記水容器に満たされた水の水面よりも上部が鉛直方向高い位置に配置されかつ前記第1のボトルの上部よりも低い位置に配置され、水を密閉状態で満たすことができる第2のボトルと、
    前記水容器の水を一端から吸い上げ他端から前記第1のボトルに供給する第1のパイプであって、その長手方向中間部分の一部が前記第1のボトルよりも鉛直方向上方に配置された第1のパイプと、
    前記第1のボトルに満たされた水を一端から吸い上げ他端から前記第2のボトルに水を供給する第2のパイプであって、その長手方向中間部分の一部が前記第1のボトルよりも鉛直方向上方に配置された第2のパイプと、
    前記第2のボトルに満たされた水を一端から吸い込み他端の開口部から前記水容器に満たされた水の水面に連続した水滴として間断なく滴下させる第3のパイプと、を有し、
    前記第1のボトル及び第2のボトル、前記第1のパイプ乃至第3のパイプは、前記水容器に溜まった水から送り出される水で満たされており、
    前記第3のパイプの他端の開口部からは水滴が連続的に滴下している間中、外部から当該第3のパイプ内に空気が入らないようになっており、
    前記水容器、前記第1のボトル及び第2のボトル、前記第1のパイプ乃至第3のパイプの配置関係、並びに前記水容器に溜まった水の水面と前記第3のパイプの他端の開口部との間隔は、サイフォン原理に加えて水の凝集力により決定されていることを特徴とする水の自動循環装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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