JP3201627U - 焼き網 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストや手間の増加を抑制しつつ、安定して食材を載置して焼き調理することができる焼き網を提供すること。【解決手段】本考案は、網部材が略平面状に配置されて形成されており、表面に焼き調理対象物を載置して焼き調理するための焼き網1である。そして、焼き網1の表面に、所定範囲の網部材が曲折されて形成された、焼き調理対象物を固定載置するための非平坦部11,12,13を有する。【選択図】図2
Description
本考案は、食材を載置して焼くときに利用する焼き網に関する。
食材を直火で焼き調理する際に、焼き網が利用される。例えば、七輪の上部に焼き網を配置して炭火で焼き調理したり、ロースター内に配置された焼き網で焼き調理することが行われている。特に、屋外や飲食店では、七輪を利用することがあり、焼き網の上に肉や野菜、魚介類を載置して、焼き調理が行われている。
一方で、貝や甲殻類など、硬い表面を持つ食材を焼き網上で焼く場合には、その載置状態が安定しない。特に、二枚貝や巻貝などの貝は、表面が曲面で形成されている場合が多く、載置状態が安定しない。すると、貝の開口側を上方に向けて水平に保つことが難しく、焼いたときに出た汁がこぼれてしまう、という問題が生じる。また、貝や甲殻類だけでなく、焼き調理の際に水平に保つことが要求されるあらゆる食材に、上述した問題が生じる。
ここで、特許文献1では、貝を焼き網で焼きときに汁をこぼさないための方法を開示している。特許文献1では、焼き網上に円環状の器具を配置し、この上に貝を載置して焼く方法を記載している。
しかしながら、上述した方法では、焼き網以外にも器具が必要となり、コストの増加、準備や片付けの手間の増加、という問題が生じる。
このため、本考案の目的は、上述した課題である、コストや手間の増加を抑制しつつ、安定して食材を載置して焼き調理することができる、焼き網を提供することにある。
本考案の一形態である焼き網は、
網部材が略平面状に配置されて形成されており、表面に焼き調理対象物を載置して焼き調理するための焼き網であって、
焼き網の表面に、所定範囲の前記網部材が曲折されて形成された、焼き調理対象物を固定載置するための非平坦部を有する、
という構成をとる。
網部材が略平面状に配置されて形成されており、表面に焼き調理対象物を載置して焼き調理するための焼き網であって、
焼き網の表面に、所定範囲の前記網部材が曲折されて形成された、焼き調理対象物を固定載置するための非平坦部を有する、
という構成をとる。
また、上記焼き網では、
焼き網の表面に形成された前記非平坦部は、他の箇所よりも凹んで形成された凹部である、
という構成をとる。
焼き網の表面に形成された前記非平坦部は、他の箇所よりも凹んで形成された凹部である、
という構成をとる。
また、上記焼き網では、
前記凹部は、当該凹部の周囲側から内部側に向かうにつれて深くなるよう凹んで形成されている、
という構成をとる。
前記凹部は、当該凹部の周囲側から内部側に向かうにつれて深くなるよう凹んで形成されている、
という構成をとる。
また、上記焼き網では、
前記凹部は、外形が円形又は楕円形に形成されている、
という構成をとる。
前記凹部は、外形が円形又は楕円形に形成されている、
という構成をとる。
また、上記焼き網では、
前記凹部は、焼き網の表面に複数形成されている、
という構成をとる。
前記凹部は、焼き網の表面に複数形成されている、
という構成をとる。
本考案は、以上のように構成されるため、コストや手間の増加を抑制しつつ、安定して食材を載置して焼き調理することができる。
本考案の実施形態を、図1乃至図5を参照して説明する。図1乃至図4は、焼き網の構成を示す図である。図5は、焼き網を利用するときの様子を示す図である。
まず、図1を参照して、焼き網の基本的な構成を説明する。本考案で説明する焼き網は、炭が収容された七輪2の上部に配置される焼き網1である。図1の例では、焼き網1は、外形が略長方形状の枠体の内部に、複数本の線状部材が格子状に交差して形成された網部材を備えて構成されている。そして、網部材は、略平面状に形成されており、表面に貝などの食材を載置して焼き調理するものである。
ここで、網部材を構成する線状部材は、例えば、ステンレス製であったり、鉄にメッキを施したものであるが、いかなる材料にて形成されていてもよい。また、網部材は、図1に示すように、線状部材が格子状に交差して形成されていることに限定されず、一方向に沿って所定の間隔をあけて平行に配列された線状部材だけで形成されていてもよい。
また、図1では、焼き網1の外形が長方形形状である場合を例示したが、外形は円形や正方形であってもよく、いかなる形状であってもよい。さらに、焼き網1は、七輪2に利用されるものに限定されず、ロースター内に配置されて利用されるものであってもよく、いかなる状況で利用されるものであってもよい。
続いて、本考案における焼き網1の特徴となる構成を、図2乃至図4を参照して説明する。図2に示すように、本考案における焼き網1は、表面の一部が、他の箇所と比較して凹んで形成されている。つまり、焼き網1の表面の複数箇所に、凹部11,12,13が形成されている。
具体的には、図3に示すように、焼き網1の表面の所定範囲が凹部形成範囲21,22,23となっており、この範囲内の網部材が、それぞれ曲折されて凹み、凹部11,12,13を形成している。このとき、凹部形成範囲21,22,23の外形、つまり、凹部11,12,13の外形は、例えば、楕円形である。ただし、凹部11,12,13の外形は、円形であってもよく、他の形状であってもよい。
ここで、焼き網1を側方から見た図を図4に示す。この図に示すように、各凹部11,12,13は、当該凹部11,12,13の周囲側から内部側に向かうにつれて深さが深くなるよう凹んで形成されている。つまり、凹部11,12,13の形状は、球の表面形状に形成されており、断面が円弧状に形成されている。このような凹部11,12,13は、例えば、表面が球状(円弧状)の金型で、平面状の焼き網1をプレス加工することで形成することができる。ただし、凹部11,12,13の形状は、必ずしも球状や円弧状であることに限定されず、他の形状であってもよい。
そして、焼き網1を利用して貝を焼き調理するときの様子を図5に示す。この図に示すように、上述した焼き網1の表面に形成した凹部11,12,13に、それぞれ焼き調理対象物である貝31,32,33を置く。すると、曲面である貝殻の表面が、凹部11,12,13に収容され、貝を安定して載置することができる。その後、焼き調理を進めるにつれて貝が開くが、当該貝の開口側が上方を向き、水平に保たれる。これにより、焼いたときに貝の身から出た汁が、貝殻の中に留まり、こぼれてしまうことを抑制することができる。
ここで、凹部11,12と凹部13とは、それぞれ異なる大きさの範囲21,22,23を外形として形成されおり、その深さも異なる。このため、凹部11,12,13の大きさに応じて、焼き調理対象物を適宜選択して載置するとよい。
以上のように、本考案の焼き網1を用いることで、他の器具を用いることなく、食材を安定して載置させて焼き調理することができる。その結果、準備や片付けの手間がかからず、容易に焼き調理することができる。さらに、本考案の焼き網1は、簡易な構造であるため、製造コストも容易となる。
なお、上記では、2枚の貝殻が閉じた貝を焼く場合を例示したが、予め貝殻を1枚だけの状態にした貝や、巻貝などの貝を、開口側を上方に向けて凹部11,12,13に載置してもよい。また、焼き調理対象物は、必ずしも貝であることに限定されず、いかなる焼き調理対象物を凹部11,12,13に載置してもよい。さらには、直接、焼き調理対象物を凹部11,12,13に載置することに限定されず、凹部11,12,13に受け皿となる部材(トレーやホイルなど)を載置して、その上に焼き調理対象物を載置して焼き調理してもよい。
また、本考案の焼き網では、表面の所定範囲に、上述した凹部11,12,13に限らず、他の箇所よりも突出した凸部や、上方あるいは下方に傾斜した傾斜部など、平坦部ではない非平坦部を形成してもよい。このとき、凸部や傾斜部などの非平坦部は、網部材を曲折して形成する。また、本考案の焼き網の表面に、上述した凹部11,12,13や、凸部、傾斜部など、異なる形状の非平坦部を混在させて形成してもよい。
そして、焼き網の表面に形成した非平坦部の形状に対応させて焼き調理対象物を載置することで、当該焼き調理対象物を安定して載置することができる。例えば、複数の凸部の間に貝などの焼き調理対象物を載置することで、当該凸部間で焼き調理対象物を安定して保持することができる。
以上、上記実施形態等を参照して本願考案を説明したが、本願考案は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願考案の構成や詳細には、本願考案の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
1 焼き網
2 七輪
11,12,13 凹部
21,22,23 凹部形成範囲
31,32,33 貝
2 七輪
11,12,13 凹部
21,22,23 凹部形成範囲
31,32,33 貝
Claims (5)
- 網部材が略平面状に配置されて形成されており、表面に焼き調理対象物を載置して焼き調理するための焼き網であって、
焼き網の表面に、所定範囲の前記網部材が曲折されて形成された、焼き調理対象物を固定載置するための非平坦部を有する、
焼き網。 - 請求項1に記載の焼き網であって、
焼き網の表面に形成された前記非平坦部は、他の箇所よりも凹んで形成された凹部である、
焼き網。 - 請求項2に記載の焼き網であって、
前記凹部は、当該凹部の周囲側から内部側に向かうにつれて深くなるよう凹んで形成されている、
焼き網。 - 請求項2又は3に記載の焼き網であって、
前記凹部は、外形が円形又は楕円形に形成されている、
焼き網。 - 請求項2乃至4のいずれかに記載の焼き網であって、
前記凹部は、焼き網の表面に複数形成されている、
焼き網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015005092U JP3201627U (ja) | 2015-10-08 | 2015-10-08 | 焼き網 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015005092U JP3201627U (ja) | 2015-10-08 | 2015-10-08 | 焼き網 |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2022001155A (ja) * | 2020-06-20 | 2022-01-06 | 雅志 徳重 | 焼き網 |
-
2015
- 2015-10-08 JP JP2015005092U patent/JP3201627U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2022001155A (ja) * | 2020-06-20 | 2022-01-06 | 雅志 徳重 | 焼き網 |
JP7248987B2 (ja) | 2020-06-20 | 2023-03-30 | 雅志 徳重 | 焼き網 |
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