JP3200812U - 窓際装飾用枠装置及びこの枠装置を用いた窓際緑化装置 - Google Patents

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孝行 青鹿
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Abstract

【課題】構造が簡単で邪魔にならず、建物本体を傷つけることなく容易に窓際へ設置することができ、窓際の装飾効果が高い窓際装飾用枠装置を提供する。【解決手段】窓の室内側における方形空間へ嵌め込まれる方形の枠装置であり、上下の横枠15,16と左右の縦枠17,18を方形に組み、その各隅部を隅部結合部材で結合し、方形枠体12を形成する。上横枠15の下面と下横枠16の上面に複数のワイヤ係止部材14を対向して取り付け、これらにワイヤ13を張設する。上横枠の外面に接着部材46、下横枠の外面にクッション材47を取付け、窓に固定する。プランターの植物をこの窓際装飾用枠装置のワイヤに伝わらせると窓際緑化装置となる。【選択図】図2

Description

本考案は、建物における窓の室内側に嵌め込んで設置する窓際装飾用枠装置及びこの枠装置を用いた窓際緑化装置に関する。
近年、窓から太陽光が進入するのを防ぎ、夏季の電力消費量を節減するために、蔓性植物を栽培して窓を覆うことが広く行われている。しかし、ビルディングの上層階では窓の近くで植物を栽培するのが難しい。一方、既存建物の窓際に植物を植えるための構造を設けるには工事が必要で費用がかさむ。
別の視点で建物の開口(窓)は、彩光ばかりでなく、室内側の景観や室外側からの景観に大きな影響がある。室内側の景観はカーテンやブラインドあるいは窓際に置かれる鉢植の観葉植物などに左右され、室外側からの景観は、窓際に取付ける装飾品やポスターで影響を受ける。しかし、窓ガラスにポスターや装飾品を直接貼り付けると、交換が面倒であり、接着剤で窓ガラスが汚れる心配もある。
一方、観葉植物については、この種の装置として、例えば、特許文献1に移動可能な基体とフレーム及び複数本のワイヤを備え、取付け部材を用いて基体にフレームを固定し、フレームの上下横材間にワイヤを張設し、ワイヤに装飾物、植物等の展示物を支持可能としてある展示装置が開示されている。
特開2014−14563号公報
特許文献1に記載の展示装置は、特別な取り付け工事なしに自立させて設置でき、衝立様に幅広く植栽を配置できるので、緑化による室内環境の改善に優れるが、植栽装置を収納可能な基体とフレームが一体になっているので、窓台に載せる等窓ガラスに接近させて設置できない。また、窓際に配置するには少し規模が大きすぎるきらいがある。
本考案は、構造が簡単で、建物本体を傷つけることなく容易に窓際へ設置することができ、窓の内外からの窓際装飾効果が高い窓際装飾用枠装置及びこの枠装置を用いた窓際緑化装置の提供を課題とする。
本考案は、建物の窓の室内側であって上部材(上枠材)の下面と左右部材(左右の縦枠材)の側面及び下部材(下枠材)の上面とで形成される方形空間へ、室内側から隙間なく嵌め込まれる方形の枠装置とする。
この方形の枠装置は、上下の横材及び左右の縦材と、隅部結合部材と、ワイヤ係止部材及びワイヤとを備える。横材と縦材の端部が構成する各隅部を前記隅部結合部材で結合して方形の枠体にする。
方形の枠装置の上横材の下面と下横材の上面には、それぞれ複数のワイヤ係止部材を対向して取り付け、上下の対向したワイヤ係止部材間に前記ワイヤをそれぞれ張設する。
そして、前記方形の枠装置の上下の横材、左右の縦材のいずれかであって前記方形空間へ、室内側から隙間なく嵌め込まれる側、例えば、上下の横材の外周面に、前記方形空間を形成する窓の上部材、下部材あるいは左右部材、例えば、上部材、下部材の内周面へ固定するための接着部材を取り付けておく。
前記室内側から隙間なく嵌め込まれる方形の枠装置を構成する上下の横材あるいは左右縦材には、内面(枠の内周面)にレール溝を形成し、これに前記ワイヤ係止部材を、ワイヤ係止部が前記方形空間側となるように配置される。
ワイヤ係止部材は、レール溝に沿っての移動と移動位置での固定が可能なものとするのが望ましい。
前記方形の枠装置における横材と縦材は中空とし、少なくとも上横材と下横材の対、あるいは左右の縦材の対となるものの内面にスリットが長手方向に沿って形成される。スリットとその両側のリブとで前記レール溝が形成される。
そして、前記隅部結合部材は、縦部分と横部分が一体で直角をなす部材であり、縦部分及び横部分のそれぞれにネジ孔が形成され、隅部結合部材の縦部分を縦材の中空部へ挿入し、横部分を横材の中空部へ挿入し、前記ネジ孔へネジを螺合して、前記隅部結合部材により横材と縦材を連結する構造とできる。
この場合、前記隅部結合部材は、縦部分及び横部分の横断面が内面側に突条とその基部の両側に肩部を備えた凸形となる形状である。
突条の幅寸法は前記スリットの幅にほぼ等しく、突出高さは前記両側のリブの肉厚に略等しくしてある。
そして、隅部結合部材の縦部分を縦材の中空部へ挿入して前記突条を前記スリット内に配置し、突条の両側の肩部を前記両側のリブ裏面に係合させる。同様に、横部分を横材の中空部へ挿入して前記突条を前記スリット内に配置し、突条の両側の肩部を前記両側のリブ裏面に係合させる。ついで、前記ネジ孔へネジを螺合して、前記隅部結合部材により横材と縦材を連結する。
本考案の窓際緑化装置は、前記窓際装飾用枠装置にプランターを組み合わせ、プランターに植えた蔓性の観葉植物等を前記窓際装飾用枠装置のワイヤに伝わらせた構成である。
本考案の窓際装飾用枠装置及び窓際緑化装置は、部品数が少なく軽量であり、方形の枠装置を窓側の方形空間に室内側から嵌め込んで接着部材で固定するだけで設置できる。
このため、簡単な組み立て説明図くらいがあれば、特別な技術が無くても設置できる。
この時、窓側の部材に何らの加工もしないので、建物を傷つけることなく窓際装飾用枠
装置を設置でき、また、取り外すことができる。このため、賃貸ビルの借室者が前記窓際装飾用枠装置や窓際緑化装置を利用する場合に、退去時の現状復帰に費用を要しない利点がある。
建物の窓の室内側にはほとんど方形空間が存在するので、寸法を合わせればどの窓際にも取付けることができ、また、設置位置の変更なども簡単に行える。
従来の窓ガラスに貼り付けていたポスターなどの装飾部材を飾って室外側からの景観を改善したり、窓際には置くことができなかった観葉植物を窓ガラスに接近させて配置でき、室内側からの景観を改善したりすることができる。
窓のガラス板に近接して配置されるので、観葉植物などの生育環境に優れる。
窓際装飾用枠装置の設置状態を示す斜視図。 窓際装飾用枠装置の斜視図。 ワイヤの他の例を示す側面図。 隅部結合部材及びネジを示した斜視図。 図2のa−a箇所断面図。 縦枠と横枠の結合部の断面図。 ワイヤ係止部材の側面図。 窓際装飾用枠装置の設置手順を説明する斜視図。 窓際緑化装置の斜視図。 窓際装飾用枠装置の使用例を示す斜視図。 縦枠と横枠の結合部の他の例を示す断面図。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、ビルにおける窓の室内側部分を示しており、窓1の室内側の方形空間2に窓際装飾用枠装置3が嵌め込まれて取り付けられている。
窓1は、建物の開口に固定された窓枠4にガラス板5を嵌め殺しに装着して構成されている。
窓枠4は、上枠材6、下枠材7、左右の縦枠材8,9及び方立10で構成され、各方立10間に前記のガラス板5がシール材と共に固定されている。
窓1において窓枠4の室内側面から建物壁の室内側面までは、建物の壁厚に伴う距離があり、この部分に上辺、下辺、および左右辺ともに平坦な化粧板11が取り付けられている。
また、窓枠4を構成する前記前、後、左、右の枠材6〜9と方立10は風圧などに対する強度を持たせるために室内外方向(見込み方向)に一定の幅寸法を有しており、前記各枠材6〜9と方立10は、装着されているガラス板5の面から室内側に張り出している。張出部分の窓開口側面はそれぞれ前記平坦な化粧板11と略面一とされている。
したがって、窓1の室内側には前記窓枠4を構成する各枠材6〜9の内面と方立10及び前記上辺、下辺、および左右辺の平坦な化粧板11により方形の空間2が形成されている。
方形の空間2を区画する上枠材6、下枠材7、左右の縦枠材8,9及び方立10と上辺、下辺、および左右辺の前記平坦な化粧板11とを総合して上方部材A、左部材B,右部材C及び下方部材Dと称することとする。また、これら部材の方形空間2を区画する面を内面と称する。
窓際装飾用枠装置3(図2)は、方形枠12と複数のワイヤ13及び係止部材14を備える。
前記方形枠12は、アルミ合金の押出成形材から前記方形空間2の内法寸法に合わせて切り出した上横枠15、下横枠16、左縦枠17及び右縦枠18を方形に組み付け、横枠15,16と縦枠17,18の端部が構成する隅部を隅部結合部材19(図4)で結合してある。
前記上横枠15(図5)は、この実施例の断面として、肉厚約1.2mm、外形の高さ寸法32mm、幅寸法30mmであって上壁20、下壁21、左壁22及び右壁23を有する基本的に断面が長方形となる形態である。そして、左壁22と右壁23間に中壁24を有し、各枠15〜18の内部(中空部)が小区画部26と大区画部27に区画されている。また、下壁21は中央に枠材の長手方向に沿ったスリット25が形成されており、下壁21は左右のリブ28,29に分断されている。この実施例において、上壁20も同様であってスリット20aが枠材の長手方向に沿って形成され、左右のリブに分断されている。
なお、他の枠、すなわち、下横枠16、左右の縦枠17,18の断面形態は、前記上横枠15と縦、横、左、右の方向は異なるが同じ断面形態である。
前記隅部結合部材19は、縦部分30と横部分31が一体で直角をなすよう屈曲された中実の鋳物金具であり、縦部分30及び横部分31の横断面は、屈曲された内側の面に突条32を長手方向に有しその基部の両側が肩部33となった凸形の形態である。
突条32の幅寸法は前記スリット25の幅にほぼ等しく、突出高さは両側のリブ28,29の肉厚に略等しくされている。肩部33は、金具の縦部分30と横部分31が接合する箇所において縦部分から横部分へ連続しておらず、横方向の溝34と縦方向の溝35とで分離されている(図4)。この横方向の溝34と縦方向の溝35は幅が前記押出成形材の肉厚であり、深さは肩部33の左右方向寸法である。また、これらの溝34,35は隅部結合部材19の正面側、背面側の双方に形成されている。
さらに、前記の縦部分30及び横部分31のそれぞれにネジ36を縦部分30の内面と直交する方向に、あるいは横部分31の内面と直交する方向に、それぞれねじ込むためのネジ孔37が2個ずつ形成されている。
左縦枠17の上端から前記の隅部結合部材19の小区画部26(中空部)へ縦部分30を挿し込み、ついで、隅部結合部材19の横部分31へ上横枠15の端部を小区画部分26で挿し込む(図6)。隅部結合部材19を挿し込んだ状態で、左縦枠17の上端面と上横枠15の上面とが一致するように上横枠15を移動させ、ネジ36をネジ孔37にそれぞれネジ込み、ネジ36の先端を中壁24に当接させる。
ネジ36をねじ込むと隅部結合部材19の肩部33が左右のリブ28,29に当たり、ネジ36による突っ張り作用によって隅部結合部材19と左縦枠17と上横枠15の隅部がいわゆる縦通しで結合される。
この場合、左縦枠17の内面側のリブ28,29は隅部結合部材19の横部分31における縦方向の溝35に入り込み、肩部33とは衝突しない。
また、隅部結合部材19の突条32は前記スリット25と長手方向へ隙間なく嵌合するので、方形枠12は隅部結合部材19によって、面内方向の変形(歪)が防止されると共に面外方向の変形(ひねり)も防止される。
方形枠12において、他の縦枠と横枠間の隅部も同様にして結合する。なお、実施例におけるネジ36はいわゆるイモネジであり、頭部が無く、工具掛け部をネジ孔37の内部へ沈めることができる。
このようにして完成した方形枠12は、その素材である押出成形材の縦横寸法が小さくても変形の生じにくい確固とした枠となる。そして、その内周面には前記のスリット25が一巡して配置されることになる。
なお、一巡するのは同じ押出成形材から各枠を切り出しているからであり、この実施例においては、少なくとも上横枠15と下横枠15の内面にスリット25が存在しておればよい。
方形の枠12の隅部は内周面に突出物がなく体裁がよい。
ワイヤ係止部材14(図7)は、フックボルト38、ナット39、押さえバネ40、ワッシャ41及び裏当て板42とで構成されている。
フックボルト38は、先端部をフック部43(ワイヤ係止部)、基部をネジ部44としてあり、ネジ部44にナット39が螺合されている。フックボルト38はアイボルトのこともある。
ナット39の上部に押さえバネ40が装着され、その上にワッシャ41が嵌め込まれている。押さえバネ40はその径がナット39やワッシャ41の径よりも小さく、また、ワッシャ41の径は上横枠15及び下横枠16におけるスリット25の幅よりも大きい。
裏当て板42は、フックボルト38のネジ部44の上端にねじ込まれ回転不能に固定された板部材であり、幅寸法が前記スリット25の幅よりも小さく、長さ寸法は前記スリット25の幅よりも大きい。すなわち、裏当て板42は、その長手方向をスリット25の長手方向に合わせると、スリット25から上横枠15あるいは下横枠16の小区画部26へ進入せることができ、進入させた後に90°回転させると両側のリブ28,29の裏面へ係合させることができる。
裏当て板42は長手方向の中央部が横断方向に低くなった凹所45となっている。凹所45の幅は前記スリット25の幅分であり、深さは前記リブ28,29の肉厚分である。
ワイヤ係止部材14は、上横枠15と下横枠16のスリット25へそれぞれ同じ数(必要な数)を装着する。
装着は、あらかじめ、ナット39をフック部43側へ緩めておいてから、前記のように裏当て板42の長手方向をスリット25の長手方向に合わせてフックボルト38を押し込む。すると、ワッシャ41はスリット25を通過できないので、押さえバネ40を圧縮しながら裏当て板42が上横枠15と下横枠16の小区画部26へ進入する。そして、その状態で裏当て板42を90°回転させて手を離せば裏当て板42は両側のリブ28,29の裏面に係合する。この時、裏当て板42の前記凹所45はスリット25に嵌り込み回り止めされる。
この状態は、ワッシャ41と裏当て板42とでリブ28,29を挟み込み、押さえバネ40の付勢で締め付けている状態であり、これら部材間の摩擦により、ワイヤ係止部材14は移動されたその位置に仮止めされる。仮止めはナット39を締め付けることで本固定となる。本固定は押しつぶした押さえバネ40を介してワッシャ41を強圧してもよいし、図7に破線で示すように、押さえバネ40をナット39の上面に設けた凹所に納め、ナット39で直接に、ワッシャ41を強圧するようにしてもよい。
下横枠16のスリット25に対しても同様にしてワイヤ係止部材14を取り付けることができる。
したがって、このワイヤ係止部材14は、上横枠15あるいは下横枠16の長手方向においてどの位置からでも脱着ができ、また、任意の位置に移動させて固定することができる。
ワイヤ13は、細いステンレス線の撚線に樹脂線材を螺旋状に巻き付けたスパイラル線であり、前記方形枠12の上横枠15と下横枠16に対向させて取付けた前記のワイヤ係止部材14間に張設する(図2)。ワイヤ13は係止部材14間に張設する線材の一例であって、紐や透明なテグス等であってもよい。あるいは、図3のように、スパイラル線13aの上端にフック13bを、下端にバネフック金具13cを取り付けたワイヤ13dであってもよい。ワイヤ13dを使用すると、ワイヤ13d自体にバネフック金具13cによる伸縮性があることから、上下のワイヤ係止部材14を単にスライドが可能な簡単な構造のものにしても前記バネフック金具13cの付勢に基づく上下の横材15,16とワイヤ係止部材14との摩擦により、ワイヤ13dの位置を維持することができる。また、取付けたままで移動もできる。さらに、ワイヤ13dを常時、緊張状態に維持しやすい。
そして、方形枠12における上横枠15の外面(上面)に方形枠12を前記窓1の方形空間2に取付けるための接着部材46を少なくとも2か所に取付ける。接着部材としては両面接着材が好適である。また、下横枠16の外面(下面)には柔軟な樹脂のクッション材47を少なくとも2か所に取付ける。クッション材47は厚さ5mm程度である。
以上で、窓際装飾用枠装置3が完成する。
この窓際装飾用枠装置3は簡単な工具で組立てることができるので、これを設置する現場で組み立てる。
そして、まず、方形枠12の下横枠16を前記窓1の内側である方形空間2の下方部材Dの上面に前記クッション材47を介して窓枠4の下枠材7に近づけて載置する(図8)。ついで、前記下横枠16を支点としてクッション材47を圧迫する要領で方形枠12を上方へ回転させ、方形枠12の全体を方形空間2に嵌め込む。
嵌め込み完了状態は、方形枠12の少なくとも上下が前記方形空間2の上辺と下辺間にほぼ隙間なく嵌りこむ状態が良い。このようにすることで、持ち上げた方形枠12の上横枠15の外面に取付けた接着部材46は、方形枠12を嵌め込むと同時に方形空間2の上方部材Aの下面に取付けられる。この際、下横枠16の外面に取付けたクッション材47がもとに戻る作用で方形枠12を上方へ押し上げるので、固定状態はさらに良好に維持される。
前記窓際装飾用枠装置3は、窓1の室内側に存在する方形空間2に装着して種々な用途に利用することができる。
窓際緑化装置49(図9)はそのひとつであり、前記の窓際装飾用枠装置3にプランター50を組み合わせたものである。
プランター50は、窓際装飾用枠装置3とほぼ同幅で、上面が開口した箱体であり、内部に観葉植物等を栽培するための培養土、栽培用ポッド等を収容できるようになっている。また、プランター50の上面は、植物が延び出るための孔51を有する蓋52で覆い、灌水時の跳ね飛びや土臭の拡散を防止し、外観を整えることができる。
プランター50は、窓1の方形空間2に嵌め込んだ窓際装飾用枠装置3の室内側下部に幅方向に沿って設置する。そして、プランター50から伸びた蔓性植物、蔦類等の観葉植物53を窓際装飾用枠装置3のワイヤ13に伝わらせて、窓際を緑化する。
実際、緑化装置による緑化は見た目の改善ばかりでなく、ビジネス空間において窓からの陽光を背に受ける人の日除け対策ともなる。
なお、観葉植物等は窓際においていわゆる癒し効果のある植物であればよく、葉の鑑賞ばかりでなく、花が咲くもの、実がなるものなども包含する。ビルの窓際で行ったこの装置の実験ではパッションフルーツが生育し、いくつかの実を付けた。
このようにして、建物の窓際を速やかに緑化することができる。
観葉植物53を伝わらせた窓際緑化装置49は窓1の室内側における方形空間2に納まるので、室内を移動する人の邪魔にならない。
図10において、(イ)は窓際の方形空間2に窓際装飾用枠装置3を取付け、これに図形デコレーションを施した例であり、(ロ)は窓際に電飾を施した例である。また、同図の(ハ)は、窓1におけるガラス板5の室内側面を清掃する際に窓際装飾用枠装置3のワイヤ13を左右の一方に集めた状態であり、窓際装飾用枠装置3を取り外すことなくガラス板5の清掃が可能である。この場合、ワイヤ係止部材14におけるナット39は、完全に締め付けることなく上横枠15、下横枠16との係合を押さえバネ40の付勢によるワッシャ41とリブ28,29及び裏当て板42との摩擦だけで、ワイヤ係止部材14が上横枠15、下横枠16に係止されているようにしておく。
なお、消防隊進入口とされている窓の室内側に窓際装飾用枠装置3を配置したとしても、前記のように、ワイヤ13を移動させることができるので格別な支障はない。仮に、障害物となるようなことがあっても蹴り飛ばすことによって簡単に外すことができるので、やはり格別な支障はない。
また、窓際装飾用枠装置3を構成する方形枠12の内部にLEDを配置し、簡単な配線をすることによって、夜間に方形枠12の内周からワイヤ13に取付けたデコレーションや観葉植物を幻想的に浮き上がらせることもできる。このような窓際の光は、犯罪者の進入を抑制する効果もある。
以上、実施例を説明したが、方形空間2に対する方形枠12の取付態様は、前記のように、上横枠15、下横枠16の対を方形空間2の上下内法寸法に合わせる態様の他に、左縦枠17と右縦枠18の対を前記方形空間2の左右内法寸法に合わせる態様及び上下左右の内法寸法を合わせる態様のいずれでもよい。
ワイヤ13の張設方向は上下方向ばかりでなく、左右方向とすることもある。
方形枠12に外力は作用しないので、方形空間2に対する方形枠12が倒れ掛かってこない程度でよく、脱着に便利なように比較的弱いものでよい。
また、方形空間2に対する方形枠12の取付けは前記のような両面接着材に限らず、例えば、方形枠12の上横枠15から上方へ突出させ上方部材Aとの突っ張りで固定を達成するネジ式のアジャスタなどによる手段であってもよい。しかし、アジャスタの上方部材Aとの当接部など、当接部はクッション材にするなど当接部の建物側を凹ませたり、傷付けたりしないよう注意を要する。
隅部結合部材19は、金属の平板を直角に曲げた隅金物48(図11)と皿頭ビス・ナットの組み合わせであってもよい。図は上横枠15、下横枠16の外周側の壁(上壁20)にスリット20aが形成されていない場合であって、この場合、図4の上壁20にナットをねじ込むための工具を挿通させる孔51を設ける必要がある。
前記実施例の上横枠15、下横枠16の外周側の壁にスリット20aが形成されている場合は、スリット20aを利用して外周側からナットをねじ込むことができる。
前記室内側の方形空間2にブラインドが配置される窓1では、通常、窓1のガラス板5とブラインドとの間に大きなスペースがあり、窓際装飾用枠装置3を設置するのに充分である。この場合、窓際装飾用枠装置3が設置されていても従前と同様にブラインドを昇降させることができる。
窓際装飾用枠装置3におけるワイヤ13の本数と間隔は観葉植物の種類やワイヤ13を利用する装飾物の大きさや重さなどに応じて適宜定める。
A 上方部材
B,C 左右部材
D 下方部材
1 窓
2 方形空間
3 窓際装飾用枠装置
4 窓枠
5 ガラス板
6 上枠材
7 下枠材
8 左枠材
9 右枠材
10 方立
11 化粧板
12 方形枠
13 ワイヤ
13a スパイラル線
13b フック
13c バネフック金具
13d ワイヤ
14 ワイヤ係止部材
15 上横枠
16 下横枠
17 左縦枠
18 右縦枠
19 隅部結合部材
20 上壁
20a スリット
21 下壁
22 左壁
23 右壁
24 中壁
25 スリット
26 小区画部
27 大区画部
28 左リブ
29 右リブ
30 縦部分
31 横部分
32 突条
33 肩部
34 横方向の溝
35 縦方向の溝
36 ネジ
37 ネジ孔
38 フックボルト
39 ナット
40 押さえバネ
41 ワッシャ
42 裏当て板
43 フック部
44 ネジ部
45 凹所
46 接着部材
47 クッション材
48 隅金物
49 窓際緑化装置
50 プランター
51 孔
52 蓋
53 観葉植物

Claims (5)

  1. 建物の窓の室内側であって上方部材の下面と左右部材の側面及び下方部材の上面とで形成される方形空間へ、室内側から嵌め込まれて取り付けられる方形の枠装置であって、
    上下の横枠及び左右の縦枠と、隅部結合部材と、ワイヤ係止部材及びワイヤとを備え、
    横枠と縦枠の端部が構成する隅部を前記隅部結合部材で結合して方形の枠体とし、
    枠体の上横枠の下面と下横枠の上面にそれぞれ複数のワイヤ係止部材を対向して取り付け、
    上下の対向したワイヤ係止部材間に前記ワイヤをそれぞれ張設してあり、
    対となる上下の横枠、対となる左右の縦枠の少なくともいずれかの前記対の枠材外周面に、前記方形空間を形成する上下部材あるいは左右部材へ固定するための接着部材を取り付けてある、
    ことを特徴とした窓際装飾用枠装置。
  2. 前記上下の横枠あるいは左右の縦枠は、前記方形空間側となる内面にレール溝が形成され、
    前記ワイヤ係止部材は、ワイヤ係止部を前記方形空間側としてレール溝に配置され、レール溝に沿っての移動と移動位置での固定が可能とされていることを特徴とした請求項1に記載の窓際装飾用枠装置。
  3. 前記横材と縦材は中空であって、少なくとも横材は前記方形空間側に横材の長手方向に沿ったスリットが形成され、このスリットと両側のリブとで前記レール溝が形成されており、
    前記隅部結合部材は、縦部分と横部分が一体で直角をなす金具であり、縦部分及び横部分のそれぞれにネジ孔が形成されており、
    隅部結合部材の縦部分を縦枠の中空部へ挿入し、横部分を横枠の中空部へ挿入し、前記ネジ孔へネジを螺合して、前記隅部結合部材により横枠と縦枠を結合してあることを特徴とした請求項2に記載の窓際装飾用枠装置。
  4. 前記隅部結合部材は、縦部分及び横部分の横断面が内面側で突条とその基部の両側に肩部を備えた凸形となる形状であり、突条の幅寸法が前記スリットの幅にほぼ等しく、突出高さが前記両側のリブの肉厚に略等しく、隅部結合部材の縦部分を縦材の中空部へ挿入して前記突条を前記スリット内に配置し、突条の両側の肩部を前記両側のリブ裏面に係合させ、横部分を横材の中空部へ挿入して前記突条を前記スリット内に配置し、突条の両側の肩部を前記両側のリブ裏面に係合させ、前記ネジ孔へネジを螺合して、前記隅部結合部材により横枠と縦枠を結合してあることを特徴とした請求項3に記載の窓際装飾用枠装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の窓際装飾用枠装置にプランターを組み合わせ、プランターの植物を窓際装飾用枠装置の前記ワイヤに伝わらせることを特徴とした窓際緑化装置。
JP2015004337U 2015-08-27 2015-08-27 窓際装飾用枠装置及びこの枠装置を用いた窓際緑化装置 Active JP3200812U (ja)

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