JP3200633U - 多量土砂滅菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大量に効率よく作業者に安全で自然環境に悪影響を及ぼすことなく殺菌処理することが可能となる、土木建築工事で使用する土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除装置を提供する。【解決手段】スクリュー型羽1と配液管3と噴霧ノズル4はこれらを内挿する外殻2の内部に設置されている。スクリュー型羽1の主軸8は主軸モーター6により回転方向9で示される方向に回転している。外殻2は地面から架台7によって保持されており、配液管3は薬剤の保存タンク5に連結されている。薬剤は高圧ポンプ等により圧送される。土砂投入口10の上方にあるホッパー11より投入された土砂石材は外殻2の一方端部の開口部である土砂投入口10から落下しスクリュー型羽の回転に伴い撹拌されながら土砂の移動方向13に示される方向へ移動する。移動しながら上方の噴霧ノズル4から薬剤の散布を受ける。噴霧ノズル4は等間隔で複数個設置されている。【選択図】図1
Description
土木建築工事で使用される土砂や石材等に付着又は混入した有害生物を薬剤又は蒸気又は燻煙剤を用いて殺菌、除菌、駆除及び防除する装置に関するものである。
蚊や蟻等の人の生活を害する虫(生活害虫)や外来生物の駆除さらには人の生活空間内に存する生活用材に付着繁殖している大腸菌や雑菌等の有害微生物(有害生物)については、薬剤又は蒸気又は燻煙剤等の薬剤をこれらに噴霧し又は散布することにより殺菌、除菌、駆除及び防除できることがしられている。この方法によって殺菌する場合において対象物が採石場や土取場から採取された土砂や石材等(以下、「土砂石材」と呼ぶ。)である場合であって、その土砂石材に生活害虫や有害害虫が付着又は混入した場合に、これら有害生物を殺菌、除菌、駆除及び防除するためには、原位置において殺菌対象である土砂石材に対し人(作業員)が噴霧器等を用いて薬剤を散布する方法がしられている。
特開平9−119775
▲1▼大量の土砂石材を殺菌ができない
積まれた土砂石材の表面は凸凹としており作業安全性の見地からは「足場が悪い」状態である。よって、作業員の噴霧器による薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤等)の散布作業には転倒・滑落等の危険を伴う作業である。また、ある時間内に歩行できる距離も平坦な場合よりも著しく少ないので空間的な作業効率は極めてが悪く、さらには、風雨による作業への悪影響(作業の低効率化等)も生じる。このように安全に大量に効率よく土砂石材を殺菌することができない。不整地走行車に薬剤噴霧器を搭載して作業を行う場合であっても同様のことが言える。よって、大量の土砂石材を、労働安全性が高く、また効率よく低コストで殺菌する装置の提供が求められている。
積まれた土砂石材の表面は凸凹としており作業安全性の見地からは「足場が悪い」状態である。よって、作業員の噴霧器による薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤等)の散布作業には転倒・滑落等の危険を伴う作業である。また、ある時間内に歩行できる距離も平坦な場合よりも著しく少ないので空間的な作業効率は極めてが悪く、さらには、風雨による作業への悪影響(作業の低効率化等)も生じる。このように安全に大量に効率よく土砂石材を殺菌することができない。不整地走行車に薬剤噴霧器を搭載して作業を行う場合であっても同様のことが言える。よって、大量の土砂石材を、労働安全性が高く、また効率よく低コストで殺菌する装置の提供が求められている。
▲2▼汚染地域内での殺菌作業の場合の再汚染の可能性
有害生物の生息域内に保管されている土砂石材の殺菌を行う場合には、従来の原位置において薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤等)の散布によりこれらの有害生物を殺菌する手法の場合は、散布直後は殺菌されたとしても、殺菌後においてもしばらくの間は周囲の有害生物の生息区域内に囲まれた中に土砂石材が存在すこととなるので、殺菌処理後に再度、有害生物が土砂石材に付着又は混入するおそれがある。よって、殺菌処理後においては再汚染が生じない殺菌装置の提供が求められている。
有害生物の生息域内に保管されている土砂石材の殺菌を行う場合には、従来の原位置において薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤等)の散布によりこれらの有害生物を殺菌する手法の場合は、散布直後は殺菌されたとしても、殺菌後においてもしばらくの間は周囲の有害生物の生息区域内に囲まれた中に土砂石材が存在すこととなるので、殺菌処理後に再度、有害生物が土砂石材に付着又は混入するおそれがある。よって、殺菌処理後においては再汚染が生じない殺菌装置の提供が求められている。
▲3▼静置された状態で殺菌する問題点(空隙、隙間)
一団の土砂石材については個々の粒子間に空隙が存在する。そのため、土砂石材の外部側より薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤等)を噴霧又は散布したとしても、土砂石材の内部の空隙には当該薬剤等が浸透し難い。また、薬剤を散布する噴霧器から見て、石材表面の噴霧器側(表側)については薬剤が直接ふりかかってくるが、裏側については噴霧器からみて遮蔽域となるので当該薬剤がふりかからない。そのため、薬剤噴霧器の移動の動線からはずれた個所については十分な殺菌効果が発揮されない場合が多い。よって、土砂石材の表面だけでなく、内部空隙に対してもくまなく万遍なく殺菌効果を発揮する装置の提供が求められている。
一団の土砂石材については個々の粒子間に空隙が存在する。そのため、土砂石材の外部側より薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤等)を噴霧又は散布したとしても、土砂石材の内部の空隙には当該薬剤等が浸透し難い。また、薬剤を散布する噴霧器から見て、石材表面の噴霧器側(表側)については薬剤が直接ふりかかってくるが、裏側については噴霧器からみて遮蔽域となるので当該薬剤がふりかからない。そのため、薬剤噴霧器の移動の動線からはずれた個所については十分な殺菌効果が発揮されない場合が多い。よって、土砂石材の表面だけでなく、内部空隙に対してもくまなく万遍なく殺菌効果を発揮する装置の提供が求められている。
▲4▼薬剤の飛散による悪影響
屋外において土砂石材を噴霧器等を用いて殺菌する場合には、風や雨の気象により薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤等)は殺菌対象である土砂石材が置かれている場所以外にも飛散する場合があるので、作業者のみならず周辺住民の誤吸引や、本来保全しなければならない周辺自然環境へ悪影響も及ぼすおそれがある。よってこれらの状況が生じない殺菌装置の提供が求められている。
屋外において土砂石材を噴霧器等を用いて殺菌する場合には、風や雨の気象により薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤等)は殺菌対象である土砂石材が置かれている場所以外にも飛散する場合があるので、作業者のみならず周辺住民の誤吸引や、本来保全しなければならない周辺自然環境へ悪影響も及ぼすおそれがある。よってこれらの状況が生じない殺菌装置の提供が求められている。
本願考案は、上記の目的を達成するために、土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除する装置につき、大量の土砂石材を効率よく低コストで、労働安全衛生性も高く、人畜無害で、周辺自然環境へも悪影響を及びすこともなく行うことでできる装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本願考案は、土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除する装置であって、土砂の連続的搬送手段内に薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)が噴霧・散布可能となるよう当該薬剤の配管と噴霧装置を、当該搬送手段内の搬送方向に配置したことを特徴とするものである。これにより、土砂石材は連続的に大量に殺菌、除菌、駆除及び防除が可能となり、また、土砂の投入口が汚染区域にあった場合であっても、土砂の排出口から例えば土砂運搬船等の非汚染の土倉等へ切れ目なく運搬することにより、殺菌等の処理後における再汚染の可能性をなくすことができる。
さらに、請求項2に記載の本願考案は、請求項1に記載の土砂石材の連続的搬送手段が略円筒状の殻内に内挿したスクリューコンベアであり、当該殻の一端側に土砂石材投入ホッパーを設置し、土砂石材の排出口となる他方側の端部に至る間のスクリューコンベアの上方に薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)の保存タンクに接続された配管が略円筒状の殻に一体として殻内部に設置され、当該配管に噴霧装置複数個を等間隔に設置したものである。これにより、土砂石材はスクリューコンベアに撹拌されながら排出口に向かって移動し、同時に前後の複数の噴霧器から表裏の区別なく薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)の散布を受けることになり、さらに、撹拌効果により土砂石材の表面だけでなく内部空隙に対しても当該薬剤の効果を及ぼすことができる。また、当該薬剤の配管及び噴霧器は閉鎖された殻内部にあることから、作業者は当該薬剤を吸引するおそれはなく周辺への当該薬剤等の飛散も生じることはない。なお、当該保存タンクは薬剤が蒸気である場合は高温水蒸気の発生装置であり、燻煙剤である場合には燻煙発生装置である。
さらに、請求項3に記載の本願考案は、請求項1に記載の土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除装置であって使用する薬剤として、人畜無害である食品添加物としての次亜塩素系の殺菌料を使用するものである。これにより、万が一、使用薬剤が周辺に飛散した場合であっても、作業員や周辺住民、また周辺自然環境への悪影響を及ぼすことはない。
本考案による土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除装置を利用することによって、連続運搬手段を使用していることから連続して大量に処理が可能である。また、連続運搬手段がスクリューコンベアーであることから土砂石材は撹拌されながら処理されるので表面だけでなく内部空隙までも薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)の効果を及ぼすことができ、当該薬剤の噴霧装置を土砂石材の運搬方向に向かって薬剤の配管に複数個を等間隔に備えていることから、薬剤は移動する土砂石材の前後から遮蔽域なく土砂石材にかかるので、くまなく万遍なく薬剤の効果を発揮させることができる。スクリューコンベアー、薬剤配管及び噴霧器がこれらを内挿する殻内に備えることから使用薬剤が外部に飛散することなく作業者に安全で外部自然環境への悪影響もない。処理された土砂石材はスクリューコンベアーの土砂石材の吐出口からベルトコンベアー等を介して連続して土運船に積み込み可能となるので、土砂石材を有害生物の汚染地域から非汚染地域への切れ目のない土砂運搬が可能となる。
本実施形態で使用する土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除装置を図1に示す。図1の上側図は地面上に設置された土砂石材殺菌、除菌、駆除及び防除装置の側面図であり、下側図は正面からの図である。
スクリュー型羽1と配液管3と噴霧ノズル4はこれらを内挿する外殻2の内部に設置されている。スクリュー型羽1の主軸8は主軸モーター6により回転方向9で示される方向に回転している。外殻2は地面から架台7によって保持されており、配液管3は薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)の保存タンク5に連結されている。薬剤は高圧ポンプ等により圧送される。土砂投入口10の上方にあるホッパー11より投入された土砂石材は外殻2の一方端部の開口部である土砂投入口10から落下しスクリュー型羽の回転に伴い撹拌されながら土砂の移動方向13に示される方向へ移動する。移動しながら上方の噴霧ノズル4から薬剤の散布を受ける。噴霧ノズル4は等間隔で複数個設置されていることから、土砂石材は移動時に前後両側より薬剤の噴霧を受けることとなる。薬剤の噴霧を受けながら外殻2の一方端部の土砂吐出口12に至ったところで外殻2の外側(下方側)へ吐き出される。
スクリュー型羽1と配液管3と噴霧ノズル4はこれらを内挿する外殻2の内部に設置されている。スクリュー型羽1の主軸8は主軸モーター6により回転方向9で示される方向に回転している。外殻2は地面から架台7によって保持されており、配液管3は薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)の保存タンク5に連結されている。薬剤は高圧ポンプ等により圧送される。土砂投入口10の上方にあるホッパー11より投入された土砂石材は外殻2の一方端部の開口部である土砂投入口10から落下しスクリュー型羽の回転に伴い撹拌されながら土砂の移動方向13に示される方向へ移動する。移動しながら上方の噴霧ノズル4から薬剤の散布を受ける。噴霧ノズル4は等間隔で複数個設置されていることから、土砂石材は移動時に前後両側より薬剤の噴霧を受けることとなる。薬剤の噴霧を受けながら外殻2の一方端部の土砂吐出口12に至ったところで外殻2の外側(下方側)へ吐き出される。
図2に図1で示した土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除装置を使用して土砂石材を殺菌、除菌、駆除及び防除処理し陸域から海上の土砂運搬船に積み込むまでの実施の形態を示す。土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除装置において殺菌処理された土砂石材は土砂排出口12からベルトコンベアー14に連絡され岸壁17に接岸された水面16に浮体する土砂運搬船15の船倉へと連続的に運搬される。
本考案は建設事業における砂石材等につき、地域を隔て連携しての有効的で効率的な産業利用に資することができる。
1 スクリュー型羽
2 外殻
3 配液管
4 噴霧ノズル
5 薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)保存タンク
6 主軸用モーター
7 架台
8 主軸
9 回転方向
10 土砂石材投入口
11 ホッパー
12 土砂吐出口
13 土砂の移動方法
14 ベルトコンベアー
15 土砂運搬船
16 水面(海面)
17 岸壁
2 外殻
3 配液管
4 噴霧ノズル
5 薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)保存タンク
6 主軸用モーター
7 架台
8 主軸
9 回転方向
10 土砂石材投入口
11 ホッパー
12 土砂吐出口
13 土砂の移動方法
14 ベルトコンベアー
15 土砂運搬船
16 水面(海面)
17 岸壁
Claims (3)
- 土木建築工事で使用する土砂石材に付着又は混入した有害生物を薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)を用いて殺菌、除菌、駆除及び防除する装置であって、当該薬剤が噴霧・散布可能となるよう当該薬剤の配管と噴霧装置とを、土砂石材の連続的搬送手段内に搬送方向に配置したことを特徴とする土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除装置。
- 土砂石材の連続的搬送手段として略円筒状の殻内に内挿したスクリューコンベアであって、当該殻の一端側に土砂石材投入ホッパーを設置し、土砂石材排出口となる他方側の端部に至る間のスクリューコンベアの上方に薬剤(薬剤又は蒸気又は燻煙剤)の保存タンクに接続された配管が略円筒状の殻に一体として設置され、当該配管に噴霧装置が複数個を設置したことを特徴とする請求項1に記載の土砂石材の殺菌、除菌、駆除及び防除装置。
- 殺菌、除菌、駆除及び防除のために使用する薬剤として、食品添加物としての次亜塩素系の殺菌料を使用することを特徴とする請求項1に記載の、土砂石材の殺菌、除菌、駆除、及び防除装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015004220U JP3200633U (ja) | 2015-08-04 | 2015-08-04 | 多量土砂滅菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015004220U JP3200633U (ja) | 2015-08-04 | 2015-08-04 | 多量土砂滅菌装置 |
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JP3200633U true JP3200633U (ja) | 2015-10-29 |
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JP (1) | JP3200633U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106822959A (zh) * | 2017-02-22 | 2017-06-13 | 江苏神农灭菌设备股份有限公司 | 能与粉末动态灭菌柜配套的在线喷淋冷却装置 |
-
2015
- 2015-08-04 JP JP2015004220U patent/JP3200633U/ja not_active Expired - Fee Related
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