JP2015227776A - 放射能で汚染された物質の飛散防止方法及びこれに使用する遮蔽液体を収容した散布器並びに散布装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】放射能で汚染された物質が周辺に飛散するのを阻止しつつ遮蔽する方法を提供する。【解決手段】圧力容器には遮蔽液体12と高圧エアが充填され、道路10に散乱した廃棄物11に遮蔽液体12を散布する。廃棄物11の上で遮蔽液体12が固化すると遮蔽物13が生成される。遮蔽物13によって覆われた廃棄物11はシャベル14で回収される。【選択図】図2
Description
本発明は、一般的には、放射能汚染の拡散防止に関し、より詳しくは、放射能で汚染された物質が生活環境に飛散するのを防止する方法及びこれに使用する遮蔽液体を収容した散布器並びに散布装置に関する。
平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により大量の放射性物質が放出され、この放射性物質によって環境汚染が発生している。
環境汚染に関して、環境省は「指定廃棄物関係ガイドライン」を公表している。このガイドラインでは、事故由来の放射性物質により汚染された廃棄物の収集、運搬、保管について詳しく規定している。
例えば特定廃棄物の運搬に関し、「特定廃棄物による人の健康又は生活環境に係る被害が生じないようにすること。」と規定している(規則第23条第1項第1号)。
また、容器等に収納した状態で廃棄物を運搬するのに必要な措置として、「特定廃棄物(特定廃棄物から生ずる汚水を含む。)が運搬車から飛散し、流出し、及び漏れ出さないように、特定廃棄物を容器に収納する等必要な措置を講ずること。」(規則第23条第1項第1号)と規定している。
環境省から上記「指定廃棄物関係ガイドライン」が公表されたことから、特定廃棄物の運搬に関しては上記の厳格な規定に従って実施されると期待できる。
また、除染が進行するなか、除染によって取り除かれた表土や道路側溝の汚泥廃棄物は、今現在、仮置き場や除染現場に保管されているが、今後は、中間貯蔵施設に搬送される。また、放射能で汚染された建造物の解体、撤去が行われる。
放射能に汚染された廃棄物の搬送は、上述したように厳格な規定に基づいて実施されるが、例えば交通事故が発生したときに車両に積載した廃棄物が道路に散乱してしまう可能性がある。このことは万が一の話ではあるが、廃棄物が散乱した場合、周辺領域の住民を混乱させてしまう。また、道路に散乱した廃棄物を収集する作業員の安全性を確保する必要がある。
また、廃棄物が悪臭の元になる場合、この悪臭の元は、人体に悪影響を及ぼす化学物質や細菌、微生物であると考えられている。道路上に廃棄物が散乱したとき、この廃棄物が発する悪臭によって周辺住民に健康被害が発生することは許されない。
また、放射能で汚染された建造物の解体作業を行う際、これに伴う粉塵が周囲に飛散してしまう。放射能で汚染されていない建造物の場合には、水をかけながら解体することで粉塵の飛散を防止することができる。しかし、放射能で汚染された建造物の場合、水を使うことは、この水が汚染されることから水を使って解体作業を行うことはできない。
本発明の目的は、放射能で汚染された物質が周辺に飛散するのを阻止しつつ遮蔽することのできる放射能で汚染された物質の飛散防止方法及びこれに使用する遮蔽液体を収容した散布器並びに散布装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、例えば道路上に散乱した廃棄物が発散する悪臭による周辺住民の健康被害の発生を防止できる放射能で汚染された物質の飛散防止方法及びこれに使用する遮蔽液体を収容した散布器並びに散布装置を提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明の一つの観点によれば、
放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する遮蔽液体を用意し、
放射能で汚染された対象物に対して前記遮蔽液体を散布する遮蔽液体散布工程と、
前記対象物に散布した前記遮蔽液体が固化した後に前記対象物を収集する収集工程とを有することを特徴とする放射能で汚染された物質の飛散防止方法を提供することにより達成される。
放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する遮蔽液体を用意し、
放射能で汚染された対象物に対して前記遮蔽液体を散布する遮蔽液体散布工程と、
前記対象物に散布した前記遮蔽液体が固化した後に前記対象物を収集する収集工程とを有することを特徴とする放射能で汚染された物質の飛散防止方法を提供することにより達成される。
本発明の他の観点によれば、上記の技術的課題は、
放射能で汚染された物質に遮蔽液体を散布するための遮蔽液体散布器であって、
放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する前記遮蔽液体と、高圧ガスとを収容した圧力容器と、
該圧力容器は、また、散布器を備えた耐圧ホースを有し、
該散布器から前記遮蔽液体を散布することができる遮蔽液体散布器を提供することにより達成される。
放射能で汚染された物質に遮蔽液体を散布するための遮蔽液体散布器であって、
放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する前記遮蔽液体と、高圧ガスとを収容した圧力容器と、
該圧力容器は、また、散布器を備えた耐圧ホースを有し、
該散布器から前記遮蔽液体を散布することができる遮蔽液体散布器を提供することにより達成される。
本発明の別の観点によれば、上記の技術的課題は、
放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する遮蔽液体を収容したタンクと、
該タンクから前記遮蔽液体を吸い上げるポンプと、
該ポンプに接続された耐圧ホースと、
該耐圧ホースの先端に取り付けられた散布器と、
圧縮エアを生成するコンプレッサとを有し、
該コンプレッサから供給される圧縮エアによって前記散布器から前記遮蔽液体を散布することができる散布装置を提供することにより達成される。
放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する遮蔽液体を収容したタンクと、
該タンクから前記遮蔽液体を吸い上げるポンプと、
該ポンプに接続された耐圧ホースと、
該耐圧ホースの先端に取り付けられた散布器と、
圧縮エアを生成するコンプレッサとを有し、
該コンプレッサから供給される圧縮エアによって前記散布器から前記遮蔽液体を散布することができる散布装置を提供することにより達成される。
上記圧力容器及び/又は上記タンクには、必要に応じて消臭剤及び/又は殺菌消毒剤が添加される。
対象物としては、汚泥、土、砂、木材、木の枝、木の葉などを例示的に挙げることができる。遮蔽液体として、典型的には、信越化学工業株式会社が製造販売する「ラディバリヤー」(登録商標)を挙げることができる。ラディバリヤーは、放射線遮蔽物質を液体シリコーンゴムに配合した遮蔽液体である。ラディバリヤーには、比較的低粘度の「ラディバリヤー101」と、比較的高粘度の「ラディバリヤー102」とが現在市販されている。「ラディバリヤー101」は狭い隙間に流し込む目的で作られている。「ラディバリヤー102」は垂直面のシーリングのために作られている。
比較的低粘度の「ラディバリヤー101」が本発明の目的に合致している。この「ラディバリヤー101」は、室温で暫く放置することで硬化する特性を有している。ラディバリヤーは鉛などの環境負荷物質を含まないため、使用後に焼却炉で焼却処分することができる。
本発明の適用例の一つとして、放射能で汚染された廃棄物の搬送中に事故が発生して廃棄物が道路に散乱した場合、散乱した廃棄物に向けて遮蔽液体を散布する例を挙げることができる。道路に散乱した廃棄物に向けて遮蔽液体を散布することにより、暫くすると遮蔽液体が廃棄物の上で固化する。これにより廃棄物を遮蔽することができる。また、シャベルを使って回収することができる。
前記遮蔽液体と一緒に、又は、遮蔽液体の散布の前又は後に消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を散布するのがよい。消臭剤、殺菌消毒剤は、液体、粉体、顆粒のいずれであってもよい。好適な具体例として「エフニカ」(登録商標)を挙げることができる。「エフニカ」は二価鉄化合物とキレート化剤とを主成分とする消臭剤である。「エフニカ」は、液体タイプ、粉体タイプ、顆粒タイプの三種類がある。
粉体タイプ又は顆粒タイプの「エフニカ」を採用するときには、遮蔽液体と「エフニカ」との混合物を散布することができる。
消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を先に散布することで、廃棄物の悪臭が周辺に飛散するのを抑制することができ、及び/又は、廃棄物が発する悪臭の元である細菌や微生物による周辺住民の健康被害の発生を防止することができる。また、次に散布した遮蔽液体が固化することで、悪臭の飛散を遮蔽することができる。
遮蔽液体を先ず散布し、次いで、消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を散布する場合、先行して散布した遮蔽液体が固化することで、放射線だけでなく悪臭の飛散を遮蔽することができる。そして、次に散布した消臭剤及び/又は殺菌消毒剤によって消臭や細菌を殺菌することができる。
本発明の他の適用例として、放射能で汚染された建造物に対して遮蔽液体を散布しながら解体作業を進めればよい。これにより、解体に伴う粉塵が周囲に飛散するのを防止することができる。また、解体物の表面で遮蔽液体が固化することから、解体物が放出する放射線を遮蔽することができる。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
図1は遮蔽液体を散布するための遮蔽液体散布器を示す。遮蔽液体散布器は圧力容器1を有し、圧力容器1には、散布した後一定時間が経過すると固化する遮蔽液体と、高圧ガス(典型的には高圧エア)とが充填されている。遮蔽液体散布器は、圧力容器1に接続された可撓性耐圧ホース2を有し、この耐圧ホース2の先端に散布器つまりノズル3が取り付けられている。ノズル3から遮蔽液体を散布するときには、安全ピン4を取り外して操作レバー5を操作すればよい。
遮蔽液体は、固化すると放射線を遮蔽する機能を有し、好ましくは、固化した後の遮蔽物が焼却処分可能であるのがよい。遮蔽液体の典型例が「ラディバリヤー」(登録商標)である。
圧力容器1の中に、遮蔽液体の他に消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を添加してもよい。典型的には、遮蔽液体に、粉体タイプの「エフニカ」(登録商標)を添加した混合物を圧力容器1に充填すればよい。別の例として、例えば消臭剤及び/又は殺菌消毒剤が遮蔽液体と反応する場合には、圧力容器1の内部に隔壁で2つ又は3つの独立した部屋を作り、各部屋に遮蔽液体、消臭剤、殺菌消毒剤を収容すればよい。
図2は、道路10に散乱した廃棄物11に対する処置を説明するための図である。図2の(A)は、散乱した廃棄物11に向けて遮蔽液体12を散布している状態を示す。この遮蔽液体12と一緒に消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を散布するのがよい。図2の(B)は、時間の経過によって廃棄物11の上で遮蔽液体12が固化した状態を示す。図中、散布した遮蔽液体12が固化することで生成される遮蔽物を参照符号13で図示してある。図2の(C)は、遮蔽物13で覆われた廃棄物11をシャベル14で回収している状態を示す。
図3は、遮蔽液体と、消臭剤及び/又は殺菌消毒剤とを別々に散布した例を示す。図3の(A)は、散乱した廃棄物11に先ず消臭剤及び/又は殺菌消毒剤15を散布している状態を示す。図3の(B)は、消臭剤などの散布の後に、遮蔽液体12を散布している状態を示す。図3の(C)は、遮蔽液体12を散布した後、暫く経過して遮蔽液体12が固化した状態を示す。消臭剤、殺菌消毒剤は、液体、粉体、顆粒のいずれであってもよい。
変形例として、先ず遮蔽液体12を散布し、次いで、消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を散布してもよい。
図3の(B)において、消臭剤と殺菌消毒剤とを散布する場合、消臭剤と殺菌消毒剤とを一緒に散布してもよいし、別々に散布してもよい。消臭剤と殺菌消毒剤とを別々に散布する場合、消臭剤を散布すると同時に殺菌消毒剤を散布してもよいし、例えば、先ず消臭剤(又は殺菌消毒剤)を散布し、次に殺菌消毒剤(又は消臭剤)を散布してもよい。
廃棄物11を搬送する車両に図1に図示した遮蔽液体散布器を予め搭載しておくのがよい。圧力容器1に消臭剤及び/又は殺菌消毒剤が添加されていない場合には、圧力容器1とは別に消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を収容した容器を車両に搭載しておくのがよい。事故直後に、圧力容器1を取り出して、道路10に散乱した廃棄物11に対して遮蔽液体12を散布することができる。遮蔽液体12を散布することで、廃棄物11が飛散するのを防止することができる。また、散布した遮蔽液体12が固化することで、廃棄物11から放出される放射線を遮蔽することができる。また、遮蔽液体12が固化することで生成される遮蔽物13は廃棄物11と一緒にシャベル14を使って回収することができる。
この一連の作業を迅速に行うことで、道路に散乱した廃棄物11が飛散して周辺を汚染することを防止できるだけでなく、廃棄物11の遮蔽により周辺の住民に対して安心感を提供することができる。
また、道路10上に散乱した廃棄物11に消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を散布することで、廃棄物11から発生する悪臭が周囲に拡散するのを抑制することができ、あるいは、悪臭の元となる細菌や微生物を殺菌消毒剤で殺菌することができる。これにより悪臭の飛散や周辺住民の健康被害の発生を防止することができる。
図4は、放射能で汚染された建造物の解体作業のフローチャートである。建造物に向けて、上述した遮蔽液体を散布しながら解体作業を行う(ステップS1)。これにより、解体に伴う粉塵が周囲に飛散するのを防止することができる。次に、解体物に付着した遮蔽液体が固化する(ステップS2)。これにより、解体物が放出する放射線を遮蔽することができる。次に、解体物を集める(ステップS3)。遮蔽液体が固化することで生成された遮蔽物によって解体物が遮蔽されているため、回収する作業員の安全を確保することができる。
図5は、建造物の解体に好適な遮蔽液体散布装置20の概要を説明するための図である。遮蔽液体散布装置20は、遮蔽液体12を収容したタンク21と、タンク21から遮蔽液体12を吸い上げるポンプ22と、コンプレッサ23とを有する。ポンプ22には耐圧ホース24が接続され、耐圧ホース24の先端には、ガンつまり散布器25が取付けられている。ガン25にはコンプレッサ23から圧縮エアが供給され、この圧縮エアによってガン25から遮蔽液体12を散布することができる。
遮蔽液体散布装置20は、常時、車両の荷台に設置しておくのがよい。これにより、解体工事の現場に車両を移動させるだけで、直ぐに遮蔽液体12の散布を開始することができる。また、遮蔽液体散布装置20を搭載した車両を用意することで、前述した事故が発生した現場に車両を移動させることで、道路10に散乱した大量の廃棄物11を処置することができる。必要に応じてタンク21に消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を添加すればよい。遮蔽液体散布装置20の他に、消臭剤などを入れた第2の散布装置30を同じ車両に搭載しておいてもよい。
第2の散布装置30の構成例を図6に示す。第2の散布装置30は、消臭剤及び/又は殺菌消毒剤15を収容したタンク31と、タンク31から消臭剤及び/又は殺菌消毒剤15を吸い上げるポンプ32と、コンプレッサ33とを有する。この第2の散布装置30(図6)は、液体の消臭剤、殺菌消毒剤15に好適適用できる。このコンプレッサ33は、前述した遮蔽液体散布装置20のコンプレッサ23と共用してもよい。ポンプ32には耐圧ホース34が接続され、耐圧ホース34の先端にはガンつまり散布器35が取付けられている。
図7は、第3の散布装置40の構成例を示す。第3の散布装置40は、遮蔽液体12を収容した第1のタンク21と、消臭剤及び/又は殺菌消毒剤15を収容した第2のタンク31とを有し、遮蔽液体12と消臭剤及び/又は殺菌消毒剤15とを共通のガンつまり散布器42で散布することができる。参照符号44、46はポンプを示し、参照符号48はコンプレッサを示す。
図6、図7に図示の散布装置30、40において、消臭剤と殺菌消毒剤とを別の容器に収容した方が良い場合は、消臭剤を収容する消臭剤タンクと、殺菌消毒剤を収容する殺菌消毒剤タンクとを用意すればよい。
遮蔽液体12の散布を必要とする具体例として、道路での事故及び建造物の解体工事を説明したが、これらの具体例は例示に過ぎないのは言うまでもない。
1 圧力容器
2 可撓性耐圧ホース
3 ノズル
4 安全ピン
5 操作レバー
10 道路
11 道路上に散乱した廃棄物
12 遮蔽液体
13 散布した遮蔽液体が固化することにより生成される遮蔽物
14 シャベル
15 消臭剤及び/又は殺菌消毒剤
20 遮蔽液体散布装置
21 タンク
22 ポンプ
23 コンプレッサ
24 耐圧ホース
25 ガン(散布器)
30 消臭剤などを散布するための第2の散布装置
40 遮蔽液体と消臭剤などを一緒に散布することのできる第3の散布装置
2 可撓性耐圧ホース
3 ノズル
4 安全ピン
5 操作レバー
10 道路
11 道路上に散乱した廃棄物
12 遮蔽液体
13 散布した遮蔽液体が固化することにより生成される遮蔽物
14 シャベル
15 消臭剤及び/又は殺菌消毒剤
20 遮蔽液体散布装置
21 タンク
22 ポンプ
23 コンプレッサ
24 耐圧ホース
25 ガン(散布器)
30 消臭剤などを散布するための第2の散布装置
40 遮蔽液体と消臭剤などを一緒に散布することのできる第3の散布装置
Claims (12)
- 放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する遮蔽液体を用意し、
放射能で汚染された対象物に対して前記遮蔽液体を散布する遮蔽液体散布工程と、
前記対象物に散布した前記遮蔽液体が固化した後に前記対象物を収集する収集工程とを有することを特徴とする放射能で汚染された物質の飛散防止方法。 - 消臭剤及び/又は殺菌消毒剤を散布する第2の散布工程を更に有する、請求項1に記載の放射能で汚染された物質の飛散防止方法。
- 前記遮蔽液体散布工程と前記第2の散布工程とが同時に行われる、請求項2に記載の放射能で汚染された物質の飛散防止方法。
- 先ず前記第2の散布工程が行われ、次いで前記遮蔽液体散布工程が行われる、請求項2に記載の放射能で汚染された物質の飛散防止方法。
- 先ず前記遮蔽液体散布工程が行われ、次いで前記第2の散布工程が行われる、請求項2に記載の放射能で汚染された物質の飛散防止方法。
- 前記消臭剤が液体である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の放射能で汚染された物質の飛散防止方法。
- 前記消臭剤が粉体又は顆粒である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の放射能で汚染された物質の飛散防止方法。
- 前記対象物が、道路上に散乱した廃棄物である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の放射能で汚染された物質の飛散防止方法。
- 前記対象物が建造物であり、
該建造物に前記遮蔽液体を散布しつつ該建造物を解体する、請求項1に記載の放射能で汚染された物質の飛散防止方法。 - 放射能で汚染された物質に遮蔽液体を散布するための遮蔽液体散布器であって、
放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する前記遮蔽液体と、高圧ガスとを収容した圧力容器と、
該圧力容器は、また、散布器を備えた耐圧ホースを有し、
該散布器から前記遮蔽液体を散布することができる遮蔽液体散布器。 - 前記圧力容器の中に粉体又は顆粒の消臭剤が収容されている、請求項10に記載の遮蔽液体散布器。
- 車両に搭載可能な散布装置であって、
放射線遮蔽機能を有し且つ時間の経過によって固化する遮蔽液体を収容したタンクと、
該タンクから前記遮蔽液体を吸い上げるポンプと、
該ポンプに接続された耐圧ホースと、
該耐圧ホースの先端に取り付けられた散布器と、
圧縮エアを生成するコンプレッサとを有し、
該コンプレッサから供給される圧縮エアによって前記散布器から前記遮蔽液体を散布することができる散布装置。
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