JP3200489U - ロータリーエンジン、磁力コンプレッサー装置及び磁圧モーター補助機 - Google Patents

ロータリーエンジン、磁力コンプレッサー装置及び磁圧モーター補助機 Download PDF

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Abstract

【課題】エネルギー消費量が少なく稼働効率のよいロータリーエンジン等を提供する。【解決手段】ロータリーエンジン100は、楕円形ハウジング15と、楕円形ハウジング15の中心軸上で偏心することなく同心回転する出力軸シャフト19を有するローター16と、ローター16の外周面から出退可能に設けられた複数の可動バネ圧弁18bとを有し、ローター16の同心回転時に、複数の可動バネ圧弁18bにより、楕円形ハウジング15の内周面とローター16の外周面との間に、順次、吸入、圧縮、爆発、排気の4行程を行う気密作動室16cが画成されるように構成し、爆発行程のエネルギーが出力軸シャフト19に直接反映して伝達されるようにする。磁力コンプレッサー装置は、ロータリーエンジン100を動力源とする磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーを主体とし、その内蔵磁石同士の吸引反発力により、ローター16回転時の負荷トルクが軽減される。【選択図】図3

Description

本考案は、エネルギーの消費量が少ないロータリーエンジン、磁力コンプレッサー及び磁圧モーター補助機に関する。
従来の一般的なロータリーエンジンでは、略楕円形のハウジングの内部で偏心回転せしめられるローターの回転を、ローターに形成した内歯歯車から出力軸回転シャフトの外周面に形成した外歯歯車に伝達して取り出すようになっている。しかしながら、ローターの偏心回転や、その回転を出力軸回転シャフトに伝達する際のエネルギーロスがあるため、エネルギー効率が必ずしも良くはなかった。
また、例えば従来の一般的なコンプレッサーにおいては、圧縮タンクの上部に電動モーターと往復動ピストン圧縮機とを並列に搭載し、これらをベルトで連結して、圧力センサーやサーモ・リレーによって始動と停止を繰り返しながら運転、稼働するものが広く利用されていた。しかしながら、往復動ピストン圧縮機のエネルギー効率は必ずしも良好ではなく、動力エネルギーの消費量等の点で問題があった。
本考案者は、例えば下記特許文献1〜3において、稼働効率の高い発電機等を開示した。本考案は、これらの知見に基づいてなされたものであり、ロータリーエンジンのエネルギー効率を向上させ、また、そのロータリーエンジンを備えたコンプレッサーの運転効率の向上を図らんとするものである。
特開平8−322238号公報 特開平9−285082号公報 実用新案登録第3172429号公報
本考案の目的とするところは、エネルギー効率の良いロータリーエンジンを提供すると共に、このロータリーエンジンを動力源として備え、稼働効率のよい移動式等の比較的小型のコンプレッサー装置等の機器を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の本考案に係るロータリーエンジンは、楕円形ハウジングと、前記楕円形ハウジングの中心軸上で偏心することなく同心回転する出力軸シャフトを有するローターと、前記ローターの外周面から出退可能に設けられた複数の可動バネ圧弁とを有し、
前記ローターの前記同心回転時に、前記複数の可動バネ圧弁により、前記楕円形ハウジングの内周面と前記ローターの外周面との間に、順次、吸入、圧縮、爆発、排気の4行程を行う気密作動室が画成されるよう構成されたことを特徴とする。
請求項2に記載の望ましい実施例において、前記ロータリーエンジンはグロープラグを更に備え、軽油又は石油燃料を用いることを特徴とする。
請求項3に記載の望ましい実施例において、前記グロープラグとしてシリンダー型グロープラグを用いることを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、請求項4に記載の本考案に係る磁力コンプレッサー装置は、請求項1に記載のロータリーエンジンと、楕円状ハウジングと、前記ロータリーエンジンの出力軸シャフトに連結されて前記楕円状ハウジングの中心軸上で偏心することなく同心回転する回転軸シャフトを有するローターと、前記ローターの外周面から出退可能に設けられた複数の可動ベーンとを有し、前記複数の可動ベーンにより、前記楕円状ハウジングの内周面と前記ローターの外周面との間に、吸気、圧縮の2行程を順次行う気密室を画成するよう構成されると共に、前記楕円状ハウジング側とローター側にそれぞれ配列された複数の永久磁石の相互間の吸引力および反発力により回転時の負荷トルクが軽減されるよう構成された磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーと、を備えたことを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、請求項5に記載の本考案に係る磁圧モーター補助機は、請求項2に記載の磁力コンプレッサー装置に用いる磁圧モーター補助機であって、ハウジングと、前記磁力コンプレッサー装置の回転軸シャフトに直接的または間接的に連結される回転軸シャフトを有するローターと、ハウジング側とローター側にそれぞれ配列された複数の永久磁石とを備え、これら複数の永久磁石の相互間の吸引力および反発力により回転補助力を発生させるよう構成されたことを特徴とする。
上記の如く構成された本考案に係るロータリーエンジンにおいては、ローターの回転時に前記複数の可動バネ圧弁がローターの外周面から出退することにより、吸入、圧縮、爆発、排気の4行程を行う気密作動室が順次画成され、ローターの出力軸シャフトは、前記楕円形ハウジングの中心軸上で同心回転(真円運動)するので、爆発行程のエネルギーが出力軸シャフトに直接反映して伝達され、構造的に機械的ロスが少なくてすむため、従来のロータリーエンジンの如くローターが偏心回転するのに比べてそのエネルギー効率は格段に向上するものである。また、グロープラグ(「余熱プラグ」とも言う。)を用いて軽油または石油燃料で稼働させることにより、燃料代を軽減できる。
また、このような本考案に係るロータリーエンジンを動力源とする本考案に係る磁力コンプレッサー装置においては、上記の如く動力源自体のエネルギー効率が高いだけでなく、スライドベーン型のロータリーコンプレッサーが用いられるため、従来の往復動ピストン圧縮機を用いたものに比べて圧縮機自体のエネルギー効率がよく、更に、本考案においては、このロータリーコンプレッサー内に複数の永久磁石を設けて磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーとしたことにより、それらの磁石の吸引力と反発力によってローター回転時の負荷トルクが軽減され、そのエネルギー効率は更に向上する。
更にまた、前記のような本考案に係る磁圧モーター補助機においては、これを前記磁力コンプレッサー装置に対して用いる際に、前記磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーに連結して稼働すれば、この磁圧モーター補助機内に設けた複数の永久磁石による吸引力と反発力によって前記磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーに対する回転補助力が得られるものであるから、動力エネルギーの消費量等は一層改善され得るものである。
本考案に係るロータリーエンジンを備えた本考案に係る磁力コンプレッサー装置の正面図である。 図1に示した磁力コンプレッサー装置の全体的外観を示す側面図である。 図2中のA−A拡大断面図(ロータリーエンジン部分)である。 本考案に係るロータリーエンジンの主要部品の分解図である。 本考案に係るロータリーエンジンの4行程を示す説明図である。 本考案に係る軽油燃料ロータリーエンジンの4行程を示す説明図である。 本考案に係るもう1つの軽油燃料ロータリーエンジンの4行程を示す説明図である。 本考案に係る石油燃料ロータリーエンジンの4行程を示す説明図である。 図2中のB−B拡大断面図(本考案に係る磁石内蔵ロータリーコンプレッサー部分)である。 図2中のC−C拡大断面図(本考案に係る磁圧モーター補助機部分)である。 図10に示した本考案に係る磁圧モーター補助機のローター部分の側面図である。 本考案に係る磁圧モーター補助機のその他の実施例を示す拡大断面図である。 図12に示した本考案に係る磁圧モーター補助機のローター部分の側面図である。 本考案に係る磁圧モーター補助機の磁極原理(構成)を示す説明図である。 本考案に係る磁圧モーター補助機の駆動行程を示す説明図である。
以下、本考案に係るロータリーエンジンを備えた本考案に係る磁力コンプレッサー装置について、添付図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、本考案は以下に説明する実施例に限定されるものではない。
図1及び図2に示した、本考案に係るロータリーエンジンを備えた本考案に係る磁力コンプレッサー装置1は、基本的には、動力源としての本考案に係るロータリーエンジン100(図3〜図5)と、磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200(図9)とを備え、更にこれに本考案に係る磁圧モーター補助機300(図10、11)または400(図12、13)が連結されている。図示した実施例における動力源としてのロータリーエンジン100の断面図は図3に示され、磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200の断面図は図9に示され、磁圧モーター補助機300の断面図は図10に示され、もう一つの実施例の磁圧モーター補助機400の断面図は図12に示されている。
図1及び図2に示した磁力コンプレッサー装置1は、外観上、外枠パイプフレーム2A、エンジンカバー2B、リコイルスターター3、固定脚部4、エアクリーナー5、点火プラグ6、マフラー7、エンジン本体(前記ロータリーエンジン100の主体部)8、燃料タンク9、エアフィルター10、本体外枠カバー11、エアコック12、本体固定フレーム13、等々を備え、前記本体外枠カバー11内に図9に断面図で示した磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200と、図10(または図12)に断面図で示した磁圧モーター補助機300(または400)が、それらの回転軸シャフトを直列に連結した状態で収容されている。
前記の如く、本考案のロータリーエンジンを備えた本考案の磁力コンプレッサー装置1は、原則として圧縮タンクを装備しておらず、使用時にのみ動力源であるロータリーエンジンを駆動させて使用する移動型の小型の磁力コンプレッサー装置である。本考案の磁力コンプレッサー装置1のロータリーエンジン100(図3)、磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200(図9)、磁圧モーター補助機300(図10)の始動方法は、ロータリーエンジンのエンジン本体8(図1)の先端に取り付けた手動式のリコイルスターター3を引くことで始動させ、磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200と磁圧モーター補助機300を同時に回転させるものである。なお、本考案に係るロータリーエンジン100は、発電機などの動力源として使用することもできるものである。
本考案の図示した実施例におけるロータリーエンジン100は、図3〜図5に示す如く、エンジン固定枠14、楕円形ハウジング15、楕円形ハウジング端面部材15’(図4参照)、冷却水ジャケット15a、吸気ポート15b、排気ポート15c、ローター16、気密作動室16a〜16c、コイルスプリング17a〜17c、可動バネ圧弁18a〜18c、出力軸シャフト19、等々を備え、そのローター16に設けた複数の可動バネ圧弁18a〜18cにより、楕円形ハウジング15の内周面と前記ローター16の外周面との間に、順次、吸入、圧縮、爆発、排気の4行程を行う3つの気密作動室16a〜16cを画成するように構成されている。図5における(I)は吸入行程、(II)は圧縮行程、(III)は爆発行程、(IV)は排気行程を示している。
より具体的には、ロータリーエンジン100は、図3〜図5に示す如く、楕円形ハウジング15の内部に回転可能なように円形状のローター16が取り付けられ、ローター16の内部には、3箇所に、コイルスプリング17a〜17cによって半径方向外側へ向けて付勢された可動バネ圧弁18a〜18cが装着され、これらの可動バネ圧弁18a〜18cによって、楕円形ハウジング15の内周面と前記ローター16の外周面との間に、3つの気密作動室16a〜16cを形成するようになっている。ローター16が1回転する間に全ての気密作動室16a〜16cにおいて、吸入、圧縮、爆発、排気の4行程を完了する。このとき、ローター16の出力軸シャフト19は、前記楕円形ハウジング15の中心軸上で偏心することなく同心回転(真円運動)をするため、爆発行程のエネルギーが出力軸シャフト19に直接反映して伝達されるため、構造的に機械的ロスが少なくてすむ。また可動バネ圧弁18a〜18cを4箇所に設け行程幅を短くして、回転数を上げることもできる。
図6及び図7には、シリンダー型グロープラグを用いて軽油燃料で稼働する本考案のロータリーエンジンが示され、図8には、棒状グロープラグを用いて石油燃料で稼働する本考案のロータリーエンジンが示されている。軽油は、その揮発性がガソリンと石油の中間位置にあり、石油よりも引火点の低い薄茶色の油である。
図6に示した軽油燃料ロータリーエンジン110において、図5に示した実施例と同一の指示記号で示したものは同一の構成要素を示しているので、重複説明は省略する。本実施例においては、ホール型噴射ノズル61から噴射した軽油を、シリンダー型グロープラグ62によって加熱し、軽油燃料の完全燃焼を可能としたものである。前記シリンダー型グロープラグ62は、リード線63、電熱線コイル64、耐熱性絶縁粉末65、等から構成され、電熱線コイル64によって加熱されたシリンダー型グロープラグ62の内壁面により、ホール型噴射ノズル61から噴射された軽油を予備加熱して、軽油燃料の完全燃焼を図ったものである。
図7に示した軽油燃料ロータリーエンジン120は、4個の可動バネ弁128a〜128dを用いる点が、3個の可動バネ弁18a〜18cを用いた図6に記載のものと相違するが、それ以外の構成及び作用効果は、図6に記載のものと同様である。即ち、図7に示した軽油燃料ロータリーエンジン120は、楕円形ハウジング125、冷却水ジャケット125a、吸気ポート125b、排気ポート125c、ローター126、気密作動室126a〜126d、コイルスプリング127a〜127d、可動バネ圧弁128a〜128d、出力軸シャフト129、ホール型噴射ノズル61、シリンダー型グロープラグ62、等々から構成される。前記4個の可動バネ圧弁128a〜128dによって4つの気密作動室126a〜126dが順次形成され、吸入、圧縮、爆発、排気の4行程を実現する。このとき、ローター126の出力軸シャフト129は、前記楕円形ハウジング125の中心軸上で偏心することなく同心回転(真円運動)をするため、爆発行程のエネルギーが出力軸シャフト129に直接反映して伝達されるため、構造的に機械的ロスが少なくてすむ。また、ホール型噴射ノズル61から噴射した軽油を、シリンダー型グロープラグ62によって予備加熱することにより、軽油燃料の完全燃焼が可能となる。
図8に示した石油燃料ロータリーエンジン130において、図7に示した実施例と同一の指示記号で示したものは同一の構成要素を示しているので、重複説明は省略する。本実施例においては、ホール型噴射ノズル61から噴射した石油を、棒状グロープラグ66によって着火させ、軽油よりも揮発性の低い石油燃料の完全燃焼を図るものである。前記棒状グロープラグ66は、その赤熱した先端部66aによりホール型噴射ノズル61から噴射された石油を着火、爆発させ、石油燃料の完全燃焼を可能とする。
なお、ピストンレシプロエンジンにおいても、上記のようなシリンダー型グロープラグや棒状グロープラグを用いることにより、軽油燃料もしくは石油燃料で稼働させることが可能である。
次に、上記の如きロータリーエンジンによって駆動される本考案に係る磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーは、図9に示す磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200の如く、楕円状ハウジング20、ハウジング固定枠21、ローター22、気密室22a〜22d、回転軸シャフト22g、空気流入孔23、空気流出板バネ弁24a、24b、可動ベーン25a〜25d、コイルスプリング26a〜26d、ローター側N極27a、27b、ローター側S極28a、28b、ローター側N極(反発力)29a、29b、ハウジング側N極30a、30b、等々で構成され、前記回転軸シャフト22gは、前記ロータリーエンジン100等の出力軸シャフト19に直列に連結されるようになっている。
この磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200は、そのローター22に設けた前記複数の可動ベーン25a〜25dにより、楕円状ハウジング20の内周面とローター22の外周面との間に、吸気、圧縮の2行程を順次行う気密室22a〜22dを画成するよう構成され、ローター22が1回転するたびに2回の吸気行程と圧縮行程を完了させて、圧縮空気を空気流出板バネ弁24a、24bから放出(吐出)させるようになっている。
また、この磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200には、楕円状ハウジング20側とローター22側にそれぞれ複数の永久磁石が配列され、これら複数の永久磁石の相互間の吸引力および反発力によって、ローター22の回転時(特に圧縮行程時)の負荷トルクが軽減され、回転が円滑化されるものである。即ち、図示した実施例において、楕円状ハウジング20側には、ハウジング側N極30a、30bが配置され、ローター22の側には、ローター側N極27a、27b、ローター側S極28a、28b、ローター側N極29a、29b(図示した状態においてハウジング側N極30a、30bに対して反発力を生じる)が配置されている。
次に、本考案に係る磁圧モーター補助機300(図10)は、動力源となる前記ロータリーエンジン(図3〜5参照。図10では示さず。)と、ハウジングと、前記ロータリーエンジンの出力軸シャフト19に直接的または間接的に連結される回転軸シャフト33を有するローター34と、ハウジング側とローター側にそれぞれ配列された複数の永久磁石31、32a〜32b、37〜44とを備え、これら複数の永久磁石の相互間の吸引力および反発力により回転補助力を発生させるよう構成されている。図12の磁圧モーター補助機400は、もう1つの実施例を示している。これらの磁圧モーター補助機300(図10)または400(図12)の回転軸シャフト33または50は、前記磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200の回転軸シャフト22gを介して前記ロータリーエンジン100の出力軸シャフト19に連結される。これらの本考案に係る磁圧モーター補助機300(図10)または400(図12)の役割は、前記磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー200の圧縮負荷トルクの軽減と、動力源である前記ロータリーエンジン100の出力エネルギーの補充、円滑化を図ることにある。
図10に示した実施例における磁圧モーター補助機300は、ハウジング側N極31、ローター側N極32a〜32b、回転軸シャフト33、ローター34、異形スペース34a、本体固定枠35、本体固定脚部36、ハウジング側N極37、ハウジング側S極38、ハウジング側N極39、ハウジング側N極40、ハウジング側S極41、ハウジング側N極42、ハウジング側N極43、ハウジング側S極44、等々から構成され、図11は、図10に示した磁圧モーター補助機300のローター部分の構成を示している。異形スペース34aは、対向する磁極間に傾斜による磁力差を付けてローター34の回転を促進する機能を有する。
この磁圧モーター補助機300の作動は、図14の(a)〜(c)、図15の(a)〜(c)に併せて示すように、ハウジング側N極31(コア磁極)とローター側N極32a〜32bによる(a)反発極(N極とS極)を合せた駆動極、(b)反発極同士の片側に斜角度の磁力差をつけた駆動極、(c)反発極同士の中央分流帯の分岐磁束を圧接させた駆動極、の3構成からなる反発力に方向性をもたせる磁極の配列によって、ローター34の回転を補助するようになっている。換言すれば、(a)磁圧方向性の反発力で前側の反発力と後側の吸引力、(b)磁圧方向性の斜角度反発力でゼロミリからの磁力差行程、(c)磁束交差の反発力は中央磁束帯の交差による反発力に方向性をもたせた磁極の配列によって、ローター34の回転を補助するようになっている。
前記の如く、図12には、本考案に係る磁圧モーター補助機のもう1つの実施例に係る磁圧モーター補助機400が示され、図13にはそのローター部分の側面図が示されている。この磁圧モーター補助機400は、ハウジング側N極45a〜45d、ローター側N極46a〜46d、本体固定外枠47、ローター48、異形スペース48a、48b、ローター固定枠49、回転軸シャフト50、等々から構成され、前記図10の実施例に比べて、ハウジング側N極45a〜45dの磁極スパンを短く分割することで、ローター側N極46a〜46dの中間磁極距離からの反発力を短く連続させるようにして、回転ムラを低減し、回転の円滑化を図るようにしたものである。
上記の如き本考案に係るロータリーエンジンを備えた本考案の磁力コンプレッサー装置の試作機における前記ロータリーエンジンと、磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーと、磁圧モーター補助機との3台の同時回転数は約5000回転であり、これは現在のレシプロエンジンやロータリーエンジンの8000回転と電動モーターの4000回転のほぼ中間に近い回転数である。
なお、本考案は前記実施例に限定されず、上記説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
本考案に係るロータリーエンジンのローターの出力軸シャフトは、楕円形ハウジングの中心軸上で同心回転(真円運動)するので、爆発行程のエネルギーが出力軸シャフトに直接反映して伝達され、そのため、構造的に機械的ロスが少なくてすみ、従来のロータリーエンジンの如くローターが偏心回転するのに比べてそのエネルギー効率は格段に向上する。また、本考案に係る磁力コンプレッサー装置は、前記本考案のロータリーエンジンを備え、これによって駆動されるため、従来の往復動ピストン圧縮機を用いたものに比べて圧縮機自体のエネルギー効率がよく、更に、ロータリーコンプレッサー内に複数の永久磁石を設けて磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーとすることにより、それらの磁石の吸引力と反発力によってローター回転時の負荷トルクが軽減され、これに加えて、前記磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーに本考案の磁圧モーター補助機を連結し、この磁圧モーター補助機内に設けた複数の永久磁石による吸引力と反発力を利用することによって前記磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー及びロータリーエンジンに対する回転補助力が得られるものであるから、従来に比べて、動力エネルギーの消費量等を大幅に改善し得るものである。
1 磁力コンプレッサー装置
2A 外枠パイプフレーム
2B エンジンカバー
3 リコイルスターター
4 固定脚部
5 エアクリーナー
6 点火プラグ
7 マフラー
8 エンジン本体
9 燃料タンク
10 エアフィルター
11 本体外枠カバー
12 エアコック
13 本体固定フレーム
14 エンジン固定枠
15 楕円形ハウジング
15’ 楕円形ハウジング端面部材
15a 冷却水ジャケット
15b 吸気ポート
15c 排気ポート
16 ローター
16a〜16c 気密作動室
17a〜17c コイルスプリング
18a〜18c 可動バネ圧弁
19 出力軸シャフト
20 楕円状ハウジング
21 ハウジング固定枠
22 ローター
22a〜22d 気密室
22g 回転軸シャフト
23 空気流入孔
24a、24b 空気流出板バネ弁
25a〜25d 可動ベーン
26a〜26d コイルスプリング
27a、27b ローター側N極
28a、28b ローター側S極
29a、29b ローター側N極
30a、30b ハウジング側N極
31 ハウジング側N極
32a〜32b ローター側N極
33 回転軸シャフト
34 ローター
34a 異形スペース
35 本体固定枠
36 本体固定脚部
37 ハウジング側N極
38 ハウジング側S極
39 ハウジング側N極
40 ハウジング側N極
41 ハウジング側S極
42 ハウジング側N極
43 ハウジング側N極
44 ハウジング側S極
45a〜45d ハウジング側N極
46a〜46d ローター側N極
47 本体固定外枠
48 ローター
48a、48b 異形スペース
49 ローター固定枠
50 回転軸シャフト
61 ホール型噴射ノズル
62 シリンダー型グロープラグ
63 リード線
64 電熱線コイル
65 耐熱性絶縁粉末
66 棒状グロープラグ
66a 先端部
100 ロータリーエンジン
110 軽油燃料ロータリーエンジン
120 軽油燃料ロータリーエンジン
125 楕円形ハウジング
125a 冷却水ジャケット
125b 吸気ポート
125c 排気ポート
126 ローター
126a〜126d 気密作動室
127a〜127d コイルスプリング
128a〜128d 可動バネ圧弁
129 出力軸シャフト
130 石油燃料ロータリーエンジン
200 磁石内蔵型ロータリーコンプレッサー
300 磁圧モーター補助機
400 磁圧モーター補助機

Claims (5)

  1. 楕円形ハウジングと、前記楕円形ハウジングの中心軸上で偏心することなく同心回転する出力軸シャフトを有するローターと、前記ローターの外周面から出退可能に設けられた複数の可動バネ圧弁とを有し、
    前記ローターの前記同心回転時に、前記複数の可動バネ圧弁により、前記楕円形ハウジングの内周面と前記ローターの外周面との間に、順次、吸入、圧縮、爆発、排気の4行程を行う気密作動室が画成されるよう構成されたことを特徴とする、ロータリーエンジン。
  2. グロープラグを更に備え、軽油又は石油燃料を用いることを特徴とする、請求項1に記載のロータリーエンジン。
  3. 前記グロープラグとしてシリンダー型グロープラグまたは棒状グロープラグを用いることを特徴とする、請求項2に記載のロータリーエンジン。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータリーエンジンと、
    楕円状ハウジングと、前記ロータリーエンジンの出力軸シャフトに連結されて前記楕円状ハウジングの中心軸上で偏心することなく同心回転する回転軸シャフトを有するローターと、前記ローターの外周面から出退可能に設けられた複数の可動ベーンとを有し、前記複数の可動ベーンにより、前記楕円状ハウジングの内周面と前記ローターの外周面との間に、吸気、圧縮の2行程を順次行う気密室を画成するよう構成されると共に、前記楕円状ハウジング側とローター側にそれぞれ配列された複数の永久磁石の相互間の吸引力および反発力により回転時の負荷トルクが軽減されるよう構成された磁石内蔵型ロータリーコンプレッサーと、
    を備えたことを特徴とする、磁力コンプレッサー装置。
  5. 請求項4に記載の磁力コンプレッサー装置に用いる磁圧モーター補助機であって、
    ハウジングと、前記磁力コンプレッサー装置の回転軸シャフトに直接的または間接的に連結される回転軸シャフトを有するローターと、ハウジング側とローター側にそれぞれ配列された複数の永久磁石とを備え、これら複数の永久磁石の相互間の吸引力および反発力により回転補助力を発生させるよう構成されたことを特徴とする、磁圧モーター補助機。
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