JP3200170B2 - 光によって送信された情報信号のイコライザー - Google Patents

光によって送信された情報信号のイコライザー

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JP3200170B2
JP3200170B2 JP17136192A JP17136192A JP3200170B2 JP 3200170 B2 JP3200170 B2 JP 3200170B2 JP 17136192 A JP17136192 A JP 17136192A JP 17136192 A JP17136192 A JP 17136192A JP 3200170 B2 JP3200170 B2 JP 3200170B2
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diode
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • H04B10/2513Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to chromatic dispersion
    • H04B10/25137Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to chromatic dispersion using pulse shaping at the transmitter, e.g. pre-chirping or dispersion supported transmission [DST]

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  • Optical Communication System (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信システムを介して
送信された信号の非線形歪みを均一化する(equal
izing)回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】これに類似する回路は、電子レターの2
月28日号(回路はElectronics Lett
ers of February 28,1991,V
ol.27,No.5,pages 421to 42
3)に掲載されている。LC部品の容量は、可変容量ダ
イオード(バラクタ)の容量に並列に接続することによ
り形成される。その容量はそれに存在するブロッキング
電圧に依存し、この電圧は適切なバイアス電圧、及び回
路の入力信号電圧からなる。信号電圧への容量の依存性
により、信号は電圧に依存する遅延を発生する。
【0003】均一化される信号が大き過ぎず、しかも、
送信される信号の帯域幅がそれほど広くない場合、信号
をあまり減衰しないで、一般的なLC要素によって十分
な均一化が可能であることが、試験によって示されてい
る。
【0004】ビーム導波管を介して光学的に送信される
信号に発生し、指定された回路によって均一化される非
線形歪みは、いわゆる”レーザチャープ(laser
chirp”、によって大部分発生する。このレーザチ
ャープは、光信号の見掛上の波長変動であって、光送信
される電気信号の振幅、及び使用するビーム導波管の導
波管拡散と、その長さの関数である。レーザチャープの
影響が大きいほど、信号に発生する非線形歪みは大き
い。
【0005】送信される信号の帯域幅が450MHz以
下であれば、、波長1550nmで放射されるレーザを
用いて十分な信号送信が可能であることが示された。こ
こで、レーザの”レーザチャープ”は比較的少なく、標
準的単一モードのビーム導波管及び指定されたタイプ以
上のイコライザーを使用し、ビーム導波管の長さが12
km以下である。12kmを越える長さのビーム導波管
を伝送した信号が均一化される場合、従来のイコライザ
ーは、容量ダイオードの電圧をそれに応じて低く調節す
る可能性を与えるだけであるが、これはイコライザーの
限界周波数、即ち、減衰なしで送信される信号の最大周
波数を下げる。つまり、従来のイコライザーが信号歪み
をかなり均一化できる場合、その限界周波数は低く、例
えば最大450MHzのケーブルTVの周波数帯域のよ
うな広帯域信号を送信するには低すぎる。
【0006】従って、本発明の目的は、大きな歪みに適
したイコライザーであって、例えば最大600MHzの
広帯域周波数の信号送信に十分な周波数特性を有するイ
コライザーを提供することである。
【0007】この目的は請求項1に示すイコライザーに
より達成される。
【0008】
【実施例】図1を参照して、可変容量ダイオードの容量
に対する電圧依存性、及びそれにより本発明によって解
決される問題の詳細を示す。図1の曲線は、高抵抗方向
(逆方向)に分極している可変容量ダイオードの容量
が、その電圧Uの関数としていかに動作するかを量的に
示す。この曲線によって示されるように、ブロッキング
電圧Uが増加するにつれて容量は少なくなる。CはUと
共に急激に変化し、Cが大きくなるにつれてUは小さく
なる。ダイオードの電圧が信号電圧によって、例えばU
10及びU11の間で変化するように、ダイオードがバイア
スされているとCは急激に変化する。ダイオードが、例
えばU12及びU13の間でその電圧が変化するようにバイ
アスされていると、その容量変化は比較的少ない。
【0009】ダイオードを急傾斜範囲の容量・電圧曲線
に従って動作させる必要がある場合、存在する歪みによ
って、それが大きな容量で動作するのは避けられず、こ
れにより、前述したように一般的なイコライザーの限界
周波数は低下する。
【0010】主に図2によって示される本発明による回
路は、高い限界周波数の達成と同時に、例えば長いビー
ム導波管に発生するような強力な非線形歪みを均一化す
るという両方の要求を満たす能力を有する。
【0011】解決方法の要点はLCチェーン回路(ch
ain circuit)であり、この回路では、容量
性部品の少なくとも一部は可変容量ダイオードであっ
て、このダイオードは高抵抗の方向で動作する。図2
は、インダクタンスL1 、L2 、L3 、及び可変容量ダ
イオードC1 、C2 、C3 を有する3リンクチェーンの
一例を示す。勿論、ここに示されるタイプのLC部品を
必要な数だけ含むチェーン回路が原則として適してお
り、又同時に、容量性部品が可変容量ダイオードだけで
なく、他の要素から構成される回路も適している。一般
的なイコライザーが特定のコンデンサ又は通常のコンデ
ンサを含むように、チェーン回路は例えば1つ又は複数
のLC部品を含むことができる。
【0012】可変容量ダイオードは図2に示すように分
極でき、又、その逆の方向にも分極できる。どの極性が
正しいかは、後述するように、存在する信号歪みに依存
する。
【0013】一般に、図2に示すチェーン回路により、
その回路が挿入されるラインのサージインピーダンス、
及びそのラインを介して送信される信号の帯域幅に要求
される項目に従って、インダクタンス及び容量は選択で
きる。これらの部品が少ない容量を有するように、及び
(又は)適切なバイアス電圧でそれらを動作するよう
に、容量を選択することが可能である。可変容量ダイオ
ードをバイアスするために必要な回路部品は、図2では
簡単のため省略されている。
【0014】しかし、各LC部品によって行われる均一
化は比較的少ない。例えば、容量が図1の曲線に従って
電圧U12及びU13の間で決定されるのは、均一化の種類
による結果である。更に、完全なLCチェーン回路は、
かなりの均一化能力を有する。なぜならば、各部品によ
って影響される歪みは加算され、従って、LC部品全体
では、電圧に依存する十分な遅延を入力信号に発生し、
非線形に歪んだ信号の十分な均一化を達成するらであ
る。
【0015】本発明によるLCチェーン回路の総合歪み
は、各LC部品の影響の加算から構成されるので、各L
C部品は、それらの容量が比較的少なく、そして歪みが
停止したときも他の回路パラメータに大きな変化を生じ
ないように動作可能である。これにより、減衰の周波数
依存性、いわゆる全LCチェーンの周波数応答性に対す
るそれらの影響は比較的少なく維持される。
【0016】本発明によるLCチェーン回路の他の効果
は、各可変容量ダイオードのバイアス電圧が異なる値よ
く、そして互いに独立して変化できることである。これ
により、可変容量ダイオードが設けられたとき、イコラ
イザーをあらゆる歪みに調節できる大きな自由度が与え
られる。1つ又は複数のLC部品を、均一化に実質的に
なにも影響しないような高いブロッキング電圧で動作さ
せ、そのブロッキング電圧が必要なだけ減少されたとき
にのみ、均一化に貢献できるように動作させることが可
能である。
【0017】図3は図2と同じLCチェーン回路を示す
が、可変容量ダイオードのバイアスに使用する回路要素
を同時に示している。グランドから、抵抗R、可変容量
ダイオードC1 、抵抗R1 及びDC電圧源U1 (一方
の極は接地されている)までのDC回路は、可変容量ダ
イオードC1 のバイアスに使用される。入力電圧Ui
ないと、バイアス電圧、即ち可変容量ダイオードのC1
の動作点、従って可変容量ダイオードC1 に関係するイ
ンダクタンスL1内に存在する電圧は、電圧源U1 の電
圧を適切に制御することにより特定できる。電圧源U1
の一方の極の表示−U1 は、この極に接続される可変容
量ダイオードC1 のアノードは、抵抗Rを介してグラン
ドに接続されるカソードより低い電圧でなければならな
いことを示す。可変容量ダイオードC2 及びC3 のバイ
アスに使用される対応するDC回路は、抵抗R2 及び電
圧源U2 、又は抵抗R3 及び電圧源U3 によって示され
る。アノードを接地するために、容量Ck が追加回路と
して可変容量ダイオードC1 からC3 とグランド間に接
続される。
【0018】勿論、カソードを単一電圧源に、異なる抵
抗R1 からR3 を介して、又は単一の抵抗を介して接続
することが可能で、この例では抵抗R1 を介して共通電
圧源U1 に接続している。
【0019】次に、従来の問題と本発明によるその解決
法を説明する。本発明は一般的なLC部品及び前述のチ
ェーン回路の各LC部品に同様に適用される。従って1
つのLC部品のみが考慮される。
【0020】信号を均一化するLC部品の性能は、可変
容量ダイオードの2つの極の中のどちらか一極に対して
のみに利用できることが、一般的なLC部品、及び前述
のLCチェーン回路について示された。所望の均一化が
行われるかどうかは、可変容量ダイオードがそのカソー
ド又はアノードを介して入力ラインに接続されるか否か
に依存する。
【0021】どちらの極性が正しいかは予想できない。
なぜなら、実際の通信送信システムでは、送信レーザと
イコライザーの間の送信経路内で、例えばアンプを反転
することにより極性が反転されるからである。それら
は、ここで考えている非線形信号歪み以外に機能を果た
さないので、このようなアンプはオペレータ及び通信送
信システムの導入者には判らない。送信経路にこのよう
なイコライザーを導入するとき、可変容量ダイオードの
適切な極性を試験で検出するのは、実際的な理由により
望ましくない。むしろ、全ての例で機能する均一化回路
が望ましい。
【0022】図4に示すように、解決方法は、他の可変
容量ダイオードを結合することであり、このダイオード
も又、高抵抗の方向にバイアスされており、LC部品
(図3)の各可変容量ダイオードの極に反対の極が並列
に接続される。図4に示す各イコライザーのLC部品
は、インダクタンスL及び第1可変容量ダイオードCa
を有する。可変容量ダイオードCa はそのカソードがイ
ンダクタンスLに接続され、高抵抗方向の極にバイアス
されている。この様にして、これは最初に示した出版物
のイコライザー(図4b)に対応する。DC回路は可変
容量ダイオードのバイアスに使用され、グランドから抵
抗R、インダクタンスL、可変容量ダイオードCa のカ
ソード、そのアノード及び抵抗Ra及びDC電圧源Ua
のマイナス極で構成される。DC電圧源Ua の他の極は
接地されている。(1つのLC部品のみが参照されてい
るので、LC部品が第1、第2又は第3のどれに属する
かを示す添字は省略してある。)このような可変容量ダ
イオードの極性により、小さいプラスの電圧より、より
大きなプラスの電圧がイコライザーを高速に通過するよ
うに、ブロッキング電圧はプラスの入力電圧Ui と共に
増加し、それにより容量が減少する。送信経路が小さい
プラス電圧より、大きなプラス電圧を長く遅延する能力
を有するときにのみ、可変容量ダイオードCa は均一化
を行う。この場合に相当するか否かは、経路に設けられ
た反転アンプの数に依存しており、明確に予想すること
はできない。この前提が正しくなかった場合、存在する
歪みに反作用する代わりに、その歪みを増幅する。
【0023】前述の問題を解決するために、図4に示さ
れるように、第2可変容量ダイオードCb が設けられ
る。このダイオードCb は第1可変容量ダイオードCa
に並列接続されていない。Ca がインダクタンスLに、
そのカソードを介して接続される一方で、Cb はそのア
ノードを介してLに接続される。これも高抵抗の方向に
バイアスするために、電源Ub が設けられる。この電源
は抵抗R及びRb と共に、可変容量ダイオードCb に対
するDC回路を形成する。電源Ub のプラス極は可変容
量ダイオードCb のカソードに接続されることにより、
b は高抵抗の方向にバイアスされる。コンデンサCk
を介して、両方の可変容量ダイオードはそれらの接点を
インダクタンスLと反対の位置に設けることにより、交
流的にグランドに接続される。
【0024】一般的なイコライザーのように、可変容量
ダイオードの容量に加えて、通常コンデンサの容量が接
続される。
【0025】図4による新しいイコライザーは、どちら
の極が入力信号を歪ませているかに関わらず、2つの可
変容量ダイオードの内、一方が歪みに関与している各L
C部品に反作用する能力を有し、他方が歪みを増幅する
する。どの程度までこの動作が行われるかは、高抵抗の
方向に分極されたバイアス電圧の量に依存する。
【0026】バイアス電圧率の調整により、2つの内、
1つの可変容量ダイオードが所望の均一化機能を達成
し、他のダイオードは歪み又は均一化に関してほとんど
作用しないことを、図1により説明する。図1の曲線
は、可変容量ダイオードの容量が、高抵抗方向の電圧に
どのように依存するかを示す。容量がブロッキング電圧
の上昇に伴って減少し、その容量が減少する傾斜度も又
ブロッキング電圧の増加に伴って減少することが判る。
従って、その容量を電圧を用いて著しく変化させる必要
があるときに、より低いブロッキング電圧がダイオード
を動作するの使用されなければならない。そして、電
圧を用いてその容量を僅かに変化させる必要があるとき
に、高いブロッキング電圧を使用しなければならない。
例えば、図4の回路のバイアス電圧−Uが、可変容量
ダイオードCに印加される電圧を小さくするように選
択された場合、動作点はこの可変容量ダイオードにより
選択され、図1に示すように、この動作点で容量は電圧
に大きく依存する。同時に、バイアス電圧+Uが、可
変容量ダイオードCに印加される電圧を大きくするよ
うに選択されると、図1に示すように動作点は容量が電
圧に殆ど依存しない点に選択される。その場合Cは、
入力信号の歪みがその極性にいかに作用しているかに依
存して、強い均一化、つまり強い歪み効果を有し、そし
てCは弱い均一化、つまり弱い歪み効果を有する。逆
に、Cの高いバイアス電圧率及びCの低い電圧率の
場合は、Cにおいては弱い電圧依存状態を示し、C
においては強い電圧依存状態を示す。
【0027】新しいイコライザーを実際的に用いて、C
a 内の高いバイアス電圧率及びCb内の低いバイアス電
圧、又はその逆の状態のどちらが、所望の均一化の効果
を果たすかを検出できる。
【0028】バイアス電圧Ua 及びUb を調節すること
による均一化の調節に関する評価基準は、非線形信号歪
みであり、これは送信される信号内で発生し、レーザ・
チャープ(laser chirp)及び光受信器への
送信経路を形成するビーム導波管の色拡散によって生じ
る。この非線形歪みは、光受信器の出力信号内に不要な
信号部分として影響して明白となる。不要な信号部分の
中で、2次の複合歪みは特に有害である。送信信号には
ない周波数での振動、つまり、送信経路内でレーザの入
力信号を構成する振動の互いに異なる周波数及びそれら
を加算した周波数での振動がある。
【0029】発生している歪みの大きさを測定するに
は、所定周波数のいわゆるパイロット信号、つまり変調
されていない信号をレーザ入力信号に加え、その結果、
2次の複合歪み、即ちその周波数の2倍の周波数の振動
が、受信側で測定できる。しかし、2つのパイロット信
号を加えることもでき、その結果、それら周波数の2倍
の周波数の加算信号が受信側で測定できる。2次の複合
歪みは、各例で送信信号の非線形歪みの大きさを示す。
【0030】均一化の目標は、2次の複合歪みをできる
限り押さえることである。従って、2次の複合歪み圧縮
の相対的な測定は、均一化の効果の測定である。
【0031】可変容量ダイオードCa 及びCb のバイア
ス電圧は、パイロット信号の2次の非線形歪みの関数と
して校正され、イコライザー出力で測定される。先ず、
両方のバイアス電圧は最大値に調節される。図1によれ
ば、最大バイアス電圧では、これらのダイオードは信号
の歪みに大きな影響を及ぼさない。2つのバイアス電圧
の内、1つは減少され、測定した歪み係数内の変化が示
される。例えば、Uaが減少し、歪み係数が増加したと
き、Ca は所望の均一化を低いブロッキング電圧で達成
できる可変容量ダイオードではないことは明白である。
そしてUa はその最大値例えば30Vに戻る。次に、バ
イアス電圧Ub を用いて最適な均一化に校正できる。こ
の均一化は、Ub をこの係数が増加し始めるまで、減少
することによって行われる(これは又、測定した非線形
歪み係数も減少する)。
【0032】このような可変容量ダイオードの両方のバ
イアス電圧の校正は、非線形歪み係数を測定する装置に
よって示される機能を用いて手作業で行われるか、又は
自動回路によって制御できる。この自動回路はこのよう
な測定装置からなり、バイアス電圧を測定された値の関
数として制御する。自動制御が望ましい。なぜなら、本
発明によるイコライザーはあらゆる光送信経路に対して
自動的に校正されるからであり、又、メンテナンス、修
理によって送信経路内で発生することのある様々の変
化、又は送信経路の終点で受信信号の極性を反転させる
送信ネットワーク内のあらゆる変化に対応して調節でき
るからである。例えば、温度変化や部品の経年変化、又
は他の変化によって、最適の構成の後でも、調整の必要
が生じることがある。
【0033】前述したように、ダイオードCa 及びダイ
オードCb のバイアス電圧に依存して、LCチェーン回
路はダイオードCa の容量(低い部分)又はダイオード
bの容量(高い部分)を有するイコライザーとして機
能する。
【0034】LC部品が(図2のような)1つの可変容
量ダイオードのみを含むか、又は(図3のような)2つ
の可変容量ダイオードを含むかによらず、前述の例で
は、可変容量ダイオードによる均一化は、要求される均
一化の達成を目的としている。即ちこのダイオードはC
−U曲線(図1)が必要な急勾配を有している動作点に
おいて機能する。歪みに最初に影響する送信経路レーザ
が新しいレーザに交換されたり、イコライザーが低拡散
導波管経路又は短いビーム導波管に接続されることによ
って、このようなイコライザーの動作中に、要求される
均一化が減少することもある。
【0035】従って、イコライザーがC−U曲線の緩い
勾配の動作点で機能するように、ブロッキング電圧をそ
れに応じて増加しなければならない。それにより、均一
化が変化した状態に適合される。図1に示すように、こ
のような適合は均一化を行う可変容量ダイオードの容量
を必然的に減少し、これはラインの波形インピーダンス
(wave impedance)を変化させる。これ
により、送信される信号は周波数依存性に関して減衰さ
れる。前述の適合によって均一化が省略されることがあ
るが、イコライザー減衰の周波数依存性、いわゆる周波
数応答は同時に劣化する。
【0036】均一化を目的として作られたLC部品の容
量減少のバランスをとるのが望ましい。
【0037】図5は本発明をさらに発展させたもので、
これは前述の容量減少のバランスをとる能力を提供す
る。各LC部品の左部分は図2のLCイコライザー部品
と同一であるから、この部分の説明は省略する。右側は
直列ではない2つの可変容量ダイオードC8 及びC9
示し、これらは前述のLC部品の容量に並列に接続され
ている。制御可能電圧源Ua の一方の極は接地され、他
方のプラス極は抵抗Rsを介して両方の可変容量ダイオ
ードのアノードの接点に接続され、両方の可変容量ダイ
オードC8 及びC9 を高抵抗の方向にバイアスしてい
る。コンデンサCKは電源Us とグランドに並列に接続
され、電圧源からのあらゆる高周波数振動をブロックす
る。
【0038】図6において、直列ではない同一の回路
が、図4の各LC部品に追加されている。そこでは、L
C部品の2つの各可変容量ダイオードCa 及びCb は並
列に接続されている。
【0039】後述されるように、図5及び図6に示した
イコライザーは優れた効果を有する非直列回路の両方の
可変容量ダイオードC8 及びC9 の全容量Cs はバイア
ス電圧Us に依存し、従ってUs によって制御できる
が、それは第1実施例では信号電圧Ui に依存しない。
従って、Us は信号の歪み又は均一化になんら影響しな
い。このように、制御できる容量は図5の容量Cに並列
に接続されるか又は図6の容量Ca 及びCb の並列回路
に並列に接続され、必要な信号の均一化に伴って発生す
る容量C又はCa 又はCb 内の避けられない変化を保証
する。
【0040】非直列回路C8 及びC9 の制御できる容量
は、可変容量ダイオードC又はCa又はCb の容量を、
LC部品の全容量に関して最適な値に設定し、LC部品
の所望周波数応答を保証することができるので、最初に
C又はCa 又はCb を開始点で平均の均一化に調節する
でき、最適周波数応答のための適切な制御電圧Us を選
択することにより、LC部品の全容量を調節できる。均
一化を増加する必要のあるとき、つまり、均一化をその
ような動作点から開始するために、容量C又はCa 又は
b を増加するには、制御電圧Us を変化することで、
8 及びC9 の非直列回路の対応する減少により、バラ
ンスをとることができる。
【0041】従って、直列回路C8 及びC9 は制御可能
な容量で、LC部品の総合容量変化のバランスをとる機
能があり、LC部品の周波数応答がC又はCa 又はCb
内を変かえても、一定に保たれるように、最適な均一化
を行う必要がある。
【0042】次に直列回路の総合容量が主に制御電圧U
のみに依存し、信号Uに依存しない理由を説明す
る。信号電圧U が零であるかぎり、制御電圧UはC
のカソードとアノードの間であり、又、Cのカソー
ドとアノードの間(直流はRを流れない)でもある。
可変容量ダイオードC及びCは等しく、制御電圧U
によって制御される容量をCとして示す。信号電圧
はCのカソードとアノードの間に、電圧Uc8
−1/2Uを発生し、Cのカソードとアノード
の間に、電圧Uc9=U+1/2Uを発生する。な
ぜなら、C及びCでは電圧Uの半分の電圧が降下
するからである。つまり、信号電圧0〜Uの変化は、
内のブロッキング電圧を1/2Uだけ低め、C
内のUブロッキング電圧を1/2Uだけ増加する。
これにより、Cの容量はC=C+ΔCに増加し、
の容量はC=C−ΔCに減少する。ここでΔC
は小さい値を示す。従って直列回路の総合容量は、 C=(C・C)/(C+C) =(C ΔC )/(2C)=C/2 なぜなら、ΔCは僅かなΔCの値により無視できるか
らである。前述のように、CはUのみよって決定さ
れるので、総合容量はUのみに依存し、少なくとも第
1の概算では信号電圧U に依存しない。
【0043】図6の回路の代替えとして、非直列回路の
8 及びC9 を省略することもある。即ち、図4のイコ
ライザーを使用して、容量Cb を変えることにより、可
変容量ダイオードCの容量変化のバランスをとる。つま
り、バイアス電圧Ua を変化させてCa によって生じる
変化を最適に均一化するときに、LC部品の波形インピ
ーダンス、及びその周波数応答が影響されないように、
b を最大値にしておかないで、それを再調節する。
【0044】以上から判るように、本発明による回路
は、バイアス電圧Ua とUb 、及び制御電圧Us の制御
に異なる可能性を提供する。
【0045】イコライザーの周波数応答を制御する評価
基準は、送信経路全体に異なる周波数が送信されたと
き、イコライザーの出力で測定される減衰において異な
る。この値は異なる周波数で一定レベルの2つのパイロ
ット信号を、送信側で送信される混合電気信号に加え、
受信側のイコライザーの出力で、両方のパイロット信号
のレベル差を測定することにより測定でき、理想的な場
合、それは特定値である。
【0046】イコライザーの均一化を調整する評価基準
は、前述の2次の複合歪み係数である。この歪み係数が
非線形歪み検出器により測定された場合、そして異なる
周波数の2つのパイロット信号でのレベル差がいわゆる
周波数応答測定装置により測定されると、その均一化、
及びイコライザーの周波数応答は、前述したように手作
業で制御できる。
【0047】一方、イコライザーは制御回路を追加する
ことにより、自動均一化回路に発展できる。前述の制御
及び測定調整基準に基づいて、次の項目が考えられる。
【0048】a)図4によるイコライザーを含む回路。
非線形歪み検出器がその出力に接続され、1つ以上のパ
イロット信号によって生じた2次の複合歪みを測定す
る。検出器の出力信号は制御部に供給され、ここでバイ
アス電圧Ua 及びUb を、測定された非線形歪みに従っ
て調節する。このように2つのダイオードのうち1つが
実際的な均一化を行い、他方のダイオードは最大バイア
ス電圧で動作し、歪みや均一化に影響しない。
【0049】b)イコライザーは同様に図4によるイコ
ライザーである。非線形歪み検出器及び周波数応答を測
定する装置はその出力に接続され、1つ以上のパイロッ
ト信号によって生じた2次の複合歪みを測定する。両方
の出力信号は前述したように、制御部に供給され、2つ
のダイオードのうち一方を介して必要な均一化を主に調
節し、又、他方のダイオードによって、イコライザーの
周波数応答を一定に保つ。
【0050】c)回路は図6のイコライザーを含み、制
御回路は非線形歪み検出器を含み、これはイコライザー
の出力に接続され、1つ以上のパイロット信号によって
生じた2次の歪みを測定する。又その回路は前述の周波
数応答を測定する装置を含む。両方の出力信号は制御部
に供給され、ここで、バイアス電圧Ua 、Ub 及びUs
の大きさが判断され、均一化が制御され、同時に周波数
応答が一定に保たれる。
【0051】d)回路は図5のイコライザーを含む。1
つ以上のパイロット信号によって生じた2次の歪みを測
定する非線形歪み検出器がイコライザーの出力に接続さ
れる。出力信号は制御部に供給され、そこで、イコライ
ザーとして機能する可変容量ダイオードのバイアス電圧
が調節され、イコライザーの周波数応答が一定に保たれ
る。
【0052】ビーム導波管の色拡散に関連して、レーザ
チャープばかりでなく、強度変調によってレーザ内で生
じる非線形性が2次の複合歪みを発生するので、受信側
では、予備イコライザーをレーザに使用して、レーザの
非線形性を保証するのが望ましい。この予備イコライザ
ーとしては、例えばDE−A1 33 07 309で
開示されされているイコライザーがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変容量ダイオードとその電圧間の接続を示
し、イコライザーに要求されるモードを示している。
【図2】本発明によるイコライザーの基本を、LCチェ
ーン回路の形式で示す。
【図3】本発明の構成を可変容量ダイオードに印加され
るバイアス電圧と共に示す。
【図4】図2に従う回路であるが、各可変容量ダイオー
ドは非並列に接続される第2のダイオードを有する。
【図5】図3による回路を示し、各可変容量ダイオード
は並列に接続される制御可能容量の非直列回路を有す
る。
【図6】図3による回路を示し、図4及び5に示される
2つの改良点を示す。
【符号の説明】
L1 ・L2 ・L3 …インダクタンス、C1 ・C2 ・C3
・Ca ・Cb …可変容量ダイオード、CK …コンデン
サ、U1 ・U2 ・U3 ・Ua ・Ub …電圧源、Ra ・R
b ・Rs …抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハインツ・クリンメル ドイツ連邦共和国、ベー − 7000 シ ュツットガルト 30、ディーテルレシュ トラーセ 66 (72)発明者 ベルンハルト・ユンギンガー ドイツ連邦共和国、ベー − 7033 ヘ レンベルク、ブラームスシュトラーセ 4 (56)参考文献 特開 平5−206895(JP,A) 特開 平2−268026(JP,A) 特開 昭64−68110(JP,A) 特開 昭61−199308(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/14 H04B 10/18 H03H 7/075

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光通信システムを介して送信される信号
    内の非線形歪みを保証する回路であって、逆バイアスさ
    れたバラクタ・ダイオード(C、C、C)による
    容量部品を含むLCラダーネットワーク(L、C
    、C、L、C)を具備することを特徴とする
    回路。
  2. 【請求項2】 全てのバラクタ・ダイオードは単一のD
    C電圧源に接続され、 前記電圧源は前記バイアスを決定することを特徴とする
    請求項1記載の回路。
  3. 【請求項3】 前記バラクタ・ダイオード(C
    )は、異なる電圧源(U、U、U)に接続さ
    れ、前記異なる電圧源が前記バイアスを決定することを
    特徴とする請求項1記載の回路。
  4. 【請求項4】 逆バイアスされた追加のバラクタ・ダイ
    オード(C)は前記各LCラダーネットワーク部分の
    バラクタ・ダイオード(C)に逆並列に接続され、前
    記バラクタ・ダイオードの中の1つ(C)、又は他の
    バラクタ・ダイオード(C)は、印加された信号電圧
    (U)に伴って変化する容量を有するように2つのバ
    イアス電圧(U、U)は調整できることを特徴とす
    る請求項1記載の回路。
  5. 【請求項5】 総合容量は調整バイアス(U )によっ
    て決定される直列逆方向の2つの追加のバラクタ・ダイ
    オード(C 、C は、前記各LCラダーネットワー
    クのLC部分の容量性部品に並列に接続されることを特
    徴とする請求項1乃至4の1項に記載の回路。
  6. 【請求項6】 前記LCラダーネットワークの出力で、
    1以上のパイロット信号に生じた2次歪を、送信された
    信号内の非線形歪みの値として測定する手段と、及び前
    記1つのバラクタ・ダイオード(C)のバイアス(U
    )を調整して、測定された歪みの最大減少値を得て、
    前記他のバラクタ・ダイオード(C)のバイアス(U
    )を一定最大値に維持するコントローラと、 を具備することを特徴とする請求項4又は5記載の回
    路。
  7. 【請求項7】 前記LCラダーネットワークの出力で、
    1以上のパイロット信号に生じた2次歪みを、送信され
    た信号内の非線形歪みの値として測定する手段と、 前記LCラダーネットワークの出力で、前記LCラダー
    ネットワークの周波数に依存する信号減衰の値として、
    2つのパイロット信号のレベル差を測定する周波数応答
    測定手段と、 前記1つのバラクタ・ダイオード(C)のバイアス
    (U)を調整して、測定された歪みの最大減少量を得
    、前記調整の期間中、前記他のバラクタ・ダイオード
    (C)のバイアス(U)を変化することにより、前
    記2つのパイロット信号の前記測定してレベル差を一定
    に維持するコントローラと、 を具備することを特徴とする請求項4記載の回路。
  8. 【請求項8】 1つ以上のパイロット信号に生じた2次
    の歪みを、前記送信された信号内の非線形歪みの値とし
    て、前記LCラダーネットワークの出力で測定する手段
    と、 2つのパイロット信号のレベル差を、前記送信された信
    号の周波数に依存する減衰値として、前記LCラダーネ
    ットワークの出力で測定する周波数応答測定手段と、及
    び前記1つのバラクタ・ダイオード(C)のバイアス
    (U)を調整して、前記測定した歪みの最大減少を得
    て、前記他のバラクタ・ダイオード(C)のバイアス
    (U)を一定最大値に保ち、そして反対向きで直列接
    続される前記2つのバラクタ・ダイオード(C
    )の総合容量を決定する前記バイアス(U)を、
    前記2つのパイロット信号のレベル差が、前記バラクタ
    ・ダイオード(C)のバイアス(U)調整に実質的
    に影響されないように、調整するコントローラと、 を具備することを特徴とする請求項5記載の回路
  9. 【請求項9】 1つ以上のパイロット信号に発生した2
    次の歪みを、前記送信した信号内の非線形歪みの測定値
    として、前記LCラダーネットワークの出力で測定する
    手段と、 2つのパイロット信号の前記レベル差を、前記送信され
    た信号の周波数に依存する減衰値として、前記LCラダ
    ーネットワークの出力で測定する周波数応答測定手段
    と、 前記バラクタ・ダイオードのバイアスを調整して、測定
    した歪みの最大減少値を得て、そして、反対向きで直列
    接続される前記2つのバラクタ・ダイオード(C・C
    )の総合容量を決定する前記バイアス(U)を、前
    記2つパイロット信号のレベル差が前記バラクタ・ダイ
    オード(C)のバイアス(U)調整に実質的に影響
    されないように、調整するコントローラと、を具備する
    ことを特徴とする請求項5記載の(請求項4との従属関
    係を除く)回路。
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