JP3200003B2 - 切削油分離回収装置 - Google Patents

切削油分離回収装置

Info

Publication number
JP3200003B2
JP3200003B2 JP00965096A JP965096A JP3200003B2 JP 3200003 B2 JP3200003 B2 JP 3200003B2 JP 00965096 A JP00965096 A JP 00965096A JP 965096 A JP965096 A JP 965096A JP 3200003 B2 JP3200003 B2 JP 3200003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting oil
cutting
lead
plate
collecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00965096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09192976A (ja
Inventor
浄 上野
哲也 落合
義晴 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP00965096A priority Critical patent/JP3200003B2/ja
Publication of JPH09192976A publication Critical patent/JPH09192976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3200003B2 publication Critical patent/JP3200003B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削片から切削油
を分離回収する切削油分離回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属素材等の切削加工において、その切
削時の摩擦を減少させるために潤滑油が使用される。こ
の場合、切削加工時に生じる切削屑と潤滑油は分離さ
れ、あるいは回収される。このような分離装置として、
実開平4−5242号公報に開示されている技術的思想
がある。この実開平4−5242号公報には、内周部に
磁石を配設した回転ドラムに廃液中の切削屑を吸着さ
せ、吸着した切削片を傾斜角を持たせたシュートを介し
て排出する装置が開示されている。
【0003】また、実開昭58−166510号公報に
は、円周部に磁石を配設した回転ドラムを複数隣接し、
順次切削屑をドラムに吸着、移載させ、その複数のドラ
ムからの移載時に液切れにより切削屑を排出させるよう
にしたマグネチックローラーコンベア装置が開示されて
いる。
【0004】さらに、実開昭57−12252号公報に
は、バケツ状で周囲に多数の小孔が穿設された容器中に
切削屑を積載し、容器を回転させ、その遠心力で切削油
を切削片より分離し回収した後、その集められた潤滑油
に対し成分調整処理を施し、切削油として再利用する装
置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
実開平4−5242号公報および実開昭58−1665
10号公報に開示された技術的思想では、液切れが不十
分で、特に連続的に多量の切削屑が発生する加工工程で
は、排出される切削屑に付着する切削油がきわめて多
く、一度の工程では分離しきれない。従って、該切削油
を切削屑から分離するための工程と時間が多大に費やさ
れてしまう不都合がある。
【0006】さらに、前記の実開昭57−12252号
公報に開示された技術的思想では、一旦切削油が付着し
た切削屑を分離回収用容器に蓄えた後、回転分離作業を
する必要があることから、容器を回転させる装置および
その設置場所が新たに必要となり、且つ工数が増える難
点を露呈している。
【0007】本発明は前記の種々の不都合を克服するた
めになされたものであり、切削屑から切削油を効率的に
且つ簡便に分離させて回収する切削油分離回収装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、内部にマグネットを周設し、切削油中
に浸漬される回転ドラムと、前記回転ドラムの外周面に
近接して設けられ、該回転ドラムの外周面に前記マグネ
ットの磁力線の作用下に吸着された切削屑を掻き取るス
クレーパとを備えた切削油分離回収装置において、前記
スクレーパは前記ドラムの外周面に対し接線方向に延在
する第1導出板と、前記第1導出板の屈曲部位から所定
角度変位して下方へと延在する第2導出板と、前記第1
導出板の屈曲部位から若干離間し且つ前記屈曲部位に沿
って前記第2導出板と異なる角度で外方へと延在する切
削屑導出機構とを備えることを特徴とする。
【0009】従って、ドラムの周囲に吸着された切削屑
は第1導出板によって掻き取られ、第2導出板側へと落
下し、切削屑導出機構から外部に排出される。一方、切
削屑に付着した切削油は第2導出板あるいは切削屑導出
機構に設けられた孔部から落下回収される。
【0010】本発明では、前記第1導出板と第2導出板
とが一体的に形成され、該第1導出板と第2導出板の屈
曲部位近傍若しくはその上方において前記第1導出板に
複数の切削油回収用孔部を画成しているために、第1導
出板から流下する使用済みの切削油は前記切削油回収孔
部を介して容易に回収される。
【0011】また、本発明では、前記第1導出板と第2
導出板とが結合して形成される屈曲部位に前記切削屑導
出機構を構成する平板を臨ませている。従って、前記第
1導出板から排出される切削屑を前記平板を介して容易
に外部に排出することができ、これによって切削屑と切
削油との分離が効果的に行われる。
【0012】さらに、本発明では、第2導出板が一方の
端部から他方の端部へと次第に幅広となる下方に向けた
第1斜縁部を有し、切削屑導出機構は屈曲部位に臨む平
板の一端部とは反対側の他端部に一体的に設けられ且つ
第1斜縁部に対応する第2斜縁部を有し、該第2斜縁部
は平板に切削屑と共に案内された切削油を一方の端部か
ら他方の端部へと重力によって案内する。
【0013】このように、切削油を重力によって流下さ
せるために、切削油自体が飛散して環境汚染に直結する
等のおそれがなく、しかも、構造も簡素化することがで
きるという効果がある。
【0014】またさらに、本発明では、第1斜縁部と第
2斜縁部とが下方に向かうに従い互いに接近するように
構成され、該第1斜縁部の下端部と第2斜縁部の下端部
とは切削油回収装置に臨むように構成されている。従っ
て、第1斜縁部と第2斜縁部とを流下する切削油は同一
の切削油分離回収装置に回収されるため、きわめて構造
が簡素化される利点がある。
【0015】さらにまた、本発明では、切削油分離回収
装置が管体とこの管体と連通する切削油回収槽とを含
み、管体は第1斜縁部と第2斜縁部の下端部に臨む切削
油回収ホッパーに連結されている。このような構成から
すれば、第1斜縁部と第2斜縁部とを流下する切削油は
確実に該ホッパーに回収される。
【0016】また、本発明では、第1導出板と第2導出
板の間の屈曲部位に臨む平板の一端部とは反対側の他端
部近傍に開口部を設け、平板上を移動する切削屑に付着
した切削油を前記開口部を介して落下せしめるように構
成している。従って、切削屑に残留した切削油も分離回
収可能である。
【0017】またさらに、本発明では、スクレーパに超
音波振動装置を付設している。このため、スクレーパか
ら切削屑に超音波を伝達してこれを振動させることがで
き、切削屑に付着した切削油が一層効果的に取り除かれ
る。
【0018】さらにまた、本発明では、第1導出板と第
2導出板とで形成される屈曲部位若しくはその近傍に断
面円形状の軸部材を設け、軸部材を第1導出板から落下
する切削油の流下方向とは反対の回転動作を行わせてい
る。従って、第1導出板から落下する切削油を確実に分
離できるという効果が得られる。
【0019】またさらに、本発明では、スクレーパ上部
に波状突起部を有する板体を付設することが可能なた
め、板体上を転動する切削屑に切削油の分離のための振
動を与えることができる。
【0020】さらにまた、本発明では、スクレーパ上部
に簀の子状にギャップを画成した棒群から形成される分
離板あるいは網部を付設することもできるため、分離板
あるいは網部上を転動する切削屑から分離させた切削油
を容易に回収できる。
【0021】しかも、本発明では、スクレーパ上部に、
内部にマグネットを有する補助ドラムを付設することも
できるため、第1導出板上を転動する切削屑を吸着およ
び分離することができ、切削屑に切削油の分離のための
振動を与えることが可能である。
【0022】またさらに、本発明では、前記スクレーパ
表面に補助ローラーを付設することもできるため、第1
導出板上の切削屑を押圧変形させて潰し、切削屑に付着
している切削油を分離させることが可能である。さらに
押圧変形した切削屑はその容積が減少しているため回収
された際の占有空間を減じさせることができる。
【0023】さらにまた、本発明では、前記第1斜縁部
と第2斜縁部の中央部が二等辺三角形状に凹部として画
成されているため、切削油が伝わり落ちる距離が短く、
切削油の回収時間が短縮化する。
【0024】また、本発明では、前記第1斜縁部と第2
斜縁部が、一方の端部から切削油を回収する他方の端部
へ向かって略円弧状に画成されているため、切削油が伝
わる速度が比較的遅く、切削油の滴が複数結合して成長
し、該油滴の重力が増すことにより切削油回収ホッパー
に到達する前に前記第1および第2斜縁部の途中で落下
することを防ぐことが可能である。
【0025】さらに、本発明では、前記第1斜縁部と第
2斜縁部に画成される前記二等辺三角形状の凹部が、切
削油を回収する端部へ向かって略円弧状に画成されてい
るため、切削油が伝わる速度が比較的遅く、切削油が、
切削油回収ホッパーに到達する前に前記第1および第2
斜縁部の途中で落下することをより効率よく防ぎ、かつ
切削油が伝わり落ちる距離が短く、切削油の回収時間を
短縮化させることが可能である。
【0026】またさらに、本発明では、前記案内板の第
2斜縁部から、第2導出板側に向かって突出するように
樋を設けたため、案内板の裏面を伝わる切削油が、切削
油回収ホッパーに到達する前に該樋に導かれ、結局前記
第1および第2斜縁部の途中で分離された切削油が落下
することを確実に防ぐことが可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る切削油分離回
収装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を
参照しながら以下詳細に説明する。
【0028】図1において、参照符号10は、本実施の
形態に係る切削油分離回収装置を示す。この切削油分離
回収装置10は、基本的には、例えば、金属素材等に対
する切削加工時に生じる切削屑12と切削油14とが混
合した廃液を貯溜する切削廃液槽16と、前記切削廃液
槽16内に設置され内部にマグネット18を周設した回
転ドラム20a〜20hを備えるローラーコンベア22
と、モーターMと、その終端の回転ドラム20hの外周
面24に近接して設けられるスクレーパ26とを含む。
前記回転ドラム20a〜20hはチェーン21を介して
連結されており、従って、モーターMの駆動作用下に全
ての回転ドラム20a〜20hが回転可能である。
【0029】図2に、図1のローラーコンベア22の終
端の回転ドラム20hの近傍を示す。
【0030】前記スクレーパ26は前記外周面24に対
面し先端部が鋭化した第1導出板28と、外周面24に
接しない前記第1導出板28の他端部に所定角度屈曲し
て接合する第2導出板32と、前記第1導出板28と第
2導出板32との接合部に形成される屈曲部位30から
若干離間することにより溝31を画成しながら前記第2
導出板32と異なる角度で外方へと延在する平板34を
有する切削屑導出機構36とを備える。
【0031】なお、第1導出板28には、前記回転ドラ
ム20hの軸線に沿って屈曲部位30近傍に複数の切削
油回収用孔部38が画成されている。この場合、前記第
2導出板32は、前記回転ドラム20hの軸線方向の一
方の端部から他方の端部へと徐々に幅広となる第1斜縁
部40を有し、前記切削屑導出機構36は平板34の一
端部34aとは反対側の他端部34bから下方へと延在
する案内板41と第2斜縁部42を有する。
【0032】前記第2斜縁部42は前記案内板41が前
記回転ドラム20hの軸線に沿って一方の端部から他方
の端部へと徐々に幅広となるように延在し、前記第1斜
縁部40と同一の傾斜角を有する。前記の両斜縁部4
0、42の最下端に位置する第2導出板32と案内板4
1の突部43を囲繞するように切削油回収ホッパー44
が設けられる。前記切削油回収ホッパー44の下端部に
管体48が接続され、前記管体48は切削廃液槽16に
連結されている。なお、切削油14が分離された切削屑
12を回収するための切削屑回収槽50が前記スクレー
パ26の下部に設置される。
【0033】第1の実施の形態に係る切削油分離回収装
置10は基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその動作について説明する。
【0034】金属素材等を切削することにより生じた切
削油14が付着した切削屑12が、切削廃液槽16に案
内され貯溜される。前記切削廃液槽16に設置された回
転ドラム20a〜20hの外周面24に該切削屑12
が、マグネット18の磁力線の作用下に吸着される。回
転ドラム20a〜20hはチェーン21を介しモーター
Mにより周期的に回転する。上方へと連続的に延在する
回転ドラム20a〜20gが切削屑12を最終段の回転
ドラム20hに搬送する。このマグネット18による切
削屑12の順次搬送については、例えば実開昭58−1
66510号公報に開示された公知の技術を採用してい
る。
【0035】この前記搬送技術による搬送途上にあっ
て、切削屑12に含まれる切削油14はその一部が個々
の回転ドラム20a〜20gから落下し、終端の回転ド
ラム20hまで切削屑12が運ばれる。最終段の回転ド
ラム20hでは、その外周面に摺接する如く接近するス
クレーパ26の鋭化した第1導出板28により吸着され
ている切削屑12を掻き取り、該切削屑12は自重で下
方に移動すると共に、切削屑12に付着した切削油14
は前記第1導出板28に設けられた切削油回収用孔部3
8からその一部が導出される。
【0036】すなわち、前記切削油回収用孔部38の径
は一般的な切削屑12の大きさより小さく設定されてい
るため、切削屑12に付着した切削油14のみが分離さ
れる。分離された切削油14は第2導出板32の裏面を
伝わって落下する。同時に、切削屑12は前記屈曲部位
30に到達し、平板34の一端部34aから徐々に他端
部34bへと移動して、ついにはその自重によって切削
屑回収槽50へ落下する。
【0037】一方、第2導出板32と案内板41は下方
に向かうに従い互いに接近するように構成されている。
すなわち、切削屑12の自重落下方向から離間するよう
に設置されているために切削屑12は、直接、前記切削
屑回収槽50へ落下する。
【0038】なお、第1導出板28と切削屑導出機構3
6間の溝31によっても切削油14が分離落下する。こ
こでも、前記と同様に前記溝31の幅は切削屑12の一
般的な大きさより小さく設定されているため、切削屑1
2に付着した切削油14が分離され第2導出板32の表
面を伝わる。その他、平板34の表面および裏面を伝わ
る切削油14はそれぞれ案内板41の表面および裏面に
沿って移動する。結局、すべての切削油14は、前記第
1斜縁部40と第2斜縁部42の最下端である突部43
を包含するように連結される切削油回収ホッパー44に
到達し、次いで、該切削油14は管体48を通って切削
廃液槽16へ集められ、適当な処理を経て再利用され
る。
【0039】なお、前記突部43は第1導出板28の回
転ドラム20hの軸線に沿う長手方向の長さより大きく
外側に突出しているため、落下する切削屑12が切削油
回収ホッパー44内に落下することはない。
【0040】前記の実施の形態において、第1導出板2
8は屈曲部位30を経て第2導出板32に連設されてい
るが、該第1導出板28のみを採用し、溝31を画成さ
せることなく平板34を該第1導出板28の下終端部に
直接連結させてもよい。また、この実施の形態では切削
油回収ホッパー44が切削廃液槽16に管体48を介し
て接続されているが、切削廃液槽16とは別に設けられ
た切削油回収槽(図示せず)に、この切削油を回収して
もよい。
【0041】図4A、図4Bに第2の実施の形態を示
す。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の
形態と同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その
詳細な説明を省略し、以下、同様とする。
【0042】この第2の実施の形態では、前記切削屑導
出機構36を構成する平板34の他端部34bに沿って
複数の開口部52を備える。前記開口部52の径は切削
屑12の一般的な大きさより小さく設定されているた
め、平板34上を徐々に移動する切削屑12に付着した
切削油14のみが分離され、これにより、切削屑12に
付着していた切削油14が該開口部52から落下する。
【0043】図5に示される第3の実施の形態では、ス
クレーパ26に超音波振動装置54を付設している。前
記超音波振動装置54を構成する振動子55を前記第1
導出板28の裏面に取着し、前記超音波振動装置54を
付勢することにより該振動子55を振動させてこの振動
をスクレーパ26に伝達させ、それにより第1導出板2
8上の切削屑12を振動させれば、当該切削屑12から
切削油14を容易に分離することができる。
【0044】図6に示される第4の実施の形態では、第
1導出板28の屈曲部位30若しくはその近傍に断面円
形状の軸部材56を設け、前記軸部材56を図示しない
回動駆動源の付勢作用下に矢印方向へと回動させる。こ
の回転動作により切削屑12が屈曲部位30から剥離
し、且つ、切削屑12には回転作用と揺動作用とが施さ
れるため、カール形状部に付着保持されたままの切削油
14が好適に切削屑12より分離し、これにより切削油
14の液垂れが促進され、切削油回収作業の効率を高め
る。
【0045】図7に示される第5の実施の形態では、前
記第1導出板28の表面に波状突起部58を有する板体
60を新たに設け、前記板体60上を転動落下する切削
屑12に切削油14の分離のための振動を与える。この
振動は第4の実施の形態で説明した超音波振動装置54
を用いるとよい。その際、前記波状突起部58の凸部6
2aと凸部62aの幅Dは切削屑12の一般的な大きさ
より小さく設定されているため、切削屑12に付着した
切削油14のみが分離する。前記波状突起部58の凹部
62bには適宜切削油14を落下させる孔64を設けて
おけば、分離した切削油14は第1導出板28上に滴下
する。なお、図7中、破線で示すように、湾曲または屈
曲する板体60の先端部を前記平板34まで到達させて
おけば、切削屑12と切削油14との分離が一層効果的
に達成される。
【0046】図8に示される第6の実施の形態では、前
記第1導出板28の表面に、簀の子状にギャップGを画
成した棒群66から形成される分離板67あるいは網部
を備えておく。前記分離板67あるいは網部のギャップ
Gは切削屑12の一般的な大きさより小さく設定されて
いるため、切削屑12に付着した切削油14のみが分離
して第1導出板28上に滴下する。
【0047】図9に示される第7の実施の形態では、前
記第1導出板28の鉛直上面に所定距離離間して、第1
の実施の形態で述べられたローラーコンベア22を備え
る回転ドラム20a〜20hと略同一の構成を有する補
助ドラム68を備える。前記補助ドラム68は第1導出
板28上を転動する切削屑12を一度吸着し、その後前
記補助ドラム68が所定角度回転した後、磁石の極性が
変わるように電流を流し、前記切削屑12を離間させ
る。この作用により、切削屑12が適宜揺動して、切削
屑12に付着した切削油14が分離し、第1導出板28
上に滴下する。
【0048】図10に示される第8の実施の形態では、
前記第1導出板28の鉛直上面に所定距離離間して、補
助ローラー70を備える。前記補助ローラー70は第1
導出板28上を転動する切削屑12を第1導出板28と
の間で押圧変形させる。この作用により、切削屑12が
潰れ、切削屑12に付着した切削油14が分離する。こ
の押圧変形された切削屑12は、その容積が減少してい
るため、前記切削屑回収槽50で回収された際の占有空
間を減じさせることができる。結局、前記切削屑回収槽
50からの切削屑12の回収頻度を減らし、作業工数を
削減できる。
【0049】図11に示される第9の実施の形態は既述
の実施の形態における、第2導出板32と案内板41と
の形状を変更したものである。すなわち、該第2導出板
32と案内板41のそれぞれ前記第1斜縁部40と第2
斜縁部42の中央部が二等辺三角形状に凹部をなすよう
に形成している。このため、第2導出板32と平板34
とに到達した切削油14が下方へ伝わり落下する距離を
短くすることができる。従って、切削油14の回収時間
が短縮化するという効果が得られる。
【0050】図12に示される第10の実施の形態で
は、第2導出板32と案内板41との形状を変更してい
る。すなわち、第2導出板32と案内板41のそれぞれ
の第1斜縁部40と第2斜縁部42が曲線形状に画成さ
れているため、切削油14が伝わる速度が比較的遅くな
り、切削油14の滴が複数結合して大きく成長して動力
が増すことにより、切削油回収ホッパー44に到達する
前に前記第1斜縁部40および第2斜縁部42の途中で
落下することを防ぐことが可能である。
【0051】図13に示される第11の実施の形態で
は、二股に分かれた前記第1斜縁部40と第2斜縁部4
2が曲線形状に画成されているため、切削油14が伝わ
る速度が比較的遅く、切削油14が、切削油回収ホッパ
ー44に到達する前に前記第1斜縁部40および第2斜
縁部42の途中で落下することを効率よく防ぎ、かつ切
削油14が伝わり落ちる距離を短くし、切削油14の回
収時間を短縮化させることが可能である。
【0052】図14に示される第12の実施の形態で
は、前記第2斜縁部42から第2導出板32に向かって
樋72を設けたため、案内板41の裏面を伝わる切削油
14が、切削油回収ホッパー44に到達する前に前記第
1第1斜縁部40および第2斜縁部42の途中で落下す
ることを確実に防ぐことが可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る切削油分離回収装置によれ
ば、以下のような効果ならびに利点が得られる。すなわ
ち、切削屑から切削油を効率的に且つ簡便に分離させ、
同時に回収することが可能となり、その回収量も増大す
ると共に、回収時間も短縮化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る切削油分離回収装置
を示す概略正面説明図である。
【図2】図1のローラーコンベアの最終回転ドラムの近
傍を示す概略斜視図である。
【図3】図1のローラーコンベアの最終回転ドラムの近
傍において、切削油の分離回収の様子を示す一部概略断
面図である。
【図4】図4Aは本発明の第2の実施の形態に係る切削
油分離回収装置のローラーコンベアの最終回転ドラムの
近傍を示す概略斜視図、図4Bはその一部概略断面図で
ある。
【図5】第3の実施の形態に係る切削油分離回収装置の
切削油の分離回収状態を示す一部概略断面図である。
【図6】第4の実施の形態に係る切削油分離回収装置の
切削油の分離回収状態を示す一部概略断面図である。
【図7】第5の実施の形態に係る切削油分離回収装置の
切削油の分離回収状態を示す一部概略断面図である。
【図8】第6の実施の形態に係る切削油分離回収装置の
切削油の分離回収状態を示す一部概略断面図である。
【図9】第7の実施の形態に係る切削油分離回収装置の
切削油の分離回収状態を示す一部概略断面図である。
【図10】第8の実施の形態に係る切削油分離回収装置
の切削油の分離回収状態を示す一部概略断面図である。
【図11】第9の実施の形態に係る切削油分離回収装置
のローラーコンベアの最終回転ドラムの近傍を示す斜視
図である。
【図12】第10の実施の形態に係る切削油分離回収装
置のローラーコンベアの最終回転ドラムの近傍を示す斜
視図である。
【図13】第11の実施の形態に係る切削油分離回収装
置のローラーコンベアの最終回転ドラムの近傍を示す斜
視図である。
【図14】第12の実施の形態に係る切削油分離回収装
置の樋に切削油を分離回収させる状態を示す一部概略断
面図である。
【符号の説明】
10…切削油分離回収装置 12…切削屑 14…切削油 16…切削廃液槽 18…マグネット 20a〜20h…回転
ドラム 24…外周面 26…スクレーパ 28…第1導出板 30…屈曲部位 31…溝 32…第2導出板 34…平板 36…切削屑導出機構 38…切削油回収用孔部 40…第1斜縁部 42…第2斜縁部 44…切削油回収ホッ
パー 48…管体 50…切削屑回収槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−72642(JP,U) 実公 昭61−22756(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 11/00 B03C 1/02 B03C 1/12

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にマグネットを周設し、切削油中に浸
    漬される回転ドラムと、前記回転ドラムの外周面に近接
    して設けられ、該回転ドラムの外周面に前記マグネット
    の磁力線の作用下に吸着された切削屑を掻き取るスクレ
    ーパとを備えた切削油分離回収装置において、 前記スクレーパは前記ドラムの外周面に対し接線方向に
    延在する第1導出板と、 前記第1導出板の終端部から所定角度変位して下方へと
    延在する第2導出板と、 前記第1導出板の終端部から若干離間し且つ前記終端部
    に沿って前記第2導出板と異なる角度で外方へと延在す
    る切削屑導出機構と、 を備えることを特徴とする切削油分離回収装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、前記第1導
    出板と第2導出板とは一体的に形成され、該第1導出板
    と第2導出板の屈曲部位近傍若しくはその上方において
    前記第1導出板に複数の切削油回収用孔部を画成するこ
    とを特徴とする切削油分離回収装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置において、前
    記第1導出板と第2導出板とが結合して形成される屈曲
    部位に前記切削屑導出機構を構成する平板を臨ませ、前
    記第1導出板から排出される切削屑を前記平板を介して
    外部に排出することを特徴とする切削油分離回収装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の装置において、前記第2導
    出板は一方の端部から他方の端部へと次第に幅広となる
    下方に向けた第1斜縁部を有し、前記切削屑導出機構は
    前記屈曲部位に臨む平板の一端部とは反対側の他端部に
    一体的に設けられ且つ前記第1斜縁部に対応する第2斜
    縁部を有し、該第2斜縁部は前記平板に切削屑と共に案
    内された切削油を一方の端部から他方の端部へと重力に
    よって案内することを特徴とする切削油分離回収装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の装置において、前記第1斜
    縁部と第2斜縁部とは下方に向かうに従い互いに接近す
    るように構成され、該第1斜縁部の下端部と第2斜縁部
    の下端部とは切削油回収装置に臨むことを特徴とする切
    削油分離回収装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の装置において、前記切削油
    分離回収装置は管体とこの管体と連通する切削油回収槽
    とを含み、前記管体は前記第1斜縁部と第2斜縁部の下
    端部に臨む切削油回収ホッパーに連結されていることを
    特徴とする切削油分離回収装置。
  7. 【請求項7】請求項3乃至6のいずれかに記載の装置に
    おいて、前記平板の前記屈曲部位に臨む平板の一端部と
    は反対側の他端部近傍に開口部を設け、前記平板上を移
    動する切削屑に付着した切削油を前記開口部を介して落
    下せしめることを特徴とする切削油分離回収装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかに記載の装置に
    おいて、前記スクレーパに超音波振動装置を付設したこ
    とを特徴とする切削油分離回収装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載の装置に
    おいて、第1導出板と第2導出板とで形成される屈曲部
    位若しくはその近傍に断面円形状の軸部材を設け、前記
    軸部材は第1導出板から落下する切削油の流下方向とは
    反対の回転動作を行うことを特徴とする切削油分離回収
    装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれかに記載の装置
    において、前記スクレーパ上部に波状突起部を有する板
    体を付設したことを特徴とする切削油分離回収装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至9のいずれかに記載の装置
    において、前記スクレーパ上部に簀の子状にギャップを
    画成した棒群から形成される分離板あるいは網部を付設
    したことを特徴とする切削油分離回収装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至9のいずれかに記載の装置
    において、前記スクレーパ上部に、内部にマグネットを
    有する補助ドラムを付設したことを特徴とする切削油分
    離回収装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至9のいずれかに記載の装置
    において、前記スクレーパ表面に補助ローラーを付設し
    たことを特徴とする切削油分離回収装置。
  14. 【請求項14】請求項乃至13のいずれかに記載の装
    置において、前記第1斜縁部と第2斜縁部の中央部に二
    等辺三角形状の凹部が画成されていることを特徴とする
    切削油分離回収装置。
  15. 【請求項15】請求項4乃至13のいずれかに記載の装
    置において、前記第1斜縁部と第2斜縁部が、一方の端
    部から切削油を回収する他方の端部へ向かって略円弧状
    に画成されていることを特徴とする切削油分離回収装
    置。
  16. 【請求項16】請求項14に記載の装置において、前記
    第1斜縁部と第2斜縁部に画成される前記二等辺三角形
    状の凹部が、切削油を回収する端部へ向かって略円弧状
    に画成されていることを特徴とする切削油分離回収装
    置。
  17. 【請求項17】請求項4乃至16のいずれかに記載の装
    置において、前記第2斜縁部から、第2導出板側に向か
    って突出するように樋を設けたことを特徴とする切削油
    分離回収装置。
JP00965096A 1996-01-23 1996-01-23 切削油分離回収装置 Expired - Fee Related JP3200003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00965096A JP3200003B2 (ja) 1996-01-23 1996-01-23 切削油分離回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00965096A JP3200003B2 (ja) 1996-01-23 1996-01-23 切削油分離回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09192976A JPH09192976A (ja) 1997-07-29
JP3200003B2 true JP3200003B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=11726100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00965096A Expired - Fee Related JP3200003B2 (ja) 1996-01-23 1996-01-23 切削油分離回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3200003B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4723294B2 (ja) * 2005-06-28 2011-07-13 椿本メイフラン株式会社 クーラント・切粉分離機能を有するクーラント誘導板
MX2010013225A (es) 2008-06-06 2011-03-21 M I L L C Star Cubierta de ajuste independiente.
KR101628739B1 (ko) * 2014-09-25 2016-06-09 문창혁 유수 분리장치
JP6736640B2 (ja) * 2018-11-28 2020-08-05 テラル株式会社 クーラント処理装置
CN110159732B (zh) * 2019-06-17 2021-04-13 中北大学 齿轮减速器磨损的自动测量系统
KR102092366B1 (ko) * 2019-11-08 2020-03-24 강수동 절삭유 기름 정제장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09192976A (ja) 1997-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0258965B2 (ja)
CN215796211U (zh) 一种便于清理的旋转分配器
JP3200003B2 (ja) 切削油分離回収装置
JPH0811618B2 (ja) バルク材料、特に切屑や削り屑を排除、移送、緻密化、排出する装置
JP2010064164A (ja) 金属切削加工に使用した使用済切削油に混入された切粉の中の小さな切粉を取り除いて濾過済切削油とする濾過機具、前記濾過機具を組み込んだ濾過装置
JP2003159632A (ja) 分離機能を有する切粉搬出コンベヤ装置
KR100805377B1 (ko) 음식물쓰레기 탈리액의 고액분리기
CN218609849U (zh) 一种组合辊式除铁装置
CN115283071B (zh) 一种建筑垃圾破碎装置及其使用方法
JP3839781B2 (ja) 撹拌分配装置並びにクーラント及びスラッジの回収装置
JP3488644B2 (ja) マグネットセパレータの切粉と切削液との分離装置
CN208674311U (zh) 一种涂板机的铅膏回收设备
CN212049197U (zh) 一种具有物料渣收集功能的振动盘
CN213136009U (zh) 一种机床加工集中排屑装置
CN219923098U (zh) 一种铸造废渣分离机
JP3083273B2 (ja) 切粉と切削油の分離装置
CN205549713U (zh) 一种压滤机
JP3002437B2 (ja) 研磨用液体からの研磨粉等の除去装置
JP3083272B2 (ja) 切粉と切削油の分離装置
CN215144429U (zh) 铸造砂细粉清除装置
CN111701835B (zh) 铅粒、铅膏还原用运输装置
CN220348142U (zh) 一种抛丸清理机用丸料清理装置
CN215942289U (zh) 一种去毛刺机铁屑收集装置
JP2600465Y2 (ja) コンベアーと螺旋状分離体を併設した重力式固液分離装置
CN213728537U (zh) 一种土壤修复药剂混合设备

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees