JP3199783B2 - 流体回路 - Google Patents

流体回路

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JP3199783B2
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俊一 能登山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体圧回路の流体圧力
を圧力センサを用いて検出する流体回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例において流体圧力検出に用いられ
る空気圧によるブリッジ回路を以下に説明する。図7
は、ロボットのアームの先端に接続されて、物品等の搬
送に用いられる吸着用パッドの物品等に対する吸着状態
の確認を行うための空気圧ブリッジの回路構成図であ
り、図8は、微小距離等を測定する空気マイクロメータ
に用いられる空気圧ブリッジの回路構成図である。
【0003】図7における空気圧ブリッジ回路2は、可
変空気絞り弁S1 、検出部ノズルS 2 、基準可変絞り弁
3 、S4 と、負圧源6と、圧力センサが内蔵された差
圧変換器8とから構成されている。
【0004】一方、図8に示す空気圧ブリッジ回路4
は、図7に示す空気圧ブリッジ回路2に対し、基準可変
絞り弁S4 側が常に排気される点、並びに負圧源6に代
替して正圧供給源7が接続されている点が異なる。
【0005】なお、図7および図8において、参照符号
Wはワークを示し、また参照符号P A 、PB 、PC は夫
々の位置における流体の圧力を示し、さらに、図8にお
いて、参照符号9は差圧変換器を示している。
【0006】ここで、空気圧ブリッジ回路2、4の動作
を説明すると、まず、検出部ノズルS2 をワークWに近
接させない状態にし、基準可変絞り弁S4 を調節して差
圧変換器8、9に加わる圧力を平衡させ、圧力P1 ≒P
2 の状態にする。次に、検出部ノズルS2 をワークWに
近接させ、その時に生じる圧力P1 とP2 との差圧(P
2 −P1 )を図示しない圧力センサにより検出し、その
差圧(P2 −P1 )に対応した電気信号に変換して、こ
れを差圧変換器8、9から出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術では、流体圧回路の抵抗素子として働く基準
可変絞り弁S3 、S4 が非線形特性を有し、また、図7
および図8における基準可変絞り弁S4 側の空気圧回路
は、常時、流体を吸引または排気することになり流体エ
ネルギを浪費しているという問題がある。ここで、流体
を吸引または排気することにより、使用流体圧が減少す
る結果、空気圧源が負圧の場合には吸着不足によるワー
ク等の落下を生じ、空気圧源が正圧の場合には、圧力不
足を生じるという問題もある。
【0008】また、前記可変絞り弁S1 、S3 、S
4は、この種の装置に多数組み込まれており、しかも空
気中の塵埃等により目詰まりを起こしやすく、経時変化
も大きく、さらに圧力P1 側とP2 側との平衡をとるた
めの操作が面倒となる等の不都合が存在している。
【0009】さらに、流体が流路を流れる際、圧力損失
を生じ、これが流路抵抗となって流路の任意の位置の圧
力を電気信号に変換した場合に誤差を生ずる原因となっ
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、第1の流体流路と第2の流体流路との
間に介装される可変絞り弁S1と、第1の流体流路と第
2の流体流路との間に介装される可変絞り弁S1と、ワ
ークWを吸着する検出部ノズルS2と、前記可変絞り弁
1を通過した第1流体流路における流体の圧力PAを電
気信号に変換して、PA対応電気信号を出力する第1圧
力変換器と、前記可変絞り弁S1の前段の第2流体流路
における流体の圧力PBを電気信号に変換して、PB対応
電気信号を出力する第2圧力変換器と、前記第1圧力変
換器の出力信号であるPA対応電気信号を電圧VAに変換
する第1圧力対応電圧発生器と、前記第2圧力変換器の
出力信号であるPB対応電気信号を電圧VBに変換する第
2圧力対応電圧発生器と、分圧することにより、前記電
圧VAを基準電圧VCに調整する可変抵抗R1および可変
抵抗R2を含むブリッジ回路と、前記電圧VBと基準電圧
Cとの電圧差(VB−VC)を検出して出力信号を導出
する電圧差検出器とを備え、前記ブリッジ回路を構成す
る可変抵抗R1および可変抵抗R2を調整して平衡させ電
圧VB≒VCの状態とし、前記検出部ノズルS2にワーク
Wを吸着させることにより、圧力PAと圧力PBに差圧が
発生し、この差圧を前記電圧差(VB−VC)として出力
することを特徴とする。
【0011】また、本発明は、第1の流体流路と第2の
流体流路との間に介装される絞り弁と、前記第1流体流
路における流体の圧力を電気信号に変換する第1の変換
回路と、前記第1流体流路の圧力Aと前記第2流体流路
の圧力Bの差圧を電気信号に変換する第2の変換回路
と、前記第1変換回路の出力信号PA と前記第2変換回
路の出力信号(PB −PA )を演算回路に入力してPA
+(PB −PA )からなる演算を行う演算回路と、前記
第1変換回路と前記演算回路の出力側に接続され、前記
第1変換回路の出力信号PA と前記演算回路の出力信号
Bとの偏差を出力する偏差出力回路と、を備えること
を特徴とする。
【0012】さらに、本発明は、第1の流体流路と第2
の流体流路との間に介装される絞り弁と、前記第1流体
流路における流体の圧力を電気信号に変換する第1の変
換回路と、前記第1流体流路の圧力Aと前記第2流体流
路の圧力Bの差圧を電気信号に変換する第2の変換回路
と、前記第1変換回路の出力信号PBと前記第2変換回
路の出力信号(PA −PB )を演算回路に入力してPB
+(PA −PB )からなる演算を行う演算回路と、前記
第1変換回路と前記演算回路の出力側に接続され、前記
第1変換回路の出力信号PB と前記演算回路の出力信号
Aとの偏差を出力する偏差出力回路と、を備えること
を特徴とする。
【0013】さらにまた、本発明は、第1の流体流路と
第2の流体流路との間に介装される絞り弁と、前記第1
流体流路における流体の圧力を電気信号に変換する第1
の変換回路と、前記第2流体流路における流体の圧力を
電気信号に変換する第2の変換回路と、大気圧を電気信
号に変換する第3の変換回路と、前記第1乃至第3変換
回路の出力側に接続され、前記第1変換回路の出力信号
Aと前記第2変換回路の出力信号Bと前記第3変換回路
の出力信号Cを入力し、予め設定された前記絞り弁の流
量特性に基づいて、前記絞り弁を通過する流量を演算す
る演算手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記の本発明に係る流体回路では、第1流体流
路の流体の圧力を電気信号に変換する第1圧力変換器
と、前記電気信号を電圧に変換する第1圧力対応電圧発
生器の出力信号Aと、第2流体流路の流体の圧力を電気
信号に変換する第2圧力変換器と、前記電気信号を電圧
に変換する第2圧力対応電圧発生器の出力信号Bとの偏
差を求め、その偏差に対応した流体圧力を検出すること
ができる。
【0015】また、第1流体流路の圧力を電気信号に変
換する第1変換回路を備えてその出力信号PA と、前記
第1流体流路の圧力Aと第2流体流路の圧力Bの差圧を
電気信号に変換する第2変換回路を備えてその出力信号
(PB −PA )とを、PA +(PB −PA )からなる演
算を行う演算回路に入力して、前記演算回路から出力信
号PB を出力し、前記出力信号PA と出力信号PB との
偏差を求め、その偏差に対応した流体圧力を検出するこ
とも可能である。
【0016】さらに、第1流体流路の圧力を電気信号に
変換する第1変換回路の出力信号Aと、第2流体流路の
圧力を電気信号に変換する第2変換回路の出力信号B
と、大気圧を電気信号に変換する第3変換回路の出力信
号Cを演算手段に入力し、前記演算手段は、予め設定さ
れた絞り弁の流量特性に基づいて演算を行うことにより
前記絞り弁を通過する流量を検出することができる。
【実施例】本発明に係る流体回路について好適な実施例
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0017】図1は、本発明の第1の実施例に係る流体
回路の構成図である。
【0018】流体回路10は、可変空気絞り弁S1 、検
出部ノズルS2 、第1圧力変換器12、第2圧力変換器
14、第1圧力対応電圧発生器16、第2圧力対応電圧
発生器18、電圧差検出器20、可変抵抗R1、R2
よび負圧源22から構成される。この場合、参照符号P
A 、PB は夫々の位置における流体の圧力を示し、ま
た、参照符号VA 、VB 、VC は夫々の位置における電
圧を示し、さらに、参照符号Wは、搬送される物品等の
ワークを示す。
【0019】ここで、第1と第2の圧力変換器12、1
4は、各々、可変空気絞り弁S1 の前後の第1流体流路
19と第2流体流路21の流体の圧力を検出して、その
検出圧力に対応した電気信号を発生させる。
【0020】また、図2は、図1の負圧源22に代替し
て、正圧供給源26が接続されている場合の流体回路2
4の構成図であり、空気圧源が負圧源22と正圧源26
のみ異なるだけで回路構成は同様であるので、その詳細
な説明を省略する。
【0021】次に、上記のように構成される流体回路1
0の動作を説明する。
【0022】初めに、第1圧力変換器12は、可変空気
絞り弁S1 を通過した第1流体流路19の流体の圧力P
A を電気信号に変換して、PA 対応電気信号を出力す
る。同様に、第2圧力変換器14は、可変空気絞り弁S
1 の前段の第2流体流路21の流体の圧力PB を電気信
号に変換して、PB 対応電気信号を出力する。なお、前
記第1および第2圧力変換器12、14の内部には、図
示しない半導体圧力センサが内蔵されている。次に、前
記第1および第2圧力変換器12、14の出力信号であ
るPA 対応電気信号とPB 対応電気信号を夫々圧力対応
電圧発生器16、18に入力することにより、圧力PA
および圧力PB に対応する電圧VA 、電圧VB を発生さ
せることができる。電圧VA は可変抵抗R1 を調節して
分圧することにより基準電圧VC とし、電圧差検出器2
0は、電圧VB と基準電圧VC との電圧差(VB
C )を検出して出力信号を取り出すことができる。
【0023】このような動作のもとに、まず検出部ノズ
ルS2 を非吸着状態にし、可変抵抗R1 、R2 を調節し
てブリッジ回路を平衡させ電圧VB ≒VC の状態にす
る。次に、検出部ノズルS2 にワークWを吸着させるこ
とにより圧力PA と圧力PB に差圧(PB −PA )が発
生し、この差圧(PB −PA )は、電圧VB と基準電圧
C との電圧差(VB −VC )として検出することがで
きる。
【0024】同様に、図2に示す流体回路24では、検
出部ノズルS2 からワークWに対して送出される流体の
圧力PB と第1流体通路19の流体の圧力PA との差圧
(P B −PA )が電圧差(VB −VC )として検出され
る。
【0025】この実施例の場合、制作が困難で高価な可
変空気絞り弁S1 は1個でよく、また、圧力PA を線形
特性の良好な第1圧力変換器12によって検出し、電圧
信号として得ているため、安価で且つ高精度に圧力を検
出可能な流体回路10、24を提供することができる。
【0026】次に、流体回路に圧力変換器および差圧変
換器の両方を用い、演算回路を組み込んだ第2の実施例
について説明する。
【0027】図3および図4は、第2の実施例に係る流
体回路30、32の構成図である。流体回路30、32
は、ともに、第1流体流路23の圧力PC に対応する電
気信号(以下、PC 対応電気信号という)と、第2流体
流路25の圧力PD に対応する電気信号(以下、PD
応電気信号という)を取り出して比較することにより圧
力を検出することができる。なお、図3と図4におい
て、同一の構成要素には同一の参照符号を付して説明す
る。
【0028】図3および図4における流体回路30、3
2は、それぞれ可変空気絞り弁S1 、検出部ノズル
2 、負圧源34、圧力変換器36、差圧変換器38、
A/D変換器40、42、演算回路44、第1圧力対応
電圧発生器46、第2圧力対応電圧発生器48および電
圧差検出器50から構成されている。なお、参照符号P
C 、PD は、夫々の位置における圧力を示し、参照符号
C 、VD 、VE は夫々の位置における電圧を示し、さ
らに、R1 、R2 は可変抵抗を示している。
【0029】次に、図3に示す流体回路30の動作を説
明する。
【0030】圧力変換器36は、内蔵された半導体圧力
センサ(図示せず)により、可変空気絞り弁S1 を通過
した第1流体流路23の流体の圧力PC をPC 対応電気
信号に変換する。差圧変換器38は、前記可変空気絞り
弁S1 を通過した第1流体流路23の流体の圧力P
C と、可変空気絞り弁S1 の前段の第2流体流路25の
流体の圧力PD とを受け、該差圧変換器38の内部に設
けられた半導体圧力センサ(図示せず)により検知し
て、前記圧力PC と圧力PDとの圧力差を電気信号とし
ての差圧信号(PD −PC )に変換して出力する。
【0031】なお、A/D変換器40、42は、圧力変
換器36および差圧変換器38の夫々から出力されたア
ナログ信号をデジタル信号に変換するものである。この
デジタル化されたPC 対応電気信号(以下、これを必要
に応じPC とする)および差圧信号(PD −PC )を演
算回路44に入力する。演算回路44では、前記入力さ
れた信号により、PC +(PD −PC )という演算を行
い、演算回路44の出力側からPD 対応電気信号を取り
出すことができる。
【0032】ここで取り出されたPD 対応電気信号は、
第2流体流路25の圧力PD をダイレクトに電気信号に
変換した場合と比較して、負圧源34の圧力変動による
誤差を生ずることがない。一方、流体は粘性を持ってお
り、この粘性によって流体流路内の流れに摩擦損失が生
じ、これが各流路において流路抵抗として働き誤差を発
生させる原因となっている。本実施例における流体回路
30では、差圧変換器38の出力側から差圧信号(PD
−PC )を取り出して電気信号に変換してから、演算回
路44において、PC +(PD −PC )という演算を行
い、PD 対応電気信号を取り出しているので、誤差のな
い値を演算回路44の出力側から出力することが可能で
ある。
【0033】このようにして出力されたPC 対応電気信
号を第1圧力対応電圧発生器46に入力し、同様に、P
D 対応電気信号を第2圧力対応電圧発生器48に入力す
る。前記第1圧力対応電圧発生器46および第2圧力対
応電圧発生器48では、圧力PC および圧力PD に対応
する電圧VC 、電圧VD を発生させることができる。電
圧VC は可変抵抗R1 、R2 を調節して分圧することに
より、基準電圧VE とし、電圧差検出器50は、電圧V
D と基準電圧VE との電圧差(VD −VE )を検出して
出力信号を取り出すことができる。
【0034】このような動作のもとに、まず、検出部ノ
ズルS2 にワークWを近接させない状態で可変抵抗
1 、R2 を調節してブリッジ回路を平衡させ、電圧V
D ≒VE の状態にする。次に、検出部ノズルS2 にワー
クWを吸着させることにより圧力PC と圧力PD に差圧
(PD −PC )が発生し、この差圧(PD −PC )は、
電圧VD と基準電圧VE との電圧差(VD −VE )とし
て検出することができる。
【0035】同様にして、図4の流体回路32におい
て、演算回路44に差圧信号(PC −PD )とPD 対応
電気信号を入力し、演算回路44において、PD +(P
C −P D )という演算を行うことにより、演算回路44
の出力側からPC 対応電気信号を取り出すことができ、
他方からPD 対応電気信号を取り出すことができる。
【0036】以上のようにして、取り出したPC 対応電
気信号およびPD 対応電気信号を、夫々第1圧力対応電
圧発生器46および第2圧力対応電圧発生器48に入力
して、図3と同様の作用のもとに電圧差検出器50にお
いて電圧VD と基準電圧VE との電圧差(VD −VE
として検出することができる。
【0037】なお、演算回路44から出力されるPC
応電気信号は、第1流体流路23の圧力PC に対応して
誤差のない値で電気信号として取り出すことができるこ
とは、図3と同様である。
【0038】次に、本発明の第3の実施例に係る流体回
路を図5に示す。
【0039】本実施例の流体回路60は、可変空気絞り
弁S1 と圧力源62との間の流体流路64、および可変
空気絞り弁S1 と検出部ノズルS2 との間の流体流路6
6に夫々圧力変換器68、70およびA/D変換器7
2、74を接続し、前記A/D変換器72、74の出力
端は夫々コントローラ76に接続する。また、前記コン
トローラ76には、A/D変換器80を介して大気圧側
の圧力変換器78が接続されている。前記A/D変換器
72、74、80の出力端側には、I/Oインタフェー
ス82が接続され、前記I/Oインタフェース82の出
力端に演算手段として機能するCPU84が接続され、
前記CPU84には電圧/圧力変換テーブルが格納され
たメモリ86およびI/F88、90、92が接続され
ている。なお、前記I/F92の出力端には、表示器9
4が接続されるとともに、I/F90にキーボード96
が接続されている。また、I/F88には、音、光を出
力し、あるいは信号を受信して他の目的に供するための
出力機器89が接続される。
【0040】本実施例の流体回路60は以上のように構
成され、次にその動作を説明する。
【0041】先ず、可変空気絞り弁S1 を通過する流体
の圧力PA と、可変空気絞り弁S1 を通過する前段の流
体の圧力PB を圧力変換器68、70を介してA/D変
換器72、74に入力する。すなわち、各流体の圧力P
A 、PB は圧力変換器68、70でアナログの電気信号
に変換され、前記変換された電気信号はA/D変換器7
2、74によりデジタルの電気信号に変換されてコント
ローラ76のI/Oインタフェース82に入力される。
同様にして大気圧P0 も圧力変換器78によって電気信
号に変換され、A/D変換器80を介して該I/Oイン
タフェース82に入力される。コントローラ76のCP
U84では、メモリ86に格納された電圧/圧力変換テ
ーブルにより各電気信号が対応する圧力値に変換され
る。
【0042】一方、CPU84では、ワークWを吸着し
ない初期状態において、仮想のブリッジ回路を平衡状態
とすべくPA ×S4 =PB ×S3 が成り立つように
3 、S 4 の値を設定する。前記設定指示は、キーボー
ド96を介して行う。
【0043】次に、検出部ノズルS2 にワークWを吸着
させ、その時の可変空気絞り弁S1 を通過した流体の圧
力PA 、可変空気絞り弁S1 を通過する前段の流体の圧
力P B 、大気圧P0 および前記設定したS3 、S4 の値
を用いてCPU84で演算する。
【0044】すなわち、前記入力された各圧力PA 、P
B およびP0 に基づいて、Q=f(PC 、P0 、S4
を表す差圧流量特性曲線(図6参照)から流量Qを求め
る。ここで、前記差圧流量特性曲線は、各PC の値に対
する大気圧P0と流量との関数を示し、PC はPA 、P
B からなる関数g(PA 、PB )を示す。これらの関数
fおよびgは、可変空気絞り弁S1 および検出部ノズル
2 の特性によって決定される。このようにして流量Q
1 が設定された後、さらに、前記流量Q1 をQ=f(P
A 、PC 、S3 )に代入してPC の値を設定する。この
ようにして設定されたPC の値を再度上式Q=f
(PC 、P0 、S4 )に代入し、これを繰り返すことに
より両式を充足させる流量Qを求めることができる。こ
の流量Qは、可変空気絞り弁S1 を通過する流量を示し
ている。従って、前記演算結果である流量Qの値に基づ
いて、ワークWが確実に吸着されているかどうかを確認
することができる。前記流量Qをもとにして判断し、こ
の判断結果からI/F92を介して出力信号、圧力異常
信号、圧力表示信号、圧力状態信号等を出力することが
できる。なお、このようにして流量Qを求めた場合、検
出部ノズルS2 の非線形特性を充分に考慮して、高精度
な制御を行うことが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る流体回路で
は、次のような効果を有する。
【0046】流体の圧力を電気信号に変換する第1、第
圧力変換を設けることにより、流体回路の抵抗要素
となる可変絞り弁の個数を減らすことができる。
【0047】また、流体回路内の圧力Aと圧力Bとの差
圧を電気信号に変換し、演算回路に入力して演算を行う
ことにより、流路の圧力損失から生じる流路抵抗による
誤差をなくすことができる。
【0048】さらに、変換した電気信号を数値演算等の
演算手段に入力して絞り弁の流量特性から前記絞り弁を
通過する流量を求めることにより、ワーク等の吸着の確
認等を行うことができる。これによって安価且つ高精度
な流体回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る負圧の場合におけ
る流体回路の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る正圧の場合におけ
る流体回路の構成図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る流体回路の構成図
である。
【図4】本発明の第2の実施例に係る流体回路の構成図
である。
【図5】本発明の第3の実施例に係る流体回路の構成図
である。
【図6】流量特性を示す関係説明図である。
【図7】従来例における流体回路の構成図である。
【図8】従来例における流体回路の構成図である。
【符号の説明】
2、4…空気圧ブリッジ回路 6、7、22、26、34…空気圧源 8、9、38…差圧変換器 10、24、30、32、60…流体回路 12、14、36、68、70、78…圧力変換器 16、18、46、48…圧力対応電圧発生器 19、23…第1流体流路 20、50…電圧差検出器 21、25…第2流体流路 44…演算回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−316976(JP,A) 特開 昭62−58042(JP,A) 実開 昭62−75420(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/00 B25J 19/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の流体流路と第2の流体流路との間に
    介装される可変絞り弁S1と、 ワークWを吸着する検出部ノズルS2と、 前記可変絞り弁S1を通過した第1流体流路における流
    体の圧力PAを電気信号に変換して、PA対応電気信号を
    出力する第1圧力変換器と、 前記可変絞り弁S1の前段の第2流体流路における流体
    の圧力PBを電気信号に変換して、PB対応電気信号を出
    力する第2圧力変換器と、 前記第1圧力変換器の出力信号であるPA対応電気信号
    を電圧VAに変換する第1圧力対応電圧発生器と、 前記第2圧力変換器の出力信号であるPB対応電気信号
    を電圧VBに変換する第2圧力対応電圧発生器と、 分圧することにより、前記電圧VAを基準電圧VCに調整
    する可変抵抗R1および可変抵抗R2を含むブリッジ回路
    と、 前記電圧VBと基準電圧VCとの電圧差(VB−VC)を検
    出して出力信号を導出する電圧差検出器とを備え、 前記ブリッジ回路を構成する可変抵抗R1および可変抵
    抗R2を調整して平衡させ電圧VB≒VCの状態とし、前
    記検出部ノズルS2にワークWを吸着させることによ
    り、圧力PAと圧力PBに差圧が発生し、この差圧を前記
    電圧差(VB−VC)として出力することを特徴とする流
    体回路。
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