JP3199447U - パッキン付土台木 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な防湿機能、通気性機能を有し、また容易に切断でき、製造・保管・運搬に好都合な長さに製造した後、所望時に所望長さに容易に切断できるパッキン付土台木を提供する。【解決手段】土台木部材12と、土台木部材と同一長さで樹脂製のパッキン部材14とを有し、土台木部材とパッキン部材を長手方向にずれることなく重ねてネジ40で固着した。パッキン部材が、無機質フィラー炭酸カルシウム粉、有機質フィラー木粉、ケナフ粉を包含し、ネジの位置を示す位置表示31を外表面に有することが好ましい。【選択図】図1

Description

本考案は、木造建築物の土台木として使用するパッキン付土台木に関する。
住家屋等の木造建築物の土台木は、地面からの湿気、床下の湿度や通風、地面や外気からの熱遮断、シロアリ等の害虫対策、土台と家屋の固定等に関する地震対策等多くの課題を有している。これらの課題に関する構造や施工法に関する以下の多くの提案がなされている。
提案の一つとして、免震性を有し、上下の両面に突起の有る制振シートを、基礎から連立するアンカーボルトに沿って敷き詰め、その上にアンカーボルト挿入孔を貫設した土台をアンカーボルトに貫挿し敷設してから、アンカーボルトに座金を装着しナットで締めて、圧着固定して使用することにより、振動を減衰する基礎と土台との間に入れる制振シートがある(例えば、特許文献1参照)。
他に提案されているものとして、木造住宅及び木質系住宅のコンクリート基礎台の上に所定の間隔で配置した硬質の吸振ゴム材を介して木製土台を固定して、隣り合う吸振ゴム材の間を換気口とした木造住宅及び木質系住宅用土台の固定構造である(例えば、特許文献2参照)。
他に提案されているものとして、地面に基礎本体を設け、この基礎本体に土台を設ける工程、基礎本体を基準にした床形成領域内の地面に石材層を設ける工程、この石材層の各設置ポイントに、被嵌合部を有する支持台と該支持台に高さ調整可能に螺着する螺杆状嵌合部と一体の面一受板を有する受部材とから成る複数個の基礎束を単純に設置する工程、螺杆状嵌合部を梁部材の高さに対応して高さ調整した後に前記基礎束に梁部材を水平状態に載せる工程、次いで前記床形成領域内の石材層の上方から熱伝播用下地コンリートを打設する工程、しかる後に前記梁部材の上方に床部材を設ける工程とを含む床の基礎構築方法があり、この床の基礎構築方法に、角材(土台材)と鋼材が一体的に互いに固着されたものが使用されている(例えば、特許文献3、図8参照)。
他に提案されているものとして、複数本の通気用溝を形成した建築構造物用弾性体パッキングであり、そのパッキングの一方の面に両面接着テ−プを設けたものである(例えば、特許文献4参照)。
他に提案されているものとして、基礎の上に固定して使用する木製の木造建築用土台であって、該基礎に接触する土台下面に、炭化処理が施されている木造建築用土台がある(例えば、特許文献5参照)。
実用新案登録第3093557号公報 特許第3759241号公報 特許第3984182号公報 実用新案登録第3017536号公報 特開2003−049490号公報
特許文献1等に開示されている制振シートは、土台に固着されていないから、施行時に制振シートを基礎の所定位置に配置し、かつ土台を設置するときに制振シートが移動しないようにしなければならないという問題がある。
特許文献2等によって提案されたている土台の固定構造も、弾性体パッキングが土台に固着されておらず、施行時に制振シートを基礎の所定位置に配置し、かつ土台を設置するときに制振シートが移動しないようにしなければならないという問題がある。
引用文献3等によって提案された角材(土台材)は、鋼材が一体的に互いに固着されているから、一般の木造建築で使用するノコギリや回転刃切断機によって切断することは不可能であり、その使用用途は非常に限られたものである。
引用文献4等によって提案された建築構造物用弾性体パッキングは、角材(木造土台)に固着されておらず、施行時にコンクリート基礎の上に配置されるから、該パッキングの設置が煩わしいことに加えて、設置後設置したパッキングがずれ動かないようにしなければならないという問題がある。パッキングのコンクリート基礎と接触する面に両面テープを貼ると、パッキングをコンクリート基礎に固定できるが、パッキングと角材(木造土台)を固定することはできない。
引用文献5等によって提案された木造建築用土台は、コンクリート製の基礎に接触する土台の面の炭化表面層を有する。該炭化表面層の防湿作用により、土台全長が防湿作用を有し、また炭化表面層を持つ土台は、一般の木造建築で使用するノコギリや回転刃切断機によって切断することができる。従って、引用文献5等によって提案された木造建築用土台は、土台材としては使い勝手がよいが、防湿機能が僅少であり、また炭化表面層は非常に脆く、その利用可能な地域や土地が限定されるという問題がある。
(考案の目的)
本考案は、従来の木造建築物の土台木、特にその防湿作用や加工(切断)に関する上述した問題点に鑑みなされたものであって、十分な防湿機能を有し、また容易に切断でき、製造・保管・運搬に好都合な長さに製造した後、所望時に所望長さに容易に切断できるパッキン付土台木を提供することを目的とする。本考案はまた、床下の通気を容易かつ確実に確保できるように構成することができるパッキン付土台木を提供することを目的とする。
本願考案は、
土台木部材と、該土台木部材と同一長さで樹脂製のパッキン部材とを有し、前記土台木部材と前記パッキン部材を長手方向にずれることなく重ねて固着要素で互いに固着したことを特徴とするパッキン付土台木
である。
本願考案のパッキン付土台木は、十分な防湿・保温の機能を有する。本願考案のパッキン付土台木は、また、ネジ・釘等による切断位置の多少の制限がある場合もあるが、従来の一般の木造建築材料の加工のために使用するノコギリや回転刃切断機によって切断することが可能であり、さらに、製造・加工コストが安いこと、効率的に製造可能なこと、効率的に保管・搬送ができること、建築工期の短縮が可能なこと等を考慮して、好都合な長さに製造することができる。
本願考案のパッキン付土台木の実施態様は、以下の通りである。
前記固着要素が、ネジであることを特徴とする。
前記固着要素が、セルフタップネジであることを特徴とする。
前記固着要素が、釘であることを特徴とする。
前記固着要素が、噛み合い結合機構であることを特徴とする。
前記土台木部材と前記パッキン部材の長さが、180cmまたは180cmの整数倍であることを特徴とする。
前記土台木部材と前記パッキン部材の長さが、200cmまたは200cmの整数倍であることを特徴とする。
前記パッキン部材が、前記土台木部材との固着面に、長手方向と直交する複数の通気溝を有することを特徴とする。
前記パッキン部材が、無機質炭酸カルシウム粉、タルク粉を含有していることを特徴とする。
前記パッキン部材が、有機質木粉を包含していることを特徴とする。
前記パッキン部材が、有機質ケナフ粉を包含していることを特徴とする。
前記パッキン部材が、前記固着要素の位置を示す固着要素位置表示を外表面に有することを特徴とする。
本考案の第1実施形態のパッキン付土台木の使用状態を示す端部斜視図である。 本考案の第1実施形態のパッキン付土台木の、部分的に切り欠いた斜視図である。 本考案の第1実施形態のパッキン付土台木の使用状態を示す、図1の線III−IIIに沿って切断した断面図である。 本考案の第2実施形態のパッキン付土台木の使用状態を示す端部斜視図である。 本考案の第2実施形態のパッキン付土台木の、部分的に切り欠いた斜視図である。 本考案の第2実施形態のパッキン付土台木の使用状態を示す、図4の線VI−VIに沿って切断した断面図である。 本考案の第3実施形態のパッキン付土台木の使用状態を示す端部斜視図である。 本考案の第3実施形態のパッキン付土台木の、部分的に切り欠いた斜視図である。 本考案の第3実施形態のパッキン付土台木の使用状態を示す、図1の線III−IIIに沿って切断した断面図である。 本考案の第3実施形態の固着要素である噛み合い結合機構の変形例を示す模式図である。 パッキン付土台木のパッキン成形装置の側面構成説明図である。 パッキン付土台木のパッキン成形装置の平面構成説明図である。
(第1実施形態)
第1実施形態のパッキン付土台木10は、図1に示すように、土台木部材12にパッキン部材14を固着要素16によって固着して形成される。パッキン付土台木10は、コンクリート基礎18の上に配置され、コンクリート基礎18に植設されたアンカーボルト20によってコンクリート基礎18に固着される。
(土台木部材)
土台木部材12は、断面が矩形であり、天然木材を切断した無垢材、合成材である集成材等である。長さ寸法は、使用用途、製造装置、保管場所、運搬機器、重量等を考慮して、90cm、または90cmの整数倍、100cm、または100cmの整数倍が選択されることが多い。太さ寸法は、120mm×240mm、あるいは4寸(120mm)角である場合が多い。
(パッキン部材)
パッキン部材14は、図2に示すように、後述する押し出し成形装置によって、連続的に成型されたものを適当な長さに切断して形成される。パッキン部材14は、所望により、アンカーボルト穴30を設ける。
パッキン部材14は、その外表面、例えば長手方向の少なくとも一方の側面に、後述するセルフタップネジ小穴42の位置を示す固着要素位置表示31を有する。
パッキン部材14は、図2に示すように、長尺板状体の内部に、長手方向に沿って、断面長方形の大型中央貫通孔Aを有する。該大型中央貫通孔Aの両側に沿って、左右それぞれに対称的に、中央貫通孔Aの幅より狭い幅の2以上の断面長方形の小型側縁貫通孔Bを有する。大型中央貫通孔A及び小型側縁貫通孔Bは、成型材料の削減及びパッキン部材14の熱伝達係数を小さくするために有効である。
パッキン部材14の下表面すなわちコンクリート基礎18に当接する面には、2条の線状突起32が形成される。2条の線状突起32の位置は、隣接する二つの小型側縁貫通孔B間の壁部の下側である。2条の線状突起32の位置は、これ以外のいずれの位置であってもよい。線状突起32は、断面が例えば二等辺三角形である。パッキン部材14がコンクリート基礎18上に配置されたとき、線状突起32はコンクリート基礎18の上面の凹凸によって変形されて、コンクリート基礎18の両側に形成する内外領域の気密遮断性を高める。線状突起30の寸法は、例えば、高さ3mm、底辺幅5mmである。
パッキン部材14にはまた、セルフタップネジ40のねじ込みを容易にするための複数のセルフタップネジ小穴42が、2列に設けられている。2列のセルフタップネジ小穴42の位置は、大型中央貫通孔Aと小型側縁貫通孔Bの間の壁部の下側である。2列のセルフタップネジ小穴42の位置は、これ以外のいずれの位置であってもよい。
パッキン部材14の寸法は、例示的であるが、厚さ(高さ)が、10〜30mm、好ましくは20mmである。貫通孔A及びBの寸法は、それらの両側壁及び上下面の厚さが、厚さ(高さ)が、1.5〜5mm、好ましくは2〜4mm、より好ましくは3mmであるように決定される。
パッキン部材14の材料は、ポリオレフイン系樹脂組成物を用いて形成されてなるものが好ましいことから、ポリプロピレン系樹脂組成物が好適である。
このポリプロピレン系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂と、無機フィラーと、カーボンブラック着色剤を含有する。成形品にヒケが目立つ場合には、化学発泡剤を添加することが好ましい。
前記ポリプロピレン系樹脂としては、例えばプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体やランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ジエン化合物共重合体などが挙げられる。
上記ポリプロピレン系樹脂の中では結晶性のポリプロピレン系樹脂がよく用いられ、この結晶性のポリプロピレン系樹脂としては、例えば結晶性を有するアイソタクチックプロピレン単独重合体、エチレン単位の含有量の少ないエチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン単独重合体からなるホモ部とエチレン単位の含有量の比較的多いエチレン−プロピレンランダム共重合体からなる共重合部とから構成されたプロピレンブロック共重合体、さらには前記プロピレンブロック共重合体における各ホモ部又は共重合部が、さらにブテン−1などのα−オレフィンを共重合したものからなる結晶性のプロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体などが挙げられる。
前記無機フィラーとしては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カオリン、シリカ、パーライト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、焼成アルミナ、ケイ酸カルシウム、タルク、マイカなどが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの無機フィラーの中で、切削性及び経済性などの点から、炭酸カルシウム、タルク、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムが好ましく、特に圧縮強度向上と経済性の面から、炭酸カルシウムを含むフィラーが好適である。この炭酸カルシウムとしては特に制限はなく、沈降製炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムなど、いずれも用いることができる。この炭酸カルシウムの平均粒径は、通常0.05〜200μm、好ましくは45〜75μmの範囲である。
ポリプロピレン系樹脂組成物における、ポリプロピレン系樹脂と無機フィラーとの含有割合は、質量比で、通常40:60〜90:10程度、好ましくは70:30である。
また、前記発泡剤としては、例えばアゾジカルボンアミド(ADCA)、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ジニトロペンタメチレンテトラミン(DPT)、p−トルエンスルホニルヒドラジド(TSH)などの有機発泡剤;重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウムなどの無機発泡剤が挙げられる。
これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、その使用量は、得られる基礎パッキン100の発泡倍率が、前述で示した範囲になるような値である。当該ポリプロピレン樹脂組成物においては、カーボンブラック着色剤を含有することができ、その含有量は、ポリプロピレン系樹脂100質量部に対して、0.5〜3.0質量部程度、好ましくは1.0〜2.0質量部、より好ましくは1.5質量部である。
貫通孔A及びBのそれらの両側壁及び上下面において、成型後のヒケが大きく規格から外れる恐れのある場合には、ヒケ防止及び外観向上の観点から、発泡倍率1.01〜1.5程度、好ましくは1.04の低発泡体にすることによって該問題を解消することが考えられる。ポリプロピレン系樹脂組成物には、所望により、木粉やケナフを混入してもよい。
固着要素40は、セルフタップネジである。固着要素16は、ネジ、釘であってもよい。固着要素16に加えて、接着剤または両面粘着テープを土台木部材12とパッキン部材14の間に介在させると両者をより強固に固着することができる。
(押し出し成形装置)
押し出し成形装置100は、例えば90mm単軸押出機である。押し出し成形装置100は、図11及び図12に示すように、電源ボックス113、操作盤114、ポリプロピレン系樹脂組成物等の成型材料を投入する原料投入ホッパー115、第1押出機(90φ、32D)116、パッキンの長尺板状体を長手方向に対して垂直に切断した断面形状と同一の形状を賦形するための押出成形用ダイ117、サイジングダイ118は、サイジングダイ操作盤119、冷却槽120、引取装置121、アンカーボルト用穴開ドリル装置及び通気溝加工装置122、切断装置123、スタッカー(集積装置)124を有する。
押し出し成形装置100においては、成形材料を原料投入ホッパー115を介して押出機116に充填する。押出機116において、成型材料を溶融混練して溶融樹脂を押出すと共に、弾性材料を、原料投入ホッパー126より第2押出機125(30mm単軸)に充填し、さらに溶融混練して、成形材料を溶融混練して、前記押出成形用ダイ117の断面形状に押し出す。
押出成形用ダイ117より押出された成形体は、引取装置121により2m/分の速度で引取られ、サイジングダイ118で冷却賦形され、更に冷却槽120で冷却されたのち、所望により、引取速度に連動して動くアンカーボルト用穴開ドリル装置122によって、上下面を貫通し長手方向に円形又は小判状のアンカーボルト用穴30(長径40mm、巾30mm、円弧部分のφ30mm、穴間隔100mm)が設けられる。次いで122台上に取付けられた通気溝開口切削刃によって幅40mm、深さ5mm、溝間隔100mmの加工202を行う。次いで切断装置123により、所定の長さ(900mmの整数倍又は100mmの整数倍)に切断されたのち、スタッカー124にて集積される。
(使用方法)
このようにして製造されたパッキン部材14は、工場等において固着要素16によって土台木部材12に固着され、その後所定長さに切断されて、製品「パッキン付土台木」となる。パッキン付土台木10は、木造建築物の土台用資材として、例えば、材木業者やいわゆるプレカット業者へ販売される。
プレカット業者等は、従来の土台木用加工機を使用し、設計図に基づき所定長さに切断し、必要により座繰り穴55付のアンカーボルト穴50を穿孔加工する。この切断の際、切断機の切断刃が固着要素16に当たって該切断刃が損傷することを防ぐため、固着要素位置表示31を有効に活用する。さらに、必要により切断されたパッキン付土台木10端部に仕上げ加工等を施す。アンカーボルト穴穿孔は、パッキン部材14に予め形成されているアンカーボルト60用穴30を活用することもできる。これらの加工の際、パッキン付土台木10は一体物であり、従来の木材加工と何ら変わることはない。
アンカーボルト30にワッシャー60を介在させてナット62を螺合させて、パッキン付土台木10をコンクリート基礎18に固定する。
(第2実施形態)
第2実施形態のパッキン付土台木200は、図4〜図6に示されるが、第1実施形態と実質上同一の構成には同一の符号を付して、その説明を省略し、第1実施形態の説明を援用する。
(パッキン部材)
パッキン部材214は、図5に示すように、押し出し成形装置100よって連続的に成型されたものを、適当な長さに切断しかつ長さ方向に対し直交する複数の通気溝200を切削加工して形成される。パッキン部材214は、所望により、アンカーボルト穴230を有する。
パッキン部材214の形状は、図5で示すように、長尺板状体の内部に、長手方向に沿って、断面長方形の大型中央貫通孔Aを有する。該中央貫通孔Aの両側に沿って、左右それぞれに対称的に、中央貫通孔Aの幅より狭い幅の2以上の断面長方形の小型側縁貫通孔Bを設ける。
パッキン部材214はさらに、上面に、長手方向に対し直交する複数の通気溝200を有する。
パッキン部材214の寸法は、例示的であるが、厚さ(高さ)が10〜35mm、好ましくは20mmである。貫通孔A及びBの寸法は、それらの両側壁及び上下面の厚さが、厚さ(高さ)が、1.5〜5mm、好ましくは2〜4mm、より好ましくは3mmであるように決定される。
通気溝200は、例示的に、幅40mm、深さ5mm、通気溝200の底部と側壁部のなす角部は半径6mmの曲率の円筒形である。通気溝200の間隔(ピッチ)は両端50mmで、溝は10mm間隔で開溝する。
(第3実施形態)
第3実施形態のパッキン付土台木300は、図7〜図9に示されるが、第1実施形態と実質上同一の構成には同一の符号を付して、その説明を省略し、第1実施形態の説明を援用する。
第3実施形態のパッキン付土台木300においては、固着要素として噛み合い結合機構302を使用する。噛み合い結合機構302は、図7〜図9に示すように、土台木部材312に下面すなわちパッキン部材314に当接する面に、下方向に向かって幅が広くなる切頭台形断面の挟み込まれ突部304を有する。
パッキン部材314は、図8に示すように、長尺板状体の内部に、長手方向に沿って、断面長方形の大型中央貫通孔Aを有する。該中央貫通孔Aの両側に沿って、左右それぞれに対称的に、中央貫通孔Aの幅より狭い幅の2以上の断面長方形の小型側縁貫通孔Bを有する。パッキン部材314の上面すなわち土台木部材312に当接する面には、長手方向の両縁に、パッキン部材314の挟み込まれ突部304と噛み合う挟み込み突部306が形成されている。
(使用方法)
このようにして製造されたパッキン部材314は、工場等において噛み合い結合機構302によって土台木部材312に固着され、その後所定長さに切断されて、製品「パッキン付土台木」となる。パッキン付土台木10は、木造建築物の土台用資材として、例えば、材木業者やいわゆるプレカット業者へ販売される。
プレカット業者等は、従来の土台木用加工機を使用し、パッキン付土台木10を所定長さに切断し、必要により座繰り穴55付のアンカーボルト穴50を設計図通りに穿孔加工する。さらに、パッキン付土台木10は、必要により端部仕上げ加工等が施される。アンカーボルト穴穿孔は、パッキン部材14に予め形成されているアンカーボルト60用穴30を活用することもできる。これらの加工の際、パッキン付土台木10は一体物であり、従来の木材加工と何ら変わることはない。アンカーボルト30にワッシャー60を介在させてナット62を螺合させて、パッキン付土台木10をコンクリート基礎18に固定する。
第3実施態様の変形例である噛み合い結合機構401は、図10の(1)に示すように、パッキン部材414に、傾斜面を有する挟み込まれ突部404が形成され、土台木部材412に、傾斜面を有する挟み込み部406が形成されている。
他の変形例である噛み合い結合機構402は、図10の(2)に示すように、パッキン部材514に、傾斜面を有しない挟み込み突部506が形成され、土台木部材512に、傾斜面を有しない挟み込まれ突部504が形成されている。
他の変形例である噛み合い結合機構403は、図10の(3)に示すように、パッキン部材614に、傾斜面を有しない挟み込まれ突部604が形成され、土台木部材612に、傾斜面を有しない挟み込み部材606が形成されている。
他の変形例である噛み合い結合機構404は、図10の(4)に示すように、パッキン部材714に、連続面で形成された挟み込み突部706が形成され、土台木部材712に、連続面で形成された挟み込まれ突部704が形成されている。
他の変形例である噛み合い結合機構405は、図10の(5)に示すように、パッキン部材814に、連続面で形成された挟み込まれ突部804が形成され、土台木部材812に、連続面で形成された挟み込み部材806が形成されている。
(考案の利点)
木造建築物の施行において、コンクリート基礎と土台木の間にパッキン部材を配置することが、地熱や冷却地面からの断熱保温効果、コンクリート基礎及び土台木の内側外側の気密性が保たれることによる断熱保温効果、地面湿気が土台木へ伝わることを防止して白蟻被害等を防ぐこと等に大きな効果があることが知られ、パッキン部材を所定位置に配置している。
しかし、従来のパッキン部材は独立した建築資材であり、単独で市場に存在している。該パッキン部材は、施工時に施工作業者によってコンクリート基礎の上の所定位置に配置され、その上に土台木を配置する。このパッキンの配置は、コンクリート基礎に対し高精度に正確に位置決めしなければ、パッキンとしての所望の機能を発揮できず、仮に正確に位置決めしても土台木を配置するまでにあるいは土台木によってずれ動かされて所定の機能を発揮できない恐れがある。しかも、従来のパッキンの長さが100mm〜1000mmであり、コンクリート基礎の上に連続的に配置することは出来なかった。従って、パッキン間に空間が存在することにより、上述した恐れがさらに高くなっていた。特に、コンクリート基礎及び土台木の両側の領域間の気密性の阻害が著しかった。地震によるパッキンのずれの恐れもある。
これに対し、本考案のパッキン付土台木によれば、パッキン部材と土台木部材を一工程により切断やアンカーボルト穴穿孔を行うことができ、パッキン配置作業が不要になることはもちろん、施工時のパッキン及び土台木の正確な位置決めを設計図通りに容易にかつ高精度に確保することができる。
さらに、切れ目ないパッキンによってコンクリート基礎及び土台木の両側の領域間の気密性を高度に確保することができる。
さらにまた、パッキン部材と土台木部材が一体であることは、地震等によってコンクリート基礎に対し建造物がずれることがあっても、土台木部材に対するパッキンの位置は変わらず、パッキンの所望の機能が維持される。
また、格子付通気口をコンクリート基礎に設ける従来の建築物においては、格子付通気口を設けた部分の強度を補うため、その部分の鉄筋を鉄骨構造に変える必要があった。しかし、第2実施形態では、格子付通気溝を有しているから、格子付通気口を設けることなくしかも従来の鉄筋コンクリート基礎によって通気を確保することができる。
A 大型中央貫通孔
B 小型側縁貫通孔
10 パッキン付土台木
12 土台木部材
14 パッキン部材
16 粘接着要素
18 コンクリート基礎
20 アンカーボルト
30 アンカーボルト穴
100 押し出し成形装置
113 電源ボックス
114 操作盤114
115 原料投入ホッパー
116 押出機
117 押出成形用ダイ
118 サイジングダイ
119 サイジングダイ操作盤
120 冷却槽
121 引取装置
122 アンカーボルト用穴開ドリル装置及び通気溝加工装置
123 切断装置
124 スタッカー(集積装置)

Claims (11)

  1. 土台木部材と、該土台木部材と同一長さで樹脂製のパッキン部材とを有し、前記土台木部材と前記パッキン部材を長手方向にずれることなく重ねて固着要素で互いに固着したことを特徴とするパッキン付土台木。
  2. 前記固着要素が、ネジであることを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  3. 前記固着要素が、セルフタップネジであることを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  4. 前記固着要素が、釘であることを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  5. 前記固着要素が、噛み合い結合機構であることを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  6. 前記土台木部材と前記パッキン部材の長さが、90cmの整数倍であることを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  7. 前記土台木部材と前記パッキン部材の長さが、100cmの整数倍であることを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  8. 前記パッキン部材が、前記土台木部材との固着面に、長手方向と直交する複数の通気溝を有することを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  9. 前記パッキン部材が、木粉を包含していることを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  10. 前記パッキン部材が、無機質フィラー炭酸カルシウム粉、有機質フィラー木粉、ケナフ粉を包含していることを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
  11. 前記パッキン部材が、前記固着要素の位置を示す固着要素位置表示を外表面に有することを特徴とする請求項1に記載のパッキン付土台木。
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