JP3199154U - スツール - Google Patents
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Abstract
Description
更にこれらに限らず医療行為を行う際や介護等の現場において用いられるスツールであって、腰掛けた状態で垂直方向に背を伸ばした状態と屈んで前傾となった状態の双方の腰掛け方を坐ったままの状態で作業のできるスツールの提供に関する。
即ちそもそも以前は施術者は立ったままの姿勢であるスタンディングの状態で施術することが一般的であった。
しかし、外国から坐った状態で施術する技術が導入されたことに伴い、現在ではスツールを使用して坐った状態で施術することが主流となっている。
しかし理美容やエステ等を長時間行うことは、着座の姿勢であっても腰への負担は大きいものであり、どうしても腰痛の原因として大きく存在してしまうものである。
更に医療の現場において医療行為例えば診察等を行うに際して、腰掛け用の椅子としてスツールを用いて診察等を行うことは多用されているものである。
その他、介護の現場において介護行為を行うに際してスツールを用いて介護を行うことは多用されているが、前記と同様にどうしても前屈みで介護行為をすることが多く、腰等に多大な負担をかけるものとなる。
更には作業時において着座と起立を繰り返すことが必要であり、そのために着座と起立を容易に行えるようにしたスツールも例えば、実用新案登録第3174942号(特許文献1)や実用新案登録第3174943号(特許文献2)として存在する。
更に前屈みの姿勢を取りやすく、この様な姿勢を用いても坐りやすいスツールの構造が要求されている。
この場合座面のクッション性を考慮してウレタンフォームを用いる方法は製造しやすいものであると共に使用者も違和感なく使用できるものであり、最も使いやすいものといえる。
特に理容美容、或いはエステティック、或いはネイルケア等の施術に際しては、その座面全体に体重が掛かる状態での使用とはなりにくく、例えば座面の一部分、例えば座面の端に腰掛ける状態での使用が最も多くなるものである。
このことは医療現場や介護現場でも同様であり、診察時等において座面の端に腰掛けた状態での診察や、介護行為例えば飲食の介助行為時等において座面の端に腰掛けた状態で介護を行う場合も多々あるものである。
これは、特に施術や診察・或いは介護等の作業に際して作業者の作業をより適切に行うためにスツールの端に腰掛けて作業者の体重を前に置きつつ作業を行うものとなり、相手に近づいて作業することから作業の的確性のみならず効率性も高まるように行うことが極めて多い。
このことによりどうしてもスツールの端に体重が掛かることとなることからスツールの脚部分に関しても一方向に体重が掛かった状態として長時間負担がかかるものとなる。
例えば脚部の歪みや座面部の歪み、或いはキャスターを有するスツールの場合には最も体重が係る部分のキャスターに破損が生じてしまうものである。
そこでこの様なスツール自体のクッション性の欠如や歪み等を防ぐことのできる何らかのスツールの提供が望まれているものである。
更にはクッションに関してもどうしても一部分にのみ負担がかかり易くなるものであり、ウレタンフォームのヘタリがでやすいものである。
又、請求項6に係る本考案に係るスツールを用いて行う作業が、理美容の施術・エステティックの施術・ネイルケアの施術・医療における医療行為又はこれに付随する行為・介護において行う作業のいずれかであるスツールを用いてもよいものである。
特にベース板とコイルスプリング部と中間板とによって構成することから、この座面に腰掛けた場合にはこの中間板の平面によって全体をもって体重を支えてくれるものとなる。
従って腰掛けた際に、座面の端部分であっても中間板全体で体重を支えるものとなり、腰への負担を軽減できる。
このことはスツール自体に係る負担の軽減をすることができるものであって、スツールの破損や歪み等を低減できるものである。
従って広い範囲で尻を支えることができると共にウレタンフォームのヘタリ等も軽減できるものとなる。
更に請求項2に係る考案によれば、土台部を有さない座面を脚部だけで支えるスツールにも用いることができるものであり、多用されている3本脚のスツールや4本脚のスツールなど多様なスツールにも用いることができる。
従って坐る場所にとらわれず全体的に体重をかけても、一部に対して体重をかけるものであってもコイルスプリングによる弾力を得られるものとなる。
更に請求項5に係る考案によってカバー部を用いて座面部を装飾的に覆うことができるものとなる。
又請求項6に係る考案によれば本考案に係るスツールを用いて行う作業が、理美容の施術・エステティックの施術やネイルケアの施術や医療における医療行為又はこれに付随する行為や介護において行う作業において用いるスツールに活用でき、広い場面で活用でき、非常に有益に用いることができるものである。
本図に示す通り、本考案に係るスツールは、土台部1と脚部2と座面部3からなり、座面部3は下部からベース板31、コイルスプリング部32、中間板33、ウレタンフォーム34とからなっているものであり該座面部3はカバー部35によって覆われているものである。
更に弾力性の異なる二種類のクッション部分を有することから、着座時の姿勢の変化や体重の移動等に伴う腰への負担も低減できるものである。
従ってこの様な傾斜する板がない場合に端に腰をかけた場合の端の部分だけに体重が掛かり、特定のウレタンフォームのみに体重がかかってしまうものであり、更には脚部等に端の部分だけから重みが掛かって、例えば斜め方向の予定していない方向から多大な力が掛かるというようなことを防止できるものである。
更に本図の土台部1と脚部2と座面部3からなる構造のほか、座面部3に複数本の脚部2が連設し土台部を有さない例えば4本脚や3本脚の脚部2に座面部3が連設し、この脚部2がそのまま床面に接する構造のものであってもよい。
更にはこの様な脚部2の床との接触部分にキャスターの付いたものであってもよい。
従ってこの様なスツールに対しても掛かる力の分散ができて、十分に対応できるものである。 更に本図に示す本考案に係るスツールは、理容や美容の施術時に作業者が腰掛ける際に用いることにより、作業性の向上のみならず施術者である作業者の腰等への負担を軽減できるものである。
又理容や美容施術時のみならず、エステティックやネイルケア等の各種作業時における前屈みでの作業時の効率性の向上や腰への負担の低減等をも図れるものである。
又、医療行為例えば診察等や治療行為等に際して、或いは医療の現場における各種作業時において使用するスツールに本考案に係る構成を用いることによっても同様に作業効率や作業性の向上或いは作業者の負担軽減が図れるものである。
又スツール自体も前記と同様であって耐久性の向上が図れる。
本明細書の本考案においてスツールとして明示しているが、これは本来背もたれや肘かけ等を有さない脚部2或いはこれに類する又は同視しうる構造の脚部2該当部分を有するものと座面部3とからなる簡易形態のチェアー類であって、作業時等に一般的に作業者が用いる腰掛けをいうものである。
従って脚部2は脚部該当部分を有するものであればよい。
この他、本考案に係る構成は脚部と座面部が連設しているものであり、座面部のベース板と脚部が連設するものであるが、これは両者が直接連設するもののほか、当然他の連設器具等を介在させて連設するものであってもよいものである。
尚、ベース板や中間板に関しては木製等により構成されたものの他、樹脂板や金属板等他の一般的にスツール等に使用される各種の素材からなるものであればよい。
本図に示す通り、土台1上の脚部2の上にベース板31があり、この上部にコイルスプリング32が7つバランスよく配置されているものである。
まず中央に一つ、更にこの外周近傍にそれぞれベース板31の端に60度ずつずらして計6つコイルスプリング32を配置しているものである。
更にその6つのコイルスプリング32が配置状態で作る外周縁部分にそれぞれの隣り合うコイルスプリング32の外周を連結する外周リング部321を有し、更にその6つのコイルスプリング32が配置状態で作る内周縁部分にそれぞれの隣り合うコイルスプリングの内周を連結する内周リング部322を有するものである。
更にこの中間板33のコイルスプリングのない他面にはウレタンフォーム34を有する。
又これらのベース板31と中間板33と間のコイルスプリング部32、更に中間板33の他面のウレタンフォーム34はカバー部3で覆われるものである。
従って例えば、座面の外周の端の一部に腰掛けた場合でも、そのことによる座面に掛かる体重の重さは隣り合うコイルスプリング32同士で吸収し、更にこのコイルスプリング32の上に配置されている中間板33によって平面状態を維持したまま斜めに傾斜して斜めの平面として体重を受けるものとなる。
尚、もとよりこの外周リング部321と内周リング部322とを有さない7つのコイルスプリングを配して構成したコイルスプリング部32よりなるものであってもよい。
この様に外周リング部321と内周リング部322を有さずに7つのコイルスプリングを用いて配置することによっても、全体的にバランスよく配置することができ、座面の外周の端の一部に腰掛けた場合でも、体重の掛かった部分のコイルスプリングの上に配置されている中間板33の部分に最も力が掛かるが、そのことによる座面に掛かる体重の重さは中間板33によって全体に配置したコイルスプリングで吸収するものとなり、体重の大きく掛かった部分を下として斜めに傾斜して体重を受けるものとなる。
従って、この様に構成しても本考案に掛かるスツールを用いればバランスよく重さを吸収できるものである。
但し、外周リング部321と内周リング部322を有する構造を用いるとより力の分散と共に周りのコイルスプリング同士が重さを吸収しあうことができ、より快適なスツールの提供を可能とするものとなる。
この様に配置することによってバランスよく配置できると共に中間板33をこの上部に載置することによって中間板33の上面に掛かる力をこのコイルスプリング32が受けて、上面を傾斜することによってバランスよく分散できるものとなる。
更に、本図に示すコイルスプリング32は例えば使用者の体重等を考慮してその太さを任意に変更するものであってもよく、或いはコイルスプリング32の径も対象となる人に応じて適切な径とするものであってよい。
尚、この計7つのコイルスプリング32の配置はこれ以下の数のコイルスプリング32の使用を排除するものではなく、又これ以上の数のコイルスプリング32の配置も排除するものではない。
本図は一例の場合の状態として7つのコイルスプリング32を用いた好適な配置の例を示すものであり、他の配置位置とするものであってもよく、或いは7つ以外のコイルスプリング32もそれぞれ応じて適切な配置にするものであってもいずれを用いるものであってもよい。
本図に示すように。どうしても端の部分に体重が掛かり、そのクッション部分は潰れてしまいやすくなると共にどうしても腰が接触する小さい面で支えるものとなることから、腰への負担等が増大する。
従って腰痛の原因になりやすく、かつスツール自体も小さい面に体重全体が係ることからスツールへの負担も大きく破損の可能性も高まるものである。
本図のようにスツールの座面3を構成する中間板33がその下部のコイルスプリング32により傾斜した平面となり、この上部にウレタンフォーム34のクッション部分を有するものとなる。
従って、座面全体で腰掛けた施術者等の作業者を支えるものとなり、広い面できっちりと施術者を均質な弾力で支えられることができ、これによって施術者等の作業者の腰への負担を軽減でき、腰痛を防止できる。
更にコイルスプリング32によってスツールの座面全体で施術者等の作業者を支えるものであり、スツール自体へ掛かる体重は程良く全体に分散されることからスツールへの負担も低減できるものである。
2 脚部
3 座面部
31 ベース板
32 コイルスプリング
321 外周リング部
322 内周リング部
33 中間板
34 ウレタンフォーム
35 カバー部
Claims (6)
- 作業者の用いるスツールであって、
土台部1と脚部2と座面部3とからなり、
座面部3は少なくともベース板31と、コイルスプリング部32と、中間板33と、ウレタンフォーム34とを有し、
土台部1に連結する脚部2はその他端にベース板31を連設するものであり、
更にベース板31と中間板33間にコイルスプリング部32を弾力をもって挟み込み、
中間板33の他面にはウレタンフォーム34を有することによって座面を構成するものであり、
座面に着座した作業者に対してコイルスプリング部32とウレタンフォーム34によって2段の弾力をもって支えることを特徴とするスツール。 - 作業者の用いるスツールであって、
少なくとも脚部2と座面部3とからなり、
座面部3はベース板31と、コイルスプリング部32と、中間板33と、ウレタンフォーム34とを有し、
脚部2にはベース板31を連設するものであり、
ベース板31の他面であってベース板31と中間板33間にコイルスプリング部32を弾力をもって挟み込み、
中間板33の他面にはウレタンフォーム34を有することによって座面を構成するものであり、
座面に着座した作業者に対してコイルスプリング部32とウレタンフォーム34によって2段の弾力をもって支えることを特徴とするスツール。 - ベース板31と中間板33間との間のコイルスプリング部32は弾力をもって計7つのコイルスプリングを配するものであり、
ベース板31と中間板33の中央に一つのコイルスプリングを配し、
更にベース板31と中間板33間の外周近傍にそれぞれ中央部から外周に向かって60度ずつずらして計6つ配置しているコイルスプリング部32よりなることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のスツール。 - 前記ベース板31と中間板33間の外周近傍に配した6つのコイルスプリングは、
その6つのコイルスプリングが配置状態で作る外周縁部分にそれぞれの隣り合うコイルスプリングの外周を連結する外周リング部321を有し、
その6つのコイルスプリングが配置状態で作る内周縁部分にそれぞれの隣り合うコイルスプリングの内周を連結する内周リング部322を有し、
ベース板31と中間板33間の外周近傍に配置したコイルスプリングの隣り合うコイルスプリング同士で負荷を吸収しあうことを特徴とする請求項3に記載のスツール。 - 座面にはベース板31、コイルスプリング部32、中間板33、ウレタンフォーム34を覆うカバー部35を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスツール。
- 本考案に係るスツールを用いて行う作業が、理美容の施術・エステティックの施術・ネイルケアの施術・医療における医療行為又はこれに付随する行為・介護において行う作業のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のスツール。
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