JP3199063U - 土のう袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】土のうを積み重ねて堰止めする際の浸水を確実に防ぐと共に、水害被害に対する緊急対応、集中豪雨による都市型水害等に適した土のう袋を提供する。【解決手段】下端部が閉塞され上端部に開口部を有し、開口部より土砂を投入して土のうとして用いられる土のう袋1において、上端折畳部が内側に折り曲げられて縫い合わされて筒状になった切れ込み部8を有する口紐通し孔が設けられた開口部2と、下端折畳部が折り畳まれて縫い合わされて閉塞部とされた下端部と、を備え、閉塞部が広げられて閉塞部と左右の稜線とによる頂点22、28が内側に折り畳まれて四角形状の底面31が形成される。【選択図】図1

Description

本考案は、布袋の中に土砂を詰めて積み上げることで水害時の応急対策や土木工事全般に用いる土のう袋に関する。
従来、集中豪雨、水災害などで緊急な回り水への対策、流入、浸水防止対策として、土砂を袋詰めした土のうを積んで水をせき止めることが行われている。従来の土のうとしては、例えば、特許文献1に記載されているように、土のう相互の隙間をしっかりと塞いで、水の漏れをなくすため、長方形状の透水性袋内に、液体を吸収して膨張する膨張体を収納したものがあり、これらの土のうは、4辺の端部又は4隅を連結することで、土のう同士で相互間にできた隙間を互いに埋め合うように交互に積層して用いられる。
また、従来の他の土のうとしては、大量の土砂を短時間に効率良く袋詰めし、水害現場まで運搬して目的とする止水効果を得るため、正方形状の底部周りに4つの側部を立ち上げ、相互に縫合して立方体形状に形成した土のうが知られ、例えば特許文献2に記載されている。
さらに、従来の他の土のうとしては、圧縮耐力が大きく、本設の土構造物に適用可能とするため、袋体の内部を複数の室に区画し、シートで中空の台形形状としたものが特許文献3に記載されている。
特開2005−256295号公報 特開2003−105734号公報 特開2008−57285号公報
上記従来技術において、特許文献1に記載のものは、膨張体は一回の使用で廃棄せざるを得ず、繰り返し使用が困難であったり、廃棄に際しても手間を要したりするばかりでなく、雨水の浸水を長時間受けると膨張体が流されたり、長方形状の底面部の圧力が不十分となり、土のうと土のうとの間に隙間が生じ、浸水を確実に防ぐことが困難であった。
また、特許文献2に記載のものは、人手に頼らず、動力を利用しての土のうの運搬、積み上げには適するが、動力に頼るものであり、労力そのものを軽減することは考慮されておらず、特に老人や女性が土のうを持ち上げることに対する配慮がされていなかった。
さらに、特許文献3に記載のものは、シートそのものを台形形状にしなければならず、袋体の内部を複数の室に区画することと相まって土のう袋としては製作が困難で汎用性がなく、土砂を詰め込む作業、運搬等が困難であった。
本考案の目的は、上記従来技術の課題を解決し、土のうを積み重ねて堰止めする際の浸水を確実に防ぐと共に、土のう袋へ土砂を詰め込む作業を軽減して短時間に可能とし、現場までの運搬、段積みを容易にし、水害被害に対する緊急対応、集中豪雨による都市型水害等に適したものとすることにある。
上記目的を達成するため、本考案は、下端部が閉塞され上端部に開口部を有し、該開口部より土砂を投入して土のうとして用いられる土のう袋において、上端折畳部が内側に折り曲げられて縫い合わされて筒状になった口通し孔が設けられた前記開口部と、下端折畳部が折り畳まれて縫い合わされて閉塞部とされた前記下端部と、を備え、前記閉塞部が広げられて四角形状の底面が形成されたものである。
また、上記の土のう袋において、前記閉塞部と左右の稜線とによる頂点が内側に折り畳まれて前記四角形状が形成されたことが好ましい。
さらに、折り畳まれた部分の側面が縫い合わされたことが好ましい。
さらに、前記開口部から前記土砂が投入され、前記底面に角部が形成された土のうとされることが好ましい。
さらに、前記開口部より下に前記土砂を入れる目安となる目安ラインが設けられたことが好ましい。
さらに、前記目安ラインまで土砂を入れることにより全体の重量が15kgから25kgになることが好ましい。
さらに、前記目安ラインは前記土砂の色に対してより明るい色とされたことが好ましい。
さらに、前記口通し孔の左側に左切れ込み部が、右側に右切れ込み部が設けられ、前記開口部を閉塞するための口紐が、前記左切れ込み部から前記口通し孔へ挿入され、1周半して反対側の前記右切れ込み部へ突き出されており、前記口紐の両端を引っ張ることにより、前記開口部が巾着の口を絞るように閉塞されることが好ましい。
さらに、底面側の側面の中央部を折り畳んで重ねた部分を形成し、底面に向かって先細りとなる台形形状としたことが好ましい。
さらに、内面に前記底面から前記開口部に向けて非通水性の止水袋が装着されていることが好ましい。
さらに、内面に調整物が取り付け可能とされたことが好ましい。
さらに、前記調整物は空洞を有し通水用穴が設けられていることが好ましい。
さらに、外側に調整物が取り付け可能とされたことが好ましい。
本考案によれば、下端部は折り畳まれて縫い合わせて閉塞部とされ、閉塞部が広げられて四角形状の底面が形成され、さらに、開口部は内側に折り曲げられて縫い合わされ、口通し孔が設けられているので、土砂を投入した後、少ない土砂で容易に台形形状の土のうとすることができる。したがって、土のうを積み重ねる際、土のう同士をより密着させ、隙間を無くし、浸水を確実に防ぐと共に、緊急対応に適したものとすることができる。
本考案の実施形態に係る土のう袋の主要部を示す斜視図 実施形態に係る土のう袋における底部の折りかたの説明図 実施形態に係る土のう袋(土砂投入前)の正面図 実施形態に係る土のう袋(土砂投入前)の斜視図 実施形態に係る土のう袋を底部から見た斜視図 実施形態に係る土のう袋の側面図 実施形態に係る土のう袋の開口部を示す斜視図 図4の図面視縦方向の断面図 実施形態に係る土のう袋の開口部を閉じた状態を示す正面図 実施形態に係る土のう袋の開口部を閉じた状態を示す斜視図 実施形態に係る土のうの状態を示す正面図 実施形態に係る土のうを並べた状態を示す正面図 実施形態に係る土のうを設置した状態を示す正面図 実施形態に係る土のうを積み重ねた状態を示す正面図 他の実施形態に係る土のう袋を示す斜視図 他の実施形態に係る土のう袋を示す斜視図 図15の断面図 他の実施形態に係る土のう袋を示す正面図 他の実施形態に係る土のう袋の主要部を示す斜視図 他の実施形態に係る土のう袋(土砂投入前)の正面図 他の実施形態に係る土のう袋の開口部を閉じた状態を示す斜視図
以下に、本考案の実施形態に係る角底土のう袋(Square Sandbag)について図面を参照して詳細に説明する。この実施形態により考案が限定されるものではなく、実施形態における構成要素には当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
図1は、土砂を投入できるように底部を折りこんで膨らませた状態の土のう袋を示し(底部を上にして示している)、図3、4は土砂を開口部2から投入する前の状態を示している。図2は、土のう袋1の底部を角にするための折り込み方法を示している。土のう袋1は筒状であり、その素材は、環境面からは天然植物繊維とされる麻袋、あるいは耐久性のあるPE(ポリエチレン)製のUV(紫外線)カット加工されたものが望ましい。耐久性は、重さ約20kgの土砂を入れ、開口部2を閉めた状態で、高さ1mのところから10回落として、土のう袋1から土砂が出ないことが好ましい。
図3に示した土のう袋1は、上端部3に上端折畳部4が設けられ、上端折畳部4は内側に折り曲げられ、上端縫合部5が糸で縫い合わせられて口通し孔6が筒状に作成されている。また、開口部2の口通し孔6の左右は図4に示すように、それぞれ切り込みが入れられ、左側に左切れ込み部7、右側に右切れ込み部8が設けられる。口紐10は、左切れ込み部7から口通し孔6へ挿入され、1周半して反対側の右切れ込み部8へ突き出され、口紐左端9、口紐右端11が土のう袋1の外側へ伸びている。この口紐左端9と、口紐右端11とを引っ張ることにより、開口部2が巾着の口を絞るように閉塞される。
土のう袋1の下端部13は、下端折畳部14が設けられ、2枚が重なるように折り畳まれて下端縫合部15で縫い合わせられ、閉塞部16とされる。土のう袋1の底部を直方体形状にするため、図2に示すように、底面となる閉塞部16から図面視上下方向に約10cmを広げ折り込むことにより、角部17、18を形成する。さらに、図面視左側の閉塞部16と左稜線19とが交わることによる頂点20は、左角折畳線21で内側へ折り畳んで重ねられる。折り畳まれた先端22は、左角折畳線21より内側に約10cmの位置となる。折り重ねられた部分は、側面の左縫合線23で縫い合わせる。左稜線19は消滅して、新たに左稜線24が生じる。
右側も同様であり、閉塞部16と右稜線25とによる頂点26を右角折畳線27で折り畳む。折り畳まれた先端28は、右角折畳線27より内側に約10cmの位置となる。折り重ねられた部分は、右縫合線29で縫い合わせる。右稜線25は消滅して新たに右稜線30が生じる。
以上により、土のう袋1は、四角形状の底面31が形成された角底付きの土のう袋1となる。なお、四角形状の底面31が形成されれば良く、レジ袋のように横にマチ、余裕部が付いた横ガゼットタイプ、あるいは底部にマチのある形状とされた底ガゼットタイプとしても良い。
図5は、四角形状(長方形状)の底面31が形成された状態の土のう袋1を下から見た斜視図であり、図6はその正面図である。土のうを作るとき、開口部2から土砂を投入し、適量になったら、口紐左端9、口紐右端11を左右に引いて開口部2を閉塞する。その後、左切れ込み部7、右切れ込み部8から出た口紐10を縛り、土のう袋の上端部を余った口紐10で更に縛る(図9,図10参照)。
土のう袋1には開口部2より下に目安ライン40が設けられる。この目安ライン40まで土砂を入れることにより、土砂を所定量、例えば、5kgから60kg、望ましくは約20kg入れることができる。この目安ライン40まで土砂を入れた場合、土砂が何kg入るようにするかは、適宜決めることができるが、15kgから25kgの位置に目安ライン40を設けることが好ましく、20kgの位置に目安ライン40を設定することがより好ましい。
これよりも多い量にすると、持ち運びや積み上げ等において、特に女性等には負担が大きくなるからである。また、これよりも少ない量で目安ライン40を設定すると、土のうのサイズが小さくなり、水をせき止めるために多くの土のうが必要となる。また、目安ライン40は、土砂の量を明確に識別できるように赤色、黄色、オレンジ色等の土砂の色に比べて明るい色彩とすることが良い。
また、土砂20kgの量は、土のう袋1の収容可能な量より十分少なく、例えば、土砂を開口部2まで全部入れられる量の40〜60%が望ましい。土のう袋1の体積としては、0.001mから0.13mが利用状況から適切である。これにより、土のうを横に並べたり、上に積み上げたりする場合、それぞれの土のうとして四角形状(長方形状)に形を整えることができ、角部47、48を形成することができる。したがって、土のう相互の隙間を無くして、密着させることができ、より高い浸水防止効果が得られる。
図7は、土のう袋1の開口部2の詳細を示し、筒状に作成された口通し孔6の中に口紐10が挿入され、左切れ込み部7から1周半して反対側の右切れ込み部8へ出ている。図8は、土のう袋1の断面形状(図4の図面視縦方向の断面図)を示し、開口部2側は、上端縫合部5が糸で縫い合わせられて口紐10がその上に通っている。下側は下端縫合部15で縫い合わせられ、閉塞部16が形成されている。
図9は、土砂が土のう袋1に投入されて土のうとされた状態を示し、土砂は目安ライン40まで投入されているので、そこから先細りとなり、斜め上から見ると図10のように目安ライン40で四角形状となるように形が整えられている。土のう袋1の上端部3は、符号42で示されるように、絞られて口紐10により周りを縛られている。これにより、土砂が開口部2から外に出ることを確実に防止することができる。
図11は、土のうを横に並べて設置する方法を示している。最初に置く土のうは図(a)のように全体的に四角形状に形が整えられている。左側面43側の左膨れ部44は、図面上は平坦であるが実際は土砂の自重により角部47から外側に張り出している。同様に、右側面45側の右膨れ部46も図面上は平坦であるが実際は土砂の自重により角部48から外側へ張り出している。図(a)の土のうを例えば、向かって左側に並べて設置する場合、図(b)に示すように、左膨れ部44の土砂を斜め上方へ押し上げ、左側面43側を図(b)のように上に向かって、つまり底面31から絞めつけられた開口部2に向かって先細り、台形となる状態にする。
なお、土のう同士の密着性を高め、土のうと土のうとの隙間からの水の浸入を効果的に防止するためには、底面31に向かって先細りとなる台形形状、つまり逆台形型とすることが好ましい。これにより、土砂の自重によって、土のう同士がより強く密着するからである。土のうを底面31に向かって先細りとなる台形形状とするためには、土のう袋1の底面近傍の側面の中央部を所定量、例えば約2cm折り畳んで、重ねた部分を作り、接着あるいは溶着することにより成し遂げることができる。
図19は、底面側の側面の中央部を折り畳むようにした土のう袋1を裏返しにした状態(底面を上にして図示)を示し、四角形の底面側の前面に折り重ねる部分である前面折畳部61、後面に後面折畳部62を形成している。
図20は、折り重ねられた部分を縫合した状態を示し、折畳縫合部63が縫合されることにより、正面から見て底面に向かって先細りとなる台形形状、即ち、逆台形形状となっている。これにより、土のう袋1の形状そのものは、開口部2の大きさに対して底面31が小さくなり、土砂を投入するだけで、土砂の自重により上底よりも下底が小さい(下細りの)台形(逆台形とも称する)となる斜面を形成することができる。
図21は、土砂が土のう袋1に投入されて土のうとされた状態を示し、土砂は目安ライン40まで投入され、目安ライン40で形が整えられ逆台形形状の土のうとされている。土のう袋1の上端部3は、符号42で示されるように、絞られて口紐10により周りを縛られている。左側面43側の左膨れ部44は、角部47より外側に張り出している。同様に、右側面45側の右膨れ部46も角部48から外側へ張り出している。
図12は、図19から図21とは異なり、逆台形形状では無い形態の土のうを横に設置した状態を示している。左側の土のうの角部48と右側の土のうの角部47とが突き合わされている。右膨れ部46は土砂を斜め上方へ押し上げられ、右側面45側は、上に向かって先細り、台形形状となる。そこで、左天端49と右天端50を例えば、足で同時に踏みつけることで上から圧力を掛けて押し下げ、土のうの側面同士を密着することにより、隙間を十分に無くすことができる。以上の作業を繰り返すことによって、図13に示すように左右両端の土のうを隙間なく、連続して設置することができる。
ここで、図19から図21に示すように、底面側の側面の中央部を折り畳んで逆台形状態にした場合は、上から圧力を掛けることなく、土砂の自重により土のうの側面同士を密着させることができる。また、土砂の自重により確実に土のうの側面同士が密着するので、長期にわたって確実に土のう同士の隙間からの水の浸入を防止することができる。
図14は、図13のように横に並べた土のうを横に5列、縦に5段積み上げた状態を示し、幅約2m、高さ約60cmとしている。天端51は平らになるようにして四角形状とされることにより、土のうの上下間がより密着し、下段の土のうは上段の土のうからの圧力をより確実に受けることで、全体が一体化され、前後からの衝撃にも強くなる。また、一つ上の上段の土のうの底面は、一つ下となる下段の土のうに対して横に3〜5cm左右にずらして配置することにより、土のうと土のうとの接触部分が上下方向で重ならず、ずれるので、角底(底面が略長方形)の土のう袋によって土のうが四角形状にできることと相まって全体を一層強固にすることができる。したがって、人力で強固な壁を緊急に設置できるので、立ち入りを禁止する場所や敷地などの仕切り、危険な道路での車の衝撃緩和、山の斜面崩壊などの防護壁としても適している。
以上によれば、角底(底面が略長方形)とされた土のう袋1によって、土砂が入れられた土のうを建物の周囲に設置して大雨による浸水を確実に防ぐことができる。また、大雨のときにU字溝の天端の片側又は両側に嵩上げして設置すれば、道路などの冠水も防ぐことができる。さらに、農業地などにおいて、水路の側面側に設置すれば水路の氾濫を防いで農作物への被害を最小限に抑えることができる。
さらに、土のう袋1によって、積み上げられた土のうは、浸水を防止するうえ、強固なので、地震や津波、台風、火災などで家が崩壊した場合の一時的な仮設用の住宅としても適している。例えば、土のうを横に並べ、さらにずらして上に積み上げ、土のうによる壁の囲いを作り、囲いの上を水を通さないシートで覆う。そして、シートの端を土のうの天端に固定し、囲いの中央部は柱を立てて盛り上げる。これにより、囲いの外からの雨、寒気、あるいは暖気、太陽熱などを遮断でき、応急的な避難場所となり得る。また、囲みの内側に土のう袋1による土のうを1段位敷き詰めると、硬い地面も適度に柔らかい地面となり、より快適な避難場所とすることができる。
また、角底土のう袋1は目安ライン40まで土砂入れることにより、台形形状の土のうとなるので、地面に垂直に設置できると共に、内側の土砂を移動したり、押し固めたりすることで斜めに設置することもできる。したがって、土のうを家の形状に積み上げていく事で建造するアースバッグ工法による住宅建設にも適する。さらに、ドーム型の構造にして、天井まで全ての面をアースバッグする事も可能となる。
図15は、図1の角底土のう袋を裏返しにした状態(底面を上にして図示)を示し、土のう袋1の内面は、底面31から開口部2に向けてほぼ目安ライン40までに止水袋32で密着されて覆われている。このように、止水袋32を設けて構成することが望ましいが、これに限定されるものでは無く、止水袋32がない構成でも良い。止水袋32は、耐水性が良く、水を通さない材質が良く、厚さ約0.03mmのPE(ポリエチレン)が望ましく、目安ライン40(図15においては不図示)のやや開口部2側である天端34から底面31方向に約5mmの固定位置35で固定される。これにより、洪水等において、水が、土のう袋1の内部の土砂を通過して土のう袋1の反対側に流出することを確実に防ぐことができる。
図16は、土のう袋1を裏返して、さらに逆さにした状態を示し、土のう袋1の内側となる底面31に土のうの重量や体積を調整する調整物39を取り付け可能にしたものである。底面31は、縦紐36及び横紐37を挟んで固定シート38が密着して貼り合わされ、縦紐36及び横紐37で調整物39を取り付けることができる。
調整物39は、例えば、中が空洞になったタッパーのようなプラスチック製の容器を用いることができ、調整物39を取り付けることにより、土のうの体積を変えずに土砂の量を少なくすることができる。これにより、従来の土のうと比較すると、同じ大きさの土のうであっても、土砂の量が少ないので重量を小さくすることができる。即ち、水をせき止めるために必要な土のうの数は同じであっても、一つ当たりの土のうの重さを小さくできるので、老人や女性など重いものを持つことが困難な人でも、土のうの運搬、積み上げの作業を容易に行うことができる。
なお、上記のように調整物39を土のう袋1の内面に取り付けるだけでなく、土のう袋1の外側の底面31(底面の中央部が好ましい)、あるいは側面に取り付けるように構成することもできる。調整物39を土のう袋1の外側に取り付ける場合は、土のう袋1の底面31に内側に引っ込んだ凹部を形成し、その凹部に調整物39を取り付けることが望ましい。
あるいは、土のう袋1の底面31の中央部に凹部を有し、即ち上げ底になっており、調整物39を取り付けるまでも無く、土砂の入る量が少なくなる形態であっても良い。底面31に調整物39取り付けるか、或いは、底面31が上げ底形状になっていることにより、水をせき止めた場合において調整物39や上げ底の凹部の空間に浮力が発生しても、その上の土砂により押さえつけられるので、浮いてくることは無い。また、底面31の中央部に凹部を形成することにより、土のうを積み重ねれば凹部の回りは土砂の入った土のうで囲まれるので、この凹部から洪水の水が流入することは無い。
図17は、図2、15の一部断面を示し、止水袋32が底面31(図15参照)の内側に沿って設けられ、その下に、折り畳まれた先端22、28(図2も参照)が折り重ねられ左縫合線23、右縫合線29(図2も参照)で縫い合わせられている。
図18は、図16の土のう袋1を土のうとした場合の断面図を示し、調整物39が横紐37で縛られて固定され、その周囲は土砂41で覆われている。また、土のうが浸水によって浮かないようにするため、調整物39には通水用穴120が数か所設けられている。
以上、本実施例による土のう袋1によれば、水害時の応急対策や土木工事全般だけでなく、角底になっていることを生かし、簡易花壇や家庭菜園用の畑としても利用できる。また、土のう袋1に土を入れ、開口部2を開口したままとして、そのまま花、野菜などを植え付けることもできる。
また、土のう袋1は、角底となっているので、狭い場所に四角柱状に高く積み上げることも容易となり、従来の全体的に丸みのある土のうに比べ、安定性が良く、倒れる恐れも少ない。さらに、少ない土砂でより、高く積み上げることも可能となる。
1 土のう袋
2 開口部
3 上端部
4 上端折畳部
5 上端縫合部
6 口通し孔
7 左切れ込み部
8 右切れ込み部
9 口紐左端
10 口紐
11 口紐右端
13 下端部
14 下端折畳部
15 下端縫合部
16 閉塞部
17、18 角部
19、24 左稜線
20、26 頂点
21 左角折畳線
22、28 先端
23 左縫合線
25、30 右稜線
27 右角折畳線
29 右縫合線
31 底面
32 止水袋
34 天端
35 固定位置
36 縦紐
37 横紐
38 固定シート
39 調整物
40 目安ライン
41 土砂
43 左側面
44 左膨れ部
45 右側面
46 右膨れ部
47、48 角部
49 左天端
50 右天端
51 天端
61 前面折畳部
62 後面折畳部
63 折畳縫合部
120 通水用穴

Claims (13)

  1. 筒状体の下端部が閉塞され上端部に開口部を有し、該開口部より土砂を投入して土のうとして用いられる土のう袋において、
    上端折畳部が内側に折り曲げられて縫い合わされて筒状になった口通し孔が設けられた前記開口部と、
    下端折畳部が折り畳まれて縫い合わされて閉塞部とされた前記下端部と、
    を備え、
    前記閉塞部が広げられて四角形状の底面が形成されたことを特徴とする土のう袋。
  2. 請求項1に記載の土のう袋において、前記閉塞部と左右の稜線とによる頂点が内側に折り畳まれて前記四角形状が形成されたことを特徴とする土のう袋。
  3. 請求項2に記載の土のう袋において、折り畳まれた部分の側面が縫い合わされたことを特徴とする土のう袋。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の土のう袋において、前記開口部から前記土砂が投入され、前記底面に角部が形成された土のうとされることを特徴とする土のう袋。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の土のう袋において、前記開口部より下に前記土砂を入れる目安となる目安ラインが設けられたことを特徴とする土のう袋。
  6. 請求項5に記載の土のう袋において、前記目安ラインまで土砂を入れることにより全体の重量が15kgから25kgになることを特徴とする土のう袋。
  7. 請求項6に記載の土のう袋において、前記目安ラインは前記土砂の色に対してより明るい色とされたことを特徴とする土のう袋。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の土のう袋において、前記口通し孔の左側に左切れ込み部が、右側に右切れ込み部が設けられ、
    前記開口部を閉塞するための口紐が、前記左切れ込み部から前記口通し孔へ挿入され、1周半して反対側の前記右切れ込み部へ突き出されており、
    前記口紐の両端を引っ張ることにより、前記開口部が巾着の口を絞るように閉塞されることを特徴とする土のう袋。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の土のう袋において、底面側の側面の中央部を折り畳んで重ねた部分を形成し、底面に向かって先細りとなる台形形状としたことを特徴とする土のう袋。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の土のう袋において、内面に前記底面から前記開口部に向けて非通水性の止水袋が装着されていることを特徴とする土のう袋。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の土のう袋において、内面に調整物が取り付け可能とされたことを特徴とする土のう袋。
  12. 請求項11に記載の土のう袋において、前記調整物は空洞を有し通水用穴が設けられていることを特徴とする土のう袋。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の土のう袋において、外側に調整物が取り付け可能とされたことを特徴とする土のう袋。
JP2015002397U 2015-05-18 2015-05-18 土のう袋 Active JP3199063U (ja)

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