JP3199020B2 - 音声音楽信号の符号化装置および復号装置 - Google Patents

音声音楽信号の符号化装置および復号装置

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JP3199020B2 JP06472198A JP6472198A JP3199020B2 JP 3199020 B2 JP3199020 B2 JP 3199020B2 JP 06472198 A JP06472198 A JP 06472198A JP 6472198 A JP6472198 A JP 6472198A JP 3199020 B2 JP3199020 B2 JP 3199020B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声音楽信号符号
化置及び復号装置に関し、特に音声音楽信号を低ビット
レートで伝送するための符号化および復号装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】音声信号を中低ビットレートで高能率に
符号化する方法として、音声信号を線形予測フィルタと
その駆動音源信号(音源信号)に分離して符号化する方
法が広く用いられている。
【0003】その代表的な方法の一つにCELP(Code
Excited Linear Prediction;符号励振型線形予
測)が知られている。このCELPでは、入力音声を線
形予測分析して求めた線形予測係数が設定された線形予
測フィルタを、音声のピッチ周期を表す信号と雑音的な
信号との和で表される音源信号により駆動することで合
成音声信号(再生信号)が得られる。なお、CELPに
関しては、M.Schroederらによる論文「Code excited
linear prediction :High quality speechat very
low bit rates」(Proc.ICASSP,pp.937-940,1985)
(文献1)を参照できる。
【0004】CELPによる音楽の符号化性能を向上さ
せる方法として、音楽の複雑なスペクトルを表す高次線
形予測フィルタを用いる方法が知られている。この方法
では、高次線形予測フィルタの係数は、過去の再生信号
を線形予測フィルタで逆フィルタリングして得られる信
号に対して、50次から100次程度の高い次数で線形
予測分析することにより求める。高次線形予測フィルタ
へ音源信号を入力して得られる信号を、線形予測フィル
タに入力し、再生信号を得る。
【0005】高次線形予測フィルタを用いた音声音楽信
号符号化装置の例として、佐々木らによる「CELP符号化
における音楽信号の品質向上」(日本音響学会平成8年
度春季研究発表会講演論文集,pp.263-264,1996)(文献
2)、M.Serizawaらによる「A 16 Kbit/s Wideband
CELP Coder with a High-Order Backward Predi
ctor and its Fast Coefficient Calculation」
(IEEE Workshop onSpeech Coding for Telecommu
nications,pp.107-108,1997)(文献3)を参照でき
る。
【0006】CELPにおける音源信号の符号化につい
ては、複数のパルスから成り、パルスの位置とパルスの
振幅により規定される、マルチパルス信号により音源信
号を効率的に表現する方法が知られている。
【0007】マルチパルス信号を用いた音源信号の符号
化に関しては、小澤らによる「マルチパルスベクトル量
子化音源と高速探索に基づくMP-CELP音声符号化」(電
子情報通信学会論文誌A,pp.1655-1663,1996)(文献
4)を参照できる。さらに、CELPに基づく音声音楽
信号符号化装置において、帯域毎に求めた音源信号およ
び高次後方線形予測フィルタを用いる帯域分割構成とす
ることで、音楽に対する符号化性能を向上させることが
できる。
【0008】帯域分割構成のCELPに関しては、A.Ub
aleらによる「Multi-band CELP Coding of Speech
and Music」(IEEE Workshop on Speech Coding
forTelecommunications,pp.101-102,1997)(文献5)
を参照できる。
【0009】図10は、従来の音声音楽信号符号化装置
の構成の一例を示すブロック図である。ここでは、簡単
のため、帯域数を2とする。図10を参照すると、音声
または音楽信号をサンプリングし、この複数サンプルを
1フレームとして一つのベクトルにまとめて生成した入
力信号(入力ベクトル)を入力端子10から入力する。
【0010】第1の線形予測係数計算回路140は、入
力端子10から入力ベクトルを入力する。前記入力ベク
トルに対して線形予測分析を行い、線形予測係数を求
め、さらに前記線形予測係数を量子化する。線形予測係
数を重みづけフィルタ160へ出力し、線形予測係数の
量子化値に対応するインデックスを、線形予測フィルタ
150および符号出力回路690へ出力する。
【0011】線形予測係数の量子化に関しては、例え
ば、線スペクトル対(Line SpectrumPair、「LSP」と
いう)へ変換し、量子化する方法が知られている。線形
予測係数のLSPへの変換に関しては、菅村らによる「線
スペクトル対(LSP)音声分析合成方式による音声情報
圧縮」(電子情報通信学会論文誌A,Vol.J64-A,No.8,pp.
599-606,1981)(文献6)を、LSPの量子化に関して
は、大室らによる「移動平均型フレーム間予測を用いる
LSPパラメータのベクトル量子化」(電子情報通信学会
論文誌A,Vol.J77-A,No.3,pp.303-312,1994)(文献7)
を参照できる。
【0012】第1のパルス位置生成回路610は、最小
化回路670から出力されるインデックスを入力し、該
インデックスにより指定される各パルスの位置を用いて
第1のパルス位置ベクトルP ̄を生成し、これを第1の
音源生成回路20へ出力する。
【0013】ここで、パルス数をM、各パルスの位置を
1,P2,…,PMとすると、 P ̄=(P1,P2,…,PM) となる(なお、P ̄の記号 ̄はベクトルであることを示
す)。
【0014】第1のパルス振幅生成回路120は、M次
元ベクトルA ̄j,j=1,…,NAが格納されたテーブ
ルを備えている。ここで、NAは前記テーブルのサイズ
である。第1のパルス振幅生成回路120は、最小化回
路670から出力されるインデックスを入力し、該イン
デックスに対応するM次元ベクトルA ̄iを、前記テー
ブルより読み出し、第1のパルス振幅ベクトルとして、
第1の音源生成回路20へ出力する。
【0015】ここで、各パルスの振幅値をAi1,Ai2
…,AiMとすると、 A ̄i=(Ai1,Ai2,…,AiM) となる。
【0016】第2のパルス位置生成回路611は、最小
化回路670から出力されるインデックスを入力し、該
インデックスにより指定される各パルスの位置を用いて
第2のパルス位置ベクトルを生成し、第2の音源生成回
路21へ出力する。
【0017】第2のパルス振幅生成回路121は、M次
元ベクトルB ̄j,j=1,…,NBが格納されたテーブ
ルを備えている。ここで、NBは前記テーブルのサイズ
である。
【0018】第2のパルス振幅生成回路121は、最小
化回路670から出力されるインデックスを入力し、前
記インデックスに対応するM次元ベクトルB ̄jを、前
記テーブルより読み出し、第2のパルス振幅ベクトルと
して、第2の音源生成回路21へ出力する。
【0019】第1の音源生成回路20は、第1のパルス
位置生成回路610から出力される第1のパルス位置ベ
クトルP ̄=(P1,P2,…,PM)と、第1のパルス
振幅生成回路120から出力される第1のパルス振幅ベ
クトルA ̄i=(Ai1,Ai2,…,AiM)とを入力す
る。第P1第P2,…,第PM要素の値が各々Ai1
i2,…,AiMであり、他の要素の値は0であるN次元
ベクトルを、第1の音源信号(音源ベクトル)として、
第1のゲイン回路30へ出力する。
【0020】第2の音源生成回路21は、第2のパルス
位置生成回路611から出力される第2のパルス位置ベ
クトルQ ̄=(Q1,Q2,…,QM)と、第2のパルス
振幅生成回路121から出力される第2のパルス振幅ベ
クトルB ̄=(Bi1,Bi2,…,BiM)とを入力する。
第Q1,第Q2,…,第QM要素の値が各々Bi1,Bi2
…,BiMであり、他の要素の値は0であるN次元ベクト
ルを、第2の音源ベクトルとして第2のゲイン回路31
へ出力する。
【0021】第1のゲイン回路30は、ゲインの値が格
納されたテーブルを備えている。第1のゲイン回路30
は、最小化回路670から出力されるインデックスと第
1の音源生成回路20から出力される第1の音源ベクト
ルとを入力し、前記インデックスに対応する第1のゲイ
ンを前記テーブルより読み出し、前記第1のゲインと前
記第1の音源ベクトルとを乗算し、第3の音源ベクトル
を生成し、生成した第3の音源ベクトルを第1の高次線
形予測フィルタ130へ出力する。
【0022】第2のゲイン回路31は、ゲインの値が格
納されたテーブルを備えている。第2のゲイン回路31
は、最小化回路670から出力されるインデックスと第
2の音源生成回路21から出力される第2の音源ベクト
ルとを入力し、前記インデックスに対応する第2のゲイ
ンを前記テーブルより読み出し、前記第2のゲインと前
記第2の音源ベクトルとを乗算し、第4の音源ベクトル
を生成し、生成した第4の音源ベクトルを第2の高次線
形予測フィルタ131へ出力する。
【0023】第1の高次線形予測フィルタ130は、高
次線形予測係数計算回路180から出力される第3の高
次線形予測係数と、第1のゲイン回路30から出力され
る第3の音源ベクトルとを入力する。第3の高次線形予
測係数が設定されたフィルタを、第3の音源ベクトルに
より駆動することで、第1の励振ベクトルが得られる。
この第1の励振ベクトルを第1の帯域通過フィルタ13
5へ出力する。
【0024】第2の高次線形予測フィルタ131は、高
次線形予測係数計算回路180から出力される第4の高
次線形予測係数と第2のゲイン回路31から出力される
第4の音源ベクトルとを入力する。前記第4の高次線形
予測係数が設定されたフィルタを、前記第4の音源ベク
トルにより駆動することで、第2の励振ベクトルが得ら
れる。この第2の励振ベクトルを第2の帯域通過フィル
タ136へ出力する。
【0025】第1の帯域通過フィルタ135は、第1の
高次線形予測フィルタ130から出力される第1の励振
ベクトルを入力する。第1の励振ベクトルはこのフィル
タにより帯域制限され、第3の励振ベクトルを得る。第
1の帯域通過フィルタ135は、第3の励振ベクトルを
加算器40へ出力する。
【0026】第2の帯域通過フィルタ136は、第2の
高次線形予測フィルタ131から出力される第2の励振
ベクトルを入力する。前記第2の励振ベクトルはこのフ
ィルタにより帯域制限され、第4の励振ベクトルを得
る。前記第4の励振ベクトルを加算器40へ出力する。
【0027】加算器40は、第1の帯域通過フィルタ1
35から出力される第3の励振ベクトルと第2の帯域通
過フィルタ136から出力される第4の励振ベクトルと
を入力、加算し、前記第3の励振ベクトルと前記第4の
励振ベクトルとの和である第5の励振ベクトルを、線形
予測フィルタ150へ出力する。
【0028】線形予測フィルタ150は、線形予測係数
の量子化値が格納されたテーブルを備えている。線形予
測フィルタ150は、加算器40から出力される第5の
励振ベクトルと第1の線形予測係数計算回路140から
出力される線形予測係数の量子化値に対応するインデッ
クスとを入力する。また、前記インデックスに対応する
線形予測係数の量子化値を、前記テーブルより読み出
し、この量子化された線形予測係数が設定されたフィル
タを、前記第5の励振ベクトルにより駆動することで、
再生信号(再生ベクトル)を得る。そして前記再生ベク
トルを差分器50と高次線形予測係数計算回路180へ
出力する。
【0029】高次線形予測係数計算回路180は、線形
予測フィルタ150から出力される再生ベクトルを入力
し、第3の高次線形予測係数と第4の高次線形予測係数
とを計算する。前記第3の高次線形予測係数を第1の高
次線形予測フィルタ130へ出力し、前記第4の高次線
形予測係数を第2の高次線形予測フィルタ131へ出力
する。高次線形予測係数計算回路180の構成の詳細は
後述する。
【0030】差分器50は、入力端子10を介して入力
ベクトルを入力し、線形予測フィルタ150から出力さ
れる再生ベクトルを入力し、それらの差分を計算する。
前記入力ベクトルと前記再生ベクトルとの差分である差
分ベクトルを重みづけフィルタ160へ出力する。
【0031】重みづけフィルタ160は、差分器50か
ら出力される差分ベクトルと第1の線形予測係数計算回
路140から出力される線形予測係数を入力する。前記
線形予測係数を用いて、人間の聴覚特性に対応した重み
づけフィルタを生成し、前記重みづけフィルタを前記差
分ベクトルで駆動することで、重みづけ差分ベクトルを
得る。前記重みづけ差分ベクトルを最小化回路670へ
出力する。ここで、重みづけフィルタに関しては、(文
献1)を参照できる。
【0032】最小化回路670は、重みづけフィルタ1
60から出力される重みづけ差分ベクトルを順次入力
し、そのノルムを計算する。第1のパルス位置生成回路
610における第1のパルス位置ベクトルの各要素の値
全てに対応するインデックスを、前記第1のパルス位置
生成回路610へ順次出力する。第2のパルス位置生成
回路611における第2のパルス位置ベクトルの各要素
の値全てに対応するインデックスを、前記第2のパルス
位置生成回路611へ順次出力する。第1のパルス振幅
生成回路120に格納されている第1のパルス振幅ベク
トル全てに対応するインデックスを、前記第1のパルス
振幅生成回路120へ順次出力する。第2のパルス振幅
生成回路121に格納されている第2のパルス振幅ベク
トル全てに対応するインデックスを、前記第2パルス振
幅生成回路121へ順次出力する。第1のゲイン回路3
0に格納されている第1のゲイン全てに対応するインデ
ックスを、前記第1のゲイン回路30へ順次出力する。
第2のゲイン回路31に格納されている第2のゲイン全
てに対応するインデックスを、前記第2のゲイン回路3
1へ順次出力する。また、該ノルムが最小となるよう
な、前記第1のパルス位置ベクトルにおける各要素の
値、前記第2のパルス位置ベクトルにおける各要素の
値、前記第1のパルス振幅ベクトル、前記第2のパルス
振幅ベクトル、前記第1のゲインおよび前記第2のゲイ
ンを選択し、これらに対応するインデックスを符号出力
回路690へ出力する。
【0033】ここで、パルス位置ベクトルの要素である
各パルスの位置とパルス振幅ベクトルの要素である各パ
ルスの振幅値を求める方法に関しては、例えば上記文献
(4)を参照できる。
【0034】符号出力回路690は、第1の線形予測係
数計算回路140から出力される線形予測係数の量子化
値に対応するインデックスを入力するとともに、最小化
回路670から出力される、第1のパルス位置ベクトル
における各要素の値、第2のパルス位置ベクトルにおけ
る各要素の値、第1のパルス振幅ベクトル、第2のパル
ス振幅ベクトル、第1のゲインおよび第2のゲインの各
々に対応するインデックスを入力し、各インデックスを
ビット系列の符号に変換し、出力端子60を介して出力
する。
【0035】次に、図11を用いて、高次線形予測係数
計算回路180について説明する。図11を参照する
と、第2の線形予測係数計算回路910は、入力端子9
00を介して、線形予測フィルタ150から出力される
再生ベクトルを入力し、該再生ベクトルに対して線形予
測分析を行い、線形予測係数を求め、これを第2の線形
予測係数として残差信号計算回路920へ出力する。
【0036】残差信号計算回路920は、第2の線形予
測係数計算回路910から出力される第2の線形予測係
数と、線形予測フィルタ150から出力される再生ベク
トルとを入力し、該第2の線形予測係数が設定されたフ
ィルタを用いて該再生ベクトルを逆フィルタリングして
第1の残差ベクトルを得る。そして、該第1の残差ベク
トルをFFT;Fast Fourier Transform;(高速
フーリエ変換)回路930へ出力する。
【0037】FFT回路930は、残差信号計算回路9
20から出力される第1の残差ベクトルを入力し、これ
をフーリエ変換し、得られたフーリエ係数を帯域分割回
路940へ出力する。
【0038】帯域分割回路940は、FFT回路930
から出力されるフーリエ係数を入力し、前記フーリエ係
数を低域と高域に等分割し、低域フーリエ係数と高域フ
ーリエ係数を得る。そして、該低域フーリエ係数を第1
のダウンサンプル回路950へ出力し、該高域フーリエ
係数を第2のダウンサンプル回路951へ出力する。
【0039】第1のダウンサンプル回路950は、帯域
分割回路940から出力される低域フーリエ係数を入力
し、ダウンサンプルする。前記低域フーリエ係数におい
て高域に相当する帯域を除去し、全帯域の1/2帯域と
した、第1のフーリエ係数を生成し、第1の逆FFT
(Inverse FFT)回路960へ出力する。
【0040】第2のダウンサンプル回路951は、帯域
分割回路940から出力される高域フーリエ係数を入力
し、ダウンサンプルする。前記高域フーリエ係数におい
て低域に相当する帯域を除去し、高域の係数を低域側へ
折り返すことで全帯域の1/2帯域とした、第2のフー
リエ係数を生成し、第2の逆FFT回路961へ出力す
る。
【0041】第1の逆FFT回路960は、第1のダウ
ンサンプル回路950から出力される第1のフーリエ係
数を入力し、これを逆FFTし、得られた第2の残差ベ
クトルを第1の高次線形予測係数計算回路970へ出力
する。
【0042】第2の逆FFT回路961は、第2のダウ
ンサンプル回路951から出力される第2のフーリエ係
数を入力し、これを逆FFTし、得られた第3の残差ベ
クトルを第2の高次線形予測係数計算回路971へ出力
する。
【0043】第1の高次線形予測係数計算回路970
は、第1の逆FFT回路960から出力される第2の残
差ベクトルを入力し、該第2の残差ベクトルに対して高
次の線形予測分析を行い、第1の高次線形予測係数を求
め、第1のアップサンプル回路980へ出力する。
【0044】第2の高次線形予測係数計算回路971
は、第2の逆FFT回路961から出力される第3の残
差ベクトルを入力し、該第3の残差ベクトルに対して高
次の線形予測分析を行い、第2の高次線形予測係数を求
め、第2のアップサンプル回路981へ出力する。
【0045】第1のアップサンプル回路980は、第1
の高次線形予測係数計算回路970から出力される第1
の高次線形予測係数を入力する。該第1の高次線形予測
係数に零を交互に挿入することにより、アップサンプル
された予測係数を得る。これを第3の高次線形予測係数
として、出力端子901を介して、第1の高次線形予測
フィルタ130へ出力する。
【0046】第2のアップサンプル回路981は、第2
の高次線形予測係数計算回路971から出力される第2
の高次線形予測係数を入力する。該第2の高次線形予測
係数に零を交互に挿入することにより、アップサンプル
された予測係数を得る。これを第4の高次線形予測係数
として、出力端子902を介して、第2の高次線形予測
フィルタ131へ出力する。
【0047】図12は、従来の音声音楽信号復号装置の
構成の一例を示すブロック図である。図12において、
図10と同一又は同等の要素については同一の参照符号
が付されている。
【0048】図12を参照すると、入力端子200から
ビット系列の符号を入力する。符号入力回路720は、
入力端子200から入力したビット系列の符号をインデ
ックスに変換する。第1のパルス位置ベクトルにおける
各要素に対応するインデックスは、第1のパルス位置生
成回路710へ出力される。第2のパルス位置ベクトル
における各要素に対応するインデックスは、第2のパル
ス位置生成回路711へ出力される。第1のパルス振幅
ベクトルに対応するインデックスは、第1のパルス振幅
生成回路120へ出力される。第2のパルス振幅ベクト
ルに対応するインデックスは、第2のパルス振幅生成回
路121へ出力される。第1のゲインに対応するインデ
ックスは、第1のゲイン回路30へ出力される。第2の
ゲインに対応するインデックスは、第2のゲイン回路3
1へ出力される。線形予測係数の量子化値に対応するイ
ンデックスは、線形予測フィルタ150へ出力される。
【0049】第1のパルス位置生成回路710は、符号
入力回路720から出力されるインデックスを入力す
る。前記インデックスにより指定される各パルスの位置
を用いて第1のパルス位置ベクトルを生成し、第1の音
源生成回路20へ出力する。
【0050】第1のパルス振幅生成回路120は、M次
元ベクトルA ̄j,j=1,…,NAが格納されたテーブ
ルを備えている。符号入力回路720から出力されるイ
ンデックスを入力し、前記インデックスに対応するM次
元ベクトルA ̄iを、前記テーブルより読み出し、第1
のパルス振幅ベクトルとして、第1の音源生成回路20
へ出力する。
【0051】第2のパルス位置生成回路711は、符号
入力回路720から出力されるインデックスを入力す
る。前記インデックスにより指定される各パルスの位置
を用いて第2のパルス位置ベクトルを生成し、第2の音
源生成回路21へ出力する。
【0052】第2のパルス振幅生成回路121は、M次
元ベクトルB ̄j,j=1,…,NBが格納されたテーブ
ルを備えている。符号入力回路720から出力されるイ
ンデックスを入力し、前記インデックスに対応するM次
元ベクトルB ̄jを、前記テーブルより読み出し、第2
のパルス振幅ベクトルとして、第2の音源生成回路21
へ出力する。
【0053】第1の音源生成回路20は、第1のパルス
位置生成回路710から出力される第1のパルス位置ベ
クトルP ̄=(P1,P2,…,PM)と第1のパルス振
幅生成回路120から出力される第1のパルス振幅ベク
トルA ̄i=(Ai1,Ai2,…,AiM)とを入力する。
第P1,第P2,…,第PM要素の値が各々Ai1,Ai2
…,AiMであり、他の要素の値は0であるN次元ベクト
ルを、第1の音源ベクトルとして第1のゲイン回路30
へ出力する。
【0054】第2の音源生成回路21は、第2のパルス
位置生成回路711から出力される第2のパルス位置ベ
クトルQ ̄=(Q1,Q2,…,QM)と、第2のパルス
振幅生成回路121から出力される第2のパルス振幅ベ
クトルB ̄i=(Bi1,Bi2,…,BiM)とを入力す
る。第Q1第Q2第QM要素の値が各々Bi1,Bi2,…,
iMであり、他の要素の値は0であるN次元ベクトル
を、第2の音源ベクトルとして第2のゲイン回路31へ
出力する。
【0055】第1のゲイン回路30は、ゲインの値が格
納されたテーブルを備えている。符号入力回路720か
ら出力されるインデックスと第1の音源生成回路20か
ら出力される第1の音源ベクトルとを入力し、該インデ
ックスに対応する第1のゲインを前記テーブルより読み
出し、該第1のゲインと前記第1の音源ベクトルとを乗
算して、第3の音源ベクトルを生成し、該第3の音源ベ
クトルを第1の高次線形予測フィルタ130へ出力す
る。
【0056】第2のゲイン回路31は、ゲインの値が格
納されたテーブルを備えている。符号入力回路720か
ら出力されるインデックスと第2の音源生成回路21か
ら出力される第2の音源ベクトルとを入力し、該インデ
ックスに対応する第2のゲインを前記テーブルより読み
出し、該第2のゲインと前記第2の音源ベクトルとを乗
算して、第4の音源ベクトルを生成し、該第4の音源ベ
クトルを第2の高次線形予測フィルタ131へ出力す
る。
【0057】第1の高次線形予測フィルタ130は、高
次線形予測係数計算回路180から出力される第3の高
次線形予測係数と第1のゲイン回路30から出力される
第3の音源ベクトルとを入力し、該第3の高次線形予測
係数が設定されたフィルタを、該第3の音源ベクトルに
より駆動することで、第1の励振ベクトルを得る。そし
て、該第1の励振ベクトルを第1の帯域通過フィルタ1
35へ出力する。
【0058】第2の高次線形予測フィルタ131は、高
次線形予測係数計算回路180から出力される第4の高
次線形予測係数と第2のゲイン回路31から出力される
第4の音源ベクトルとを入力し、該第4の高次線形予測
係数が設定されたフィルタを、該第4の音源ベクトルに
より駆動することで、第2の励振ベクトルを得る。そし
て、該第2の励振ベクトルを第2の帯域通過フィルタ1
36へ出力する。
【0059】第1の帯域通過フィルタ135は、第1の
高次線形予測フィルタ130から出力される第1の励振
ベクトルを入力し、該第1の励振ベクトルはこのフィル
タにより帯域制限され、第3の励振ベクトルを得る。そ
して該第3の励振ベクトルを加算器40へ出力する。
【0060】第2の帯域通過フィルタ136は、第2の
高次線形予測フィルタ131から出力される第2の励振
ベクトルを入力し、該第2の励振ベクトルはこのフィル
タにより帯域制限され、第4の励振ベクトルを得る。そ
して該第4の励振ベクトルを加算器40へ出力する。
【0061】加算器40は、第1の帯域通過フィルタ1
35から出力される第3の励振ベクトルと第2の帯域通
過フィルタ136から出力される第4の励振ベクトルと
を入力してこれらを加算し、該第3の励振ベクトルと該
第4の励振ベクトルとの和である第5の励振ベクトルを
線形予測フィルタ150へ出力する。
【0062】線形予測フィルタ150は、線形予測係数
の量子化値が格納されたテーブルを備えており、加算器
40から出力される第5の励振ベクトルと符号入力回路
720から出力される線形予測係数の量子化値に対応す
るインデックスとを入力する。線形予測フィルタ150
は、該インデックスに対応する線形予測係数の量子化値
を、前記テーブルより読み出し、この量子化された線形
予測係数が設定されたフィルタを、前記第5の励振ベク
トルにより駆動することで、再生ベクトルを得る。そし
て、得られた再生ベクトルを出力端子201と高次線形
予測係数計算回路180へ出力する。
【0063】高次線形予測係数計算回路180は、線形
予測フィルタ150から出力される再生ベクトルを入力
し、第3の高次線形予測係数と第4の高次線形予測係数
とを計算する。そして、該第3の高次線形予測係数を第
1の高次線形予測フィルタ130へ出力し、該第4の高
次線形予測係数を第2の高次線形予測フィルタ131へ
出力する。
【0064】線形予測フィルタ150で計算された再生
ベクトルは出力端子201を介して出力される。
【0065】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た帯域分割構成による従来の音声音楽信号符号化復号装
置では、音源信号を符号化するために多くのビットが必
要となる、という問題点を有している。
【0066】その理由は、入力信号が持つ帯域間の相関
を考慮せずに、各帯域で音源信号を独立に符号化する構
成とされている、ためである。
【0067】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、少ないビット数で
良好に各帯域の音源信号を符号化できる音声音楽信号符
号化復号装置を提供することにある。
【0068】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本願
発明は以下の特徴を備えている。 (1)本願第1発明は、入力信号を複数の帯域に分割し
て符号化する際に、各帯域に対応するマルチパルス音源
信号を用いて再生信号を生成する音声音楽信号符号化装
置において、該帯域におけるマルチパルス信号を規定す
る各パルスの位置をシフトして得た位置を他の帯域にお
けるマルチパルス信号を規定する際に用いるように構成
したものである。 (2)本願第2発明は、各帯域に対応するマルチパルス
音源信号を用いて再生信号を生成する音声音楽信号復号
装置において、該帯域におけるマルチパルス信号を規定
する各パルスの位置をシフトして得た位置を他の帯域に
おけるマルチパルス信号を規定する際に用いるように構
成したものである。 (3)本願第3発明は、入力信号を複数の帯域に分割し
て符号化する際に、各帯域に対応するマルチパルス音源
信号を全帯域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フ
ィルタを励振して再生信号を生成する音声音楽信号符号
化装置において、該帯域におけるマルチパルス信号を規
定する各パルスの位置をシフトして得た位置を他の帯域
におけるマルチパルス信号を規定する際に用いる。 (4)本願第4発明は、各帯域に対応するマルチパルス
音源信号を全帯域にわたり加算した全帯域音源信号で合
成フィルタを励振して再生信号を生成する音声音楽信号
復号装置において、該帯域におけるマルチパルス信号を
規定する各パルスの位置をシフトして得た位置を他の帯
域におけるマルチパルス信号を規定する際に用いる。 (5)本願第5発明は、入力信号を複数の帯域に分割し
て符号化する際に、各帯域に対応するマルチパルス音源
信号によって各帯域の前記入力信号に関する微細なスペ
クトルを表す高次線形予測フィルタを励振して得た信号
を全帯域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フィル
タを励振して再生信号を生成する音声音楽信号符号化装
置において、該帯域におけるマルチパルス信号を規定す
る各パルスの位置をシフトして得た位置を他の帯域にお
けるマルチパルス信号を規定する際に用いる。 (6)本願第6発明は、各帯域に対応するマルチパルス
音源信号によって各帯域の前記入力信号に関する微細な
スペクトルを表す高次線形予測フィルタを励振して得た
信号を全帯域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フ
ィルタを励振して再生信号を生成する音声音楽信号復号
装置において、該帯域におけるマルチパルス信号を規定
する各パルスの位置をシフトして得た位置を他の帯域に
おけるマルチパルス信号を規定する際に用いる。 (7)本願第7発明は、入力信号を複数の帯域に分割し
て符号化する際に、各帯域に対応するマルチパルス音源
信号によって各帯域の前記入力信号に関する微細なスペ
クトルを表す高次線形予測フィルタを励振して得た信号
を全帯域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フィル
タを励振して再生信号を生成する音声音楽信号符号化装
置において、前記再生信号から求めた線形予測係数を設
定した線形予測フィルタを用いて再生信号を逆フィルタ
リングして残差信号を求め、前記残差信号を変換して得
た変換係数を帯域分割し、各帯域において前記帯域分割
された変換係数を逆変換することで生成される各帯域の
残差信号から得た係数を前記高次線形予測フィルタで用
いる。 (8)本願第8発明は、各帯域に対応するマルチパルス
音源信号によって各帯域の前記入力信号に関する微細な
スペクトルを表す高次線形予測フィルタを励振して得た
信号を全帯域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フ
ィルタを励振して再生信号を生成する音声音楽信号復号
装置において、再生信号から求めた線形予測係数を設定
した線形予測フィルタを用いて再生信号を逆フィルタリ
ングして残差信号を求め、前記残差信号を変換して得た
変換係数を帯域分割し、各帯域において前記帯域分割さ
れた変換係数を逆変換することで生成される各帯域の残
差信号から得た係数を前記高次線形予測フィルタで用い
る。 (9)本願第9発明は、前記第5発明において、再生信
号から求めた線形予測係数を設定した線形予測フィルタ
を用いて再生信号を逆フィルタリングして残差信号を求
め、前記残差信号を変換して得た変換係数を帯域分割
し、各帯域において前記帯域分割された変換係数を逆変
換することで生成される各帯域の残差信号から得た係数
を前記高次線形予測フィルタで用いる。 (10)本願第10発明は、前記第6発明において、再
生信号から求めた線形予測係数を設定した線形予測フィ
ルタを用いて再生信号を逆フィルタリングして残差信号
を求め、前記残差信号を変換して得た変換係数を帯域分
割し、各帯域において前記帯域分割された変換係数を逆
変換することで生成される各帯域の残差信号から得た係
数を前記高次線形予測フィルタで用いる。
【0069】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて説明する。本発明の音声音楽信号符号化装置は、そ
の好ましい第1の実施の形態において、音声入力信号を
複数の帯域に分割して符号化する際に、各帯域に対応す
るマルチパルス音源信号を用いて再生信号を生成する音
声音楽信号符号化装置において、ある帯域において符号
化された音源信号が持つ情報の一部を用いて、別の帯域
における音源信号を符号化するようにしたものである。
より詳細には、該帯域におけるマルチパルス信号を規定
する各パルスの位置をシフトして得た位置を、他の帯域
におけるマルチパルス信号を規定する際に用いるための
手段(図1の第1のパル位置生成回路110、第2のパ
ル位置生成回路111、最小化回路170)を有する。
【0070】さらに詳しくは、一例として帯域数が
「2」の場合についてみると、第2のパルス位置生成回
路(図1の111)は、最小化回路(図1の170)か
ら出力されるインデックスと第1のパルス位置生成回路
(図1の110)から出力される第1のパルス位置ベク
トルP ̄=(P1,P2,…,PM)を入力し、該インデ
ックスにより指定されるパルス位置修正量d ̄i=(d
i1,di2,…,diM)を用いて該第1のパルス位置ベク
トルを修正し、これを第2のパルス位置ベクトルP ̄t
=(P1+di1,P2+di2,PM+diM)として第2の
音源生成回路(図1の21)へ出力する
【0071】また本発明の音声音楽信号復号装置は、そ
の好ましい第1の実施の形態において、ある帯域におい
て復号された音源信号がもつ情報の一部を用いて、別の
帯域における音源信号を復号する。より詳細には、該帯
域におけるマルチパルス信号を規定する各パルスの位置
をシフトして得た位置を、他の帯域におけるマルチパル
ス信号を規定する際に用いるための手段(図2の第1の
パルス位置生成回路210、第2のパル位置生成回路2
11、符号入力回路220)を有する。
【0072】次に、本発明の音声音楽信号符号化装置
は、その好ましい第2の実施の形態として、前記した第
1の実施の形態の音声音楽信号符号化装置において、各
帯域に対応するマルチパルス音源信号を全帯域にわたり
加算した全帯域音源信号で合成フィルタを励振して再生
信号を生成するものである。より詳細には、該帯域にお
けるマルチパルス信号を規定する各パルスの位置をシフ
トして得た位置を、他の帯域におけるマルチパルス信号
を規定する際に用いるための手段(図1の110、11
1、170)と、各帯域に対応するマルチパルス音源信
号を全帯域にわたり加算し全帯域音源信号を得る手段
(図1の加算器40)と、前記全帯域音源信号で合成フ
ィルタを励振して再生信号を生成する手段(図1の線形
予測フィルタ150)と、を有する。
【0073】また本発明の音声音楽信号復号装置は、そ
の好ましい第2の実施の形態として、前記した第1の実
施の形態の音声音楽信号復号装置において、各帯域に対
応するマルチパルス音源信号を全帯域にわたり加算した
全帯域音源信号で合成フィルタを励振して再生信号を生
成する。より詳細には、該帯域におけるマルチパルス信
号を規定する各パルスの位置をシフトして得た位置を、
他の帯域におけるマルチパルス信号を規定する際に用い
るための手段(図2の210、211、220)と、各
帯域に対応するマルチパルス音源信号を全帯域にわたり
加算し全帯域音源信号を得る手段(図2の加算器40)
と、前記全帯域音源信号で合成フィルタを励振して再生
信号を生成する手段(図2の線形予測フィルタ150)
と、を有する。
【0074】次に、本発明の音声音楽信号符号化装置
は、その好ましい第3の実施の形態として、前記した第
1の実施の形態の音声音楽信号符号化装置において、各
帯域に対応するマルチパルス音源信号によって各帯域の
入力信号に関する微細なスペクトルを表す高次線形予測
フィルタを励振して得た信号を全帯域にわたり加算した
全帯域音源信号で合成フィルタを励振して再生信号を生
成する。より詳細には、該帯域におけるマルチパルス信
号を規定する各パルスの位置をシフトして得た位置を他
の帯域におけるマルチパルス信号を規定する際に用いる
ための手段(図3の第1のパルス位置生成回路110、
第2のパルス位置生成回路111、最小化回路170)
と、各帯域に対応するマルチパルス音源信号によって高
次線形予測フィルタを励振する手段(図3の第1、第2
の高次線形予測フィルタ130、131)と、前記高次
線形予測フィルタを励振して得た信号を全帯域にわたり
加算し全帯域音源信号を得るための手段(図3の加算器
40)と、前記全帯域音源信号で合成フィルタを励振し
て再生信号を生成する手段(図3の線形予測フィルタ1
50)と、を有する。
【0075】本発明の音声音楽信号復号装置は、その好
ましい第3の実施の形態として、前記した第1の実施の
形態の音声音楽信号復号装置において、各帯域に対応す
るマルチパルス音源信号によって各帯域の入力信号に関
する微細なスペクトルを表す高次線形予測フィルタを励
振して得た信号を全帯域にわたり加算した全帯域音源信
号で合成フィルタを励振して再生信号を生成する。より
詳細には、該帯域におけるマルチパルス信号を規定する
各パルスの位置をシフトして得た位置を他の帯域におけ
るマルチパルス信号を規定する際に用いるための手段
(図4の第1のパルス位置生成回路210、第2のパル
ス位置生成回路211、符号入力回路220)と、各帯
域に対応するマルチパルス音源信号によって高次線形予
測フィルタを励振する手段(図4の第1、第2の高次線
形予測フィルタ130、131)と、前記高次線形予測
フィルタを励振して得た信号を全帯域にわたり加算し全
帯域音源信号を得る手段(図4の加算器40)と、前記
全帯域音源信号で合成フィルタを励振して再生信号を生
成する手段(図4の線形予測フィルタ150)と、を有
する。
【0076】本発明の音声音楽信号符号化装置は、その
好ましい第4の実施の形態として、前記第3の実施の形
態の音声音楽信号符号化装置において、高次線形予測係
数計算回路を簡単な構成で実現することを特徴とする。
より詳細には、再生信号から求めた線形予測係数を設定
した線形予測フィルタを用いて再生信号を逆フィルタリ
ングして残差信号を求める手段(図6の第2の線形予測
計数計算回路910、残差信号計算回路920)と、前
記残差信号を変換して得た変換係数を帯域分割する手段
(図6のFFT回路930、帯域分割回路540)と、
各帯域において前記帯域分割された変換係数を、逆変換
することで生成される各帯域の残差信号から得た係数を
前記高次線形予測フィルタへ出力する手段(図6の第1
の零詰め回路550、第2の零詰め回路551、第1の
逆FFT回路560、第2の逆FFT回路561、第1
の高次線形予測計数計算回路570、第2の高次線形予
測計数計算回路571)とを有する。
【0077】本発明の音声音楽信号復号装置は、その好
ましい第4の実施の形態として、前記第3の実施の形態
の音声音楽信号復号装置において、高次線形予測係数計
算回路を簡単な構成で実現することを特徴とする。より
詳細には、再生信号から求めた線形予測係数を設定した
線形予測フィルタを用いて再生信号を逆フィルタリング
して残差信号を求める手段(図6の910、920)
と、前記残差信号を変換して得た変換係数を帯域分割す
る手段(図6の930、540)と、各帯域において前
記帯域分割された変換係数を、逆変換することで生成さ
れる各帯域の残差信号から得た係数を前記高次線形予測
フィルタへ出力する手段(図6の550、551、56
0、561、570、571)とを有する。
【0078】本発明の音声音楽信号符号化装置は、その
好ましい第5の実施の形態として、前記第4の実施の形
態において、各帯域の音源信号を独立に符号化すること
を特徴とする。具体的には、マルチパルス信号を規定す
る各パルスの位置を、各帯域で個別に求める手段(図8
の第1のパルス位置生成回路610、第2のパルス位置
生成回路611、最小化回路670)を有する。
【0079】本発明の音声音楽信号復号装置は、その好
ましい第5の実施の形態として、前記第4の実施の形態
の音声音楽信号復号装置において、各帯域の音源信号を
独立に復号することを特徴とする。より詳細には、マル
チパルス信号を規定する各パルスの位置を、各帯域で個
別に求める手段(図9の第1のパルス位置生成回路71
0、第2のパルス位置生成回路711、符号入力回路7
20)を有する。
【0080】上記した本発明の実施の形態においては、
ある帯域において符号化された音源信号がもつ情報の一
部を用いて、別の帯域における音源信号を符号化する。
すなわち、入力信号がもつ帯域間の相関を考慮して符号
化を行う。より詳細には、第1の帯域においてマルチパ
ルス音源信号を符号化する際に得た各パルスの位置を一
様にシフトして得た各パルスの位置を、第2の帯域にお
いて音源信号を符号化する際に用いる。
【0081】このため、第2の帯域における音源信号に
関しては、従来法において各パルスの位置を個別に表現
するために必要であったビット数が、シフト量を表現す
るためだけのビット数に低減される。その結果、第2の
帯域において音源信号を符号化するために必要なビット
数を削減することが可能となる。
【0082】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。
【0083】[実施例1]図1は、本発明に係る音声音
楽信号符号化装置の第1の実施例の構成を示すブロック
図である。ここでは、簡単のため、帯域数を「2」とす
る。
【0084】図1を参照すると、入力ベクトルを入力端
子10から入力する。第1の線形予測係数計算回路14
0は、入力端子10から入力ベクトルを入力し、該入力
ベクトルに対して線形予測分析を行い線形予測係数を求
め、さらに該線形予測係数を量子化する。該線形予測係
数を重みづけフィルタ160へ出力し、線形予測係数の
量子化値に対応するインデックスを、線形予測フィルタ
150および符号出力回路190へ出力する。
【0085】第1のパルス位置生成回路110は、最小
化回路170から出力されるインデックスを入力し、該
インデックスにより指定される各パルスの位置を用いて
第1のパルス位置ベクトルP ̄を生成し、第1の音源生
成回路20と第2のパルス位置生成回路111へ出力す
る。ここで、パルス数をM、各パルスの位置をP1
2,…,PMとすると、 P ̄=(P1,P2,…,PM) となる。
【0086】第1のパルス振幅生成回路120は、M次
元ベクトルA ̄j,j=1,…,NAが格納されたテーブ
ルを備えている。ここで、NAは前記テーブルのサイズ
である。第1のパルス振幅生成回路120は、最小化回
路170から出力されるインデックスを入力し、該イン
デックスに対応するM次元ベクトルA ̄iを、前記テー
ブルより読み出し、第1のパルス振幅ベクトルとして、
第1の音源生成回路20へ出力する。ここで、各パルス
の振幅値をAi1,Ai2,…,AiMとすると、 A ̄i=(Ai1,Ai2,…,AiM) となる。
【0087】第2のパルス位置生成回路111は、最小
化回路170から出力されるインデックスと第1のパル
ス位置生成回路110から出力される第1のパルス位置
ベクトルP ̄=(P1,P2,…,PM)とを入力し、該
インデックスにより指定されるパルス位置修正量d ̄i
=(di1,di2,…,diM)を用いて、該第1のパルス
位置ベクトルを修正し、これを第2のパルス位置ベクト
ルQ ̄t=(P1+di1,P2+di2,…,PM+diM)と
して第2の音源生成回路21へ出力する。
【0088】第2のパルス振幅生成回路121は、M次
元ベクトルB ̄j,j=1,…,NBが格納されたテーブ
ルを備えている。ここで、NBは該記テーブルのサイズ
である。
【0089】第2のパルス振幅生成回路121は、最小
化回路170から出力されるインデックスを入力し、前
記インデックスに対応するM次元ベクトルB ̄iを、該
テーブルより読み出し、第2のパルス振幅ベクトルとし
て、第2の音源生成回路21へ出力する。
【0090】第1の音源生成回路20は、第1のパルス
位置生成回路110から出力される第1のパルス位置ベ
クトルP ̄=(P1,P2,…,PM)と第1のパルス振
幅生成回路120から出力される第1のパルス振幅ベク
トルA ̄i=(Ai1,Ai2,…,AiM)とを入力する。
第P1,第P2,…,第PM要素の値が各々Ai1,Ai2
…,AiMであり、他の要素の値は0であるN次元ベクト
ルを、第1の音源ベクトルとして第1のゲイン回路30
へ出力する。
【0091】第2の音源生成回路21は、第2のパルス
位置生成回路111から出力される第2のパルス位置ベ
クトルQ ̄t=(Qt 1,Qt 2,…,Qt M)と第2のパル
ス振幅生成回路121から出力される第2のパルス振幅
ベクトルB ̄i=(Bi1,Bi2,…,BiM)とを入力す
る。第Qt 1,第Qt 2,…,第Qt M要素の値が各々Bi1
i2,…,BiMであり、他の要素の値は0であるN次元
ベクトルを、第2の音源ベクトルとして第2のゲイン回
路31へ出力する。
【0092】第1のゲイン回路30は、ゲインの値が格
納されたテーブルを備えている。第1のゲイン回路30
は、最小化回路170から出力されるインデックスと第
1の音源生成回路20から出力される第1の音源ベクト
ルとを入力し、該インデックスに対応する第1のゲイン
を、該テーブルより読み出し、該第1のゲインと該第1
の音源ベクトルとを乗算して、第3の音源ベクトルを生
成し、該第3の音源ベクトルを第1の帯域通過フィルタ
135へ出力する。
【0093】第2のゲイン回路31は、ゲインの値が格
納されたテーブルを備えている。第2のゲイン回路31
は、最小化回路170から出力されるインデックスと第
2の音源生成回路21から出力される第2の音源ベクト
ルとを入力し、該インデックスに対応する第2のゲイン
を、該テーブルより読み出し、該第2のゲインと前記第
2の音源ベクトルとを乗算して、第4の音源ベクトルを
生成し、該第4の音源ベクトルを第2の帯域通過フィル
タ136へ出力する。
【0094】第1の帯域通過フィルタ135は、第1の
ゲイン回路30から出力される第3の音源ベクトルを入
力する。該第3の音源ベクトルはこのフィルタにより帯
域制限され、第5の音源ベクトルを得る。第1の帯域通
過フィルタ135は、該第5の音源ベクトルを加算器4
0へ出力する。
【0095】第2の帯域通過フィルタ136は、第2の
ゲイン回路31から出力される第4の音源ベクトルを入
力する。該第4の音源ベクトルはこのフィルタにより帯
域制限され、第6の音源ベクトルを得る。第2の帯域通
過フィルタ136は、該第6の音源ベクトルを加算器4
0へ出力する。
【0096】加算器40は、第1の帯域通過フィルタ1
35から出力される第5の音源ベクトルと第2の帯域通
過フィルタ136から出力される第6の音源ベクトルと
を入力して加算し、第5の音源ベクトルと第6の音源ベ
クトルとの和である励振ベクトルを線形予測フィルタ1
50へ出力する。
【0097】線形予測フィルタ150は、線形予測係数
の量子化値が格納されたテーブルを備えている。線形予
測フィルタ150は、加算器40から出力される励振ベ
クトルと第1の線形予測係数計算回路140から出力さ
れる線形予測係数の量子化値に対応するインデックスと
を入力する。また、線形予測フィルタ150は、該イン
デックスに対応する線形予測係数の量子化値を、該テー
ブルより読み出し、この量子化された線形予測係数が設
定されたフィルタを、該励振ベクトルにより駆動するこ
とで、再生ベクトルを得る。線形予測フィルタ150
は、該再生ベクトルを差分器50へ出力する。
【0098】差分器50は、入力端子10を介して入力
ベクトルを入力し、線形予測フィルタ150から出力さ
れる再生ベクトルを入力し、それらの差分を計算する。
該入力ベクトルと該再生ベクトルとの差分である差分ベ
クトルを重みづけフィルタ160へ出力する。
【0099】重みづけフィルタ160は、差分器50か
ら出力される差分ベクトルと第1の線形予測係数計算回
路140から出力される線形予測係数を入力し、該線形
予測係数を用いて、人間の聴覚特性に対応した重みづけ
フィルタを生成し、該重みづけフィルタを該差分ベクト
ルで駆動することで、重みづけ差分ベクトルを得、この
重みづけ差分ベクトルを最小化回路170へ出力する。
【0100】最小化回路170は、重みづけフィルタ1
60から出力される重みづけ差分ベクトルを入力し、そ
のノルムを計算する。第1のパルス位置生成回路110
における第1のパルス位置ベクトルの各要素の値全てに
対応するインデックスを、前記第1のパルス位置生成回
路110へ順次出力する。第2のパルス位置生成回路1
11におけるパルス位置修正量全てに対応するインデッ
クスを、前記第2のパルス位置生成回路111へ順次出
力する。第1のパルス振幅生成回路120に格納されて
いる第1のパルス振幅ベクトル全てに対応するインデッ
クスを、前記第1のパルス振幅生成回路120へ順次出
力する。第2のパルス振幅生成回路121に格納されて
いる第2のパルス振幅ベクトル全てに対応するインデッ
クスを、前記第2パルス振幅生成回路121へ順次出力
する。第1のゲイン回路30に格納されている第1のゲ
イン全てに対応するインデックスを、前記第1のゲイン
回路30へ順次出力する。第2のゲイン回路31に格納
されている第2のゲイン全てに対応するインデックス
を、前記第2のゲイン回路31へ順次出力する。また、
該ノルムが最小となるような、前記第1のパルス位置ベ
クトルにおける各要素の値、前記パルス位置修正量、、
前記第1のパルス振幅ベクトル、前記第2のパルス振幅
ベクトル、前記第1のゲインおよび前記第2のゲインを
選択し、これらに対応するインデックスを符号出力回路
190へ出力する。
【0101】符号出力回路190は、第1の線形予測係
数計算回路140から出力される線形予測係数の量子化
値に対応するインデックスを入力し、また最小化回路1
70から出力される、第1のパルス位置ベクトルにおけ
る各要素の値、パルス位置修正量、第1のパルス振幅ベ
クトル、第2のパルス振幅ベクトル、第1のゲインおよ
び第2のゲインの各々に対応するインデックスを入力す
る。そして、各インデックスをビット系列の符号に変換
し、出力端子60を介して出力する。
【0102】図2は、本発明に係る音声音楽信号復号装
置の第1の実施例の構成を示すブロック図である。図2
において、図1と同一又は同等の要素には同一の参照符
号が付されている。
【0103】図2を参照すると、入力端子200からビ
ット系列の符号を入力する。符号入力回路220は、入
力端子200から入力したビット系列の符号をインデッ
クスに変換する。第1のパルス位置ベクトルにおける各
要素に対応するインデックスは、第1のパルス位置生成
回路210へ出力される。パルス位置修正量に対応する
インデックスは、第2のパルス位置生成回路211へ出
力される。第1のパルス振幅ベクトルに対応するインデ
ックスは、第1のパルス振幅生成回路120へ出力され
る。第2のパルス振幅ベクトルに対応するインデックス
は、第2のパルス振幅生成回路121へ出力される。第
1のゲインに対応するインデックスは、第1のゲイン回
路30へ出力される。第2のゲインに対応するインデッ
クスは、第2のゲイン回路31へ出力される。線形予測
係数の量子化値に対応するインデックスは、線形予測フ
ィルタ150へ出力される。
【0104】第1のパルス位置生成回路210は、符号
入力回路220から出力されるインデックスを入力し、
該インデックスにより指定される各パルスの位置を用い
て第1のパルス位置ベクトルを生成し、第1の音源生成
回路20と第2のパルス位置生成回路211へ出力す
る。
【0105】第1のパルス振幅生成回路120は、M次
元ベクトルA ̄j,j=1,…,NAが格納されたテーブ
ルを備えている。第1のパルス振幅生成回路120は、
符号入力回路220から出力されるインデックスを入力
し、前記インデックスに対応するM次元ベクトルA ̄j
を、前記テーブルより読み出し、第1のパルス振幅ベク
トルとして、第1の音源生成回路20へ出力する。
【0106】第2のパルス位置生成回路211は、符号
入力回路220から出力されるインデックスと第1のパ
ルス位置生成回路210から出力される第1のパルス位
置ベクトルP ̄=(P1,P2,…,PM)とを入力し、
該インデックスにより指定されるパルス位置修正量d ̄
i=(di1,di2,…,diM)を用いて、該第1のパル
ス位置ベクトルを修正し、これを第2のパルス位置ベク
トルQ ̄t=(P1i1,P2+di2,…,PM+diM)と
して第2の音源生成回路21へ出力する。
【0107】第2のパルス振幅生成回路121は、M次
元ベクトルB ̄j,j=1,…,NBが格納されたテーブ
ルを備えている。第2のパルス振幅生成回路121は、
符号入力回路220から出力されるインデックスを入力
し、前記インデックスに対応するM次元ベクトルB ̄i
を、前記テーブルより読み出し、第2のパルス振幅ベク
トルとして、第2の音源生成回路21へ出力する。
【0108】第1の音源生成回路20は、第1のパルス
位置生成回路210から出力される第1のパルス位置ベ
クトルP ̄=(P1,P2,…,PM)と第1のパルス振
幅生成回路120から出力される第1のパルス振幅ベク
トルA ̄i=(Ai1,Ai2,…,AiM)とを入力する。
第P1,第P2,…,第PM要素の値が各々Ai1,Ai2
…,AiMであり、他の要素の値は0であるN次元ベクト
ルを、第1の音源ベクトルとして第1のゲイン回路30
へ出力する。
【0109】第2の音源生成回路21は、第2のパルス
位置生成回路211から出力される第2のパルス位置ベ
クトルQ ̄t=(Qt 1,Qt 2,…,Qt M)と、第2のパ
ルス振幅生成回路121から出力される第2のパルス振
幅ベクトルB ̄i=(Bi1,Bi2,…,BiM)とを入力
する。第Qt 1,第Qt 2,…,第Qt M要素の値が各々
i1,Bi2,…,BiMであり、他の要素の値は0である
N次元ベクトルを、第2の音源ベクトルとして第2のゲ
イン回路31へ出力する。
【0110】第1のゲイン回路30は、ゲインの値が格
納されたテーブルを備えており、符号入力回路220か
ら出力されるインデックスと第1の音源生成回路20か
ら出力される第1の音源ベクトルとを入力し、該インデ
ックスに対応する第1のゲインを前記テーブルより読み
出し、該第1のゲインと該第1の音源ベクトルとを乗算
して、第3の音源ベクトルを生成し、生成した第3の音
源ベクトルを第1の帯域通過フィルタ135へ出力す
る。
【0111】第2のゲイン回路31は、ゲインの値が格
納されたテーブルを備えており、符号入力回路220か
ら出力されるインデックスと第2の音源生成回路21か
ら出力される第2の音源ベクトルとを入力し、該インデ
ックスに対応する第2のゲインを前記テーブルより読み
出し、該第2のゲインと該第2の音源ベクトルとを乗算
して、第4の音源ベクトルを生成し、生成した第4の音
源ベクトルを第2の帯域通過フィルタ136へ出力す
る。
【0112】第1の帯域通過フィルタ135は、第1の
ゲイン回路30から出力される第3の音源ベクトルを入
力し、該第3の音源ベクトルはこのフィルタにより帯域
制限され、第5の音源ベクトルを得る。第1の帯域通過
フィルタ135は、第5の音源ベクトルを加算器40へ
出力する。
【0113】第2の帯域通過フィルタ136は、第2の
ゲイン回路31から出力される第4の音源ベクトルを入
力し、該第4の音源ベクトルはこのフィルタにより帯域
制限され、第6の音源ベクトルを得る。第2の帯域通過
フィルタ136は、該第6の音源ベクトルを加算器40
へ出力する。
【0114】加算器40は、第1の帯域通過フィルタ1
35から出力される第5の音源ベクトルと第2の帯域通
過フィルタ136から出力される第6の音源ベクトルと
を入力してこれらを加算し、第5の音源ベクトルと前記
第6の音源ベクトルとの和である励振ベクトルを線形予
測フィルタ150へ出力する。
【0115】線形予測フィルタ150は、線形予測係数
の量子化値が格納されたテーブルを備えており、加算器
40から出力される励振ベクトルと符号入力回路220
から出力される線形予測係数の量子化値に対応するイン
デックスとを入力し、また、前記インデックスに対応す
る線形予測係数の量子化値を、該テーブルより読み出
し、この量子化された線形予測係数が設定されたフィル
タを、該励振ベクトルにより駆動することで、再生ベク
トルを得る。そして線形予測フィルタ150は、得られ
た再生ベクトルを出力端子201を介して出力する。
【0116】[実施例2]図3は、本発明に係る音声音
楽信号符号化装置の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。ここでは簡単のため、帯域数を「2」とす
る。また、図3において、図10を用いて説明した従来
技術と同一又は同等の要素には同一の参照符号が付され
ており、同一部分の説明は重複を避けるため省略する。
【0117】図3を参照すると、第1のパルス位置生成
回路110は、最小化回路170から出力されるインデ
ックスを入力し、該インデックスにより指定される各パ
ルスの位置を用いて第1のパルス位置ベクトルを生成
し、第1の音源生成回路20と第2のパルス位置生成回
路111へ出力する。
【0118】第2のパルス位置生成回路111は、最小
化回路170から出力されるインデックスと第1のパル
ス位置生成回路110から出力される第1のパルス位置
ベクトルP ̄=(P1,P2,…,PM)を入力し、該イ
ンデックスにより指定されるパルス位置修正量d ̄i
(di1,di2,…,diM)を用いて、該第1のパルス位
置ベクトルを修正し、これを第2のパルス位置ベクトル
Q ̄t=(P1+di1,P2+di2,PM+diM)として、
第2の音源生成回路21へ出力する。
【0119】最小化回路170は、重みづけフィルタ1
60から出力される重みづけ差分ベクトルを入力し、そ
のノルムを計算する。第1のパルス位置生成回路110
における第1のパルス位置ベクトルの各要素の値全てに
対応するインデックスを、前記第1のパルス位置生成回
路110へ順次出力する。第2のパルス位置生成回路1
11におけるパルス位置修正量全てに対応するインデッ
クスを、前記第2のパルス位置生成回路111へ順次出
力する。第1のパルス振幅生成回路120に格納されて
いる第1のパルス振幅ベクトル全てに対応するインデッ
クスを、前記第1のパルス振幅生成回路120へ順次出
力する。第2のパルス振幅生成回路121に格納されて
いる第2のパルス振幅ベクトル全てに対応するインデッ
クスを、前記第2パルス振幅生成回路121へ順次出力
する。第1のゲイン回路30に格納されている第1のゲ
イン全てに対応するインデックスを、前記第1のゲイン
回路30へ順次出力する。第2のゲイン回路31に格納
されている第2のゲイン全てに対応するインデックス
を、前記第2のゲイン回路31へ順次出力する。また、
該ノルムが最小となるような、前記第1のパルス位置ベ
クトルにおける各要素の値、前記パルス位置修正量、、
前記第1のパルス振幅ベクトル、前記第2のパルス振幅
ベクトル、前記第1のゲインおよび前記第2のゲインを
選択し、これらに対応するインデックスを符号出力回路
190へ出力する。
【0120】符号出力回路190は、第1の線形予測係
数計算回路140から出力される線形予測係数の量子化
値に対応するインデックスを入力し、また、最小化回路
170から出力される、第1のパルス位置ベクトルにお
ける各要素の値、パルス位置修正量、第1のパルス振幅
ベクトル、第2のパルス振幅ベクトル、第1のゲインお
よび第2のゲインの各々に対応するインデックスを入力
し、各インデックスをビット系列の符号に変換し、出力
端子60を介して出力する。
【0121】図4は、本発明に係る音声音楽信号復号装
置の第2の実施例の構成を示すブロック図である。図4
において、図3、図12と同一又は同等の要素には同一
の参照符号が付されており、同一要素については重複を
回避するためその説明を省略する。
【0122】図4を参照すると、符号入力回路220
は、入力端子200から入力したビット系列の符号をイ
ンデックスに変換する。第1のパルス位置ベクトルにお
ける各要素に対応するインデックスは、第1のパルス位
置生成回路210へ出力される。パルス位置修正量に対
応するインデックスは、第2のパルス位置生成回路21
1へ出力される。第1のパルス振幅ベクトルに対応する
インデックスは、第1のパルス振幅生成回路120へ出
力される。第2のパルス振幅ベクトルに対応するインデ
ックスは、第2のパルス振幅生成回路121へ出力され
る。第1のゲインに対応するインデックスは、第1のゲ
イン回路30へ出力される。第2のゲインに対応するイ
ンデックスは、第2のゲイン回路31へ出力される。線
形予測係数の量子化値に対応するインデックスは、線形
予測フィルタ150へ出力される。
【0123】第1のパルス位置生成回路210は、符号
入力回路220から出力されるインデックスを入力し、
該インデックスにより指定される各パルスの位置を用い
て第1のパルス位置ベクトルを生成し、第1の音源生成
回路20と第2のパルス位置生成回路211へ出力す
る。
【0124】第2のパルス位置生成回路211は、符号
入力回路220から出力されるインデックスと第1のパ
ルス位置生成回路210から出力される第1のパルス位
置ベクトルP ̄=(P1,P2,…,PM)とを入力し、
該インデックスにより指定されるパルス位置修正量d ̄
i=(di1,di2,…,diM)を用いて、該第1のパル
ス位置ベクトルを修正し、これを第2のパルス位置ベク
トルQ ̄t=(P1+di1,P2+di2,…,PM+diM
として第2の音源生成回路21へ出力する。
【0125】[実施例3]図5は、本発明に係る音声音
楽信号符号化装置の第3の実施例の構成を示すブロック
図である。図5を参照すると、本発明の第3の実施例を
なす音声音楽信号符号化装置においては、図3に示した
第2の実施例における高次線形予測係数計算回路180
を、高次線形予測係数計算回路380で置き換え、さら
に、第1の帯域通過フィルタ135および第2の帯域通
過フィルタ136を削除したものである。
【0126】図6は、図5に示した本発明の第3の実施
例をなす音声音楽信号符号化装置における高次線形予測
係数計算回路380の構成の一例を示す図である。図6
において、図11と同一又は同等の要素には同一の参照
符号を付し、重複を避けるため、同一部分の説明を省略
し、以下では主に相違点についてのみ説明する。
【0127】帯域分割回路540は、FFT回路930
から出力されるフーリエ係数を入力し、前記フーリエ係
数を低域と高域に等分割し、低域フーリエ係数と高域フ
ーリエ係数を得る。そして、低域フーリエ係数を第1の
零詰め回路550へ出力し、高域フーリエ係数を第2の
零詰め回路551へ出力する。
【0128】第1の零詰め回路550は、帯域分割回路
540から出力される低域フーリエ係数を入力し、高域
に相当する帯域に零詰めを行い、第1の全帯域フーリエ
係数を生成し、第1の逆FFT回路560へ出力する。
【0129】第2の零詰め回路551は、帯域分割回路
540から出力される高域フーリエ係数を入力し、低域
に相当する帯域に零詰めを行い、第2の全帯域フーリエ
係数を生成し、第2の逆FFT回路561へ出力する。
【0130】第1の逆FFT回路560は、第1の零詰
め回路550から出力される第1の全帯域フーリエ係数
を入力し、これを逆FFTし、得られた第1の残差信号
を第1の高次線形予測係数計算回路570へ出力する。
【0131】第2の逆FFT回路561は、第2の零詰
め回路551から出力される第2の全帯域フーリエ係数
を入力し、これを逆FFTし、得られた第2の残差信号
を第2の高次線形予測係数計算回路571へ出力する。
【0132】第1の高次線形予測係数計算回路570
は、第1の逆FFT回路560から出力される第1の残
差信号を入力し、該第1の残差信号に対して高次の線形
予測分析を行い、第1の高次線形予測係数を求め、出力
端子901を介して、第1の高次線形予測フィルタ13
0へ出力する。
【0133】第2の高次線形予測係数計算回路571
は、第2の逆FFT回路561から出力される第2の残
差信号を入力し、該第2の残差信号に対して高次の線形
予測分析を行い、第2の高次線形予測係数を求め、出力
端子902を介して、第2の高次線形予測フィルタ13
1へ出力する。
【0134】図7は、本発明を音声音楽信号復号装置の
第3の実施例の構成を示すブロック図である。図7を参
照すると、本発明の第3の実施例による音声音楽信号復
号装置においては、図4に示した第2の実施例おける高
次線形予測係数計算回路180を、高次線形予測係数計
算回路380で置き換え、さらに、第1の帯域通過フィ
ルタ135および第2の帯域通過フィルタ136を削除
して構成したものである。
【0135】[実施例4]図8は、本発明に係る音声音
楽信号符号化装置の第4の実施例の構成を示すブロック
図である。図8を参照すると、本発明の第4の実施例を
なす音声音楽符号化装置は、図10に示した高次線形予
測係数計算回路180を、高次線形予測係数計算回路3
80で置き換え、さらに、第1の帯域通過フィルタ13
5および第2の帯域通過フィルタ136を削除すること
で実現できる。
【0136】図9は、本発明に係る音声音楽信号復号装
置の第4の実施例の構成を示すブロック図である。図9
を参照すると、本発明の第4の実施例をなす音声音楽信
号復号装置は、図12に示した高次線形予測係数計算回
路180を、高次線形予測係数計算回路380で置き換
え、さらに、第1の帯域通過フィルタ135および第2
の帯域通過フィルタ136を削除することで実現でき
る。
【0137】なお、以上の説明では、簡単のため、帯域
数が2の場合に限定したが、帯域数が3以上の場合に対
しても同様にして本発明を適用できる。また、本発明で
は、第1のパルス位置ベクトルをそのまま第2のパルス
位置ベクトルとして用いるようにしてもよいことは勿論
である。さらに、第1のパルス振幅ベクトルの一部また
は全部を第2のパルス振幅ベクトルとして用いることも
可能である。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
帯域分割構成の音声音楽信号符号化装置において、少な
いビット数で各帯域の音源信号を符号化することができ
る、という効果を奏する。
【0139】その理由は、本発明においては、入力信号
がもつ帯域間の相関を考慮し、ある帯域において符号化
された音源信号がもつ情報の一部を用いて、別の帯域に
おける音源信号を符号化する構成としたためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声音楽信号符号化装置の第1の
実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る声音楽信号復号装置の第1の実施
例の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る音声音楽信号符号化装置の第2の
実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る音声音楽信号復号装置の第2の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る音声音楽信号符号化装置の第3の
実施例の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施例における高次線形予測係
数計算回路の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る音声音楽信号復号装置の第3の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る音声音楽信号符号化装置の第4の
実施例の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る音声音楽信号復号装置の第4の実
施例の構成を示すブロック図である。
【図10】従来の音声音楽信号符号化装置の構成を示す
ブロック図である。
【図11】従来の高次線形予測係数計算回路の構成を示
すブロック図である。
【図12】従来の音声音楽信号復号装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10、200、900 入力端子 60、201、901、902 出力端子 110、210、610、710 第1のパルス位置生
成回路 111、211、611、711 第2のパルス位置生
成回路 120 第1のパルス振幅生成回路 121 第2のパルス振幅生成回路 20 第1の音源生成回路 21 第2の音源生成回路 30 第1のゲイン回路 31 第2のゲイン回路 130:第1の高次線形予測フィルタ 131 第2の高次線形予測フィルタ 135 第1の帯域通過フィルタ 136 第2の帯域通過フィルタ 40 加算器 50 差分器 140 第1の線形予測係数計算回路 150 線形予測フィルタ 160 重みづけフィルタ 170、670 最小化回路 180、380 高次線形予測係数計算回路 190、690 符号出力回路 220、720 符号入力回路 910 第2の線形予測係数計算回路 920 残差信号計算回路 930 FFT回路 540、940 帯域分割回路 550 第1の零詰め回路 551 第2の零詰め回路 560、960 第1の逆FFT回路 561、961 第2の逆FFT回路 570、970 第1の高次線形予測係数計算回路 571、971 第2の高次線形予測係数計算回路 950 第1のダウンサンプル回路 951 第2のダウンサンプル回路 980 第1のアップサンプル回路 981 第2のアップサンプル回路

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を複数の帯域に分割して符号化す
    る際に、各帯域に対応するマルチパルス音源信号を用い
    て再生信号を生成する音声音楽信号符号化装置におい
    て、 該帯域におけるマルチパルス信号を規定する各パルスの
    位置をシフトして得た位置を、他の帯域におけるマルチ
    パルス信号を規定する際に用いるように構成されてなる
    ことを特徴とする音声音楽信号符号化装置。
  2. 【請求項2】各帯域に対応するマルチパルス音源信号を
    用いて再生信号を生成する音声音楽信号復号装置におい
    て、 該帯域におけるマルチパルス信号を規定する各パルスの
    位置をシフトして得た位置を、他の帯域におけるマルチ
    パルス信号を規定する際に用いるように構成されてなる
    ことを特徴とする音声音楽信号復号装置。
  3. 【請求項3】入力信号を複数の帯域に分割して符号化す
    る際に、各帯域に対応するマルチパルス音源信号を全帯
    域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フィルタを励
    振して再生信号を生成する音声音楽信号符号化装置にお
    いて、 該帯域におけるマルチパルス信号を規定する各パルスの
    位置をシフトして得た位置を、他の帯域におけるマルチ
    パルス信号を規定する際に用いるように構成されてなる
    ことを特徴とする音声音楽信号符号化装置。
  4. 【請求項4】各帯域に対応するマルチパルス音源信号を
    全帯域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フィルタ
    を励振して再生信号を生成する音声音楽信号復号装置に
    おいて、 該帯域におけるマルチパルス信号を規定する各パルスの
    位置をシフトして得た位置を、他の帯域におけるマルチ
    パルス信号を規定する際に用いるように構成されてなる
    ことを特徴とする音声音楽信号復号装置。
  5. 【請求項5】入力信号を複数の帯域に分割して符号化す
    る際に、各帯域に対応するマルチパルス音源信号によっ
    て各帯域の前記入力信号に関する微細なスペクトルを表
    す高次線形予測フィルタを励振して得た信号を全帯域に
    わたり加算した全帯域音源信号で合成フィルタを励振し
    て再生信号を生成する音声音楽信号符号化装置におい
    て、 該帯域におけるマルチパルス信号を規定する各パルスの
    位置をシフトして得た位置を、他の帯域におけるマルチ
    パルス信号を規定する際に用いるように構成されてなる
    ことを特徴とする音声音楽信号符号化装置。
  6. 【請求項6】各帯域に対応するマルチパルス音源信号に
    よって各帯域の前記入力信号に関する微細なスペクトル
    を表す高次線形予測フィルタを励振して得た信号を全帯
    域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フィルタを励
    振して再生信号を生成する音声音楽信号復号装置におい
    て、 該帯域におけるマルチパルス信号を規定する各パルスの
    位置をシフトして得た位置を、他の帯域におけるマルチ
    パルス信号を規定する際に用いるように構成されてなる
    ことを特徴とする音声音楽信号復号装置。
  7. 【請求項7】入力信号を複数の帯域に分割して符号化す
    る際に、各帯域に対応するマルチパルス音源信号によっ
    て各帯域の前記入力信号に関する微細なスペクトルを表
    す高次線形予測フィルタを励振して得た信号を全帯域に
    わたり加算した全帯域音源信号で合成フィルタを励振し
    て再生信号を生成する音声音楽信号符号化装置におい
    て、 前記再生信号から求めた線形予測係数を設定した線形予
    測フィルタを用いて再生信号を逆フィルタリングして残
    差信号を求め、 前記残差信号を変換して得た変換係数を帯域分割し、各
    帯域において前記帯域分割された変換係数を逆変換する
    ことで生成される各帯域の残差信号から得た係数を前記
    高次線形予測フィルタで用いる、ことを特徴とする音声
    音楽信号符号化装置。
  8. 【請求項8】各帯域に対応するマルチパルス音源信号に
    よって各帯域の前記入力信号に関する微細なスペクトル
    を表す高次線形予測フィルタを励振して得た信号を全帯
    域にわたり加算した全帯域音源信号で合成フィルタを励
    振して再生信号を生成する音声音楽信号復号装置におい
    て、 再生信号から求めた線形予測係数を設定した線形予測フ
    ィルタを用いて再生信号を逆フィルタリングして残差信
    号を求め、 前記残差信号を変換して得た変換係数を帯域分割し、各
    帯域において前記帯域分割された変換係数を逆変換する
    ことで生成される各帯域の残差信号から得た係数を前記
    高次線形予測フィルタで用いる、ことを特徴とする音声
    音楽信号復号装置。
  9. 【請求項9】再生信号から求めた線形予測係数を設定し
    た線形予測フィルタを用いて再生信号を逆フィルタリン
    グして残差信号を求め、前記残差信号を変換して得た変
    換係数を帯域分割し、各帯域において前記帯域分割され
    た変換係数を逆変換することで生成される各帯域の残差
    信号から得た係数を前記高次線形予測フィルタで用い
    る、ことを特徴とする請求項5記載の音声音楽信号符号
    化装置。
  10. 【請求項10】再生信号から求めた線形予測係数を設定
    した線形予測フィルタを用いて再生信号を逆フィルタリ
    ングして残差信号を求め、前記残差信号を変換して得た
    変換係数を帯域分割し、各帯域において前記帯域分割さ
    れた変換係数を逆変換することで生成される各帯域の残
    差信号から得た係数を前記高次線形予測フィルタで用い
    る、ことを特徴とする請求項6記載の音声音楽信号復号
    装置。
  11. 【請求項11】入力信号を複数の帯域に分割して符号化
    する際に、各帯域に対応するマルチパルス音源信号を用
    いて再生信号を生成する音声音楽信号符号化装置におい
    て、 (a)最小化手段から出力されるインデックスを入力
    し、該インデックスにより指定される各パルスの位置を
    用いて第1のパルス位置ベクトルを生成し、対応する音
    源生成手段と、他の1又は複数の他のパルス位置生成手
    段とへ出力する第1のパルス位置生成手段と、 (b)前記最小化手段から出力されるインデックスと、
    前記第1のパルス位置生成手段から出力される前記第1
    のパルス位置ベクトルとを入力し、前記インデックスに
    より指定されるパルス位置修正量を用いて前記第1のパ
    ルス位置ベクトルを修正してパルス位置ベクトルを生成
    し、対応する音源生成手段へそれぞれ出力する1又は複
    数のパルス位置生成手段と、 を少なくとも含むことを特徴とする音声音楽信号符号化
    装置。
  12. 【請求項12】各帯域に対応するマルチパルス音源信号
    を用いて再生信号を生成する音声音楽信号復号装置にお
    いて、 (a)符号入力手段から出力されるインデックスを入力
    し、該インデックスにより指定される各パルスの位置を
    用いて第1のパルス位置ベクトルを生成し、対応する音
    源生成手段と、他の1又は複数のパルス位置生成手段へ
    出力する第1のパルス位置生成手段と、 (b)前記符号入力手段から出力されるインデックスと
    前記第1のパルス位置生成手段から出力される前記第1
    のパルス位置ベクトルとを入力し、該インデックスによ
    り指定されるパルス位置修正量を用いて、前記第1のパ
    ルス位置ベクトルを修正してパルス位置ベクトルを生成
    し、対応する音源生成手段へそれぞれ出力する1又は複
    数のパルス位置生成手段とを少なくとも含むことを特徴
    とする音声音楽信号復号装置。
  13. 【請求項13】(a)最小化手段から出力されるインデ
    ックスを入力し、該インデックスにより指定される各パ
    ルスの位置を用いて第1のパルス位置ベクトルを生成
    し、第1の音源生成手段と第2のパルス位置生成手段へ
    出力する第1のパルス位置生成手段と、 (b)前記最小化手段から出力されるインデックスと、
    前記第1のパルス位置生成手段から出力される前記第1
    のパルス位置ベクトルとを入力し、前記インデックスに
    より指定されるパルス位置修正量を用いて前記第1のパ
    ルス位置ベクトルを修正し、これを第2のパルス位置ベ
    クトルとして、第2の音源生成手段へ出力する第2のパ
    ルス位置生成手段と、 (c)前記最小化手段から出力されるインデックスを入
    力し、該インデックスからそれぞれ第1、第2のパルス
    振幅ベクトルを第1、第2の音源生成手段へ出力する第
    1、第2のパルス振幅生成手段と (d)前記第1、第2のパルス位置生成手段から出力さ
    れる第1、第2のパルス位置ベクトルと、前記第1、第
    2のパルス振幅生成手段から出力される第1、第2のパ
    ルス振幅ベクトルとをそれぞれ入力し第1、第2の音源
    ベクトルを生成して第1、第2のゲイン手段へそれぞれ
    出力する前記第1、第2の音源生成手段 と、(e)ゲインの値を格納したテーブルを備えてお
    り、前記最小化手段から出力されるインデックスと前記
    第1、第2の音源生成手段から出力される第1、第2の
    音源ベクトルとをそれぞれ入力し、該インデックスに対
    応する第1、第2のゲインを前記テーブルから読み出
    し、前記第1、第2のゲインと前記第1、第2の音源ベ
    クトルとをそれぞれ乗算し第3、第4の音源ベクトルと
    してそれぞれ出力する第1、第2のゲイン手段と、 (f)前記第1、第2のゲイン手段からの前記第3、第
    4の音源ベクトルを帯域通過させて第5、第6の音源ベ
    クトルとしてそれぞれ出力する第1、第2の帯域通過フ
    ィルタと、 (g)前記第1、第2の帯域通過フィルタからそれぞれ
    出力される第5、第6の音源ベクトルを入力して加算
    し、その和である励振ベクトルを線形予測フィルタへ出
    力する加算手段と、 (h)線形予測係数の量子化値が格納されたテーブルを
    備え、前記加算手段から出力される励振ベクトルと第1
    の線形予測係数計算手段から出力される線形予測係数の
    量子化値に対応するインデックスとを入力し、該インデ
    ックスに対応する線形予測係数の量子化値を該テーブル
    より読み出し、この量子化された線形予測係数が設定さ
    れたフィルタを該励振ベクトルで駆動することで、再生
    ベクトルを得、差分器へ出力する線形予測フィルタと、 (i)入力端子からの入力ベクトルに対して線形予測分
    析を行い線形予測係数を求め、該線形予測係数を量子化
    するとともに、該線形予測係数を重み付けフィルタへ出
    力し、前記線形予測係数の量子化値に対応するインデッ
    クスを、線形予測フィルタおよび符号出力手段へ出力す
    る第1の線形予測係数計算手段と、 (j)前記入力端子を介して入力ベクトルを入力し、前
    記線形予測フィルタから出力される再生ベクトルを入力
    し、それらの差分である差分ベクトルを重みづけフィル
    タへ出力する差分手段と、 (k)前記差分手段から出力される差分ベクトルと前記
    第1の線形予測係数計算手段から出力される線形予測係
    数を入力し、該線形予測係数を用いて、人間の聴覚特性
    に対応した重みづけフィルタを生成し、該重みづけフィ
    ルタを該差分ベクトルで駆動することで、重みづけ差分
    ベクトルを得、この重みづけ差分ベクトルを前記最小化
    手段へ出力する前記重み付けフィルタと、 (l)前記重み付けフィルタから出力される重み付け差
    分ベクトルを順次入力し、そのノルムを計算し、第1の
    パルス位置ベクトルにおける各要素の値全てに対応する
    インデックスを、第1のパルス位置生成手段へ順次出力
    し、パルス位置修正量全てに対応するインデックスを、
    第2のパルス位置生成手段へ順次出力し、第1のパルス
    振幅ベクトル全てに対応するインデックスを、第1のパ
    ルス振幅生成手段へ順次出力し、第2のパルス振幅ベク
    トル全てに対応するインデックスを、第2のパルス振幅
    生成手段へ順次出力し、、第1のゲイン全てに対応する
    インデックスを、第1のゲイン手段へ順次出力し、第2
    のゲイン全てに対応するインデックスを、第2のゲイン
    手段へ順次出力し、また、前記ノルムが最小となるよう
    な、前記第1のパルス位置ベクトルにおける各要素の
    値、前記パルス位置修正量、前記第1のパルス振幅ベク
    トル、前記第2のパルス振幅ベクトル、前記第1のゲイ
    ンおよび前記第2のゲインを選択し、これらに対応する
    インデックスを、符号出力手段へ出力する最小化手段
    と、(m)前記第1の線形予測係数計算手段から出力さ
    れる線形予測係数の量子化 値に対応するインデックスを入力し、前記最小化手段か
    ら出力される、第1のパルス位置ベクトルにおける各要
    素の値、パルス位置修正量、第1のパルス振幅ベクト
    ル、第2のパルス振幅ベクトル、第1のゲインおよび第
    2のゲインの各々に対応するインデックスを入力し、各
    インデックスをビット系列の符号に変換して出力端子か
    ら出力する符号化出力手段と、 を含むことを特徴とする音声音楽符号化装置。
  14. 【請求項14】(a)入力端子から入力したビット系列
    の符号をインデックスに変換する符号入力手段と、 (b)前記符号入力手段から出力されるインデックスを
    入力し、該インデックスにより指定される各パルスの位
    置を用いて第1のパルス位置ベクトルを生成し、第1の
    音源生成手段と第2のパルス位置生成手段へ出力する第
    1のパルス位置生成手段と、 (c)前記符号入力手段から出力されるインデックスと
    前記第1のパルス位置生成手段から出力される第1のパ
    ルス位置ベクトルとを入力し、該インデックスにより指
    定されるパルス位置修正量を用いて、前記第1のパルス
    位置ベクトルを修正し、これを第2のパルス位置ベクト
    ルとして第2の音源生成手段へ出力する第2のパルス位
    置生成手段と、 (d)前記符号入力手段から出力されるインデックスを
    入力し、前記インデックスに対応するベクトルを読み出
    し第1、第2のパルス振幅ベクトルとして、第1、第2
    の音源生成手段へそれぞれ出力する第1、第2のパルス
    振幅生成手段と、 (e)前記第1、第2のパルス位置生成手段から出力さ
    れる第1、第2のパルス位置ベクトルと前記第1、第2
    のパルス振幅生成手段から出力される第1、第2のパル
    ス振幅ベクトルとを入力し第1、第2の音源ベクトルを
    生成して第1、第2のゲイン手段へそれぞれ出力する第
    1、第2の音源生成手段と、 (f)ゲインの値が格納されたテーブルを備えており、
    前記符号入力手段から出力されるインデックスと、前記
    第1、第2の音源生成手段から出力される第1、第2の
    音源ベクトルとを入力し、該インデックスに対応する第
    1、第2のゲインを前記テーブルよりそれぞれ読み出
    し、該第1、第2のゲインと該第1、第2の音源ベクト
    ルとを乗算し、第3、第4の音源ベクトルを生成し、生
    成した第3、第4の音源ベクトルを第1、第2の帯域通
    過フィルタへ出力する第1、第2のゲイン手段と、(f’) 前記第1、第2のゲイン手段からの前記第
    3、第4の音源ベクトルを帯域通過させて第5、第6の
    音源ベクトルとしてそれぞれ出力する第1、第2 の帯域
    通過フィルタと、 (g)前記第1、第2の帯域通過フィルタからの出力を
    第5、第6の音源ベクトルを入力として加算し、前記第
    5の音源ベクトルと前記第6の音源ベクトルとの和であ
    る励振ベクトルを線形予測フィルタへ出力する出力する
    加算手段と、 (h)線形予測係数の量子化値が格納されたテーブルを
    備え、前記加算手段から出力される励振ベクトルと、前
    記符号入力手段から出力される線形予測係数の量子化値
    に対応するインデックスとを入力し、前記インデックス
    に対応する線形予測係数の量子化値を該テーブルより読
    み出し、この量子化された線形予測係数が設定されたフ
    ィルタを、該励振ベクトルにより駆動することで、再生
    ベクトルを得、得られた再生ベクトルを出力端子から出
    力する線形予測フィルタと、 を含むことを特徴とする音声音楽復号装置。
  15. 【請求項15】前記第1、第2のゲイン手段で生成した
    第3、第4の音源ベクトルをそれぞれ入力とする第1、
    第2の高次線形予測フィルタを備え、 前記第1、第2の高次線形予測フィルタは、前記線形予
    測フィルタの出力を入力とする高次線形予測係数計算手
    段から出力される第3、第4の高次線形予測係数と、前
    記第1、第2のゲイン手段から出力される第3、第4の
    音源ベクトルとをそれぞれ入力し、前記第3、第4の高
    次線形予測係数が設定されたフィルタを、前記第3、第
    4の音源ベクトルにより駆動することで、第1、第2の
    励振ベクトルを得、この第1、第2の励振ベクトルを、
    それぞれ前記第1、第2の帯域通過フィルタへ出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の音声音楽符号化装
    置。
  16. 【請求項16】前記第1、第2のゲイン手段で生成した
    第3、第4の音源ベクトルを入力とする第1、第2の高
    次線形予測フィルタを備え、 前記第1、第2の高次線形予測フィルタは、前記線形予
    測フィルタの出力を入力とする高次線形予測係数計算手
    段から出力される第3、第4の高次線形予測係数と、前
    記第1、第2のゲイン手段から出力される第3、第4の
    音源ベクトルとをそれぞれ入力し、前記第3、第4の高
    次線形予測係数が設定されたフィルタを、前記第3、第
    4の音源ベクトルにより駆動することで、第1、第2の
    励振ベクトルを得、この第1、第2の励振ベクトルを、
    それぞれ前記第1、第2の帯域通過フィルタへ出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の音声音楽復号装置。
  17. 【請求項17】請求項13記載の音声音楽符号化装置に
    おいて、 前記第1、第2の帯域通過フィルタを削除し、前記第
    1、第2の高次線形予測フィルタの出力を前記加算器に
    入力するように構成としたことを特徴とする音声音楽符
    号化装置。
  18. 【請求項18】請求項14記載の音声音楽復号装置にお
    いて、 前記第1、第2の帯域通過フィルタを削除し、前記第
    1、第2の高次線形予測フィルタの出力を前記加算手段
    に入力するように構成としたことを特徴とする音声音楽
    復号装置。
  19. 【請求項19】前記高次線形予測係数計算手段が、前記
    線形予測フィルタから出力される再生ベクトルを入力
    し、該再生ベクトルに対して線形予測分析を行い、第2
    の線形予測係数を求める第2の線形予測係数計算手段
    と、 前記第2の線形予測係数計算手段から出力される前記第
    2の線形予測係数と、前記線形予測フィルタから出力さ
    れる再生ベクトルとを入力とし、該第2の線形予測係数
    が設定されたフィルタを用いて前記再生ベクトルを逆フ
    ィルタ処理して残差ベクトルを出力する残差信号計算手
    段と、 前記残差信号計算手段からの残差ベクトルを入力してF
    FT(高速フーリエ変換)を行うFFT手段と、 前記FFT手段から出力されるフーリエ係数を入力し、
    前記フーリエ係数を低域と高域に等分割し、低域フーリ
    エ係数と高域フーリエ係数を得、前記低域フーリエ係数
    および高域フーリエ係数を出力する帯域分割手段と、 前記帯域分割手段から出力される低域フーリエ係数を入
    力し、高域に相当する帯域に零詰めを行うことで全帯域
    フーリエ係数を生成出力する第1の零詰め手段と、 前記帯域分割手段から出力される高域フーリエ係数を入
    力し、低域に相当する帯域に零詰めを行うことで全帯域
    フーリエ係数を生成出力する第2の零詰め手段と、 前記第1の零詰め手段から出力される第1の全帯域フー
    リエ係数を入力してこれを逆FFT(インバーズ・高速
    フーリエ変換)し、得られた第1の残差信号を出力する
    第1の逆FFT手段と、 前記第2の零詰め手段から出力される第2の全帯域フー
    リエ係数を入力してこれを逆FFTし、得られた第2の
    残差信号を出力する第2の逆FFT手段と、 前記第1の残差信号を入力し、該第1の残差信号に対し
    て高次の線形予測分析を行い、第1の高次線形予測係数
    を求め、これを前記第1の高次線形予測フィルタへ出力
    する第1の高次線形予測係数計算手段と、 前記第2の残差信号を入力し、該第2の残差信号に対し
    て高次の線形予測分析を行い、第2の高次線形予測係数
    を求め、これを前記第2の高次線形予測フィルタへ出力
    する第2の高次線形予測係数計算手段と、を含むことを
    特徴とする請求項13記載の音声音楽符号化装置。
  20. 【請求項20】前記高次線形予測係数計算手段が、前記
    線形予測フィルタから出力される再生ベクトルを入力
    し、該再生ベクトルに対して線形予測分析を行い、第2
    の線形予測係数を求める第2の線形予測係数計算手段
    と、 前記第2の線形予測係数計算手段から出力される前記第
    2の線形予測係数と、前記線形予測フィルタから出力さ
    れる再生ベクトルとを入力とし、該第2の線形予測係数
    が設定されたフィルタを用いて前記再生ベクトルを逆フ
    ィルタ処理して残差ベクトルを出力する残差信号計算手
    段と、 前記残差信号計算手段からの残差ベクトルを入力してF
    FT(高速フーリエ変換)を行うFFT手段と、 前記FFT手段から出力されるフーリエ係数を入力し、
    前記フーリエ係数を低域と高域に等分割し、低域フーリ
    エ係数と高域フーリエ係数を得、前記低域フーリエ係数
    および高域フーリエ係数を出力する帯域分割手段と、 前記帯域分割手段から出力される低域フーリエ係数を入
    力し、高域に相当する帯域に零詰めを行うことで全帯域
    フーリエ係数を生成出力する第1の零詰め手段と、 前記帯域分割手段から出力される高域フーリエ係数を入
    力し、低域に相当する帯域に零詰めを行うことで全帯域
    フーリエ係数を生成出力する第2の零詰め手段と、 前記第1の零詰め手段から出力される第1の全帯域フー
    リエ係数を入力してこれを逆FFTし、得られた第1の
    残差信号を出力する第1の逆FFT手段と、 前記第2の零詰め手段から出力される第2の全帯域フー
    リエ係数を入力してこれを逆FFTし、得られた第2の
    残差信号を出力する第2の逆FFT手段と、 前記第1の残差信号を入力し、該第1の残差信号に対し
    て高次の線形予測分析を行い、第1の高次線形予測係数
    を求め、これを前記第1の高次線形予測フィルタへ出力
    する第1の高次線形予測係数計算手段と、 前記第2の残差信号を入力し、該第2の残差信号に対し
    て高次の線形予測分析を行い、第2の高次線形予測係数
    を求め、これを前記第2の高次線形予測フィルタへ出力
    する第2の高次線形予測係数計算手段と、を含むことを
    特徴とする請求項14記載の音声音楽符号化装置。
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