JP3198873B2 - エンジンの空気過剰率検出装置および排気ガス再循環制御装置 - Google Patents

エンジンの空気過剰率検出装置および排気ガス再循環制御装置

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JP3198873B2 JP13699595A JP13699595A JP3198873B2 JP 3198873 B2 JP3198873 B2 JP 3198873B2 JP 13699595 A JP13699595 A JP 13699595A JP 13699595 A JP13699595 A JP 13699595A JP 3198873 B2 JP3198873 B2 JP 3198873B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02M26/00Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
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    • F02M26/04EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single turbocharger
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用ディーゼルエ
ンジン等の燃料供給システムや排気浄化システムに用い
られる、エンジンの空気過剰率検出装置および排気ガス
再循環制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの主たる有害排出成
分としては、燃料分布の不均一等による黒煙や未燃HC
等の他、高温下での燃焼に起因するNOX が挙げられ
る。ディーゼルエンジンにおけるNOX 低減手段として
は、余剰酸素が多いためにガソリンエンジンのような還
元触媒が適用できず、燃料噴射時期の遅延(タイミング
リタード)や水噴射が研究されている。しかし、前者は
出力や燃費の低下とCOやHCの増加が避けられず、後
者は水噴射装置や水タンクの搭載や潤滑油への水混入等
の問題がある。そこで、構造が比較的簡便で弊害も少な
いことから、不活性物質である排気ガスをEGRガスと
して燃焼室に還流させる排気ガス再循環(EGR)装置
の実用化が進められている。
【0003】ディーゼルエンジン用のEGR装置では、
EGRガスの還流量(以下、EGR量と記す)が過剰に
なると、空気過剰率の低下による吐煙の悪化やHCの急
増,燃費の低下の他、遊離カーボンやパティキュレート
の混入によるエンジンオイルの劣化から機関耐久性の低
下等が起こる。そのため、これらの不具合を極力抑えな
がらNOX の低減を図るためには、空気過剰率を検出し
て、EGR量をフィードバック制御する電子制御式が望
ましい。空気過剰率を検出する方法としては、CO2
析計を用いる方法と、リニア空燃比センサ(以下、LA
FSと記す)を用いる方法とが一般的である。
【0004】ところが、周知のようにCO2 分析計はそ
の体格や重量が大きいため、ベンチテスト等には使用で
きるが、車載用としては現実的ではなかった。一方、L
AFSを用いたEGR装置としては、特開昭55−79
64号公報や特開昭63−201356号公報に記載さ
れたものがある。前者のEGR装置では、排気系にLA
FSを取り付け、その出力電流が所定の閾値を上回った
場合にはEGR弁を開放方向に駆動し、下回った場合に
は逆に閉鎖方向に駆動する。また、後者のEGR装置で
は、燃料噴射ポンプのレバー開度とエンジン回転速度と
をパラメータとするEGR量の制御マップに基づきEG
R弁を駆動する一方、排気系に取り付けられたLAFS
によりEGR弁開度(制御マップ)の補正を行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらLA
FSを用いてEGR量をフィードバック制御するEGR
装置にも、以下に述べる問題があった。例えば、LAF
Sは排気系に取り付けられているため、実際に空気過剰
率が変化しても、LAFSに排気ガスが到達するまでに
移送遅れが生じる。また、LAFSは、酸素濃淡電池の
原理により空気過剰率に応じた電流を出力する構造であ
る上、保護管を介してガスがセンサ素子に到達するまで
に時間が掛かるため、空気過剰率の変化に対する応答性
自体が低い。そのため、空気過剰率が急変する加速時や
減速時等には、図5に示したように、空気過剰率の変化
をLAFSが検出するまでに遅れ(通常は十数行程)が
生じる。尚、図5は燃料噴射量を急増させた場合であ
り、実線は実際の空気過剰率変化を示し、二点鎖線はL
AFSによる検出結果を示してある。したがって、EG
R装置の制御にも当然に遅れが生じ、NOX 排出量ある
いは黒煙排出量が増加する不具合があった。特に、もと
もと黒煙が排出されやすい加速直後には、EGR量の過
剰により、黒煙の排出量が更に増加する問題があった。
【0006】更に、ディーゼルエンジンでは、排気ガス
中に遊離カーボンやパティキュレートが多く含まれてい
るため、LAFSが短期間で汚損し、空気過剰率に応じ
た電流を出力しなくなる問題もあった。そのため、検出
精度が徐々に悪化してEGR量の制御が正確に行えなく
なる他、LAFS自体が高価な部品であるため、イニシ
ャルコストが高いことはもとより、定期的な点検や交換
等によりランニングコストも高くなる問題もあった。
【0007】本発明は、上記状況に鑑みなされたもの
で、比較的簡便かつ安価な装置構成を採りながら、ディ
ーゼルエンジン等の空気過剰率を迅速に検出できる空気
過剰率検出装置とその原理を用いた排気ガス再循環制御
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1では、車両に搭載されたエンジンの運転状態に基づ
き、上記エンジンの排気ガス再循環装置が作動中である
ときに当該エンジンに供給される混合気の空気過剰率を
繰り返し検出する空気過剰率検出装置において、上記エ
ンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段と、上記
エンジンの排気圧力を検出する排気圧力検出手段と、上
記吸気圧力検出手段によって検出された吸気圧力と上記
排気圧力検出手段によって検出された排気圧力とに基づ
き、上記排気ガス再循環装置による排気ガスの還流量を
推定する排気ガス還流量推定手段と、上記排気ガス再循
環装置による排気ガス還流量を含む上記エンジンの吸気
量を検出する吸気量検出手段と、上記吸気量検出手段に
よって検出された吸気量と、所定の回数だけ前に推定さ
れた空気過剰率と、上記排気ガス還流量推定手段により
推定された排気ガスの還流量とに基づき、上記エンジン
の等価吸入新気量を推定する等価吸入新気量推定手段
と、上記エンジンの燃料供給量を検出する燃料供給量検
出手段と、同燃料供給量検出手段によって検出された燃
料供給量と上記等価吸入新気量推定手段によって推定さ
れた等価吸入新気量とに基づき、上記エンジンの空気過
剰率を推定する空気過剰率推定手段とを備えたものを提
案する。
【0009】また、好ましい態様として、請求項1記載
の空気過剰率検出装置において、上記吸気量検出手段
は、上記吸気圧力検出手段によって検出された吸気圧力
に基づいて吸気量を検出するものであるのがよい。ま
た、請求項では、請求項1記載の空気過剰率検出装置
において、上記エンジンは、ターボ過給機を有し、上記
排気ガス還流量推定手段は、ターボ上流の排気圧力に基
づいて排気ガス還流量を推定するものを提案する。
【0010】また、請求項では、請求項1または2
載の空気過剰率検出装置において、上記排気圧力検出手
段は、エンジン回転速度と燃料供給量とから排気圧力定
常値を求め、同排気圧力定常値と、それぞれ数行程前の
排気ガス還流量と吸気量とからタービン加速圧を求め、
同タービン加速圧と、上記排気圧力定常値とから負荷を
求め、排気圧力の前回値と、上記タービン加速圧と、上
記負荷とから排気圧力の今回値を求めるものを提案す
る。
【0011】また、他の好ましい態様として、請求項1
記載の空気過剰率検出装置において、上記排気ガス
還流量推定手段は、排気ガス再循環装置の弁開度に基づ
き排気ガス還流量を推定するものであるのがよい。ま
た、請求項では、請求項1〜記載の空気過剰率検出
装置において、上記排気ガス還流量推定手段は、排気圧
力と吸気圧力との差圧からオリフィス係数を求め、エン
ジン回転速度と、燃料供給量とから還流排気ガス温度係
数を求め、上記排気ガス再循環装置の弁開度と、同排気
ガス再循環装置の絞り係数と、上記オリフィス係数と、
上記還流排気ガス温度係数とから排気ガス還流量を推定
するものを提案する。
【0012】また、請求項では、請求項1〜記載の
空気過剰率検出装置において、上記等価吸入新気量推定
手段は、上記吸気量から上記排気ガスの還流量を上記空
気過剰率で除した値を減ずることにより等価吸入新気量
を推定するものを提案する。また、さらに好ましい態様
として、請求項1〜記載の空気過剰率検出装置におい
て、上記空気過剰率推定手段は、空気過剰率の推定を上
記エンジンの一行程毎に行うものであるのがよい
【0013】また、請求項6では、車両に搭載されたエ
ンジンの運転状態に基づき、上記エンジンの排気ガス再
循環装置の開弁量を制御する排気ガス再循環制御装置に
おいて、上記エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検
出手段と、上記エンジンの排気圧力を検出する排気圧力
検出手段と、上記吸気圧力検出手段によって検出された
吸気圧力と上記排気圧力検出手段によって検出された排
気圧力とに基づき、上記排気ガス再循環装置による排気
ガスの還流量を推定する排気ガス還流量推定手段と、上
記排気ガス再循環装置による排気ガス還流量を含む上記
エンジンの吸気量を検出する吸気量検出手段と、上記吸
気量検出手段によって検出された吸気量と、所定の回数
だけ前に推定された空気過剰率と、上記排気ガス還流量
推定手段により推定された排気ガスの還流量とに基づ
き、上記エンジンの等価吸入新気量を推定する等価吸入
新気量推定手段と、上記エンジンの燃料供給量を検出す
る燃料供給量検出手段と、同燃料供給量検出手段によっ
て検出された燃料供給量と上記等価吸入新気量推定手段
によって推定された等価吸入新気量とに基づき、上記エ
ンジンの空気過剰率を推定する空気過剰率推定手段と、
上記エンジンに供給される混合気の目標空気過剰率を設
定する目標空気過剰率設定手段と、上記空気過剰率と上
記目標空気過剰率との偏差が無くなるように上記排気ガ
ス再循環装置の目標開弁量を設定する開弁量設定手段
と、上記目標開弁量に基づき、上記排気ガス再循環装置
を駆動制御する駆動制御装置とを備えたものを提案す
る。
【0014】また、請求項では、請求項記載の排気
ガス再循環制御装置において、上記目標空気過剰率設定
手段は、エンジン回転速度と燃料供給量とに基づき目標
空気過剰率を設定するものを提案する。また、請求項
では、請求項または記載の排気ガス再循環制御装置
において、上記開弁量設定手段は、少なくとも比例積分
制御により上記開弁量を設定するものであり、上記偏差
の絶対値が所定値より大きい場合には、当該比例積分制
御における積分項の積算を行わないものを提案する。
【0015】
【作用】請求項1の空気過剰率検出装置では、吸気圧
検出手段が吸気圧センサにより吸気圧力を直接計測した
後、吸気量検出手段はその吸気圧力と燃料供給量とエン
ジン回転速度とから吸気量を算出する。一方、排気圧
検出手段が、排気圧力を排気圧センサにより直接計測す
るか、あるいは、他のエンジンパラメータに基づき推定
した後、排気ガス還流量推定手段は排気圧力と吸気圧力
の差圧と排気ガス再循環装置の開弁量とから排気ガス還
流量を推定する。次に、等価吸入新気量推定手段は、算
出あるいは推定された吸気量および排気ガス還流量と数
行程前の空気過剰率とから等価吸入新気量を推定し、空
気過剰率推定手段が、この等価吸入新気量と燃料供給量
検出手段により検出された燃料供給量とから空気過剰率
を推定する。
【0016】また、請求項の空気過剰率検出装置の好
ましい態様では、吸気量検出手段は、吸気圧力と1シリ
ンダ当たりの排気量との積に体積効率補正や吸気温度補
正を行うことにより、吸気量を検出する。また、請求項
の空気過剰率検出装置では、排気ガス還流量推定手段
は、ターボ上流の排気圧力と吸気圧力との差圧を求め、
この差圧に他の制御パラメータを乗じることにより排気
ガス還流量を推定する。
【0017】また、請求項の空気過剰率検出装置で
は、排気圧力検出手段は、タービン加速圧から負荷を減
じたものをタービン慣性係数で除し、これを排気圧力の
前回値に加えることにより、排気圧力を検出する。ま
た、請求項1〜3の空気過剰率検出装置の他の好ましい
態様では、排気ガス還流量推定手段は、排気ガス再循環
装置の弁開度を検出し、この弁開度に他の制御パラメー
タを乗じることにより排気ガス還流量を推定する。
【0018】また、請求項の空気過剰率検出装置で
は、排気ガス還流量推定手段は、オリフィス係数と排気
ガス再循環装置の弁開度とを乗じ、これに絞り係数や排
気ガス温度係数等を更に乗じることにより排気ガス還流
量を推定する。また、請求項の空気過剰率検出装置で
は、等価吸入新気量推定手段は、数行程前の空気過剰率
で排気ガス還流量を除して還流排気ガス中の不活性ガス
量を算出し、その値を吸気量から減じることにより等価
吸入新気量を推定する。
【0019】また、請求項1〜5の空気過剰率検出装置
のさらに好ましい態様では、空気過剰率推定手段は、ク
ランク角センサ等からの出力信号に基づき、例えば、各
気筒の吸気行程の開始時点で空気過剰率を推定する。ま
た、請求項6の排気ガス再循環制御装置では、空気過剰
率推定手段により求めた空気過剰率と目標空気過剰率と
の偏差を求め、現状がリッチ状態であれば排気ガス再循
環装置の開弁量を小さくして新気量を増大させ、逆にリ
ーン状態であれば排気ガス再循環装置の開弁量を大きく
して新気量を減少させる。
【0020】また、請求項の排気ガス再循環制御装置
では、目標空気過剰率設定手段は、例えば、エンジン回
転速度と燃料供給量とをパラメータとするマップに基づ
き目標空気過剰率を設定する。また、請求項の排気ガ
ス再循環制御装置では、開弁量設定手段は、偏差の絶対
値が所定値より大きい場合には積分項の積算を中止し、
積分項の絶対値が過大とならないようにする。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る空気過
剰率検出装置および排気ガス再循環制御装置の一実施例
を詳細に説明する。図1は、EGR装置が取付けられた
エンジン制御システムの概略構成図であり、同図におい
て1は自動車用の直列4気筒ディーゼルエンジンエンジ
ン(以下、単にエンジンと記す)を示す。エンジン1の
シリンダヘッド2には、渦流室3が形成されると共に、
この渦流室3に燃料を噴射する燃料噴射ノズル4が各気
筒毎に取り付けられている。エンジン1には電子ガバナ
5を有する分配型の燃料噴射ポンプ6が付設されてお
り、燃料噴射管7を介して、各燃料噴射ノズル4に燃料
を供給する。尚、燃料噴射ポンプ6は、エンジン1の図
示しないクランクシャフトにより駆動されると共に、E
CU(エンジン制御ユニット)8に制御された電子ガバ
ナ5により燃料の噴射時期や噴射期間が設定される。図
中、9はシリンダヘッド2に取付けられて冷却水温Tw
を検出する水温センサであり、10は燃料噴射ポンプ6
に取り付けられてエンジン回転速度Ne を検出するNe
センサである。
【0022】シリンダヘッド2には、吸気マニホールド
11を介して、図示しないエアクリーナからの新気を導
入する吸気管12が接続しており、その管路にはターボ
過給機13のコンプレッサ14とインタークーラ15と
が配設されている。図中、16は吸気温度Ta を検出す
る吸気温センサ、17は吸気管圧力(Manifold Absolut
e Pressure)Pb を検出するブースト圧センサであり、
共に吸気マニホールド11に取り付けられている。ま
た、シリンダヘッド2には、排気マニホールド20を介
して、ターボ過給機13のタービン21と排気管22と
が接続している。図中、23は過給圧の過上昇時に排気
マニホールド20からタービン21の下流に排気ガスを
逃がすウエストゲートバルブであり、24はウエストゲ
ートアクチュエータである。また、25は排気ガス中の
COやHCを浄化する酸化触媒である。
【0023】一方、エンジン1の排気マニホールド20
と吸気マニホールド11とはEGRパイプ30を介して
連通されており、このEGRパイプ30の管路が吸気マ
ニホールド11側に設けられたEGR弁31の弁体32
により開放・遮断されるようになっている。EGR弁3
1は負圧作動式で、弁体32,ダイヤフラム33,リタ
ーンスプリング34,負圧室35からなっている。図
中、36はEGR弁31の開度AE を検出するEGRポ
ジションセンサである。
【0024】EGR弁31の負圧室35は、ホース4
0,41と負圧側EGRソレノイド42とを介してバキ
ュームポンプ43に接続すると共に、ホース44と大気
側EGRソレノイド45とを介して大気に連通してい
る。バキュームポンプ43は、オルタネータ46の回転
軸により駆動され、エンジン1の運転中は常に負圧を発
生する。負圧側EGRソレノイド42は、ON状態でホ
ース40,41を連通し、OFF状態でホース40,4
1を遮断する。また、大気側EGRソレノイド45はO
FF状態でホース44を大気に連通し、ON状態でホー
ス44を遮断する。したがって、両EGRソレノイド4
2,45を適宜ONあるいはOFF状態にすることで、
EGR弁31の負圧室35に負圧あるいは大気が導入さ
れ、EGR弁31の開度AE が制御されることになる。
【0025】前述したECU8は、車室内に設置されて
おり、図示しない入出力装置,制御プログラムを内蔵し
た記憶装置(ROM,RAM等),中央処理装置(CP
U)等を具えている。ECU8の入力側には、上述した
各センサを始め種々のセンサやスイッチ類からの検出情
報が入力し、ECU8は、これらの検出情報と制御マッ
プとに基づき、電子ガバナ5を始めとして、両EGRソ
レノイド42,45等の駆動制御を行う。
【0026】以下、本実施例における空気過剰率の検出
手順とEGR装置の制御手順とを説明する。運転者がイ
グニッションキーをONにしてエンジン1がスタート
し、所定の制御条件(本実施例の場合、水温TW が70
℃以上、始動後30秒以上経過、ブースト圧センサ17
やEGRポジションセンサ36が正常であること等)が
満たされると、ECU8は、エンジン1の一行程毎に、
図2のフローチャートに示した空気過剰率検出サブルー
チンを繰り返し実行する。このサブルーチンを開始する
と、ECU8は、先ずステップS2で、吸気温センサ1
6やブースト圧センサ17等の出力に基づき、エンジン
1に吸引される今回の全吸気量QIN(i)(g/st)を下式
により算出する。下式中、Pb は吸気管圧力(mmH
2O)であり、Vは1シリンダ当たりの排気量(l)で
あり、KVEはエンジン回転速度Ne(rpm)や吸気管圧力P
b に基づき図示しないマップから得られる体積効率補正
係数であり、Ta は吸気温度(℃)である QIN(i)= (Pb/760)・V・KVE・1.2・(293/(273+T
a)) 次に、ECU8は、ステップS4で、エンジン回転速度
Ne と燃料噴射量Qfとに基づき、図示しないマップか
らタービン上流圧定常値PTOを検索し、ステップS6
で、以下の手順により今回のタービン上流圧PT(i)を算
出する。
【0027】タービン上流圧PT(i)の算出にあたって、
ECU8は、先ず、下式によりタービン加速圧PA を算
出する。下式中、QE(i-3)とQIN(i-3) とは、それぞれ
3行程前のEGR量と全吸気量とである。 PA =PTO・(1−QE(i-3)/QIN(i-3)) 次に、ECU8は、タービン加速圧PA とタービン上流
圧定常値PTOとから、負荷PL を下式により算出する。
【0028】PL =PA2/PTO 最後に、ECU8は、前回値PT(i-1)とタービン加速圧
PA と負荷PL とを用いて、タービン上流圧PT(i)を下
式により算出する。下式中、IT はタービン慣性係数で
ある。 PT(i)=PT(i-1)+(PA −PL )/IT このようにして、タービン上流圧PT(i)を求めると、E
CU8は、ステップS8で今回のEGR量QE(i)( g/s
t )を下式により算出する。下式中、AE はEGRポジ
ションセンサ36により検出されたEGR弁31の開度
(%)であり、Ks は絞り係数(一定値)であり、KO
はタービン上流圧PT(i)と吸気管圧力Pb との差圧ΔP
に基づき図示しないマップから検索されるオリフィス係
数であり、KETはエンジン回転速度Ne と燃料噴射量Q
f とに基づき図示しないマップから検索されるEGR温
度係数である。
【0029】 QE(i)=AE・Ks・KO・KET・60/(2・Ne) EGR量QE(i)を求めると、ECU8は、次にステップ
S10で全吸気量QIN (i)を新気に換算した等価吸入新
気量Qa(i) を算出する。ここで、λ(i-3) は3行程前
の推定空気過剰率であり、サブルーチンの開始から2回
目の処理(すなわち、2行程目)までは所定値(例え
ば、1.2)に設定されている。
【0030】Qa(i)=QIN(i)−QE(i)/λ(i-3) 次に、ECU8は、このようにして得られた等価吸入新
気量Qa(i) と燃料噴射量Qf とから、ステップS12
で今回の推定空気過剰率λ(i) を算出する。ここで、1
4.5はディーゼルエンジンの理論空燃比である。 λ(i) =Qa(i) /(Qf ・14.5) 次に、ECU8は、ステップS14で今回の推定空気過
剰率λ(i) を用いてRAMに記憶された推定空気過剰率
λ(i) ,λ(i-1) ,λ(i-2) …の更新を行った後、スタ
ートに戻って空気過剰率の検出を繰り返す。尚、検出さ
れた推定空気過剰率λ(i) が目標λ以下であった場合、
ECU8は、黒煙の排出を抑制するべく、後述するEG
R制御サブルーチンでEGR弁31を閉弁方向に駆動制
御して等価吸入新気量Qa(i) を増大させる他、ここに
述べない燃料噴射制御サブルーチンでも電子ガバナ5を
駆動制御して燃料噴射量Qf の増加を抑制する。
【0031】一方、空気過剰率検出サブルーチンと並行
して、ECU8は、図3,図4のフローチャートに示し
た、EGR制御サブルーチンを実行する。このサブルー
チンを開始すると、ECU8は、先ずステップS20
で、空気過剰率検出サブルーチンにより得られた現在の
推定空気過剰率λ(i) をRAMから読み出した後、ステ
ップS22で、エンジン回転速度Ne と燃料噴射量Qf
とに基づき、図示しないマップから目標空気過剰率λta
rgetを検索する。
【0032】次に、ECU8は、ステップS24で、目
標空気過剰率λtargetと推定空気過剰率λ(i) との偏差
Δλを下式により算出する。 Δλ=λtarget−λ(i) 次に、ECU8は、ステップS26,S28で、比例ゲ
インKp と積分ゲインKI を用いて、EGR制御の比例
項EP と積分項EI とを下式によりそれぞれ算出する。
尚、積分項EI の算出において、偏差の絶対値|Δλ|
が所定の上限値DλO より大きい場合にはΔλを0とす
る。これは、偏差の絶対値|Δλ|が大き過ぎた場合、
偏差Δλをそのまま積算すると、積分項EI の絶対値|
EI |が大きくなり過ぎ、運転状態の変化に対する制御
追従性が悪くなるためである。
【0033】EP =KP ・Δλ EI =KI ・∫Δλ 比例項EP と積分項EI とを算出した後、ECU8は、
図4のステップS30で、下式により基本補正値EPIを
算出する。 EPI=EP +EI 次に、ECU8は、ステップS32で、算出した基本補
正値EPIを所定の上下限値でクリップするリミッタ処理
を行い、EGR弁31の開度補正値Eposcを決定する。
【0034】次に、ECU8は、ステップS34で、エ
ンジン回転速度Ne と燃料噴射量Qf とに基づきマップ
からEGR弁31の基本開度Eo を検索し、ステップS
36で下式により目標EGR弁開度Epos を算出する。 Epos =Eo +Eposc 次に、ECU8は、ステップS38で目標EGR弁開度
Epos に基づきEGR弁31を駆動制御した後、スター
トに戻って制御を繰り返す。
【0035】このように、上記実施例では、吸気圧力と
燃料噴射量等に基づいて空気過剰率を推定するようにし
たため、LAFS等の高価なセンサを用いることなく、
正確かつ迅速に空気過剰率を検出ことができるようにな
った。また、検出した空気過剰率に基づきEGR弁31
の駆動制御を行うことで、加速時や減速時等にもEGR
ガスの還流を適切に行うことができ、黒煙やNOX の排
出量を極めて低く抑えることができた。
【0036】以上で具体的実施例の説明を終えるが、本
発明の態様はこの実施例に限るものではない。例えば、
上記実施例はターボ過給機を備えたディーゼルエンジン
に本発明を適用したものであるが、自然吸気のディーゼ
ルエンジンや希薄燃焼方式のガソリンエンジン等にも好
適である。また、上記空気過剰率検出サブルーチンで
は、タービン上流圧を、タービン加速圧やタービン上流
圧定常値等から算出するようにしたが、これを排気圧セ
ンサ等を用いて実測するようにしてもよい。また、上記
EGR制御サブルーチンでは、空気過剰率検出サブルー
チンで推定した空気過剰率λを用いてEGR制御を行う
ようにしたが、吸気管等にLAFSを取付けてその検出
結果に基づいてこれを行うようにしてもよい。また、上
記実施例では、空気過剰率の推定を3行程前の運転パラ
メータ(EGR量や全吸気量)に基づき行ったが、運転
状態等に応じて2行程以前あるいは4行程以降の運転パ
ラメータを用いる可変方式を採ってもよい。また、上記
実施例では空気過剰率を1吸気行程毎に推定するように
したが、行程と非同期で推定を行うようにしてもよい。
更に、エンジン制御システムの具体的構成や制御手順等
については、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更する
ことが可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、車両に搭載
されたエンジンの運転状態に基づき、上記エンジンの排
気ガス再循環装置が作動中であるときに当該エンジンに
供給される混合気の空気過剰率を繰り返し検出する空気
過剰率検出装置において、上記エンジンの吸気圧力を検
出する吸気圧力検出手段と、上記エンジンの排気圧力を
検出する排気圧力検出手段と、上記吸気圧力検出手段に
よって検出された吸気圧力と上記排気圧力検出手段によ
って検出された排気圧力とに基づき、上記排気ガス再循
環装置による排気ガスの還流量を推定する排気ガス還流
量推定手段と、上記排気ガス再循環装置による排気ガス
還流量を含む上記エンジンの吸気量を検出する吸気量検
出手段と、上記吸気量検出手段によって検出された吸気
量と、所定の回数だけ前に推定された空気過剰率と、上
記排気ガス還流量推定手段により推定された排気ガスの
還流量とに基づき、上記エンジンの等価吸入新気量を推
定する等価吸入新気量推定手段と、上記エンジンの燃料
供給量を検出する燃料供給量検出手段と、同燃料供給量
検出手段によって検出された燃料供給量と上記等価吸入
新気量推定手段によって推定された等価吸入新気量とに
基づき、上記エンジンの空気過剰率を推定する空気過剰
率推定手段とを備えるようにしたため、信頼性に乏しく
且つ高コストなLAFS等を用いることなく、ディーゼ
ルエンジン等における空気過剰率を正確かつ迅速に検出
でき、NOX 排出量や黒煙排出量を削減させるべく燃料
噴射量やEGR量の適切な制御を行うことが可能とな
る。
【0038】また、請求項1の空気過剰率検出装置の好
ましい態様として、上記吸気量検出手段は、上記吸気圧
力検出手段によって検出された吸気圧力に基づいて吸気
量を検出するようにするのがよく、これにより高価なエ
アフローセンサ等を備える必要がなくなる。また、請求
によれば、請求項1の空気過剰率検出装置におい
て、上記エンジンは、ターボ過給機を有し、上記排気ガ
ス還流量推定手段は、ターボ上流の排気圧力に基づいて
排気ガス還流量を推定するようにしたため、還流排気ガ
ス用の流量センサ等を備える必要がなくなり、コストや
部品点数等の上昇が抑えられる。
【0039】また、請求項によれば、請求項1または
の空気過剰率検出装置において、上記排気圧力検出手
段は、エンジン回転速度と燃料供給量とから排気圧力定
常値を求め、同排気圧力定常値と、それぞれ数行程前の
排気ガス還流量と吸気量とからタービン加速圧を求め、
同タービン加速圧と、上記排気圧力定常値とから負荷を
求め、排気圧力の前回値と、上記タービン加速圧と、上
記負荷とから排気圧力の今回値を求めるようにしたた
め、排圧センサを備える必要がなくなり、コストや部品
点数等の上昇が抑えられる。
【0040】また、請求項1〜の空気過剰率検出装置
の他の好ましい態様として、上記排気ガス還流量推定手
段は、排気ガス再循環装置の弁開度に基づき排気ガス還
流量を推定するようにするのがよく、これにより、還流
排気ガス用の流量センサ等を備える必要がなくなり、コ
ストや部品点数等の上昇が抑えられる。また、請求項
によれば、請求項1〜の空気過剰率検出装置におい
て、上記排気ガス還流量推定手段は、排気圧力と吸気圧
力との差圧からオリフィス係数を求め、エンジン回転速
度と、燃料供給量とから還流排気ガス温度係数を求め、
上記排気ガス再循環装置の弁開度と、同排気ガス再循環
装置の絞り係数と、上記オリフィス係数と、上記還流排
気ガス温度係数とから排気ガス還流量を推定するように
したため、還流排気ガス用の流量センサ等を備える必要
がなくなり、コストや部品点数等の上昇が抑えられる。
【0041】また、請求項によれば、請求項1〜
空気過剰率検出装置において、上記等価吸入新気量推定
手段は、上記吸気量から上記排気ガスの還流量を上記空
気過剰率で除した値を減ずることにより等価吸入新気量
を推定するようにしたため、等価吸入新気量を正確かつ
リアルタイムに推定することが可能となる。また、請
項1〜の空気過剰率検出装置のさらに好ましい態様と
して、上記空気過剰率推定手段は、空気過剰率の推定を
上記エンジンの一行程毎に行うようにするのがよく、こ
れにより燃料噴射量やEGR量等の制御応答性が向上す
る。
【0042】また、請求項6によれば、車両に搭載され
たエンジンの運転状態に基づき、上記エンジンの排気ガ
ス再循環装置の開弁量を制御する排気ガス再循環制御装
置において、上記エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧
力検出手段と、上記エンジンの排気圧力を検出する排気
圧力検出手段と、上記吸気圧力検出手段によって検出さ
れた吸気圧力と上記排気圧力検出手段によって検出され
た排気圧力とに基づき、上記排気ガス再循環装置による
排気ガスの還流量を推定する排気ガス還流量推定手段
と、上記排気ガス再循環装置による排気ガス還流量を含
む上記エンジンの吸気量を検出する吸気量検出手段と、
上記吸気量検出手段によって検出された吸気量と、所定
の回数だけ前に推定された空気過剰率と、上記排気ガス
還流量推定手段により推定された排気ガスの還流量とに
基づき、上記エンジンの等価吸入新気量を推定する等価
吸入新気量推定手段と、上記エンジンの燃料供給量を検
出する燃料供給量検出手段と、同燃料供給量検出手段に
よって検出された燃料供給量と上記等価吸入新気量推定
手段によって推定された等価吸入新気量とに基づき、上
記エンジンの空気過剰率を推定する空気過剰率推定手段
と、上記エンジンに供給される混合気の目標空気過剰率
を設定する目標空気過剰率設定手段と、上記空気過剰率
と上記目標空気過剰率との偏差が無くなるように上記排
気ガス再循環装置の目標開弁量を設定する開弁量設定手
段と、上記目標開弁量に基づき、上記排気ガス再循環装
置を駆動制御する駆動制御装置とを備えるようにしたた
め、信頼性に乏しく且つ高コストなLAFS等を用いる
ことなく、ディーゼルエンジン等における空気過剰率を
正確かつ迅速に検出でき、NOx排出量や黒煙排出量を
削減させることが可能となる。
【0043】また、請求項によれば、請求項の排気
ガス再循環制御装置において、上記目標空気過剰率設定
手段は、エンジン回転速度と燃料供給量とに基づき目標
空気過剰率を設定するようにしたため、過渡運転時等に
もNOx排出量や黒煙排出量を削減させることが可能と
なる。また、請求項によれば、請求項またはの排
気ガス再循環制御装置において、上記開弁量設定手段
は、少なくとも比例積分制御により上記開弁量を設定す
るものであり、上記偏差の絶対値が所定値より大きい場
合には、当該比例積分制御における積分項の積算を行わ
ないようにしたため、積分項が過大となることによる制
御応答性の悪化が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエンジン制御系統の概
略構成図である。
【図2】空気過剰率検出サブルーチンの手順を示すフロ
ーチャートである。
【図3】EGR制御サブルーチンの手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】EGR制御サブルーチンの手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】燃料噴射量を急増させた場合の空気過剰率の変
化と従来装置による検出結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダヘッド 4 燃料噴射弁 5 電子ガバナ 6 燃料噴射ポンプ 8 ECU 11 吸気マニホールド 13 ターボ過給機 14 コンプレッサ 17 ブースト圧センサ 20 排気マニホールド 21 タービン 30 EGRパイプ 31 EGR弁 42 負圧側EGRソレノイド 43 バキュームポンプ 45 大気側EGRソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 25/07 550 F02M 25/07 550P 570 570C 570P (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 45/00 F02D 21/08 F02D 41/00 - 41/40 F02M 25/07

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたエンジンの運転状態に
    基づき、上記エンジンの排気ガス再循環装置が作動中で
    あるときに当該エンジンに供給される混合気の空気過剰
    率を繰り返し検出する空気過剰率検出装置において、 上記エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段
    と、 上記エンジンの排気圧力を検出する排気圧力検出手段
    と、 上記吸気圧力検出手段によって検出された吸気圧力と上
    記排気圧力検出手段によって検出された排気圧力とに基
    づき、上記排気ガス再循環装置による排気ガスの還流量
    を推定する排気ガス還流量推定手段と、 上記排気ガス再循環装置による排気ガス還流量を含む上
    記エンジンの吸気量を検出する吸気量検出手段と、 上記吸気量検出手段によって検出された吸気量と、所定
    の回数だけ前に推定された空気過剰率(λ(i-3))と、
    上記排気ガス還流量推定手段により推定された排気ガス
    の還流量とに基づき、上記エンジンの等価吸入新気量を
    推定する等価吸入新気量推定手段と、 上記エンジンの燃料供給量を検出する燃料供給量検出手
    段と、 同燃料供給量検出手段によって検出された燃料供給量と
    上記等価吸入新気量推定手段によって推定された等価吸
    入新気量とに基づき、上記エンジンの空気過剰率(λ
    (i))を推定する空気過剰率推定手段とを備えたことを
    特徴とするエンジンの空気過剰率検出装置。
  2. 【請求項2】 上記エンジンは、ターボ過給機を有し、 上記排気ガス還流量推定手段は、ターボ上流の排気圧力
    に基づいて排気ガス還流量を推定することを特徴とす
    る、請求項1記載のエンジンの空気過剰率検出装置。
  3. 【請求項3】 上記排気圧力検出手段は、 エンジン回転速度と燃料供給量とから排気圧力定常値を
    求め、 同排気圧力定常値と、それぞれ数行程前の排気ガス還流
    量と吸気量とからタービン加速圧を求め、 同タービン加速圧と、上記排気圧力定常値とから負荷を
    求め、 排気圧力の前回値と、上記タービン加速圧と、上記負荷
    とから排気圧力の今回値を求めることを特徴とする、請
    求項1または2記載のエンジンの空気過剰率検出装置。
  4. 【請求項4】 上記排気ガス還流量推定手段は、 排気圧力と吸気圧力との差圧からオリフィス係数を求
    め、 エンジン回転速度と、燃料供給量とから還流排気ガス温
    度係数を求め、 上記排気ガス再循環装置の弁開度と、同排気ガス再循環
    装置の絞り係数と、上記オリフィス係数と、上記還流排
    気ガス温度係数とから排気ガス還流量を推定することを
    特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載のエン
    ジンの空気過剰率検出装置。
  5. 【請求項5】 上記等価吸入新気量推定手段は、上記吸
    気量から上記排気ガスの還流量を上記空気過剰率で除し
    た値を減ずることにより等価吸入新気量を推定すること
    を特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載のエ
    ンジンの空気過剰率検出装置。
  6. 【請求項6】 車両に搭載されたエンジンの運転状態に
    基づき、上記エンジンの排気ガス再循環装置の開弁量を
    制御する排気ガス再循環制御装置において、上記エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段
    と、 上記エンジンの排気圧力を検出する排気圧力検出手段
    と、 上記吸気圧力検出手段によって検出された吸気圧力と上
    記排気圧力検出手段によって検出された排気圧力とに基
    づき、上記排気ガス再循環装置による排気ガスの還流量
    を推定する排気ガス還流量推定手段と、 上記排気ガス再循環装置による排気ガス還流量を含む上
    記エンジンの吸気量を検出する吸気量検出手段と、 上記吸気量検出手段によって検出された吸気量と、所定
    の回数だけ前に推定された空気過剰率(λ(i-3))と、
    上記排気ガス還流量推定手段により推定された排気ガス
    の還流量とに基づき、上記エンジンの等価吸入新気量を
    推定する等価吸入新気量推定手段と、 上記エンジンの燃料供給量を検出する燃料供給量検出手
    段と、 同燃料供給量検出手段によって検出された燃料供給量と
    上記等価吸入新気量推定手段によって推定された等価吸
    入新気量とに基づき、上記エンジンの空気過剰率(λ
    (i))を推定する空気過剰率推定手段と、 上記エンジンに供給される混合気の目標空気過剰率を設
    定する目標空気過剰率設定手段と、 上記空気過剰率(λ(i))と上記目標空気過剰率との偏
    差が無くなるように上記排気ガス再循環装置の目標開弁
    量を設定する開弁量設定手段と、 上記目標開弁量に基づき、上記排気ガス再循環装置を駆
    動制御する駆動制御装置とを備えたことを特徴とする排
    気ガス再循環制御装置。
  7. 【請求項7】 上記目標空気過剰率設定手段は、エンジ
    ン回転速度と燃料供給量とに基づき目標空気過剰率を設
    定することを特徴とする、請求項記載の排気ガス再循
    環制御装置。
  8. 【請求項8】 上記開弁量設定手段は、少なくとも比例
    積分制御により上記開弁量を設定するものであり、上記
    偏差の絶対値が所定値より大きい場合には、当該比例積
    分制御における積分項の積算を行わないことを特徴とす
    る、請求項または記載の排気ガス再循環制御装置。
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