JP3198265U

JP3198265U - 紙めくりケース

Info

Publication number: JP3198265U
Application number: JP2015001804U
Authority: JP
Inventors: 修三山下
Original assignee: 修三山下
Priority date: 2015-04-13
Filing date: 2015-04-13
Publication date: 2015-06-25
Anticipated expiration: 2025-04-13

Abstract

【課題】財布より紙幣を取り出す際に利用できる、利便性の高い紙めくりケースを提供とすることを課題とする。【解決手段】財布のカードケースに収納して利用する形態であって、二枚が合わせられた革、若しくは可撓性なる合成樹脂等によるもので、三辺が閉じられ一辺は開口部とされる。該開口部の一方に湾曲形となる板発条による開口金具（３）を設け、紙めくりケースの内部に紙めくり剤（４）を備えることで、容易に指に紙めくり剤を付着させることが可能となる。【選択図】図４

Description

本考案は事務用品の一つである紙めくりケースに関する。

従来、紙めくりは重ねられた多数の紙から１枚だけを取り出す、つまりめくり上げる状態にするために、指がすべらないように指先に付着させる紙めくり剤のことであって、スポンジに水を含ませただけのものも利用され、また指先にゴムキャップを装着する場合など用途において幾つかに分かれている。その中の一つとして、財布より紙幣を取り出す際に利用される形態として、特許文献１による「お財布用スライド式小型薄型ケース入り紙（お札）めくり剤」が開示されている。

特開２０１３−０８５９３９号公報

財布の中から紙幣を取り出す際には、１枚のみを確実に取り出すことは容易ではなく、特に新札が重なっている場合は１枚のつもりが誤って２枚重ねて出してしまう場合も少なくはない。前記特許文献１が開示されているものの、これは携帯用紙めくりを利用するのと何ら変わるものではなく、特に左手に紙めくりを持ち、右手の指に紙めくり剤を付着させる時、財布の状態はどうなのか、例えば脇に挟んだり、もしくは台の上に置く必要がある。そこで、財布の紙幣を取り出す際に利用しやすい携帯の紙めくりケースを提供することを課題とする。

本考案による紙めくりは、財布のカード入れに差し込む形態のものである。従って形状はカードよりも小さくて厚さも厚すぎてはならない。利用方法は袋状となる２枚の布（皮など）の中間部に紙めくり剤を塗布し、そこへ指を入れ紙めくり剤を付着させることで容易に利用することができる。レジでの対応においても従来と何ら変わるものではない。

この紙めくりの形態は、財布のカード入れに収納することができるため、容器のように探したり、蓋を取ったりする必要もない。よって速やかに紙幣を取り出すことができ、１枚だけでも確実に取り出すことが可能となる。

本発明による紙めくりケースの正面図本発明による紙めくりケースの側面図本発明による紙めくりケースの平面図本発明による紙めくりケースの断面図の部分拡大図

形態について詳しく説明すると、大きさについてはカードの大きさより小さく、厚さにおいては２枚の皮を重ねた程度である。つまり財布のカード入れに収納しても違和感のない形状であれば問題とはならない。

しかし、いくつかの課題もあり順次説明する。まず一つめとして指が入れやすい形状であること。これに対しては指を入れる箇所に、中央部が盛り上がった開口金具（３）を備える。該開口金具（３）を板発条とすることで容易に口を開け指を入れることができる。利用後は発条の力により口が閉じるため紙めくり剤（４）の乾燥を防ぐことができる。

次に紙めくりケースの素材については、不透水性の化学繊維や革であったり、また可撓性の合成樹脂であったり、ビニールやナイロンでも可能であり限定されるものではない。そこで例えばビニール類を使用する場合は、紙めくりケースの周囲に硬質の素材を用い形状を安定させ中央部のビニールの部分に紙めくり剤（４）を充填することもできる。何れにしても、紙めくりケースの内側は滑らかでは紙めくり剤（４）が指に付着しにくく、少なくとも１面はざらざらとした面（粗面）にする必要がある。

そこで紙めくりケースを財布のカード入れに収納し、利用する際に紙めくりケースの前面が左方向に向いている場合、仮に右手の親指の前面（手のひら側）に紙めくり剤（４）を付着させようとする場合は、ケース背面（１）側を粗面にする必要がある。これはケース内面の両面を粗面にすると親指の背面（爪側）にも紙めくり剤（４）が付着し好ましくないからである。

この親指に紙めくり剤（４）を付着させる方法は、財布より１枚ずつ紙幣を取り出すのに有効である。また個人により人差指のみに紙めくり剤（４）を付着させたい場合は、手首を少し回転させて紙めくりケースに指を入れることで容易に対応することができる。また紙めくりケースを財布の反対側のカード入れに収納する方法もある。更には親指と人差指等複数本の指に付着させる場合は、親指に紙めくり剤（４）をたっぷりと付着させ、他の指とこすり合わせることによりお互いの指に紙めくり剤（４）を付着させることができる。これは紙幣を何枚も数える場合にはよく利用されることである。

次に紙めくり剤（４）の材質としては、ジェル状の素材を充填する方法と、硬質の紙めくり剤（４）を板状の形状として紙めくりケースの中へ収納する方法と、板状の吸水性マットに紙めくり剤（４）を浸透させたものを収納する方法などがある。これらは互換性があるもので、個個の利用者に対し適応できるものである。また紙めくりケースが安価なものであれば使い捨てとして利用する方法も有効である。

１ケース背面
２ケース前面
３開口金具
４紙めくり剤

Claims

二枚から成る革、若しくは可撓性なる合成樹脂、若しくは化学繊維の素材にて形成され、財布のカードケースに収まる大きさの三辺が閉じられた紙めくりケースであって、開口部となる一辺には開口に利用するための湾曲形となる板発条による開口金具を設け、該紙めくりケース内に紙めくり剤を備え且つ内面の一方を粗面とすることを特徴とする紙めくりケース。