JP3198116U - 杖の転倒防止用補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】着脱自在の杖の転倒防止用補助具であって、比較的広い範囲に杖を立てかけることができ、杖が倒れかけても腕から離れず、取り回しの際にも使い勝手の良い転倒防止用補助具を提供する。【解決手段】バックルと面ファスナーを備える腕バンド2と、腕バンドと杖7を連結する伸縮コイル4と、補助具を杖に取り付ける巻着紐6とを有し、腕バンドをバックルに通すことによって輪を作成し、作成された輪に腕を通し長さを調節して面ファスナーで腕バンドを固定させることによって腕バンドを腕に密着させ、腕バンドを伸縮コイルと巻着紐とを介して杖と連結させることによって、杖が腕から離脱し転倒することを防止する。また、腕バンドと杖との連結に伸縮コイルを使用することにより、腕側の固縛にもかかわらず杖の取り回しが容易であることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本考案は、杖が転倒することを防止するための補助具に関する。
座ったときなどに、杖を近くに立てかけておいて倒れてしまうことや、または、どこに置けばいいのかわからないことがある。これを防止すための補助具としては、杖紐やスティックホルダーがある。
特開2013−143982 特開2005−270361 特開2006−175188
一時的に杖を使用しないときには、杖を近くに立てかけておいたり、付属の杖紐に腕を通しておくことがほとんどである。しかし、立てかけておく場合は、杖が転倒して周囲に迷惑をかけたり、忘れてそのまま立ち去ったりしてしまうことがある。また、紐を利用する場合も、付属の杖紐は輪の直径が腕にフィットしないため抜け落ちてしまうことがある。さらに、紐の長さが短く伸縮性がないため、杖から手を放して保持できるのはごく至近距離に限定されるうえ、取り回しの際にも不便を感じることが多い。
特許文献1記載の杖の転倒防止具は、杖を刺して保持するための石突についての発明であるが、この種の補助具は杖とともに携帯することが難しいうえ、どこにでも設置できるものではない。また、置き忘れの心配もある。特許文献2には、杖の握り部の側面に2個の滑り止め突起部を設け、これらと杖先のゴムキャップが滑り止めの支点として働くことによって、立てかけた杖の転倒を防止する発明が開示されているが、握り部に設けた突起が使用時に掌に当たり違和感を感じさせる恐れがあるうえ、立てかけた杖に自分や他人が触れて倒してしまう可能性がある。また、杖を立てかける場所には、少なくとも杖と同じ高さの壁面がなければ突起部が壁に接触できないため役に立たないし、置き忘れの問題も解決されていない。
特許文献3には、着脱自在の取り付輪部と金属性の挟み具を連結部材で連結し、挟み具を杖に仮固定するための磁石を組み合わせた着脱式の転倒防止補助具が開示されている。使用に際しては以下の2つの方法が提案されている。すなわち、前期挟み具を近くの物に挟んで杖を仮固定する第一の方法と、該金属の挟み具を杖に設置された磁石に固定させて輪を作り、連結部材をストラップ代わりに使用して、これに腕を通し杖を身から離さないように保持する第二の方法を選択することができる。しかしながら、この補助具の第一の使用法については、近くに磁石に反応する金属がなければ役に立たないし、第二の方法については、連結部材の両端を単に固定して作成した輪は腕にフィットせず、抜け落ちてしまう可能性が高い。また連結部材が伸縮しないため、ごく至近距離でしか杖を保持することができないうえ、取り回しの際にも不便が生じることが考えられる。
上述の問題を解決すべく、本考案においては、着脱自在の転倒防止用補助具であって、比較的広い範囲に杖を立てかけることができ、杖が倒れかけても腕から離れず、取り回しの際にも使い勝手の良い転倒防止用補助具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案に係る補助具は、バックルと面ファスナーを備える腕バンドと、腕バンドと杖を連結する伸縮コイルと、補助具を杖に取り付ける巻着紐を有し、腕バンドをバックルに通すことによって輪を作成し、作成された輪に腕を通し長さを調節して面ファスナーで腕バンドを固定させることによって腕バンドを腕に密着させ、腕バンドを伸縮コイルと巻着紐を介して杖と連結させることによって、杖が腕から離脱し転倒することを防止することができ、取り回しが簡単にできることを特徴とする。
バックルによって形成された腕バンドの輪に腕を通したうえ輪の直径を調節し、面ファスナーで固定するため、バンドから腕が抜けて杖が脱離・転倒することを確実に防止することができる。
腕バンドと杖の連結に伸縮コイルを使用するため、比較的広い範囲に杖を立てかけることができ、取り回しも容易になる。
本実施形態の転倒防止用補助具の全体写真である。 バックル部分の写真である。 腕バンドを作成する手順を示す説明図である。 補助具を腕に巻きつけた様子を示す写真である。 補助具を杖に着設する方法を示す説明図である。 補助具を杖に着設した様子を示す写真である。
以下、本考案の実施形態を、図を用いて説明する。
図1に示すように、本考案に係る杖の転倒防止用補助具は、バックル3と面ファスナー21を備える腕バンド2と、伸縮可能なコイル4及び本補助具を杖に取り付ける巻着紐6とによって構成される。コイル4は両端に接続用のリング41及びリング42を有する。
図2に示すようにバックル3は腕バンド2の端部に固着されており、本実施形態においては、バックル3とコイル4はリング又は紐5をコイル4のリング41に通すことによって接続する。また、コイル4には合成樹脂製の伸縮コードを使用する。
本実施形態では、本補助具の杖7への着設にはポリプロピレン製の紐6を使用しているが、しっかりしたナイロン製のものを使用することもできる。着設の方法は、図5に示すように輪を作って杖の支柱72に巻着させるか、一定期間外さない場合には直接縛ってもよい。図6は本補助具を杖7に着設した状態を示す。
図3は、バックル3にバンド2を通して、輪を作成する手順を示す。このようにして作成した輪に腕を通しバンド2の端を引っ張って腕にバンド2を密着させた状態で面ファスナーのフック面21とループ面を合わせて固定する。図4は、腕にバンド2を固定させた状態を示す。
このように、腕を通す輪の直径を可変的なものとすることによりバンド2を腕に密着させることができ、腕から抜け落ちて杖が転倒する心配がなくなる。また、腕バンド2と杖7の連結部材として伸縮性のコイル2を採用することにより、比較的離れた場所にも杖を立てかけることができるとともに、腕側の固縛にもかかわらず杖の取り回しが容易になる。
以上、本考案の有する特徴及び優れた点を上記実施形態に記載したが、本考案は、本考案の原理の範囲内で、本願の実用新案登録請求の範囲で使用されている言葉を広く一般的な意味にまで広げて実施することが可能である。本考案は、腕輪の直径が調節可能である点と、杖との連結部材に伸縮可能な部材を使用する点に技術的特徴を有するものである。したがって、これらの特徴を実現するための各部の素材の選択、サイズ及び各部の接続方法等については様々な実施形態が可能であり、これらについての実施は、本考案の技術的範囲に含まれるものと解する。
転倒防止用補助具
2 腕バンド
21 面ファスナー(フック面)
3 バックル
4 コイル
41 リング
42 リング
5 結着部材(リング又は紐)
6 巻着紐
7 杖
71 握り(グリップ)
72 支柱
特許文献3には、着脱自在の取り付輪部と金属性の挟み具を連結部材で連結し、挟み具を杖に仮固定するための磁石を組み合わせた着脱式の転倒防止補助具が開示されている。使用に際しては以下の2つの方法が提案されている。すなわち、前記挟み具を近くの物に挟んで杖を仮固定する第一の方法と、該金属の挟み具を杖に設置された磁石に固定させて輪を作り、連結部材をストラップ代わりに使用して、これに腕を通し杖を身から離さないように保持する第二の方法を選択することができる。しかしながら、この補助具の第一の使用法については、近くに磁石に反応する金属がなければ役に立たないし、第二の方法については、連結部材の両端を単に固定して作成した輪は腕にフィットせず、抜け落ちてしまう可能性が高い。また連結部材が伸縮しないため、ごく至近距離でしか杖を保持することができないうえ、取り回しの際にも不便が生じることが考えられる。

Claims (1)

  1. 杖の転倒を防止するための補助具であって、
    バックルと面ファスナーとを備える腕バンドと、
    前期腕バンドと前期杖とを連結する伸縮コイルと、
    前期補助具を前期杖に取り付ける巻着紐と、
    を有し、
    前期腕バンドを前期バックルに通すことにより輪を作成し、前期輪に腕を通し長さを調節して前期面ファスナーで前期腕バンドを固定させることによって前期腕バンドを腕に密着させ、前期腕バンドを前期伸縮コイルと前期巻着紐を介して前期杖と連結させることによって、前期杖が腕から離脱し転倒することを防止することを特徴とする補助具。
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