JP3197717B2 - ネットワークプリンタ装置及びlanネットワークシステム - Google Patents

ネットワークプリンタ装置及びlanネットワークシステム

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JP3197717B2
JP3197717B2 JP28680693A JP28680693A JP3197717B2 JP 3197717 B2 JP3197717 B2 JP 3197717B2 JP 28680693 A JP28680693 A JP 28680693A JP 28680693 A JP28680693 A JP 28680693A JP 3197717 B2 JP3197717 B2 JP 3197717B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はネットワークプリンタ装
置及びLANネットワークシステムに係わり、特にプリ
ンタ装置自体にLANアダプタ部(Front End Processo
r)を追加し、LANアダプタ部でLANとの通信機能及
び本格的なサーバ機能を実現したネットワークプリンタ
装置及び該ネットワークプリンタ装置を収容するLAN
ネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理システムは図2に示す大型計算
機システム(メインフレーム)の処理形態から、PC/
WS(パソコン/ワークステーション)を中心とした処
理形態に変化している。図2においてHSTは大型計算
機システム、DTは大型計算機システムに接続されたダ
ム端末(ノンインテリジェント端末)である。PC/W
Sを中心とした処理形態としては、スタンドアロンの
利用形態と、多数のPC/WSをLANに接続してネ
ットワークを構成し、資源、周辺機器の共用を目的とし
た利用形態があり、個人あるいは小規模ユーザにはスタ
ンドアロン形態が、大規模ユーザには後者の利用形態が
普及している。図3はスタンドアロンの利用形態を示す
もので、PRTはPC/WSに接続されたプリンタであ
り、それぞれ独立した構成となっている。LANネット
ワークの世界では、大型計算機システムのようにメーカ
1社が全ての機器を揃えて提供するビジネス形態ではな
く、国内外のメーカが高性能で低価格のPC/WSを武
器に競合する市場を形成している。このような市場環境
においては、ネオダマで代表されるようにネットワー
ク、オープン、ダウンサイジング、マルチベンダのニー
ズに対応した製品提供が必要になっている。
【0003】現在のLANネットワークは図4に示すよ
うに、(a)PC(パソコン)をLANに接続してネット
ワークを構成したPC環境、(b)WS(ワークステーシ
ョン)をLANに接続してネットワークを構成したWS
環境、(c)PC/WSを混在してLANに接続してネッ
トワークを構成した混在環境が普及している。混在環境
下で使用されるプリンタも,(図4(c))で示すよう
な接続形態がある。すなわち、のようにプリンタPR
T1をPC/WSの個々にローカルに接続し、各PC/
WSからの印刷データを印刷する形態と、高性能のP
C/WSをサーバホストとし、このサーバSVRに接続
されたプリンタPRT2を共用使用する形態、その他の
形態がある。尚、PRTi(i=1,2,3)はプリン
タである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにLANネ
ットワークにプリンタを収容する従来方式には以下の問
題点がある。すなわち、 (a) のプリンタ接続形態では、プリンタそのもの可動
率が悪く、又、PC/WS毎にプリンタを接続するため、プ
リンタ台数の品揃えの無駄と、プリンタ設置スペースの
無駄が生じる。 (b) のプリンタ接続では、一旦、プリンタが印刷処理
を開始すると、プリンタで印刷するデータの種類(例え
ば、複雑な図形、グラフ等)で描画処理に時間を費やす
ものは、サーバホストのCPUに影響を及ぼしその結
果、著しくサーバホストの性能劣化を招く。 (c) のプリンタ接続形態では、LANネットワークに
接続されたPC/WSが同じメーカの場合、すなわち、
各PC/WSが同じ印刷データの形式である場合には問
題はない。なぜならば、プリンタに設けられた印刷デー
タを解釈するエミュレーションプログラム(例えば、Po
stScript, FMシーケンス等)が各PC/WSで共通に
利用できるからである。しかし、印刷データの形式が異
なり、エミュレーションプログラムが異なる場合には、
プリンタは間違った印刷データの解釈を行って誤印刷す
る問題がある。
【0005】又、のプリンタ接続形式では、プリンタ
とクライアントの通信プロトコルが異なるとクライアン
トからの印刷データを受信できず印刷ができない問題が
ある。 (d) LANネットワークの普及で、PC/WSを接続し
た水平連携の使用形態と共にメインフレームをPC/W
SのLANに接続した垂直連携の使用形態への期待が大
きい。しかし、メインフレームの世界とPC/WSとの
世界では、印刷データの形式が異なっており、それぞれ
のデータを印刷するためのプリンタを複数台用意しなけ
ればならない問題がある。すなわち、1台のプリンタで
全て印刷できない環境にある。
【0006】(e) 印刷技術の向上で、連続紙からカット
紙による印刷形態が主流になっている。また、一括大量
枚数の印刷出力の要望もあり、130枚/分の高速カット紙
プリンタが出現している。かかる高性能、高機能のプリ
ンタでは、多くのジョブに対する印刷を短時間で行うた
め、ジョブ毎に印刷済みカット紙を識別できるようにす
る必要がある。このため、印刷済みのカット紙をジョブ
毎に交互にずらしてスタックする方法(オフセットスタ
ック)があるが、交互にずらして出力するため、あるジ
ョブに応じた印刷済み用紙のみを取り出すと、その前後
のジョブの印刷用紙がずれなく重なり、区別が困難にな
る。すなわち、高速プリンタとしての後処理機構の不備
が問題として指摘されており、早急な対応が望まれてい
る。
【0007】(f) UNIX環境すなわち、従来技術で使
用されているLANネットワーク環境では、以下のよう
な問題があり、その改善が要求されている。 ・リモートプリンタとして使用した場合、印刷完了の通
知やプリンタで発生したトラブルの詳細通知等が、クラ
イアント側で十分に把握できない問題がある。 ・プリント・サーバのようにプリンタ制御用の専用PC
/WSを使用すると、システムが高価となる問題があ
り、専用PC/WSを無くす要望が高い。 ・プリント・サーバの環境として、印刷依頼方法、印刷
ジョブの問い合わせ、プリンタの状況の把握等は、ライ
ンコマンドを用いた運用形態であり、専門知識が必要と
される問題があり、専門知識を必要としない運用形態が
望まれている。
【0008】以上から本発明の第1の目的は、通信プロ
トコルが異なっても共用できる高速のネットワークプリ
ンタ装置及び該ネットワークプリンタ装置を有するLA
Nネットワークシステムを提供することである。本発明
の第2の目的は、LANネットワークのどこにでも好き
な場所に設置できるネットワークプリンタ装置及び該ネ
ットワークプリンタ装置を有するLANネットワークシ
ステムを提供するすることである。本発明の第3の目的
は、プリンタ状態(ジャム発生、用紙切れ等のエラー、
プリンタの印刷属性、ジョブの印刷状況等)をクライア
ント(PC/WS)側で容易に知ることができるネット
ワークプリンタ装置及び該ネットワークプリンタ装置を
有するLANネットワークシステムを提供することであ
る。
【0009】本発明の第4の目的は、いかなる形式で印
刷データが作成されていても該印刷データを解釈して印
刷できるネットワークプリンタ装置及び該ネットワーク
プリンタ装置を有するLANネットワークシステムを提
供することである。本発明の第5の目的は、プリンタへ
の印刷要求、問い合わせコマンドを簡単に作成できるネ
ットワークプリンタ装置及び該ネットワークプリンタ装
置を有するLANネットワークシステムを提供すること
である。本発明の第6の目的は、ユーザあるいはグルー
プ毎に印刷ジョブ(印刷済み用紙)を仕分ける後処理機
能を備えたネットワークプリンタ装置及び該ネットワー
クプリンタ装置を有するLANネットワークシステムを
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。20はネットワークプリンタ装置本体、23
は記録系及び用紙搬送系で構成された印刷機構、51は
印刷済み用紙を収納するためのビンを備え、指示された
ビンに印刷済み用紙を格納するメールボックス、52は
クライアント、53は通信伝送路例えばイーサネットで
ある。プリンタ装置本体において、21はLANアダプ
タ(Front End Processor:FEP)、22はプリンタコ
ントロール部、24は印刷データ(スプール情報)、フ
ォント、フォームオーバレイ、課金ログ情報、メールボ
ックス管理情報ファイル等を記憶する記憶媒体(ハード
ディスク)、26はLAN接続用のコネクタである。L
ANアダプタ部21において、21bはトランシーバ等
で構成されたLANインターフェースドライバ、21−
3〜21−6は各種通信プロトコル制御部、21-8はスプ
ーリング制御部、20aはメールボックス制御部であ
る。
【0011】
【作用】コネクタ26を介してクライアント52から送
られてくる印刷情報をLANインターフェースドライバ
21bで取り込、通信プロトコルを識別する。識別された
通信プロトコル制御部21-3〜21-6は所定のプロトコルに
従った通信制御を行って印刷データを受信する。スプー
リング制御部21-8は印刷情報をハードディスク24スプ
ーリングすると共に印刷ジョブの待ち行列を作成し、印
刷コントロール部22は待ち行列が指示する最優先順位
の印刷ジョブに応じた印刷情報をハードディスク24か
ら読み出し、該印刷情報に基づいてページ毎にドットイ
メージの画像を生成し、印刷機構23は該画像を用紙に
印刷する。メールボックス51が設けられている場合に
は、メールボックス制御部20aは、印刷情報より印刷
済み用紙を格納するビンのビン番号を直接あるいは間接
的に求め、該ビンに印刷用紙を格納する制御を行う。ク
ライアント52は、メニュー画面操作で印刷データ、装
置状態やジョブ情報の問い合わせデータ、印刷属性の変
更、登録データを作成し、これら要求をLANを介して
ネットワークプリンタ装置20に送る。又、クライアン
ト52は、問い合わせに対する応答を受信し、応答デー
タを表示すると共に、ネットワークプリンタ装置20か
ら自動的に送られてくる用紙切れ、ハードトラブル等の
情報を受信して表示する。又、クライアント52はメニ
ュー画面操作でメールボックス51の各ビンの属性の操
作、その他の操作をする。
【0012】
【実施例】
(A) 本発明のネットワークプリンタを組み込んだLA
Nネットワーク 図5は本発明のネットワークプリンタを組み込んだLA
Nネットワークシステムの説明図である。図5(a)はU
NIX OS(オペレーティングシステム)環境に組み
込んだ例であり、WSはワークステーション(クライア
ント)、SVRはサーバ、NPRTはLANに接続され
たネットワークプリンタであり、それぞれTCP/IP
プロトコルを装備し、該通信プロトコルに従って相互に
通信する。図5(b)はNetware OS環境のLAN
にネットワークプリンタNPRTを接続した例であり、
PCはパソコン、NPRTはLANに接続されたネット
ワークプリンタであり、それぞれIPX/SPXプロト
コルを装備し、該通信プロトコルに従って相互に通信す
る。
【0013】本発明のネットワークプリンタNPRT
は、プリンタ装置自体20にLANとの通信機能及び本
格的なサーバ機能を備えたLANアダプタ部(Front En
d Processor:FEP)21を追加し、このFEP内にT
CP/IP、IPX/SPX、その他の通信プロトコル
を装備し、適宜所定の通信プロトコルに従って通信する
マルチプロトコル機能を備えている。このため、UNI
X OS環境、Netware OS環境に共通に使用で
き、ネットワークプリンタをそれぞれの環境のために別
個に設計する必要はない。
【0014】図5(c) はUNIX環境のサーバSVR、
ワークステーションWS並びにNetware環境のパ
ソコンPCが混在するUNIX・Netware混在環
境のLANに、本発明のネットワークプリンタNPRT
を接続した例である。ネットワークプリンタNPRTの
FEP21は、UNIX環境からの印刷要求とPC環境
からの印刷要求を受け付け、TCP/IPプロトコルか
IPX/SPXプロトコルかの判断をパケットのヘッダ
部のIDにより区別し、それぞれのプロトコル処理部に
受け渡す。それぞれのプロトコル処理部はマルチタスク
構造になっており、データの処理はパラレルに行なわれ
る。このため、クライアント側の印刷要求に係わる待ち
時間は、従来に比べて非常に短い時間にできる。又、以
上の水平連携の形態に加えて、メインフレームHSTを
LANコントローラLANCあるいはパソコンPCを介
して通信伝送路に接続し(垂直連携形態)、メインフレ
ームHSTからの印刷要求を受信して印刷することもで
きる。図5(d)は従来のLANネットワークシステムの
通信伝送路に本発明のネットワークプリンタNPRTを
接続した構成である。すなわち、本発明のネットワーク
プリンタNPRTを既存のシステムにそのまま接続し
て、該ネットワークプリンタNPRTを既存の他のPC
/WSで共用させる構成とすることができる。 (B) 本発明ネットワークプリンタの第1実施例 (a) ネットワークプリンタの外観及びその印刷機構の構
成 図6は本発明のネットワークプリンタの外観図、図7は
ネットワークプリンタの印刷機構の全体構成図である。
図6において、1a〜1cは用紙(カット紙)を収容す
る3段の用紙ホッパ、2,3はそれぞれ左扉、右扉であ
り、開けるとプリンタ内部が見えるようになっている。
4はプリンタの上部に設けられた排出用紙を収容するス
タッカ、5はオペレーションパネルである。
【0015】印刷機構はプロセス系と搬送系よりなり、
プロセス系は図7に示すように、感光ドラム10aと、
該感光ドラム10aを一様に帯電する前帯電器10b
と、感光ドラム10aに光像を照射して静電潜像を形成
する露光用光学ユニット10cと、感光ドラム上に形成
された静電潜像をトナーで現像してトナー像とする現像
部10dと、搬送される用紙にトナー像を転写し、か
つ、用紙を感光ドラムより分離する転写・分離部10e
と、感光ドラムの帯電荷を除去すると共に、感光ドラム
上に残留するトナーを除去するクリーナを備えた除電・
クリーナ部10fを備えている。現像部10dはトナー
供給用のカートリッジ10d-1と、トナーを帯電すると共
に現像ローラ(図示せず)で該トナーを感光ドラムに擦り
付けて静電潜像をトナーで現像する現像器10d-2を備え
ている。転写・分離部10eは転写帯電器と分離帯電器
を備え、転写帯電器は用紙裏面よりコロナ放電を発生し
て用紙をトナー像と逆極性に帯電してトナー像を用紙に
転写する。
【0016】用紙搬送系は用紙ホッパ1a〜1cよりカ
ット紙をピックするピックローラ11aと、待機ローラ
11bと、ピックした用紙を待機ローラ11bまで搬送
する搬送ローラ11cと、転写されたトナー像を用紙に
熱定着する熱ローラ定着器11dと、裏面印刷のために
裏返された用紙を待機ローラ11bへ搬送する裏面印刷
用搬送路11eと、熱ローラ定着器からの用紙後端を裏
面印刷用搬送路11eに向ける羽根車11fと、熱ロー
ラ定着器11dからの用紙を排出方向に搬送した後、裏
面印刷用搬送路11eに送るスイッチバックローラ11
gと、用紙の排出をガイドするためのガイドローラ11
hと、排出ローラ11iと、排出された用紙を収納する
スタッカ11jとを備えている。11mは後述する大容
量ホッパから供給される印刷用紙をA′矢印方向に(プ
ロセス系に)導く搬送路である。
【0017】(b) 印刷機構の動作 用紙ホッパ1a〜1cから印刷用紙をピックローラ11
aでピックし、搬送ローラ11cで待機ローラ11bま
で送る。待機ローラは11bはトナー像と印刷用紙が同
時に転写帯電器に到来するように同期を取るもので、所
定のタイミングで印刷用紙を転写帯電器側へ搬送する。
【0018】以上と並行して、感光ドラム10aは前帯
電器10bで帯電され、光学ユニット10cで光像を照
射されて静電潜像が形成され、しかる後、現像部10d
でトナー像が形成される。待機ローラ11bにより同期
を取られて用紙は転写・分離部10eに送られ、ここで
トナー像を転写され、かつ、感光ドラムより分離されて
熱ローラ定着器11dに送られ、トナー像を熱定着され
る。ついで、スイッチバックローラ11g方向に送ら
れ、該スイッチバックローラでスタッカ11j方向に搬
送される。
【0019】片面印刷の場合には、用紙は更にガイドロ
ーラ11h、排出ローラ11iにより搬送されスタッカ
11jに排出される。一方、両面印刷の場合には、用紙
後端が羽根車11fに到達すると、スイッチバックロー
ラ11gは搬送動作を停止して用紙を停止させると、用
紙後端が羽根車11fの反時計方向への回転により、用
紙後端は裏面印刷用搬送路11eの搬送ローラにより待
機ローラ11bに送られる。以後、表面印刷と同様に、
待機ローラ11bで送られる用紙は転写・分離部10e
で裏面にトナー像が転写され、熱ローラ定着器11dで
定着される。ついで、スイッチバックローラ11g方向
に送られ、該スイッチバックローラ11dでスタッカ1
1j方向に搬送され、排出ローラ11iによりスタッカ
11jに排出され、両面印刷が行なわれる。
【0020】かかる印刷機構によれば、用紙ホッパ1a
〜1cが前面から装着されて装置内に収容され、印刷後
上部のスタッカ11jに排出される構成であるため、両
側にスペースを要せず省スペース化が可能となり、又、
排出路をスイッチバックに用いているため、装置を小型
にして、両面印刷ができるようになっている。尚、20
00枚(最大)程度の用紙を保持する大容量ホッパを図
4のネットワークプリンタに組み込むこともできる。
【0021】(c) 大容量ホッパを備えたネットワークプ
リンタ 図8は大容量ホッパを備えたネットワークプリンタのが
外観図であり、1a〜1cは3段の用紙ホッパ、2,3
はそれぞれ左扉、右扉、4はプリンタの上部に設けられ
た排出用紙を収容するスタッカ、5はオペレーションパ
ネル、6は大容量ホッパである。図9は大容量ホッパ内
部の概略構成図であり、6aは用紙を収納するテーブル
部、6bは用紙を1枚づつ繰り出す給紙ユニット、6c
は電源部である。テーブル部6aにおいて、6a-1は用紙
が載置されるテーブル、6a-2はテーブルの下方位置を決
定するテーブルフック、6a-3は用紙量に応じてテーブル
6a-1の位置を上下に移動させピックローラ(後述)で用紙
を1枚づつ繰り出し可能にする制御部である。給紙ユニ
ット6bにおいて、6b-1はテーブル部から用紙を1枚づ
つピックして繰り出すピックローラ、6b-2はフィードベ
ルト、6b-3はフィードローラ、6b-4はリバースローラ、
6b-5は用紙通過センサーであり、給紙ユニットの用紙搬
送路Aは図7における点線A′に沿ってプリンタ本体部
の用紙搬送路に結合される。
【0022】(d) ネットワークプリンタのハードウェア 図10はネットワークプリンタの概略ハードウェア構成
図である。20はネットワークプリンタ装置、21はL
AN通信機能を有するLANアダプタ部(Front End Pr
ocessor;FEP)、22はプリンタコントロール部、2
3はエンジン(印刷機構)、24はハードディスクで、
フォームオーバレイ、フォント、スプーリングに
よる印刷データ、装置定義情報、課金ログ情報、
エラーログ情報等を記憶するもの、25はフロッピーデ
イスクであり、フォームオーバレイ、フォント、プログ
ラムをプリンタ装置にダウンロードするもの、26はL
AN(イーサネット:Ethernet)にネットワークプリン
タを接続するためのLANコネクタ、27はRS232
Cあるいはセントロニクス用の接続コネクタ、28はプ
リンタ装置からの情報表示、プリンタ装置への指示情報
の入力、状態表示を行なうオペレータパネル、29はプ
リンタコントロール部22等へ電源を供給する電源部で
ある。
【0023】FEP21はLANアダプタ機能を有し、
Ethernet、トークンリング(Token Ring)等のドライバ制
御を行なう。Ethernetの10Base5、10Base
2及び10BaseTのそれぞれに対応できるように接
続コネクタ26が設けられる。図11はLANコネクタ
の配置説明図であり、7は背面カバーであり、下方に1
0Base5、10Base2及び10BaseTの接
続コネクタ26a,26b,26cが設けられている。
26a″,26b″,26c″は各コネクタに接続され
る物理媒体アタッチメント、8はLANケーブルであ
る。Ethernetの種類により所定の1つのアタッチメント
が対応するコネクタに接続される。尚、後述するように
10Base5のアタッチメント8a内にはトランシー
バが内蔵されいる。又、
【0024】又、FEP21はRS232Cあるいはセ
ントロニクスの接続インタフェースを有し、更に、複数
の通信プロトコルを制御する機能(マルチプロトコル制
御機能)を有し、TCP/IP、IPX/SPX、Ethe
rtalk、RS232C,セントロニクス等の受付けを可
能とする。以上の機能に加えて、FEP21はLANを
介して印刷データを受付け、バス又はスカジー(SCS
I)を介してスプーリングを行なう機能と、クライアン
トとプリンタ装置間の通信に伴う会話制御機能(問い合
わせと問い合わせに対する応答機能)を有している。ス
プーリングとは各クライアントからの印刷要求があった
時、該要求(印刷ジョブ)を待ち行列に接続すると共
に、印刷データをハードデイスク24に記憶する機能で
ある。
【0025】プリンタコントロール部22は、待ち行列
を参照して最優先の印刷データをハードディスク24か
ら読み出し、所定のエミュレーションプログラムに基づ
いて印刷データの記述言語(例えば、PostscriptやPC
L(Printer Control Language等)を解釈する処理、頁
毎に印刷データをドットイメージへ展開する処理(描画
処理)、エンジン部の制御等を主な機能としている。エ
ンジン23は、プリンタコントロール部22から送られ
てきた描画(印刷)可能なイメージデータを紙面上に転
写し、印刷処理を完結させる。
【0026】(e) ネットワークプリンタの詳細な構成 図12はネットワークプリンタの詳細なハードウェア構
成図であり、図10と同一部分には同一符号を付してい
る。尚、LANに関係しない部分(RS232C等)は
省略している。FEP21において、26a〜26cは
それぞれ10Base2、10BaseT及び10Ba
se5用のコネクタであり、26a′、26b′は10
Base2、10BaseT用のトランシーバであり、
CSMA/CDの衝突検出や送受信制御を行う。尚、1
0Base5のトランシーバ26c′はLANとコネク
タ26c間に設けられる。21aはLANコントローラ
であり、TCP/IP、IPX/SPX、Ethertalk等
の複数の通信プロトコル制御が可能になっている。21
bはシステムバス、21cはマイクロコンピュータ(M
PU1)、21dはプリンタコントロール部22とバス
間通信を行なうためのデュアルポートRAM(DPRA
M)、21eはRAM、21fはROM、21gはSC
SIインタフェース部、21hはDMA(Direct Memory
Access)制御部である。
【0027】プリンタコントロール部22において、2
2aはシステムバス、22bはSCSIバス、22c,
22dはSCSIインタフェース部、22eはマイクロ
コンピュータ(MPU2)、22fは描画LSI、22
gはビットマップ等のRAMである。又、23はエンジ
ン(印刷機構)、24はハードディスク、25はフロッ
ピーデイスク、28はオペレータパネルである。図13
はDPRAM21dのメモリ構成図であり、21d-1は環
境情報領域、21d-2はインターフェース領域、21d-3はス
プール情報領域である。環境情報領域21d-1には予め、
ハードディスク情報(シリンダ数、トラック数、セク
タ長、開始シリンダ番号等)やネットワークプリンタ
のデフォルト値(初期給紙ビン(メールボックス制御機
能を有する場合)、初期印刷面、初期エミュレーショ
ン、用紙サイズ等)がハードディスク24から読み出さ
れて設定される。又、印刷要求を出したクライアント
のIPアドレスが順次通信情報として記憶される。尚、
このIPアドレスは印刷完了の通知をどのクライアント
に行うか決定する際に参照される。インターフェース領
域21d-2には、FEP21からプリンタコントロール
部22に対するコマンド、コマンドに対するプリンタ
コントロール部22のステータス(正常終了、異常終了
等)、ハードディスクに記憶したスプール情報(印刷
データ)の先頭アドレス、スプール情報のバイト数等
が記憶される。スプール情報領域21d-3には、スプール
情報を記憶する論理ブロックアドレスの連続(ディレク
トリ)が記憶される。
【0028】図14はFEP21とプリンタコントロー
ル部22間で授受されるコマンドの例であり、左欄はF
EP21からプリンタコントロール部22へのコマン
ド、右欄はプリンタコントロール部22からFEP21
に対するコマンドが示されている。FEPからのコマン
ドとしては、印刷要求、ジョブ削除、ジョブ移動、印刷
停止、印刷再開、シャットダウン(印刷緊急停止)、エ
ラー通知等のコマンドがある。又、プリンタコントロー
ル部からのコマンドとしては、装置レディ、ジョブエン
ド、オフライン、エラーオフライン、オンライン、テス
トコマンド、電源断状態保存、エラー通知等のコマンド
がある。
【0029】(f) ネットワークプリンタのソフトウェ
ア構成 図15はネットワークプリンタのソフトウェア構成図で
あり、LANアダプタ機能を有するFEP21における
ソフトウェア部分と、プリンタコントロール部22にお
けるソフトウェア部分とに分けることができる。 ・ FEP部分のソフトウェア FEP部分のソフトウェアとしては、 LANの接続インタフェースドライバ(例えばEtherne
tドライバ)21-1、 RS232Cあるいはセントロニクスとの接続インタ
フェースの制御部で、ネットワークプリンタと外部装置
との接続を実現するドライバ21-2、 マルチプロトコル制御部(TCP/IP制御、IPX
/SPX制御、Ethernettalk制御及びRS232C/セ
ントロニクス制御等)21-3〜21-6、 ネットワーク間の通信処理を司る通信応答制御部21-
7、 スプーリングを制御するスプーリング制御部21-8、 課金ログ制御部21-9、 センタールーチン機能制御部21-10、 フィルタ制御部21-11 処理のステップを管理するステップ制御部21-12 があり、その他後述する第2の実施例で説明するメール
ボックス制御部(点線)20aがある。接続インタフェ
ースドライバ(例えばEthernetドライバ)21-1はトランシ
ーバ26a′〜26c′(図6)に含まれるソフトウェ
アであり、又、マルチプロトコル制御部21-2〜21-6はL
ANコントローラ21aに装備されるソフトウェアであ
る。
【0030】・ マルチプロトコル制御部の処理 図16はマルチプロトコル制御部の処理の流れ図であ
る。尚、2種類のプロトコル制御部の処理について記述
しているが、3種類以上の場合にも同様に処理できるも
のである。接続インタフェースドライバ(Ethernetドラ
イバ)21-1はLANよりパケット(フレーム)を取り込
み、マルチプロトコル制御部に渡す。マルチプロトコル
制御部は、パケット中の宛先アドレスが自アドレスと一
致するか調べる(ステップ501)。尚、Ethernetフレ
ームは図17に示すように、EthernetヘッダEHと、情
報部Iと、フレームチェックシーケンス部FCSで構成
され、EthernetヘッダEHには、同期確立のためのプリ
アンブルPREと、宛先アドレスDAと、発信アドレス
SAと、タイプフィールドTYPが含まれ、タイプフィ
ールドTYPにより通信プロトコルの種別(TCP/I
P,IPX/SPXの別)が書き込まれている。又、情
報フィールドIには各通信プロトコルのヘッダPHD、
ネットワークプリンタヘッダNPH、データDTが含ま
れている。LANの送信単位はフレームであり、フレー
ムをパケット化して送る場合にはパケットという。従っ
て、パケットとフレームという言葉が混在するが実体は
同じものである。
【0031】ステップ501において、一致すれば、該
パケット(フレーム)をバッファに格納し、異なれば捨
てる(ステップ502)。ついで、タイプフィールドT
YPの内容をチェックして通信プロトコルを識別し(ス
テップ503)、バッファリングしてあるフレームを識
別したプロトコル制御部(TCP/IPプロトコル制御
部、IPX/SPXプロトコル制御部)に渡す(ステッ
プ504a,504b)。識別したプロトコルがTCP
/IPであれば、TCP/IPプロトコル制御部が起動
し、フレームに含まれるIPアドレスが自アドレスであ
ることを確認する(ステップ505)。ついで、複数の
フレームから構成されるデータを再構築するために同一
ID毎にバッファのリンクを行い、同一IDが終了する
まで上記処理を繰り返す(506,507)。同一ID
の終了により、データ(例えば印刷データ)を上位層で
あるスプーリング制御部21-8に渡す(ステップ51
1)。
【0032】一方、識別したプロトコルがIPX/SP
Xあれば、IPX/SPXプロトコル制御部が起動し、
フレームに含まれるIPXアドレスが自アドレスである
ことを確認する(ステップ508)。ついで、複数のフ
レームから構成されるデータを再構築するために同一I
D毎にバッファのリンクを行い、同一IDが終了するま
で上記処理を繰り返す(509,510)。同一IDの
終了により、データ(たとえば印刷データ)を上位層で
あるスプーリング制御部(ステップ511)に渡す。
【0033】・ スプーリング制御 通信応答制御部21-7は、クライアント側とプリンタ装置
間で独自の通信パス機能を実現するために、通信の中継
及び通信情報の収集等の制御を行なう。スプーリング制
御部21-8は、ファイル管理機能を有し、印刷データにジ
ョブ番号を付してハードディスク24にスプーリングす
ると共に、該印刷データに出力待ちキューに印刷ジョブ
情報を登録し、プリンタコントロール部22にジョブを
受け渡す環境を整える。図18はスプーリングの説明
図、図19、図20はスプーリング制御部の処理の流れ
図である。図18において、21-3はTCP/IP制御
部、21-8はスプーリング制御部、21dはデュアルポー
トRAM(DPRAM)、21eはRAMであり、2つ
のスプール用バッファSBA,SBBやシリンダ管理テ
ーブルCAT、ジョブキューQUEを記憶する領域を有
している。22はプリンタコントロール部、24はハー
ドディスク(二次記憶装置)である。
【0034】マルチプロトコル制御部はLANから取り
込んだフレームに基づいて図16のマルチプロトコル制
御処理を行い、通信プロトコルを識別する。通信プロト
コルがTCP/IPの場合には、TCP/IP制御部21
-3は所定のプロトコルに従って印刷データを受信し、受
信データを上位層であるスプーリング制御部21-8に渡す
(ステップ521)。スプーリング制御部21-8は受信デ
ータに含まれるネットワークヘッダのコマンドを解析し
(ステップ522)、印刷要求コマンドの場合には、受
信データから総印刷データサイズを獲得し、必要なシリ
ンダ数を算出する(ステップ523)。ついで、シリン
ダ管理テーブルCATを参照して印刷データを書き込む
シリンダを確保する(ステップ524)。シリンダの獲
得ができなければ、異常の応答を印刷要求元に送信して
処理を終了する(ステップ525、526)。
【0035】シリンダの獲得ができれば印刷要求元に確
認の応答を送信する(ステップ527)。以後、連続的
に印刷データを受信して第1のスプール用バッファSB
Aが満杯になる迄格納する(ステップ528,52
9)。スプール用バッファSBAが満杯になれば、SC
SIインターフェース21g、22c(図12参照)を
介してハードディスク24に印刷データを書き込み(ス
テップ530)、しかる後、シリンダ管理テーブルにお
いてデータ書き込みシリンダの使用フラグをセットする
(ステップ531)。又、スプール用バッファSBAが
満杯になれば、第2のスプール用バッファSBBに切り
換える。これにより、スプール用バッファへの印刷デー
タの格納とハードディスク24への書き込みを並行して
行う(ステップ532)。以後、全印刷データを受信す
るまでステップ528以降の処理を繰り返す(ステップ
533)。
【0036】全印刷データの受信及びハードディスクへ
の格納が完了すれば、スプーリング制御部21-8は印刷要
求依頼元へ正常受信終了の応答を送信する(ステップ5
34)。これにより、印刷要求元から送信されてくる制
御ファイルを受信し、ハードディスクに記憶されたスプ
ール情報(印刷データ)の先頭512バイトにジョブヘ
ッダ情報、指定エミュレーション、給紙ホッパ、両面印
刷指示等を付加する(ステップ535)。ついで、スプ
ーリング制御部21-8は、DPRAM21dのインターフ
ェース領域に印刷要求コマンド、スプール先頭アドレ
ス、スプール情報バイト数等を設定し、かつ、スプール
情報領域にシリンダ番号(論理ブロックアドレスの連
続:ディレクトリ)を列記する(ステップ536)。し
かる後、印刷ジョブの優先度に応じた出力待ち行列(ジ
ョブキュー)QUEの末尾にキューイングする(ステッ
プ537)。キューイング後、プリンタコントロール部
に割込み要求を出し(ステップ538)、又、プリンタ
コール側のステータスの確認処理を行ってスプーリング
制御を終了する(ステップ539)。
【0037】尚、RAM21eに保持されているジョブ
キューQUEに新たなジョブがキューイングされる毎に
該ジョブ情報はシステムバスを介してプリンタコントロ
ール部22に送られ、プリンタコントロール部のRAM
22gに記憶される。又、所定の印刷ジョブが終了して
プリンタコントロール部22がRAM22gに保持され
ているジョブキューより該印刷ジョブをデキューする
と、デキュー情報はシステムバスを介してFEP21に
送られ、FEPのRAM21eに記憶されているジョブ
キューQUEが更新される。すなわち、FEP21とプ
リンタコントロール部22は相互に同一のジョブキュー
を持ち合う。又、電源切断時におけるジョブキューの消
失を防止するため、ハードディスク24にもジョブキュ
ーは保持される。
【0038】図21はジョブキューQUEとハードディ
スク24の関係説明図である。ハードディスク24には
印刷要求があった印刷データPDTi(i=1,2,・
・・)が記憶され、RAM22gにはジョブキューQU
Eが記憶される。ジョブキューQUEを構成する各ジョ
ブ情報JBi(i=1,2,・・・)は次のジョブ情報
の先頭アドレスを指すポインタ(P1)、前のジョブ情
報の先頭アドレスを指すポインタ(P2)、ジョブ番号
(JNO.)、IPアドレス(IPA)、ハードディス
ク24における印刷データの記憶位置(ディスクアドレ
スAD)等を有している。ポインタ22-1は先頭ジョブJ
B1の先頭アドレスを指し、以下、各ジョブは優先順に
次のジョブ情報の先頭を指すようになっている。
【0039】・課金ログ制御、センタールーチン制御、
フィルタ制御 課金ログ制御部21-9(図10)は、ネットワークプリン
タで印刷したジョブに関する課金情報の収集、ロギン
グ、課金管理等の機能を有する。センタールーチン制御
部21-10は本格的なサーバ機能の一部を備え、標準で提
供される機能のほかに、利用者がカスタマイズして処理
機能の拡張を図ることができる。センタールーチン制御
機能としては、例えば改札制御機能とバナーページ情報
の更新機能がある。
【0040】改札制御機能は、印刷要求やネットワーク
プリンタに対する操作等の資格チェックを行ない、受け
付け可否を行なう機能である。バナーページ情報の更新
機能は、バナーページに印刷する情報を利用者が独自に
追加・編集する機能である。バナーページとは各印刷ジ
ョブに応じた印刷用紙間に挿入されるジョブ識別用のペ
ージである。このようなセンタールーチン機能を活用す
ることで、ネットワークプリンタの共用運用のセキュリ
テイや課金処理の保証が容易となる。フィルタ制御部21
-11は、印刷データのコード変換や印刷データの各種項
目のチェック及び変更、追加を行なう機能を有する。
【0041】センタールーチン制御用及びフィルタ制御
用のソフトウェアはフロッピーディスク25よりハード
ディスク24にダウンロードできると共に、クライアン
ト側からもハードディスクに登録することができる。 ・プリンタコントロール部のソフトウェア プリンタコントロール部22(図15)のソフトウェア
としては、 ジョブキュー(出力待ちキュー)につながったジョブを
1つ取りだし、そのジョブ情報からスプールデータを読
み出すI/O制御部22-1、 スプールデータをバッファリングしエミュレーション
制御部に渡すバッファリング制御部22-2、 印刷データの解釈を行なうエミュレーション制御部
(FMシーケンスプログラム22-3、日本語PostScript22
-4、SUNラスタ22-5等)、 印刷データに基づいてドットイメージの画像データ
(ビットマップデータ)を作成するRIP(Raster Ima
ge processor)制御部22-6、 ドットイメージの画像データをエンジンに出力するエ
ンジン制御部22-7、印刷に必要な資源情報の資源管理
を通してフォントやフォームオーバレイをハードディス
ク24から読み出し、RIP処理用プログラムにわたす
資源管理用制御部22-8、 ネットワークプリンタに要求された装置状態やジョブ
待ち行列の問い合わせに対する応答情報を収集し、FE
P21の通信応答制御部21-7に受け渡す機能を備えたス
テータス制御部22-9、 ネットワークプリンタへの管理情報(IPアドレス、
印刷に関する定数等)の入力や、ネットワークプリンタ
からの情報表示の機能を有するオペパネ制御部22-10、 ネットワークプリンタで発生したトラブルに対して、
印刷処理の再開を自動的に行なう機能を有するリカバリ
制御部22-11、 -1 ネットワークプリンタを顧客要求に合わせて運用
する場合、印刷に伴うシステムとしての標準値(IPア
ドレス、用紙サイズ、スタッカ選択等)を管理する機能
を有する装置属性管理制御部22-12がある。
【0042】(g) クライアント (g-1) クライアントのソフトウェア構成図 図22はクライアントのソフトウェア構成図である。
尚、クライアントのハードウェア構成は明示していない
が、通常のワークステーションWS、パソコンPCと同
様の構成、すなわち、プロセッサ、ディスプレイ装置、
入出力部(キーボード、マウス等)、外部記憶媒体(ハ
ードディスク、フロッピーディスク等)を有している。
31aはメニュー制御用のソフトウェア(メニュー制御
部)、31bはステータス制御用のソフトウェア(ステ
ータス制御部)、31cはラインコマンド制御用のソフ
トウェア(ラインコマンド制御部)、31dは印刷要求
制御用のソフトウェア(印刷要求制御部)、31eは通
信制御用のソフトウェア(通信制御部)、31fはOS
である。これらのソフトウェアはフロッピーディスク等
からクライアントのメモリに書き込むことができる。
又、ネットワークプリンタ装置20のハードディスク2
4にこれらソフトウェアを記憶しておき、ネットワーク
プリンタ装置の操作パネルから送信先クライアントと送
信ソフトウェア名を指定することによりクライアントの
メモリに書込むこともできる。すなわち、ステータス制
御部22-12の制御で指定されたプログラムをハードディ
スク24から読み出して通信応答制御部21-7に送り、し
かる後、TCP/IPプロトコルのFTP機能によりク
ライアントに送信してメモリに記憶させる。
【0043】(g-2) メニュー制御、ステータス制御 メニュー制御部31aは、GUI(Graphical User Int
erface)ベースでOpenlookやmotif等の種々のツールキッ
ドを用いたメニュー画面制御、その他の表示制御を行う
ソフトウェアである。ステータス制御部31bはジョブ
情報等に関するネットワ−クプリンタ装置への問い合わ
せ要求の発行と、問い合わせに対する返答の受付、エラ
ー情報の受付を行う。ユーザはメニュー画面を通じて、
遠隔地に設置されたネットワークプリンタ装置装置に関
して以下の〜の機能を有している。
【0044】ネットワークプリンタ装置の初期化情報
(構成定義情報、プリンタ標準値情報)の設定、参照、
更新する機能。尚、初期化情報として扱う構成定義情
報、プリンタ標準値情報の詳細はそれぞれ以下の通りで
ある。すなわち、初期化情報として扱う構成定義情報
は、 ・プリンタ装置のIPアドレス ・リモートプリンタ名 ・オンライン/オフラインの別 ・ネットワークプリンタ装置のシステム標準値 ・ホッパに搭載している用紙のサイズ ・前後処理機構として実装している種類(例えば、大容
量ホッパ、メールボックス等)があり、初期化情報とし
て扱うプリンタ標準値情報は、 ・印刷形式(片面/両面印刷の別、ポートレート(縦
長)/ランドスケープ(横長)の別等) ・用紙サイズ ・エミュレーション名 ・接続インターフェースの種類 ・通信プロトコルの種類 ・フォームオーバレイの種類 ・フォントの種類 ・標準ホッパ ・標準スタッカ ・バナーページの出力の有無 がある。
【0045】ネットワークプリンタ装置を制御する指
示コマンドの発行とその結果を受信する機能。 ネットワークプリンタ装置で印刷するための、印刷属
性の指定と印刷依頼する機能。 ネットワークプリンタ装置でスプーリングするための
ジョブキューを登録、参照、削除、保留する機能。 ネットワークプリンタ装置でスプーリングされている
ジョブの状態、ジョブの印刷属性を参照、更新、削除す
る機能。 ネットワークプリンタ装置でスプーリングされている
ジョブの優先順位を変更する機能。 印刷依頼したジョブの印刷属性を表示、変更、削除す
る機能。 ネットワークプリンタ装置でのエラーリカバリに伴う
再出力を指示する機能。 ネットワークプリンタ装置のメインテナンス情報の採
取、表示、出力する機能。メインテナンス情報として
は、スプールの使用率、用紙の残存状態、トナーの残存
状態(消耗品補充情報)、システム・ログ情報、メモリ
ダンプ情報がある。
【0046】(g-3) ラインコマンド制御 ラインコマンド制御部31cは、新たに追加コマンド・
オペランドを提供するソフトウェアである。UNIX標
準コマンドはラインプリンタを想定しているため、高速
のページプリンタ(レーザプリンタ)の有する両面印
刷、ホッパ選択、その他の指示ができない。そこで、本
発明では新たな独自のコマンドを追加している。
【0047】図23はコマンド一覧を示す図表であり、
上段はUNIX標準コマンド、下段は本発明のネットワ
ークプリンタ装置専用の印刷コマンドである。印刷方式
にはlpd互換方式とコミュニケーションフィルタ方式
があり、それぞれにUNIX標準印刷コマンドとしてl
pr,lpq,lprm,lpcの4つのラインコマン
ドが用意され、図表中の意味を有している。各コマンド
の機能は lpr:プリンタへのジョブ送信 lpq:ジョブキュー内のジョブ表示 lprm:スプーリングジョブの削除 lpc:プリンタ管理 である。これら既存の印刷コマンドのみでは高機能化さ
れたネットワークプリンタ装置を使いこなすことが不十
分である。そこで、以下の8個の拡張印刷コマンドを新
たに追加する。各コマンドの機能は nlpr :ネットワークプリンタ装置へのジョブ送信 nlpru:ネットワークプリンタ装置への依頼ジョブ
の内容変更 nlpq :ネットワークプリンタ装置におけるジョブ
キュー内のジョブ表示 nlprm:ネットワークプリンタ装置におけるジョブ
キュー内のジョブ削除 nlpj :ネットワークプリンタ装置への依頼ジョブ
の内容表示 nlph :ネットワークプリンタ装置ジョブの保留/
解除 nlpc :ネットワークプリンタ装置管理 nlpset:ネットワークプリンタ装置の設定 である。尚、印刷コマンドのいくつかは、フィルタの指
定が可能になっている。
【0048】UNIX標準コマンドによるプリンタへの
ジョブ送信は lpr A B C(A,B,Cはオペランドで印刷要求条
件) の形式で行われる。しかし、このジョブ送信コマンドlp
rに例えば両面印刷の要求条件Dを付加して lpr A B C D として送るとエラーとなる。そこで本願発明では、独自
のコマンドnlprを用いて nlpr A B C D とし、次の印刷要求制御部31dでこのコマンドを実行
し、 lpr A B C(D) の形式、すなわちUNIXで許されている形式に変換し
て送り出すものである。尚、C(D)は、CがDを含ん
でいることを意味する。
【0049】(g-4) 印刷要求制御、通信制御 印刷要求制御部31dは、ラインコマンド制御部31c
から印刷要求依頼を受信するとコマンドの解釈を行い、
適宜コマンドの変換を行って印刷要求の送信を通信制御
部31eに依頼する。又、印刷要求制御部31dはメニ
ュー画面からの印刷依頼も受け付ける。すなわち、メニ
ュー画面をディスプレイ装置に表示し、必要な項目をピ
ックしてデータ入力すれば、メニュー制御部31aはこ
れらデータに応じたラインコマンドとオペランドを作成
して印刷要求制御部36dに入力する。印刷要求制御部
36dはラインコマンド・オペランドの解釈を行い、コ
マンドの変換を行い印刷要求の送信を通信制御部31e
に依頼する。通信制御部31eは、クライアント側とネ
ットワークプリンタ装置間で独自の通信パスを可能とす
るためのソフトウェアであり、別の通信プロトコル、た
とえばTCP/IPプロトコルに従った通信機能も有し
ている。通信制御部31eはメニュー制御部31a及び
ラインコマンド制御部31cより印刷要求制御部31d
を介して入力された印刷データをTCP/IPプロトコ
ルによりネットワークプリンタ装置に送出する機能を有
する。又、返信制御部31eは問い合せデータを独自の
プロトコルに従って送信する機能を有している。更に、
ネットワークプリンタ装置から送出される情報(例え
ば、問い合わせに対する応答情報、印刷完了通知、エラ
ー情報等)を受信し、該情報をステータス制御部31b
に渡す機能を有している。
【0050】(g-5) クライアントにおける遠隔操作 印刷ジョブの依頼 図24、図25、図26はネットワークプリンタ装置を
遠隔操作するための具体的な日本語メニュー画面の例で
あり、図24は全体の図面構成説明図であり、図25と
図26を組み合せて全体図となる。図27はメニュー画
面からの印刷要求処理の流れ図である。メニュー制御プ
ログラムが起動されるとコマンド入力を受け付ける状態
となる。ここで、コンソール・ウインドウからプリンタ
名を指定すると、図25に示す日本語メニュー画面41
が表示される。日本語メニュー画面の操作は、アイコン
をマウスでクリックすることにより行う。所定のアイコ
ンをクリックすることによりメニュー表示の状態が遷移
する。さて、日本語メニュー画面41が表示されている
状態で、あるファイルをネットワークプリンタ装置に印
刷要求したい場合には、項目「起動」41aをマウスで
ピック(クリック)する。これにより印刷ファイル指定
メニュー42が表示される(図26、ステップ55
2)。このメニューにおいて、項目「オープン」42a
をクリックするとファイル一覧42bが表示される。つ
いで、該ファイル一覧42bより印刷したいファイル名
を指定し、項目「印刷指定」42cをクリックすると、
指定したファイル名が指定済みファイル一覧42dに表
示される(ステップ553〜555)。尚、ファイル名
の指定は、所望のファイル名をクリックするか、カーソ
ルをファイル名に合わせて実行キーを押下することによ
り行う。ついで、別に印刷したいファイルがあればステ
ップ553以降の操作を繰り返す(ステップ556)。
【0051】全てのファイルの指定が終了して項目「印
刷」42eをクリックすると、メニュー制御部31aは
印刷形式指定メニュー43を表示する(ステップ55
7)。印刷形式を指定する必要がなければ、項目「適
用」43aをクリックする(ステップ558,55
9)。以後、メニュー制御部31aは入力データに基づ
いてネットワークプリンタ装置への印刷要求コマンド・
オペランド(印刷ファイル、印刷属性ファイル、ファイ
ル属性情報)を作成して印刷要求制御部31dに入力す
る。印刷要求制御部31dは印刷要求コマンド、印刷デ
ータの変換を行い、通信制御部31eはたとえばTCP
/IPプロトコルを介してネットワークプリンタ装置2
0に送信する。一方、印刷形式を指定する必要があれ
ば、印刷形式指定メニュー43において、印刷属性(用
紙方向、とじしろ位置、用紙サイズ、余白、印刷部数
等)、印刷の優先度等を指定する(ステップ560)。
ついで、指定した印刷属性を登録する必要がある場合に
は項目「登録」43bをクリックして登録する。しかる
後、項目「適用」43aをクリックする(ステップ55
9)。
【0052】印刷ジョブの一覧、フォント一覧、オー
バレイ一覧表示 ネットワークプリンタ装置における印刷ジョブの一覧、
フォントの一覧、フォームオーバレイの一覧を表示した
い場合には、メニュー41において、項目「表示」41b
をクリックする。これにより、一覧選択用のメニュー4
4が表示されるから、所望の一覧名を指示する。メニュ
ー制御部31aは問い合わせコマンド・オペランド(ジ
ョブ、フォント、フォームオーバレイの別等)を作成し
て印刷要求制御部31dに入力する。印刷要求制御部3
1dは該問い合わせコマンド・オペランドを受信すれ
ば、指示された一覧の問い合わせ依頼を通信制御部31
eに入力する。通信制御部31eは独自通信プロトコル
で問い合せ要求をネットワークプリンタ装置20に送信
する。これにより、ネットワークプリンタ装置は要求さ
れた一覧をクライアントに送信してくるから、メニュー
制御部31aは該一覧を通信制御部31e、ステータス
制御部31dを介して受信してディスプレイ画面に表示
する。
【0053】ジョブ一覧メニュー45には、印刷中ファ
イル名や印刷待ちファイルが表示される。このジョブ一
覧メニュー45において、所定の印刷待ちファイルを取
り消したい場合、あるいはホールド設定(実行保留)、
優先度、ジョブの依頼内容を変更したい場合には、該フ
ァイル名を表示させた状態で、項目「取消」45aある
いは「ホールド」45bあるいは「優先度」45cある
いは「依頼内容」45dをクリックして取消、変更を行
う。例えば、印刷依頼済みのファイルを削除する場合、
項目「取消」45aをクリックするとメニュー制御部3
1aはジョブ制御コマンド・オペランド(削除、ジョブ
名等)を作成して印刷要求制御部31dに入力する。こ
れにより、印刷要求制御部31dは印刷ジョブの削除依
頼を通信制御部31eに入力し、通信制御部31eは独
自プロットコルで削除依頼をネットワークプリンタ装置
に送信する。又、ジョブ内容の変更(例えば優先順位の
変更)に際しては、メニュー制御部31aはジョブ制御
コマンド・オペランド(順位変更、ジョブ名等)を作成
して印刷要求制御部31dに入力する。これにより、印
刷要求制御部31dは印刷ジョブの内容変更依頼を通信
制御部31eを介してネットワークプリンタ装置20に
送信する。
【0054】プリントサービス状態、プリンタ動作状
態の確認 プリントサービス状態やプリンタ動作状態を確認したい
場合には、メニュー41において、項目「プリントサー
ビス状態」41c、項目「プリンタ動作状態」41dを
クリックすれば、メニュー制御部31aは問い合わせコ
マンド・オペランド(プリントサービス状態、プリンタ
動作状態の別等)を作成して印刷要求制御部31dに入
力する。印刷要求制御部31dは該問い合わせコマンド
・オペランドを受信すれば、指示されたデータの要求依
頼を通信制御部31eに入力し、通信制御部31eは独
自プロトコルで該要求をネットワークプリンタ装置20
に送信する。これにより、ネットワークプリンタ装置は
要求されたプリントサービス状態、プリンタ動作状態デ
ータをクライアントに送信してくるから、メニュー制御
部は該データを通信制御部、ステータス制御部を介して
受信してディスプレイ画面に表示する。以上では日本語
メニュー画面を示したが外国語メニュー画面とすること
もできる。
【0055】(g-6) クライアント・ネットワークプリ
ンタ装置間のコマンド フレームは図17に示すフォーマット構造を備えてい
る。このうち、ネットワークプリンタヘッダNPHは、
図28の、の構成を有している。尚、は下りの場
合でありコマンドコードCMDとオペランドOPRで構
成されている。は、ネットワークプリンタからクライ
アントへの上りの場合であり、応答データRPDだけで
構成されている。図29はコマンドコード及びオペラン
ドの説明図表である。コマンドコードとしては、印刷要
求、問い合わせ、ジョブ制御、プリンタ制御、印刷環境
設定、通知情報の各種コマンドがあり、右向き矢印のデ
ータはコマンドコードに付されてネットワークプリンタ
装置に送られる情報であり、左向き矢印のデータは対応
するコマンドに対するネットワークプリンタ装置の応答
データである。尚、ユーザは自分以外のジョブを操作し
たり(削除、順位変更等)、プリンタを制御したり(電
源オフ、プリンタ停止/再開等)、ネットワークプリン
タ装置の印刷環境の設定を勝手に行うことはできず、こ
れらの操作はプリンタ管理者のみが許される。
【0056】(g-7) クライアントの全体のソフトウェ
ア処理 図30はクライアントの全体のソフトウェア処理の流れ
図である。ユーザはメニュー機能を用いてイベントを発
生(入力)する(ステップ581)。イベント発生操作
が完結すれば、メニュー制御部31aは指定されたイベ
ントに基づいたラインコマンドを生成し、印刷要求制御
部31dに入力する(ステップ582)。印刷要求制御
部31dはラインコマンドを解釈し(ステップ58
3)、通信制御部31eは印刷コマンドであれば印刷デ
ータをコマンドのオペランドで指定されたプリンタへ送
信する(ステップ584、585)。一方、通信制御部
31dは印刷コマンドでなければ、問い合わせコマンド
であるか識別し(ステップ586)、問い合わせコマン
ドであれば、問い合わせ要求データをコマンドのオペラ
ンドで指定されたプリンタへ独自プロトコルで送信する
(ステップ587)。通信制御部31dは問い合わせに
対する応答データをネットワークプリンタ装置から受信
すれば、該応答データをステータス制御部31bを介し
てメニュー制御部31aに入力し、メニュー制御部31
aは応答データをディスプレイ画面に表示する(ステッ
プ588)。又、ステップ586において、問い合わせ
コマンドでなければ、入力ミスであるからエラー処理と
表示を行う(ステップ589)。
【0057】図31はネットワークプリンタ装置側から
異常通知があった場合の処理の流れ図である。ネットワ
ークプリンタ装置側で用紙ジャム等の異常が発生する
と、クライアント側にメッセージを送信する(ステップ
601)。通信制御部31dは該メッセージを受信し、
ステータス制御部31bに渡す(ステップ602)。ス
テータス制御部31bは通信制御部31dからのデータ
を監視し、異常が発生した場合のメッセージである場合
には該メッセージをメニュー制御部31aに渡す(ステ
ップ603)。メニュー制御部31aは該メッセージを
受信するとネットワークプリンタ装置の異常を自動的に
ディスプレイ画面に表示する(ステップ604)。
【0058】(h) FEPの全体の制御 (h-1) FEPの受付処理フロー 図32〜図34はネットワークプリンタ装置におけるF
EPの受付処理制御の流れ図である。事象(イベント)
の発生を待ち(ステップ701)、事象が発生すれば、
プリンタコントロール部22からの割込みか判断し(ス
テップ702)、割込みでなければ、接続インターフェ
ースドライバ(21-1)はLAN(Ethernet)からのデータ
を受信する(ステップ703,704)。ついで、ステ
ップ制御部21-12は受信データが印刷データであるかチ
ェックする(ステップ705)。印刷データでなけれ
ば、ジョブキューの操作要求かチェックする(ステップ
707)。尚、第2実施例(後述)のようにメールボッ
クスが設けられている場合には、メールボックス情報要
求か調べ(ステップ706a)、メールボックス制御で
あればメールボックス制御部20aが起動しメールボッ
クス要求処理を実行する(ステップ706b)。
【0059】ステップ706において、ジョブキューの
操作要求であれば、スプーリング制御部21-8が起動し、
RAM21eに記憶されているジョブキューQUEをジ
ョブ制御コマンドの指示にしたがって操作する。例え
ば、ジョブキューを更新し、あるいはジョブを削除
し、あるいはジョブのホールド指定/解除を行い、あ
るいはジョブの優先順位を変更する(ステップ70
7)。ジョブキューの操作が終了すれば、通信応答制御
部21-7に通知し、通信応答制御部21-7を介してジョブキ
ュー操作の結果を応答させる(ステップ708)。この
応答データはマルチプロトコル制御部21-3〜21-5,接続
インターフェースドライブ21-1を介して要求元クライア
ントに送られる(ステップ709、710)。一方、ス
テップ706において、ジョブ操作要求でなければ、ス
テップ制御部21-12は問い合わせ要求か、あるいは装置
属性情報の設定要求か調べ(ステップ711、71
2)、問い合わせ要求でも設定要求でもなければ、受信
データを捨てる(ステップ713)。しかし、問い合わ
せ要求あるいは設定要求のいずれかであれば、これら要
求をDPRAM21dに記憶し、システムバスを介して
プリンタコントロール部22の入出力制御部22-1に渡す
(ステップ714)。
【0060】一方、ステップ705において、印刷デー
タの場合には、マルチプロトコル制御部は受信パケット
のヘッダ情報より通信プロトコルを識別し(ステップ7
15)、対応する通信プロトコル制御部、例えばTCP
/IP制御部21-3を起動し、データを受信させる(ステ
ップ716)。ついで、利用者名、IPアドレス、印刷
データ等を取り出し(ステップ717)、センタールー
チンプログラムあるいはフィルタプログラムのダウンロ
ードであるか調べ(ステップ718)、「YES」であ
れば、スプーリング制御部22-8が起動し、センタールー
チンプログラム、フィルタプログラムをハードディスク
24にSCSIインターフェース21g,22cを介して書き
込む(ステップ719)。尚、クライアントからセンタ
ールーチンプログラムあるいはフィルタプログラムをダ
ウンロードするには、キー操作でファイル転送コマンド
とプログラム名を入力し、しかる後、実行キーを押下す
ることにより行う。
【0061】センタールーチンプログラムあるいはフィ
ルタプログラムのダウンロードでなければ、ステップ制
御部21-12はセンタールーチン制御部21-10を起動し、受
付チェックを実行させる(ステップ720)。この受付
チェックは、依頼者が予めプリンタ利用者として登録さ
れている者であるかのチェックである(改札制御)。正当
な者でなければ受付を取消し(ステップ721,72
2)、課金ログ制御部21-9を起動してジョブ情報をハー
ドディスク24に書き込む。例えば、ジョブ番号に対応
させて取り消しを書き込む(ステップ723)。
【0062】図35は改札制御のフロー図であり、ハー
ドディスク24には予めプリンタ利用者が登録されてい
る。ステップ制御部はユーザID(ユーザ名)、ジョブ
番号をセットしてセンタールーチン制御部21-12に制御
を渡す(ステップ720a)。センタールーチン制御部
はハードディスク24に登録されている利用可能ユーザ
IDを取り出し(ステップ720b)、印刷要求してい
るユーザIDが利用可能ユーザIDに含まれているかチ
ェックし(ステップ720c)、含まれていなければ、
受付不可を通知し(ステップ720d)、含まれていれ
ば、受付OKを通知する(ステップ720e)。受付O
Kとなれば、データ変換、コード変換が必要か調べる
(ステップ724)。尚、後述する第2実施例のように
メールボックス機構を有する場合には、メールボックス
制御部を起動してビン番号を確定させる(ステップ72
4a)。データ変換あるいはコード変換が必要であれ
ば、フィルタ制御部21-11が起動し印刷データのデータ
変換、コード変換等のフィルタ制御を実行する(ステッ
プ725)。しかる後、センタールーチン制御部21-10が
起動し、バナーページの編集処理と編集したバナーペー
ジの印刷データへの書き込みを実行する(ステップ72
6)。
【0063】図36はフィルタ制御のフロー図である。
コード変換とはあるコードを別のコードに変換したり、
あるいは誤ったコードを正しいコードに置き換える操作
である。又、データ変換とはあるコード例えばEUC
(Extended Universal Code)のデータを別のコード例え
ばJISコードのデータに変換する操作である。フィル
タ制御部21-11は呼び出されると(ステップ725
a)、データを入力バッファから取り出し、コードチェ
ックを行ってコード変換し、あるいは、データ変換し
(ステップ725b,725c)を行い、変換結果を出
力バッファに格納する(725d)。
【0064】図37はバナーページの編集処理のフロー
図である。尚、ハードディスクにバナーページ用の雛形
が予め登録されている。ステップ制御部21-12はユーザ
ID(ユーザ名)、ジョブ番号をセットしてセンタール
ーチン制御部21-10に制御を渡す(ステップ726
a)。これにより、センタールーチン制御部は作業用の
バッファを確保し(ステップ726b)、ついで、ハー
ドディスクに記憶されている雛形をバッファに読み出
し、雛形の可変部分を埋め込む。たとえば、ユーザID
を花文字に変換し、該花文字及び印刷日付を可変部分に
埋込み、バナーページページを編集する(ステップ72
6c)。編集が終了すれば、バナーページをクライアン
トから送られてきている印刷データの先頭あるいは最後
尾あるいは先頭及び最後尾に配置し(ステップ726
d)、バナーページ処理を完了する。尚、先頭と最後尾
にバナーページを挿入する場合にはその別をそれぞれの
バナーページに記録しておくとよい。バナーページの編
集処理が終了すれば、スプーリング制御部21-8が起動し
て印刷データ(バナーページを含む)をSCSIインタ
ーフェースを介してハードディスク24に書き込むと共
に(ステップ727)、センタールーチン制御部21-10が
起動し印刷可能枚数を決定する(ステップ728)。
【0065】図38は印刷枚数を決定するセンタールー
チン制御のフローである。予め、ハードディスク24に
は、ユーザあるいはグループ毎に許容総印刷枚数Nと1
回当りの許容印刷枚数nが設定されてある。これは、1
枚の印刷毎に課金されるため、料金を考えてユーザが予
め印刷枚数を設定するためである。又、現在迄の実際の
印刷枚数Mも記憶されている。ステップ制御部21-12は
ユーザID(ユーザ名)、ジョブ番号をセットしてセン
タールーチン制御部21-10に制御を渡す(ステップ72
8a)。これにより、センタールーチン制御部はハード
ディスク24から許容総印刷枚数Nと1回当りの許容印
刷枚数nと実際の総印刷枚数Mを読み出す(ステップ7
28b)。ついで、これらN,n,Mと印刷要求された
頁数mとから印刷枚数を決定する(ステップ728
c)。例えば、n≧mでN≧(M+m)であれば印刷枚
数はmとなり、n≧mでN<(M+m)であれば、印刷
枚数は(M+m−N)となる。ついで、スプーリング制
御部21-8はジョブキューの末尾にジョブ情報をキューイ
ングする(ステップ729)。
【0066】以上はLANからデータを入力した場合で
あるが、セントロニクスあるいはRS232Cのインタ
ーフェースを有する装置(シリアルインターフェース装
置)から印刷データが送られてくる場合もある。かかる
場合には、事象の発生を待ち(図32、ステップ70
1′)、事象が発生すれば、プリンタコントロール部2
2からの割込みか判断し(ステップ702′)、割込み
でなければ接続インターフェースドライバ21-2はシリア
ルインターフェース装置からのデータを受信し、セント
ロニクスあるいはRS232Cに渡す(ステップ70
3′〜704′,716′)。受信データが印刷データ
の場合には、ステップ726におけるバナーページ処理
後にセントロニクスあるいはRS232C入力かチェッ
クし(ステップ731′)、「YES」の場合には、セ
ンタールーチン制御部21-10は印刷可能枚数を決定・指
示し(ステップ731)、システムバス経由でプリンタ
コントロール部22の入出力制御部22-1に渡す(ステッ
プ732)。
【0067】(h-2) FEPの後始末処理フロー 図34はネットワークプリンタにおけるFEPの後始末
処理の流れ図である。ステップ702において、事象が
プリンタコントロール部22からの割込みの場合には、
システムバスを経由して情報を受け付ける(ステップ7
51)。ついで、エラー通知であるかチェックし(ステ
ップ752)、エラー通知であればエラー通知処理を行
う。すなわち、スプーリング制御部21-8はスプール情報
をホールドにして凍結し(ステップ753)、課金ログ
制御部21-9はエラーログ情報の書き出しを行い(ステッ
プ754)、通信応答制御部21-7はエラー通知情報を発
行する(ステップ755)。このエラー通知情報はマル
チプロトコル制御部21-3〜21-5,接続インターフェース
ドライブ21-1を介して所定のクライアントに送られる
(ステップ709、710)。尚、ホールドとはジョブ
キューにおける所定印刷ジョブのホールドビットを”
1”にすることである。ホールド状態になったジョブは
ジョブキューに接続されているが、解放指示される迄印
刷ジョブとして取り出されることはない。又、ホールド
時間を設定することもできる。ホールド時間が設定され
ると該時間を経過しても解放されていない印刷ジョブは
デキューされる。この処理はセンタールーチン制御部21
-10で行う。
【0068】一方、ステップ752において、エラー通
知でなければ、問い合わせに対する応答であるかチェッ
クし(ステップ756)、問い合わせ応答であれば、通
信応答制御部21-7は問い合わせ情報を編集し、問い合わ
せ応答情報を発行する(ステップ757)。この問い合
わせ応答情報はマルチプロトコル制御部21-3〜21-5,接
続インターフェースドライブ21-1を介して所定のクライ
アントに送られる(ステップ709、710)。ステッ
プ756において、問い合わせ応答でなければ、印刷完
了処理を行う。すなわち、スプーリング制御部21-8はス
プール(印刷情報)をハードディスク24から削除する
と共に、DPRAM21d-1〜21d-3上のジョブ情報を削除
する。(ステップ758)。又、課金ログ制御部21-10
は課金情報を作成してハードディスク24に書き込む
(ステップ759)。課金情報は、1つのジョブ毎に、
印刷日付、印刷プリンタ装置名、ユーザ名、ジョブ名、
ジョブ番号、印刷ページ数、IPアドレス、用紙サイズ
等有している。しかる後、通信応答制御部21-7は印刷完
了通知を発行する(ステップ760)。この印刷完了通
知情報はマルチプロトコル制御部21-3〜21-5,接続イン
ターフェースドライブ21-1を介して所定のクライアント
に送られる(ステップ709、710)。
【0069】(h-3) プリンタコントロール部の処理フロ
ー 図39〜図41はプリンタコントロール部22の処理フ
ローである。入出力制御部22-1は事象の発生を待ち(ス
テップ801)、事象が発生すれば、問い合わせ応答か
チェックする(ステップ802)。問い合わせの場合に
は、ステータス制御部22-9が起動する。ステータス制御
部22-9はネットワークプリンタの装置状態(各種セン
サー出力)、印刷中ジョブの情報、ジョブキューの
情報を収集する(ステップ803)。ついで、収集した
情報を入出力制御部22-1に渡し、入出力制御部22-1はシ
ステムバスを介してFEP21の通信応答制御部22-7へ
送出する(ステップ804)。
【0070】ステップ802において、問い合わせ要求
でない場合には装置属性情報の要求かチェックする(ス
テップ805)。装置属性情報の要求の場合には、装置
属性管理部22-12が起動する。装置属性管理部22-12は装
置属性情報の設定/参照/更新の別を判別し(ステップ
806)、設定/更新の場合には、送られてきた装置属
性情報で旧情報を置き換え、あるいは更新し(ステップ
807)、完了通知を入出力制御部22-1に入力する。入
出力制御部22-1は該完了通知をシステムバスを介してF
EP21の通信応答制御部22-7へ送出する(ステップ8
08)。一方、参照の場合には、DPRAM上の環境情
報領域21d-1にある装置デフォルト又はハードディスク
24より装置属性情報を収集し(ステップ809)、こ
れら装置デフォルト、装置属性情報を入出力制御部22-1
に入力する。入出力制御部22-1はこれら情報をシステム
バスを介してFEP21の通信応答制御部22-7へ送出す
る(ステップ810)。
【0071】ステップ805において、装置属性情報要
求でない場合には、印刷データ処理を行う。すなわち、
入出力制御部22-1はRAM22gに記憶されているジョ
ブキューから先頭ジョブを取り出し(ステップ81
1)、そのディスクアドレスが示すハードディスクから
印刷データを読み出してダブルバッファ構成のバッファ
リング制御部22-2の第1のバッファに記憶する。第1の
バッファが満杯になれば、第2のバッファに切り換えて
印刷データを記憶する。以後、第1、第2のバッファを
交互に切り換えて印刷データを記憶する(ステップ81
2)。一方のバッファに印刷データを記憶するのと並行
して、エミュレーション制御部は他方のバッファに記憶
されている印刷データを読み出し、該印刷データに含ま
れるエミュレーション指定データを参照し、該データで
指定されたエミュレーション(FMシーケンス、日本語
Postscript、SUNラスター、その他のエミュレーション)
に基づいて印刷データの解釈処理を行い、処理結果を描
画処理部(RIP)22-6に入力する(ステップ813,
814)。
【0072】描画処理部22-6は解釈結果及び資源管理制
御部22-8の制御で取り込んだフォント、フォームオーバ
レイを用いて描画処理(ドットイメージの画像データへ
の展開処理)を行い、画像データをRAM22gに格納
する(ステップ815,816)。エンジン制御部22-7
はRAM22gに書き込んだドットイメージの画像デー
タをラスタースキャン方式で読み出してエンジンに送出
し印刷を行う(ステップ817)。正常に印刷が行われ
れば(ステップ818)、ステップ812以降の印刷処
理を継続する。印刷エラーが生じることなく、印刷処理
が完了すれば(ステップ819)、入出力制御部22-1は
印刷完了通知と課金情報をシステムバスを介してFEP
21の通信応答制御部22-7へ送出する。又、ジョブキュ
ーより印刷完了したジョブをデキューする(ステップ8
20)。
【0073】ステップ818で正常に印刷が完了しない
場合には、エラーが発生したものであるからリカバリ制
御部22-11はエラー解析処理を実行する。まず、データ
チェックを行い、データエラー(パリテイエラー等)か
調べる(ステップ831)。データエラーであれば、印
刷処理を自動継続し、次の頁のデータ処理を行い(ステ
ップ832)、ステップ812に戻り以降の処理を行
う。ステップ831において、データエラーでなけれ
ば、用紙切れか判断する(ステップ834)。尚、第2
実施例のようにメールボックス機構が設けられている場
合にはメールボックスのカバーがオープンか調べ(ステ
ップ833)、ステップ832以降の処理を実行する。
【0074】用紙切れの場合には、用紙切れ情報を設定
し(ステップ835)、オペパネ制御部22-10はデータ
エラー発生を表示し(ステップ836)、ステータス制
御部22-9はエラー情報を入出力制御部22-1を介してFE
P21の通信応答制御部に送出する(ステップ83
7)。用紙切れでなければ、ジャム発生か判断する(ス
テップ838)、ジャム発生の場合には、ジャム発生情
報を設定し(ステップ839)、ステップ836以降の
処理を実行する。ジャム発生でなければ、スタッカフル
か調べ(ステップ840)、スタッカフルの場合にはス
タッカフル情報を設定し(ステップ841)、ステップ
836以降の処理を実行する。しかる後、メールボック
ス機構が存在すれば、メールボックスがフルか調べ、フ
ルの場合にはメールボックスフル情報を設定し(ステッ
プ842、843)、ステップ836以降の処理を実行
する。以上のいずれのエラーでもなければハードウェア
エラー情報を設定し(ステップ844)、ステップ83
6以降の処理を実行する。
【0075】(i) 変形例 以上ではプリンタ機能のみを有するものをネットワーク
プリンタ装置として説明したが、ファクシミリ、電話及
び複写機能を有する複合機もプリンタ機能を有するもの
はネットワークプリンタ装置の一種である。又、以上で
は、ネットワークプリンタ装置にサーバ機能を持たせた
が、該サーバ機能をLANに接続されたサーバに持た
せ、該サーバにプリンタ装置を接続し、サーバとプリン
タ装置を含めてネットワークプリンタとすることもでき
る。 (j) 第1実施例の効果 以上のように、本発明の第1実施例によれば以下の効果
が得られる。 ネットワークプリンタに本格的なサーバ機能を装備す
ることで、PC/WSのサーバを必要としない環境が構
築できる。又、PC/WSのサーバは、本来のサーバ処
理に専念でき、印刷処理のための性能を劣化させること
もない。 本発明のネットワークプリンタは、サーバ機能を内蔵
することで、代表的なLANの伝送路であるEthernetに
直接接続できる。このため、Ethernet上の任意の場所に
接続することができ、ポータビリティに優れた運用が可
能となる。 本発明のネットワークプリンタは、PC/WSサーバ
に接続しない共用プリンタであるため、PC/WSサー
バからの距離的な制約がなく、省スペースで場所を取ら
ない。すなわち、プリンタだけの設置面積を考慮するだ
けでよい利点がある。
【0076】マルチプロトコル制御機能を備えている
ため、LANの通信プロトコルに関係無く共通にコネク
タを設け、該コネクタとLAN間を接続するだけでよ
い。こため、コスト的に有利であり、しかも、各通信プ
ロトコルに応じてネットワークプリンタを用意する必要
がない。例えば、UNIXのサーバ/クライアントの環
境とNetwareのパソコン環境が混在するLANネ
ットワークでも、コネクタをLANに接続するだけで、
高性能で高品質のネットワークプリンタを両方の環境か
ら共通に利用できる。 センタールーチン機能を有することで、オープン環境
でありながら、資格チェック機構により、ネットワーク
プリンタの共用運用の安全が保証できる。又、バナーペ
ージの編集機能を用いることで、印刷結果の仕分けが容
易になると共に、システム情報をインフォメーションと
して印刷することで利用者への伝達手段が向上する。
【0077】ネットワークプリンタがもつスプーリン
グ機能は、クライアント側からの印刷依頼に要する経過
時間の短縮を図ることができる。その結果、クライアン
ト側は、印刷依頼に際して短い時間で解放されるため他
の作業を行うことができ、作業効率の向上を図ることが
できる。 クライアント側からプリンタ及びスプーリングされた
ジョブの遠隔操作ができる。 ネットワークプリンタ専用のメニューを用いることで
操作性の向上が図れる。このネットワークプリンタ専用
のメニューは、GUI及び日本語による操作でプリンタ
に対する各種コマンドを自動的に作成できるため、ライ
ンコマンドのような専門的な知識が不要となる。
【0078】(C)本発明の第2の実施例 第2の実施例は、第1の実施例のネットワークプリンタ
にメールボックス機構を付加したものである。 (a) メールボックス機構の機能概略 メールボックス機構は、ネットワークプリンタの排紙
(印刷済み用紙)を格納する専用装置であり、1ビン
(排紙を収容するケース)に100枚程度格納する機能
を有し、10ビンを最小に5ビン又は10ビン単位で3
0ビンまで増設できる構成になっている。メールボック
ス機構の機能は、各クライアントからの印刷要求に基づ
き、ネットワークプリンタで印刷したカット紙をクライ
アントにより指定されたビンに格納することである。か
かる機能により、印刷ジョブ(印刷用紙)の紛失防止、
ジョブの仕分けの容易性を図ることができ、しかも、各
ビンを私書箱的に使用することによるセキュリティの保
証を実現することができる。
【0079】(b) メールボックスの構成 図42はメールボックスの構成及びネットワークプリン
タとの接続を示す説明図であり、図6、図7と同一部分
には同一符号を付している。20はネットワークプリン
タ本体、51はメールボックスである。ネットワークプ
リンタ本体20において、1a〜1cは上段、中段、下
段の用紙カセット(ホッパ)、4はスタッカ、5は操作
パネル、10は記録部(記録プロセス部)、11は用紙
搬送系、21′はFEPを実装したボード(コントロー
ルユニット)、22′はプリンタコントロール部を実装
したボード(メインコントロールユニット)、24はハ
ードディスク、25はフロッピーディスク、29aは前
帯電器、現像部、転写帯電器等に高圧を印加する高圧電
源部、29bはFEPやプリンタコントロール部に定電
圧を供給する低電圧源、29cは主電源スイッチであ
る。
【0080】メールボックス51において、52a〜5
2kは排紙を収容するビン、53a〜53kは回転自在
に設けられた排紙取り込み部材、54a〜54kはビン
52a〜52kに排紙を取り込む際、排紙取り込み部材
53a〜53kを回転する回転機構、55a〜55kは
各ビンの底に設けられ、印刷ジョブ(印刷用紙)が取り
出されたことを感知するセンサー、56は1枚の排紙を
保持しながら上下方向に移動可能な用紙搬送ブロック、
57は用紙搬送ブロックを案内するガイド部材である。
用紙搬送ブロック56は、一対の用紙送りローラ56
a,56b及び用紙搬送ブロック内でのジャムを検出す
る一対のセンサー(例えば光学センサー56c,56
d)を備えている。図42では排紙取り込み部材53g
が回転して開き、かつ、用紙搬送ブロック56がその上
に位置決めされてビン52gに用紙を収納する状態が示
されている。
【0081】58はメールボックス制御装置、59は電
源部である。メールボックス制御装置58は、ビン番号
iがネットワークプリンタ本体より指示されると、ビン
52iの回転機構54iを駆動して排紙取り込み部材5
3iを開かせると共に、用紙搬送ブロック56の位置を
制御して印刷済み用紙の取り込み、保持・移動、指定ビ
ンへの排出を行わせる。又、メールボックス制御装置5
8は、各センサーの検出信号をプリンタ本体側に送出す
る機能を有している。
【0082】(c) ビンの構成 ・ビンの第1実施例 図43はビンのカバー開閉時における斜視図であり、
(a)はカバーを閉じた状態を、(b)はカバーを開いた状態
を示している。DRは開閉可能なビンのカバーであり、
各カバーの表面には名札挿入用の札掛けNPLと青色ラ
ンプBLPと赤色ランプRLPが設けられている。55
iは印刷ジョブ(印刷用紙)が取り出されたことを感知
するセンサー、58iはカバーの開閉を検知するセンサ
ーであり各ビンに設けられている。尚、カバーが開けら
れ時(用紙取り出し時)、印刷は一時停止するようにな
っている。
【0083】札掛けNPLには名札を挿入でき、ビン使
用者の識別を可能にしている。この名札により間違って
他人の印刷ジョブを取り出さないようにできる。青色ラ
ンプBLPの点滅はジョブ(用紙)の格納中を指示し、
消灯は正常でかつ格納中以外を指示する。この青色ラン
プによりその消灯時に印刷用紙を取り出しOKを知らせ
ることができる。赤色ランプBLPの点滅はハードウェ
アのトラブルを指示し、消灯は正常状態を示す。以上で
は、札掛けNPL、各ランプをBLP,RLPをビンの
カバーに設けたがビン側面に設けることもできる。更
に、各ビンの側面に液晶パネルを設けて多彩な情報を表
示できるように構成できる。
【0084】・ビンの第2実施例 図44は側面に液晶パネルを設けた実施例であり、52-1
はジョブ名/ジョブ番号表示部、52-2はハードトラブル
表示部、52-3はリザーブ/フリー表示部、52-4はロック
中表示部、52-5はオーバフロー表示部である。ジョブ名
/ジョブ番号表示部52-1はジョブ名、ジョブ番号又はユ
ーザ名を表示するもので、ジョブを格納中は表示してい
る文字が点滅するようになっている。ハードトラブル表
示部52-2はハードトラブルが発生した場合、「ハードト
ラブル」の文字が表示されて点滅する。文字が表示され
ない時は正常状態を示す。リザーブ/フリー表示部52-3
はビンがリザーブかフリーかの状態を表示するものであ
る。「リザーブ」の文字が表示されている場合には、ユー
ザが予約したビンであることを示す。「フリー」の文字が
表示されている場合には、だれにも予約されておらずオ
ープンの状態を示す。ロック中表示部52-4はビンがロッ
ク中(セキュリテイ有り)か否かを表示するものである。
「ロック中」の文字が表示されている場合には、ロック中
(あるいはセキュリテイ有り)を示し、「ロック中」の文
字が表示されていない場合には、アンロック中(セキュ
リテイ無し)を示す。オーバフロー表示部52-5はビンが
オーバフロー(満杯)であるか否かをを表示するものであ
る。「オーバフロー」の文字が表示されている場合には、
当該ビンが用紙収納許容範囲を越えたことを示す。又、
図示しないがビンの用紙収容枚数が限界予告枚数(用紙
収容率80%)になった時に限界予告表示するようにも
できる。以降では、各ビンに液晶パネルが設けられてい
るものとして説明する。
【0085】(d) メールボックス機構の基本構成 図45はメールボックス機構の基本構成図で、20はネ
ットワークプリンタ装置、51は多数のビンを備えたメ
ールボックスであり、ネットワークプリンタ装置の後処
理機構として排紙を収容するもの、52はクライアント
(LAN環境に接続されているPC/WS)、53はEt
hernet等のLANである。52aはクライアント上で動
作するメールボックスを管理するソフトウェアであり、
メールボックスの使用・運用方法、各ビンを私書箱とし
て使用するためのユーザ割当等の機能を提供する。52
bはメールボックスへの格納を指示するソフトウェア、
20aはネットワークプリンタ装置上で動作してメール
ボックスを制御するソフトウェア(メールボックス制御
部)である。
【0086】MBFはメールボックス管理情報ファイル
であり、ネットワークプリンタ装置内蔵のハードディス
ク24に格納されている。このメールボックス管理情報
ファイルMBFの内容は、クライアント52を操作する
ことによりシステム管理者又は一般ユーザが適宜、参
照、更新ができるようになっている。尚、メールボック
ス管理情報ファイルMBFの操作は、クライアント52
のメールボックス管理ソフトウェア(メールボックス管
理部)52aの制御で行う。以上では、メールボックス
管理情報ファイルMBFをネットワークプリンタ装置内
蔵のハードディスク24に記憶した例であるが、ファイ
ル・サーバ機能を有するPC/WS上に置くことも可能
である。又、データ通信手順でサーバから必要情報を取
り出してネットワークプリンタ装置20内の記憶装置に
置くようにすることもできる。
【0087】(d-1) メールボックス管理部 図46はメールボックス管理部52aによるメニュー画
面例である。メールボックス管理部52aは、メールボ
ックス管理情報ファイルMBFへの管理情報の登録、参
照、更新及び削除するソフトウェアで構成されており、
以下の機能を備えている。 ・メニュー画面対応操作:メニュー画面を用いてメール
ボックスの使用・運用方法、ビンのユーザ割当等を行
う。 ・ビン数及びビン格納順序の管理:メニュー61を用い
てビン数、ビン数の増設、ビン撤去、ビン格納順序(上
段のビンから格納するか、下段のビンから格納するか)
を指示してこれらを管理する。 ・ビン毎の使用属性の分類と管理:ビンの使用属性とし
ては、ユーザ名によるビンの割当て属性、グループ
名によるビンの割当て属性、ピン番号による割当て属
性、フリータイプ(ユーザ、グループの指定無し)の
ビンへの割当て属性、オーバフロータイプビンへの割
当て属性がある。オーバフロータイプビンとは他のビン
が満杯になったときに、印刷用紙を引き続き格納するた
めに用意されているビンを意味する。
【0088】システム管理者はメニュー64を用いて各
ビンに割当てるユーザあるいはグループの名前やフリー
タイプの別、不正に開けられるのを防止するためのパス
ワード、オーバフロータイプの別を入力する。・セキュ
リテイ属性の設定機能:メニュー63においてビンのセ
キュリテイ属性を設定する機能であり、セキュリテイの
有無や、セキュリテイモードの設定ができる。セキュリ
テイモードとしては、パスワード、ユーザID、
スモークケース、鍵方式がある。パスワード方式は、
設定されているパスワードが入力された場合のみビンの
扉を開くセキュリテイモードであり、ユーザID方式は
設定されているユーザIDが入力された場合のみビンの
扉を開くセキュリテイモード、スモークケース方式は不
透明なビンケースを用いて外から印刷内容が見えないよ
うにしたセキュリテイモード、鍵方式はキーを用いたセ
キュリテイモードである。セキュリテイモードにおける
パスワードはメニュー64において設定できる。
【0089】・ロギング情報管理:ロギング情報として
はビン割当て情報の一覧、ビン毎の格納ジョブ情報の一
覧、ビン収納率情報の一覧、エラー情報の一覧がある。
メニュー62において、所望のロギング情報を指定し、
かつ出力方式(表示、印刷、転送、転送の場合には転送
先)を指定することにより該ロギング情報を指定した方
式で出力して管理する。 ・管理情報ファイルMBFの操作機能:システム管理者
はメールボックス管理を制約無く自由に行える。例え
ば、ビンの割当て、ビン数の設定、ロギング情報の出
力、セキュリテイの設定等が自由にできる。しかし、一
般ユーザが操作できる範囲は一部の情報の参照とセキュ
リテイの設定等に限定されている。メールボックス管理
部52aはかかるシステム管理者と一般ユーザの操作範
囲を予め設定しておき、その範囲での操作を許容制御す
る。 ・ビン増設の対応機能:ビン増設に伴う管理情報の更新
やメニュー画面のカスタマイズ化を行う機能である。
尚、メールボックス管理情報ファイルMBFに対して、
上記運用情報を適宜、登録操作、参照操作、更新操作、
削除操作で行う。
【0090】(d-2) メールボックスへの格納を指示する
ソフトウェア ネットワークプリンタ装置で印刷したカット紙をどのビ
ンへ格納するかの格納指示には直接指定方式と間接指定
方式の2つの方式がある。図47はそれぞれの格納指示
方式の説明図である。直接指定方式は、印刷要求のコマ
ンド(例えば、UNIXではlp又はlprコマンド)
を用いてメールボックスへの格納をビン番号で直接指定
する方式である。メールボックス制御部20aはクライ
アント52よりビン番号を指示するlp又はlprコマ
ンドを受信すれば、該ビン番号が指示するビンに印刷済
み用紙を格納するように制御する。この直接指定方式に
よりビン番号が指定された場合には、該ビン番号が他の
ユーザに割当てられていても印刷用紙を該ビンに格納す
る。
【0091】間接指定方式は予めメールボックス管理情
報ファイルMBFにユーザ名あるいはグループ名と格納
ビンの対応関係を登録しておくことにより、印刷要求時
にメールボックスの格納ビンの指定を特に必要としない
方式である。すなわち、図47に示すように予めメール
ボックス管理情報ファイルMBFにユーザ名あるいはグ
ループ名(AA,ZZ・・・)と格納ビンの対応関係を
登録しておき、印刷要求があったユーザ名あるいはグル
ープ名から対応関係を参照してビン番号を求め、該ビン
番号が指示するビンに印刷済み用紙を格納する。前記対
応関係の登録(ビンの割当て)はシステム管理者が図4
6のメニュー64を用いて行う。メールボックスへの格
納を指示するソフトウェア(格納指示制御部)52b
は、クライアント側のメニュー画面を用いて印刷要求を
行う機能を有し、印刷要求コマンド内にユーザ名あるい
はグループ名を挿入して送出する。
【0092】(d-3) メールボックスを制御するソフトウ
ェア(ファームウェア) メールボックスを制御するソフトウェア(メールボック
ス制御部)20aは、ネットワークプリンタ装置20の
FEP21内で動作するプログラムであり、メールボッ
クス管理情報ファイルMBFのアクセス処理機能とメー
ルボックス51を制御する機能を有している。図48は
メールボックス制御部の機能説明図である。
【0093】メールボックスに対する制御機能 メールボックス制御部20aの処理及びメールボックス
51に対して出す指示は以下のとおりである。 ・直接指定方式で指示されたビン番号のビンへの格納指
示 ・ユーザ名、グループ名に基づいた格納ビン番号の決定
と格納指示 ・フリータイプ(ビン指定無し)の場合における格納可
能なオープンビンの決定と格納指示 ・ビン・トラブル時における代替ビンの決定と該代替ビ
ンへの切り換え指示 ・ビンに収容した用紙枚数の累積とオーバフローのチェ
ック及びオーバフロー時のビン切り換え指示 ・ハードトラブル時のビン切り換え指示 ・最新の格納ジョブ名又はジョブ番号をビンの液晶パネ
ル(図44)に表示するための指示 ・ビンの使用状態あるいはトラブル発生時に、当該ビン
の判別が容易となるように液晶パネルに各種情報(ユー
ザ名又はグループ名、ジョブ名又はジョブ番号、リザー
ブ/フリーの別、オーバフロー発生の有無、ロック/ア
ンロックの別)を表示するための指示 ・格納中ビンの点滅表示指示(一目で格納中ビンを認識
できる)、ハードトラブル時の点滅指示、オーバフロー
時の点滅指示 ・ビンからのジョブ取り出しに対する処理 ・メールボックスからのセンス情報の刈り取り及びセン
ス情報に応じた処理。
【0094】メールボックス管理情報ファイルのアク
セス機能 メールボックス制御部20aは、ビンへのジョブ格納情
報、その他メールボックス51からの各種情報をメール
ボックス管理情報ファイルMBFに書き込む機能を有し
ている。書き込む情報には次のものがある。 ・ビンに収納したジョブ名、ジョブ番号又はユーザ名の
記録 ・ビン格納累計枚数の記録 ・オーバフロービンの記録 ・ハードエラービンの記録 ・ビンからジョブ取り出し後の格納枚数のリセット(格
納枚数0の記録) ・課金情報の設定 ・ログ情報の書き込み ・セキュリテイ情報の読み出し、書き込み。
【0095】情報収集 メールボックス制御部20aはビン情報表示、格納情報
表示のための情報収集を行う。ビン情報表示のために次
の情報を収集する。 ・一括してビン情報を表示するための情報収集 ・ユーザ名又はグループ名と対応するビン情報を表示す
るための情報収集 ・ジョブ番号又はジョブ名から対応するビン情報を表示
するための情報収集 ・フリータイプのビン情報収集 ・オーバフロー対応のビン情報収集(オーバフロービン
の有無情報も含む)格納情報表示のために次の情報を収
集する。 ・一括して全ビンに格納されているジョブを表示するた
めの情報収集 ・ユーザ名又はグループ名と対応するビンに格納された
ジョブを表示するための情報収集 ・ジョブ番号又はジョブ名から対応するビン情報を表示
するための情報収集 ・ビン番号から格納されているジョブを表示するための
情報収集 ・フリータイプからビン番号と格納されているジョブ表
示のための情報収集 ・オーバフロー対応のビンに格納されているジョブ表示
のための情報収集。
【0096】(d-4) メールボックス管理情報ファイル 図49はメールボックス管理情報ファイルMBFの記録
内容の説明図である。メールボックス管理情報ファイル
MBFには、ビン数81、ビン格納方向データ82、ビ
ン属性83、課金情報84等が記憶されている。ビン属
性83には、各ビンに対応させて(1)ユーザ名(グルー
プ名)、(2)オーバフロータイプ、(3)収容枚数の累計
値、(4)セキュリテイの有無(ロック/アンロックの
別)及びセキュリテイモード、(5)ハードトラブル発生
の有無、(6)オーバフロー発生の有無、(7)限界予告枚数
オーバ、(8)収容した1以上のジョブ名/ジョブ番号等
が記録される。
【0097】(d-5) メールボックス制御部の制御 メールボックス管理情報ファイルMBFへの登録制御 図50はクライアント側からの要求に対する処理の流れ
図である。クライアント側からメールボックス管理上フ
ァイルに対する要求が発生すると(ステップ891)、
登録、参照、更新、削除の別を判断し(ステップ89
2)、登録の場合にはメールボックス管理情報ファイル
の該当箇所に登録し(ステップ893)、参照の場合に
は要求された情報を収集して指示された出力方式に従っ
て出力し(ステップ894)、更新の場合には指示され
た情報を更新し(ステップ895)、削除の場合には指
定された情報を削除する(ステップ896)。
【0098】液晶表示制御 図51は液晶表示処理の流れ図である。メールボックス
制御部20aは電源が投入されると、各ビンの液晶パネ
ルへの表示制御を行う。すなわち、まず、i=1とし
(ステップ901)、メールボックス管理情報ファイル
MBFよりビン番号iのユーザ名あるいはグループ名を
求めると共に、ビン属性(ハードトラブル発生情報、リ
ザーブ/フリー情報、オーバフロー情報、ロック/アン
ロック情報等)を収集し(ステップ902)、これら収
集情報をビン番号が指示するビンの液晶パネルに入力し
て表示する(ステップ903)。ついで、全ビンの表示
制御が終了したかチェックし(ステップ904)、終了
してなければiを歩進し(ステップ905)、ステップ
902以降の表示制御を行う。
【0099】収納ビン決定及び表示制御 図52は印刷ジョブの収納ビン決定及び表示制御の流れ
図である。尚、ビン番号は間接指定方式で指定されるも
のとする。最優先ジョブの印刷の番になるとメールボッ
クス制御部20aは、該ジョブの印刷データに含まれる
ユーザ名あるいはグループ名を抽出し(ステップ91
1)、該ユーザ名あるいはグループ名に応じたビン番号
をメールボックス管理情報ファイルMBFより検索する
(ステップ912)。ビン番号が検索されれば(ステッ
プ913)、ジョブ名、ジョブ番号を液晶パネルに入力
して表示すると共に、ジョブ名/ジョブ番号の表示文字
を点滅する(ステップ914)。以後、印刷が行われて
1枚収納される毎にビンの収納枚数をカウントアップし
(ステップ915)、許容枚数を越えたか判断し(ステ
ップ918)、許容枚数を越えればオーバフローの文字
を液晶パネルに表示すると共に該文字を点滅させる(ス
テップ919)。
【0100】ついで、オーバフロー対応ビンを上段ある
いは下段から検索し、存在すれば該ビンに残りの印刷用
紙を収納するものとする(ステップ921)。しかる
後、オーバフローしたビンにおけるジョブ名の点滅を続
行し、オーバフロー対応ビンの液晶パネルに前記と同様
の表示を行う(ステップ922)。以後、印刷ジョブが
完了したか調べ(ステップ923)、終了してなければ
ステップ915以降の処理を行う。印刷が終了すれば、
メールボックス制御部20aは、ビンの格納ジョブ番号
/ジョブ名、ビンの格納累計枚数、オーバフロービンの
ビン番号、ハードエラービンのビン番号等の情報をメー
ルボックス管理情報ファイルMBFに書き込む(ステッ
プ924)。一方、ステップ913で、ビン番号が発見
できなかった場合には、オープンビンを上段あるいは下
段から検索し(ステップ925)、印刷ジョブに該オー
プンビンを割当てる(ステップ926)。しかる後、該
オープンビンの属性を求め、該ビン属性、ジョブ名/ジ
ョブ番号、ユーザ名/グループ名をオープンビンの液晶
パネルに入力して表示させ、かつ、格納中を示すために
ジョブ名/ジョブ番号を点滅し(ステップ927)、ス
テップ915以降の処理を行う。
【0101】メールボックスの安全機構制御 ビンに格納された用紙の取り出しと、該当ビンへの格納
とが重なった場合、ビンからの取り出しを優先してその
取り出しが終わるまでビンへの格納を一時的に停止す
る。ビンへの格納処理の再開は、ビンのカバーケースの
蓋が閉じられた旨のセンス情報の報告で行う。このセン
ス情報には、ビンが空になった情報が一緒に報告され
る。図54はメールボックスの安全機構の処理の流れ図
である。メールボックス制御部20aはセンス情報が発
生すると、該センス情報の取り出しとチェックを行う
(ステップ951)。センス情報としては、各ビン毎に
設けたカバー開閉のセンス情報、カット紙取り出しのセ
ンス情報、ジャム検出のセンス情報等があり、又、セン
ス情報は、ビン番号と情報とが組になって入力されてく
る。
【0102】ついで、カット紙取り出しのセンス情報か
調べ(ステップ952)、「YES」であればメールボ
ックス管理情報ファイルMBFにおける該当ビン番号の
ビン属性欄に用紙取り出し済みを記録する(例えば、収
容枚数を0にリセットする)。・・・ステップ953し
かる後、ビンのカバーセンサーのオン通知(カバーオー
プン)か調べ(ステップ954)、カバーオープンであ
れば印刷は一時停止中か(印刷一時停止ビットがオン
か)調べる(ステップ955)。印刷一時停止中であれ
ば、メールボックスからのセンス情報待ちとなり(ステ
ップ956)、次のセンス情報の発生を待つ。このセン
ス情報待ち状態は、印刷中にカバーが開けられて、印刷
一時停止になっっている状態である。従って、以後、カ
バーが閉じられると印刷状態になり、用紙の収納が再開
される。
【0103】一方、ステップ955において、印刷一時
停止中でない場合には、印刷処理中かを調べ(ステップ
957)、印刷処理中でなければ別の処理を実行する。
しかし、印刷中の場合には、カバーがオープンしたビン
と格納中のビンが一致しているか調べ(ステップ95
8)、不一致の場合には印刷を継続する(ステップ95
9)。一致している場合には、印刷中に格納ビンのカバ
ーが開けられたものであるから、印刷処理を一時的に停
止し(ステップ960)、メールボックスからのカバー
閉のセンス情報待ちとなる(ステップ956)。ステッ
プ954において、カバーオープンでない場合には、カ
バークローズか調べ(ステップ961)、カバークロー
ズでない場合にはジャム、その他のセンス情報であるの
で従来のセンス処理を実行する(962)。しかし、カ
バークローズの場合には、印刷一時停止中か調べ(ステ
ップ963)、一時停止中であれば、カバークローズし
たビン番号と格納停止したビン番号が一致するか調べ
(ステップ964)、一致すれば、印刷一時停止を解除
し(ステップ965)、印刷処理を再開する(ステップ
966)。尚、ステップ963、964で「NO」の場
合には別の処理を実行する。
【0104】(f) 第2実施例の効果 メールボックス処理機構を用いることにより、カット紙
の仕分けが容易となり、仕分けの省力化が図れる。又、
ネットワークプリンタの共用運用においても、利用者に
対応した各ビン毎に印刷結果が格納されるため、印刷結
果の紛失や散乱等の防止が図れる。更に、保全の点にお
いても他人に印刷結果を見せたくないセキュリテイ的運
用も実現できる。又、メールボックスの運用を容易にす
るための専用メニューを用意しているから、このメニュ
ーを通してメールボックスへの指示、カット紙格納後の
各種情報サービスが日本語で受けることができる。以上
では、ネットワークプリンタ装置にサーバ機能を持たせ
たが、該サーバ機能をLANに接続されたサーバに持た
せ、該サーバにプリンタ装置を接続し、サーバとプリン
タ装置を含めてネットワークプリンタとすることもでき
る。
【0105】(D) 本発明のネットワークプリンタ装
置の運用形態 図55は本発明のネットワークプリンタの運用形態説明
図である。図55における(1)は製造業に適用した運用
形態であり、事務所1001と各工場、倉庫1002間
をLANケーブル1003で接続し、事務所内のLAN
ケーブルにPC/WSを接続し、各工場、倉庫内のLA
Nケーブルに本発明のネットワークプリンタ装置NPR
Tを接続した構成を有している。図示しないが、事務所
内に当然ネットワークプリンタ装置を設け、又、各工
場、倉庫にPC/WSを設けることができる。ネットワ
ークプリンタ装置NPRTはLANアダプタ機能を有し
ており、任意の場所に接続できる。従って、広い敷地内
に事務所や工場棟、倉庫等が分散している場合、(1)に
示すようにLANシステムを構築し、事務所の各PC/
WS(クライアント)より各工場棟、倉庫のネットワー
クプリンタ装置NPRTに対して伝票等の印刷要求を出
して印刷させることにより、伝票等の配布をすることが
できる。この場合、ネットワークプリンタ装置はサーバ
に接続しなくてもよいため、ネットワークプリンタ装置
の設置スペースを小さくできる。又、各工場、倉庫にお
けるネットワークプリンタ装置NPRTの状態監視や操
作は事務所から行うことができる。
【0106】図55における(2)はサービス業(百貨店
等)に適用した運用形態であり、売場/事務所2001
と出荷センター2001間をLANケーブル2003で
接続し、売場/事務所内のLANケーブルにPC/WS
を接続し、出荷センター内のLANケーブルに本発明の
ネットワークプリンタ装置NPRTを接続した構成を有
している。図示しないが、売場/事務所内に当然ネット
ワークプリンタ装置を設け、又、出荷センターにPC/
WSを設けることができる。このように、LANシステ
ムを構成することにより、売場、事務所2001で大量
に発行される伝票を出荷センター2002のネットワー
クプリンタ装置NPRTに一括して出力できる。又、ネ
ットワークプリンタ装置NPRTはLANアダプタ機能
を有しており、任意の場所に接続できるから、中元、お
歳暮の時だけネットワークプリンタ装置NPRTを売場
/事務所2001内に移動させて印刷することができ
る。又、プリンタ装置を使用しない場合には必要な場所
に移動させることができる。
【0107】付記 本発明は以下の特徴点を有するものである。 (1) LANネットワーク内で構成された環境において、
LANの通信伝送路(例えば、Ethernet)に直接接続で
きる印刷機構を有するネットワークプリンタ装置。 (2) LAN通信機能と本格的なサーバ機能を有するFE
PとRIPを組み合わせた機能構成からなるLAN対応
のネットワークプリンタ装置。 (3) FEPの機能構成として、LAN接続ドライバ制
御、LAN接続インターフェース制御、クライアントと
ネットワークプリンタ装置との通信に伴う会話制御(問
い合わせ、応答)、FEPとRIPとの接続通信制御、
及び印刷データのスプーリング処理等を組み合わせた機
構。
【0108】(4) FEPとプリンタコントロール部間の
通信方式として、スプーリングを介した方式とメモリバ
スを介した2方式を組み合わせたネットワークプリンタ
装置。 (5) ネットワークプリンタ装置で印刷した結果を課金情
報として、ネットワークプリンタ装置に保持する機能範
囲。 (6) センタールーチン機能として、改札制御機能を内蔵
した印刷機構をもつ装置。 (7) センタールーチン機能として、バナーページのデー
タを独自に追加、編集する機能を内蔵したネットワーク
プリンタ装置。 (8) センタールーチン制御機能は、システム標準提供機
能の他に、追加入れ替えが可能な構造をもつ特徴が有
る。追加入れ替えは、フロッピーディスク及び他クライ
アントからのダウンロードする方式を特徴とする。
【0109】(9) クライアントにインストールする専用
の多国語メニューをもち、ネットワークプリンタ装置を
制御する機構を特徴とする。 (10) 制御経路は、サーバを経由しないで、直接、クラ
イアントとネットワークプリンタ装置間で通信を行い、
ネットワークプリンタ装置の制御を行うソフトウェアと
組み合わせた機能範囲。 (11) メニュー画面上からネットワークプリンタ装置の
構成定義情報の設定、参照、更新が、デジタル及びアナ
ログの情報で操作する機能範囲。 (12) ネットワークプリンタ装置の残存状態として、ホ
ッパ用紙、大容量ホッパ等の残量、トナー等、サプライ
資源の残量をアナログ情報で表示する機能範囲。
【0110】ネットワークプリンタ装置のホッパ、大容
量ホッパ、メールボックスに格納された用紙の収納量を
アナログ表示する機能範囲。 (13) ネットワークプリンタ装置が有するスプーリング
機構の情報として、情報キュー情報、ジョブステータス
(印刷待ち、印刷中、ホールド中等)、スプールの使用
率を表示する機能範囲。ネットワークプリンタ装置がも
つスプーリング機構について、ジョブの印刷属性の変更
(用紙サイズ、ホッパ選択、両面/片面印刷指示、ポー
トレート、ランドスケープ等の印刷形式等)、優先順位
の変更を行う機能範囲。 (14) ネットワークプリンタ装置がもつ課金情報を、メ
ニュー画面の指示により外部記憶媒体(フロッピーディ
スク等)に出力し、あるいはクライアント側への表示
し、あるいはネットワークプリンタ装置で印刷する機能
範囲。
【0111】(15) ネットワークプリンタ装置で発生し
たペーパエンド、ハードトラブル等の情報をクライアン
ト側のメニュー画面に直接表示、及び再印刷指示する機
能範囲。 (16) センタールーチン制御機能のプログラムをメニュ
ー画面を介してダウンロードする機能範囲。 (17) メールボックスの制御と運用管理を目的とするメ
ールボックス管理情報ファイルとその管理ソフトウェア
の機能範囲。 (18) メールボックス管理情報ファイルは、ハードディ
スクあるいはメモリ上で保持される情報であり、クライ
アントからの要求に応じて、メールボックス管理情報フ
ァイルが持つデータを読み書きするソフトウェアの機能
範囲。 (19) ネットワークプリンタ装置からクライアントに送
られる上り情報として、印刷完了あるいはハードエラー
情報等の通知の実現方式において、ネットワークプリン
タ装置が持つ独自の通信プロトコルで行う機能範囲。
【0112】(20) クライアントからダウンロードされ
るフォント、フォームオーバレイ等の各種資源情報をネ
ットワークプリンタ装置内に格納する実現方式として、
ファイル管理機能を介してハードディスクあるいはメモ
リ上で保持、管理する機能範囲。 (21) LANネットワークでUNIXとPCが混在する
環境において、ネットワークプリンタ装置の共用を実現
するためのソフトウェアの機能範囲。本ソフトウェア
は、マルチプロトコル機能として、パケット・データを
受付け、各プロトコル処理毎に振り分けるタスクと、T
CP/IPプロトコル処理タスク、IPX/SPXプロ
トコル処理タスク及びEthertalkプロトコル処
理タスク等、各プロトコル毎にデータ処理するソフトウ
ェアである。 (22) センタールーチン制御機能として、ネットワーク
プリンタ装置への印刷受付可否を制御する機能を有する
ネットワークプリンタ装置。 (23) センタールーチン制御機能として、バナーページ
に打ち出す情報の追加、編集する絹を有するネットワー
クプリンタ装置。
【0113】(24) センタールーチン制御機能として、
印刷要求に対して印刷可能なページ数を制御する機能を
有するネットワークプリンタ装置。 (25) センタールーチン制御機能として、クライアント
からの操作要求に対して、資格チェック機能を有するネ
ットワークプリンタ装置。 (26) センタールーチン制御機能として、スプーリング
された印刷要求データがホールド指定による保持期間切
れの監視機能と後始末機能を有するネットワークプリン
タ装置。 (27) カット紙を扱うプリンタ装置の後処理機構である
メールボックスとして、メールボックスを管理するソフ
トウェア、メールボックスへの格納を指示するソフトウ
ェア、メールボックスを制御するソフトウェア、そし
て、メールボックスのハードウェアから構成される機能
範囲。 (28) メールボックスは、メールボックス管理情報ファ
イルを介して運用使用することを特徴とする。
【0114】(29) メールボックスのビン割当てとし
て、次の方式を特徴とする。 ・ユーザ名による割当て ・グループ名にょる割当て ・ビン番号による割当て ・空きビンに格納する割当て ・収納満杯のとき他のビンへの振替割当て (30) ビンへの格納順序として、上段のビンから使用、
下段のビンから使用する選択方式を特徴とする。 (31) メールボックスのセキュリテイ属性の設定機能を
特徴とする。 ・パスワード方式 ・利用者ID方式 ・鍵方式 ・スモークケースの採用方式
【0115】(32) メールボックスの運用ロギング情報
の保持を特徴とする。 ・各ビン割当て方式情報の一覧 ・ビン毎の格納ジョブ情報の一覧 ・エラーロギング情報 ・ビン収納率の情報一覧 (33) ビン毎に使用者が容易にわかるように、ビン側面
に次の情報を表示することを特徴とする。 ・収納したジョブのジョブ番号 ・現在、使用している利用者名 ・現在使用しているグループ名 (34) ビン毎の使用状況が容易にわかるように、ビン側
面に次の情報を表示することを特徴とする。 ・未使用の状態表示 ・収納ジョブの有無表示(ランプ等) ・ロック/アンロック状態の区別(セキュリテイの有
無) ・オーバフローの表示 ・現在、格納中である旨の表示。
【0116】(35) 各ビン毎に表示する機構として、次
の機能範囲を特徴とする。 ・液晶パネル ・ランプ ・手書き名札 (36) メールボックスは、利用者がビンからジョブ取り
出しと当該ビンへの格納が重なっても、格納処理を一時
的に停止する安全機構を装備していることを特徴とす
る。 (37) メールボックスへの格納指示は、ビン番号を指定
する直接方式と、ユーザ名あるいはグループ名からメー
ルボックス管理情報ファイルに登録されているビンに格
納する間接方式の機能範囲。 (38) メールボックス管理情報ファイルへのアクセス
は、クライアント側にインストールされるソフトウェア
を介して行なうことを特徴とし、このメールボックス管
理情報ファイルには、アクセス処理機能項目、メールボ
ックス制御機能項目、運用管理機能機能項目を含む機能
範囲。
【0117】(39) メールボックスのアクセス処理機能
項目には、次の機能範囲を特徴とする。 ・ユーザ名又はグループ名から格納ビン番号の検索と割
当て ・ビン指定無しの場合、格納可能なオープンビンの検索
と割当て (40) メールボックスの制御機能項目には、次の機能範
囲を特徴とする。 ・ビンに収納した用紙枚数の累積と、オーバフローのチ
ェック ・印刷済みのカット紙を収納するビン番号の指示 ・メールボックスのビントラブル発生時、代替ビンへの
切り換え指示 ・最新の格納ジョブ名又はジョブ番号をビンの表示機構
へ指示 ・格納中ビンの点滅表示指示 メールボックスのビントラブル発生時、その旨、容易に
判別できる表示を用いた方式。
【0118】(41) メールボックスの運用管理機能項目
には、次の機能範囲を特徴とする。 ・ビンに格納したジョブ名、ジョブ番号、ユーザ名等を
ログ情報に記録する ・ビンの利用者の表示と、ビンの使用属性等の表示 ・格納したジョブ等の表示方式として、一括、部分、特
定で表示する機能範囲 (42) メールボックスのハードウェアとして、次の機能
機構の装備を特徴とする。 ・ビン毎に液晶パネルを装備して、格納を識別する情報
を表示する機能を有する ・ビン毎に収納が一定値以上に達した場合、センス情報
を報告する機能を有する ・ビン毎に収納した用紙を取り出した場合、その旨を報
告する機能を有する ・用紙を取り出した時、一時的に格納を停止する機能を
有する ・ビンに格納中である旨を表示又は点滅する機能を有す
る。
【0119】(43) メールボックスの状態を表示する液
晶パネルには、次のものを装備する機能範囲。 ・ジョブ番号、ジョブ名あるいはユーザ名 ・ハードエラー ・リザーブあるいはオープン ・格納中 ・オーバフロー (44) 名札入れを用いた使用者を表示する機能範囲。 (45) ランプの表示及び点滅による状態表示の機能範
囲。 ・赤色ランプ点灯によるハードエラー表示 ・青色点滅によるジョブ格納中表示 (46) メールボックスへの格納と取り出しが重なった場
合、用紙の取り出しを優先する機能を特徴とする。用紙
の取り出しを感知した場合、印刷処理を一時的に停止
し、用紙の取り出しを完了を待つ機能。
【0120】(47) メールボックスのハードウェアから
事象の報告としてセンス情報を上げるタイミングとして
は、次の2通りを特徴とする。 ・ビン毎のセンス報告は、事象発生時に報告する方式 ・ビン毎のセンス報告は、ビンのカバーを閉じた時に報
告する方式 (48) メールボックスの運用形態として、メールボック
ス管理情報ファイルを用いない方式。 ・ネットワークプリンタ装置に装備されているビンを、
印刷要求毎に全て順番に格納する。 ・全てのビンにジョブが格納されたならば、ネットワー
クプリンタ装置は一時停止状態( Not Ready 状態)。か
かる状態で、1つ以上のビンが空きになるのを待つ。 ・利用者は、1つ以上のビンからジョブを取り出し(空
き状態にする)、ネットワークプリンタ装置をReady状
態にすると、空きビンへの格納処理のために印刷を再開
する。
【0121】(49) 課金情報として、印刷日付、印刷プ
リンタ装置名、ユーザ名、ジョブ名、ジョブ番号、印刷
頁数用紙サイズ等を、ネットワークプリンタ装置内で収
集する機能範囲。 (50)課金情報を他のクライアントへ転送する機能、表示
する機能及び印刷する機能、及び外部記憶媒体(3.5イン
チフロッピー等)へのバックアップ機能を有するネット
ワークプリンタ装置。 (51) フィルタ制御機能として、データ変換、チェック
あるいは変更等を目的としたプログラム動作環境を持つ
ネットワークプリンタ装置の機能範囲。 (52) ネットワークプリンタ装置に内蔵されたフィルタ
制御機能を、追加、変更する手段として、外部記憶媒体
(3.5インチフロッピー等)や他クライアントから実現で
きる機能範囲。 以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は請求
の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能
であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0122】
【発明の効果】以上本発明によれば、ネットワークプリ
ンタに本格的なサーバ機能(FEP)を装備したから、
PC/WSのサーバを必要としないLAN環境が構築で
きる。又、PC/WSのサーバは、本来のサーバ処理に
専念でき、印刷処理のための性能を劣化指せることもな
い。又、本発明によれば、サーバ機能を内蔵したから代
表的なLANの伝送路であるEthernetに直接接続でき、
このため、Ethernet上の任意の場所に接続することがで
き、ポータビリティに優れた運用が可能となる。更に、
本発明によれば、PC/WSサーバに接続しない共用プ
リンタを提供でき、この結果、PC/WSサーバからの
距離的な制約がなく、省スペースで場所を取らない。す
なわち、プリンタだけの設置面積を考慮するだけでよい
利点がある。
【0123】又、本発明によれば、ネットワークプリン
タ装置にマルチプロトコル制御機能を持たせたから、L
ANの通信プロトコルに関係無く共通のコネクタを設
け、該コネクタとLAN間を接続するだけでLANネッ
トワークに収容できるから、コスト的に有利であり、し
かも、各通信プロトコルに応じてネットワークプリンタ
を用意する必要がない。例えば、UNIXのサーバ/ク
ライアントの環境とNetwareのパソコン環境が混
在するLANネットワークでも、コネクタをLANに接
続するだけで、高性能で高品質のネットワークプリンタ
を両方の環境から共通に利用できる。更に、本発明によ
れば、ネットワークプリンタ装置にセンタールーチン機
能を持たせたから、オープン環境でありながら、資格チ
ェック機構により、ネットワークプリンタの共用運用の
安全が保証できる。又、センタールーチンのバナーペー
ジの編集機能を用いることで、印刷結果の仕分けが容易
になると共に、システム情報をインフォメーションとし
て印刷することで、利用者への伝達手段を向上できる。
【0124】又、本発明にょれば、ネットワークプリン
タ装置にスプーリング機能を持たせたから、クライアン
ト側からの印刷依頼に要する経過時間の短縮を図ること
ができ、その結果、クライアント側は、印刷依頼に際し
て短い時間で解放されるため他の作業を行うことがで
き、作業効率の向上を図ることができる。更に、本発明
によれば、クライアント側からプリンタ及びスプーリン
グされたジョブの遠隔操作ができる。又、本発明によれ
ば、ネットワークプリンタ専用のメニューを用いること
で操作性の向上が図れる。このネットワークプリンタ専
用のメニューは、GUI及び日本語による操作でプリン
タに対する各種コマンドを自動的に作成できるため、ラ
インコマンドのような専門的な知識が不要となる。更に
本発明によれば、メールボックス処理機構を用いること
により、カット紙の仕分けが容易となり、仕分けの省力
化が図れる。
【0125】又、本発明によれば、ネットワークプリン
タの共用運用に際して、利用者に対応した各ビン毎に印
刷結果(印刷用紙)を格納するようにしたから、印刷結
果の紛失や散乱等の防止を図ることができる。更に、本
発明によれば、メールボックスの運用を容易にするため
の専用メニューを用意しているから、このメニューを通
してメールボックスへの指示、カット紙格納後の各種情
報サービスが日本語で受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】メインフレームの処理形態説明図である。
【図3】PC/WSを中心とした処理形態(スタンドア
ロン形態)説明図である。
【図4】PC/WSを中心とした処理形態(LANネッ
トワーク形態)説明図である。
【図5】本発明のネットワークプリンタを組み込んだL
ANネットワークシステムの説明図である。
【図6】本発明のネットワークプリンタ装置の外観図で
ある。
【図7】印刷機構の全体の構成図である。
【図8】大容量ホッパを備えたネットワークプリンタ装
置の外観図である。
【図9】大容量ホッパ内部の概略構成図である。
【図10】ネットワークプリンタの概略ハードウェア構
成図である。
【図11】LANコネクタの配置説明図である。
【図12】ネットワークプリンタの詳細なハードウェア
構成図である。
【図13】DPRAMのメモリ構成図である。
【図14】BUSコマンドの説明図表である。
【図15】ネットワークプリンタ装置のソフトウェア構
成図である。
【図16】マルチプロトコル制御部の処理フロー図であ
る。
【図17】イーサネットフレームの構成図である。
【図18】スプーリングの説明図である。
【図19】スプーリング制御部の処理の流れ図(その
1)である。
【図20】スプーリング制御部の処理の流れ図(その
2)である。
【図21】ジョブキューとハードディスクの関係説明図
である。
【図22】クライアントのソフトウェア構成図である。
【図23】ラインコマンド説明図表である。
【図24】図面構成説明図である。
【図25】日本語メニュー画面の例(その1)である。
【図26】日本語メニュー画面の例(その2)である。
【図27】印刷要求処理の流れ図である。
【図28】ネットワークプリンタヘッダの構成図であ
る。
【図29】コマンド説明図表(対クライアント)であ
る。
【図30】クライアントソフトウェアの処理フロー図で
ある。
【図31】異常通知があった場合の処理の流れ図であ
る。
【図32】FEP処理フロー図(受付け:その1)であ
る。
【図33】FEP処理フロー図(受付け:その2)であ
る。
【図34】FEP処理フロー図(後始末)である。
【図35】改札制御の処理の流れ図である。
【図36】フィルタ制御のフロー図である。
【図37】バナーページ編集の処理フロー図である。
【図38】印刷枚数決定のフロー図である。
【図39】プリンタコントロール部の処理フロー図(そ
の1)である。
【図40】プリンタコントロール部の処理フロー図(そ
の2)である。
【図41】プリンタコントロール部の処理フロー図(そ
の3)である。
【図42】メールボックス付ネットワークプリンタの構
成図である。
【図43】ビンの第1の実施例説明図である。
【図44】ビンの液晶表示説明図である。
【図45】メールボックス機構の基本構成図である。
【図46】メニュー画面例である。
【図47】メールボックスの格納指示方式の説明図であ
る。
【図48】メールボックスを制御する機能構成図であ
る。
【図49】メールボックス管理情報ファイルの説明図で
ある。
【図50】要求に対する処理の流れ図である。
【図51】液晶表示処理の流れ図である。
【図52】ビン決定及び表示制御の流れ図(その1)で
ある。
【図53】ビン決定及び表示制御の流れ図(その2)で
ある。
【図54】メールボックスの安全機構の処理フロー図で
ある。
【図55】本発明のネットワークプリンタの運用形態説
明図である。
【符号の説明】
20・・ネットワークプリンタ装置本体 20a・・メールボックス制御部 21b・・LANインターフェースドライバ 21-3〜21-6・・各種通信プロトコル制御部 21-8・・スプーリング制御部 21・・LANアダプタ(Front End Processor:FE
P) 22・・プリンタコントロール部 23・・記録系及び用紙搬送系で構成された印刷機構 24・・記憶媒体(ハードディスク) 26・・LAN接続用のコネクタ 51・・メールボックス 52・・クライアント 53・・通信伝送路例えばイーサネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植山 悟 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺 機株式会社内 (72)発明者 伊東 真理 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 利美 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 斉藤 寿 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 喜田 泰成 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺 機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−61620(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 B41J 5/30 G06F 13/00 354

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LANに接続されるネットワークプリン
    タ装置において、 複数の通信プロトコルに共通に設けられたコネクタと、 LANよりクライアントからの印刷情報を取り込むLA
    Nインターフェースドライバと通信プロトコルを識別し
    て該通信プロトコルに従った通信制御を行うマルチプロ
    トコル制御部を備えたLANアダプタ部と、、 受信した印刷情報に基づいて画像を生成するプリンタコ
    ントロール部と、 前記画像を用紙に印刷する印刷機構とを備えたネットワ
    ークプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 前記LANアダプタ部は、印刷情報を記
    憶媒体にスプーリングすると共に印刷ジョブの待ち行列
    を作成するスプーリング制御部を備え、 前記印刷コントロール部は待ち行列が指示する最優先順
    位の印刷ジョブに応じた印刷情報を記憶媒体より読み出
    し、該印刷情報に基づいてページ毎にドットイメージの
    画像を生成して出力する請求項1記載のネットワークプ
    リンタ装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶媒体をプリンタコントロール部
    側に設けると共に、ジョブ待ち行列を記憶する手段をプ
    リンタコントロール部側に設け、LANアダプタ部とプ
    リンタコントロール部間をメモリバス及びスプーリング
    用のSCSIバスで接続し、 メモリバスを介してLANアダプタ部とプリンタコント
    ロール部間で情報の授受を行い、SCSIバスを介して
    印刷データを前記記憶媒体に記憶する請求項2記載のネ
    ットワークプリンタ装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶媒体をプリンタコントロール部
    側に設けると共に、該記憶媒体にフォントやオーバレイ
    を記憶し、これらフォント、オーバレイをクライアント
    側よりダウンロードする請求項2記載のネットワークプ
    リンタ装置。
  5. 【請求項5】 LANアダプタ部は前記通信プロトコル
    によらないでクライアントから送信されてくる装置状態
    あるいはジョブ等の問い合わせ要求を識別する制御手段
    と問い合わせに対する応答を所定の通信プロトコルで要
    求依頼元に応答する通信応答制御部を備え、 プリンタコントロール部は前記問い合わせに応じた装置
    状態あるいはジョブ情報等を収集し、収集情報を通信応
    答制御部に渡すステータス制御部を備えた請求項2記載
    のネットワークプリンタ装置。
  6. 【請求項6】 LANアダプタ部は印刷完了あるいはハ
    ードエラー情報を前記通信プロトコル以外の独自の通信
    プロトコルでクライアントに通知する通信応答制御部を
    備えた請求項2記載のネットワークプリンタ装置。
  7. 【請求項7】 前記LANアダプタ部はセンタールーチ
    ン制御部を備え、センタールーチン制御部は、予め登録
    されている利用者以外の利用者から印刷要求があった
    時、該印刷要求を受け付けない改札制御を行う請求項1
    記載のネットワークプリンタ装置。
  8. 【請求項8】 前記LANアダプタ部はセンタールーチ
    ン制御部を備え、センタールーチン制御部は、印刷要求
    があった時、バナーページを編集し、印刷データの先頭
    又は最後尾に挿入する請求項1記載のネットワークプリ
    ンタ装置。
  9. 【請求項9】 前記LANアダプタ部はセンタールーチ
    ン制御部を備え、予め利用者毎に許容総印刷枚数、1回
    の許容印刷枚数を登録しておき、センタールーチン制御
    部は印刷要求された頁数、現在までの実際の累計印刷枚
    数、許容総印刷枚数、1回の許容印刷枚数を考慮し、許
    容総印刷枚数及び1回の許容印刷枚数を越えない範囲の
    印刷枚数を決定する請求項1記載のネットワークプリン
    タ装置。
  10. 【請求項10】 前記LANアダプタ部はセンタールー
    チン制御部を備え、該センタールーチン制御部は、待ち
    行列に結合された所定ジョブの実行の保留及び保留ジョ
    ブの保持期間が指定された時、該保留ジョブが保留を解
    除されずに保持期間を経過した時、保留ジョブをジョブ
    待ち行列から削除する請求項1記載のネットワークプリ
    ンタ装置。
  11. 【請求項11】 前記LANアダプタ部はセンタールー
    チン制御部を備え、フロッピーあるいはクライアントか
    ら新たなセンタールーチン機能を追加する請求項1記載
    のネットワークプリンタ装置。
  12. 【請求項12】 前記プリンタコントロール部は、印刷
    情報を解釈するエミュレーション制御部と、 印刷情報を頁毎にドットイメージの画像に展開する描画
    処理部を有する請求項2記載のネットワークプリンタ装
    置。
  13. 【請求項13】 前記エミュレーション制御部は、複数
    のエミュレーションを備え、印刷情報が指示するエミュ
    レーションにより印刷データを解釈する請求項12記載
    のネットワークプリンタ装置。
  14. 【請求項14】 前記LANアダプタ部は課金ログ制御
    部を備え、該課金ログ制御部は印刷した結果を課金情報
    として記憶媒体に記憶する請求項2記載のネットワーク
    プリンタ装置。
  15. 【請求項15】 前記課金情報は印刷日付、ユーザ名、
    ジョブ名、印刷枚数、IPアドレス、用紙サイズを含む
    請求項14記載のネットワークプリンタ装置。
  16. 【請求項16】 前記LANアダプタ部はフィルタ制御
    部を備え、該フィルタ制御部はデータの変換あるいはコ
    ード変換を行う請求項1記載のネットワークプリンタ装
    置。
  17. 【請求項17】 前記LANアダプタ部はフィルタ制御
    部を備え、フロッピーあるいはクライアントから新たな
    フィルタ機能を追加する請求項16記載のネットワーク
    プリンタ装置。
  18. 【請求項18】 複数のパソコンあるいはワークステー
    ション(クライアント)とネットワークプリンタ装置が
    接続されたLANネットワークシステムにおいて、ネッ
    トワークプリンタ装置は、 LANよりクライアントからの印刷情報を取り込むLA
    Nインターフェースドライバと通信プロトコルを識別し
    て該通信プロトコルに従った通信制御を行うマルチプロ
    トコル制御部と印刷情報を記憶媒体にスプーリングする
    と共に印刷ジョブの待ち行列を作成するスプーリング制
    御部を備えたLANアダプタ部と、 受信した印刷情報に基づいて画像を生成するプリンタコ
    ントロール部と、前記画像を用紙に印刷する印刷機構を
    備え、クライアントは、 メニュー画面操作で印刷データ、装置状態やジョブ情報
    の問い合わせデータ、印刷属性の変更、登録データを作
    成するメニュー制御部と、 印刷要求を所定の通信プロトコルに従って転送し、装置
    状態やジョブ情報の問い合わせ要求、印刷属性の設定、
    変更要求を前記通信プロトコル異なる別の独自の通信プ
    ロトコルに従ってネットワークプリンタ装置に送信する
    通信制御部を有するLANネットワークシステム。
  19. 【請求項19】 前記クライアントは、問い合わせに対
    する応答を受信し、応答データを表示する請求項18
    載のLANネットワークシステム。
  20. 【請求項20】 ネットワークプリンタ装置は、用紙切
    れ、ハードトラブル等の情報を独自のプロトコルでクラ
    イアントに転送し、クライアントは該情報を表示する請
    求項18記載のLANネットワークシステム。
  21. 【請求項21】 前記ネットワークプリンタ装置を、通
    信プロトコルに従って通信制御を行う機能と印刷情報を
    記憶媒体にスプーリングすると共に印刷ジョブの待ち行
    列を作成するスプーリング制御機能を備えたサーバに、
    前記プリンタコントロール部と印刷機構を備えたプリン
    タ装置を接続して構成する請求項20記載のネットワー
    クプリンタ装置。
  22. 【請求項22】 複数のパソコンあるいはワークステ
    ーション(クライアント)とネットワークプリンタ装置
    が接続されたLANネットワークシステムにおいて、ネ
    ットワークプリンタ装置は、 通信プロトコルに従って通信制御を行う通信プロトコル
    部と、 印刷情報を記憶媒体にスプーリングすると共に印刷ジョ
    ブの待ち行列を作成するスプーリング制御部と、 待ち行列が指示する最優先順位の印刷ジョブに応じた印
    刷情報を記憶媒体より読み出し、該印刷情報に基づいて
    画像を生成するプリンタコントロール部と、 前記画像を用紙に印刷する印刷機構と、 多数の印刷済み用紙を収納するためのビンを備え、指示
    されたビンに印刷済み用紙を格納するメールボックス
    と、 印刷済み用紙を格納するビンのビン番号を求め、該ビン
    に印刷用紙を格納する制御を行うメールボックス制御部
    を備え、クライアントは、 メニュー画面操作で印刷データ、装置状態やジョブ情報
    の問い合わせデータ、印刷属性の変更、登録データを作
    成すると共に、メールボックスの各ビンの属性を操作す
    るメニュー制御部と、 メールボックスへの格納を指示する格納指示制御部と、 クライアントの要求をプリンタ装置に送信すると共に、
    プリンタ装置からの情報を受信する通信制御部を備えた
    LANネットワークシステム。
  23. 【請求項23】 前記ネットワークプリンタ装置を、通
    信プロトコルに従って通信制御を行う機能と印刷情報を
    記憶媒体にスプーリングすると共に印刷ジョブの待ち行
    列を作成するスプーリング制御機能を備えたサーバに、
    前記プリンタコントロール部とメールボックス制御部と
    印刷機構とメールボックスを備えたプリンタ装置を接続
    して構成する請求項22記載のネットワークプリンタ装
    置。
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