JP3197645U - 慶弔用花表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示の選択の幅を増加させ、表示の変更を容易に行うことができるようにするとともに、非使用時にはできるだけコンパクトになるようにして搬送し易くし、機能性の向上を図り、また、生花や花環に比較しても見劣りすることなく、慶弔の意を強く印象付けることができるようにして、品質の向上を図る慶弔用花表示装置を提供する。【解決手段】生花Fを主とした被写体Wを撮像して得られる画像Gを表示した表示板1と、文字を表記した名札10と、表示板1を起立させて支承可能で名札10が取付けられる支承体20とを備え、表示板1の表面1A及び裏面1Bに、夫々、互いに異なる画像Gを表示し、支承体20を、表示板1の表面1A及び裏面1Bのいずれか一方を表出させるとともに表示板1を反転可能に支承可能に形成する。【選択図】図10
Description
本考案は、慶事や葬儀において生花や花環等と同じように贈って供えることのできる慶弔用花表示装置に関する。
従来から、慶事や葬儀には生花や花環を供えることを行っており、例えば、生花であれば生花が飾られた容器をスタンドに支持し、容器に生花とともに贈り主の氏名や会社名を手書きした名札を差し込んだものが式場などに置かれる。
ところで、このような生花においては、比較的価格も高く日持ちも短いことなどから、これに代わって例えば生花や花環の写真を表示するとともに贈り主の名前を表示する矩形の表示板と、この表示板に一体に設けられ表示板を起立させて支持する脚部とを備えた表示板装置が提案されている(例えば、実用新案登録第3019567号公報掲載)。また、表示板を透光性部材で形成し裏側に照明器を設けて夜間でも表示板の表示が浮かび上がるようにした表示板装置も提案されている(例えば、特開平10−25609号公報掲載)。
ところで、このような生花においては、比較的価格も高く日持ちも短いことなどから、これに代わって例えば生花や花環の写真を表示するとともに贈り主の名前を表示する矩形の表示板と、この表示板に一体に設けられ表示板を起立させて支持する脚部とを備えた表示板装置が提案されている(例えば、実用新案登録第3019567号公報掲載)。また、表示板を透光性部材で形成し裏側に照明器を設けて夜間でも表示板の表示が浮かび上がるようにした表示板装置も提案されている(例えば、特開平10−25609号公報掲載)。
しかしながら、上記従来の表示板装置においては、表示が一義的なので、表示の選択の幅が狭いという問題があった。また、表示を変更しようとすると、表示板の表示の別なものと交換するが、前者の表示板装置においては表示板は脚部に一体になっており、後者の表示板装置においては嵌め込み式になっているので、交換が煩雑になって作業性を損ねるという問題がある。更に、表示板は脚部に一体になっているので、持ち運びが煩雑になるという問題もある。特に、慶弔時にその数が多いと搬送が大変になる。また、従来の表示板装置においては、表示板に表示された花が比較的小さく、それだけ、生花や花環に比較してどうしても見劣りしてしまうという欠点もあった。
本考案は上記の問題点に鑑みて為されたもので、表示の選択の幅を増加させ、表示の変更を容易に行うことができるようにするとともに、非使用時にはできるだけコンパクトになるようにして搬送し易くし、機能性の向上を図った慶弔用花表示装置を提供することを目的とする。また、必要に応じ、生花や花環に比較しても見劣りすることなく、慶弔の意を強く印象付けることができるようにして、品質の向上を図ることを目的とした。
本考案は上記の問題点に鑑みて為されたもので、表示の選択の幅を増加させ、表示の変更を容易に行うことができるようにするとともに、非使用時にはできるだけコンパクトになるようにして搬送し易くし、機能性の向上を図った慶弔用花表示装置を提供することを目的とする。また、必要に応じ、生花や花環に比較しても見劣りすることなく、慶弔の意を強く印象付けることができるようにして、品質の向上を図ることを目的とした。
このような目的を達成するための本考案の慶弔用花表示装置は、花を有した画像を表示した表示板と、該表示板を起立させて支承可能な支承体とを備えた慶弔用花表示装置であって、上記表示板の表面及び裏面に、夫々、互いに異なる画像を表示し、上記支承体を、上記表示板の表面及び裏面の少なくともいずれか一方を表出させるとともに該表示板を反転可能に支承可能に形成した構成としている。画像は、例えば、撮像画像,これをコンピュータグラフィックにより加工が施されたもの等どのようなものでも良い。ここで、花とは、学術的な意味での花そのもの、若しくは、学術的意味での花をつけた茎や葉を含む植物をいう。画像は、例えば、撮像画像,これをコンピュータグラフィックにより加工を施したもの等どのようなものでも良い。表示体には、花のみが表示されても良く、花以外のものや文字などが表示されていても良い。
この慶弔用花表示装置を使用するときは、例えば、慶弔の式場などで、支承体を設置するとともに支承体に表示板を起立させて支承する。この場合、表示板を支承体に支承するだけで良いので、設置作業を極めて容易に行うことができる。表示板の表面及び裏面には、夫々、互いに異なる花の画像が表示されているので、いずれかの面を選択して支承体に支承することができる。そのため、表示の選択の幅が増加し、機能性を向上させることができる。また、表示を変えたいときには、表示板を反転して支承体に支承する。そのため、表示の変更を容易に行うことができ、この点でも機能性を向上させることができる。
表示板が支承体に支承された状態では、表示板には花の画像が表示されているので、見る者に慶弔の意を印象付けることができるようになる。また、生花や花環に比較して長期の表示が可能であり、また価格も低減させることができる。そして、非使用時には、表示板を支承体から下ろし、表示板と支承体とを分離して持ち運びすることができる。そのため、できるだけコンパクトになるようにして搬送し易くすることができ、また、保管も容易で、しかも繰り返しの使用を行うことができ、この点でも、機能性の向上を図ることができる。更に、生花や花環のように、その都度、廃棄する必要もないことから、省力化を図ることができ、環境上も好ましいものとなる。
そして、本考案では、上記画像は、生花を主とした被写体を撮像して作成されることが有効である。ここで、生花とは、生の花のことで、学術的な意味での生の花そのもの、若しくは、学術的意味での生の花をつけた茎や葉を含む生の植物をいう。生花を用いるので、臨場感があり、斬新で贈り主の個性や独創性等も伝達されることから、生花や花環と同等あるいはそれ以上に、見る者に慶弔の意を強く印象付けることができるようになる。
また、必要に応じ、文字を表記した名札を備え、該名札を上記表示板の外側に露出させて上記支承体に着脱可能に取付けた構成としている。贈り主の名前等を表示板とは別に表示できるので、文字での表示を容易に行うことができる。また、表示板に加工を施さなくても、名札の交換だけで良いことから、表示板の繰り返しの使用を行うことができる。
更に、必要に応じ、上記表示板を、矩形板状に形成し、その大きさを、縦1000mm〜2000mm、横700mm〜1400mmにした構成としている。
これにより、表示板は比較的大きなものなので、生花や花環と比較しても同等あるいはそれ以上に、見る者に慶弔の意を強く印象付けることができるようになる。
これにより、表示板は比較的大きなものなので、生花や花環と比較しても同等あるいはそれ以上に、見る者に慶弔の意を強く印象付けることができるようになる。
更にまた、必要に応じ、上記表示板の面積をSa、上記画像における花の外側の点を順に結んだ外輪線で囲繞されて形成される花エリアの面積をSbとしたとき、Sb≧0.5Saにした構成としている。望ましくは、Sb≧0.6Sa、より望ましくは、Sb≧0.7Saである。また、花エリアの中で学術的意味での花(花びら)の占有面積Scは、Sc≧0.5Sb、望ましくは、Sc≧0.6Sb、より望ましくは、Sc≧0.7Sbである。
これにより、表示板には、花の画像が大きく表示されることになり、そのため、生花や花環に比較して見劣りすることがなく、それ以上に慶弔の意を強く印象付けることができるようにもなり、品質の向上を図ることができる。
これにより、表示板には、花の画像が大きく表示されることになり、そのため、生花や花環に比較して見劣りすることがなく、それ以上に慶弔の意を強く印象付けることができるようにもなり、品質の向上を図ることができる。
また、必要に応じ、上記支承体を、上記表示板の表面及び裏面のいずれか一方を前側に表出させて該表示板の下縁を支承する下縁支承部と、該下縁支承部が設けられ該下縁支承部に支承された表示板の表面及び裏面のいずれか他方を後側から支承する面支承部と、該面支承部を支持する脚部とを備えて構成している。表示板の支承を容易に行うことができる。
この場合、上記面支承部の横幅を、上記表示板の横幅よりも小さく形成することができる。面支承部の左右が表示板で隠されるので、見栄えが良くなり、外観品質を向上させることができる。
また、上記下縁支承部を上記面支承部に対して上下方向に移動位置決め可能にすることができる。表示板の上下位置調整を行うことができ、花の画像を見易くさせることができる。また、面支承部の上端を覆い隠すようにもすることもでき、この点でも見栄えが良くなり、外観品質を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記支承体を、折畳み可能にした構成としている。設置が容易になるとともに、折畳むことにより、支承体をコンパクトにすることができ、より一層、搬送性や保管性を増すことができ、機能性の向上を図ることができる。
更にまた、必要に応じ、上記画像は、生花を主とした被写体を撮像して作成され、上記画像における生花の上端が上記表示板の上端に近接し且つ該生花が上記表示板の略中央に位置するように該画像を上記表示板に表示し、文字を表記した名札を備え、該名札を、文字を表記する表記板と、該表記板が取付けられ下方に伸びる支柱とを備えて構成し、上記面支承部の上端部中央に上記名札の支柱を着脱可能に取り付ける名札取付部を設けた構成としている。
これにより、名札の支柱を面支承部の上端中央に取付けると、支柱があたかも画像の生花から延びているように見え、より一層、生花や花環のようになって、それ以上に慶弔の意を強く印象付けることができるようにもなり、品質の向上を図ることができる。
これにより、名札の支柱を面支承部の上端中央に取付けると、支柱があたかも画像の生花から延びているように見え、より一層、生花や花環のようになって、それ以上に慶弔の意を強く印象付けることができるようにもなり、品質の向上を図ることができる。
この場合、上記名札取付部を、上記名札の支柱をその軸線方向且つ垂直方向に沿ってスライド可能に保持するガイド部と、該ガイド部に対して上記支柱を所要の位置でロックするロック手段とを備えて構成することができる。ロック手段のロック及びロック解除により、名札を容易に着脱できるので、作業性を向上させることができる。また、名札の支柱はスライドするので、名札の上下方向の位置調整を行うことができ、名札を画像との関係でバランスよい位置に位置決めすることができる。
そしてまた、必要に応じ、上記表示板を、矩形板状の基板と、該基板の表裏面に夫々付設され該基板と略同じ大きさの一対の透明板と、上記基板と透明板との間に介装されるとともに上記画像が表示され上記基板と略同じ大きさの表示シートと、上記基板,透明板及び表示シートを重畳させた状態でこれらの外周縁部を保持するフレームとを備えて構成している。作成が容易になるとともに、表示シートを差し替えることで、新しい花の画像を容易に提供することができる。
また、必要に応じ、上記支承体を、上記表示板の表面及び裏面のいずれか一方を前側に表出させて該表示板の下縁を支承する下縁支承部と、該下縁支承部が設けられ該下縁支承部に支承された表示板の表面及び裏面のいずれか他方を後側から支承する面支承部と、該面支承部を支持する脚部とを備えて構成し、上記面支承部を、上下方向に延び所定間隔で配置される1対の外側縦棒と、該1対の外側縦棒の上側間に架設される上側横棒とを備えて構成し、上記脚部を、上記面支承部の各縦棒の下端に夫々一体に延設され接地される前側接地脚と、上記横棒に対して一端が前後方向に所要の範囲で回動移動可能に連結され他端が接地される後側接地脚とを備えて構成し、該後側接地脚の回動により該支承体を折畳み可能にした構成としている。支承体をよりコンパクトにすることができる。
この場合、必要に応じ、上記下縁支承部を、上記表示板の下縁を支承する支承面を有した棒状に形成し、該下縁支承部を上記1対の外側縦棒間に亘って設けた構成としている。
更に、必要に応じ、上記面支承部を、上記1対の外側縦棒の下側に架設される下側横棒と、上記上側横棒の中央及び下側横棒の中央間に架設される中央縦棒とを備えて構成し、上記下縁支承部を上記面支承部に対して上下方向に移動位置決め可能に支持し、文字を表記した名札を備え、該名札を、文字を表記する表記板と、該表記板が取付けられ下方に伸びる支柱とを備えて構成し、上記面支承部の上側横棒の中央若しくは中央縦棒の上端部に上記名札の支柱を着脱可能に取り付ける名札取付部を設け、該名札取付部を、上記名札の支柱をその軸線方向且つ垂直方向に沿ってスライド可能に保持するガイド部と、該ガイド部に対して上記支柱を所要の位置でロックするロック手段とを備えて構成している。名札取付部を中央上部に設けたので、名札の支柱があたかも画像の生花から延びて見えるようにすることができる。
本考案によれば、表示板の表面及び裏面には、夫々、互いに異なる花の画像が表示されているので、いずれかの面を選択して支承体に支承することができる。そのため、表示の選択の幅が増加し、機能性を向上させることができる。また、表示を変えたいときには、表示板を反転して支承体に支承する。そのため、表示の変更を容易に行うことができ、この点でも機能性を向上させることができる。また、表示板が支承体に支承された状態では、表示板には花の画像が表示されているので、見る者に慶弔の意を印象付けることができるようになる、特に、画像を生花を主とした被写体を撮像して作成した場合には、生花を用いるので、臨場感があり、斬新で贈り主の個性や独創性等も伝達されることから、生花や花環と同等あるいはそれ以上に、見る者に慶弔の意を強く印象付けることができるようになる。また、生花や花環に比較して長期の表示が可能であり、また価格も低減させることができる。そして、非使用時には、表示板を支承体から下ろし、表示板と支承体とを分離して持ち運びすることができる。そのため、できるだけコンパクトになるようにして搬送し易くすることができ、また、保管も容易で、しかも繰り返しの使用を行うことができ、この点でも、機能性の向上を図ることができる。
以下、添付図面に基づいて、本考案の実施の形態に係る慶弔用花表示装置について詳細に説明する。
図1乃至図9には、本考案の実施の形態に係る慶弔用花表示装置Sを示している。この慶弔用花表示装置Sの基本的構成は、生花Fを主とした被写体Wを撮像して得られる画像Gを表示した表示板1と、文字を表記した名札10と、表示板1を起立させて支承可能な且つ名札10が取付けられる支承体20とを備えてなる。実施の形態では、表示板1には、葬儀用の生花Fの画像Gが表示されている。
図1乃至図9には、本考案の実施の形態に係る慶弔用花表示装置Sを示している。この慶弔用花表示装置Sの基本的構成は、生花Fを主とした被写体Wを撮像して得られる画像Gを表示した表示板1と、文字を表記した名札10と、表示板1を起立させて支承可能な且つ名札10が取付けられる支承体20とを備えてなる。実施の形態では、表示板1には、葬儀用の生花Fの画像Gが表示されている。
表示板1は,図1乃至図6に示すように、その表面1A及び裏面1Bに、夫々、互いに異なる画像Gが表示されている。実施の形態では、表面1A及び裏面1Bに、夫々、互いに被写体Wの生花Fの態様が異なる画像Gが表示されている。表面1A及び裏面1Bにおいて、生花Fの態様が同じでも、例えば、背景を異ならせる画像Gであっても良い。詳しくは、表示板1は、矩形板状に形成されており、その大きさは、縦Laを、La=1000mm〜2000mm、横Lbを、Lb=700mm〜1400mmにしている。実施の形態では、例えば、La=1100mm、Lb=760mmである。大きさはこれに限定されない。
また、表示板1は、図5及び図6に示すように、矩形板状の基板2と、基板2の表裏面に夫々付設され基板2と略同じ大きさの一対の透明板3と、基板2と透明板3との間に介装されるとともに生花Fを主とした被写体Wの画像Gが表示され基板2と略同じ大きさの表示シート4と、基板2,透明板3及び表示シート4を重畳させた状態でこれらの外周縁部を保持するフレーム5とを備えて構成されている。基板2は、例えば、金属製,樹脂製あるいは木製の板であり、実施の形態では、厚さ3mmのアルミニウム板で形成されている。また、透明板3は、樹脂製あるいはガラス製の板であり、実施の形態では、厚さ2mmのアクリル板で形成されている。表示シート4は、例えば、紙製の写真である。表面1Aを構成する表示シート4に表示される画像Gと、裏面1Bを構成する表示シート4に表示される画像Gとは異なる。フレーム5は、例えば、金属製,樹脂製あるいは木製の枠体であり、実施の形態では、木製の枠体である。また、フレーム5は、横断面表裏の形状は対称に形成されており、例えば、幅Daを、Da=40mm、厚さDbを、Db=30mmに形成され、内側に、基板2,透明板3及び表示シート4が重畳させられた状態で差し込まれる溝6が形成されている。フレーム5は、4つの辺部材5a,5b,5c,5dの端部を接着剤などで接合して形成されている。
そして、被写体Wは、生花Fと、生花Fが差し込まれた容器Bとを含み、画像Gにおける生花Fの上端が表示板1の上端のフレーム5に近接し且つ表示板1の略中央に位置するように、画像Gは表示シート4に表示され表示板1に表示されている。実施の形態では、容器Bは、上下に複数配置されてスタンドTに支持されており、容器Bに差し込まれて支持された生花Fの花びらは、上からスタンドTの下側に向けて比較的密に点在するようにしている。尚、表面1Aの画像では容器Bは生花Fに隠れて視認できない。画像Gは、コンピュータグラフィックによって加工することができ、例えば、花びらの位置や数を変えることができる。そして、図4に示すように、表示板1の面積をSa、画像Gにおける被写体Wの外側の点であって生花Fの外側の点を順に結んだ外輪線Qで囲繞されて形成される花エリアEの面積をSbとしたとき、Sb≧0.5Sa、望ましくは、Sb≧0.6Sa、より望ましくは、Sb≧0.7Saに設定されている。また、花エリアEの中で学術的意味での花(花びら)の占有面積Scは、Sc≧0.5Sb、望ましくは、Sc≧0.6Sb、より望ましくは、Sc≧0.7Sbである。
名札10は、木製であり、贈り主等の文字を表記する略矩形状の表記板11と、表記板11が取付けられ下方に伸びる支柱12と、表記板11の上端に設けられた山形の屋根13とを備えて構成されている。表記板11の大きさは、例えば、縦600mm、幅250mmに設定される。この名札10は、表示板1の外側に露出させて支承体20に着脱可能に取付けられる。実施の形態では、支承体20の後述の名札取付部40に取付けられ、表示板1の上端中央から突出して露出させられる。
支承体20は、表示板1の表面1A及び裏面1Bの少なくともいずれか一方を表出させるとともに表示板1を反転可能に支承可能に形成されている。詳しくは、支承体20は、木製であり、図1,図7乃至図9に示すように、表示板1の表面1A及び裏面1Bのいずれか一方を前側に表出させて表示板1の下縁を支承する下縁支承部21と、下縁支承部21が設けられ下縁支承部21に支承された表示板1の表面1A及び裏面1Bのいずれか他方を後側から支承する面支承部22と、面支承部22を支持する脚部23とを備えて構成されている。面支承部22の横幅は、表示板1の横幅よりも小さく形成されている。
面支承部22は、上下方向に延び所定間隔で配置される1対の外側縦棒24と、1対の外側縦棒24の上側間に架設される上側横棒25と、1対の外側縦棒24の下側に架設される下側横棒26と、上側横棒25の中央及び下側横棒26の中央間に架設される中央縦棒27とを備えて構成されている。
脚部23は、面支承部22の各縦棒の下端に夫々一体に延設され接地される前側接地脚28と、上側横棒25に対して中央縦棒27を介して一端が前後方向に所要の範囲で回動移動可能に連結され他端が接地される後側接地脚29とを備えて構成され、後側接地脚29の回動により支承体20を折畳み可能にしている。図1及び図7に示すように、後側接地脚29の一端はヒンジ30を介して中央縦棒27に固定されている。また、中央縦棒27と後側接地脚29との間には、後側接地脚29の回動範囲を規定する長さ調整可能なリンク31が架設されている。リンク31の一端は中央縦棒27に軸支されている。また、リンク31の中央には長手方向に沿う長孔32が形成されており、この長孔32には後側接地脚29に突設されたボルト33が挿通され、ボルト33は後側接地脚29の回動により相対的に長孔32を移動する。ボルト33には蝶ナット34が螺合し、締め付けによりリンク31を後側接地脚29に固定する。
脚部23は、面支承部22の各縦棒の下端に夫々一体に延設され接地される前側接地脚28と、上側横棒25に対して中央縦棒27を介して一端が前後方向に所要の範囲で回動移動可能に連結され他端が接地される後側接地脚29とを備えて構成され、後側接地脚29の回動により支承体20を折畳み可能にしている。図1及び図7に示すように、後側接地脚29の一端はヒンジ30を介して中央縦棒27に固定されている。また、中央縦棒27と後側接地脚29との間には、後側接地脚29の回動範囲を規定する長さ調整可能なリンク31が架設されている。リンク31の一端は中央縦棒27に軸支されている。また、リンク31の中央には長手方向に沿う長孔32が形成されており、この長孔32には後側接地脚29に突設されたボルト33が挿通され、ボルト33は後側接地脚29の回動により相対的に長孔32を移動する。ボルト33には蝶ナット34が螺合し、締め付けによりリンク31を後側接地脚29に固定する。
下縁支承部21は、図1及び図8に示すように、表示板1の下縁を支承する支承面21aを有した棒状に形成されており、1対の外側縦棒24間に亘って設けられているとともに、面支承部22に対して上下方向に移動位置決め可能に支持されている。具体的には、下縁支承部21には、中央縦棒27を囲繞して摺動可能な摺動管35が設けられ、この摺動管35に螺合したボルト36を緩めることにより摺動を許容し、締め付けることにより中央縦棒27にロックされて位置決めされる。
また、面支承部22の上端部中央には、図1及び図9に示すように、名札10の支柱12を着脱可能に取り付ける名札取付部40が設けられている。この名札取付部40は、中央縦棒27の上端部に設けられ名札10の支柱12をその軸線方向且つ垂直方向に沿ってスライド可能に保持する筒状のガイド部41と、ガイド部41に対して支柱12を所要の位置でロックするロック手段42とを備えて構成されている。ロック手段42は、ガイド部41の壁部に支柱12の軸線に直交する方向に形成した雌ネジ43と、この雌ネジ43に螺合する蝶ボルト44とを備えて構成され、この蝶ボルト44を緩めることにより支柱12のスライドを許容し、締め付けることにより支柱12を押圧してロックして位置決めする。雌ネジ43及び蝶ボルト44は、一対設けられている。
従って、この慶弔用花表示装置Sを使用するときは、例えば、葬儀の式場に設置する。図1乃至図3に示すように、支承体20を設置するとともに支承体20に表示板1を起立させて載置して支承する。この際、支承体20は、後側接地脚29を開くだけで前側接地脚28とともに面支承部22を支持して設置できるので、設置作業が容易であり、作業性を向上させることができる。また、表示板1を支承体20に載置するだけで良いので、設置作業を極めて容易に行うことができ、この点でも作業性を向上させることができる。この場合、下縁支承部21を面支承部22に対して上下方向に移動位置決め可能にすることができるので、表示板1の上下位置調整を行うことができ、生花Fの画像Gを見易くさせることができる。また、面支承部22の上端を覆い隠すようにもすることもでき、この点でも見栄えが良くなり、外観品質を向上させることができる。尚、表示板1が容易に落下しないように図示外のクランパで支承体20に保持することができる。
そしてまた、この表示板1の載置においては、表示板1の表面1A及び裏面1Bには、夫々、互いに被写体Wの生花Fの態様が異なる画像Gが表示されているので、いずれかの面を選択して支承体20に載置することができる。そのため、表示の選択の幅が増加し、機能性を向上させることができる。また、表示を変えたいときには、表示板1を反転して支承体20に支承する。そのため、表示の変更を容易に行うことができ、この点でも機能性を向上させることができる。更に、贈り主の名前等を書した名札10を用意し、これを名札取付部40に取付ける。この場合、ロック手段42のロック及びロック解除により、名札10を容易に着脱できるので、作業性を向上させることができる。また、名札10の支柱12は名札取付部40に対してスライドするので、名札10の上下方向の位置調整を行うことができ、名札10を画像Gとの関係でバランスよい位置に位置決めすることができる。
表示板1が支承体20に支承された状態では、表示板1には生花Fの画像Gが表示されているので、臨場感があり、斬新で贈り主の個性や独創性等も伝達されることから、生花や花環と同等あるいはそれ以上に、見る者に慶弔の意を強く印象付けることができるようになる、また、生花や花環に比較して長期の表示が可能であり、また価格も低減させることができる。名札10においては、贈り主の名前等を表示板1とは別に表示できるので、文字での表示を容易に行うことができる。
特に、表示板1は、矩形板状に形成され、比較的大きなものなので、生花や花環と比較しても同等あるいはそれ以上に、見る者に慶弔の意を強く印象付けることができるようになる。また、表示板1の面積Saに対して画像Gにおける被写体Wの外側の点であって生花Fの外側の点を順に結んだ外輪線Qで囲繞されて形成される花エリアEの面積Sbが、Sb≧0.5Saになっているので、表示板1には、生花Fの画像Gが大きく表示されることになり、そのため、臨場感があり、生花や花環に比較して見劣りすることがなく、それ以上に慶弔の意を強く印象付けることができるようにもなり、品質の向上を図ることができる。
更に、面支承部22の横幅が、表示板1の横幅よりも小さく形成されているので、面支承部22の左右を表示板1で隠すことができ、それだけ、見栄えが良くなり、外観品質を向上させることができる。更にまた、名札10はその支柱12が面支承部22の上端中央に取付けられているので、支柱12があたかも画像Gの生花Fから延びているように見える。そのため、より一層、生花や花環のようになって、それ以上に慶弔の意を強く印象付けることができるようにもなり、この点でも品質の向上を図ることができる。
そして、非使用時には、名札10を取り外すとともに表示板1を支承体20から下ろす。この場合にも、作業を容易に行うことができる。また、表示板1と支承体20とは分離し、支承体20は折畳むことによりコンパクトにすることができるので、できるだけコンパクトになるようにして搬送し易くすることができるとともに、保管も容易になり、機能性の向上を図ることができる。また、経年変化が少ないので繰り返しの使用を行うことができ、また、表示板1に加工を施さなくても、名札10の交換だけで再使用できることから、表示板1の繰り返しの使用を行うことができ、この点でも、機能性の向上を図ることができる。更に、生花や花環のように、その都度、廃棄する必要もないことから、省力化を図ることができ、環境上も好ましいものとなる。
図10には、本発明の実施例を示す。本実施例においては、被写体Wは、容器(図では隠されて視認できない)に生けられた生花Fであり、これを撮像して、この撮像データをコンピュータグラフィックによって加工した画像Gを表示板1に表示している。臨場感が創出されていることが分かる。
尚、上記実施の形態において、表示板1には葬儀用の生花Fの画像Gを表示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、結婚式や各種お祝いの為の生花Fの画像Gであっても良く、適宜変更して差支えない。また、画像Gにおいては、生花F以外に、容器BやスタンドTが含まれているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、生花Fのみを表示して良く、適宜変更して差支えない。更に、生花Fの撮像画像に限らず、絵画やイラストなどから作成されるどのような花の画像でも良く、その形態も種々に設定して良い。また、画像は、表示板1に印刷などで表示しても良く、適宜変更してよい。更にまた、支承体20や名札10の構成も、上記に限定されるものではない。例えば、支承体20は、表示板1の表面1A及び裏面1Bの両方が見えるように保持するような形態のものでも良い。
本考案の慶弔用花表示装置によれば、祝意や弔意を表示できる斬新な製品であり、贈り主の個性や独創性等も伝達されることから、生花や花環と同等あるいはそれ以上に、慶弔の意を強く印象付けることができ、また、比較的低価格で繰り返し使用可能で無駄がなく、旧来からある生花や花環に代わって、慶弔の際の汎用製品として、普及,発展が期待でき、産業上においても多大の貢献をするものと思われる。
S 慶弔用花表示装置
F 生花
W 被写体
B 容器
T スタンド
G 画像
1 表示板
1A 表面
1B 裏面
2 基板
3 透明板
4 表示シート
5 フレーム
10 名札
11 表記板
12 支柱
13 屋根
20 支承体
21 下縁支承部
22 面支承部
23 脚部
27 中央縦棒
40 名札取付部
41 ガイド部
42 ロック手段
F 生花
W 被写体
B 容器
T スタンド
G 画像
1 表示板
1A 表面
1B 裏面
2 基板
3 透明板
4 表示シート
5 フレーム
10 名札
11 表記板
12 支柱
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20 支承体
21 下縁支承部
22 面支承部
23 脚部
27 中央縦棒
40 名札取付部
41 ガイド部
42 ロック手段
Claims (15)
- 花を有した画像を表示した表示板と、該表示板を起立させて支承可能な支承体とを備えた慶弔用花表示装置であって、
上記表示板の表面及び裏面に、夫々、互いに異なる画像を表示し、上記支承体を、上記表示板の表面及び裏面の少なくともいずれか一方を表出させるとともに該表示板を反転可能に支承可能に形成したことを特徴とする慶弔用花表示装置。 - 上記画像は、生花を主とした被写体を撮像して作成されることを特徴とする請求項1記載の慶弔用花表示装置。
- 文字を表記した名札を備え、該名札を上記表示板の外側に露出させて上記支承体に着脱可能に取付けたことを特徴とする請求項1または2記載の慶弔用花表示装置。
- 上記表示板を、矩形板状に形成し、その大きさを、縦1000mm〜2000mm、横700mm〜1400mmにしたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の慶弔用花表示装置。
- 上記表示板の面積をSa、上記画像における花の外側の点を順に結んだ外輪線で囲繞されて形成される花エリアの面積をSbとしたとき、Sb≧0.5Saにしたことを特徴とする請求項4記載の慶弔用花表示装置。
- 上記支承体を、上記表示板の表面及び裏面のいずれか一方を前側に表出させて該表示板の下縁を支承する下縁支承部と、該下縁支承部が設けられ該下縁支承部に支承された表示板の表面及び裏面のいずれか他方を後側から支承する面支承部と、該面支承部を支持する脚部とを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の慶弔用花表示装置。
- 上記面支承部の横幅を、上記表示板の横幅よりも小さく形成したことを特徴とする請求項6記載の慶弔用花表示装置。
- 上記下縁支承部を上記面支承部に対して上下方向に移動位置決め可能にしたことを特徴とする請求項7記載の慶弔用花表示装置。
- 上記支承体を、折畳み可能にしたことを特徴とする請求項6乃至8何れかに記載の慶弔用花表示装置。
- 上記画像は、生花を主とした被写体を撮像して作成され、上記画像における生花の上端が上記表示板の上端に近接し且つ上記表示板の略中央に位置するように該画像を上記表示板に表示し、
文字を表記した名札を備え、該名札を、文字を表記する表記板と、該表記板が取付けられ下方に伸びる支柱とを備えて構成し、上記面支承部の上端部中央に上記名札の支柱を着脱可能に取り付ける名札取付部を設けたことを特徴とする請求項6乃至9何れかに記載の慶弔用花表示装置。 - 上記名札取付部を、上記名札の支柱をその軸線方向且つ垂直方向に沿ってスライド可能に保持するガイド部と、該ガイド部に対して上記支柱を所要の位置でロックするロック手段とを備えて構成したことを特徴とする請求項10記載の慶弔用花表示装置。
- 上記表示板を、矩形板状の基板と、該基板の表裏面に夫々付設され該基板と略同じ大きさの一対の透明板と、上記基板と透明板との間に介装されるとともに上記画像が表示され上記基板と略同じ大きさの表示シートと、上記基板,透明板及び表示シートを重畳させた状態でこれらの外周縁部を保持するフレームとを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至11何れかに記載の慶弔用花表示装置。
- 上記支承体を、上記表示板の表面及び裏面のいずれか一方を前側に表出させて該表示板の下縁を支承する下縁支承部と、該下縁支承部が設けられ該下縁支承部に支承された表示板の表面及び裏面のいずれか他方を後側から支承する面支承部と、該面支承部を支持する脚部とを備えて構成し、
上記面支承部を、上下方向に延び所定間隔で配置される1対の外側縦棒と、該1対の外側縦棒の上側間に架設される上側横棒とを備えて構成し、
上記脚部を、上記面支承部の各縦棒の下端に夫々一体に延設され接地される前側接地脚と、上記横棒に対して一端が前後方向に所要の範囲で回動移動可能に連結され他端が接地される後側接地脚とを備えて構成し、該後側接地脚の回動により該支承体を折畳み可能にしたことを特徴とする請求項1乃至12何れかに記載の慶弔用花表示装置。 - 上記下縁支承部を、上記表示板の下縁を支承する支承面を有した棒状に形成し、該下縁支承部を上記1対の外側縦棒間に亘って設けたことを特徴とする請求項13記載の慶弔用花表示装置。
- 上記面支承部を、上記1対の外側縦棒の下側に架設される下側横棒と、上記上側横棒の中央及び下側横棒の中央間に架設される中央縦棒とを備えて構成し、上記下縁支承部を上記面支承部に対して上下方向に移動位置決め可能に支持し、
文字を表記した名札を備え、該名札を、文字を表記する表記板と、該表記板が取付けられ下方に伸びる支柱とを備えて構成し、上記面支承部の上側横棒の中央若しくは中央縦棒の上端部に上記名札の支柱を着脱可能に取り付ける名札取付部を設け、該名札取付部を、上記名札の支柱をその軸線方向且つ垂直方向に沿ってスライド可能に保持するガイド部と、該ガイド部に対して上記支柱を所要の位置でロックするロック手段とを備えて構成したことを特徴とする請求項14記載の慶弔用花表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015001105U JP3197645U (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 慶弔用花表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015001105U JP3197645U (ja) | 2015-03-10 | 2015-03-10 | 慶弔用花表示装置 |
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JP3197645U true JP3197645U (ja) | 2015-05-28 |
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ID=53487003
Family Applications (1)
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- 2015-03-10 JP JP2015001105U patent/JP3197645U/ja active Active
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